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【仮面】オペラ座の怪人エロパロ第9幕【仮面】 (243レス)
【仮面】オペラ座の怪人エロパロ第9幕【仮面】 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288830977/
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27: 7/12 [sage] 2010/11/09(火) 23:30:16 ID:ilYdDyVy こちらが酷く怯えていることに気づいたのか、ラウルが後退りした。 やがて踵を返し、ドアノブに手を掛ける。 「さよならお嬢さん」 「何を言っているの?」 「もう君達の邪魔をしたりしないよ。二度と会うこともないだろう。 お邪魔虫は南極大陸か、北極大陸か、どこか遠いところに消え去るってことさ!」 「ラウル……」 クリスティーヌは違和感を覚えたが、それが何かわからなかった。 ツッコミ役がいれば「北極大陸なんてねーよw」と指摘したかもしれないが、 天然ボケなクリスティーヌには無理な相談だった。 「どうしてそんなことを言うの?」 「だって君は彼が好きなんだろう?」 「そうよ、私はエリックが好き」 「なら」 「でもあなたも好き」 「クリスティーヌ」 ラウルがいい加減にしてくれとため息をつく。 「どこにも行かないで」 「君は」 「私を一人にしないで」 クリスティーヌは広い背中に抱きつくことでラウルを引き留めた。 しかし彼はそれを不快に思ったようで、身を捩る。 「君は誰にでもそんなことを言うのか?男なら誰でも良いと?」 「違うのそうじゃないの。あなただからなの!」 「彼にもそう言った?」 「酷い……」 「酷いのはどっちだよ。彼がいなくなってしまうから、代わりに僕を傍に置いておこうって? 僕も彼も誰かの代わりになれるほど安い男じゃない。お断りだよ、思わせぶりなお嬢さん」 「夢と同じなの?どうして私の前から消えようとするの?」 ぽろぽろと涙が零れてゆく。クリスティーヌは堪らずラウルの背中に頬を押し付けた。 「夢?」 「ううんなんでもない。私の願いを聞いてくれる?」 「……」 黙ったままなのをクリスティーヌは肯定だと受け取った。聞いてくれなくとも、言うつもりだったけど。 「私は永遠にあなたたちの間にいたいの」 「……」 やはりツッコミ役が不在なため「そりゃあエゴだよ!」とか 「エリックは否定しろ!」「彼は純粋よ」とかいうやり取りはなかった。 こういう点でもクリスティーヌ、いや二人にはエリックが必要なのかもしれなかった。 「私はエリックが好きで同じくらいあなたも好きなの。だからどこにも行ってほしくない。 まださよならをいうには早すぎるもの。私には二人が必要なの。 空におひさまとお月さまがかわりばんこに現れるように、私の傍にいて照らしてくれなきゃいやなの」 「よくわかんないけど、照明係をやれってこと?」 「あなたにも今にわかるわ」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288830977/27
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