【UX2巻】サモンナイト萌え40【発売日決定】 (716レス)
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147: アメル様がみてる 〜幼き通い妻編〜 2014/05/22(木)22:28 ID:QEY9fe2H(4/10) AAS
それはミニス渾身の告白であった。潤む瞳を伏せ目がちにして頬をほんのりと赤く染めながら。
小さな身体を緊張に強張らせてねだる接吻。こんな風にしてミニスのような美少女に迫られては。
たいていの男ならば思わずときめいてしまうことだろう。そう。よっぽどの朴念仁でもなければ。
「へ?」
「っ!(ブチッ)」
だが、ミニスの目の前にいるのはそんな希少種の朴念仁の1人であった。
間の抜けた声でそう返すマグナにミニスの堪忍袋の緒もここいらが我慢の限界である。
「殺(や)っちゃって。シルヴァーナ。お願い」
「わわ、タンマ!ストーップ!!」
手元のペンダントを握りしめてシルヴァーナを呼び出そうとするミニス。マグナは必死で止める。
流石にミニスも本気ではなかったようで事なきを得るのだが。
ミニスのご機嫌メーターは既にマイナス方向に振り切れていて。
「なによ。マグナの馬鹿っ。嘘つきっ!もう、子供扱いしないって約束したくせにっ!」
そう顔を真っ赤にしながらポカポカと拳骨でマグナの胸元を叩き続ける。
「いや悪かった……ぐふっ……ってさっきのは別に子供扱いしたわけじゃなく……ぐぁっ……いきなりのことだったんでつい……」
胸元を叩かれながらマグナは弁明する。時折、横隔膜に入るミニスの拳に悶絶しながら。
そんなマグナの襟元を掴んでミニスはキッと睨みつける。その目には大粒の涙が溜まっていた。
「やっぱり……子供なんだ……マグナにとって……私……女の子として……意識してくれないんだ……」
ひくひくと鼻をすすりながら涙声でそう呟くミニス。その瞳に確かな哀しみの色をたたえて。
そしてスルリとマグナから手を離してミニスはその場でへたり込む。
泣きぐずりかけた顔で肩を小さくわななかせながら嗚咽を漏らす。
ああ、見っとも無い。また子供みたいに。すすり泣きながらミニスは胸中でそう呟く。
そんなことだから相手にされないのだ。分かっている。分かっているはずなのに。
理想通りの自分になれない悔しさと心苦しいほどの恋情にさいなまれるミニス。
そんなミニスの傍らに居て。ジッとしてなんかいられるはずがない。
思うよりも先に身体が動いていた。いまだすすり泣くミニスの頬にそっと手を当てて。
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