【艦これ】まるゆ「隊長が鎮守府に着任しました」 (194レス)
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175: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2017/12/13(水)23:47 ID:ahavyftA0(1/2) AAS
誰もが何かを抱えていて、誰もが何かと戦っている。
救われたものも居た。向き合ったものも居た。震える手を固く握ったものも居た。絶望の先を覚悟したものも居た。今正に過去を吐露しているものも居た。
――さて、ここで一つ問いたい。仮に何も抱えていないものが居たとしたら、彼女は何を思うのだろうか。
(玉子焼きと味噌汁も飽きたなぁ……パンとか作れないかしら)
「今日は何にするの?」
「んー……パンとシチュー」
「イムヤ、作り方知ってるの?」
省17
176: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2017/12/13(水)23:49 ID:ahavyftA0(2/2) AAS
すいません、入院とか仕事とか色々あって遅くなりました
どうにか終わりまでは書くつもりなので気長にお待ちいただけると幸いです
177: 2017/12/14(木)00:53 ID:2rTRZ/Bxo(1) AAS
待ってたぜ、乙
178: 2018/01/22(月)21:12 ID:iwI4HemEO携(1) AAS
まだ忙しいんかな?
179: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2018/03/19(月)23:55 ID:l2FLYJ7s0(1/4) AAS
「――提督は、何があってもあの子達を無事に帰投させると誓えますか?」
鉄と油の匂いではなく、石鹸の香りを漂わせながら、明石は提督に問う。ずっと纏ってきた彼女の人を寄せ付けない心の鎧はシオイに剥がされ、今は武装していない。それは、全てを語ると彼女が決意したということだ。
ならば、彼の答えは決まっている。
「それが提督の仕事だと、俺は思っている」
「……分かりました。参考になるかは提督次第ですが、知りうる全てをお話しします」
「いいのか? 信用できないんだろ?」
省5
180: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2018/03/19(月)23:55 ID:l2FLYJ7s0(2/4) AAS
undefined
181: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2018/03/19(月)23:57 ID:l2FLYJ7s0(3/4) AAS
高速修復材は便利だ。すぐに戦線に復帰できるし、艤装も直せる。だから
深く考えずに誰もが使ってしまう。
――代償もなしに、そんな魔法が使えるはずもないというのに。
「そもそも、高速修復材はどういう物質であるか、ご存じですか?」
「お前が言った言葉から推察すると、艦娘や艤装をある一定の状態に戻す物質というところか」
「そうです。そもそもが鋼材等を使って徐々に再構築して治していくところを、アレを使うだけで腕が生えたり砕けた骨が元通りになるなんて、“修復”の域を越えています」
「だが、高速修復材について問題があるなどという話は聞いたことがない」
省4
182: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2018/03/19(月)23:57 ID:l2FLYJ7s0(4/4) AAS
「……私の罪を償うまでは、何がなんでも消されるわけにはいきませんでしたから」
「深くは聞かんが、ここへ来たのは消されないための行動の結果か?」
「まぁ、そんなところです」
「そうか。話してくれて助かった」
「……あの子達の心を、ちゃんと見てあげて下さいね」
省4
183: 2018/04/04(水)22:10 ID:WzdE3SCA0(1) AAS
ほ
184: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2018/04/21(土)22:34 ID:vQ9PnnZ20(1) AAS
「まるゆ、潜水艦の弱点を挙げてみろ」
「えっと、装甲が薄いのと、海中で被弾すると浮上が困難になること、ですか?」
「――全員に通達だ、浮上訓練をしろ。少しでも違和感があれば即時明石に報告」
「了解しました!」
(アイツにトラウマらしきものは見受けられず、明石の話が鍵だとすると、普段ではそこまで気にならないが非常時に正常でないと困る箇所の異常……バラストタンクと気蓄機のどちらかの違和感程度の不調が一番疑わしい。次に可能性が高いのは――)
省4
185: 2018/05/10(木)17:00 ID:xtswSxbWo(1) AAS
エタってしまったか
悲しいなぁ
186: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2018/05/16(水)00:53 ID:L3DsJkMj0(1/2) AAS
「――急速潜航時にトラブルが発生する可能性があったんだな?」
「はい、かなり可能性は低かったですが、普通に艤装を扱う分には絶対に大丈夫にしておきました」
「あぁ、引き続きしっかりと頼む」
「言われるまでもないですよ」
報告を終え、明石は執務室から出ていく。その足取りは力強く、後ろ姿は頼もしかった。
それを見て、提督も気合いを入れ直す。
省8
187: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2018/05/16(水)00:53 ID:L3DsJkMj0(2/2) AAS
喜ばしいことである。とても喜ばしいことである。
成長する際は競い合う相手と教え導く師が居るのが一番良い環境である。
であるからして、今のこの状況は、彼女等にとって天国(じごく)である。
「助っ人ってレベルじゃないのが同行されてないっすか?」
「あぁ、気にするな。ただの我が国の保有する最高戦力の一角だ」
「よく来てくれましたね、うちなんかに」
「最近内務ばかりだったんで、ちょっと羽休めさせる口実にちょうど良かったんだそうだ」
省20
188: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2018/06/19(火)21:12 ID:UbW9joJe0(1) AAS
地震の影響で更新が遅れます、申し訳ないです
189: 2018/06/19(火)22:13 ID:da2BCwEro(1) AAS
命があってナンボ
まずは頑張って生き残ってくれ
190: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2018/07/31(火)22:39 ID:vyfDryph0(1/2) AAS
時は流れる川の如し。流されるままにいれば瞬く間に流れ、一歩ずつ踏み締めて歩くのは困難だ。
故に、彼女達は“今”を尊び慈しむ。そこにずっと留まれないことを、誰よりも知っているから。
「――作戦目標は現在攻略中の海域で進行を妨害している鬼級、姫級の撃破、若しくは無力化だ」
「隊長、一つ確認してもいいですか?」
「別にうちだけでどうにかしろというわけではない、何隊かで修復の暇を与えず一気に押し通る作戦だ」
「聞きたいのはそういうことじゃなくて、敵の“艦隊”のことなんです」
省14
191: ◆UeZ8dRl.OE [sage saga] 2018/07/31(火)22:41 ID:vyfDryph0(2/2) AAS
作戦参加を翌週に控えた週末、唐突に提督は艦娘達に外へと連れ出される。
理由を聞いても、抵抗を試みても、徒労に終わる。屈強に鍛えられた今の彼女達は、ただ微笑みながら彼を引き摺るだけだった。
「……いい加減どこに向かってるかぐらいは教えろ、かれこれ一時間は歩いてる」
「もうすぐですよ隊長」
先を歩くまるゆの言葉は本当で、それから五分ほどで全員の歩みは止まる。そこには先に到着して待っていた明石の姿があった。
「――金なら払わん」
省18
192: 2018/08/01(水)06:20 ID:cIRa+gw/O携(1) AAS
きたか
193: 2022/01/25(火)01:21 ID:lu6TDRAao(1) AAS
はよ
194: 09/14(土)02:10 ID:Iyj7kP6A0(1) AAS
保守・・・・・
まあ、ほとんど期待はしてないが。
生きてる限り希望はあると思ってね・・・・・・
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