【UX2巻】サモンナイト萌え40【発売日決定】 (716レス)
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148: アメル様がみてる 〜幼き通い妻編〜 2014/05/22(木)22:28 ID:QEY9fe2H(5/10) AAS
「んむっ!?」

 それは不意打ちだった。自分の唇に優しいなにかが押し当てられる感触。目を見開いてミニスはそれに戸惑う。
 感じるのは唇に伝わる柔らかな弾力と。それと顔をくすぐるこそばゆいような鼻息。
 軽く頬に、そしして顎先に当てられた手が。俯いていた頭を少し上向きにさせて。
 視界にはいるのは真っ直ぐな瞳。自分をしっかりと見つめてくれる優しい瞳。
 これはつまり。

「あ……」

 何をされていたのかをミニスが実感するやいなや。ふさがれていたミニスの唇は解放されていた。
 それをふさいでいた唇の持ち主の顔をミニスはマジマジと見つめる。
 耳まで真っ赤に紅潮させた顔で。どこかバツの悪そうな表情を浮かべている彼を。

「意識してないだなんて……そんなことはないから……」

 どこか照れくさそうにしながらマグナはミニスに言う。

「って言うかむしろ意識しすぎちゃって……それで態度がそっけなく……ごめん。ミニス」

 マグナ自身も自分の中でどこか誤魔化し続けていた本当の気持ちを。
 この2年の月日の中で、足しげく通って来て自分を支えてくれたミニスへの想いを。

「マグナ……」

 そんなマグナの気持ちが伝わって、胸を締め付けていた何かがふっと緩む感覚をミニスは覚えた。
 ああ、なにを一人で勝手にテンパっていたのだろう。もっと素直に気持ちをぶつけていれば簡単だったのに。

(でも……)

 遠回りしたからこそ感じることができる今の嬉しさ。それを噛みしめながらミニスはマグナと向き合う。
 いまだ顔の赤いマグナ。たぶん自分も同じような顔をしているのだろうとミニスは思う。
 まだまだ一人前のレディとは程遠いお子様の自分。だけどそれに負けず劣らず初心な彼が目の前にいる。
 そう思うとなんだか。肩の力がスッと抜けて。

「我がままいってごめんなさい。マグナ。私、貴方のことが好きなの」

 驚くほど自然にその言葉が口から出るのを感じながらミニスはマグナを見つめて言う。
 それに対するマグナの反応はというと。

「あ、ああ……俺も好きだよ……ミニスのこと……その……女の子として……」

 と、どこかたどたどしい様子で。どうやらこの手のことに関してはマグナの方がまだまだお子様らしい。
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