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マガジン総合エロパロ板2 [無断転載禁止]©bbspink.com (73レス)
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17: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/19(日) 23:33:24.57 ID:sqK71HnY 「あっ、シオン様っ」 声のトーンが変わった。必死なものを感じさせる声。ボクの腕を掴んでいる手に力がこもる。 手の下に感じるミリアさんの肌は、緊張して硬くなっている。ボクはミリアさんの柔らかいお尻の肉を掴んで、腰をじわじわと進めていった。 ボクの、ヴァンパイアの肉棒が、純粋な人間の女性へとゆっくりゆっくり吸い込まれてゆく。 「あっ、はあはあ」 ボクはミリアさんの奥の奥までを埋め尽くしてゆき、やがて、こつ、と何かにぶつかった。子宮口だ。レインはそうでもなかったけど、ミリアさんはヘレンと同じで膣の深さはそれほどではないみたいだ。 ボクのペニスが根元まで入り、二人の身体が完全につながった。ボクは両腕を立てて結合部を見た。 下半身ではボクたちの陰部のヘアがぴったりと合わさっている。黒と金色の絡み合いだ。 初めて“男”に踏み込まれたヴァージンの膣は、異物を押し戻そうと必死に拒んでくる。 純潔を散らしたミリアさんは目尻から涙の粒をぽろぽろ零した。でも、大丈夫。痛いのは最初だけ。 ボクの体液の媚薬効果は、従者だけでなく人間にも効果があるはずだ。そこは、クライアントと同じだから。 今はつらくても、これから、天国を見せてあげる。 「シオン様…」 ミリアさんは瞼をしばたたかせた。 「私、女になったんですね。シオン様の手で…」 「ミリアさん…」 「私…すごく幸せです。シオン様に処女を捧げることができて」 多くの男女の交わりを見てきたミリアさんにとって、いつ自分が喪失するのか、いつ自分が犯されるのかずっと不安だったのかもしれない。 ボクはその苦しみから彼女を開放できたのだ。 ミリアさんの微笑みに、甘くて切ない気持ちが胸いっぱいに広がる。血を吸いたい衝動に駆られるけど我慢だ。血の接吻をしたばかりだし、耐えられる。 あとは、ただひたすらに突いてミリアさんを登りつめさせるだけ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/17
18: 名無しさん@ピンキー [] 2016/06/19(日) 23:59:01.99 ID:9RkA2t/e 乙 終わりか・・・残念 それにしてもこれ懐かしいな これ妙にエロあって大丈夫かと思った記憶があるw http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/18
19: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 00:06:50.12 ID:NLuceTEw >>18 規制くらいました 試行錯誤中 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/19
20: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 00:14:21.88 ID:NLuceTEw ボクはミリアさんに覆いかぶさった。しっかり抱きしめると、ミリアさんもボクにすがりついてきた。 肩先に回された腕が小刻みに震えている。なめらかなミリアさんの皮膚は、しっとりと汗ばんでいる。 ミリアさんの柔らかい乳房が胸に熱い。乳房だけじゃない。ミリアさんの吐息も肌のぬくもりも膣内の体温もすべてが熱かった。 熱くきつい肉壁がボクをにゅぐにゅぐと締めつけてくる。ミリアさんの意思とは関係なく膣が動いているんだ。 ミリアさんの中の熱さを感じながらボクはしばらくじっとしていた。ミリアさんの声に痛みのトーンがないとわかるまで。 「あっ――ああ……あああ」 ミリアさんの息遣いがようやく落ち着いてきた。 「少し、動くからね」 できるだけ、やさしい声で言い、ゆっくりと律動を始めた。 ペニスの先端部をミリアさんの奥から退けてゆき、再び、奥へとゆっくり侵入していく。 「あっ…ああああ」 自分の中心に進んでいく痛みにミリアさんは声を上げて悶えた。 ボクはゆっくり、ゆっくりと自分のモノをミリアさんの中でピストンさせた。その度に、ミリアさんの身体が仰け反った。 それでも、何度も繰り返すうちに、ボクたちの動きはスムーズになっていった。 ミリアさんの中から溢れる液体が徐々に多くなり、それが潤滑油の役割をしてボクの動きを滑らかにする。 「あ、ああ……ああ〜」 ボクの動きに合わせてミリアさんの身体が揺れる。全身から汗が流れ、豊かな乳房が身体の動きに合わせて弾む。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/20
21: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 00:17:09.46 ID:NLuceTEw 「ミリアさん、もっと動くよ」 ボクはミリアさんの耳元でささやいた。 「はい、シオン様……、シオン様の好きに…なさって、くだ、さい……」 痛いほどにきつく締まるミリアさんの膣内で、ボクはちょっと乱暴に抜き差しを始めた。ボクの体液を早くミリアさんの胎内になじませるために。 襞に押し付け、膣を擦りたて、子宮を突き上げる。 だんだん快感が膨らんできた。 ミリアさんは喉で鳴き、膣壁がきゅうっとしまる。結合部からにちゅにちゅと淫らな音がした。 「あ――はぁぁ、シ…シオン様ァ……気持ちいいです」 効果が出てきたみたいだ。レインやヘレンにはすぐに効果が出たけど、やっぱり人間の女性だと効くまで少し時間がかかるみたいだ。 「あぁ、私の中が……中が……熱いです……」 ミリアさんの吐息はすごく甘くて、耳心地が良い。 ぎしぎしとベッドが鳴り、すぐそばで気を失っているレインとヘレンの裸が揺れているのが見えた。 結合部からの微妙な音とその上に重なるミリアさんの甘い喘ぎが重なって淫らな交響曲が奏でられる。 結合部を見ると、ミリアさんの割れ目に張りつめたボクのペニスが植わっているのが見て取れた。 ミミズのような血管を浮かせたボクのペニスがミリアさんの中から生えている。 あわあわしたヘアを透かして、割れ目がいじらしく口を開け、ボクのモノを咥え込んでいる様子がはっきり見える。 そして、ボクのモノには赤い血の筋がはっきりとついていた。紛れもない破瓜のしるしに、ボクは異様なほどの興奮を覚えた。 それは、ミリアさんの初めての男になったという興奮だけではなく、ヴァンパイアの本能にボク自身が逆らえないことを意味していた。 気分がうわずって、だんだん動きが激しくなる。 もう我慢できない、とボクはその血を指で掬い取り、舌になじませた。その瞬間、あまりの甘美な味わいに身体じゅうに電流が走り抜けた。 牙を突き立てて吸った血でないのに、この味わいは何なのか。ボクはたちまち登りつめそうになって、あわてて動きを止めた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/21
22: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 00:20:58.54 ID:NLuceTEw 「……シオン様?」 ミリアさんは快感にくもった瞳でボクを見返した。 「出しそうになったんだ」 すると、ミリアさんは優しい目をしてボクの腕を掴んできた。 「出してください…私の中に……欲しいです。シオン様の……」 「でも……」 「たとえ…たとえそうなっても……シオン様にご迷惑はおかけしませんから……」 「そんなこと……」 「欲しいんです……お二人と同じように……」 ヴァンパイアと従者はそれぞれ互いに赤い血と白い血を交換する。白い血は精液のことだ。それが血の接吻。でも、人間の女性の中への射精は受精・妊娠の可能性を伴う。 ボクは迷った。けど、決めた。 「わかった。ミリアさん。ミリアさんの中で出すよ」 それが、ミリアさんの望みならば。ミリアさんを苦しみから解放するのなら。 正しい行いのはずだ。 「はい。私の中へ……存分に……」 こうなれば、もう遠慮はしない。 身体だけじゃなく、心も一つにしたい。ミリアさんと、一緒にイきたい。 ミリアさんのすべてを、ボクで真っ白に染め上げたい。 ボクはミリアさんの身体を抱え上げ、ベッドから降りた。 「シ…シオン様?」 ボクは近くにあった大きめのテーブルにミリアさんを乗せた。ボクもその上に乗る。 白いシルクのテーブルクロスに皺が寄った。ベッドより断然バランスは悪いけどこっちの方が思い出に残るだろう。 「こ…こんな……はぁぁ――ぁ…ぁぁ…」 ミリアさんがくぐもったうめきをあげると結合部がねちゃりと大きな音を立てた。膣壁がざわざわと動いてボクのモノを締め上げていく。 ボクはたまらなくなって、激しく動き出した。テーブルがガタガタと音を立てる。 もうレインとヘレンの二人が起きるかもなどという考えは吹き飛んでいた。 「ああッ、ああッ、ああン゛ッ!!す…すごいッ……シオン様ァッ!!」 何度も往復するうちにミリアさんの膣壁がボクのペニスにまとわりつく感覚が強くなった。 ボクはもう冷静な判断ができなくなっていたようだ。ただただミリアさんに夢中だった。 すると、ボクの頭の中にミリアさんの声が聴こえた。 ――シオン様…こんな私でよかったら……シオン様に…私をもらってほしい……―― 気のせいなのか。ボクの願望なのか。それとも…… ボクの胸は切なくて苦しくなった。 これほど美しく、まっすぐな女性がボクの女(もの)になりたいと思ってくれるのであれば、その望みをかなえてあげたい。 でも、ボクの女(もの)になるということは、人間を捨てるということだ。そんなことはできない。 だから、ボクは、ボクの想いを全力でミリアさんにぶつけることにした。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/22
23: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 00:27:16.60 ID:NLuceTEw ボクはミリアさんから身体を引いた。結合部が離れる。姿を現したペニスはミリアさんの蜜でとろとろに潤っている。 「あァッ、シオン様ァ…そんな……」 すぐにミリアさんが泣きそうな声で叫んだ。 「ミリアさん、バックからしてあげるね。うつぶせになって、お尻をつきだしてごらん」 「こ、こうですか?」 ミリアさんは肩で息をしながらもなんとか体勢を変えてくれた。ミリアさんの可愛いお尻がボクの目の前に突き出される。 「うん、いくよ」 ボクはうしろから、ミリアさんの腰を掴み、挿入した。バック、いわゆる後背位での結合だ。 しぼりとられるようなキツさはあったけど、一気に根元まで埋まった。今度はボクのヘアがミリアさんの可愛らしいアヌスと接触した。 「あ〜ッ、シオン様……!!」 ミリアさんが甘さたっぷりの嗚咽をする。ボクは本能の赴くまま、腰を突いた。 ひと突き、ひと突きに、ミリアさんの身体が躍動した。 背筋をククッと反らし、突き上げたお尻を震わせ、指を噛んだかと思うと、すすり泣きながら髪を振り乱す。 見ているだけでも、刺激的で愛らしい裸体だった。 それに加えて、秘部の締めつけも甘い味わいをどんどん増している。 あたたかく包み込んだ内部が、ボクの分身に吸い付くように密着して、さらに波打つように締めつける。 甘い蜜がたっぷりと付着してボクのペニスに絡みつき、ボクをとろけさせる。 「ああッ、すごい……シオン様、ああッ……わたし……わたし……」 ボクはのしかかるようにして動きを速めた。ミリアさんの動きとボクの動きが、完全に一致した。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/23
24: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 00:33:39.35 ID:NLuceTEw ミリアさんの産道に入れては抜き、入れては抜き、を繰り返すと、ミリアさんの胎内からじゅくじゅくと蜜が溢れて漏れてゆく。 腰がぶつかる音が部屋に響く。ボクはもう射精寸前だった。 「も、もう…ダメです…シオン様ァ!!」 ミリアさんが悲鳴に近い声を上げた。ミリアさんも絶頂が近いみたいだ。 膣がきゅきゅっとペニスを締め上げてくる。レインがイクときの前兆と同じだ。 「あっ、ああああ――」 身体を震わせ、くくっと喉が鳴り、ひときわきつい締めつけが来た。 もう、本当にイキそうなのかもしれない。ボクももうこれ以上持ちそうにない。精巣から湧き出る快楽を、ミリアさんへの感謝の気持ちとして、今、放つ。 「あっ、ミリアさん、出るっ、出すよっ!!」 「はいっ、くださいっ、私の中に、シオン様のっ!!……あアアア――!!」 爆発した。 ペニスの先端からミリアさんの中へ、ドクドクとボクの想いを注ぎ込む。 ミリアさんの膣にボクの精液がまき散らされ、襞々の隅々まで満たしてゆく。乳液の弾丸が胎内を打ち抜くと、ミリアさんはひときわ高い悲鳴を上げた。 膣全体が収縮し、ボクを締め上げた。もっと欲しい、もっと欲しいと言わんばかりに。 ミリアさんの中の、赤ちゃんの部屋に注がれていくボクの白い血。 ミリアさんの身体が崩れ落ちた。ミリアさんという聖杯に、最後の一滴まで白く濁った情欲を注ぎ、その器をいっぱいにする。 ボクもミリアさんの背中に身体を預けた。 「はあはあ」 「はあはあ」 お互い、息を荒げていた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/24
25: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 00:47:12.01 ID:NLuceTEw 「ああ…私の…中に、シオン様の……」 「わかる?」 「はい…わかります。シオン様の先端が膨らんで…私の奥にシオン様の熱い想いが入ってきて…」 ミリアさんの肩越しに見える横顔が眩しい。 「今、私の子宮の中がシオン様でいっぱいになっているのですね。ああ……私、幸せです……」 ボクとミリアさんの間の隙間は二人の体液で満たされている。その感触がすごく心地いい。 名残惜しかったけどいつまでもこうしているわけにはいかない。もうすぐ、レインとヘレンの二人も起きるだろう。 ボクはミリアさんの中からペニスを抜き出した。 「ああっ」 抜き取ったペニスには白や透明の体液と混じって、赤いものも混じっていた。 テーブルクロスにミリアさんから溢れた粘液がぽたりぽたりと零れ落ちる。それは、ボクの白い血とミリアさんの破瓜の赤い血が混ざってピンク色に見えた。 ミリアさんには大分つらい負担をかけさせてしまった。うつ伏せのままミリアさんはずっと汗まみれの身体を痙攣させて、乱れた呼吸を何とか整えようとしている。 ボクは、せめてものお詫びに、とミリアさんを仰向けにして顔中にキスをした。 一つ一つ触れる場所を変えながら、ボクの胸には愛おしさが溢れていた。 涙にぬれたミリアさんの視線が、ボクの視線と交差して、ボクは激しくときめいた。 ミリアさんの精いっぱいの笑顔は、ミリアさんも同じ気持ちなのだということをボクに確信させた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/25
26: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 00:54:42.89 ID:NLuceTEw こうして、ボクたちは結ばれた。 レインとヘレンは結局ボクとミリアさんがしたあともしばらく起きなかった。 ミリアさんはボクたちのことを気遣って、事を終えたあとすぐにテーブルクロスを片付け、服を着て何事もなかったようにしていた。 痛みはボクの精液で何とか抑えられても、疲労はそうはいかない。それなのに、ミリアさんは… ボクはミリアさんの配慮に甘えて、レインとヘレンの間で休んでいたようにふるまった。 目が覚めたレインはミリアさんが上気していたのに気付いたみたいだけど、ミリアさんが、皆様の踊りがあまりにもステキだったので思わず自慰行為をしてしまいました、と言ったらそれを信じてちょっと気恥ずかしそうにしていた。 ヘレンも何か言いたそうにしていたけどボクがキスをしてあげたらそっちに夢中になって黙ってしまった。 こうして、ボクとミリアさんの性行為は二人だけの秘密になった。 ボクは浮気をしたんだろうか。でも、レインやヘレンが大切な気持ちは少しも変わっていない。ボクはただ、ミリアさんを救いたかっただけだ。 こういうのを行きずりの関係というのかもしれない。もちろん、ボクはあのとき真剣だったし、ミリアさんを大事にしたつもりだ。 ボクは昨日のことを思い返しながらベンチで隣に座っているミリアさんを見つめていた。ミリアさんは落ち着いた服装のせいか、昨日よりもずっとバージンのように見えて不思議な感じがした。 ミリアさんとのHは鮮明に覚えているのに、どこかであれは夢だったんじゃないかとも思える。 心も身体も一つになった相手なのに、どこかミリアさんを遠く感じてしまう。ボクは本当にこの女性と結ばれたのだろうか。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/26
27: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 00:56:37.47 ID:NLuceTEw ミリアさんは涙ぐんでいた。 「シオン様は私の願いをすべてかなえてくださいました。なのに―…私は…結局…何もできませんでした……。レインさんが村の男性に迫られた時も私―…怖くて何もできなかった……」 ミリアさんはスカートをぎゅっと握った。その手に、ミリアさんの涙が零れ落ちる。 ミリアさんがどれだけ責任感が強い人なのかがわかる。 「ミリアさんがサイファさんに助けを求めてくれたからレインは助かった…」 「シオン様」 「ミリアさんには感謝してるんだ。ボクの手は血で染まっている。ボクにかかわって多くの人の血が流れてきた。とても多くの―…そしてボクは二人の女性の血まで流し続けさせている」 不思議な気分だった。こんなことを純粋な人間の女性に話すなんて。それをさせる力がミリアさんにはあるのだろうか。 「だけど―…これ以上人の血を流さないで済むのなら、愛する女性(ヒト)の血を飲みながらヤツらと戦うことが出来る!」 「――……」 ミリアさんは黙ってボクを見つめていた。そして、ゆっくりと言葉を紡ぎだした。 「私―…シオン様のこと待ってます。ほんとは……私も連れて行ってもらいたかった……お側においてもらいたかった……」 ボクはミリアさんの言葉に動けなくなっていた。 昨日、交わっているときに聞こえた声は気のせいじゃなかったんだ。ミリアさんの心の声を、ミリアさんの身体がボクに訴えていたんだ。 「ごめんなさい。変なこと言って……。わかってるんです。シオン様にとって私は立ち寄った村の村人にすぎないってわかってるんです」 ミリアさんは空を見上げていた。それでも目尻からは涙が零れ落ちていた。 ボクがしたことは間違っていたのか?いや、そんなことはないはずだ。ミリアさんと結ばれたことが間違いなんてあるはずがない。 立ち寄った村の村人にすぎない、確かにあのときはそうだったかもしれない。でも、今は……違う。そう、違うんだ。 「私の話を聞いてくださってありがとうございました。シオン様」 ミリアさんがベンチから立ち上がり、ボクを見つめた。 いいのか?このままでいいのか? http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/27
28: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 00:58:26.63 ID:NLuceTEw 「もし、また近くまで来たらいつでも立ち寄って下さい。その時は今よりもっとしっかり生きていますから。きっと!シオン様にふさわしい女になっています」 ミリアさん。そんなこと言わないで。貴方は今だって…… 「待ってますから。十年でも二十年でも」 そう言うと、ミリアさんは顔を近づけてきた。 一陣の風が吹き、街路樹の木の葉が揺れる中、ミリアさんはボクに優しいキスをした。 ボクはそれを黙って受け入れていた。 ミリアさんの舌が動いてボクの舌に絡みついてきた。ボクが教えたキスのやり方。 けじめのつもりなのだろう。 ボクの舌を吸って、唾液を注ぎ込んでくる。 「ん゛っ……」 ミリアさんは少し苦しそうだ。上手くはないけど、精一杯の思いが込められていた。 1分ほど経ったあと、名残惜しさをこらえるかのようにゆっくりとミリアさんの唇が離れた。 ボクたちの間に唾液の糸が張り、そして切れた。 「私のこと忘れてくださってかまわない……でも、もし……もしも私にお役に立てることがあればいつでも呼んでください。地の果てへでも、私……行きますから」 ミリアさんの綺麗な涙が頬を流れ落ちている。ボクの胸が刺さるように痛んだ。 「血の契約は結んでなくても私は……シオン様の女(もの)です」 「ミリアさん…」 ボクは、なんて美しい女(ひと)だろう、とミリアさんに見惚れていた。 外見だけじゃなく、その心の美しさにも。 ボクは無意識に右手でミリアさんの左手を取り、指をからませた。 「あっ、シオン様ァ」 ボクはベンチから立ち上がると、そのままミリアさんの手を引き歩きだした。 ミリアさんは少し驚いていた。意外な行動だったのだろう。 ボク自身も驚いていた。自分がこんな行動を取るなんて。 ボクは何も言わなかった。どこへ向かっているのか。 ミリアさんも何も聞かなかった。不安もあっただろうに。 ボクにすべてを任せてくれているのだ。ボクはそのことに嬉しくなり、歩くスピードを速めた。 向かった先はトイレだ。今朝、レイン、ヘレンと一緒にいた場所。血の接吻を行った場所だ。 本当はちゃんとした部屋とか探した方が良かったんだろうけど、ボクはそんな時間すら惜しかった。 ボクのわがままだ。 一刻も早く、ボクはミリアさんと、もう一度したかったんだ。 おしまい http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/28
29: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/06/20(月) 01:10:38.44 ID:NLuceTEw 途中2種類の規制に引っ掛かりましたが何とか投下予定の範囲を内容を変えずに全部できました 原作単行本の通りだとこのあとトイレでやって、ヒロイン二人の買い物シーン、敵のレズシーン、 ホテルに移ってベッドで本日6回目のミリアとのHの事後、浴室でシャワーを流しながらまたH、最後にもう一度ベッドでしようという会話、駅でヒロイン二人と再会に続きます 部分的にはこれらも書いているんだけど、計8回のHシーンとなるとバランスも考えなければいけない気がして この日1回目のトイレHはまだ投下を控えます http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/29
30: 名無しさん@ピンキー [] 2016/06/20(月) 07:01:39.32 ID:OpNx8OMl 乙でした 八回とか凄いなw http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/30
31: 名無しさん@ピンキー [] 2016/06/20(月) 17:26:54.67 ID:ypNL8TEQ 乙でした 出来れば、「名前」の欄に題名とか作者名を書いといた方がいいと思う http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/31
32: 名無しさん@ピンキー [] 2016/06/21(火) 11:21:17.16 ID:T6x3+W// 乙であります! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/32
33: 名無しさん@ピンキー [] 2016/06/29(水) 13:14:47.31 ID:tu9Pz00R このスレ、人少ないんだな http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/33
34: 名無しさん@ピンキー [] 2016/07/12(火) 20:26:48.58 ID:OOc3YcGI age http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/34
35: 「日向あかり×不破聖也」 [sage] 2016/07/12(火) 22:48:03.87 ID:OOc3YcGI ? それから2日後 日向「この前は有難うございました。お礼をしたいんで、今日、そちらへ 伺っていいですか?」 不破「お礼なんていいのに・・・、じゃあ今日の夕方5時ぐらいに僕の下宿先 でどうかな?」 日向「わかりました」 通話を終了すると、日向はこの前の「お礼」として、手頃な価格のお菓子を 買いに行くことにした。お礼の意味もあったが、昔七瀬くんをいじめていた 不破くんと会うのはこれきりにしよう、という意味でのけじめでもあった。 会いに行きたくて会いに行くのではないのだ。 そう、そこで終わりに出来てればよかったのだ。 あかり(そういえば、私、男の子の家に行くのは初めてなんだよね・・・) http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/35
36: 「日向あかり×不破聖也」 [sage] 2016/07/12(火) 23:14:30.54 ID:OOc3YcGI ? 夕方4時55分頃、以前貸してくれた傘を持ち、不和君のアパートの部屋 に行くと不破くんが出迎えてくれた。 不破「悪いね、日向さん、お礼なんていいのに」。私はそのまま帰るつもりだったが 「まあ、お茶でも飲んでいってよ」と止められた。霧崎さんと違って、本当に変わったんだ・・・。 そして、2人で無言でお茶を飲んでいると、ドアを叩く音が聞こえていた。 不破くんがドアに立ったとき、無言で3人の男の人たちが乗り込んできたのだ。 そして、その中の一人が目が合うなり突然不破くんの腹に拳を入れてきたのだ。 不破くんは不意をつかれ、まともに食らってしまいうずくまった。 「お前の親父がここに来てないだろうな?」 蹲った不破君の顎を思いっきり蹴り上げて言う。 「文句なら、親父に言えよ。借金を作ったお前の親父によ。」 仰向けに倒れた不破くんの腹を、思いっきり振り上げた足をそのまま振り下ろす。 「ぐはっ」踏みつけた足を、捻るようにして回す。痛みは想像を絶する。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1463035942/36
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