東京マグニチュード8.0でエロパロ 震度2 (384レス)
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114: 不安と、日常 2010/04/10(土)21:39 ID:iXQ73R+A(1/7) AAS
久々に短いのを書きました。相変わらずエロなしです。
なんとなく、未来は夏以外は家の中ではジャージで
過ごしてるんじゃないかという気がします。
115(1): 不安と、日常 2010/04/10(土)21:40 ID:iXQ73R+A(2/7) AAS
『おねえちゃん、あのね』
何? 悠貴、どうしたの?
『ぼく、もう行かなきゃならないんだ』
え? 悠貴、どこか行っちゃうの?
『おねえちゃん、ごめんね。一人にして、ごめんね』
省3
116(1): 不安と、日常 2010/04/10(土)21:40 ID:iXQ73R+A(3/7) AAS
「いやああああああ!」
絶叫と共に起き上がり、未来は二段ベッドの天井に頭を激突させた。ゴン!という鈍い
衝撃音が響き渡り、たちまち脳天が激痛に襲われ、意識が一気に覚醒する。
「いたた……」
未来は手で頭を押さえて痛みに耐える。だが、夢から覚めて意識が明瞭になった後でも、
たった今見ていた悪夢から感じた不安は、消え去りはしなかった。
「あははははは、お姉ちゃん、頭ぶつけてる」
省21
117(1): 不安と、日常 2010/04/10(土)21:41 ID:iXQ73R+A(4/7) AAS
「お姉ちゃん」
「何?」
「手繋いだままじゃ、歯、磨けないよ」
未来は洗面所までやって来るのに、悠貴と手を繋いでいた。どうして家の中を移動するのに
姉弟仲良く手を繋いでいなければならないのか、未来にもよくわからない。気が付いたら、
そうしていたのだった。未来は右手が空いているので手を繋いだままでも歯を磨けるが、
理不尽なことに、悠貴の方は左手しか空いていないのだった。
「……」
未来は所在なさげな顔で渋々と繋いだ手を放すと、歯ブラシをくわえたまま自分の部屋に
戻っていく。訝しげな表情で未来を見ていた悠貴だが、すぐに自分の歯ブラシを取って
省3
118(1): 不安と、日常 2010/04/10(土)21:42 ID:iXQ73R+A(5/7) AAS
その日の午後。学校から帰宅した未来を、悠貴の明るい声が出迎えた。
「お姉ちゃん、お帰り!」
「んー」
テンションの低いおざなりな挨拶を返す。まるっきり普段通りの未来だった。
「お姉ちゃん、一緒にゲームしよ!」
「えー」
未来はゲームがあまり好きではない。前に悠貴に付き合ってやってみたら、悠貴に
違う違う、そうじゃない、と口うるさくダメ出しをされて、それ以来ゲームには
触る気にもなれないのだった。
省27
119(1): 不安と、日常 2010/04/10(土)21:43 ID:iXQ73R+A(6/7) AAS
「あ、お姉ちゃん」
居間では悠貴が相変わらずゲームをやっていた。ちらりと悠貴の顔を見ると、
さきほど自分が感じていた不安が、本当にバカバカしくなった。悠貴を無視して、
冷蔵庫の扉を開ける。そしてプリンの姿を探して視線を這わせるが、見当たらない。
「悠貴ー、まだプリン二個残ってたよね? あたしの分と悠貴の分」
「さ、さあ……一個はさっきぼくが食べたけど……」
未来の質問に対し、珍しく不審な返答をする悠貴。悠貴は嘘が下手だ。空々しい
ことを言えば、すぐにわかる。未来も、伊達に長年悠貴の姉をやっていない。
「ねえ、悠貴」
「な、何?」
省13
120(1): 不安と、日常 2010/04/10(土)21:44 ID:iXQ73R+A(7/7) AAS
ものすごい勢いでうずくまり、足の小指を押さえる未来。思わず涙が込み上げてくる
ほどの痛みだった。それを見た悠貴は、自分の犯した罪も忘れて、腹を抱えて笑い出す。
「あはははは、今すごい音したよ、ゴンッ!って、ふひひひ」
ひとしきり笑い転げた悠貴だったが、未来がなかなか顔を上げずにいつまでも
うずくまったままなので、少し不安になって笑い声を潜めていった。しばしの間、
居間が沈黙に包まれる。やがて悠貴は恐る恐る未来に近づいていき、心配そうな顔で
声をかけた。
「お、お姉ちゃん……大丈夫?」
そのとき、未来が素早く動いた。立ち上がると同時に回り込むような鮮やかな動きで、
悠貴にヘッドロックを極める。
省14
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