ひびき高等学園(元戸畑中央高校) (569レス)
ひびき高等学園(元戸畑中央高校) http://mao.5ch.net/test/read.cgi/lifework/1219506593/
上
下
前
次
1-
新
通常表示
512バイト分割
レス栞
117: 名無し生涯学習 [sage] 2017/02/21(火) 06:11:39.89 ID:BY7DAcLx0 だが少しでも、あんた達の意思を汲みたかった。戦場へ行き孤児はみんな拾った。 さすがに、育てられはしなかったが。でもそれでも、たりないのだろう。当たり前だ。 剣を交える。一つ一つ、鎧をはいでいく。良く見れば、すぐに分かった。鎧は脆い。つるぎも、脆い。俺が英雄だと呼ばれていた。 そのことは知っていたのだろう。だが、何か理由があった。……ッ。壁際。 オマエ……ミテル。 油断だった。剣が、俺の胸から足にかけてすべり下ろされる。 「ぐっあああ!」 絶叫。周りの人々も気付き始めた。 良く考えてみれば、最初に剣を交えてから、数分しか経っていない。それでも冷徹なくらいに時間が過ぎるのは早い。 決着はつこうとしていた。横凪の剣を上に弾き、甲冑の胴へと剣を叩き込む。 甲冑も剣を振り降ろすのが肌を打つ、風で分かる。出血を意に介さず、身を捩って、もう一撃。鎧の一枚が、また砕け散った。 俺は今まで逃げていた。ミアに会う事で分かった。俺はもう逃げない。俺が逃げる事なんて、俺は許さない。もう、後ろへは逃げない! 「ぐっ……ッ!」 コレデ……オワリダ! 全身から血が迸る。だが構わない。次の一撃で終わらせる。体を反転させての斬り、そして―― 視界が赤く染まった。俺の血だ。倒れそうになる。まだ、倒れない。 甲冑は崩れていた。声が聞こえる。 スマナイ。 先に言われてしまった。謝らなければならないのは、俺のほうだ。 ミアヲ……タノム。 手にはロケット。あの日の、ものだった。 「当たり前だ」 そう、言う。甲冑は、笑ったように見えた。救われたのだろうか。 俺は、救われたのだろうか。体が、熱い。だが、自然と心は落ち着いていた。安堵していた。解放、されるようだった、 世界が暗く沈む。 「アイジャッ!」 高い、声だ。ミ……ア……? アイジャは、倒れた。死んだ。死んだ? ある意味、死んだにも似ていた。 そう言おう。 * http://mao.5ch.net/test/read.cgi/lifework/1219506593/117
メモ帳
(0/65535文字)
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 452 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
Google検索
Wikipedia
ぬこの手
ぬこTOP
0.006s