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【仮面】オペラ座の怪人エロパロ第9幕【仮面】 (243レス)
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2010/11/05(金)23:45
ID:8M4zNz5b(4/11)
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9: 3/9 [sage] 2010/11/05(金) 23:45:28 ID:8M4zNz5b 「ラウル?」 クリスティーヌの呼びかけに我に返ると、ラウルはどこかの一室にいた。 ここはどこだろう? 振り返ると真っ白なドレスのクリスティーヌがいて優しく微笑んでいる。 その笑みにラウルは先ほどの疑問を放りだした。 彼女が傍にいてくれるのならどこだって構わない。 ああ、可愛いクリスティーヌ。天使のように可憐な少女。 彼女が僕の隣にずっといてくれて、僕の名前を名乗ってくれるなんて夢みたいだ。 林檎色の頬をした小さな花嫁さんがたまらなく愛おしくて、引き寄せて腰を絡め取る。 すると彼女は俯いた。震える声で訴える。 「だめよ、天使様が許さないわ」 「天使?神様のこと?神様が許してくれなくても構うものか」 「私は構うもの」 クリスティーヌが腕を振りほどいたかと思うと、ラウルの体は宙に浮かんだ。 いつの間にか首に紐が巻きついていて、その紐先はクリスティーヌが握っている。 二人の間にピンと張られた紐はまるで今にも切れてしまいそうな二人の絆のようだった。 「勘違いしないで、私は天使様と一緒に行くの」 彼女のすぐ隣にどろんと純白のタキシードに身を包んだエリックが「出現」する。 クリスティーヌはうっとりと彼にしなだれかかり、彼もそれに応じた。 「もう邪魔してほしくないの。二度と私の前に現れないで」 彼女はいつもと寸分変わらぬ笑みを浮かべて、二人を僅かに繋ぎ止めていた絆を手放す。 「だからさよなら、お邪魔虫さん」 目の前が真っ暗になる。 地面が裂けて、その底に、闇の中に吸い込まれるように落ちていく。 立ち上る水しぶき。四肢がもぎれそうな強い痛み。 一瞬遅れて突き刺さる冷たさと息苦しさ。 水の中に落ちたのだと理解したのは水中をもがき始めてからだった。 苦しい、息が出来ない。 水面へ上がろうともがくけど、どちらが上か下かもわからない。 そうこうしているうちに体はどんどん重くなり動かなくなっていく。 沈みながら見上げた水面。揺らいで見えるは真っ黒な夜空。 何も見えない。感じない。漆黒のカーテンが全てを隠してしまった。 落ちながらきらめく水面。僅かに射し込む青白い月明かり。 冷たさも苦しさも何も感じない。泡沫のように溶けていく。 ゆらゆら水面に浮かぶ月。掴もうと腕を伸ばしても、届かない。 月はただ無慈悲に水底へ沈む僕を照らすだけ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288830977/9
ラウル? クリスティーヌの呼びかけに我に返るとラウルはどこかの一室にいた ここはどこだろう? 振り返ると真っ白なドレスのクリスティーヌがいて優しく微笑んでいる その笑みにラウルは先ほどの疑問を放りだした 彼女が傍にいてくれるのならどこだって構わない ああ可愛いクリスティーヌ天使のように可憐な少女 彼女が僕の隣にずっといてくれて僕の名前を名乗ってくれるなんて夢みたいだ 林檎色の頬をした小さな花嫁さんがたまらなく愛おしくて引き寄せて腰を絡め取る すると彼女はいた震える声で訴える だめよ天使様が許さないわ 天使?神様のこと?神様が許してくれなくても構うものか 私は構うもの クリスティーヌが腕を振りほどいたかと思うとラウルの体は宙に浮かんだ いつの間にか首に紐が巻きついていてその紐先はクリスティーヌが握っている 二人の間にピンと張られた紐はまるで今にも切れてしまいそうな二人ののようだった 勘違いしないで私は天使様と一緒に行くの 彼女のすぐ隣にどろんと純白のタキシードに身を包んだエリックが出現する クリスティーヌはうっとりと彼にしなだれかかり彼もそれに応じた もう邪魔してほしくないの二度と私の前に現れないで 彼女はいつもと寸分変わらぬ笑みを浮かべて二人を僅かに繋ぎ止めていたを手放す だからさよならお邪魔虫さん 目の前が真っ暗になる 地面が裂けてその底に闇の中に吸い込まれるように落ちていく 立ち上る水しぶき四肢がもぎれそうな強い痛み 一瞬遅れて突き刺さる冷たさと息苦しさ 水の中に落ちたのだと理解したのは水中をもがき始めてからだった 苦しい息が出来ない 水面へ上がろうともがくけどどちらが上か下かもわからない そうこうしているうちに体はどんどん重くなり動かなくなっていく 沈みながら見上げた水面揺らいで見えるは真っ黒な夜空 何も見えない感じない漆黒のカーテンが全てを隠してしまった 落ちながらきらめく水面僅かに射し込む青白い月明かり 冷たさも苦しさも何も感じない泡沫のように溶けていく ゆらゆら水面に浮かぶ月掴もうと腕を伸ばしても届かない 月はただ無慈悲に水底へ沈む僕を照らすだけ
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