[過去ログ] FreeBSD での Office 環境を語れ! その2 (1002レス)
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804: wime君 2017/05/17(水) 14:06:44.90 ID:4FPaKHPv(1/8)調 AAS
wimeとは、Wine環境下にインストールされたWindows用日本語IMEを
Cannaサーバに見せかけて、Unix界に蓄積されたCanna系ソフトウェアを
そのままで使えるようにする、というものです。

「FreeBSDでwimeを使ったよ、こういう手順だよ」という報告は、
ググりようが足りないのか見かけません。
(FreeBSDのメーリングリストは参加していません)
Linux界でも2008年頃の記事が有名で新しい記事は見かけません。
FreeBSD界では、かけまわる子犬(たかちゃん)氏が、ややふれている
程度です。(外部リンク[html]:running-dog.net
「記事の続きを書いてください」「ports化はどうなりましたか」との
コメント書き込みはできず(FreeBSD雑誌で記事を書いていたと記憶し、
おそれ多いです)、もんもんとしていました。

現在では、wimeを利用するには、公式サイトで記述があるように、
パッチをあてたWineを用意しないといけない状況です。
私のようにFreeBSDを使わせてもらっている「だけ」のユーザにとって
Wineの自前でのビルドは、かなりハードルが高い状況です。
805: wime君 2017/05/17(水) 14:14:27.23 ID:4FPaKHPv(2/8)調 AAS
ですが、FreeBSDでwimeをインストールし、使えたので報告です。

やってみようと考えた理由は、「よく考えれば、portsはソースから
ビルドしている。portsの枠組みのなかで、Wineにwimeのパッチを
あてられないものか」と思いつき、ググったところ、FreeBSD HandBook
(もちろん日本語版)に、portsでのパッチの説明があったからです。

ブログやツイッタはしておらず、2chのFreeBSD初心者質問スレには
お世話になったと感じているので、報告は2chで、と思いました。
昔、書いたことがある「FreeBSDでのOffice 環境を語れ!」スレを
初出にしたいと思いました。
自分の著作権的には、出典を明記(一次出典にたどり着ける)する
なら転載引用可です。
806
(1): Wine+wime+ATOK on FreeBSD 2017/05/17(水) 14:30:24.44 ID:4FPaKHPv(3/8)調 AAS
慣れない方でも理解できるように、やや冗長に書いています。

(環境)FreeBSD11.0-RELEASE-p10 (i386)
ports:wine-devel-2.7 ※develである必要はありませんが
pkg:ja-canna-lib-3.7p3 ※wimeビルドのため
pkg:ja-canna-server-3.7p3 ※canna-libが依存
pkg:gmake-4.2.1 ※wimeビルドのため
wime-3.5.2.tar.bz2 ※当然必要

■ portsのWineにwimeのimm-magicパッチをあてる
1. % /usr/bin/tar xvzf wime-3.5.2.tar.bz2(ユーザー権限でよい)
2. ほどいた wime-3.5.2/patch/imm-magic-1.7.3 の記述内容を変更。
  最初の2行の両行とも、以下のようにバージョン名を削除。
  wine-1.7.3/dlls/imm32/imm.c → dlls/imm32/imm.c
  ※すべきかどうかわかりませんが、patchの文法を知らないので。
3. imm-magic-1.7.3 → patch-imm-magic-173 などとファイル名を
  リネームし、
  /usr/ports/emulators/wine-devel/files/patch-imm-magic-173
  などと置く。
  ※リネームはしなくてもよいと思いましたが、すでに置かれている
  他のパッチの命名方法にならいました。パッチをあてる順番の
  正解はわかりませんが、imm.cを見ると、C言語はわかりませんが
  パッチ通りに変更されているように思えました。
4. ports/emulators/wine-devel 下で、「# make ; make install」
  私はmakeオプションは特に変えませんでした。
  make install一発でも、portinstallとでも、お好きにどうぞ。
807: Wine+wime+ATOK on FreeBSD 2017/05/17(水) 14:36:12.56 ID:4FPaKHPv(4/8)調 AAS
■ wimeのmake ※要 gmake
1. wime-3.5.2/conf.mk を対象にmake時の変数を変更。
  wimeのPREFIXと、WineのWINEDIRは、FreeBSDでは、/usr/local。
  ・FreeBSDでCLANGなので「USE_CLANG?=1」へ変更。
  ・FreeBSDなので「FREEBSD?=1」へ変更。
2. なぜか「/usr/local/lib32がなんとか」(i386にはない)と
  メッセージが出て「/usr/lib/ld:cannot find -lX11」と
  エラーが出てgmakeが止まるので、wime-3.5.2/io/Makefileの
  日本語コメント「#amd64でi386-wineを動かしているとき」以下の
  二つ続いているendifまでの文脈のかたまりをコメント化。
  ※修正する能力がないのでコメント化しました。
3. wime3.5.2下で、ユーザー権限でよいので「% gmake」。
4. root様で「# gmake install」し、root様で「# ldconfig」。

■ ATOK17(一太郎2004添付)をWineへインストール
・インストール媒体直下のAUTOPLAY.EXEでも、ATOKディレクトリ下の
 SETUP.EXEでも普通にインストールでき、他年度版のように
 インストールにコツが必要ではありませんでした。
・wime3.5.2のReadme.atokでの指摘通り、Wineのregedit.exeで
 値を e0020411 → e0010411 へ変更する。
 ※一発登録できるレジストリファイルを作る能力はありません。
808: Wine+wime+ATOK on FreeBSD 2017/05/17(水) 14:42:19.85 ID:4FPaKHPv(5/8)調 AAS
□ 注意(私はハマりました)
Unixプログラムから、Wine上のWindowsプログラムに対して
ファイルドラッグが効くこともあり、また、Windows用のウィルス
などを考慮して、Wineには最低限のドライブしか割り当てていない
(Unixシステムのファイルシステムを見せないようにしている)方が
いるかもしれません。
ですが、winecfgの設定で、Z:ドライブなどにファイルシステムの
ルートを割り当てるなどして、Wineから/usr/local以下が見える
ようにしておかないと、wime起動時に
「wine:cannot find 'wime.exe.so'」と言われて起動できないので
注意してください。
809: Wine+wime+ATOK on FreeBSD 2017/05/17(水) 14:48:58.04 ID:4FPaKHPv(6/8)調 AAS
□ 動作確認
使い方はwimeのReadmeをご覧ください。

「USE_XIM?=0」へ変更したので他の環境はわかりませんが、
emacs25.1.1 + yc.el(yc-5.2.1)や、scim-cannaで動いています。
Cannaと同程度に軽いです。
が、にわかには自分の能力(今回のインストール)が
信じられません。
もしかして起動を切り忘れたCannaが動いているんじゃ……、
ATOKでしか変換できない文章はないものか……。
「そうだ!2004年当時のジャストシステムの社長名を変換!」
(あとから思うとわれながらバカです)と、ググったところ、
ジャストシステムのサイトに二重敬語の校正指摘の例文があったので
これを変換してみました。
「お読みになられる《二重敬語「→お読みになる」》」で確定。
キター!
※校正説明がくっついたまま確定するのが嫌ならば、wimeの
Readme.atokにある通り、wimectrlでATOKのプロパティを出して
校正支援機能を切ればよい。私は「これぞATOK」なので切らない
けれど。
いろいろと変換してみましたが、やはり歴史の蓄積がある
商用かな漢字変換はすごいものです。
810: wime君 2017/05/17(水) 14:57:31.14 ID:4FPaKHPv(7/8)調 AAS
OS添付でない別売りの商用かな漢字変換はPC9801のDOSのWX2+以来です。
つうか、ATOK自体、使ったのは初めてです。
なんだか文豪になれそうです。ウヒョヒョ。
.cannaを読んでくれる環境なので英語配列のHappyHackingKeyboard用に
自分用に書いたCannaのかな入力のJibun_Kana.kpdefを使い続けられて
大満足です。ウハウハ。
wime開発者のthomas氏には大大大感謝です。WineにもFreeBSDにも、
……かかわるみなさんに大感謝です。
特にthomas氏にはFreeBSDを配慮いただき、古場正行氏
(『BSDを256倍使うための本』によると、emiclockのX移植時、
他のOSの事も考えたという)を連想し、感動しました。
ジャストシステムにも感謝……、は半分に減らそう。
完全に「お前の環境」ですが、ATOKは、半角英数記号(1byte文字)や
特定の全角記号(2byte文字)を読みにして単語登録できない
(公式のFAQ)から。

かけまわる子犬(たかちゃん)氏の前出の記事によるとports化は
「手ごわい」とありますが、Wineのportsでmakeオプションに
「Use wime」みたいなものをつけてもらえたら、wimeのports化は
すぐなんじゃないでしょうか。たしか、emacs23の時に「WITH_CANNA」
オプションが採用されましたよね。
811: wime君 2017/05/17(水) 15:12:12.30 ID:4FPaKHPv(8/8)調 AAS
以下のスレに告知しました。じゃ、オヤツ食べて来ます。

今夜も Wine で乾杯! - 20本目
2chスレ:linux

FreeBSDを語れ Part43
2chスレ:unix
812: 2017/05/17(水) 22:11:00.89 AAS
2004年とかだったら、ATOK X3 for Linuxを使うのとどっちが楽なんだろ
813: wime君 2017/05/21(日) 03:34:25.45 AAS
あくまで手持ちがATOK17(2004)だっただけで。

ATOK X3 for Linux か……。
動いている方と動いていない方と。
外部リンク:d.hatena.ne.jp
外部リンク:d.hatena.ne.jp

wimeがある今となっては、Wine+wimeの方が
継続使用しやすいと思います。
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