純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)18 (372レス)
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(1): 05/04(土)23:26 ID:B+vDRgim(1) AAS
高木貞治 『代数的整数論』が、手元に来ました
図書館に頼んでおいたのです。県立図書館から取り寄せたという
なかなか、面白い本です。
序で「本書の校正に尽力された理学博士岩澤健吉君に深厚なる謝意を表する。昭和22年6月東京に於いて」とあります
”理学博士岩澤健吉君”ね
博士課程 彌永昌吉 か

外部リンク:hiroyukikojima.はてなブログ.com/entry/2019/08/12/011850
hiroyukikojima’s blog
2019-08-12
高木貞治の数学書がいまさら面白い

 ちなみに、『代数的整数論』のほうは、半分ぐらいまでを相当真面目に読んだ。数学科在籍当時、3年生にはグループを作って自主的に輪読をする演習科目があった。担当の先生は最後に審査をするだけで、基本的に学生だけで勉強をするのだ。十冊程度の候補の本から選択するのだけど、その中の一冊だった。ぼくらは3人のグループで週一回集まってこの本を読んだ。非常に難しくて、読解に苦労した。

 最後の教員の審査は、普通は口頭試問なんだけど、我々はペーパーテストを課された。先生が言うには、2年ほど前にこの本を輪読した先輩たちが、本に赤線をいっぱい引いていながら、本を閉じてみると束なったページが非常にきれいで、手垢がついておらず、全く読んだ形跡がなかった。つまり、ぜんぜん輪読なんてしてなかったのだ。そういう事件が発覚したので、ペーパーテストをするようになった、と先生は仰った。全く迷惑な話だった。我々の本は、ちゃんと輪読していたので、手垢で汚れていたというのにだ。

 ちなみに、『代数的整数論』は高木類体論の本で、要するに「ガロア理論の数論」だと言ってもいい。なので、この本を読むなら、先に拙著『完全版 天才ガロアの発想力』技術評論社を読んでおくと良いだろう。この本が当時あって、せめてこれを読んでからチャレンジしていたら、高木『代数的整数論』をもうちょっと理解できたかもしれない。(タイムスリップして、当時のぼくに拙著を渡すか。笑)

外部リンク:ja.wikipedia.org
岩澤 健吉(いわさわ けんきち、1917年9月11日 - 1998年10月26日)は、日本の数学者。理学博士(東京大学)。プリンストン大学名誉教授。専門は整数論。
1945年理学博士(東京大学)の学位を取得、学位論文の題は「有限群とその部分群の束について」[1]。
出身校 東京帝国大学
博士課程 彌永昌吉
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