高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「のんびり勝負のカフェで」 (36レス)
高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「のんびり勝負のカフェで」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/
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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:32:06.88 ID:15of7GWE0 ――おしゃれなカフェ―― 『ダブルフレーバークレープ』 片方には生チョコとイチゴを、片方にはがっつりウインナーを。今日はどっちの気分? ※ご希望に応じて中身を変更することもできます ※お一方のみに正解をお伝えすることもできます。クイズにしてみるのも……。 北条加蓮「あー、これのことだったんだ……」 高森藍子「これのこと?」 SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1561372326 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/1
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:32:40.73 ID:15of7GWE0 レンアイカフェテラスシリーズ第76話です。 <過去作一覧> ・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」 ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」 ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「膝の上で」 ・北条加蓮「藍子と」高森藍子「最初にカフェで会った時のこと」 〜中略〜 ・北条加蓮「藍子と」高森藍子「2人きりのカフェで」 ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「しっとり雨模様のカフェで」 ・北条加蓮「藍子と」高森藍子「真剣勝負のカフェで」 ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「そわそわ気分のカフェで」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/2
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:33:10.33 ID:15of7GWE0 加蓮「ほら、前に私と藍子でさ、勝負したじゃん」 藍子「勝負……。私が、髪飾りを持ってきた時の?」 加蓮「ん。あの時店員がなんかしたり顔っていうか、いいこと思いついた! みたいな顔してたから」 藍子「それならこのメニューは、あの時の私と加蓮ちゃんをアイディアになったもの、ってことでしょうか?」 加蓮「かもね」 藍子「私と加蓮ちゃんが元になって、新しく生まれたメニュー……」ジー 藍子「これ、注文してみましょうっ」 加蓮「……そこまで食いつく?」 藍子「だって加蓮ちゃんも気になりませんか? 私と加蓮ちゃんによって生まれたメニューがどんな感じになったのか!」 加蓮「いやそこまでのことはしてないと思うんだけど……」 藍子「すみませ〜んっ。この、ダブルフレーバークレープをお1つくださいっ」 加蓮「もう聞いてないし。まいっか」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/3
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:33:41.72 ID:15of7GWE0 藍子「あれ? これは、お1つってことになるんでしょうか。……あっ、1つ注文すると、ワンセットで1つずつ頂けるんですね」 藍子「じゃあ、お1つお願いしますっ」 加蓮「よろしくねー。……そっか。これってまた勝負するってことだよね。今度も勝てるかな……」 藍子「あっ。せっかくなら、本当に私と加蓮ちゃんがモデルになったのか、聞いておけばよかったぁ……」 加蓮「藍子、すごく手強くなったもんね。でもそれが楽し――」 藍子「加蓮ちゃんは、どう思いますか?」 加蓮「へっ? あ、いやいや。うん……そうだね。勝負って言うからには絶対に勝つよ。気合だけじゃなくて、頭脳と心理戦、その人について知ってること全部を使ってね!」 藍子「…………?」 加蓮「……あれっ」 藍子「ええと……?」 加蓮「勝負についてどう思うかとかじゃなかったの……?」 藍子「……違います」プクー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/4
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:34:40.99 ID:15of7GWE0 藍子「ほら、このメニュー。気になってしまうじゃないですか。本当に、元になったのは私と加蓮ちゃんなのかな? って」 藍子「もしかしたら、ぜんぜん違う番組とかを見て思いついたものなのかも……」 加蓮「それはあるかもね。たまにやってるじゃん、カードを裏返しにして心理戦を……みたいなヤツ」 藍子「それって裕子ちゃんのやってる――」 加蓮「あれはサイキックだから別物」 藍子「そうでしたっ」 加蓮「……。サイキックだから別物ってどういうこと?」 藍子「言ったの加蓮ちゃん……。そうですね〜。サイキックだから、別物ってことですっ」 加蓮「ミラクル?」 藍子「テレパシーっ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/5
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:35:10.49 ID:15of7GWE0 加蓮「……いや無いから。超能力とか。魔法とか。ある世界にはあるけど、この世界にはないから」 藍子「でも、もし加蓮ちゃんの手に持っているポテトがいっぱい増えるサイキックがあったら?」 加蓮「私今日からパッショングループになります」 藍子「なんだかいろいろ飛び越えちゃってませんか!?」 加蓮「ボンバーって言えばパッションになれるんですよね。大丈夫です。言えます」 藍子「それは茜ちゃんです、いえ茜ちゃんでもないと思いますけどっ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/6
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:35:40.98 ID:15of7GWE0 藍子「……そんなにポテトが食べたいなら、私が作ってあげましょうか?」 加蓮「藍子」 藍子「はい」 加蓮「それは――違うの」 藍子「……!」 加蓮「ジャンクフードのポテトとそうじゃないポテトは別物なの。私の好きなポテトは、ジャンクフードの店に行って、列に並んで、べたべたでしなしなのポテトを呪いながら食べるポテトなの」 藍子「揚げたてのポテトに出会えると、幸せになれそうですね」 加蓮「ポテト占いかー。……脂っこい占いって絶対流行らないと思うよ?」 藍子「あはは……。なんだか、イメージと少し違うような?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/7
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:36:11.41 ID:15of7GWE0 加蓮「それに藍子が作るとカロリーオフとか油っこくないとかになるじゃん」 藍子「ぎくっ」 加蓮「優等生のポテトなんて興味ない!」 藍子「優等生のポテト」 加蓮「不良のポテト、出来損ないのポテト、そして宝石のようなポテト……。そういうのが全部あって、私の好きなポテトなの」 藍子「なるほど……? でも加蓮ちゃん、前に、しなしなのポテトを出したお店に怒っていましたよね」 加蓮「出来損ないのポテトを出すジャンクフード店なんて、この世界で神様の次に死ぬべき存在だし」 藍子「そこまでなんですね……」 加蓮「……っと、店員さんが来たね」 藍子「ありがとうございますっ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/8
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:36:41.26 ID:15of7GWE0 ……。 …………。 加蓮「さて、クレープが2つ来たね」 藍子「来ましたね。味を変えてください、ってお願いはしていないので、片方が生チョコとイチゴのクレープ。そして、もう片方がウィンナーのクレープのハズです」 加蓮「見た目は全然変わらないね。ま、じゃないとクイズにならないけど」 藍子「これ、クレープ生地をすごく厚く作っているのかな? 目をこらして見ても、中が透けて見えたりはしませんね」ジー 加蓮「おっ、仕掛けるの早いね。さては藍子、早速リベンジの為の先手を打ってきた? ズルいなー」 藍子「えっ? あ……違います、そんなつもりはっ。って、リベンジ?」 加蓮「ふーん。まだ戦いたくないーとか争いは嫌いなんですーって言い張るの? そこから勝負してみる?」 藍子「え、えっと……?」 加蓮「……あれっ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/9
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:37:11.25 ID:15of7GWE0 藍子「あっ。そっか。これ、また私と加蓮ちゃんで勝負することになっちゃうんだ……」 加蓮「それ今まで気付いてなかったの……? 藍子はどっちが食べたい?」 藍子「う〜ん。今日は、朝ごはんをあまり食べてないから、ウインナーの方が食べたいかな?」 加蓮「肉食系藍子ちゃん。私は生チョコの方がいいなー。甘いのが食べたい気分だし♪」 加蓮「いつもとはタイプが違うけど、やっぱり新作スイーツはチェックしとかないとねっ」 藍子「私がウインナーの方を希望で、加蓮ちゃんは生チョコの方ですね。……これ、勝負する必要ありますか?」 加蓮「あるに決まってるわよ。あーそう。分かった。もし藍子が勝負から降りるなら、この前のハンカチ自作自演事件のこと言いふらしてあげる」 藍子「わ〜っ!? ……っ」キョロキョロ 藍子「……ほっ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/10
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:37:41.22 ID:15of7GWE0 藍子「ごほん。あれはっ、自作自演とかじゃなくて、私がその……、うっかりしてただけですっ」 加蓮「歌鈴と愛梨がこっちへようこそって顔で手招きしてるわよ?」 藍子「ううぅ〜〜〜。そのお誘いは……だって、手のかかるうっかりさんだってモバP(以下「P」)さんに思われるのは、その、ちょっと……」 加蓮「うっわー、藍子ちゃん冷たー。あーあ、あの2人がどんな顔するかなー。きっとがっかりって感じで肩を落とすんだろうなー」 藍子「そういう罪悪感が生まれるようなこと言わないでくださいっ」 加蓮(……これ、つまり藍子は歌鈴達のことを"Pさんの手を煩わせる奴"って言ってるようにも聞こえちゃうけど……。ま、それは言わないであげとこ) 加蓮「ま、大丈夫大丈夫。何か賭ける訳じゃないし、ほら、ウインナーの方を当てれば勝ちって考えれば!」 藍子「そうですね。当てられたらラッキー、ってくらいで、気楽にやってもいいですか? それなら、楽しめそうっ」 加蓮「どーぞ。……ふふっ。この前絶対に勝ってやるーって意気込んでたのは、どこの誰なんだか」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/11
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:38:11.46 ID:15of7GWE0 ――少しだけ経ってから―― ※作者注:これ以降の「左」「右」は、明確な前置きがない限り「加蓮から見て」となります 加蓮「改めてだけど、目の前には生地が厚くて見えないクレープが2つ。片方はチョコ&イチゴでもう片方はウインナー」 加蓮「藍子は、朝ごはんが少なかったからがっつりウインナーでいきたい。私は答えを教えてもらってる」 加蓮「さらに言えば、このクイズは"隠す側が、自分の意志で左側と右側を決めること"が結構大切になってくるんだよね」 加蓮「だから、店員から答えを聞いた後に私は皿を両手に持って、シャッフルしたよ。もちろん最終的にどっちが正解なのかは知ってる」 加蓮「これでいいよね?」 藍子「はい。よろしくお願いしますね、加蓮ちゃん」 加蓮「ふふっ。どこからでも来てみなさい」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/12
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:38:41.46 ID:15of7GWE0 藍子「では――うんっ」 藍子「じ〜」 加蓮「じー」 藍子「じぃ〜〜〜」 加蓮「……、じー……」 藍子「じぃ〜〜〜〜〜……♪」 加蓮「……、」チラ 藍子「あっ、加蓮ちゃん、目をそらした!」 加蓮「……今はにらめっこじゃなくてクイズでの勝負でしょ」 藍子「あは、そうでしたね」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/13
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:39:11.35 ID:15of7GWE0 加蓮「ほら、藍子? 勝負はもう始まってるんだよ。いつかの誕生日の時と違ってノーヒントのクイズなんだし、何か言ってくれないと私も反応しようがないよ?」 藍子「そうですね……。じゃあ、加蓮ちゃん。正解は――」ハッ 藍子「待ってください。ここで"正解は左ですか?"って聞いたら、それで質問回数が1回減ってしまいます!」 藍子「もしかして、それで質問の回数を減らそうとして……? 加蓮ちゃん、ずるいっ」 加蓮「ちっ」 藍子「あれ? でも、加蓮ちゃんは前に何度も私に、"正解はこっちかな? それとも、こっち?"って聞いていたような……?」 加蓮「……今の人差し指を顎の下に当てて首を傾げるポーズって、私の真似か何か?」 藍子「意識してみました。似ていましたか?」 加蓮「そこまであざといことした覚えはないんだけど」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/14
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:39:41.73 ID:15of7GWE0 加蓮「藍子、1つアドバイスをしてあげる。質問は3回だけど、質問形にしないで、かつ私が反応せざるを得ない言い方にすればいいの」 藍子「質問にしないで、加蓮ちゃんが反応しないといけない言い方……。なるほど。え〜っと……」 藍子「――正解は、加蓮ちゃんから見て、右のクレープですよね」キリッ 藍子「こんな感じですか……? 質問ではなくて、確認のつもりで言ってみましたっ」 加蓮「そうそう! こういうルールって穴をつくのが常識だからねー」 藍子「騙し合いの常識なんですね……。加蓮ちゃん、こういうの強そうっ」 加蓮「弱くはないと思うよ。で、右のクレープが正解だって? あははっ、そうかもしれないねー」 藍子「……正解は、加蓮ちゃんから見て、左のクレープですか?」 加蓮「質問形になってるけどいいの?」 藍子「ああ〜っ。うぅ、難しい。いっ、今の無しでお願いしますっ」 加蓮「しょうがないなぁ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/15
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:40:12.36 ID:15of7GWE0 加蓮「こういうのも慣れればいいの。藍子にとってのダンスレッスンと同じ。騙し慣れてないなら騙し慣れればいいの」 藍子「……できれば、人をダマすことには慣れたくないですね」アハハ 加蓮「盗賊の次は詐欺師の役が来たりして?」 藍子「それはPさんからお話が来ても断りますっ。やるなら加蓮ちゃんがやってくださいっ」 加蓮「ほー。私なら詐欺師をやっても違和感ないと。私なら"乗った!"って言って飛びついてくると」 藍子「違いますか?」 加蓮「……、うん、違わないかもね」 藍子「それに加蓮ちゃんなら、Pさんからお仕事のお話が来たら、すごく喜びそうだから――」 加蓮「はーい余計なこと言わなーい。また蹴るよー?」 藍子「ふふ。は〜い」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/16
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:40:41.47 ID:15of7GWE0 □ ■ □ ■ □ 藍子「加蓮ちゃんは、私の手の力や、目線を見てぴたりと当てたんですよね」 加蓮「そうだね」 藍子「でもクレープは、手には入らないから……あの時みたいに、手の力で判断するのは難しそう」 藍子「他に、なにか手がかりになることはあるかな……? う〜ん……」 加蓮「いい感じいい感じ。さ、どこからでもかかってきなさい」 藍子「では、1回目の質問です。加蓮ちゃんは、店員さんに答えを聞いてから、お皿を両手に持って入れ替えましたよね」 藍子「その時に加蓮ちゃんは、最初の答えと入れ替えた後の答えを、同じにしましたか?」 加蓮「んーと。例えば最初の答え――。答えって"ウインナーの方"ってことでいい?」 藍子「じゃあ、それで」 加蓮「オッケー。で、最初の答えが左だったとして、混ぜた後も左にしたかどうか、ってことだよね」 加蓮「答えはノーだよ。やっぱり、正解はこっちっていうのは自分で決めたいでしょ?」 藍子「なるほど〜」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/17
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:41:11.64 ID:15of7GWE0 加蓮「ま、"最初に決まってた答えの逆にした"ってだけだから、完璧に自分で決めたっていうのも変な話だし……」 加蓮「うーん……。そう考えると、このクイズメニューってちょっと微妙なのかもね」 藍子「へ?」 加蓮「やっぱりこういうクイズって、出題……はともかく、答えって出した側が全部決めるべきだと思うの」 加蓮「だから、例えば最初に置く皿の方向もお客さんに決めてもらうとか……」 加蓮「いや、でもここまで2択クイズにガチになるのって私達くらいなのかも……。普通はテキトーにパッと決めて、当たったー、外れたー、ってくらいで終わるような……。軽くやるだけならいい感じなのかな?」ブツブツ 藍子「……くすっ」 加蓮「む。何がおかしいの」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/18
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:41:41.57 ID:15of7GWE0 藍子「おかしくなんてありませんよ。加蓮ちゃんも、すっかりカフェのお客さん――ううんっ、カフェの住人さんだなって♪」 加蓮「……一応私、これでも住んでる家があるんだけど?」 藍子「もちろんそうですね。私だって、カフェに住んではいませんから」 藍子「だから、これは例え話なんです。1箇所のカフェに、長い時間いたら……他のお客さんと、時間を共有している気持ちになれませんか?」 藍子「同じ場所で、同じ時間を過ごしてて……。そこに、のんびりした気持ちが加わって」 藍子「そうしたら、なんだかまるで、同じ家に住んでいる住人さんみたいだなって。そう思うことがあって……」 加蓮「ちょっと前に流行ったシェアハウス的なの?」 藍子「あっ。それが近いかもしれませんね。ってことで、加蓮ちゃんもカフェの住人さんの仲間入りですっ」 加蓮「なるほど。家出します。探さないでください」 藍子「なんで〜っ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/19
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2019/06/24(月) 19:42:11.92 ID:15of7GWE0 加蓮「手のかかるノロマで面倒くさくて目の前の勝負から逃げようとするアホな妹がいるから」 藍子「そこまでっ!? かっ、加蓮ちゃんこそ……ええと……。口がうまくて頭が回ってイタズラが得意で真面目すぎる、あっ、あほな妹さんじゃないですか!」 加蓮「くくっ。慣れてないのに無理しちゃって。それ褒めてない? ……で、勝負から逃げようとするのはよくないと思うんだけどなー?」 藍子「はっ。そういえば、今はクレープ当てのクイズをやってる途中でしたね」 加蓮「藍子にかかるとなんでもゆるふわ化するなぁ。もうちょっとピリピリしたのが好きなのに」 藍子「私は、勝負ものんびりしていきたいけれどなぁ……」 藍子「でも、加蓮ちゃんが相手ですもん。……ごほんっ! 2つ目の質問です!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561372326/20
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