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渋谷凛「ひとりよりふたり」 (137レス)
渋谷凛「ひとりよりふたり」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/
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1: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:34:19.17 ID:LnumU9lsO ※キャラ崩壊 ※長い ※使い古されたネタ SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464183259 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/1
2: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:35:50.34 ID:LnumU9lsO モバP「うーん……」 凛(プロデューサーが悩んでいる) 凛(私はその理由を知っている) P「はぁ……」 凛(無意識に漏れる、深いため息) 凛(しかし、彼は仕事関連で悩んでいるのではない……) P「ふぅー……」 凛(私も含め、彼のプロデュースするアイドルたちには、むしろ順調に仕事が舞い込んできている) 凛(嬉しい悲鳴を上げこそすれど、深いため息をつくような状況ではない) 凛(――そう。だから違うのだ) 凛(彼を悩ませる原因は他にある。もっと、さらに彼の身近にあるのだ) 凛(それは――) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/2
3: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:38:06.05 ID:LnumU9lsO 島村卯月「プロデューサーさんっ! おはようございますっ!」 P「おお、卯月。おはよう。今日もいい笑顔だな」 卯月「はいっ!」ブイッ P「卯月の今日の予定は――レッスンか」 P「……悪いな。このところずっと忙しくって、大変じゃないか?」 卯月「いえ、そんな……! 確かに忙しいとは思いますけど……」 卯月「でもそれ以上に、いろんなお仕事ができて楽しいです!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/3
4: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:38:51.56 ID:LnumU9lsO 卯月「プロデューサーさんこそ大丈夫ですか……?」 卯月「私たちのスケジュール調整とか、お仕事取ってきてくれたりとか……。毎日、遅くまでお仕事されてるじゃないですか」 P「ははっ、大丈夫だよ。アイドルみんな、最近は向こうの方からお声がかかるからな。むしろ前より仕事してないかもなー」 卯月「うーん……。でもプロデューサーさん、顔に疲れが出てませんか……? 目の下とか、クマができてますし……」 P「ああ、これは……」 卯月「寝不足みたいですけど……」 P「……いや、気にするほどのことじゃないさ」 凛(寝不足という卯月のその指摘は正しい) 凛(――しかし、逆に言えば、的を射ているのはその一点のみだけだとも言える) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/4
5: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:41:25.63 ID:LnumU9lsO P「とにかく大丈夫だよ」 卯月「でも……少し休んだほうがいいんじゃないですか?」 P「なーに、仕事はしっかりやるから安心してくれ」 卯月「私はプロデューサーさん自身のことが心配なんですっ!」 P「卯月……」 卯月「プロデューサーさん、いつも私たちには元気な顔しか見せませんけど……裏ではとっても頑張って、苦労したり、悩んだりして るの、私知ってます!」 卯月「確かに、私はプロデューサーさんにお世話になってばかりで、迷惑かけてばかりで……。プロデューサーさんからは、頼りない って思われてるかもしれませんけど……」 卯月「でも、私だってプロデューサーさんのために色々してあげたいって思ってるんです!」 卯月「辛いこととか、泣きたいこととか……なんでも話してください……」 卯月「プロデューサーさんのおかげで、今、私はとっても輝けています」 卯月「自信のあった笑顔も、もっと磨きがかかって、その笑顔でファンの皆さんも笑顔にすることができるようになりました」 卯月「だから――今度はプロデューサーさんも笑顔にしてあげたいんです!」 卯月「私に辛いことを吐き出して、悲しいことに泣いて……全部、全部出し切って……」 卯月「それで、最後に笑ってほしいです……」 P「……卯月」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/5
6: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:42:23.10 ID:LnumU9lsO P「ありがとな」ポス 卯月「あっ」ナデナデ P「お前みたいな、可愛くって優しい子にそれだけ言ってもらえれば、今は大丈夫だ」 卯月「プロデューサーさん……」 P「ほら、そうしょんぼりしてんな」 P「俺に元気になってほしいなら、いつもの、お前の笑顔を見せてくれよ」ナデナデ 卯月「は、はい……! えへへ!」ブイッ P「ああ。最高の笑顔だ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/6
7: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:43:33.53 ID:LnumU9lsO 凛(――それは、一見すれば心温まる話だったのだろう) 凛(アイドルと、そのプロデューサーとの心の距離が近づく話だったのだろう) 凛(しかし悲しきかな――事の本質には至っていなかった) 凛(それでもあえて、符合する箇所を見出すとするなら――それは皮肉にも先ほど、卯月自身が言った一言である) 凛(『プロデューサーはアイドルの前では、元気な顔しか見せない』) 凛(元気な顔しか見せず、本当の貌は見せない) 凛(それでも――彼のその偽りの仮面を被る決意を、誰も責めることはできまい) 凛(大事なアイドル――純真な彼女に笑ってほしいという彼の想いは、紛れもなく真実なのだから) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/7
8: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:44:59.22 ID:LnumU9lsO P「さて。じゃあ卯月はこの後、レッスンだな」 卯月「はい!」 凛(それでは、そろそろ種明かしをするとしよう) 凛(彼が抱え込む、彼を飲み込む――秘密) 凛(仮面で覆った、暗闇の向こう側へ、光を当てるとしよう) 凛(プロデューサーを悩ませる、苛む正体の全貌) 凛(それは――) P「よし。お前の笑顔にもっと磨きをかけてこい!」 卯月「はいっ!!」 凛(ずばり、エロゲーである) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/8
9: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:47:41.22 ID:LnumU9lsO P「ふぅ……。卯月には余計な心配をかけちまって、悪いことをしたな……」 凛(ことの発端は――アイドルのプロデュースという、彼のその仕事に対する真面目さにあった) 凛(このたびの問題は、彼のその真面目さから開始し、展開し、収斂し――終結する) 凛(普段から、プロデューサーのアイドルたちへの接し方は、堅実で清廉であった) 凛(彼に信頼を置くアイドルたち――彼女たちの好意的な、意識的、あるいは無意識的な行為に対して、彼は常に紳士的であり続けた ) 凛(しかし、彼の心の中にはその行為の爪痕が確かに、着実に蓄積していったのだった) 凛(それはじんわりと広がり、蝕み、溜り――渇きをもたらした) 凛(その渇望を満たすため、あるいはその抑圧を開放するために、プロデューサーが選んだその手段――) 凛(それがエロゲーであった) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/9
10: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:49:20.64 ID:LnumU9lsO 凛(繰り返すようだが、彼は真面目を絵に描いたようなプロデューサーであり――あるいは、絵に描かれるくらいに真面目なプロデューサーである) 凛(彼が普段、様々なアイドルのプロデューサーを務める身として、女性のグラビアやそれ以上に刺激的な内容の雑誌を、自らの欲求を発散させる手段として選択することに抵抗を覚 えるということも、その申証と言える) 凛(あるいは――それは申証と言うより、彼のそれほどまでに病的な心証を表す、症状と言ったほうが適切かもしれないが……) 凛(ともかく、だからそんな彼にとってエロゲー、いわゆる二次元、フィクション世界の住人である彼女たちの存在は、さぞ救いであったことは想像に難くない) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/10
11: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:50:14.19 ID:LnumU9lsO 凛(――だがしかし) 凛(彼のその真面目な、信条とも言えるものが下した決断は――結局、真面目な彼の首を絞めることになる) 凛(結論から言って――彼はエロゲー内のヒロイン、その全てを攻略することができなかった) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/11
12: ◆.UigIU7V92 [sage saga] 2016/05/25(水) 22:54:24.58 ID:LnumU9lsO 凛(それは、当然の帰結と言えるのかもしれない) 凛(普段から様々なアイドルたち、その全てに紳士的に――つまり、一定の距離を保って接してきたプロデューサーにとって、ヒロ インとコミュニケーションを経て、最終的に肉体関係にまで発展させるというエロゲーの趣旨、目標は、酷く噛み合わないものであっ た) 凛(彼の信条はゲームの目標と噛み合わず、その信条は心情に絡みつき、締め上げた) 凛(ゲーム内のヒロインたち、その好意的で淫靡な誘いの全てに、彼は現実の女性にするのと同様、一本の線を引いた接し方しかで きなかったのだ) 凛(その結果、ヒロインたちは良くて友達止まり――酷い時には他の男に寝取られたり、その男に主人公が口説かれたり……) 凛(とにかく、彼女たちのHなシーンを、プロデューサーは一つとして拝むことはできなかった) P「はぁ……」 凛(ということで……、プロデューサーの日頃から溜りに溜まった情動は晴らされぬまま――むしろより強くなって、今もなお残留 しているわけで……) 凛(晴らされぬ性欲と、ヒロインが寝取られるというショックが重なって、今のプロデューサーのテンションは、実はどん底だったり する) 凛(こんなこと、事務所の人間には相談できないことだし……) 凛(ましてや、皆から頼りにされているプロデューサーの身として、エロゲーで抜けなかったから元気がないなんてことを、担当アイ ドルたちに知られるわけにもいかず……) 凛(そんな中、今日もアイドルたちと接しなきゃならないんだから……プロデューサーも大変だね) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/12
13: ◆.UigIU7V92 [saga] 2016/05/25(水) 22:58:24.98 ID:LnumU9lsO 本田未央「おっはよーございますっ!」 P「おお、未央。おはよう!」 凛(卯月の次は未央か……) 凛(さっきの卯月のことを踏まえて、とっさに明るく振る舞う辺りはさすがだね) 未央「プロデューサー! 今日の予定は?」 P「ああ。今日はレッスンと、その後、雑誌のインタビュー」 未央「おお、インタビュー! いいねー、私の魅力をバンバン伝えてもらわなきゃ!」 P「そうだな。お前の明るさ、そのエネルギッシュさをアピールしてこいっ!」 未央「うん!」 未央「よーしっ! そうとなればこの後のレッスンも頑張らないとねー!」 P「気合の入れ過ぎでヘロヘロにならないようにな」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/13
14: ◆.UigIU7V92 [saga] 2016/05/25(水) 22:59:43.89 ID:LnumU9lsO 未央「なんのなんの。この未央ちゃんに任せなさーいってね!」 P「それは頼もしいな」 未央「だから――プロデューサー……」ギュ P「お……?」 未央「なんか、ちょっと元気少ないみたいだけど……。私で力になれることがあったら、言ってね」 未央「私、アイドルとしてプロデューサーに恩を返したいし――」 未央「それになにより友達として、Pさんを元気にしたいって、思ってるから……」ギュウ P「未央……」 未央「じゃ、行ってきます!」 ガチャ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/14
15: ◆.UigIU7V92 [saga] 2016/05/25(水) 23:00:49.06 ID:LnumU9lsO 凛(未央……いつの間にそこまでの慧眼を……。やはり侮れないね……) P「むう……」モゾモゾ 凛(ただ今のプロデューサーにとって、あれは他ならぬ毒……) 凛(そういえばゲームにも似た感じのヒロインがいたし……『Pさんのpさんを元気にする』って意味じゃ、効果覿面だよ) P「ぬぅ……」 凛(今すぐトイレにでも行って発散させたいって感じだけど――やっぱり、担当アイドルでそれをやるってのは、自分の意思に反する みたいだね……) 凛(その志、そして意思の固さは確かに立派だよ) 凛(でも――今日という日はまだ始まったばかり……アイドルたちからのエロスアピールは――恐らくこれからが本番) 凛(アンタの戦いは――まだ始まったばかり、だよ) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/15
16: ◆.UigIU7V92 [saga] 2016/05/25(水) 23:03:04.23 ID:LnumU9lsO ガチャ 三船美優「おはようございます……」 P「美優さん、おはようございます」 凛(美優さんか……。その儚くも暖かい包み込む雰囲気は、今のプロデューサーには清涼剤となるか、それとも……) 美優「おはようございます、プロデューサーさん」 P「早いんですね、美優さん。今日の予定は午後からだったと思いますが……」 美優「その、一人で部屋にいると、なんだか陰鬱としてしまって……。ここなら、賑やかでいいかなと思いまして……」 P「なるほど。今は俺の他には――」 凛「」サッ P「はは、ちょうど出払ってますけど……。まあ、ゆっくりしていてください。そのうちみんな来ると思います」 美優「はい」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/16
17: ◆.UigIU7V92 [saga] 2016/05/25(水) 23:03:42.39 ID:LnumU9lsO P「さて……」カタカタ 美優「あの……、プロデューサーさん?」 P「はい?」 美優「あ、いえ……。お仕事中、ごめんなさい」 P「いやいや、そんな。ちょうど仕事も煮詰まってきたとこですから、美優さんと話すだけでもいいリフレッシュというか、リラックスになりますよ」 美優「そ、そんな……! 私なんて……///」 P「それで、どうしましたか?」 美優「いえ……。プロデューサーさん、なんだか少し、お疲れの様子ですから……心配で……」 P「あー、あはは……。実は卯月や未央にもさっき、同じこと言われましてね」 P「よし――ちょっと給湯室で、顔でも洗ってきますね」スタスタ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/17
18: ◆.UigIU7V92 [saga] 2016/05/25(水) 23:07:31.71 ID:LnumU9lsO ――給湯室―― P「ふー」バシャバシャ ぎゅっ P「――!? あれ、あの、美優さん!?」 美優「ごめんなさい……。でも、そのまま聞いてください」 凛(美優さんがプロデューサーの背中に寄り添った!) 美優「プロデューサーさんが、いつも私たちのために頑張ってくださっているのは知っています……」 美優「だからこんなこと……勝手なことを言っているように聞こえるかもしれません……」 美優「でも、その……もっと自分を大切になさってください……」 美優「私がアイドルを続けていられるのも、プロデューサーさんのおかげです……」むにゅん http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/18
19: ◆.UigIU7V92 [saga] 2016/05/25(水) 23:08:22.13 ID:LnumU9lsO P「あ、あはは……。心配しないでください! 俺は絶対、あなたをもっと高みへ――」 美優「違うんです――いえ、プロデューサーさんのプロデュースのおかげと言う意味もありますけど……」ぎゅぅ 美優「何より、あなたの存在があるから……なんです……」むにゅ P「……」 美優「あなたが私を、輝く世界へ連れ出してくれたんです……」むにゅん P「…………」 美優「そして――あなたが傍にいてくれるから、私はその世界で輝けるんです……」もにゅん P「………………」 美優「だから、どうか……もっとご自愛なさってください……」ぱふぱふ P「……………………」 美優「あなたにもしものことがあったら、私……!」しゅる P「――――!!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/19
20: ◆.UigIU7V92 [saga] 2016/05/25(水) 23:09:21.27 ID:LnumU9lsO 凛(なんてこと……! その儚い言葉に対して、その密着したボディ!! なんていう破壊力……!) 凛(今の美優さんは、ムラムラの溜まるプロデューサーにとっては清涼剤なんかじゃない……!) 凛(あれは推進剤であり起爆剤――!! プロデューサーの越えてはいけないラインへの、超えてはいけない姿へのプロモーター!! ) 凛(やってしまう!! プロデューサーがご自愛してしまう!!) 凛(包まれているプロデューサーのものが美優さんの――) 凛(優しさに包まれてしまう――!!) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464183259/20
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