[過去ログ]
【腐女子カプ厨】巨雑6495【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (321レス)
上
下
前
次
1-
新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
274
:
(スププ Sdb8-xdvH)
2016/09/28(水) 06:46:05.94 d
AA×
[240|
320
|
480
|
600
|
100%
|
JPG
|
べ
|
レス栞
|
レス消
]
274: (スププ Sdb8-xdvH) [] 2016/09/28(水) 06:46:05.94 d by かみやゆすら 仲直りの方法は むっつりと不機嫌な顔が、夜の暗い窓ガラスに映り込む。 その顔に重なるようにして、ガラスの向こう側に輝かしい夜景が広がっている。 宝石箱をぶちまけたような、とは使い果たされた陳腐な表現だが、いま見えているものにはまさにその言葉が相応しい。 だがおそらく、キラキラと瞬く見事なまでのこの都会の夜を、世界中で自分だけが苦々しく見下ろしているのだと思う。 そんなことを考えながら、エレンは唇をへの字に曲げた。 「いつまでそうやってぶすくれてるつもりだ」 低い、こちらもまた不機嫌を露わにした声が聞こえる。 それを投げかけられているのが自分だということはわかる。だってこの部屋には、自分と彼しかいないのだから。 焦点を少し変えると、鏡のような窓ガラスには背後の様子も見えた。 ホテルの一室。ラグジュアリーなインテリア。こんな豪華な場所、滅多に足を踏み入れられるもんじゃない。 そしてその部屋の真ん中で仁王立ちをし、エレンの背中を見つめている男が一人。 窓際の一人掛けソファーに身を沈めたまま動かなくなってしまったエレンを、どう扱うものかと思案している様子の恋人だ。 (リヴァイさんめ、こんな部屋で機嫌取りやがって) そう。ふたりは高級なスイートルームには似つかわしくない、痴話喧嘩の真っ最中なのである。 (こんなことじゃ許さねえんだからな) エレンは窓の外を見つめたまま動かなかった。もちろん返事なんてもってのほか。 「エレン」 「……」 聞こえないふりを続けていると、背後の恋人は疲れたようにひとつ嘆息した。 「わかった。気が済むまでそうしてろ。俺は風呂へ入るからな」 スーツのジャケットを放る音が聞こえた。そして、どこかのドアがぱたんと閉まる音。 それを聞き届け、エレンは強張っていた肩の力をふうと抜いた。 喧嘩なんかしたくてしてるわけじゃない。自分が少々意地を張りすぎているのもわかってる。 (でも絶対に許したくない。あんな名刺を持って帰ったあげくワイシャツにキスマークなんかつけられて帰りやがって!) 会社の飲み会で遅くなると言った日、リヴァイは終電で帰宅した。エレンが出迎えた時にはいつになく酔っており、千鳥足の身体を支えてベッドまで連れて行ったほどだ。 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1474577146/274
かみやゆすら 仲直りの方法は むっつりと不機嫌な顔が夜の暗い窓ガラスに映り込む その顔に重なるようにしてガラスの向こう側に輝かしい夜景が広がっている 宝石箱をぶちまけたようなとは使い果たされた陳腐な表現だがいま見えているものにはまさにその言葉が相応しい だがおそらくキラキラと瞬く見事なまでのこの都会の夜を世界中で自分だけが苦しく見下ろしているのだと思う そんなことを考えながらエレンは唇をへの字に曲げた いつまでそうやってぶすくれてるつもりだ 低いこちらもまた不機嫌を露わにした声が聞こえる それを投げかけられているのが自分だということはわかるだってこの部屋には自分と彼しかいないのだから 焦点を少し変えると鏡のような窓ガラスには背後の様子も見えた ホテルの一室ラグジュアリーなインテリアこんな豪華な場所滅多に足を踏み入れられるもんじゃない そしてその部屋の真ん中で仁王立ちをしエレンの背中を見つめている男が一人 窓際の一人掛けソファーに身を沈めたまま動かなくなってしまったエレンをどう扱うものかと思案している様子の恋人だ リヴァイさんめこんな部屋で機嫌取りやがって そうふたりは高級なスイートルームには似つかわしくない痴話喧嘩の真っ最中なのである こんなことじゃ許さねえんだからな エレンは窓の外を見つめたまま動かなかったもちろん返事なんてもってのほか エレン 聞こえないふりを続けていると背後の恋人は疲れたようにひとつ嘆息した わかった気が済むまでそうしてろ俺は風呂へ入るからな スーツのジャケットを放る音が聞こえたそしてどこかのドアがぱたんと閉まる音 それを聞き届けエレンは強張っていた肩の力をふうと抜いた 喧嘩なんかしたくてしてるわけじゃない自分が少意地を張りすぎているのもわかってる でも絶対に許したくないあんな名刺を持って帰ったあげくワイシャツにキスマークなんかつけられて帰りやがって! 会社の飲み会で遅くなると言った日リヴァイは終電で帰宅したエレンが出迎えた時にはいつになく酔っており千鳥足の身体を支えてベッドまで連れて行ったほどだ
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 47 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
ぬこの手
ぬこTOP
0.069s