インディーアイドル板 交流スレ / しまむじろ / すの▲かぼ / ポチひとし / イモタオサム (737レス)
上下前次1-新
1: 2023/12/29(金)07:47 AAS
インディーアイドル板の特定のスレを賑わしている名士達とその取り巻きによる交流スレです
Hey!Mommy!やShibu3 projectの話題もどうぞ!
2: 2023/12/29(金)10:49 AAS
こいつらさんざん迷惑かけておいていざ出て行けと言われると他人のせいにして
まさにストーカーの思考だよな
3: 2023/12/29(金)12:11 AAS
この児童ポルノマニアの爺さんに要注意!
U-15ジュニアアイドル板閉鎖の元凶
ポチひとし児ポ吉100選(60代 児童ポルノ収集家)
画像リンク[jpg]:i.imgur.com
Hey!Mommy! ライブ
画像リンク[jpeg]:i.imgur.com
赤い服黒マスク男の左斜め2つ後ろの白髪小太り爺
欲バリセンセーション ライブ
画像リンク[jpeg]:i.imgur.com
物販Tシャツ着てない最前列右側黒Tシャツの後ろ4列目の白髪小太り爺
4: 2023/12/29(金)12:12 AAS
【U-15板閉鎖の元凶はこのポチひとし児ポ吉100選】
U-15板における児童ポルノ投稿常習犯児ポ吉100選(60代 児童ポルノマニア)
児ポ吉100選は2022年11月にAce★氏にU-15板に女子小学生の極小眼帯ビキニを含む過激IV画像を添付した長文レビューを160レス以上 児童ポルノとして一斉削除される
Ace★氏、削除議論児童ポルノで警告
22 Dele Ace ★ 2022/11/19(土) 08:12:36.92 ID:CAP_USER
今は削除で対応していますが、
今後も同じように継続する場合には板閉鎖を検討しなければならなくなります。
そのような事態にならないようお願いいたします。
Ace★氏のこの警告のわずか4日後、
Ace ★氏を逆恨みした児ポ吉100選は事もあろうに運営板の児童ポルノ削除議論に削除された過激IV画像を添付した長文レビューを150件再投稿するという前代未聞の異常な荒らしを行う
2022年11月に児ポ吉100選は
Ace★氏に3回、U-15板住人に2回、削除花果★氏に1回 合計6回荒らし報告され浪人BAN
2023年1月は浪人BAN 5回
2023年3月は浪人BAN 1回
2023年3月1日にAce ★氏 U-15板閉鎖を発表
2023年3月15日 書き込み停止・31日閉鎖
画像リンク[jpg]:i.imgur.com
5: 2023/12/29(金)12:13 AAS
ポチひとし児ポ吉100選の1日
外部リンク[html]:hissi.org
板:ジュニアアイドル
日付:2022/08/17
ID:LdbW4/11
スレッド数:13
合計レス数:140
スレッド
1:発売時U-15のJr.アイドルDVD&Blu-rayを語るスレ★1
2:ジュニアアイドルで抜いたらageるスレ111
3:ジュニアアイドルDVDの売買について語るスレ Part4
4:【昔は天使】黒宮れいPart29【今は迷走中】
5:このロリっ子誰?と聞けば教えてくれるスレ38
6:【中沢ひめかのDVDで】新谷姫加9【目一杯抜いて!】
7:【#YOYOYO】石原さき【#よーよーよー】
8:ロリコンって病気なの? (544)
9:今、見たくなってしまったJr.アイドルDVDは?
10:元ジュニアアイドルの現在
11:ジュニアアイドル十傑
12:成沢理光
13:ジュニアアイドルの生パンが見たい
レス数
00時:2 レス
04時:4 レス
05時:4 レス
06時:6 レス
07時:11 レス
08時:12 レス
09時:18 レス
10時:14 レス
11時:4 レス
省10
6: 2023/12/29(金)12:16 AAS
これがポチひとし児ポ吉100選の投稿例
紺野いくみ「現役高校生身体検査」現コーポレーション 2009/09/11 GKSK-44
「現役高校生身体検査」シリーズに、巨乳純情ヴィーナス・いくみちゃんが再登場。
純白の美しい90cmのビッグバストを誇る彼女が、小さい水着から横乳をハミ出しながらセクシーポーズをキメまくる!
パッケージの惹句は結構煽情的
表
衝撃ボディに鼻息噴射量MAXっ!!
裏
変態カメラが捕らえた少女の赤面映像の一部始終。こ…これはスクープです!!
誰もが感動と興奮の渦に包まれたいくみちゃんを拝めるまたとないチャンス到来!
噴射するのは鼻息だけじゃなさそうw
愚息から…
画像リンク[jpg]:i.imgur.com
7: 2023/12/29(金)12:16 AAS
ポチひとし児ポ吉100選はドリンクが100円高かっただの騒いだり
閉演後に使わなかったドリンクチケットがムダになるから今使わせろと受付でゴネたり みみっちい
このコピペは面白いな
長文連投荒らしポチひとしの人となりがよくわかるw
画像リンク[jpg]:i.imgur.com
8(1): 2023/12/29(金)12:24 AAS
館山スレ名物荒らし
【木更津自演おじさんポチひとし】の特徴
ヘイマミを語らないスレ4 荒らしポチひとし出禁
2chスレ:indieidol
・人口13万程度で大都会気取り
・人口13万6千人を14万と切り上げサバ読み
・なぜか倍の人口がある市原の話は一切しない
・人口4万程度の館山にマウントを取る余裕の無さ
・木更津スレを立てても誰にも相手にされず放置される
・じゅん散歩で放送された駅西口の廃墟は目をつぶる
・駅構内の浮浪者も都会の象徴ということで容認
・ヤンキーと半グレと族で町おこし万歳
・館山には無い川崎行のバスがあることを自慢
・新宿も横浜もアクアラインを渡れば全て東京だと思っている
・赤信号で止まるのは高速バスでないという謎論理、論破されたら逃亡
・普通車はほとんど品川や横浜ナンバーで地元民は大半が軽車両なことをスルー
・メガネのJINSをJEANSとスペルミス
・他人のミスには厳しいが、自分のミスには一切触れない
・アウトレットには手が届かず実はアピタやイオン御用達
・コストコ会員で安物を爆買い
・新興住宅地ほたる野を激推し
・自宅はケーズデンキとデイツーの製品ばかり
・ユニクロの無料クロワッサンの行列に早朝から並ぶ
・ユニクロブランドを愛用
・館山市内の高校に落ちた安房郡部の土人で現在木更津在住、根っからの木更津っ子ではない
・念願叶って木更津市民になれた嬉しさで、学生時代から恨みがある館山に執拗に粘着
・都合が悪くなると「館山は衰退する村」と迷惑な連投
まだまだ追加どうぞ
9(1): 2023/12/29(金)12:27 AAS
耄碌ボケジジイのツイッターx
・ポチひとし:ほぼおはよう専用だが以前は木更津五井メシとかやっていたw
・GPO(児ポ):亀子垢、だれにも惜しまれず終了したww
・曼荼羅爺さん:2024注目の新人おたく、曼荼羅専門垢から突如アイドルネタを投稿www
10(1): 2023/12/29(金)12:48 AAS
>>9
Twitterのアカウントを書いてくれw
11: 2023/12/29(金)13:01 AAS
>>10
ほー、犯罪者をつくろうってわけだwww
12: 2023/12/29(金)13:01 AAS
一 森
グスコーブドリは、イーハトーヴの大きな森のなかに生まれました。おとうさんは、グスコーナドリという名高い木こりで、どんな大きな木でも、まるで赤ん坊を寝かしつけるようにわけなく切ってしまう人でした。
13: 2023/12/29(金)13:02 AAS
ブドリにはネリという妹があって、二人は毎日森で遊びました。ごしっごしっとおとうさんの木を挽ひく音が、やっと聞こえるくらいな遠くへも行きました。二人はそこで木いちごの実をとってわき水につけたり、空を向いてかわるがわる山鳩やまばとの鳴くまねをしたりしました。するとあちらでもこちらでも、ぽう、ぽう、と鳥が眠そうに鳴き出すのでした。
14: 2023/12/29(金)13:02 AAS
ぽう、ぽう
15: 2023/12/29(金)13:02 AAS
ぽう、ぽう
16: 2023/12/29(金)13:02 AAS
ぽう、ぽう
17: 2023/12/29(金)13:02 AAS
おかあさんが、家の前の小さな畑に麦を播まいているときは、二人はみちにむしろをしいてすわって、ブリキかんで蘭らんの花を煮たりしました。するとこんどは、もういろいろの鳥が、二人のぱさぱさした頭の上を、まるで挨拶あいさつするように鳴きながらざあざあざあざあ通りすぎるのでした。
18: 2023/12/29(金)13:03 AAS
ざあざあざあざあ
19: 2023/12/29(金)13:03 AAS
ざあざあざあざあ
20: 2023/12/29(金)13:03 AAS
ざあざあざあざあ
21: 2023/12/29(金)13:03 AAS
ざあざあざあざあ
22: 2023/12/29(金)13:03 AAS
ブドリが学校へ行くようになりますと、森はひるの間たいへんさびしくなりました。そのかわりひるすぎには、ブドリはネリといっしょに、森じゅうの木の幹に、赤い粘土や消し炭で、木の名を書いてあるいたり、高く歌ったりしました。
23: 2023/12/29(金)13:04 AAS
ホップのつるが、両方からのびて、門のようになっている白樺しらかばの木には、
「カッコウドリ、トオルベカラズ」と書いたりもしました。
24: 2023/12/29(金)13:04 AAS
カッコウドリ、トオルベカラズ
25: 2023/12/29(金)13:04 AAS
カッコウドリ、トオルベカラズ
26: 2023/12/29(金)13:04 AAS
カッコウドリ、トオルベカラズ
27: 2023/12/29(金)13:05 AAS
カッコウドリ、トオルベカラズ
28: 2023/12/29(金)13:05 AAS
そして、ブドリは十になり、ネリは七つになりました。ところがどういうわけですか、その年は、お日さまが春から変に白くて、いつもなら雪がとけるとまもなく、まっしろな花をつけるこぶしの木もまるで咲かず、五月になってもたびたび霙みぞれがぐしゃぐしゃ降り、七月の末になってもいっこうに暑さが来ないために、去年播まいた麦も粒の入らない白い穂しかできず、たいていの果物くだものも、花が咲いただけで落ちてしまったのでした。
29: 2023/12/29(金)13:05 AAS
お日さまが春から変に白くて
30: 2023/12/29(金)13:05 AAS
お日さまが春から変に白くて
31: 2023/12/29(金)13:05 AAS
お日さまが春から変に白くて
32: 2023/12/29(金)13:05 AAS
お日さまが春から変に白くて
33: 2023/12/29(金)13:06 AAS
そしてとうとう秋になりましたが、やっぱり栗くりの木は青いからのいがばかりでしたし、みんなでふだんたべるいちばんたいせつなオリザという穀物も、一つぶもできませんでした。野原ではもうひどいさわぎになってしまいました。
34: 2023/12/29(金)13:06 AAS
ブドリのおとうさんもおかあさんも、たびたび薪たきぎを野原のほうへ持って行ったり、冬になってからは何べんも大きな木を町へそりで運んだりしたのでしたが、いつもがっかりしたようにして、わずかの麦の粉などもって帰ってくるのでした。それでもどうにかその冬は過ぎて次の春になり、畑にはたいせつにしまっておいた種も播かれましたが、その年もまたすっかり前の年のとおりでした。そして秋になると、とうとうほんとうの饑饉ききんになってしまいました。もうそのころは学校へ来るこどももまるでありませんでした。ブドリのおとうさんもおかあさんも、すっかり仕事をやめていました。そしてたびたび心配そうに相談しては、かわるがわる町へ出て行って、やっとすこしばかりの黍きびの粒など持って帰ることもあれば、なんにも持たずに顔いろを悪くして帰ってくることもありました。そしてみんなは、こならの実や、葛くずやわらびの根や、木の柔らかな皮やいろんなものをたべて、その冬をすごしました。
35: 2023/12/29(金)13:07 AAS
けれども春が来たころは、おとうさんもおかあさんも、何かひどい病気のようでした。
ある日おとうさんは、じっと頭をかかえて、いつまでもいつまでも考えていましたが、にわかに起きあがって、
「おれは森へ行って遊んでくるぞ。」と言いながら、よろよろ家を出て行きましたが、まっくらになっても帰って来ませんでした。二人がおかあさんに、おとうさんはどうしたろうときいても、おかあさんはだまって二人の顔を見ているばかりでした。
36: 2023/12/29(金)13:08 AAS
地下アイドル・運営の皆さん、この顔に要注意!!!
【ポチひとし児ポ吉100選の顔、累計閲覧数 125,000突破!!!】
画像リンク[png]:i.imgur.com
画像リンク[png]:www.sawasaki.biz
累計閲覧数 125,000突破!!!
どうです?皆さん!すごいでしょう~
37: 2023/12/29(金)13:11 AAS
次の日の晩方になって、森がもう黒く見えるころ、おかあさんはにわかに立って、炉に榾ほだをたくさんくべて家じゅうすっかり明るくしました。それから、わたしはおとうさんをさがしに行くから、お前たちはうちにいてあの戸棚とだなにある粉を二人ですこしずつたべなさいと言って、やっぱりよろよろ家を出て行きました。二人が泣いてあとから追って行きますと、おかあさんはふり向いて、
「なんたらいうことをきかないこどもらだ。」としかるように言いました。
38: 2023/12/29(金)13:12 AAS
そしてまるで足早に、つまずきながら森へはいってしまいました。二人は何べんも行ったり来たりして、そこらを泣いて回りました。とうとうこらえ切れなくなって、まっくらな森の中へはいって、いつかのホップの門のあたりや、わき水のあるあたりをあちこちうろうろ歩きながら、おかあさんを一晩呼びました。森の木の間からは、星がちらちら何か言うようにひかり、鳥はたびたびおどろいたように暗やみの中を飛びましたけれども、どこからも人の声はしませんでした。とうとう二人はぼんやり家へ帰って中へはいりますと、まるで死んだように眠ってしまいました。
39: 2023/12/29(金)13:12 AAS
ブドリが目をさましたのは、その日のひるすぎでした。
おかあさんの言った粉のことを思い出して戸棚とだなをあけて見ますと、なかには、袋に入れたそば粉やこならの実がまだたくさんはいっていました。ブドリはネリをゆり起こして二人でその粉をなめ、おとうさんたちがいたときのように炉に火をたきました。
40: 2023/12/29(金)13:19 AAS
荒らすな、ポチひとし
41: 2023/12/29(金)13:25 AAS
それから、二十日はつかばかりぼんやり過ぎましたら、ある日戸口で、
「今日は、だれかいるかね。」と言うものがありました。おとうさんが帰って来たのかと思って、ブドリがはね出して見ますと、それは籠かごをしょった目の鋭い男でした。その男は籠の中から丸い餅もちをとり出してぽんと投げながら言いました。
42: 2023/12/29(金)13:26 AAS
「私はこの地方の飢饉ききんを助けに来たものだ。さあなんでも食べなさい。」二人はしばらくあきれていましたら、
「さあ食べるんだ、食べるんだ。」とまた言いました。二人がこわごわたべはじめますと、男はじっと見ていましたが、
「お前たちはいい子供だ。けれどもいい子供だというだけではなんにもならん。わしといっしょについておいで。もっとも男の子は強いし、わしも二人はつれて行けない。おい女の子、おまえはここにいてももうたべるものがないんだ。おじさんといっしょに町へ行こう。毎日パンを食べさしてやるよ。」そしてぷいっとネリを抱きあげて、せなかの籠へ入れて、そのまま、
「おおほいほい。おおほいほい。」とどなりながら、風のように家を出て行きました。ネリはおもてではじめてわっと泣き出し、ブドリは、
「どろぼう、どろぼう。」と泣きながら叫んで追いかけましたが、男はもう森の横を通ってずうっと向こうの草原を走っていて、そこからネリの泣き声が、かすかにふるえて聞こえるだけでした。
ブドリは、泣いてどなって森のはずれまで追いかけて行きましたが、とうとう疲れてばったり倒れてしまいました。
43: 2023/12/29(金)13:27 AAS
「私はこの地方の飢饉ききんを助けに来たものだ。さあなんでも食べなさい。」二人はしばらくあきれていましたら、
「さあ食べるんだ、食べるんだ。」とまた言いました。二人がこわごわたべはじめますと、男はじっと見ていましたが、
「お前たちはいい子供だ。けれどもいい子供だというだけではなんにもならん。わしといっしょについておいで。もっとも男の子は強いし、わしも二人はつれて行けない。おい女の子、おまえはここにいてももうたべるものがないんだ。おじさんといっしょに町へ行こう。毎日パンを食べさしてやるよ。」そしてぷいっとネリを抱きあげて、せなかの籠へ入れて、そのまま、
「おおほいほい。おおほいほい。」とどなりながら、風のように家を出て行きました。ネリはおもてではじめてわっと泣き出し、ブドリは、
「どろぼう、どろぼう。」と泣きながら叫んで追いかけましたが、男はもう森の横を通ってずうっと向こうの草原を走っていて、そこからネリの泣き声が、かすかにふるえて聞こえるだけでした。
ブドリは、泣いてどなって森のはずれまで追いかけて行きましたが、とうとう疲れてばったり倒れてしまいました。
44: 2023/12/29(金)13:27 AAS
「おおほいほい。おおほいほい。」
45: 2023/12/29(金)13:27 AAS
「おおほいほい。おおほいほい。」
46(1): 2023/12/29(金)13:27 AAS
「おおほいほい。おおほいほい。」
47: 2023/12/29(金)13:27 AAS
「おおほいほい。おおほいほい。」
48: 2023/12/29(金)13:28 AAS
二 てぐす工場
ブドリがふっと目をひらいたとき、いきなり頭の上で、いやに平べったい声がしました。
「やっと目がさめたな。まだお前は飢饉ききんのつもりかい。起きておれに手伝わないか。」見るとそれは茶いろなきのこしゃっぽをかぶって外套がいとうにすぐシャツを着た男で、何か針金でこさえたものをぶらぶら持っているのでした。
49: 2023/12/29(金)13:28 AAS
いやに平べったい声
50(1): 2023/12/29(金)13:28 AAS
いやに平べったい声
51: 2023/12/29(金)13:28 AAS
いやに平べったい声
52: 2023/12/29(金)13:35 AAS
「もう飢饉は過ぎたの? 手伝えって何を手伝うの?」
ブドリがききました。
「網掛けさ。」
「ここへ網を掛けるの?」
「掛けるのさ。」
「網をかけて何にするの?」
「てぐすを飼うのさ。」見るとすぐブドリの前の栗くりの木に、二人の男がはしごをかけてのぼっていて、一生けん命何か網を投げたり、それを操あやつったりしているようでしたが、網も糸もいっこう見えませんでした。
53: 2023/12/29(金)13:36 AAS
「あれでてぐすが飼えるの?」
「飼えるのさ。うるさいこどもだな。おい、縁起でもないぞ。てぐすも飼えないところにどうして工場なんか建てるんだ。飼えるともさ。現におれをはじめたくさんのものが、それでくらしを立てているんだ。」
ブドリはかすれた声で、やっと、
「そうですか。」と言いました。
54: 2023/12/29(金)13:36 AAS
「そんなら手伝うよ。けれどもどうして網をかけるの?」
「それはもちろん教えてやる。こいつをね。」男は、手に持った針金の籠かごのようなものを両手で引き伸ばしました。
「いいか。こういう具合にやるとはしごになるんだ。」
男は大またに右手の栗くりの木に歩いて行って、下の枝に引っ掛けました。
55: 2023/12/29(金)13:37 AAS
「さあ、今度はおまえが、この網をもって上へのぼって行くんだ。さあ、のぼってごらん。」
男は変なまりのようなものをブドリに渡しました。ブドリはしかたなくそれをもってはしごにとりついて登って行きましたが、はしごの段々がまるで細くて手や足に食いこんでちぎれてしまいそうでした。
56(1): 2023/12/29(金)13:56 AAS
毎日毎日代り映えしない話題でいつまでも喧嘩
思考止まってるのか
57: 2023/12/29(金)14:59 AAS
>>56
わざわざここに来て書き込むお前の方がよほど思考停止だよ
5ちゃんで割って入るやつが一番のクズ
58: 2023/12/29(金)15:00 AAS
だって、喧嘩売られたやつは仕方がないが
喧嘩の当事者じゃなかや、この世にはいくらでも面白いことがある
わざわざ人に説教たれるのは頭の悪い最底辺の教師とか牛丼屋で店員にいばりちらす
最底辺の親父と同レベルだからね
人生が面白くないやつ以外は絶対やらない
59: 2023/12/29(金)15:00 AAS
ああ、こういうバカを見ると胸糞悪いわww
60: 2023/12/29(金)15:01 AAS
「もっと登るんだ。もっと、もっとさ。そしたらさっきのまりを投げてごらん。栗の木を越すようにさ。そいつを空へ投げるんだよ。なんだい、ふるえてるのかい。いくじなしだなあ。投げるんだよ。投げるんだよ。そら、投げるんだよ。」
ブドリはしかたなく力いっぱいにそれを青空に投げたと思いましたら、にわかにお日さまがまっ黒に見えて逆しまに下へおちました。そしていつか、その男に受けとめられていたのでした。男はブドリを地面におろしながらぶりぶりおこり出しました。
「お前もいくじのないやつだ。なんというふにゃふにゃだ。おれが受け止めてやらなかったらお前は今ごろは頭がはじけていたろう。おれはお前の命の恩人だぞ。これからは、失礼なことを言ってはならん。ところで、さあ、こんどはあっちの木へ登れ。も少したったらごはんもたべさせてやるよ。」男はまたブドリへ新しいまりを渡しました。ブドリははしごをもって次の木へ行ってまりを投げました。
61: 2023/12/29(金)15:01 AAS
「よし、なかなかじょうずになった。さあ、まりはたくさんあるぞ。なまけるな。木も栗の木ならどれでもいいんだ。」
男はポケットから、まりを十ばかり出してブドリに渡すと、すたすた向こうへ行ってしまいました。ブドリはまた三つばかりそれを投げましたが、どうしても息がはあはあして、からだがだるくてたまらなくなりました。もう家へ帰ろうと思って、そっちへ行って見ますと、おどろいたことには、家にはいつか赤い土管の煙突がついて、戸口には、「イーハトーヴてぐす工場」という看板がかかっているのでした。そして中からたばこをふかしながら、さっきの男が出て来ました。
62: 2023/12/29(金)15:02 AAS
「さあこども、たべものをもってきてやったぞ。これを食べて暗くならないうちにもう少しかせぐんだ。」
「ぼくはもういやだよ、うちへ帰るよ。」
「うちっていうのはあすこか。あすこはおまえのうちじゃない。おれのてぐす工場だよ。あの家もこの辺の森もみんなおれが買ってあるんだからな。」
ブドリはもうやけになって、だまってその男のよこした蒸しパンをむしゃむしゃたべて、またまりを十ばかり投げました。
63: 2023/12/29(金)15:02 AAS
不条理の世界だ
カフカみたい
64: 2023/12/29(金)15:02 AAS
その晩ブドリは、昔のじぶんのうち、いまはてぐす工場になっている建物のすみに、小さくなってねむりました。
さっきの男は、三四人の知らない人たちとおそくまで炉ばたで火をたいて、何か飲んだりしゃべったりしていました。次の朝早くから、ブドリは森に出て、きのうのようにはたらきました。
65: 2023/12/29(金)15:03 AAS
それから一月ばかりたって、森じゅうの栗くりの木に網がかかってしまいますと、てぐす飼いの男は、こんどは粟あわのようなものがいっぱいついた板きれを、どの木にも五六枚ずつつるさせました。そのうちに木は芽を出して森はまっ青さおになりました。すると、木につるした板きれから、たくさんの小さな青じろい虫が糸をつたって列になって枝へはいあがって行きました。
66: 2023/12/29(金)15:03 AAS
おかいこさん
67: 2023/12/29(金)15:03 AAS
ブドリたちはこんどは毎日薪たきぎとりをさせられました。その薪が、家のまわりに小山のように積み重なり、栗くりの木が青じろいひものかたちの花を枝いちめんにつけるころになりますと、あの板からはいあがって行った虫も、ちょうど栗の花のような色とかたちになりました。そして森じゅうの栗の葉は、まるで形もなくその虫に食い荒らされてしまいました。
68: 2023/12/29(金)15:03 AAS
ちょうど栗の花のような色とかたち
69: 2023/12/29(金)15:04 AAS
ちょうど栗の花のような色とかたち
70: 2023/12/29(金)15:04 AAS
ちょうど栗の花のような色とかたち
71: 2023/12/29(金)15:04 AAS
ちょうど栗の花のような色とかたち
72: 2023/12/29(金)15:05 AAS
それからまもなく、虫は大きな黄いろな繭を、網の目ごとにかけはじめました。
するとてぐす飼いの男は、狂気のようになって、ブドリたちをしかりとばして、その繭を籠かごに集めさせました。それをこんどは片っぱしから鍋なべに入れてぐらぐら煮て、手で車をまわしながら糸をとりました。夜も昼もがらがらがらがら三つの糸車をまわして糸をとりました。こうしてこしらえた黄いろな糸が小屋に半分ばかりたまったころ、外に置いた繭からは、大きな白い蛾ががぽろぽろぽろぽろ飛びだしはじめました。てぐす飼いの男は、まるで鬼みたいな顔つきになって、じぶんも一生けん命糸をとりましたし、野原のほうからも四人の人を連れてきて働かせました。けれども蛾のほうは日ましに多く出るようになって、しまいには森じゅうまるで雪でも飛んでいるようになりました。するとある日、六七台の荷馬車が来て、いままでにできた糸をみんなつけて、町のほうへ帰りはじめました。みんなも一人ずつ荷馬車について行きました。いちばんしまいの荷馬車がたったとき、てぐす飼いの男が、ブドリに、
「おい、お前の来春まで食うくらいのものは家の中に置いてやるからな。それまでここで森と工場の番をしているんだぞ。」
と言って、変ににやにやしながら荷馬車についてさっさと行ってしまいました。
73: 2023/12/29(金)15:05 AAS
資本主義だね
74: 2023/12/29(金)15:05 AAS
ブドリはぼんやりあとへ残りました。うちの中はまるできたなくてあらしのあとのようでしたし、森は荒れはてて山火事にでもあったようでした。ブドリが次の日、家のなかやまわりを片付けはじめましたら、てぐす飼いの男がいつもすわっていた所から古いボール紙の箱を見つけました。中には十冊ばかりの本がぎっしりはいっておりました。開いて見ると、てぐすの絵や機械の図がたくさんある、まるで読めない本もありましたし、いろいろな木や草の図と名前の書いてあるものもありました。
75: 2023/12/29(金)15:06 AAS
ブドリはいっしょうけんめい、その本のまねをして字を書いたり、図をうつしたりしてその冬を暮らしました。
春になりますと、またあの男が六七人のあたらしい手下を連れて、たいへん立派ななりをしてやって来ました。そして次の日からすっかり去年のような仕事がはじまりました。
76: 2023/12/29(金)15:06 AAS
ああ、事業が成功してるんだね
77: 2023/12/29(金)15:06 AAS
そして網はみんなかかり、黄いろな板もつるされ、虫は枝にはい上がり、ブドリたちはまた、薪たきぎ作りにかかることになりました。ある朝ブドリたちが薪をつくっていましたら、にわかにぐらぐらっと地震がはじまりました。それからずうっと遠くでどーんという音がしました。
しばらくたつと日が変にくらくなり、こまかな灰がばさばさばさばさ降って来て、森はいちめんにまっ白になりました。ブドリたちがあきれて木の下にしゃがんでいましたら、てぐす飼いの男がたいへんあわててやって来ました。
78: 2023/12/29(金)15:07 AAS
「おい、みんな、もうだめだぞ。噴火だ。噴火がはじまったんだ。てぐすはみんな灰をかぶって死んでしまった。みんな早く引き揚げてくれ。おい、ブドリ、お前ここにいたかったらいてもいいが、こんどはたべ物は置いてやらないぞ。それにここにいてもあぶないからな。お前も野原へ出て何かかせぐほうがいいぜ。」
そう言ったかと思うと、もうどんどん走って行ってしまいました。ブドリが工場へ行って見たときは、もうだれもおりませんでした。そこでブドリは、しょんぼりとみんなの足跡のついた白い灰をふんで野原のほうへ出て行きました。
79: 2023/12/29(金)15:07 AAS
三 沼ばたけ
ブドリは、いっぱいに灰をかぶった森の間を、町のほうへ半日歩きつづけました。灰は風の吹くたびに木からばさばさ落ちて、まるでけむりか吹雪ふぶきのようでした。けれどもそれは野原へ近づくほど、だんだん浅く少なくなって、ついには木も緑に見え、みちの足跡も見えないくらいになりました。
80: 2023/12/29(金)15:08 AAS
とうとう森を出切ったとき、ブドリは思わず目をみはりました。野原は目の前から、遠くのまっしろな雲まで、美しい桃いろと緑と灰いろのカードでできているようでした。そばへ寄って見ると、その桃いろなのには、いちめんにせいの低い花が咲いていて、蜜蜂みつばちがいそがしく花から花をわたってあるいていましたし、緑いろなのには小さな穂を出して草がぎっしりはえ、灰いろなのは浅い泥の沼でした。そしてどれも、低い幅のせまい土手でくぎられ、人は馬を使ってそれを掘り起こしたりかき回したりしてはたらいていました。
81: 2023/12/29(金)15:08 AAS
野原は目の前から、遠くのまっしろな雲まで、美しい桃いろと緑と灰いろのカードでできているようでした。
82: 2023/12/29(金)15:08 AAS
野原は目の前から、遠くのまっしろな雲まで、美しい桃いろと緑と灰いろのカードでできているようでした。
83: 2023/12/29(金)15:08 AAS
野原は目の前から、遠くのまっしろな雲まで、美しい桃いろと緑と灰いろのカードでできているようでした。
84: 2023/12/29(金)15:08 AAS
野原は目の前から、遠くのまっしろな雲まで、美しい桃いろと緑と灰いろのカードでできているようでした。
85: 2023/12/29(金)15:09 AAS
ブドリがその間を、しばらく歩いて行きますと、道のまん中に二人の人が、大声で何かけんかでもするように言い合っていました。右側のほうのひげの赭あかい人が言いました。
「なんでもかんでも、おれは山師張るときめた。」
するとも一人の白い笠かさをかぶった、せいの高いおじいさんが言いました。
「やめろって言ったらやめるもんだ。そんなに肥料うんと入れて、藁わらはとれるたって、実は一粒もとれるもんでない。」
「うんにゃ、おれの見込みでは、ことしは今までの三年分暑いに相違ない。一年で三年分とって見せる。」
「やめろ。やめろ。やめろったら。」
「うんにゃ、やめない。花はみんな埋めてしまったから、こんどは豆玉を六十枚入れて、それから鶏の糞かえし、百駄だん入れるんだ。急がしったらなんの、こう忙しくなればささげのつるでもいいから手伝いに頼みたいもんだ。」
ブドリは思わず近寄っておじぎをしました。
「そんならぼくを使ってくれませんか。」
86: 2023/12/29(金)15:09 AAS
すると二人は、ぎょっとしたように顔をあげて、あごに手をあててしばらくブドリを見ていましたが、赤ひげがにわかに笑い出しました。
「よしよし。お前に馬の指竿させとりを頼むからな。すぐおれについて行くんだ。それではまず、のるかそるか、秋まで見ててくれ。さあ行こう。ほんとに、ささげのつるでもいいから頼みたい時でな。」赤ひげは、ブドリとおじいさんにかわるがわる言いながら、さっさと先に立って歩きました。あとではおじいさんが、
「年寄りの言うこと聞かないで、いまに泣くんだな。」とつぶやきながら、しばらくこっちを見送っているようすでした。
87: 2023/12/29(金)15:10 AAS
それからブドリは、毎日毎日沼ばたけへはいって馬を使って泥をかき回しました。一日ごとに桃いろのカードも緑のカードもだんだんつぶされて、泥沼に変わるのでした。馬はたびたびぴしゃっと泥水をはねあげて、みんなの顔へ打ちつけました。一つの沼ばたけがすめばすぐ次の沼ばたけへはいるのでした。一日がとても長くて、しまいには歩いているのかどうかもわからなくなったり、泥が飴あめのような、水がスープのような気がしたりするのでした。風が何べんも吹いて来て、近くの泥水に魚のうろこのような波をたて、遠くの水をブリキいろにして行きました。そらでは、毎日甘くすっぱいような雲が、ゆっくりゆっくりながれていて、それがじつにうらやましそうに見えました。
88: 2023/12/29(金)15:12 AAS
こうして二十日はつかばかりたちますと、やっと沼ばたけはすっかりどろどろになりました。次の朝から主人はまるで気が立って、あちこちから集まって来た人たちといっしょに、その沼ばたけに緑いろの槍やりのようなオリザの苗をいちめん植えました。それが十日ばかりで済むと、今度はブドリたちを連れて、今まで手伝ってもらった人たちの家へ毎日働きにでかけました。それもやっと一まわり済むと、こんどはまたじぶんの沼ばたけへ戻って来て、毎日毎日草取りをはじめました。ブドリの主人の苗は大きくなってまるで黒いくらいなのに、となりの沼ばたけはぼんやりしたうすい緑いろでしたから、遠くから見ても、二人の沼ばたけははっきり境まで見わかりました。七日ばかりで草取りが済むとまたほかへ手伝いに行きました。
89: 2023/12/29(金)15:13 AAS
ところがある朝、主人はブドリを連れて、じぶんの沼ばたけを通りながら、にわかに「あっ」と叫んで棒立ちになってしまいました。見るとくちびるのいろまで水いろになって、ぼんやりまっすぐを見つめているのです。
「病気が出たんだ。」主人がやっと言いました。
「頭でも痛いんですか。」ブドリはききました。
「おれでないよ。オリザよ。それ。」主人は前のオリザの株を指さしました。ブドリはしゃがんでしらべてみますと。なるほどどの葉にも、いままで見たことのない赤い点々がついていました。主人はだまってしおしおと沼ばたけを一まわりしましたが、家へ帰りはじめました。ブドリも心配してついて行きますと、主人はだまって巾きれを水でしぼって、頭にのせると、そのまま板の間に寝てしまいました。するとまもなく、主人のおかみさんが表からかけ込んで来ました。
90: 2023/12/29(金)15:13 AAS
「オリザへ病気が出たというのはほんとうかい。」
「ああ、もうだめだよ。」
「どうにかならないのかい。」
「だめだろう。すっかり五年前のとおりだ。」
「だから、あたしはあんたに山師をやめろといったんじゃないか。おじいさんもあんなにとめたんじゃないか。」
おかみさんはおろおろ泣きはじめました。すると主人がにわかに元気になってむっくり起き上がりました。
91: 2023/12/29(金)15:13 AAS
不撓不屈
92: 2023/12/29(金)15:14 AAS
「よし。イーハトーヴの野原で、指折り数えられる大百姓のおれが、こんなことで参るか。よし。来年こそやるぞ。ブドリ、おまえおれのうちへ来てから、まだ一晩も寝たいくらい寝たことがないな。さあ、五日でも十日でもいいから、ぐうというくらい寝てしまえ。おれはそのあとで、あすこの沼ばたけでおもしろい手品てずまをやって見せるからな。その代わりことしの冬は、家じゅうそばばかり食うんだぞ。おまえそばはすきだろうが。」それから主人はさっさと帽子をかぶって外へ出て行ってしまいました。
93(1): 2023/12/29(金)15:27 AAS
この埋め立て、児童ポルノ愛好家のポチひとしが事前犯行声明出してやっているんだぜ
気に入らなきゃ近寄らないでおけばよいのに無駄なプライドばかり高いので放置することもできないww
94: 2023/12/29(金)15:34 AAS
>>93
プライドと関係ないよ
有害なスレは消えるべき
95: 2023/12/29(金)15:36 AAS
そもそもコテハン叩きは5ちゃんでは禁止
スレタイにコテハンないし名前のある住民の名前があったら運営は即削除すべきだがここの運営は運営側の人間がスレタイの時以外はやらない
そこに隔離した方がいいとでも思ってるんだろう
アルファラジュとかイモタオサムとか俺が全然知らないし興味ない人達の名前のスレな
もうスレタイに名前入れたスレは立てないことだね
96: 2023/12/29(金)15:37 AAS
ブドリは主人に言われたとおり納屋なやへはいって眠ろうと思いましたが、なんだかやっぱり沼ばたけが苦になってしかたないので、またのろのろそっちへ行って見ました。するといつ来ていたのか、主人がたった一人腕組みをして土手に立っておりました。見ると沼ばたけには水がいっぱいで、オリザの株は葉をやっと出しているだけ、上にはぎらぎら石油が浮かんでいるのでした。主人が言いました。
「いまおれ、この病気を蒸し殺してみるところだ。」
「石油で病気の種が死ぬんですか。」とブドリがききますと、主人は、
「頭から石油につけられたら人だって死ぬだ。」と言いながら、ほうと息を吸って首をちぢめました。その時、水下の沼ばたけの持ち主が、肩をいからして、息を切ってかけて来て、大きな声でどなりました。
「なんだって油など水へ入れるんだ。みんな流れて来て、おれのほうへはいってるぞ。」
主人は、やけくそに落ちついて答えました。
「なんだって油など水へ入れるったって、オリザへ病気がついたから、油など水へ入れるのだ。」
「なんだってそんならおれのほうへ流すんだ。」
「なんだってそんならおまえのほうへ流すったって、水は流れるから油もついて流れるのだ。」
「そんならなんだっておれのほうへ水こないように水口みなくちとめないんだ。」
「なんだっておまえのほうへ水行かないように水口とめないかったって、あすこはおれのみな口でないから水とめないのだ。」
となりの男は、かんかんおこってしまってもう物も言えず、いきなりがぶがぶ水へはいって、自分の水口に泥を積みあげはじめました。主人はにやりと笑いました。
97: 2023/12/29(金)15:37 AAS
「あの男むずかしい男でな。こっちで水をとめると、とめたといっておこるからわざと向こうにとめさせたのだ。あすこさえとめれば今夜じゅうに水はすっかり草の頭までかかるからな、さあ帰ろう。」主人はさきに立ってすたすた家へあるきはじめました。
98: 2023/12/29(金)15:38 AAS
次の朝ブドリはまた主人と沼ばたけへ行ってみました。主人は水の中から葉を一枚とってしきりにしらべていましたが、やっぱり浮かない顔でした。その次の日もそうでした。その次の日もそうでした。その次の日もそうでした。その次の朝、とうとう主人は決心したように言いました。
「さあブドリ、いよいよここへ蕎麦播そばまきだぞ。おまえあすこへ行って、となりの水口こわして来い。」
ブドリは、言われたとおりこわして来ました。石油のはいった水は、恐ろしい勢いでとなりの田へ流れて行きます。きっとまたおこってくるなと思っていますと、ひるごろ例のとなりの持ち主が、大きな鎌かまをもってやってきました。
「やあ、なんだってひとの田へ石油ながすんだ。」
主人がまた、腹の底から声を出して答えました。
「石油ながれればなんだって悪いんだ。」
「オリザみんな死ぬでないか。」
「オリザみんな死ぬか、オリザみんな死なないか、まずおれの沼ばたけのオリザ見なよ。きょうで四日頭から石油かぶせたんだ。それでもちゃんとこのとおりでないか。赤くなったのは病気のためで、勢いのいいのは石油のためなんだ。おまえの所など、石油がただオリザの足を通るだけでないか。かえっていいかもしれないんだ。」
「石油こやしになるのか。」向こうの男は少し顔いろをやわらげました。
99: 2023/12/29(金)15:38 AAS
「石油こやしになるか、石油こやしにならないか知らないが、とにかく石油は油でないか。」
「それは石油は油だな。」男はすっかりきげんを直してわらいました。水はどんどん退ひき、オリザの株は見る見る根もとまで出て来ました。すっかり赤い斑まだらができて焼けたようになっています。
「さあおれの所ではもうオリザ刈りをやるぞ。」
主人は笑いながら言って、それからブドリといっしょに、片っぱしからオリザの株を刈り、跡へすぐ蕎麦そばを播まいて土をかけて歩きました。そしてその年はほんとうに主人の言ったとおり、ブドリの家では蕎麦ばかり食べました。次の春になると主人が言いました。
100: 2023/12/29(金)15:39 AAS
「ブドリ、ことしは沼ばたけは去年よりは三分の一減ったからな、仕事はよほどらくだ。そのかわりおまえは、おれの死んだ息子むすこの読んだ本をこれから一生けん命勉強して、いままでおれを山師だといってわらったやつらを、あっと言わせるような立派なオリザを作るくふうをしてくれ。」
そして、いろいろな本を一山ブドリに渡しました。ブドリは仕事のひまに片っぱしからそれを読みました。ことにその中の、クーボーという人の物の考え方を教えた本はおもしろかったので何べんも読みました。またその人が、イーハトーヴの市で一か月の学校をやっているのを知って、たいへん行って習いたいと思ったりしました。
101: 2023/12/29(金)15:45 AAS
そして早くもその夏、ブドリは大きな手柄をたてました。それは去年と同じころ、またオリザに病気ができかかったのを、ブドリが木の灰と食塩しおを使って食いとめたのでした。そして八月のなかばになると、オリザの株はみんなそろって穂を出し、その穂の一枝ごとに小さな白い花が咲き、花はだんだん水いろの籾もみにかわって、風にゆらゆら波をたてるようになりました。主人はもう得意の絶頂でした。来る人ごとに、
「なんの、おれも、オリザの山師で四年しくじったけれども、ことしは一度に四年分とれる。これもまたなかなかいいもんだ。」などと言って自慢するのでした。
102: 2023/12/29(金)15:45 AAS
ところがその次の年はそうは行きませんでした。植え付けのころからさっぱり雨が降らなかったために、水路はかわいてしまい、沼にはひびが入って、秋のとりいれはやっと冬じゅう食べるくらいでした。来年こそと思っていましたが、次の年もまた同じようなひでりでした。それからも、来年こそ来年こそと思いながら、ブドリの主人は、だんだんこやしを入れることができなくなり、馬も売り、沼ばたけもだんだん売ってしまったのでした。
103: 2023/12/29(金)15:46 AAS
農業ってのは大変だよね
1年に1回しか経験値を積めないからってのを見たことある
そのとおりだ
104: 2023/12/29(金)15:46 AAS
ある秋の日、主人はブドリにつらそうに言いました。
「ブドリ、おれももとはイーハトーヴの大百姓だったし、ずいぶんかせいでも来たのだが、たびたびの寒さと旱魃かんばつのために、いまでは沼ばたけも昔の三分の一になってしまったし、来年はもう入れるこやしもないのだ。おれだけでない。来年こやしを買って入れれる人ったらもうイーハトーヴにも何人もないだろう。こういうあんばいでは、いつになっておまえにはたらいてもらった礼をするというあてもない。おまえも若い働き盛りを、おれのとこで暮らしてしまってはあんまり気の毒だから、済まないがどうかこれを持って、どこへでも行っていい運を見つけてくれ。」そして主人は、一ふくろのお金と新しい紺で染めた麻の服と赤皮の靴くつとをブドリにくれました。
105: 2023/12/29(金)15:46 AAS
いい人だ
106: 2023/12/29(金)15:47 AAS
ブドリはいままでの仕事のひどかったことも忘れてしまって、もう何もいらないから、ここで働いていたいとも思いましたが、考えてみると、いてもやっぱり仕事もそんなにないので、主人に何べんも何べんも礼を言って、六年の間はたらいた沼ばたけと主人に別れて、停車場をさして歩きだしました。
107: 2023/12/29(金)15:47 AAS
6年がこうして経つ
寓話、神話的だ
108: 2023/12/29(金)15:48 AAS
四 クーボー大博士
ブドリは二時間ばかり歩いて、停車場へ来ました。それから切符を買って、イーハトーヴ行きの汽車に乗りました。汽車はいくつもの沼ばたけをどんどんどんどんうしろへ送りながら、もう一散に走りました。その向こうには、たくさんの黒い森が、次から次と形を変えて、やっぱりうしろのほうへ残されて行くのでした。ブドリはいろいろな思いで胸がいっぱいでした。早くイーハトーヴの市に着いて、あの親切な本を書いたクーボーという人に会い、できるなら、働きながら勉強して、みんながあんなにつらい思いをしないで沼ばたけを作れるよう、また火山の灰だのひでりだの寒さだのを除くくふうをしたいと思うと、汽車さえまどろこくってたまらないくらいでした。
109: 2023/12/29(金)15:48 AAS
くだらない長文コピ&ペーストがいいなら、このスレがあってもいいはず
すべてが自分にとって良いか悪いかの観点しかないのがポチという生き方
110: 2023/12/29(金)15:49 AAS
汽車はその日のひるすぎ、イーハトーヴの市に着きました。停車場を一足出ますと、地面の底から、何かのんのんわくようなひびきやどんよりとしたくらい空気、行ったり来たりするたくさんの自動車に、ブドリはしばらくぼうとしてつっ立ってしまいました。やっと気をとりなおして、そこらの人にクーボー博士の学校へ行くみちをたずねました。するとだれへきいても、みんなブドリのあまりまじめな顔を見て、吹き出しそうにしながら、
「そんな学校は知らんね。」とか、
「もう五六丁行ってきいてみな。」とかいうのでした。そしてブドリがやっと学校をさがしあてたのはもう夕方近くでした。その大きなこわれかかった白い建物の二階で、だれか大きな声でしゃべっていました。
111: 2023/12/29(金)15:49 AAS
「今日は。」ブドリは高く叫びました。だれも出てきませんでした。
「今日はあ。」ブドリはあらん限り高く叫びました。するとすぐ頭の上の二階の窓から、大きな灰いろの顔が出て、めがねが二つぎらりと光りました。それから、
「今授業中だよ、やかましいやつだ。用があるならはいって来い。」とどなりつけて、すぐ顔を引っ込めますと、中ではおおぜいでどっと笑い、その人はかまわずまた何か大声でしゃべっています。
112: 2023/12/29(金)15:51 AAS
ブドリはそこで思い切って、なるべく足音をたてないように二階にあがって行きますと、階段のつき当たりの扉とびらがあいていて、じつに大きな教室が、ブドリのまっ正面にあらわれました。中にはさまざまの服装をした学生がぎっしりです。向こうは大きな黒い壁になっていて、そこにたくさんの白い線が引いてあり、さっきのせいの高い目がねをかけた人が、大きな櫓やぐらの形の模型をあちこち指さしながら、さっきのままの高い声で、みんなに説明しておりました。
113: 2023/12/29(金)15:51 AAS
ブドリはそれを一目見ると、ああこれは先生の本に書いてあった歴史の歴史ということの模型だなと思いました。先生は笑いながら、一つのとってを回しました。模型はがちっと鳴って奇体な船のような形になりました。またがちっととってを回すと、模型はこんどは大きなむかでのような形に変わりました。
114: 2023/12/29(金)15:53 AAS
歴史の歴史というこういうメタなものの見方が面白い
115: 2023/12/29(金)15:54 AAS
「メタ発言」(めたはつげん)とは、「メタフィクション発言」の略。
アニメやマンガ、ゲームなどの登場人物が、作者や視聴者など、物語の外側でしか知り得ない知識や裏事情について、作中で発言すること。また発言したセリフ、それにまつわる行動そのもののこと。
116: 2023/12/29(金)15:54 AAS
典型的なメタ発言は、作中でキャラクターが「この世界はそういう設定だから」「作者が◯◯だから」など、“設定”や”作者”の存在を匂わせるもの。とくにギャグ性の高い作品に登場することが多いが、なかにはそのメタ発言が、ストーリーの重要なポイントになっている作品もある。
117: 2023/12/29(金)15:55 AAS
また舞台演劇などにおいて、登場人物が一部で役者本人として発言をすることも「メタ発言」の一種であると考えられる。
テレビアニメや特撮作品では、次回予告やCパートだけでメタ発言が繰り広げられることも多い。
118: 2023/12/29(金)15:55 AAS
「メタ発言」の由来・語源
「メタフィクション(Metafiction)」な発言であることから。
「メタフィクション」という用語自体は、1970年代にアメリカの作家であるウィリアム・ギャスの論文から生まれたとされている。日本国内では、1980年代から普及。高橋康也の論文『メタフィクション覚え書き―筒井康隆論のための小さな助走』がきっかけと考えられている。
119(1): 2023/12/29(金)15:55 AAS
「メタ発言」の活用例
「今観てるアニメのキャラが、バリバリメタ発言してて爆笑しちゃった」
「夢が壊れるからメタ発言は禁止にしてほしい」
「メタ発言かと思ってたらめちゃくちゃ重大なネタバレだった」
120: 2023/12/29(金)15:56 AAS
▼定番のメタ発言の一例
・作者の存在を匂わせるもの
「それは作者の趣味だよ」
「文句は作者に言ってくれ」
121: 2023/12/29(金)15:56 AAS
・設定に触れるもの
「このマンガはそういう設定になってるんだよ」
「うちの雑誌じゃ、一度戦ったらみんな仲間になるものだから」
122: 2023/12/29(金)15:57 AAS
・読者や視聴者、プレイヤーに語りかけるもの
「テレビの前のみんなも、一緒に考えてみてね」
「ここでAボタンを押してみよう」
123: 2023/12/29(金)15:57 AAS
・尺や間隔について触れるもの
「今週のアイテムはこれ!」
「どうするんだ、あと10ページもあるのに」
124: 2023/12/29(金)15:57 AAS
▼有名なメタ発言の一例
「勝ったッ!第3部完!」(『ジョジョの奇妙な冒険』ズィー・ズィー)
「プリキュアのために、ミラクルライトを振ってほしいココ~」(『映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』ココ)
「ルパン!来週こそは必ず捕まえてやる!」(『ルパン三世』銭形警部)
「もうちょっとだけ続くんじゃ」(『ドラゴンボール』亀仙人)
「番組が長ーく続くとよくある話よね」(『星のカービィ』フーム)
「のび太は映画になると、かっこいいこと言うんだから」(『映画ドラえもん のび太と銀河超特急』骨川スネ夫)
125: 2023/12/29(金)15:58 AAS
▼メタ発言が多い作品の一例
『銀魂』世界観や設定、マンガやアニメの裏事情、作者ネタなど。メタ発言をテーマにしたエピソードもあった
『Dr.スランプ』作者が登場し、キャラクターとやり取りをする
『秘密結社鷹の爪』作中に制作予算のメーターが表示され、キャラクターが「メーターがゼロになると映画は終了し、結末は次回作に持ち越し」と発言する
126: 2023/12/29(金)15:59 AAS
▼メタ演出(※ゲームのネタバレあり)
正確には「主人公」と「プレイヤー」が別れているゲームにおいては、しばしば主人公ではなく、プレイヤー自身にキャラクターが語りかけてくるような“メタ演出”が組み込まれていることがある。
一部の「メタ発言」は、こうした“メタ演出”のひとつであるとも言える。
(例)
・ビジュアルノベルゲーム『ドキドキ文芸部!』は、終盤に登場キャラクターが「自分はゲームのキャラクターであることを自覚している」旨を発言。その虚しさから、主人公をゲーム世界に呼び込んだと打ち明ける。
・ミステリーゲーム『かまいたちの夜』は、特定シーンである操作をおこなうと、「このゲームの本当の作者は自分で、強制的に働かされ、命の危機に瀕している」という旨のメッセージが浮かび上がる。事実ではなく、制作サイドが意図して組み込んだフィクション要素である。
127: 2023/12/29(金)15:59 AAS
▼メタ発言の扱い
メタ発言の扱いは、作品やシーンによって異なる。
発言後、一切触れられない場合もあれば、「誰に向かって言っているんだ」とツッコミをされる場合や、他キャラクターもメタ要素について納得し会話が続く場合もある。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
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