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現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む67 (1002レス)
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む67 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1559830271/
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361: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/06/09(日) 08:10:02.46 ID:nOfbA8rJ >>360 つづき ボレルが測度の論法を利用して示した最初の命題は, 定理 不等式|ξ-p/q|>1/q^3 をすべての分数p=q に対してみたす無理数ξ が, 無数に存在する. 超越実数のカントールによる存在証明を, 補集合が可算でない場合 に拡張すること-対角線論法の精密化・強化- が, ボレルの測度論の目的だった. ハイネ・ボレルの定理 有限な線分を, 可算無限個の区間で覆い, どの点も少なくともひとつ の区間の内部に含まれているようにしたとき, それらの区間のうち から有限個の区間を選び出して, それらだけで, 線分の全体を覆うことができる. 今日では, ハイネ・ボレルの定理は閉区間(より一般にユークリッド 空間の有界な閉集合) のコンパクト性を示すものとして, 位相空間 論の文脈で論じられる. 当初これは, 測度論の基礎を定める補題として登場したものだった. ルベーグと彼の学位論文 アンリ・レオン・ルベーグ(1875{1941) は, 1902 年の学位論文『積分・長さおよび面積』 で, 測度の理論にもとづく新しい積分論を提 唱した. その序文においてルベーグは, ジョ ルダンの扱った問題をボレルの用いた概念を 利用して再度取り上げることを明言している. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1559830271/361
362: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/06/09(日) 08:10:20.42 ID:nOfbA8rJ >>361 つづき ルベーグの測度論 測度を定義するさい, ルベーグはボレルと異なったアプローチをとる. ルベーグの可測集合については, その測度が区間の長さだけをもとに, 自然に定まる. さらに ・区間はすべてルベーグ可測である. ・ルベーグ可測集合の補集合はルベーグ可測である. ・高々可算個のルベーグ可測集合の和集合もまたルベーグ可測である. ・したがって, ボレルの意味での可測集合はルベーグ可測でもある. ・有界なルベーグ可測に制限した場合, 測度の問題の要請?〜?は満される. この時点でルベーグは, 測度の問題の考察を打ち切り, 以後はルベーグ可測な集合のみを扱うことを宣言する. 測度の問題についての余談 ルベーグの学位論文の2 年後(1904 年) に, ツェルメロの選択公理 をめぐる論争がボレルとジャック・アダマールの間でくり広げられ, ルベーグはボレルの代弁者として選択公理への疑義を表明する. さらにその翌年(1905 年), ルベーグの条件?〜?をみたすような 集合関数μ は存在しえないことが, ジュゼッペ・ヴィタリにより, 選択公理を利用して証明された. 《ルベーグ不可測集合の存在証明.》 ルベーグの考察は, 測度問題の解μ の存在の仮定にもとづいているが, 外測度と内測度は区間の長さだけに言及して定義されているため, ルベーグ可測集合と測度の定義はヴィタリの証明の影響を受けない. 選択公理とルベーグ不可測集合をめぐっては, いずれ別の機会に改めて詳しく論じてみたい. . . ボレルの理論との関係 現代の言葉で言えば, ルベーグの可測集合と測度は, ボレルの可測集 合と測度を完備化したものである. 後知恵で見ればルベーグの測度論はボレルの理論から「すぐに導か れる」とも言える. ただし, ボレルの定式化の曖昧さは割り引いて考 えるべき. 実際にはルベーグの理論とその後の抽象的積分論の発展 のおかげで, ボレルの言ったことがわれわれにもハッキリ理解でき るようになった. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1559830271/362
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