[過去ログ] ∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part51∧∧ (1001レス)
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(5): 自治スレでローカルルール他を議論中 2010/10/14(木)12:11 ID:yx5Wcig30(1/5) AAS
親父とお袋から聞いた話。
親父は団塊世代で登山が好き。よく会社の人と近くの1000m級以下の低山に登りに行ってた。
登山の整備がきれいになされている所や、頂上からの見晴らしが素晴らしい所、滝があるなど、
見所の多い山は低山でも登っている人はたくさんいるが、親父らがよく行く山は、滝も何もなく、
整備も良くない所で、日曜日でも人とすれ違う事はほとんどない所だった。
半年位前の日曜日、親父とお袋、会社の友人とその奥さんの4人で、その山に登った。
ダム脇の小さな産直市場の駐車場で野菜を買って、車を止めさせてもらい、脇に一目じゃ気付かないような山道を上がっていく。
お袋が一言、産直市場のおばさんに駐車場の件で声をかけたのだが、その市場のおばさんも、
「えー! この山のぼれるんかね!?」って驚く位、登山者に人気の無い山らしい。

山道を少し上がっていくと、小さな祠がある。親父が言うには、いつ登っても(まあ大抵は土日だが)その祠の
屋根、土台に落ち葉は絶対に落ちていないし、きれいにいつも掃除されており、蜘蛛の巣や虫が張り付いていた事など無かったらしい。
しかし、その日は様子が完全に違っていた。屋根には落ち葉がつもり、祠のいたるところに蜘蛛の巣が張っていた。
しかも良く見ると扉が僅かに開いている。(中は見えない程度)今までからは想像もできない変わりように、親父と友人は驚いた。
何の祠か知らないものの、親父たちはこの山に登るときには、いつも手を合わしていたので、祠をそのままにしておくのも良くないと思い、
軽く掃除をした。最後に祠の扉を閉めようとしたのだが、押し込んでもどうしても完全に閉まらない。祠の中を覗き込むのは気が引けたため、
風では開かない程度に押し込み固定し、掃除を終えた。

親父から俺が話を聞いている隣で、煎餅を食いながら聞き耳を立ててたお袋が「お母さんね・・・」と突然割り込んできた。
祠に手を合わせ登っていくと木がうっそうと生い茂った、トンネルみたいな場所を通る。
お袋と奥さんがそこで人の声のボソボソ話す声を聞いており、私らの他にも登山者がおるねって話した事を覚えているらしい。
しかし、行きも帰りもまともに人が歩ける道が一本しかないにもかかわらず、山を下って駐車場に着くまで、人には出合っていない。
  
続く
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