[過去ログ] 【みなみけ】桜場コハル Part5【今日の5の2】 (696レス)
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36: 2008/02/28(木)08:04 ID:jmoqqbrj(1/2) AAS
>>25
新参者だからルールが分からない、ってのは言い訳にはならないから、
投下するときは、最低限のルールは把握しておいた方が良いですよ。
とは言え、sage以外は特に問題ないので、次からは気をつけてください。
作品はなかなか良いと思います。GJ!
37: 2008/02/28(木)14:22 ID:rJSW0oq2(1) AAS
>>34 >>35
『そんなつまらない事でスレを埋めるんじゃねーよ、このバカ野郎!!』
千秋の言ってる事…わかるよね?
38(1): 2008/02/28(木)21:57 ID:3CnH0jGO(1/23) AAS
1レスあたりの制限ってどれくらい?
39: 2008/02/28(木)23:13 ID:jmoqqbrj(2/2) AAS
約4キロバイトで60行
じゃなかったっけ?
40(1): 2008/02/28(木)23:15 ID:yW4+n3ix(1) AAS
>>34
中身がどんなものか簡単にわかるように書いてあるじゃないか。
素でわからないんだとしたら、藤岡並の鈍さだな。
>>38
4096Bかつ60行までが限度。
参考までに1文字で2B、1行空けると6B使う。
41: 2008/02/28(木)23:37 ID:3CnH0jGO(2/23) AAS
>>40
ありっす
じゃあ、約60行ずつ15レスほど借ります
連投規制入るかもしれないんで支援願います
40分から投下の予約お願いします
42: 2008/02/28(木)23:42 ID:3CnH0jGO(3/23) AAS
あれ…なんでだろう書き込んだはずなのに反映されない
43: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:44 ID:3CnH0jGO(4/23) AAS
とある冬の風の強い金曜日。
午前の授業の終了を告げるチャイムがなると、今まで突っ伏して寝ていたカナが飛び上がって起きたので、
隣の席のケイコは驚いてびくりと身をすくめた。
「あーー終わったーーーーメシだメシだーー」
カナは腕を天に突き上げて背伸びをしながら言う。
「カナ?」
ケイコが怪訝な視線を向けてきたので、カナは不思議に思った。
省15
44: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:45 ID:3CnH0jGO(5/23) AAS
「みなm……カナ」
声をかけられたので顔をあげると、藤岡が心配そうな視線を向けていた。
「藤岡か。どうした」
「どうしたって……こっちのセリフだけど。なんか元気ないから」
「元気もなくなるよ。一日の唯一の心の拠り所が奪われたんだから」
「ええっ?」
藤岡がこれはただごとではないぞ、と思っていると、カエルの鳴き声のような切ない音がした。
「ひもじい」
「……お腹がすいてるの?」
省10
45: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:46 ID:3CnH0jGO(6/23) AAS
「じゃあお呼ばれしようかな」
「なんなら今から遊びに来るか? ゲームでもしようぜ」
そう言うと、藤岡は残念そうな顔をした。
「いや……俺は今から部活あるから」
「こんな日でもサッカー部は活動してんのか」
「一応レギュラーで先輩だしね。後輩に示しをつけないと……」
「そっか。何時くらいに来れる?」
藤岡は一旦時計を見て、
「4時前くらいには行けるかな」
「思ったより早いな」
省10
46: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:47 ID:3CnH0jGO(7/23) AAS
*****
風がびゅうと吹いて、藤岡のコートの襟を揺らす。
(寒い……)
部活を終えた藤岡は、一旦家に帰って私服に着替え、親に外出の書き置きを残し、南家へと足を向けていた。
本日の部活は最悪であった。
とにかく環境が悪かった。校庭の土は霜が降りて走りにくく、
風がびゅうびゅうと吹くので体温を容赦なく奪われ、
校庭の一部に工事のトラックが進入していたため狭い面積に野球部やラグビー部がひしめきあい、
極めつけに工事の音が予想より激しく笛の音すら聞こえない有様であった。
省17
47: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:48 ID:3CnH0jGO(8/23) AAS
「早かったな」
「うん……部活が早く終わって」
「そうなのか……参ったな、どうしよう」
カナはそわそわとして、藤岡の顔と後ろの廊下を見比べた。
「……もしかして、早く来すぎた?」
「うん、いや! 大丈夫。なんでもない」
そう言うと、カナは回れ右をして廊下を戻り始めた。
慌てて藤岡も後を追いかけ、その背中に話しかける。
「カナ? どこかいくんじゃ……なかったの?」
「うん、まあ、でも、寒い部屋にお客さんを残すわけにいかないし」
省26
48: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:48 ID:3CnH0jGO(9/23) AAS
(いや、料理は却下したんだった。飲み物は?)
ふん、と気合を入れて身体を起こし、台所へ。
まず冷蔵庫を見て、次に戸棚をチェックする。
「……何もない」
お茶っ葉もお菓子も何もなかった。これは流石に予想外であった。
「となると、残るは風呂か」
省25
49: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:49 ID:3CnH0jGO(10/23) AAS
「カナ……なんかこのこたつ暖かくないんだけど」
「そんなバカな」
こたつ布団をめくってスイッチを確認する。確かに「入」になっている。しかし、電熱線は光っていなかった。
「あれ? おかしいな。壊れたか?」
なんということだ。もてなしどころか、「普通のこと」すらできないではないか。
「そうだ。エアコン入れるか」
省30
50: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:50 ID:3CnH0jGO(11/23) AAS
「そりゃっ」
と気合の入った声をあげ、毛布と布団を藤岡の背中からかけ、てるてる坊主のようにする。
「……えっと、ありがとう」
「ふふん、どういたしまして」
「こ、これって、カナの布団なんだよね?」
「そうだけど?」
(カ、カナの布団……!!)
藤岡は顔がどんどん熱くなっていくのを感じた。心臓の鼓動は8ビートである。
しかし、次の瞬間に布団の隙間にカナが滑り込んできたことで16ビートになった。
「――――!!!!??」
省29
51: 2008/02/28(木)23:50 ID:oDI4SLu+(1) AAS
2〜3、もしくは4スレほど借ります。
52: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:51 ID:3CnH0jGO(12/23) AAS
「おま、まさか、チアキ、と、か、トウマとか、にも、こ、こ、こんな……」
「え、ち、違うよっ、そんな……」
思いがけない言葉に、藤岡はつい腕に力をこめて、抱きしめてしまう。
「ひぇあ」という間抜けな声がカナの喉から飛び出た。
「カ、カ、カナだからだよ……」
「わ、私、だから……?」
「う、うん……」
「お、お前、何言って……」
藤岡はつい腕の力を強くしてしまう。
「い、痛い、ふじ、痛い」
省27
53: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:52 ID:3CnH0jGO(13/23) AAS
「も、も、もも」
「も?」
「もう一回、言って」
藤岡はカナの耳元に唇を寄せて、
「好きだよ」
心臓を見えない手で握りつぶされたかと思った。
恥ずかしさで頭に血が集まりすぎて、頭も痛い。目眩がする。
くらり、とカナの身体から力が抜けた。背後の藤岡に体重を預ける形になる。
「カ、カナ?」
「……ん。あ、ご、ごめん。重いか?」
省30
54: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:52 ID:3CnH0jGO(14/23) AAS
「…………」
「…………」
しばし無言で互いの呼吸と心音を堪能していると、窓の外でびゅうと風が強く吹き、部屋の窓をガタガタと揺らした。
その音で夢見心地になっていたカナが我に返る。
「……は、はは、えっと、も、もう十分身体は温まったよな! そ、そろそろ……」
いよいよ恥ずかしさに耐えられなくなり、カナが離脱を図る。
しかし、膝にも腰にも力が入らず、横倒しになり、
それを咄嗟に支えようとした藤岡も道連れになる。
「わっ」
「うわっ」
省32
55: 無題(ふじかな) 2008/02/28(木)23:53 ID:3CnH0jGO(15/23) AAS
「……ね、ぎゅって」
「う、うん」
言われたとおり強く抱きしめると、カナの口から切なげな吐息がわずかに漏れ、藤岡の脳髄を刺激した。
「カナ」
名前を呼ばれただけで、胸が一杯になる。
「うん」
「好きだよ」
省30
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