ゆとり教育・脱ゆとり教育・学力低下総合スレ (345レス)
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320: コメント 2014/09/10(水)01:26 ID:aVBjFwN3k(19/35) AAS
第4章応用編 危険な物質・状態とその対処
第1節危険の正体・化学反応
第2章第3節2で学んだ通り、化学反応が起こることは、人の体を構成している物質が破壊されると言う様な、大変恐ろしいものです。そして酸性、アルカリ性と言う性質は、化学変化・化学反応と深い関係があります。
1.酸の正体・水素イオン、塩基(アルカリ性の元)の正体・水酸化イオン
原子や分子はエネルギーを持って運動しています。(全く運動しない状態が絶対零度です。)活発に運動している原子・分子ほど化学反応を起こしやすいと考えられています。
水素イオンというのは、電気的に+の性質を帯びた水素原子H+のことで、これが“酸”の正体です。活発なので化学反応を起こしやすいのです。
水酸化イオンというのは、電気的に−の性質を帯びた水酸化分子OH−のことで、これが“塩基(アルカリ)”の正体です。これも活発なので化学反応を起こしやすいのです。

人体を作っている物質の分子には、OH−を含んでいるR-(OH)−と言う形の分子がたくさんあります。強い酸が人体に付着すると、
R-(OH)− + H+ ―→ R +H2O 
のような化学反応が起こって、R-(OH)−が全く別の物質Rと水になってしまいます。つまり、酸性が強いほど水素原子H+が暴れて、蛋白質R-(OH)−を壊してしまうのです。
従って、その対処の基本は、
(1)(OH)−に相当するもの(これを塩基と言います。)を加えて水素イオンH+を薄める。
(2)化学反応の進行を止める。
になります。
逆に、塩基性(アルカリ性)が強い物質(水酸化イオン(OH)−、塩基イオン□−)は、酸を受け取る(奪い取る)力が強いので、化学反応も活発です。たとえば水酸化ナトリウム(NaOH)は蛋白質を分解してしまいます。(恐ろしいですねぇ。)
従って、強い塩基性の物質が体に付着した場合の対処の基本は、
(1)水素イオンH+に相当するものを加えて水酸化イオンOH−、□−を薄める。
(2)蛋白質を分解する化学変化を止める。
になります。

酸性の度合いが強い(水素イオンが活発な)物質を強酸、酸性の度合いが弱い(水素イオンがあまり活発ではない)物質を弱酸と言います。
強酸には次のようなものがあります。
塩化水素(気体)、塩酸(塩化水素水溶液)、硫酸(純硫酸、濃硫酸、熱濃硫酸、希硫酸)、硝酸(純硝酸、濃硝酸、希硝酸)、及びそれらを混合した水溶液など
弱酸には、酢酸、炭酸、などがあります。
同様に、塩基性の強い物質を強塩基、弱い物質を弱塩基と言います。
強塩基には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどがあります。
弱塩基;アンモニア、などがあります。
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