[過去ログ] 夢物語・創作小説スレ★1獣さん (1002レス)
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(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:12 ID:UJw7gkwz(1/18) AAS
皆さまこんばんは。また私です。
毎度ビクティム作家で誠に恐縮です…

もう少ししたら私が「ビクティム作家」と呼ばれるきっかけになったデビュー作をもう一度ここに投稿させてください。
挿絵もできる限り当時と同じ画像を使います。

今夜中に全部上げてしまう予定です。
144
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:26 ID:UJw7gkwz(2/18) AAS
それではいきます。

夢の話になります。

私は一時期、「聖域」と名前をつけたスポットで猫を沈めていました。
捕獲した猫を、捕獲器に入ったまま連れていき、静かに厳かに、聖域の生贄として沈めるのです。
水の中に沈めるのですから、猫の汚れた断末魔の叫びなど聞こえません。
捕獲器が見えなくなるまで沈めますから、ガチャガチャ、バシャバシャという忙しい音も聞こえません。
僕と猫以外、誰もいない聖域で、猫は静かに消えてゆくのです。

皆さまはここで、聖域とはどのような場所を想像しましたか?
もちろん私が勝手にそう呼んでいるだけですので、現実に存在する、ごく普通の場所です。

正解は、海の波打ち際です。
省6
145: 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:27 ID:UJw7gkwz(3/18) AAS
>>144
私は聖域で猫を沈める生活に、喜びを感じています。
なぜなら「猫は目の前で死に、私は生きている」という生の実感を日常的に味わうことができるからです。
皆さまは身近なところで命が消えていったとき、命の大切さを感じませんか?
そういう時というのは、命をありがたみとして実感し、自分が今、生きているというだけでも悦ぶことができませんか?
私は日常的に聖域へ出向き、猫の死を通してその実感に浸るのです。
満天の星空の下、静かに波の音を聞きながら、生きていることの悦びに浸ります。

空になった捕獲器を引っ提げて家に戻れば、愛犬のコーギーが尻尾を振って私を迎えてくれます。
「お留守番ありがとねぇ」と声を掛け、私は愛犬の頭を撫で、尻尾を振りながら仰向けになった愛犬の腹をさすってあげます。

死んだ方がいい猫たちは死んでいき、、私たちは生きていくのです。
省11
146: 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:29 ID:UJw7gkwz(4/18) AAS
聖域の浜辺にてgatoが半分くらい浸かる程度の深さで放置し、私はのんびりと星を眺めていたことがあります。
その時は上げ潮でしてねww まぁ上げのタイミングを狙って行ったんですがねw
だんだん水位が上がっていくわけですよ。
私は考えごとにふけるあまり、gatoのことを完全に忘れてしまっていました。
そしてふと気が付くと捕獲器がどこにも見当たらないではありませんか。
そう、完全に沈んでいたのです。捕獲器は安いものではないので少し焦りましたが、スマホのライトで浜辺を照らすと、
海中にぼんやりと檻が浮かび上がり、履いていた靴を脱ぎ、素足でザブザブと取りにいきました。
当然ですが檻の中で生贄が眠っていました。
生贄を丁寧に母なる海へ捧げると、生贄はゆらゆらと波に揺れ、遠くへ消えていきました。
147
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:31 ID:UJw7gkwz(5/18) AAS
上記が短編。
ここからが本編になります。

皆様ごきげんよう。
最近寒くなってきましたが、体調など崩してはおりませんか?
外猫ちゃん達には酷な季節が近づいて参りましたが、人様はどうかご自愛くださいませ。

さあ夢の話になります。

私が害獣駆除を始めたての年のことです。
私は初期投資として箱罠を二機購入し、駆除に勤しんでおりました。
その年はまだ猫の在庫も豊富にありましたから、駆除数は半年ほどで50匹に達しようとしていました。

ある日、私は友人と近くの温泉街へ出かけました。
省8
148
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:32 ID:UJw7gkwz(6/18) AAS
>>147
そしてその週の金曜日。
遅めの夕飯を済ませ、私は23時過ぎに温泉街の路地に戻ってきました。
周囲は寝静まり、人の気は全くありません。

私はトランクに箱罠を積んだ車で現場に到着すると、
まったく予想だにしない光景がその場で待ち受けておりました。

なんとそこは、明らかに害獣の集会場だったのです。
3匹もの害獣が堂々と道の真ん中で座り込み、
人が寝静まっているのをいいことに、その場を私物化していたのです。

私は静かに怒りを覚えました。
省5
149
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:33 ID:UJw7gkwz(7/18) AAS
>>148
その場にいた害獣は、私を見るやいなやすぐに立ち上がり、
散り散りに私から距離を置いて全員でこちらの出方を伺っています。
3匹とも揃って「よそ者が何をしに来たんだ」と言わんばかりの表情です。
よそ者はお前らだろ、地球害生命体め。

私は害獣の群れを刺激しないようにそっと箱罠を置き、
静かに背を向けて物陰に身を潜め、様子を伺うことにしました。
箱罠に入れた餌は、カリカリに鰹節をまぶしたもの。

3匹のうち、2匹がすぐに興味を示しました。
駆け足で箱に寄っていき、箱の外から餌の取り方を模索しています。
省10
150
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:34 ID:UJw7gkwz(8/18) AAS
>>149
カシャン!!と箱罠の戸が落ちると、同時にボス猫は入口を振り返り、
出口がなくなったのを察してあたふたしています。
残った2匹は音に驚いて一目散に距離を取り、ボスの様子を伺っています。

その様子はなんだかシュールでしたね。
つい直前まで偉そうに他の2匹を押しのけて餌を食いに来ていたボスが、
自分より知能の高い人の罠にまんまと掛かり、自分より身分の低い個体の目の前で檻から出られないのですw
年々かけてボスの地位まで上り詰めたのか知りませんが、いやぁ、情けないものですw

私は箱罠に歩み寄りました。
ボスはすでに私に気づいています。
省29
151
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:37 ID:UJw7gkwz(9/18) AAS
>>150
皆様、読み疲れてはおりませんでしょうか。
話はなるべく手短にまとめたいものですが、どうしても長くなってしまいます。
ホットコーヒーを片手にのんびりと書いております。
皆様もどうか、興味ない部分は飛ばしたりして気楽にお読みくださいませ。



私はボス猫を葬り、再び温泉街の路地へ。
そこにはもう、残り2匹の姿はありませんでした。
どこか別の場所へ移動したのでしょうか。
それとも近くに身を潜めて私の様子を伺っているのでしょうか。
省24
152
(2): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:40 ID:UJw7gkwz(10/18) AAS
>>151
これで2匹を駆除したことになりますが、私にとって本命のターゲットは違うのです。
ここでの私のターゲットは、数日前に友人と一緒に遊びに来た時に見た、あの黒い猫なのです。

つまりここまでは完全に、見え見えの遠回り...
私は本当にやりたい仕事とは別に、時間外労働をさせられていたわけです。
コロニーにいたボス猫や部下の始末なんてどうでもいい。

あいつらの死など、広い宇宙をさまよう塵かすよりもどうでもいいのです。
早く、あの黒猫と(で)遊びたい。

ちなみに温泉の路地に残された部下2号については
夢の話を省略いたします。
省24
153
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:41 ID:UJw7gkwz(11/18) AAS
>>152
私はビクティムのいた石段を上がり、箱罠を置きました。
ビクティムは一瞬茂みに隠れましたが、私が距離を置くとすぐに箱罠へ忍び寄ってきました。

一つだけ問題点がありました。
真夜中で、ターゲットが真っ黒ですから、
距離を置いて監視していても猫の姿が極めて見にくいのです。

これは改善のしようがありませんでした。
明かりを照らせば警戒しそうですからね...

ちなみにその晩、私はビクティムに敗北しました。
あろうことか、餌だけ持っていかれたのです。
省27
154
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:42 ID:UJw7gkwz(12/18) AAS
>>153
私が練った最終手段。
それは、
踏板の位置ごと変えてやろうという作戦です。

ビクティムは踏板を厚紙で隠しても、その位置を把握していました。
そして堂々と箱の中に入り、餌だけを盗っていくのです。
つまり奴は「ここまでなら踏み込んでも大丈夫」というポイントを完全に理解しているのです。

ところがどっこい。
私は「ここまでしか踏み込んでいないのに」踏板が作動してしまうという細工を施すことに決めました。

踏板に薄いプラスチック版を連結し、それを入り口付近まで伸ばしておきます。
省18
155
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:43 ID:UJw7gkwz(13/18) AAS
>>154
石段から降りてくるのは男性の老人です。
私はその石段がどこに続いているか知りませんから、
その老人がどこから来た人で、どんな人なのかも分かりません。
ただその状況を固唾をのんで監視するしかありませんでした。

それにしても夜中の2時ですよ...
なんでこんな時間に真っ暗な暗い路地の石段を下ってくる人がいるのだろうと、
私は不審者にでも遭遇したような気分になりました。
まぁ私も不審なんですがね。

老人男性は箱罠の前で歩みを止め、立ち止まりました。
省26
156
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:45 ID:UJw7gkwz(14/18) AAS
>>155
ずっと本命のターゲットにしていた想い出の黒猫(ビクティム)は、ようやく私の手中に収まり、
今まさに私の車のトランクでおもちゃになるその時を待っています。

ビクティムは、私が箱を引っ提げて車に連れ込む間も、ひたすらに暴れ続けていました。
よほど自分が捕まった状況を理解できないでいるのでしょう。

私の車は後部座席を完全に倒してあり、トランクが大きく広がったような状態です。
つまり、運転席と助手席からすぐ後ろを振り返れば、そこに広いトランクが広がっているような状況です。

運転席から後ろを見れば、檻の中でビクティムがゼェゼェと口呼吸をしているのが見えます。
ゼェゼェというか、実際の音としてはケヘェ!ケヘェ!という感じでしたね。
ビクティムからすれば
省17
157
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:47 ID:UJw7gkwz(15/18) AAS
>>156
そろそろ終盤になります。
読んでくださっている方、ありがとうございます。
長いですから、掻い摘んで飛ばし飛ばし読んでくださっている方も、ありがとうございます。

それでは改めてもう一度、ビクティムの顔を晒しておきます。
みなさん、こいつですよ!
外部リンク:imgur.com



真夜中の公園。
檻に入ったビクティム。
省28
158
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:49 ID:UJw7gkwz(16/18) AAS
>>157
ビクティムは自分の足元から上がり始めた炎をまじまじと恐れながら、
一瞬で危険なものだと察したようです。
ものすごい剣幕で罠の金網に突進をし始めました。

ドシャガシャ!!!
ガシャン!!!!ガシャン!!!!ガシャン!!!

ウナァァァァァァァーーー!!!

危機を察した命乞いのSOS鳴きが始まりました。
いい鳴きです。
私の心の中では可愛い小悪魔たちがいろんな声色で笑っています。
省12
159: 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:51 ID:UJw7gkwz(17/18) AAS
>>158
やることは単純。落ち葉を拾ってきて炎の中へと、くべるだけですw

たくさん拾ってきて、たくさんくべました。
キャンプファイヤーです。

炎は高さを変えず、横へと大きく広がり、しだいに檻全体を包み込みました。
すると、炎の中から私にはどこか聞き覚えのある声が聞こえてきたのです。

まぁ檻の中には当然ビクティムしかおりませんがw
すぐにピンときました。そう、ソプラノバーナーgato。あの甲高い断末魔です!
何と言いましょうか、擬音を付けるなら「ヒィーーーン!!ヒィーーーーン!!」といった猫の悲鳴。
まぁ、ソプラノバーナーgatoの作品をご存じの方がいるのであれば、完全にあの鳴きです。
省31
160
(1): 名無しさん@ピンキー 2023/11/25(土)01:58 ID:UJw7gkwz(18/18) AAS
以下は当時のご意見、ご感想ですw
____________________________
41 名前:獣さん 投稿日:2022/10/07(金) 08:23:37
twitterでこのビクティニ夢創作文にギャーギャー言ってる輩がいるなぁ
おいボケナス愛護共、見てんだろ?言っとくが「夢」「創作」がここまで強調されてる小説に一ミリも文句言われる筋合いはないからな?法律勉強して動物だけじゃなくちゃーんと現実と向き合いましょうねw

43 名前:獣さん 投稿日:2022/10/07(金) 17:05:04
ていうかこんな大作をわざわざ愛誤が全部読んだってところも笑えるww

45 名前:獣さん 投稿日:2022/10/07(金) 18:22:28
実際犯行に及んだのかわかりませんが、だって。
証拠があるかどうかも分かんねえのに許せないだって
省18
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