[過去ログ] 恭介「人魚姫の物語」 (434レス)
上下前次1-新
抽出解除 必死チェッカー(簡易版) レス栞 あぼーん
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
419: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/10/01(水) 19:14:12.51 ID:+x+Lj3mE0(1/5)調 AAS
〜見滝原空港〜
恭介と仁美を見送る一同
恭介「これで・・・ひとまずお別れだね・・・さやか」
さやか「うん・・・」
恭介「今までありがとう・・・」
ツー(涙)
さやか「恭介!?」
恭介「君がいてくれたからこそなんだ・・・」
恭介「コンクールに来てくれたとき・・・すごい嬉しかった・・・」
恭介「今まで当たり前だった事が・・・何故か叶わない願いのような気がしていた・・・」
恭介「だけど・・・わかったんだ・・・」
恭介「僕の願いは・・・叶ったよ・・・」
さやか「きょ、恭介!?大げさだなぁもう!」
さやか「あたしはいつだって、恭介の事応援しているから!これからも・・・ずっとね!」
恭介「さやか・・・!」
さやか「それともなに?まさかアンタ、仁美の事ほっぽりだしてあたしに未練が沸いてきたとか
そんな事じゃないでしょうね!!」
恭介「い、いやそういうつもりじゃ・・・」
さやか「あたしはいつまでも大好きだよ恭介・・・」
さやか「だけどその気持ちが・・・今は友情に変わったってだけの事」
さやか「これからは・・・あたしに感じていた友情の分まで・・・仁美の事・・・幸せにしてあげてほしいな」
恭介「さやか・・・」
氷室「上条・・・さやかは大丈夫だ・・・」
氷室「僕が必ずさやかを守る・・・君は飛び立つんだ」
恭介「氷室・・・」
氷室「いつか僕も・・・怪我を治して君に追いついてみせる・・・だから今はひたすらに前を見るんだ」
420: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/10/01(水) 19:31:34.04 ID:+x+Lj3mE0(2/5)調 AAS
〜飛び立つ飛行機を見守る一同〜
さやか「行っちゃったね恭介・・・」
氷室「そうだね・・・」
さやか「ねぇ、杏介君!」
氷室「なんだい?」
さやか「あたしにはきっと・・・少なくても二通りの未来があったと思うんだ」
さやか「恭介の腕を治す道と・・・魔法少女にならずに・・・それでも恭介を一生支え続ける未来」
さやか「あの時選ばなかった未来を・・・きっとあたしは試されてるんだと思うんだ・・・」
ぎゅっ
さやかが氷室の左手を握る
さやか「少しずつだけど・・・あたしの回復魔法で・・・治り始めてる」
さやか「これからも一緒だよ杏介君。あたしが杏介君の腕になってあげるんだから!」
氷室「うん。さやかと一緒なら・・・どんな困難もきっと受け入れられるよ」
〜〜さらに流れていく月日〜〜
〜ほむらのアジト〜
ほむら「・・・」
ほむら「これで良かったの?恭介」
恭介「うん・・・これで良いんだ」
特殊な結界に遺体となって安置されている恭介
ほむらに発した声はテレパシーによるものだ
ほむら「「美樹さやかと志筑仁美、そのどちらをも選べない」・・・」
ほむら「確かに・・・ルシファー化の条件を満たしていた・・・そしてあなたはあの時・・・」
恭介「再び悪魔となった君の・・・ルシファーシードを受け入れた・・・」
恭介「結果・・・本物の上条恭介の肉体は抜け殻となり・・・その意志は2つに別れた」
421: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/10/01(水) 19:53:30.58 ID:+x+Lj3mE0(3/5)調 AAS
恭介「すなわち・・・仁美さんを愛した恭介「上条」と・・・さやかを愛した恭介「氷室」にね・・・」
恭介「この世界では・・・「上条」も「氷室」も実在する人物としての過去が存在する」
恭介「今ほむらさんと共にいる
この僕は・・・そのどちらの意志でも無い・・・上条恭介の思念を媒介に生まれた・・・いわば」
ほむら「魔王・・・」
魔王恭介「あの時さやかは・・・僕を殺せなかった・・・」
魔王恭介「だけどさやかは必ず立ち上がる・・・僕を倒すためにね・・・」
魔王恭介「たとえ氷室を・・・愛する人を失うとしても・・・必ず・・・」
魔王恭介「その時・・・あの肉体には「上条」の意志が再び戻されるだろうね・・・」
ほむら「生き残るのが「上条」とは限らないわ」
ほむら「あの時・・・美樹さやかがあなたへの剣を納めたのは・・・
あなたを殺せなかったからだけでは無いかもしれない」
魔王恭介「つまり・・・「氷室」と自分が暮らす幸せを・・・って事かい?
さやかが人間としての幸せを諦め切れなかったから・・・とでも?」
魔王恭介「だとしても・・・さやかが仁美さんの気持ちを踏みにじって・・・「上条」を見捨てて
「氷室」を選ぶとは思えないけどね・・・」
ほむら「さやかが選ぶかどうかの問題では無いわ」
ほむら「いつか敵として立ちはだかるのは・・・あの魔法少女達だけじゃない・・・と言う事よ」
〜〜アメリカ〜〜
キュゥべえ「キュウ?」
仁美「あら、あなた確か・・・日本でも見かけましたわね・・・珍しい種類の猫ちゃんでは無かったのかしら・・」
キュゥべえ「キュ!キュゥキュゥ!!」じたばた
仁美「何か私に訴えたいことがあるのでしょうか・・・?でも解りませんわ・・・」
恭介「仁美さん、おまたせ。さぁ、寮に帰ろう」
仁美「ええ」
〜〜〜
ほむら「それにしても・・・随分と細かい所まで世界改変していたみたいだけど・・・一体何を改ざんしていたの?」
魔王恭介「人魚姫の物語・・・」
魔王恭介「その話の元となった魔法少女の結末を操作した」
魔王恭介「そして物語は終わっていない・・・今まさに「人魚姫の物語」は続いているんだ・・・」
422: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/10/01(水) 20:10:54.13 ID:+x+Lj3mE0(4/5)調 AAS
魔王恭介「僕の心臓を抉り出して・・・さやかが真の正義の味方になるという結末に向けてね・・・」
ほむら「あの子達にとって・・・さらに辛い戦いになるわね」
〜中沢と和子先生〜
中沢「先生、俺やっぱり・・・若い子達との出会いを諦めきれない・・・」
中沢「だから・・・親戚のおじさんを紹介するよ!!」
バッ
和子「・・・!!」(タ・・・タイプだわ!)どきゅーん
布袋「初めまして。中沢のおじの、布袋です」
中沢:魔王恭介の世界改変の際、気まぐれでルシファーシードを埋め込まれる。
その際和子先生を愛する青年形態「布袋」と若い子を諦めきれない「中沢」とに分離する
〜マミが引っ越した都会のスタジオ〜
講師「マミ!もっとおなかから声を出して!そう、そうよ!!」
マミ「がんばらなくっちゃ!」
巴マミ:卒業後、芸能プロダクションに所属。レッスンに集中するため
都会の高校へと進学する。アイドルになるため、日夜レッスンに励む
さやか「え?杏子、杏介君のご両親に引き取られて・・・一緒に住むことになったの?」
杏子「そういう事になった・・・くそぅ・・・さやかと一緒が良いのに・・・」
さやか「赤の他人より親戚の方がいいでしょ!これなら高校からは幻術使わず堂々と通えるじゃん!」
杏子「お前はそれでいいのかさやか?一緒に暮らすって事は・・・あたしが杏介とひとつ屋根の下って事だぞ?」
さやか「な・・・!?し、親戚同士でそんな事許されるわけ無いじゃん!」
杏子「親戚同士なら結婚できるって教えてくれたのはさやかだぞー!ざまぁ見ろ!」
杏子:「氷室」が実在する人物と世界改変された事で身元引受人として氷室の両親が名乗り出る。
恭介に抱いていた淡い恋心は氷室への気持ちと変換されている。
〜まどかの家、タツヤと遊ぶなぎさ〜
なぎさはマミが離れて以降、まどかの家へと遊びに行くことが多くなった様子
423: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/10/01(水) 20:24:04.71 ID:+x+Lj3mE0(5/5)調 AAS
〜再びアメリカ〜
さやかが仁美に送った「にんぎょひめ」の絵本がひとりでに開く
「にんぎょひめ」
にんぎょひめは あらしのよる ふねからなげだされ、おぼれるおうじさまのたすけ、そしてこいをしました
にんぎょひめは のろいをもったにんげんのあしをてにいれ おうじさまにあいにいきました
おうじさまはすでに となりのくにのおひめさまと けっこんしていました
のろいをとくには おうじさまのしんぞうがひつようだったのです
しかしにんぎょひめは おうじさまをころせず あわとなってきえたのです
そのご おうじさまは にんぎょひめの ほんとうのきもちにきづきました
おうじさまはあくまに からだをうりわたし そのこころをふたつにわけました
そのうちひとつは おひめさまのもとへ そのうちひとつは にんぎょひめのもとへと
まおうになってにんぎょひめを いきかえらせたおうじさまは まちつづけているのです
じぶんのしんぞうを にんぎょひめにさしだす そのひを
バイオリン仮面ウィザード
【人魚姫の物語】
【完】
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ
ぬこの手 ぬこTOP 0.016s