FFDQバトルロワイアル3rd PART20 (455レス)
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1: 名前が無い@ただの名無しのようだ [sage] 2021/06/09(水) 22:06:52.97 ID:g0znu/HZu ━━━━━説明━━━━━ こちらはDQ・FF世界でバトルロワイアルが開催されたら? というテーマの参加型リレー小説スレッドです。 参加資格は全員、 全てのレスは、スレ冒頭にあるルールとここまでのストーリー上 破綻の無い展開である限りは、原則として受け入れられます。 sage進行でお願いします。 詳しい説明は>>2-15…ぐらい。 前スレ FFDQバトルロワイアル3rd PART19 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1445944627/l50 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/1
436: ウソツキリバーサル 2/9 [sage] 2024/05/11(土) 00:31:33.75 ID:GIndU0fq0 「えっと、バッツさん、待ってください。 その偽物のアーヴァインというのは、バッツさんが直接確かめた話なんですか?」 って、こいつはこいつで突っ込むところそこなのか? 理解が早いのは助かるが…… 「いや、それはサイファーが――」 「俺が見た。錯乱してるアーヴァインのフリしてやがったが、絶対に本物じゃねえ」 「ふむ……そこまで言い切るあたり、何か証拠があるんですね?」 ラムザは真剣な表情で、俺の目をじっと覗き込む。 良い気はしないが、さすがに胡散臭すぎる話だからな。 多少なりとも疑う素振りを見せるのは当然だろう。 「状況証拠はあるが、今すぐ出せる物証はねえな。 セフィロスの死体が見つかってるとか、ヘンリーがソロを置いて先に逃げた以上アーヴァインも連れてなきゃおかしいだとか、そういう話だ」 現状唯一の物証と言えるガーデンスクウェアの書き込みは、さすがに見せられない。 メッセージを送ってから十数分は経ってる以上、何らかの返事が来てる可能性が高いからな。 詳しく説明するには時間がかかりすぎるし、情報を盗まれるリスクは最小限に抑えたい。 それでなくてもどこにジェノバが潜んでいるのかも、どれぐらい接近されたら頭の中を覗かれるのかも判別しきれてねえんだからな。 「ともあれ偽アーヴァインを放置するわけにも、本物のアーヴァインを見捨てるわけにも、ソロとリュックの同士討ちを見過ごすわけにもいかねえ。 だから一旦ケフカとは休戦して、ギードを見張りにつけさせて、俺とロックとギード達で手分けして行動しようってなったんだが――」 「そう、俺、いきなりソロとサイファーが出くわしてるの見つけてさ! その時はニセモノの話聞いてなかったから、俺、サイファー助けないとヤバイって思いこんじゃって! 愛の歌でソロとアンジェロ止めてサイファー連れてきたんだけど、これ絶対ソロ怒るよな? それにニセモノもどうにかしないといけないし――どうしよう?」 だから、どうしようじゃねえよどうしようじゃ。 ンなこと聞かれたってラムザも困るだろ。 「は、はあ……ええっと、サイファーさんはソロさんを助けるつもりだったんですか?」 ほら、素で困惑してるじゃねえか。 演技をかなぐり捨てた露骨な動揺っぷりに呆れつつも、俺は頷く。 「当たり前だろ」 あそこにソロ達がいたのは偶然といえ、邪魔が入ってなけりゃそのまま回収してたに決まってる。 それでもラムザ達の居場所が掴めてなかった以上、結局ロックに預けてたとは思うがな。 とはいっても―― 「まあ真上にリュックがいて大声で喚いてたんだ。 仮にバッツが邪魔してなかったとしても、無事に合流できてたとは思ってねえよ」 それなりに反省してるからな。 いつまでも凹まれていてもこっちまで気が滅入るっていうのもあるから、助け船ぐらいは出してやる。 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/436
437: ウソツキリバーサル 3/9 [sage] 2024/05/11(土) 00:33:30.54 ID:GIndU0fq0 「そう、ですか…… ちなみに他の人たちはどうしたんです?」 ラムザは取りすましつつも小首を傾げる、が――妙だな。 急に物分かりが悪くなってねえか? それに他の連中の行き先とか一々気にすることか? 「だから手分けしたって言っただろ? ソロ達とアーヴァインを保護するのが先決といえ、リュックも助けなきゃいけないし、他にやらなきゃいけねえことも多いからな。 ああ、もちろんケフカの野郎はギードに見張らせてるからそこは安心しとけ」 「なるほど。では、ロックさんとサイファーさんはそれぞれ単独行動をしてるんですか? それだともし偽物がお二人にも化けられる場合、入れ替わられる危険があると思うのですが」 どこか棘を含んだ言い回しに、嫌な閃きが過ぎる。 頭に血が上りそうになるが――まだ、確証はねえ。 俺は大きく息を吐きながら、あえてラムザの奴をにらみ返した。 「ご心配ありがとよ。だがロックとギードはライブラって分析魔法が使えるからな。 俺もストックさせてもらったから、本物か偽物かは調べられるんだよ」 「ライブラ……!? そんな魔法があるんですね」 表情は取り繕える。発言も装える。 けれど、どんな演技の達人であろうと無意識の反応はごまかせない。 瞳孔の開き方。瞬きの回数。耳や頬の血流。話すスピード。 ――もっと早く気づくべきだった。 ラムザのソレは、警戒してるフリなんかじゃねえ! 「もしかしてバッツさんも使えます?」 「え? 俺? そりゃもちろん、俺も白魔道士になれば使えるけど――」 「こいつは青魔法の応用で、魔物か人間か一発で見破るアビリティがあるんだとよ。 今も使ってもらってるから安心しろ」 俺はバッツの言葉をわざと遮りながら、脇腹を軽く小突いた。 正直察するか不安だったが、幸いにも自信たっぷりに胸を叩きながら応える。 「ああ。ラムザもサイファーも本物で間違いないぜ! 俺が保証するから二人とも安心しろよ、な!」 「……え?」 やはりというか、ラムザがぱちくりと目を瞬かせる。 怒声や悪態が出ないように奥歯を噛みしめ、全力でガンをつけたくなるのを我慢して天井を仰いだ。 一体何度目だ? 何回俺はあの成り済まし害悪モンスターに出し抜かれりゃ気が済む? 腸が煮えくり返るが、怒りに任せてどうにかなる状況じゃねえ。 今は、ラムザの言い分を聞くのが先決だ。 何を吹き込んだかわかりゃしねえ以上、一つ間違ったら同士討ちになりかねないんだからな。 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/437
438: ウソツキリバーサル 4/9 [sage] 2024/05/11(土) 00:34:22.49 ID:GIndU0fq0 「……いえ、失礼しました。 実は先ほど、ロックさんからも同じ話を聞きまして。 ロックさんは、サイファーさんはソロさんを助けに行ったはずだと言っていたので……」 チッ、と舌打ちが漏れる。 なんでそんなに落ち着いて説明できるんだよ、と吐き捨てたくなったが、まだ耐えなきゃいけねえ。 「えっ!? まさかサイファーをニセモノだって思っちゃったのか!? 違うって! ソロと一緒に行けなかったのも、俺が余計なことしたからだぞ!?」 「す、すみません。 まさかそういう行き違いがあったとは思わなくて」 行き違いじゃねえよテメェが騙されてるんだよ――と言おうとして、気が付いた。 まさかラムザのヤツ、ここに至ってロックが偽物って可能性に辿り着いてねぇのか? 演技力だけでオツムは残念なヤツだったのか? ……いや、だったら首輪の解除方法なんざ覚えられるわけがねえ。 バッツの説明がふわふわすぎて、要点だけ拾ったら辻褄が合っちまったってことか? 「ええ〜、これ俺のせいじゃん……ごめん、サイファー」 「バッツさんのせいじゃないですよ! 僕が考え足らずだったんです」 頭を下げ合ってる二人を気にしてる場合じゃねえ。 考えろ。 今は絶対にしくじれねえ。 恐らく、ジェノバの方はきちんと俺を陥れるつもりだったんだろう。 ラムザが俺をニセモノだと思い込む程度には信用させてたわけだしな。 だがバッツのせいで話が狂っちまった。 ソロを助けたくても助けられない状況だったって証言が入れば、俺をニセモノとする根拠が崩れる。 逆に言えば、ジェノバが吹き込んだ偽情報はバッツの存在や能力を考慮してなかったってことだ。 つまり、あのクソモンスターは1階のホールを直接見てはいなかったってことになるし、バッツや俺の心を読んでもいないってことになる。 じゃあどうしてヤツはピンポイントでラムザとセージを狙えた? ……これは頭をひねるまでもねえな。 学園長室の監視カメラだ。 ジェノバがどこまでアーヴァインの記憶を引き継いでいるのかはわからないが、少なくとも学園長室の設備で放送を流そうってアイデアはジェノバが出したに決まってる。 いくらリュックが機械に詳しいったって、アレが放送設備でどうすればMD層含む全校に放送を流せるかなんて初見で理解できるはずがねえからな。 ギードとケフカが二階に来たからリュックが足止めされた。 その隙にジェノバは学園長室に戻り、全員の居場所を確かめた。 俺とバッツが一緒に居ることに気付かなかったのは保健室の中央にいたからだろう。 更衣室や学生寮もそうだが、さすがに生徒の裸が映ったりプライバシー侵害になる場所には監視カメラはねえ。 だから直前までバッツがどこにいるのかわかっていなかったし、こいつの存在を織り込んだ嘘までは吹き込めなかった……ってことだろうな。 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/438
439: ウソツキリバーサル 5/9 [sage] 2024/05/11(土) 00:35:36.41 ID:GIndU0fq0 だが俺を陥れて殺すことがジェノバの目的だとしたら、ラムザと一緒に居るはずだ。 バッツが『みやぶる』アビリティを持ってるなんて知る由がねえんだから、そこまで計算して離れたってことは有り得ない。 やっぱり奴の狙いは―― 「あっ、じゃあさ、ロックとセージにも説明しないとダメだよな!? 二人はどこにいるんだ? 俺が保証すればさすがに信じてくれるだろ」 人の思考を遮るかのようにバッツが能天気なことを言い出した。 ……どっかのいけすかねえ奴が20歳児扱いしていたが、こいつマジでド天然すぎねえか? ラムザの顔色を見るまでもないだろ。 「いるわけねえよ。 俺のことをクソジェノバだと思い込んでて、こうやってコイツが露骨な足止めしてくれてるんだ。 ロックの奴が連れて逃げてるに決まってる」 食い終わったプレートをラムザの前に弾き飛ばしつつ、俺はあえて嘘を混ぜる。 ジェノバの狙いは最初からセージの方だった、その可能性が高いのは間違いねえ。 だがここでラムザに事実を明かしたらどうなる? セージを救出するとか言い出すに決まってるよな? で、ライブラも使えねえし偽ロックも見破れねえ奴をバッツが放っておけるわけもねえよな? それでもしラムザが目を離したタイミングで、バッツがジェノバに捕まって入れ替わられたら? 少し考えるだけでもデメリットが多すぎて話にならねえ。 今の状況でこいつらを別行動させるぐらいなら、ロックが本物だと誤解させたまま話を進めた方がマシだ。 「それが……その……」 「ええっ!? じゃあ探して合流しないとマズくないか!? ロック、サイファーがニセモノだって触れ回るかもしれないぞ?」 何か言いかけたラムザの声をかき消すようにバッツが叫ぶ。 俺より年上の奴がチキン野郎並みに落ち着きのない慌て方すんじゃねえよ――とため息が出たが、そのおかげで少しだけ冷静になれた。 「……それは大丈夫だ。 仲間の誰かに化けるかもしれねえってのはギード達も織り込み済みだからな。 ロックのアホはテンパって忘れたんだろうが、基本的に仲間と再会したらライブラかけて確認するって話になってる。 それにソロは勘が鋭いし、アーヴァインも相手が人間かセフィロスのお仲間かは判別できるだろ」 ソロの『真実を見抜く力』については夢世界で共有してるし、ピサロの記憶にも残っちゃいるが、例によって現実世界じゃ知らない話ってヤツだ。 どうしたってぼかした言い方になっちまうが、さすがに二人とも意図を汲んでくれたらしい。 「そういうことなら、一旦は大丈夫……なのかな?」 「そうですね、それなら騙される心配は……じゃなくてッ!」 納得したかと思いきや、突然ラムザが頭を抱えて叫び出した。 これ以上ロクでもない話は勘弁してほしかったが―― http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/439
440: ウソツキリバーサル 6/9 [sage] 2024/05/11(土) 00:37:26.53 ID:GIndU0fq0 「大丈夫じゃないんですッ、その、セージさんは先に一人で逃げてしまったんですッ! ロックさんが追いかけてはくれているんですが、見つかったかどうか……!」 「えーーー!?」 何も知らないバッツは目を丸くしながら顔を青ざめさせたが、俺からしたらむしろ良いニュースだ。 頼りになるはずのこいつらが揃って醜態晒して、頼りたくねえセージの奴が一番役に立ってるってのは釈然としないがな。 「先に逃げられたってどういうことだ? ロックの話を聞いた時、セージの奴だけ別の場所に隠れてたのか?」 「いえ、セージさんがロックさんを怖がっていたので、少し距離を取らせようと思いまして…… 僕達があちらで話している間、彼には調理場の奥の裏口を見張っていてもらっていたんです」 そう言うとラムザは注文口を指し示した。 ここの調理場はそんなに広くねえ。 ど真ん中に調理台があるから移動経路はもう少し長くなるが、単純な直線距離なら10mもない……恐らく5m以上8m未満ってところだ。 こいつも朗報だな。 少なくともある程度天井の高いエリア――学食、図書館、訓練施設、校舎あたり――なら、天井や床越しに心を読み取られる心配はないってことだ。 「それで、サイファーさん。 ご迷惑をかけて申し訳ないのですが、ええと――『カンシカメラ』なる装置で探してもらえませんか? どこが最寄りなのかはわかりませんが、いくつかそういう部屋があるのでしょう?」 ラムザの言葉に、一瞬ゆるみかけた怒りがまた燻ぶりだした。 予測していたとはいえ、こうも好き勝手にガーデンの設備を利用されるってのもムカつくんだよ。 俺はラムザを睨みながら、半ば感情に任せてプレートを叩く。 「案内するのはいいが、腹ごしらえが先だ。 ニセモノ扱いしたことは水に流してやるから、メロンパンとコーラ持って来い。 それじゃなくてもこっちはセフィロスとやり合った上に、散々走り回ってるんだからな」 普段はこんな甘ったるいメニューなんざ頼まねえが、頭をフル回転させるには糖分とカフェインが一番効く。 「わかりました」と席を立つラムザを後目に、俺は腕を組み背もたれに体重を預け――こっちの機嫌を伺うようにチラチラ見ていたバッツに話しかけた。 「一応、セージの居場所は探してやる。 アーヴァインやソロにかち合っても面倒くせえからな」 「ああ、うん、そうしてほしいけど……」 歯切れの悪い返事にピンときた俺は、あえて眉間に皺を寄せながら睨みつける。 『ラムザと会ったロックが偽物』って可能性に気づいたんだとしたら、言い出されても面倒だ。 「探してやるって言ってるだろうがよ。 それでなくてもやらなきゃいけないことだらけだってのに時間を割いてやるんだ。 少しは"こっちに合わせたら"どうだ?」 一番伝えたい言葉のタイミングでテーブルを叩く。 ド天然でお気楽な20歳児野郎だが、さすがにこれで気づかねえほどマヌケじゃねえだろ。 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/440
441: ウソツキリバーサル 7/9 [sage] 2024/05/11(土) 00:40:41.52 ID:GIndU0fq0 「あ、ああ、うん、ごめん」 ……気づいたよな? マジのマヌケじゃねえって信じていいんだよな? 一握の不安を抱えつつ、俺はふと思い出したことを尋ねた。 「そういや聞き忘れてたんだが、静寂の玉ってアイテムを知らねえか? 無理やり黙らせて魔法を使えなくする代物らしいから、ケフカ対策に探してるんだが」 「黙らせる……ああ、リルムが使ってたやつ?」 「――!! 持ってるのか?!」 「いや、俺達は持ってきてないな。 ヘンリーかソロか……もしかしたら、そのままリルムが持って――ああっと、リルムの遺体の傍にあるのかも?」 「持って来いよ! 死人に持たせたって意味ねえだろうが!」 思わず机をぶっ叩きそうになったが、ギリギリ寸止めする。 バッツに当たっても仕方がねえ。 人の心を読んで一番言われたくないことを喚き散らすモンスターの存在なんざ想定しようがないからな。 だが、ジェノバとカチ合った時のことを考えりゃ静寂の玉は絶対に必要だ。 逆に言えば、持ってない以上はあの害悪モンスターとバッタリ出会わないように動かなきゃならねえ。 ヘンリーかソロがキープしてりゃいいが、もしもリルムがそのまま持ってたとしたら夢世界に行って受け取る必要が出てくる。 やることがまた増えた。 クソが。俺は一人しかいねえんだよ。 バッツとラムザにも出来そうなことを割り振るしかねえが、どこから話して何をやらせる? そもそもセージを連れて逃げたロックが偽物だって話もいずれは説明しなきゃならねえが? バッツの方は感づいてるようだがよ、ラムザを暴走させないよう説得するのだって楽な仕事じゃねえぞ? 血管がブチ切れそうだ――と思ったところで、コトンと音がして目の前にパンとドリンクが置かれた。 ラムザに礼を言うより先に、甘ったるいパンを口の中に突っ込む。 味わう時間も惜しい。その一方で、考える時間が無限に欲しい。 静寂の玉の入手。サーバーの回収。ジェノバとセージの居場所。ロック達への情報共有。アーヴァイン達との合流。 当たり前だが俺の優先順位は当然サーバーがトップ、その次に静寂の玉、それから情報共有だ。 本音を言えば、セージの安否自体はどうでもいい。 何せ一人芝居して理不尽な因縁つけて襲ってきたと思ったら、その翌朝には幼女になりきって無害な子供だってツラしてるイカレ野郎だぞ? 目的も良くわからねえし、そのくせタバサ絡みでアーヴァインを狙ってるし、ピサロの記憶によりゃヘンリーの地雷を全力で踏みに行ってる。 もちろんジェノバのパワーアップに使われたら面倒だってのはわかるが…… 仮にケフカとジェノバとセージで潰し合ってたとして、俺しかいない状況だったら絶対に止めねえな。 しかし――そいつをバカ正直に言っちまえばラムザもバッツも別行動を選ぶだろう。 アルガスの評価なんざ採用したくねえんだが、こいつらは両方とも甘ちゃんだ。 ちょっとでも話が通じる相手だと思ったら殺す気が失せてしまうタイプの人間。 これで雑魚ならとっくにカモられて死んでるんだが、なまじ強いせいで生き延びちまう。 ……まあ、別にこいつらに限った話じゃねえが。リュックもソロもそうだしな。 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/441
442: ウソツキリバーサル 8/9 [sage] 2024/05/11(土) 00:41:44.28 ID:GIndU0fq0 それにさっきバッツにも言ったが、アーヴァインとヘンリーは一緒に居るし、ロックもソロを連れて合流しようとしてるはずだ。 今のセージがどれぐらい強いのかわからねえが、万が一にもあいつら四人を見つけて突撃されたら目も当てられねえ。 そういう意味で居場所を把握しておく必要はあるし、状況次第では速攻で身柄を抑えなきゃならねえのも事実だ。 ……とは言っても、やっぱり静寂の玉の方が優先だろうな。 元のセージは接近戦が少しだけできる程度の魔法使い、リュカやヘンリーの話を信じるなら本物のタバサは完全後衛型の魔法使い。 どっちにしろ魔法がメインではあるだろうから、アイツも静寂の玉でメタれるはずだ。 ソロかヘンリーが持ってるなら別に構わないんだが、もしも夢世界にあるんだとしたら、こいつらのどっちかを眠らせて持ってこさせるしかない。 知らない間にヘンリーあたりが形見分けしててリルムの持ち物が紛れ込んだって事にすれば、盗聴も誤魔化せるはずだ。 口に詰まったパンをコーラで一気に流し込む。 課題は山積みだが、順序は見えた。 諸々ひっくるめた上で、ベストな行き先は―― 「学園長室に行くぞ。 あそこなら監視カメラで全員の居場所を把握できるし、リュックがやったみたいに放送で呼びかけられるからな」 逃げ回ってる奴が逃げ場のないエレベーターに乗り込むとは思わねえし、外から丸見えの非常階段を上るってのも考えにくい。 ジェノバだって、セージを追いかけるのにヤツが行かないような場所に籠るほどアホじゃねえだろう。 断言できる、ってほどじゃねえのも確かだが……それでも今のタイミングなら、学園長室は比較的安全なはずだ。 加えて、学園長用の端末があるからネットワークにもアクセスできるし、そもそもサーバーの設置場所である可能性も高い。 表面上はラムザの頼み事に応えているわけだから、ある程度は暴走も防げるだろう。 偽ロックのことは学園長室に着いてから話せばいい。 どうせ監視カメラにロックが二人映ったらバレるんだからな。 「サイファー、いいのか? やらなきゃいけないことあるんだろ?」 バッツが不安げに呼び止める。 振り向けば、奴の手には例のIDメモが握られている。 こいつなりに気を回してくれたんだろうが―― 「心配ねえよ、あそこにも使える端末があるからな。 その代わり切羽詰まってねえ様子だったら、俺の用事を優先させてもらうしお前らにも手伝ってもらう。 アルガスの野郎と違って、お前らはただで他人にケツ拭わせるほど図太くねえだろ?」 「……それは、もちろんです。 ですが万が一のことがないように、出来るだけ早くセージさんを保護させてください。 彼は精神が安定していませんし、アーヴァインのことを完全に敵視している様子でしたから……」 「わかってんだよ。 さすがに他の奴を襲撃しかねない場所にいたら回収を優先する――……って、何してんだ?」 メモをしまったかと思いきや、妙なポーズを取って固まったバッツを見て思わず声を掛ける。 数秒間の沈黙のあと、急に我に返ったように、奴は目をしばたたかせながら答えた。 「ん? ああ、シーフにジョブチェンジしとこうと思ってさ。 今は隠れ進むより、ダッシュで突っ走った方がいいだろ?」 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/442
443: ウソツキリバーサル 9/9 [sage] 2024/05/11(土) 00:43:36.60 ID:GIndU0fq0 ……ジョブチェンジねえ。 俺にはよくわからねえが、一々両手上げて集中しなきゃなんねえのか? 気弾系の必殺技のタメとか、体操競技の着地とか、太陽を称えるジェスチャーの類だろソレ。 まあリュックよりはマシだが――他の奴らもこぼしてたが、あんなガキ向け映画みたいな変身されても目のやり場に困る。 「よーし、準備万端! さあ――」 「さっさと行くぞ」 俺はわざとバッツの声を遮り歩き出した。 こいつ絶対『バッツ世直し団』って言うつもりだろうからな。 あんなの一回聞けば十分だ。 「ええー、サイファーそりゃないだろ? ノリ悪いなあ」 「な ん か 言 っ た か ?」 「なんでもないなんでもない! さー、出発だー!」 【ラムザ(話術士、アビリティ:ジャンプ・飛行移動) 所持品:(E)アダマンアーマー、(E)テリーの帽子、(E)英雄の盾、(E)ブレイブブレイド、エクスカリパー、ドライバーに改造した聖なる矢、 スタングレネード×1、ドラゴンテイル、バリアントナイフ、メガポーション 第一行動方針:学園長室に行き、セージの居場所を探して保護する/ソロ、ギードたちと再合流する 最終行動方針:ゲームから抜ける、もしくは壊す 備考:首輪の解体方法を覚えました】 【バッツ(MP3/5、ジョブ:シーフ アビリティ:みやぶる 青魔法【闇の操作】習得) 所持品:アポロンのハープ、(E)キャットガーダー、うさぎのしっぽ、アイスブランド、メガポーション マッシュの支給品袋(ナイトオブタマネギ(レベル3) モップ(FF7) バーバラの首輪)、ドライバーに改造した聖なる矢 おしゃれな壁掛け時計、IDとパスワードのメモ、メモ帳と筆記用具 第一行動方針:サイファーと協力してジェノバに対処する/ソロに会ったら謝る 第二行動方針:機会を見て首輪解除を進める 基本行動方針:『みんな』で生き残る、誰も死なせない 備考:首輪の解体方法を覚えました】 【サイファー (職業:魔剣士 見た目:ピカレスクコート(黒)@DQR 右足微傷) 所持品:E破邪の剣、G.F.ケルベロス(召喚不能)、キューソネコカミ、ひそひ草、ノートパソコン 第一行動方針:学園長室に行く 第ニ行動方針:セージの居場所を把握し、必要なら対処する/静寂の玉を手に入れる 第三行動方針:ソロやアーヴァイン達を保護し、ジェノバを倒す/バラムガーデンと連絡が取れたならサーバーを確保する 基本行動方針:ケフカを除く全員の生存を優先/マーダーの撃破 最終行動方針:ゲームからの脱出 備考:ピサロの記憶を継承しています】 【現在位置:バラムガーデン・学生食堂→移動】 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/443
444: 名前が無い@ただの名無しのようだ [sage] 2024/05/11(土) 16:45:52.31 ID:5eJcZZ+Rb 投下乙です。 前半部はラムザの遅延作戦が裏に見え隠れしてて面白いな。 不信感を抱かれない程度の時間稼ぎ。 あからさまでもなく、さりとて本題へと振り切られるでもない絶妙な塩梅の話題転換、うまいこと書けてるなあ、と思う。 サイファー、ジェノバだけじゃなくてラムザにも言えないことを抱えることになるなんて、記憶ダム大丈夫? 決壊しない? それ以外にもタスク抱え込みすぎだわ、本当にお疲れ様です。 昔なら突然思いついたロマンあるアイデアでタスクごぼう抜きとかしてただろうに、一つ一つ優先順位つけて処理していけるあたりに大人を感じる。 レモネードと焼きそばパン摂った直後に摂取するメロンパンとコーラ、傍から見れば普通にストレスからのヤケ食いなんよw 情報格差があちこちで見られる企画だけど、今回もそれが顕著に出てるね。 サイファーからのラムザの評価が下落していくのはなんというか、ご愁傷様です。 ラムザとサイファーそれぞれから見たセージという人物の差と、ジェノバに吹き込まれた情報の差。 特に前者は言葉だけじゃ絶対伝わらないから厄介だなあ。説得 成功率0%でしょ。 サイファーとセージはなりきり遊びのピーク時に出会うという最悪の出会い方をしたから、ラムザがどんなに説得してもそうそう認知は変えられんよね。 後者については、ジェノバの言ってることが九割がた真実で、最後にサイファーとロックの役割を入れ替えただけ、というのがはからずもジェノバにとって功を奏しているように思う。 ラムザから見たとき、ジェノバからの情報とサイファーからの情報がなんかかっちり噛み合うもんな。 この微妙な情報のズレはこの先どう作用していくんだろう。 バッツのメンタルほんと強くて癒し。 サイファーの態度は今話通して結構刺々しいんだけど、もしかしなくてもこれ、ラムザの刺々演技でだいぶ慣れてきたのではw? http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/444
445: テバナシクリティカル 1/9 [sage] 2024/05/31(金) 22:27:38.14 ID:DAsfMRUTR どんがらがっしゃーん! とけたたましい音が響き渡って、思わず腰が椅子から浮いた。 けれど振り向いた視線の先にあるのがお風呂場だと気づいたあたしは、立ち上がるのを止めて座り直す。 だって今シャワー浴びてるの、ケフカなんだもん。 助ける義理、あんまりないっていうか…… なんだかワザとやってそうな気がするんだよねえ。 お風呂場に入る前、『そこのお前らにカワイソーな俺様の身体を洗う権利を差し上げよう! 全身全霊で感謝したまえ!』とか喚いてたし。 『絶対手伝わなーい!』って全身全霊で反対したからスネて一人で入っていったけど、当てつけで洗面器とかボトルとかひっくり返してそうじゃない? ギードもおんなじふうに考えてるのか、器用に机に頭を乗っけたまま、げんなりした表情を浮かべてる。 「すまんのう、お主にも迷惑をかけてしもうて。 アーヴァインのことも気が気じゃなかろうに」 そうやって先に謝られちゃうと、あたしも強いことは言えなくなっちゃうんだよね。 それにギードは何も悪くないんだし。 「仕方ないよ。ケフカはケフカで、放っておいたら何しでかすかわかんないんだもん。 それにあんなやつのお守を任されっぱなしじゃあギードだって困るでしょ?」 「うむ……」 ギードは苦々しく頷く。 現状、セフィロスって共通の敵がいて無力化もできてるからケフカを殺さずにすんでるけど―― そうしてまで生かす価値があるのかって真顔で問い詰められたら、正直、あたしも答えに困っちゃう。 もちろん今も、今までもこれからも、人を殺すのは絶対に反対だ。 そんなことしたって想いは消えない。 恨みも憎しみも無くならない。 殺された人の魂が黒い靄になって誰かに取りつき、別の誰かを殺させて、また黒い靄を生む――そんな螺旋に手を貸すなんて真っ平ごめん。 だからケフカだって殺さない方がいい! ……って、胸を張りたかったんだけど、信用できなさすぎるんだよねぇ〜。 人を殺すのは良くない派のリルムまで、『旅の扉潜る前にコテンパンにやっつけて地面に埋めた方がいいんじゃない?』って言ってただけある。 はぁ〜とため息が出そうになるのを抑えようと、お茶を一口。 香りは薄いけれど、冷たくておいしい。 それから何となく部屋の中を一瞥する。 でっかいお風呂場と綺麗な更衣室に相応しい、涼しくて広いラウンジ。 共用らしい冷蔵庫の中には、名前が書かれたドリンクのボトルがたっくさん。 それとは別に紙コップが備え付けられたナゾのマキナがあって、ボタンを押すだけで水やお茶が出てくる。 ルカやベベルのホテルだってここまで快適じゃないっていうか―― ティーダの住んでたザナルカンドなら張り合えるのかな? 無理かな? ってぐらいのスペシャル快適空間っぷりだ。 だけどケフカとか、アーヴァインとか、ロックの話とかで、頭の中がぐっちゃぐちゃ。 こんなに"落ち着いてゆっくりしていってね!"ってカンジの場所なのに、ちっとも落ち着けない。 だからといってあたし一人で飛び出しちゃったら、ギードが大変になっちゃうわけで…… http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/445
446: テバナシクリティカル 2/9 [sage] 2024/05/31(金) 22:28:32.42 ID:DAsfMRUTR 「どーしたらいいんだろ」 「奴が行動を起こせぬよう、定期的に魔力を消費させるしかあるまいよ。 幸い、当面の間は傷の治療を優先せざるを得ないはずじゃ。 隙を見てアスピルを仕掛けるか、あるいは――」 急にギードが言葉を濁した。 なんだろ? と首を傾げる暇もなく、しわくちゃの瞼の奥に隠された瞳があたしを見据える。 「……すまんのう。 実は、お主に伝えておらなんだことがある」 「えっ?」 なになに、急に?! と思ったけれど、答えはすぐに思い至った。 さっき会ったロックが言っていた言葉――『ジェノバがサイファーに化けてどうのこうの』って話だ。 あたしの表情の変化を読み取ったのか、ギードは重々しく頷きながら言葉を続ける。 「先ほどのロックの反応で察したじゃろうが、ワシらは地下でロックとサイファーに会っておる。 そこで彼らと相談したんじゃが、その時にサイファーがセフィロスの遺体を見つけたと言っておった。 そしてジェノバという魔物についても聞かされたんじゃ。 アーヴァインを魔物に変えた能力の正体であり、セフィロスに取りついていた寄生生物じゃというふれこみでの」 「……ん? んん?」 ジェノバ、は聞いた事ある。 アルガスが持ってた攻略本の記事に載ってたし、ザンデやプサンがあーだこーだ言ってたもんね。 でもセフィロスの遺体ってナニ? そんなのどこにあったの? もうすでに頭がこんがらがってタコ足配線になりかけてるけど、ギードはさらにおっきな爆弾をどーんって投げてきた。 「それで、言いにくいんじゃが…… サイファーは、ヘンリーだけが先に旅の扉を潜った理由を強く疑問視しておっての。 実はヘンリーが本物のアーヴァインを救出しておって、お主と一緒にいたアーヴァインは偽物ではないかと主張しておったんじゃ」 「は?」 思考がフリーズ。 何言ってるの? 偽物? 誰が? ナニが? なんで!? 「ワシがケフカを連れ歩いておるのもそれが関係しておる。 どうもジェノバという魔物は心を読む能力があるようなのじゃが――」 「え? ええ? えええええええええええーーーー!!?」 いやいやいや、いやいやいやいや!!?? 何言ってるのギード?! いやこの場合ギードじゃなくてサイファー!? アーヴァインはアーヴァインでしょ!? えっ? だって明らかにアーヴァインしか知らないこと知ってたよ!? 思いついたこと色々反論しようとしたけど、何から言えばいいのかわかんない! おまけにまーーたケフカが"どんがらがらっしゃーーーーん!! がらがっしゃーん"ってお風呂場でなんかやってる! うるさーい! でも、ええ? ええええええ!? http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/446
447: テバナシクリティカル 3/9 [sage] 2024/05/31(金) 22:29:37.43 ID:DAsfMRUTR 「……リュックよ、混乱するのはわかる。 じゃからワシもあの場では言わんかったんじゃ。 どさくさに紛れてケフカが余計な事を吹き込みかねんかったしの」 「あ、え、い、う〜……え〜……?」 「そもそもワシが話したのはサイファーの推測じゃ。 もちろん地下で会った時はお互いにライブラで確認しておるから、本人じゃったのは間違いない」 あ、そ、そっか。 ロックが言ってた通り、サイファーがニセモノって可能性も……って、だからそれもないの!? 「正直、ワシはジェノバなる存在については何もわからぬ。 恐らくアーヴァインと一緒にいたお主らの方が詳しいじゃろうし、そのお主と一緒にいたアーヴァインが本当に偽物だという証拠もない。 それでもワシがサイファーの意見を支持しておるのは、ヘンリーが単独でソロを置いていくのが不自然だというのが大きいんじゃ」 ……う。 そ、そう言われちゃうと……ひそひ草越しとはいえ、あの時聞こえたヘンリーの声ってけっこう明るいトーンだったような…… ええ……で、でも、そんなことある? むしろヘンリーと一緒にいるのが偽アーヴァインで、あたしと一緒にいたのが本物とか……ない? あるいは他の誰かを救出したとか――……いや他の誰かって、誰よ?? 実はセフィロスじゃなかったアンジェロ? いやアンジェロはソロと一緒にいたじゃない。 セージ? ……いやいや、ラムザとバッツに任せたってサイファー治療してる時にギード達が言ってたでしょ? 「ええっと、その、他にサイファー何か言ってた? あたしと一緒にいたのがニセモノと思った理由とか、もうちょっとこう」 「ううむ……そういえば、セフィロスの遺体は水に沈んでおったそうじゃが。 すぐ真上で溺れたのに何も言わないのはおかしいとも指摘していたのう。 それと本物のアーヴァインは一人で抱え込む性質じゃから、逃げる時は黙って逃げるとも。 サイファーの私見が全て正しいとまでは言わんが、思い返せばサスーンでワシらを置いていった時も、誰にもそうと悟らせぬ素振りをしておったし……」 あ、うん、はい。そうだよね。 サイファー、乱暴だけど頭は良いし、アレで結構周り見てるもんね。 でもでも―― 「あ、あの、仮にサイファーの言ってることが正しいとして。 アリーナとワリーナみたいに、アイテムとかセフィロスの仕業とかで二人に分裂しちゃったとかそういうことない? 確かあの子、支給品だった分裂の壺に入ってみたら二人になったって――」 「ワリーナ? ……確かにワシらを襲ったアリーナは邪悪な性格をしておったが、あれほど危険な分身だとしたら、結局倒さねばならんのでは?」 うっ。 そ、そういえばアリーナだけじゃなくてリルムも言ってたような…… アーヴァインの片耳抉ってロックをぶん投げて子供二人をボコボコにしてきたとかナントカ…… ……って、じゃなーーーい!! 違う、違うの! 「そ、そうじゃなくて! えーとえーと、あたしと一緒にいたアーヴァイン、そんなヤバイ感じじゃなかったの! ずっとめそめそして怖がってたし、自分がセフィロスに操られるの嫌がってたし―― そ、それに! あたしを殺すチャンスなんていくらでもあったけど、見ての通り傷一つついてないよ!?」 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/447
448: テバナシクリティカル 4/9 [sage] 2024/05/31(金) 22:30:56.41 ID:DAsfMRUTR 狂暴な分身や邪悪な偽物だったら、とっくの昔にあたしを殺しにかかってるはずだ。 何せアーヴァインが二人いるなんて想定するわけないし、全然警戒してなかったもん。 めちゃくちゃ無防備だったのにこうして無事でいるって時点で、あたしと一緒にいたアーヴァインが偽物って説にはあんまり賛成できない。 仮に本人じゃなかったとしても……―― 「そりゃー急に鱗生えてたし、腕とかドラゴンみたいになってたから、あっちが分身かもって疑う気持ちはわかるよ! でも、あのアーヴァインが悪い奴だとは思えないんだってば! あんなに苦しんで悲しんで、それでも必死に頑張ろうとするの、どっからどう見てもアーヴァインだったし!」 思い出を懐かしんで泣いてた姿も、みんなを助けるためにどうしたらいいのか一生懸命考えてた姿も、偽物だったとは思えない。 あたしと一緒にいたのが本物だった。そう考えるのが一番しっくり来ちゃうんだよ。 だけどサイファーやギードが言ってる事も間違ってるとは断言できないワケで、だから、両方成立する答えは…… 「そ、そうだ! あのね、ギード! もしかしたらだけど、どっちも本物って可能性、ないかなあ?」 「む……?」 思いっきり怪訝な表情をされた。 そりゃそうだよね。あたしだってトンでもないトンデモ説を唱えてる自覚はあるもん。 「ええっと、確かジェノバって他の生き物に寄生するだけじゃなくて、ある程度自由に分裂したり融合して一つに戻ったりできるらしいんだよね。 だから例えばアーヴァインがぐちゃぐちゃにされた方の腕を切り飛ばされたとして、そこからジェノバがアーヴァインを再現しようとするってのは有り得る気がするんだ。 で、そのジェノバアーヴァイン……ジェノバインでいっか、そのジェノバインが本物アーヴァインの記憶や心もきっちり再現してたら? そしたら当然セフィロス攻撃して逃げてくるし、自分がアーヴァインだと思い込んでもおかしくないよね?」 あたしが会った『彼』は言っていた。 進化の秘法を使われて竜のような姿にされた上、ソロに封じると言われたと。 腕なのか、他の身体の一部なのかはわからないけど、ジェノバを元に作り出されてしまった存在だったのなら――ソロが剣を向ける理由はなるだろう。 ……なってしまう、だろう。 「ふむ、再現が精巧すぎた為に偽物の自覚がない、か――…… なるほど、それはあり得る話じゃろうな」 「でしょ? でしょでしょ? もちろんこうなるとアンジェロがセフィロスなのか、ジェノバインの中にセフィロスの意思が残っちゃってて偽情報を吹き込まれてるのかはわかんなくなるけど。 でもジェノバイン本人はアーヴァインと同じ心持ってるのは間違いないから、ワリーナと違ってちゃんと話せばわかってくれるって!」 いくら身体が偽物だったとしても、それだけで殺されるほど悪いことはしてないもん。 ましてや自分が本物じゃないって気づいてなくて、ただ必死に頑張ってるだけの相手を一方的に断罪するなんて、絶対間違ってる。 ――そう思ったんだけど、 「しかし……それだとさっきのロックの話はどうなるんじゃ? ジェノバがサイファーに化けてセージを狙っておると言っておったが」 「あ」 一発で言い返せなくなっちゃった。 セージ付け狙うの、どう考えてもセフィロス要素だよね? 危険すぎるって言われても仕方ないよね? http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/448
449: テバナシクリティカル 5/9 [sage] 2024/05/31(金) 22:33:19.75 ID:DAsfMRUTR 「えーとえーと、ロックがおまぬけで、本物サイファーを偽物だって思いこんじゃった……とか?」 「アーヒャッヒャッヒャ! そりゃーアイツはマヌケでドンカン、おまけにカッコつけのドロボー野郎ですからねえ! ブッチャケ有り得ちゃーう! と私も思いますですことよ?」 ……いつの間にお風呂から出てきたのか、めちゃくちゃ不愉快な茶々が飛んできた。 あたし達はげんなりしながら振り向き――そして固まる。 ギードに至っては机からずり落ちる。 「ん? どおしました? ワタクシの次世代級高画質ハイクオリティサラサラヘアーとツルピカお肌に見惚れちゃいましたか? まあケフカ様が神でふつくしさの化身であることは世界の真理なので致し方ないですねェ、君たちにこの破壊的美貌を目に焼き付ける権利を――」 「……ろ」 「ハイ? 良く聞こえないですねえ。 ぼくちんを褒めたたえる時はもっとむぉーっと大きな声で――」 「「服を着ろーーーー!!!」」 信っじられない。 こいつ、紫のバスタオル一枚腰に巻いただけで出てきた。 しかもあたし達が怒鳴ってもしれっとした顔をしてる。 「嫌ですねえ、この肉体美と機能美を理解しないなんて。 むしろこれは正当なるぼくちんの正装でござーいマース! だいたいマッシュもザンデも半裸だろ。お前らあのむさ暑苦しい筋肉ダルマどもに一度でも服を着ろって言ったか? ん?」 「せめて下着は履かんかバカ者! だいたいお主、サイズがピッタリだとかのたまいながら勝手に服を失敬しておったじゃろうが!」 「ええ、とってもいい品質の服でしたが――俺様の趣味じゃねェんだわ、コレが。 まず色が足りないし面白味もないしケレン味もない、ないない尽くしのツクツクホーシでケフカ様もミンミン泣いちゃいますわッ。 これなら有翼の破壊者フォームで降臨する方が良いに決まってますね? ところでこの名称どうも銀髪のハゲカッパや銀髪厚化粧おばさんを思い出しそうになるので良くないっていうかぼくちんを差し置いて翼背負ってるんじゃねー!」 途中から何を言ってるんだかわかんないんだけど? しかもはいてないの? と思って反射的にギードを見た。 彼の姿はおじいちゃんのアダマンタイマイ。机から離れたら、頭は当然床の上。 うん、見えるよね。その角度でその位置だったら。 「うわぁ、ヘンタイ」 「えっヤダ……そんなにストレートに暴言吐くなんてシンジランナーイ! お前と違って繊細でデリケートなぼくちんが泣きますよ?」 「繊細でデリケートならタオル一枚で人前に出てこないでしょフツー。 だいたいソレ、オヤジのお風呂上がりスタイルにしか見えないんだけど?」 メイクも落としてるし、ぷにぷにたるんたるんじゃないとはいえ、ムキムキマッチョにも程遠い細さだし。 あんまりじっくり観察したくもないから詳しいコメントは控えるけど、正直、両腕がきちんと揃ってたら単なるはだかのオジサンにしかなってなかっただろう。 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/449
450: テバナシクリティカル 6/9 [sage] 2024/05/31(金) 22:34:25.00 ID:DAsfMRUTR 「……ぐううう。チクチクチクショーー!! 本気のぼくちんはもっともっとしゅごいのにーーー!! これもそれもあれもゼーンブ気の利かないケバケバババアが悪いんだーーー!!」 地団太を踏んでひとしきり騒ぎはしたけれど、ケフカは思ってたよりあっさりと脱衣所へ引き返した。 そして何故かドッタンガッチャン大きな音を立てまくり、数分ほどして戻ってくる。 「ハァ〜これでいいんデショ? 無個性の塊みたいな制服をぼくちんに押し付けるなんて神権無視もいいところなんだよなー。 あーつまらんツマラン」 めちゃくちゃグチグチ言ってるけど、とりあえず。 「……それどう見ても女の子用の制服だよね?」 「ショーがナイデショ! 野郎向けのは地味だしデケェしで、ぼくちんのスリムな体に合わないんだもん」 そんなカラフルなリボンやらバンダナやらタイツやらを盛り盛りに盛ってデコるんだったら、男の子用制服でも十分ハデハデになると思うんだけど…… それにいつものピエロフェイスだったらまだ誤魔化せてたかもしれないけど、今のケフカはノーメイク。 予想外に整ってる顔立ちに加え、おちゃらけてる言葉遣いに反してちっとも笑ってないもんだから、普段とは別の意味で"ヤバイ"女装おじさんにしか見えない。 「あらあらリュックちゃん、そんなにぼくちんにお化粧してほしいんですか? 仕方ないですねー、ここでメイクするからお前らはさっさと次の行き先を決めたまへ! あっあと私にもお茶ください。ホットで」 「……」 ギードが『もうええわい』と言わんばかりの表情を浮かべて机に寄りかかる。 あたしも彼に倣って椅子に座り直した。 お茶? トーゼン淹れないよ。 ボタン押すだけだし片手でもできるでしょ。 「ああん冷たぁい。 ぼくちんに優しいカメとギャルにチェンジできません?」 「リュックよ、お主の言い分もわからないではない。 何せワシは本物のアーヴァインの容体も、お主が言うジェノバインの姿も見ておらん。 しかしサイファーの意見や先ほどのロックの話も捨て置けん、というのは理解してくれるな?」 「う、うん……あたしとしては納得できないんだけど、どうなってるかわかんないことも多いしね」 「おーい無視すんなよー。いじけちゃうぞー」 ケフカ一人が騒いでるだけだったら嘘やデマって即決できるけど、サイファーとロックが言っててギードも支持してるっていうなら話は別。 本当に本物のアーヴァインが別にいるのか、あたしと一緒にいたのがジェノバインだったとして自覚なくセフィロスの意思に操られているのか。 ……――考えたくないけど、ヤバヤバジェノバがあたしを利用するためにアーヴァインのフリをしていただけなのか。 今はまだ信じたい気持ちの方がずっと強いんだけど、考えなしに動いたせいで誰かが死んじゃったら取り返しがつかない。 そもそもアーヴァインの真偽に関係なくソロとアンジェロが無実って可能性も浮上してるしね。 ……………これ、本当にソロが無実だったらどーしよ? 謝って済むかな? ダメかな? ……ダメかも。 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/450
451: テバナシクリティカル 7/9 [sage] 2024/05/31(金) 22:35:45.56 ID:DAsfMRUTR 「ああもう、どーしよー!」 髪の毛ぐしゃぐしゃにかきむしっても良い考えが浮かんでこない。 そんなあたしを気遣ってくれたのか、ギードが身体を乗り出して肩をポンポンと叩いてくれた。 「お主に悪気がないのは皆わかっておるよ。 それよりも今後のことを考えねば。 ワシとしては事の真偽がどうあれ、ジェノバを取り押さえるか、それが出来なければセージを保護するべきだと思うておるが――…… 改めて尋ねるが、お主はワシらについてくるか? それともアーヴァインを探しに行くかの?」 ……悩ましい気持ちはある。 でも、こうやって諭してくれるギードも、現在進行形でギャーギャーうるさく騒いで茶々入れまくってるケフカも、あんまり放っておけない。 特にケフカ。ギードに何かあったら絶対良からぬことを企むでしょコイツ。 「ううん、一緒に行くよ。 あんまりバラバラに行動しても良くなさそうだし」 「なんでワタクシを見つめながら仰るんですかねえ? もしかして惚れました? 申し訳ないが守備範囲外通り越してスリーアウトチェンジなのでかわゆいドレスの似合うお人形さんに生まれ変わってから出直してキタマエ!」 ……ほんっとコイツを黙らせる方法ないかなぁ。 マキナマズル全部とはいわないから、サイレス弾だけでも持ってこれないかな? ヌリヌリというかグリグリって勢いで口紅を塗りたくってるケフカを睨みつけるけれど、向こうは意に介した様子もない。 「キャーコワーイ。で、どうするんですかギードさん。 私としては自称タバサちゃんセージくんを捕獲もとい確保してジェノバくんの企みを挫くのをオススメしますがね。 どうせぼくちんに発言権はないでしょうからさっさと決めやがれー!」 「わかっておるなら口を挟まんでほしいのう」 ギードはため息をつきながら、ザックから地図を取り出し机の上に広げる。 ヒレめいた手はあたしたちのいる学生寮を指し示し、それからゆっくりと左側にずれた。 「ロックはこちらから走ってきておった。 ということは、セージとロックが見たという偽サイファーは、こちら側の建物――学生食堂か保健室付近におったと考えられる」 「ほう? 偽サイファー、つまりジェノバくん本体を叩く作戦ですかァ? 時期尚早すぎません? 低レベルクリアかリアルタイムアタックでも狙ってらっしゃる?」 「現状、セージの行き先は全くわからん。リュックと一緒におったアーヴァインについても同様じゃ。 それに今からロックを追いかけるのも難しい。時間が経ちすぎてしまったからの。 じゃがセージと一緒にいたバッツやラムザは話が別じゃろう。 今も偽サイファーを引き留めておるかもしれんし、既に交戦しておるかもしれん」 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/451
452: テバナシクリティカル 8/9 [sage] 2024/05/31(金) 22:36:48.12 ID:DAsfMRUTR あ、そっか。 セージ一人で逃げちゃったからロックが追いかけてたんだろうけど、じゃあバッツとラムザは何やってんの? ってなるもんね。 普通に考えたら体張って戦ってるか、騙されたフリして引き留めてるか――……じゃなかったら、 「あー、確かにギード氏の意見も一理あるような気がしなくもないですが…… それだったらちょ〜〜っと静かすぎません? マジでロックが度を超えたポンコツ説あるとみましたねコレは」 ケフカの意見に賛成したくないんだけど、そうだよね。 サイファーが本物で丸く収まっちゃってる可能性、なくもないよね? もちろんあたしとしては、本物サイファーに会えるなら色々話をしたいし聞いときたいけど…… 「それでもサイファーが偽物なのか本物なのか確定する利はあるじゃろう。 それにバッツとラムザの協力を得られれば、ジェノバとの戦いになだれ込んだとしても勝ち目は出てくるじゃろうて」 「戦力増強ですかぁ? 悠長ですねえ。 だいたいサイファー君が本物だったら、私がシャワー浴びてる間に話がまとまって三人でどっかに移動しちゃってるんじゃないですかァ? 空振りかましてる間にジェノバくんが究極形態に進化してもぼくちん知ーらんぷーですよォ?」 無責任な茶々を入れまくってるケフカは無視無視。 「あたしはギードに賛成! ロックの言ってることが本当なのか勘違いなのかわかんないとマズイし、バッツ達と合流出来れば心強いもん! それに誰もいなかったとしても手掛かりはあるかもだし、食堂だったらお腹空かせたアーヴァインがやってくるかもしれないしね!」 アーヴァインは食料を殆ど持ってない。 水はたくさん汲んでたけど、残ってた乾燥チーズは朝ごはんに食べちゃってたし――お昼前か、遅くても夕方には食料を調達しようとするはずだ。 ちなみにあたしもごはんは底を尽いてたんだけど、今は潤沢。 チョコレートバーにポテトチップ、日持ちするパンとか色々見つかったからね。 ホントはここに住んでるみんなのおやつなんだろうけど、美味しく食べるから許してちょーだいってことで貰ってきちゃった。 「なるほど、食料問題解決ですか……そういうことなら賛成しますよォ! だいたい今は一日三食プロの料理でステータス増強と回復速度アップを積むのが当たり前の時代! ホンットこの世界技術レベルだけはものすごく高いですから、食事も期待して良いでしょう! 多分ボタン一つ押すだけで色とりどりのペーストイワシや粉末成型マグロや口の中パッサパサ完全栄養食が配給されるんじゃないカナ?」 ……ウッキウキなスキップを踏みながら食欲無くなるようなこと言うの止めてくんない? あたしとギードは何度目かもわからないため息を吐き、顔を見合わせたのだった。 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/452
453: テバナシクリティカル 9/9 [sage] 2024/05/31(金) 22:38:00.07 ID:DAsfMRUTR 【リュック (パラディン HP:9/10) 所持品:メタルキングの剣、ロトの盾、クリスタルの小手、ドレスフィア(パラディン)、 マジカルスカート 、ドライバー×4、未完成のドライバー×1、ロトの剣、保存食とお菓子 第一行動方針:ケフカの監視を手伝いつつ仲間と合流する 第ニ行動方針:セージを保護する/ジェノバに関する情報の真偽を見定め、場合によってはジェノバインを保護する 第三行動方針:皆の首輪を解除する 最終行動方針:アルティミシアを倒す 備考:パラディンのドレス着用時のみ闇化耐性があります】 【ギード(HP1/2、MP:1/5) 所持品:首輪、アラームピアス(E、対人)、りゅうのうろこ(E)、ジ・アベンジャー(爪)、スタングレネード、ねこの手ラケット、 血のついたお鍋、雷鳴の剣、風魔手裏剣(3)、胃薬 第一行動方針:ケフカ・ジェノバに警戒しながらバッツ達と合流する 第二行動方針:セージを保護する 第ニ行動方針:仲間を探し、ジェノバを倒す】 【ケフカ (HP:1/10 MP:0 左腕喪失) 所持品:魔法の法衣、E:ソウルオブサマサ、E:バラムガーデン制服(女子用)、やまびこの帽子、魔晄銃、アリーナ2の首輪、ラミアの竪琴、対人レーダー、拡声器、波動の杖、 腕の残骸、セフィロスの右腕(左腕に偽装済)、包丁(FF8)メイクグッズ一式 第一行動方針:食料品の調達/体力・魔力の回復 第二行動方針:ジェノバ細胞を利用する 第三行動方針:アーヴァインを利用して首輪を外させる/脱出に必要な人員を確保する 第四行動方針:"タバサ"を手駒として確保する 基本行動方針:「できるだけ楽に殺す方法」を考えつつ主催者含む全員を殺す 最終行動方針:ゲーム、参加者、主催者、全ての破壊】 【現在位置:バラムガーデン学生寮1F・ラウンジ→学生食堂へ移動】 http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/453
454: 名前が無い@ただの名無しのようだ [sage] 2024/06/01(土) 23:11:03.31 ID:tpL5aP90J 投下乙です! 引き続きサービスタイム! ケフカの裸描写に1レスがっつり使うの、スキですねえ。 三闘神スタイルのケフカは結構いいカラダしてた気がするけど、魔導士スタイルだとどうなんだろう。 元軍人なのだから最低限引き締まってはいるのか? ところでテバナシクリティカルの意味って、ケフカが手を離したらクリティカルなところが出るよって意味じゃないですよね? 一応男女差あんまりないタークスの女物のスーツ着てるアルガスよりヤバい恰好してそうだよなあ。 スカート履いてたらひどいけど、そうでなくても胸元のリボンも結構やばいw まあただケフカの魔改造制服、たぶん元と変わらないくらいの派手な服なのでしょう。 リュックの情がジェノバにうつってしまっている。 こんなふうに古代種を滅ぼしてきたんだろうというのが明らかだよね。 信じられないよね。ジェノバの演技、渾身の哀れさだったもの。 ジェノバインが悪者じゃないあらゆる可能性をひとつひとつあげていっては、ギードに丁寧に潰されていくのがなんか哀れさがあって哀しい。 それでもリュックのその人の好さを否定せず、一方でサイファーの言うことですら完全には鵜呑みにせず、押し付けないギードの会話スタイルは年の功。 ここまで慎重に思考しながら、ロックがニセモノの可能性に気付かないのは、掌で踊らされてるようでなかなか不穏。 というかマジであのときのジェノバはうまくやったんだなあ。 ついでにロックの評価が勝手にどんどん下がっていくのもとばっちりだわ。 シャワー浴びてる間に話まとまって移動してるだろのくだりの無責任さめちゃくちゃすき。 そして食料と聞いたとたんにノリノリになるケフカ面白すぎる。 ケフカって地味にこれまでほとんど街に寄ってないし、デスキャッスルなんかは飯まずそうだしでイラついてたんだろうなw http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/454
455: 名前が無い@ただの名無しのようだ [sage] 2024/06/03(月) 00:58:20.95 ID:jBVmr/++D 投下乙です ロックとサイファーは参加者まとめる側で動いてるのにその片方に化けてもう片方を偽物呼ばわりするだけで混乱巻き起こるなぁ… 衣装変更キャラ多いしジェノバの再変身の可能性も考えると合流までに混乱しそうだし下手に情報共有できないのに夢の世界行かないとって大変だこれ http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/ff/1623244012/455
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