真・恋姫夢想【凡将伝Re】5 (444レス)
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34: 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2022/03/07(月)21:55 ID:K6OXCmyW0(1/5) AAS
やるわよ
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(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2022/03/07(月)21:55 ID:K6OXCmyW0(2/5) AAS
「大将!うちを北伐軍に推挙してくれへんか!」

ばたん。と扉を開け放って張遼は叫ぶ。曹家の会議、その本番。
息も絶え絶え、と言った様子。如何に彼女がここまで全力で駆けつけたか、というのが分かろうというものである。

「遅かったわね、いえ、ここは早かったと言うべきかもね。いずれにしてもアンタの席はないわ。北伐にて曹家から派するのは華琳様と秋蘭の二人。これは既に決まったことよ。
潔く諦めなさいな」

刺々しい台詞を張遼に投げつけたのは曹操の腹心。軍師たる荀ケである。
本来曹家のこれからを決めるこの会議に張遼の席は用意されてなかった。なぜならば、曹家の騎兵を遠隔地で鍛錬していたからだ。
ぶっちゃけ帰還を果たすとは曹家の誰も思っていなかったからである。それを知ってか知らずか。
張遼は吠える。

「アンタは黙っとき!うちは大将にお願いしとるんや!
省17
36: 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2022/03/07(月)21:56 ID:K6OXCmyW0(3/5) AAS
あっけにとられて放ったその言葉をきっかけにその場の空気が一気に緊張を孕む。
流石だな、と曹操は内心彼女に対する評価を二段階ほど上げる。
そこに気付くのはかの馬騰の薫陶なのであろう。本来の彼女はそのような些事に興味を抱かないほどに天衣無縫であったのだろう。
その天女に、地に足をつけさせた馬騰の手腕、いやさ親心に曹操は口を緩ませる。

「そこの馬鹿娘が言った通り、です。
 つまり、この漢朝。それは実質華琳さまの御手にあると言っていいでしょう。
 忌々しいあの、目の上のたんこぶである袁紹を除いて今上陛下を手中に収めることも可能。そう、このような好機、ないでしょう」

荀ケのその言葉。
瞬時に張遼は激昂する。

「あほか!月や詠の過ちを繰り返すんか!そんなもんな!」
省23
37
(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2022/03/07(月)21:56 ID:K6OXCmyW0(4/5) AAS
子々孫々まで忠誠を、と夏候惇は恭しくひざまづく。名家夏候家の首魁である。その所作、簡にして潔。だがそれ故にその存在感は場を圧倒し、制圧する。

「無論、華琳様の命あらば、です。
 華琳様の命あらばこの子も流しましょう。鬼子母神にもなって父を討たせましょう。この身は華琳様のためにあるのですから。
 ――お気に触ったならば如何様にも」

この首刎ね給えとばかりに頭を垂れる夏候惇。

場の、静かなざわめき。それらを全て可笑しげに口角を上げて曹操は口を開く。
その存在感たるや、これまでの張遼や夏候惇の発言を圧倒的に塗りつぶすもの。

「――かつて私がまだ何の力もない小娘であった時、ある男が言ったわ。
私は丞相くらいならば軽く勤まるであろうと、ね」
省21
38
(2): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2022/03/07(月)21:57 ID:K6OXCmyW0(5/5) AAS
本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

皆様の感想が心のガソリンなんやでぇ。。。
そしていつも感想くださってる方々には感謝を

頑張りたい
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