[過去ログ] とある四人の恋愛模様 (279レス)
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1(7): ◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:03 ID:5Lu3WJlC0(1/30) AAS
とあるスレvip2chスレ:news4ssnipの番外編です。
明らかにレス数過多になりそうだったのと若干の方向性の違いにより別スレ立てました。
※多少ですが18禁描写が出てきますので良い子は読まないでください。
※特定カプですのでお嫌いな方は読まない方がいいです。
※本編以上に更新が不定期です(二か月とか更新しない場合もあると思います)
※いろいろと好みが分かれる表現が出てきます。ご注意ください。
2(1): ◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:04 ID:5Lu3WJlC0(2/30) AAS
あの日全てと言っていいほどの、全てが終わった。
―――数日後、『グループ』は解散した。
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) 2011/08/17(水)16:05 ID:ZWsmYk9lo(1) AAS
期待
4: ◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:06 ID:5Lu3WJlC0(3/30) AAS
「襲う? 別にいいけど……貴方みたいな童貞の白もやしにできるのかしら?」
小さな部屋に淡々とした声が響く。
声の主である赤毛の少女は2シーターほどのソファの真ん中に深く座り、体重を預けている。
その身に着けているのは青いスカートと金属の板でできた飾りのベルトだけで上半身には何もつけておらず、誰が見ても小さいとは言えない豊満な胸が露出していた。
その手には何も持っていない。
省19
5: ◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:07 ID:5Lu3WJlC0(4/30) AAS
そう言って白く細い少年は赤毛の少女との距離をゼロにした。
っていくら客観的に考えても自分に降りかかっているのが現実なわけで……というか食い尽くすって……コイツ本気なのかしら? あー……どうしてこうなったんだっけ……?
首元に噛み付いている少年の白い頭を見ながら赤毛の少女こと私――結標淡希はその声と表情からは想像もつかないほどに、動揺している。
自分をできる限り客観視したものの、こう見えて心臓はバックバクだったりするのよね。
6: ◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:09 ID:5Lu3WJlC0(5/30) AAS
「どうしようかしら」
赤毛の少女――結標淡希は小奇麗な天井を見つめながらぽつりと呟いた。
誰に聞かせるわけでもない、何を伝えるわけでもない、空虚な言葉。
『グループ』という組織の待機部屋<セーフハウス>の一つ、そのリビングにあるソファに彼女は横になっていた。
正確には『グループ』はつい先ほど正式に解散となったため、もう組織は存在しない上、この部屋も明日の午後には解約される。
省22
7: ◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:11 ID:5Lu3WJlC0(6/30) AAS
だからどうしたと言うのだろう。
学園都市に来た理由すら思い出せない人間に超能力者<レベル5>の力も地位も価値なんてない。
そんな自分はもう学園都市にいる意味はない。
かといって学園都市を出るつもりもない。出る事はできない。
行く場所などないのだから。
省19
8: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:13 ID:5Lu3WJlC0(7/30) AAS
――ガチャリ、と部屋のドアが開いた。
金属音が彼女の思考を止める。
使われなくなったこんな部屋に誰が? 横になっていた少女が顔を向けると部屋の入り口には見慣れた白い顔が一つ。
手にはコンビニの袋を持っているようで何が入っているかまでは分からない。
ただ彼女の経験上、袋の中に缶コーヒーが入っている事だけは予想できた。
省28
9: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:14 ID:5Lu3WJlC0(8/30) AAS
「帰りたく、ねェンだよ」
少年は世界が終わるとでも聞いたような深刻な顔でポツリと呟いた。
10: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:16 ID:5Lu3WJlC0(9/30) AAS
「帰りたくねェンだよ」
横になっていたソファに座った私の耳に届いた言葉は信じがたい単語だった。
帰りたくない?
一方通行がそう言ったのかと思うと聞き間違いとしか思えない。
省21
11: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:18 ID:5Lu3WJlC0(10/30) AAS
ただ、一方通行の信用を勝ち取る程度には平静を装えていたらしい。
だって
会話自体を面倒臭がって仕事の話すらロクにしないようなコイツが自分の身の上話を始めたんだから。
チッっとあからさまに大きくされた舌打ちの後に続いた言葉は……何とも一方通行らしいというべきか、らしくないというべきか評価に困るような相談事だった。
というか仮にも相談するなら舌打ちするんじゃないわよ、と思ったのは内緒の話だ。
省16
12: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:20 ID:5Lu3WJlC0(11/30) AAS
「笑いたきゃ笑いやがれ……ガラじゃねェだなンてのはとっく自覚してンだ」
「ああ、ごめんなさい。別にバカにしてるつもりはないのよ? ただ少しだけおかしかっただけ」
どうやら自分は笑っていたらしい。どこかの金髪グラサンみたいなニヤニヤとした嫌な笑いじゃないといいんだけど。
「まあ、意外だとは思ったけど……貴方みたいな世界を救った英雄<ヒーロー>がそういう悩みを抱えてると思ったらつい、ね」
「自覚はあるっつってンだろォが……話すンじゃなかったぜ」
省31
13: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:21 ID:5Lu3WJlC0(12/30) AAS
少し伸びをして天井を見上げると、少しだけ気が楽になった。
別に私の悩みが解決したわけではないけれど。
別に何かが変わったわけではないけれど。
一方通行の悩みを聞いていたらどうでもよくなってきた。
省15
14: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:24 ID:5Lu3WJlC0(13/30) AAS
室内に少年のすする缶コーヒーの音だけが響く。
天井を見上げる赤毛の少女はどこか満足気で。
缶コーヒーをすする白い少年は気恥ずかしそうだった。
少年は缶コーヒーを飲み終えると杖を取り、椅子から立ち上る。
省26
15: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:28 ID:5Lu3WJlC0(14/30) AAS
「か、勘弁してよ…………笑いすぎて、お腹が痛い、じゃない」
苦しそうにお腹を押さえて蹲る。まだ小刻みに肩が震えていた。
「……ンなにおかしいか?」
「当たり前じゃない」
省24
16: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:29 ID:5Lu3WJlC0(15/30) AAS
少女の問いに少年は答えない。
天井を見上げたまま、後悔をするように、懺悔をするように目を閉じている。
そんな様子を楽しむかのように少女は言葉を続けた。
「貴方に褒められるだなんて思ってもみなかったわ」
省23
17: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:33 ID:5Lu3WJlC0(16/30) AAS
いくらここに至るまでの原因を思い出したところで、私が今置かれた状況が変わるはずもなく、
「がっつくのはみっともないわよ? 自分から童貞ですって自己紹介してるみたい」
クスクスと余裕の笑みを浮かべる私の心は、その表情とは裏腹に戦々恐々としていた。
心臓が早鐘を打つように、バクバクと音を立てている。
数センチしか距離のないコイツに聞こえているんじゃないかと気が気じゃない。
省24
18: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:37 ID:5Lu3WJlC0(17/30) AAS
「首で感じてるショタコン女にンなセリフ言う資格ねェだろ」
「感じてなんか……ッ!!」
体が小さく跳ねる。
言葉を遮るほどに体が反応する。
省23
19: Until reaching the starting line◆oEZLeorcXc [saga sage] 2011/08/17(水)16:38 ID:5Lu3WJlC0(18/30) AAS
言葉に遅れて、傷口を直接触れられるような衝撃が走る。
ただし痛みではなく、痛いくらいに強い快楽が。
見なくても分かる。
噛まれた隙に、首に意識を飛ばしていた隙に、手をスカートの中に入れられた。
省12
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2011/08/17(水)16:39 ID:vlfGwQKNo(1) AAS
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