[過去ログ] 【剪定】庭木の手入れその16【移植】 (1002レス)
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794: 03/28(土)08:52 ID:T0R1z+XU(4/15) AAS
そして、 40年の過酷な労働の対価として、私の口座には「3000万円」という退職金が振り込まれました。
しかし、私の心の中には、常に冷たい隙間風が吹いていました。
妻の明子、現在60歳。彼女は結婚当初から、私という人間そのものよりも、私の「稼ぐ力」にしか興味がないような女性でした。
彼女にとって結婚とは、愛情で結ばれた絆ではなく、自身の優雅な生活を保証するための、金銭的契約」に過ぎなかったのです。
毎日のように高級レストランでのランチ会に出かけ、デパートでブランド品の新作を買い漁る。
私が胃潰瘍で倒れ、 病院のベッドで点滴を受けていた時でさえ、 彼女の最初の言葉は、「あなた、来月のカードの引き落とし、大丈夫なの?」 でした。
さらに、私は気づいていました。 明子が長年にわたり、生活費を巧妙に水増しし、自分の隠し口座に少しずつお金を横領(へそくり)していることを。
家計簿の不自然な支出、見慣れない銀行の封筒。 私は波風を立てるのを避けるため、 あえて、気づかないふりをしてきました。
しかし、 その額が、年々膨らんでいくのを見るたび、 私の心の中で、彼女への信頼は音を立てて崩れていっていたのです。
そして、 娘の美穂、 32歳。
省2
795: 03/28(土)08:53 ID:T0R1z+XU(5/15) AAS
高級ホテルのアフタヌーンティー、新作のブランドバッグ。 それらの資金源はもちろん、私です。
美穂は事あるごとに 「お父さん、友達の結婚式があるから」 「車を買い替えたいから」
と無心にきました。 彼女の部屋のゴミ箱から、リボ払いの督促状を見つけたのは一度や二度ではありません。
彼女は自分の見栄のために借金を重ね、その尻拭いをすべて私に押し付けていたのです。
定年退職の日。 私が花束を抱えて帰宅した夜、リビングではすでに明子と美穂が退職金の使い道について盛り上がっていました。
「お母さん、やっぱり最初はヨーロッパ周遊クルーズよね! 特等室で予約しちゃおうよ」
「そうねえ、美穂。 あとはキッチンのリフォームもしたいわ。もちろん、最新のシステムキッチンよ」
「お父さん、 40年間お疲れ様」という言葉は、 ただの一言もありませんでした。
彼女たちの目には、私が持ち帰った花束など映っておらず、 ただ「3000万円という巨大なATM」しか見えていなかったのです。
その夜、自分の書斎で一人静かにウイスキーを傾けながら、 私は 深い虚無感に襲われました。
省4
796: 03/28(土)08:53 ID:T0R1z+XU(6/15) AAS
私は、長年商社で培った情報網と知識を使い、 ひとつの「完璧なシナリオ」を作り上げました。
最近世間を騒がせている、海外の暗号資産を使った巧妙な投資詐欺。
これに引っかかり、退職金3000万円を全額騙し取られたという設定です。
私は数週間かけて、偽の投資パンフレット、 架空の弁護士とのやり取りのメール、そして残高がゼロになったように見せかけた偽造の口座画面まで用意しました。
そして、運命の金曜日の夜。 夕食を終え、明子と美穂がまたしても退職金を使った旅行の話で盛り上がっている最中、私は重い口を開きました。
「明子、美穂……。実は、 大事な話があるんだ」 私は、長年の疲労と絶望に打ちひしがれた老人のように、肩を落とし、 うつむき加減で話し始めました。
自分の演技ながら、声は自然と震えていました。
「退職金なんだが……。 実は、 すべて失ってしまったんだ」
その瞬間です。 冒頭でお話しした、あの空気が凍り付く瞬間が訪れたのは。
797: 03/28(土)08:55 ID:T0R1z+XU(7/15) AAS
明子が持っていたティーカップが、カチャリと音を立ててソーサーに置かれました。
彼女の目は、獲物を狙う爬虫類のように細められ、私を射抜きました。 「お父さん、それ本当なの…?」
「ああ……。 大学時代の先輩から、絶対に損はしない海外の投資ファンドがあると勧められて……。
退職金を全額預けたんだが、 昨日、その会社と連絡が取れなくなった。
弁護士にも相談したが、典型的なポンジ・スキームという詐欺で、お金が戻ってくる可能性はゼロだと言われた……」
私が用意した偽の書類や、残高ゼロの画面を見せると、 二人の顔から血の気が引いていくのが分かりました。
しかし、それは「夫を心配する」顔でも、 「父親を案じる」顔でもありませんでした。
「自分たちの金が消えた」という、 純粋な怒りとパニックの表情でした。
「ちょっと待ってよ!嘘でしょ!?私のヨーロッパ旅行は!?リフォームはどうなるのよ!!」
明子は金切り声を上げ、テーブルをバンッと叩きました。
省8
798: 03/28(土)08:55 ID:T0R1z+XU(8/15) AAS
美穂も、続きます。 「友達に『お父さんが詐欺に引っかかって無一文になった』なんて知られたら、恥ずかしくて生きていけない!私の人生まで台無しにする気!? お父さんの老後の面倒なんて、絶対に見ないからね!」 私は、 静かに目を閉じました。
悲しいというよりは、あまりにも予想通りの反応に、 心が冷え切っていくのを感じました。
40年の歳月、 私が彼女たちに注いできた時間、 労力、そして、お金。
それは、 ただの一滴の愛情も生み出していなかったのです。
「……離婚よ。明日、用紙をもらってくるわ。 この家は慰謝料代わりに私がもらう。 あなたは、すぐに出て行ってちょうだい」
明子の決定的な一言が、 私に最後通告を突きつけました。 その夜、私は自室に戻り、 古びたスーツケースを一つだけ引っ張り出しました。
799: 03/28(土)08:57 ID:T0R1z+XU(9/15) AAS
中に入れたのは、数着の着替えと、身の回りの品だけ。
リビングを通り抜ける時、明子と美穂はすでに弁護士のサイトを見ながら、いかにして私から残りの財産(実際にはもう無いと思い込んでいるのですが)をむしり取るか、その算段で盛り上がっていました。
私の方を一瞥することすらありません。 重い玄関のドアを開けると、冷たい夜風が私の頬を打ちました。
スーツケースを引きずりながら、私は暗い夜道を歩き出しました。
背中を丸め、とぼとぼと歩くその姿は、全財産を失い、家族に見捨てられた哀れな老人にしか見えなかったでしょう。
しかし、 街灯の下を通り過ぎる時、 私の顔には、微かな、しかし確かな「笑み」が浮かんでいました。
私の胸ポケットには、退職金3000万円が手つかずで残っている銀行の通帳。
そして、長年秘密裏に運用し、すでに1億円を突破している別の投資口座のカードが、しっかりと収まっていました。
そう、 私は一銭も失ってなどいない。
本当の富裕層である私は、偽物の愛情に満ちたあの家から、 ついに「自由」を手に入れたのです。
省7
800: 03/28(土)09:04 ID:T0R1z+XU(10/15) AAS
その気になれば、都心の高級タワーマンションの最上階をキャッシュで買うこともできました。
しかし、私は このボロアパートを選びました。なぜなら、ここには。「私のお金」に群がるハイエナがいないからです。
お金という鎧を脱ぎ捨てた「ただの健三郎という老人」として生きるための、ここは、私にとっての絶対的なサンクチュアリ(聖域)だったのです。
翌日から、私の本当の意味での「豊かな隠居生活」が始まりました。
朝は目覚まし時計をかけず、太陽の光で自然に目を覚まします。
近所のスーパーで特売の卵と納豆を買い、自分で味噌汁を作って食べる。
食後は、図書館まで散歩がてら歩き、現役時代には読む時間がなかった歴史小説や哲学書を一日中読み耽りました。
週末は、昔からやりたかった海釣りに出かけ、釣った魚を自分で捌いて晩酌の肴にする。
着るものは、ユニクロなどの安価でも着心地の良い服だけ。
見栄を張る相手も、機嫌を取らなければならない相手もいない日々は、まるで重い鎖から解き放たれた鳥のような圧倒的な自由でした。
省6
801: 03/28(土)09:04 ID:T0R1z+XU(11/15) AAS
さらに致命的だったのは、娘の美穂です。私の「ATM」としての機能が停止したことで、美穂の隠された真実が露見しました。
彼女の部屋に山のようにあったブランドバッグや高級時計、そして、SNSでのキラキラした港区女子の生活は、すべて「リボ払い」という悪魔の借金によって作られた砂上の楼閣だったのです。
私の援助がなくなった美穂のもとには、毎日のようにクレジットカード会社から督促状が届き始めました。
その借金総額は、なんと800万円にも膨れ上がっていました。
私が家を出てから半年後。秋風が冷たさを増してきたある日の午後、私のボロアパートのドアを激しく叩く音が鳴り響きました。
「お父さん!開けてよ!いるんでしょ!」「あなた! ちょっと、話があるのよ!」
ドアの向こうから聞こえてきたのは、かつて私をゴミのように捨てた、あの妻と娘の声でした。
探偵か誰かを雇って、私の居場所を突き止めたのでしょう。私は静かに本を閉じ、ゆっくりと立ち上がってドアを開けました。
そこに立っていた二人の姿を見て私は思わず息を呑みました。
常に美容院で完璧にセットされていた明子の髪はパサパサに乱れ、高級なシルクのブラウスは薄汚れ、顔には深い疲労と焦燥感が刻まれていました。
省7
802: 03/28(土)09:05 ID:T0R1z+XU(12/15) AAS
美穂も、すがるような声で泣きついてきました。「お父さん、お願い……。私、ブラックリストに載っちゃう。 自己破産なんてしたら、もういい人と結婚なんてできないよ……。お父さん、私のために働いてよ……」
「お父さん、私のために働いてよ……」 その言葉を聞いて、 私は心の底からあきれ果てました。
この期に及んで、彼女たちはまだ私のことを、 自分たちのために働く道具としか見ていないのです。
私は深くため息をつき、静かに、しかし冷徹な声で言いました。「帰れ。私には、君たちを助ける義理も、その理由もない」
「ふざけないでよ!」明子が金切り声を上げました。「家族を見殺しにする気!?一文無しのくせに偉そうなこと言わないで!」
その時です。私はポケットから、あるものを取り出しました。それは最近記帳したばかりの私のメインバンクの預金通帳でした。
「一文無し?……誰が、そんなことを言った?」 私は通帳を開き、最後のページを明子の目の前に突きつけました。
そこに印字されている数字。残高: 136,540,200円。 明子と美穂の動きが完全に停止しました。
目を見開き、 口をパクパクとさせ、その9桁の数字を何度も何度も見直しています。
彼女たちの顔から、サーッと血の気が引いていくのが分かりました。
省9
803: 03/28(土)09:05 ID:T0R1z+XU(13/15) AAS
明子が泣き叫びながら私の腕にすがりつこうとしましたが、 私はその手を冷たく振り払いました。
「家族? 私をATMとしか見ていなかった君たちが、 どの口で家族を語るんだ。
もう二度と、私の目の前に現れるな。 弁護士には、接近禁止の通達を出してもらうよう手配してある」
私はそう言い放つと、二人の目の前で重い鉄のドアをバタンと閉め鍵をかけました。
ドアの向こうから、明子の「開けて!お願いだから!」という絶叫と、美穂の 「お父さん、ごめんなさい!助けて!」という嗚咽がしばらくの間響き渡っていました。
しかし、やがてその声も遠ざかり再び静寂が訪れました。
私はキッチンに向かい、やかんでお湯を沸かし、一杯の安いインスタントコーヒーを淹れました。
窓から差し込む夕日を眺めながら飲むそのコーヒーは、かつて高級ホテルで飲んだどんなコーヒーよりも深く温かく、そして極上の味がしました。
憑き物が落ちたように、私の心は完全に晴れ渡っていました。 私の本当の人生は65歳にしてようやく、ここから始まるのです。
804: 03/28(土)09:05 ID:T0R1z+XU(14/15) AAS
さて、ここで改めて、この物語を振り返ってみましょう。
皆様、いかがでしたでしょうか。 健三郎さんの痛快な復讐劇に、胸がすくような思いをした方もいれば、明子や美穂の転落ぶりに、背筋が寒くなった方もいらっしゃるかもしれません。
この物語は、決して他人事ではありません。
シニア世代が直面する、人間関係と心の落とし穴が、このお話には3つ隠されています。

第一に、 「退職後のアイデンティティの喪失」です。
健三郎さんのように、何十年も会社のために身を粉にして働いてきた男性は、家庭内での自分の価値を「稼ぐこと(お金)」にしか見出せなくなってしまうことが多々あります。
「会社員としての肩書き」と、 「ATMとしての役割」を失った時、 自分には何が残るのか。
定年退職は、その残酷な真実を突きつける鏡なのです。 お金というフィルターを外した時、家族から純粋に愛されているか。
それは、現役時代にどれだけ「心と心の対話」をしてきたかにかかっています。

第二に、 「家族の中の孤独」です。 孤独とは、一人でいる時に感じるものではありません。
省5
805
(1): 03/28(土)09:05 ID:T0R1z+XU(15/15) AAS
そして第三に、「見栄という名の魔物」です。 妻の明子と娘の美穂を破滅に導いたのは、間違いなくこの「見栄とプライド」でした。
「見栄とプライド」でした。 身の丈に合わない生活、 SNSでの偽りのセレブアピール、他人からの評価への異常な執着。 これらはすべて、中身のない自分を隠すための鎧です。
見栄を張るために借金を重ね、 一番大切にすべきはずの家族の絆すら金銭で天秤にかけた結果が、あの悲惨な末路でした。 しかし、これは女性だけの問題ではありません。
「立派な家長でなければならない」 「弱みを見せてはいけない」という男性特有のプライドもまた、自分を苦しめる魔物です。
健三郎さんは、そのプライドを捨て、あえて「惨めな老人」を演じきったことで、結果的に本当の自由を手に入れました。
人生の秋から冬にかけて、私たちに本当に必要なものは、決して多くありません。 見栄を張るための大きな家も、愛を偽装するための高価なプレゼントも必要ないのです。
必要なのは、ありのままの自分を許容してくれる静かな時間と、損得勘定なしに笑い合える、 ほんのわずかな本物の人間関係だけです。
もし今、あなたが家族との関係に虚しさを感じているなら。
あるいは、お金や見栄に縛られて息苦しさを感じているなら、一度、心の中で「すべてを失った自分」を想像してみてください。
その時、あなたの隣に残ってくれるのは誰でしょうか。 そして、 あなた自身は、何をして生きていきたいと思うでしょうか。
省4
806: 03/28(土)18:32 ID:2WrkoVAr(2/2) AAS
>>805
お前迷惑なんだよ。
807: 03/28(土)21:53 ID:UiiBG8kC(1) AAS
人生の秋は、決して長くはありません。
残された貴重な時間を、誰かの奴隷として生きるのか、それとも互いを尊重し合える伴侶と共に歩むのか。
その鍵は、あなたが今日発する「ほんの一言」に懸かっているのかもしれません。
皆様のこれからの人生が、温かな対話と、真の安らぎに満ちたものであることを、心から願っております。
808: 03/29(日)10:04 ID:bxGVvyqv(1) AAS
どうせあの爺さんでしょ
ここでけちょんけちょんにバカにされたのがよほど悔しかったのか
こんなことでしか恨み晴らせないなんて
脳みそはガキのまま何十年も生きてきたのかね
こう言うのを死に損ないという
809: 03/29(日)13:43 ID:JzO7bLhW(1) AAS
句読点だけでココスヤシだってバレバレなんだよね
老害w
お前の上げた写真ですでに場所特定されてるぞ
810: 03/29(日)19:39 ID:6ndoI3+r(1) AAS
2ヶ月以上悩んで、先端をちょっと切ってきた
あと2週間もすれば花が咲きそうだし、やっぱり他人より枝が多い気はする
811: 03/30(月)00:19 ID:1jKikoyu(1) AAS
何を切った!?
812: 03/30(月)00:21 ID:XlO/3rGl(1) AAS
電動ハサミ楽だなこりゃ良いわ
いらない枝ばつんばつん切れて気持ちいい
でも指落としそうで怖い
813: 03/30(月)09:58 ID:3DCzAKUj(1) AAS
無い人が電動ハサミ使ってたから
無くなっても影響なく楽って事だろう
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