[過去ログ] 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「これで最後、だね」 (1002レス)
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863: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/09(土)01:47 ID:XKNXNU9t0(1/2) AAS
期待
864: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/09(土)01:48 ID:oGUzwQREo(1) AAS
来たか
865: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)01:48 ID:9UPUoVTN0(2/49) AAS
*
酷く、喉が乾く。
やけに胸の奥の辺りが気持ち悪いし、頭が痛い気もする。
ただ立っているだけの事が、辛い。
出来る事なら、今すぐにでもベッドに倒れ込みたいくらいだった。
省9
866: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)01:51 ID:9UPUoVTN0(3/49) AAS
重く、静かに耳へと届く言葉。
俺は、何と答えればいい?
八幡「……」
……言える事など、ない。
省14
867: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)01:54 ID:9UPUoVTN0(4/49) AAS
そう言う社長の言葉を、正直俺は信じられずにいた。
てっきり俺は、
クビを切られると。
本気でそう、思っていた。
省16
868: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)01:56 ID:9UPUoVTN0(5/49) AAS
……けど、
そう言わなくちゃ、いけないんだ。
俺は、責任を取らないと。
社長「……比企谷くん」
省15
869: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)01:59 ID:9UPUoVTN0(6/49) AAS
社長「あれだけのアイドルを笑顔に出来るキミが、こんなくだらない事でクビになる必要はない。……それが、アイドルプロダクションの社長をやっている私の決断だ」
八幡「……」
社長「甘い考えだと社員たちには怒られてしまうかもしれんがね。生憎とこれが私なんだ」
苦笑しつつ、彼は俺へとそう言ってくれる。
その言葉には優しさが含まれているのを、今の俺はかろうじて感じ取れた。
省15
870: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:01 ID:9UPUoVTN0(7/49) AAS
*
渋谷凛のスキャンダルは、瞬く間に広がっていった。
社長は直ぐにほとぼりも冷めると言ったが、俺には、そんな楽観的には考えられない。
担当プロデューサーとしての贔屓を抜きにしても、凛は既に一人前のアイドルだとはっきり言える。
素顔で街を歩けば声をかけられ。
省8
871: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:03 ID:9UPUoVTN0(8/49) AAS
そんな、そんな俺が。
スキャンダルを引き起こした張本人。
あろうことか、凛のスキャンダルの相手になってしまった。
なんとも、皮肉な話だ。
滑稽ですらある。
省14
872: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:06 ID:9UPUoVTN0(9/49) AAS
こんな事、気をつければいくらでも予想できた事だ。
さっきも言ったように、凛は既に名の売れたアイドル。
なら、自宅に招くなんて自殺行為だ。そんなの、少し考えれば分かる事だろ?
なんでそんな、バカな真似をした。
例え結果論だったとしても、そう思わずにはいられない。
何度も何度も……
省11
873: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:08 ID:9UPUoVTN0(10/49) AAS
……由比ヶ浜の奴、連絡よこし過ぎだろ。迷惑メールに登録したくなるレベル。
一個だけ知らない番号から着信があるが、まぁ、どうせ間違い電話だろう。
他にはアイドルたちや戸塚、材木座からも来ている。どんだけ心配してくれてんだよ。泣くぞ。嬉しくて。
だが俺はそのどれ一つにも連絡を返す事なく、ケータイをテーブルの上に放る。
リビングに、カツンという小さな音が響いた。
省19
874: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:10 ID:9UPUoVTN0(11/49) AAS
八幡「……あいつの泣き顔、久しぶりに見たな」
ぽつりと、何処からとも無く言葉が漏れる。
小町は泣きながら、俺に謝ってきた。
何度も何度も、自分のせいだと。
俺は、お前からそんな言葉を聞きたいわけじゃないのに。
省13
875: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:12 ID:9UPUoVTN0(12/49) AAS
俺は、どうすればいいんだろうな。
凛に謝ればいいのか?
凛のファンたちに謝ればいいのか?
謝って済む、問題なのか?
ずっとずっと、自問自答を繰り返す。
答えの見えない迷路を彷徨うように。
省13
876: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:13 ID:9UPUoVTN0(13/49) AAS
小町「この間はお恥ずかしい所をお見せしてしまい、真に申し訳ありませんでした」
そう言って、ぺこっと頭を下げたのである。
……え? どうした急に?
俺が目を丸くして見ていると、頭を上げた小町は照れくさそうに言う。
省14
877: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:16 ID:9UPUoVTN0(14/49) AAS
小町「……ぷっ」
八幡「くく……」
そして小町が不意に吹き出し、俺もつられたように笑いを零す。
なんか久しぶりに笑った気がすんな。
……ありがとよ、小町。
省18
878: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:18 ID:9UPUoVTN0(15/49) AAS
八幡「小町、一つ頼めるか」
小町「っ! なに?」
食いつくように反応する小町。
だが、俺の頼みにそんなに気構える必要はない。
頼む事はただ一つ。
省14
879: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:20 ID:9UPUoVTN0(16/49) AAS
八幡「……悪いな」
小町「いいですよ。小町はお兄ちゃんの妹だからね。あ、今の小町的に…」
八幡「ポイント高ぇよ。八幡的にもな」
小町「あはは♪」
省13
880: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:23 ID:9UPUoVTN0(17/49) AAS
*
社長「……それで、話というのは何かね?」
場所はシンデレラプロダクション社長室。
一週間前と同じ場所。
省7
881: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:24 ID:9UPUoVTN0(18/49) AAS
真っ直ぐに相手を見据え、拳を握りしめる。
言うべき事は決まっている。
俺が導き出した答え。
これが、俺の最後のプロデュース。
俺が凛にしてやれる最後の事で。
省6
882: ◆iX3BLKpVR6 [saga] 2014/08/09(土)02:26 ID:9UPUoVTN0(19/49) AAS
社長「…………一応、訊いてもいいかね?」
ある程度は予想していたのか、以前落ち着いた様子で話す社長。
八幡「どうぞ」
社長「確かに責任は取らねばならない。だが、私はそこまでする必要は無いと先日言ったね」
省11
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