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848(3): & ◆fwMsU7p1xg 05/01/10 19:35:01 AAS
第一章
私は診療室から午前中最後の患者を送り出すとインスタントコーヒ
ーを自分でいれた。普段なら当院ただ一人のスタッフである初老の
看護婦が渋茶を入れてくれるところだが先刻、初孫が急病との連絡
が入り早引けしたのである。当院は午後の休診を余儀なくされた。
私はこの地方都市の郊外に外科医院を開業して七年目になる医師で
ある。名前についてはQとでも記憶してほしい。私は空調を切って
窓を開け放った。日差しは未だ強いものの心地よく涼しい風が患者
達の溜めていった臭気を一掃した。私がこの地で最初に行った、私
を根本から変えてしまったあのオペもこのような秋の午後であった。
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保健室の中央に産婦人科医の使う分娩台が据えられていた。今回
のオペの手術台である。その手術台を囲んで四本のアルミ製の支柱
が立ち無影灯や消毒液を噴霧するノズルなどのついた天井を支えて
いた。天井にはカーテンレールが敷かれ透明なビニールシートが一
まとめにされて下がっていた。二坪ほどの広さを持つ野戦病院用の
テント型無菌室であった。
「クランケをここへ。」私は診察台の横を示し、メイド二人に命じ
た。二人のメイドが同時に前に進みクランケはやや前のめりになっ
て進む。抵抗は無意味であることをよく承知しているようだが恐怖
で足が前に出ないようであった。そのとき私は初めて彼女の顔をは
っきりと見た鼻筋のとおった端正な顔立ちであったが口元に幼さを
残してやや伸び気味のショートカットの前髪をあげて形良く張り出
した額を見せていた。そんな時、左側のお河童頭のメイドが自分の
足に躓いてよろめいた。
857: ドクターQの弟子 05/01/12 11:14:14 AAS
>>846-851の続き。
第二章
ES細胞、または幹細胞とも言う。受精卵が分裂を開始した初期段階
で未だ器官ごとの特徴を表す以前の細胞のことである。心臓、肝臓な
どの器官を人工的に培養する元となり得るため、俗に万能細胞と呼ば
れたりもする。七年前、あのオペはクランケから予め採取したES細
胞を元に作られた人造ペニスの移植であった。
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普段、飲みつけないコーヒーで胸焼けがする。待合室のソファーで
一休みしようと立ち上がると書架にもう長いこと開いていない研修医
時代のファイルを見つけた。ソファーに半ば寝そべるように深く座り
、ページをたどってゆく。移植医療の刷新のため情熱の限りを注いだ
日々、学友、恩師。ファイルを枕に眠っていたらしい。気が付いて時
計を見ると十二時をさしている。せいぜい十分程度の睡眠だったよう
だが気分はずっと良くなっていた。私はファイルを書架に戻し診察室
に戻ると机の一番下の引出しを開けた。奥から広口ビンを取り出す。
中身はあの日のT型ショーツである。七年の歳月を得て股布の部分の
染みはすっかり退色していたが、あのクランケの可憐さを象徴するよ
うな白さはそのままだった。私は紫外線殺菌機からピンセットを取り
出しビンの中身を取り出した。股布に鼻を近づけるとあの日の目眩を
おこすような甘酸っぱい香りは失われていたがそれでも蟲惑的な有機
臭が鼻腔を満たした。
871: ドクターQの弟子 05/01/14 22:12:46 AAS
>>846-851 >>857-868
の続き。要望は無いが勝手に貼る。
もともと2CH用ではなくてとあるサイトのプロットに合わせて
書いて、投稿したもの。よって、設定の細かなところはサイトを
観ないとわからんかも。
サイトのアドレスは
外部リンク:www.slavegakuen.com
ここの住人は実写が好みらしいから萌えないかもね。
よかったら感想など↓↓↓に書き込んでくれ。
スレイヴ学園ファン倶楽部
2chスレ:sm
第四章
七年前、私が開業した頃は未だこの郊外では農地や庭付きの民家が目立った
のがバブル期に一気に進んだ宅地造成で景観は一変してしまった。あのスレ
イヴ女子学園の建つ丘も近くにインターチェンジが出来たのをきっかけに一
気に周囲の開発が進み麓まで新興住宅地が迫ったが不動産投機の冷え込みで
現在は空き物件が目立ち寂れてしまった。診察室は住居を兼ねるこの建物の
一階の道路側である。私は診察室の窓の外を見た。空き地だった向かいには
三階建てのアパートが建ち私の視界を塞いでいる。ワンルームの安い物件だ
が半分は空室である。先刻、吸い込んだショーツの艶かしい香りが鼻腔に残
り妙に気が高ぶっている。私は今朝、届いた二通の葉書を取り上げた。一通
は研修医時代、私のいた研究室の紅一点だったT女史からの時節伺い、もう
一通は同じく学友のO君からである。医学部を終えた私は同大学付属の病院
に研修医として採用された。そこで学部時代以来、二年ぶりにI教授と再会
したのである。私は迷わず教授の研究室を志願した。
885: 05/01/18 16:48:02 AAS
OK。何とかもおだてりゃ木に登る。続きと行こうじゃないか。
いよいよクリチョンパだ。
>>846-851 >>857-868 >>871-882
ちょっと長いがラストまで行くか。
第五章
私はO君からの葉書を眺めている。I教授が追放されて研究室が閉鎖される
と学友達も散っていった。教授からここ数年来随一の才媛と一目置かれてい
たT女史は彼女の父が理事を勤める大手私立病院の幹部候補として引き抜か
れていった。正義派の熱血漢であったO君は長いこと閉鎖されていた無医村
の医院を再開すべくナロードニキのように旅立った。筆まめなO君がこのよ
うな型どおりの時節伺いしか遣さないとはよほど多忙なのだろう。私といえ
ばO君のような若々しい鋭気を失って安定した大学病院の医師を捨てる気概
は既に無かった。また奨学金で医学を修めた私の実家に息子を開業医にする
資金があるはずが無かった。そういう訳で研修医から正規の医師となった私
は病院勤務を続けていたのである。私は自分が医学界の傍流に押しやられて
いることは自覚していた。I教授の研究室でのキャリアで若くして助教とな
りいずれは自分の研究室を主宰する手の届きそうだった夢ははるか彼方に去
ってしまった。そんな時、スレイヴ女子学園の学園長の使いを名乗る女が私
を訪ねてきた。女の話では学園は無認可ながら独自の厳格な規律に基づき教
育を行い設備、風紀ともに整っているとのことだった、学園は私に非常勤の
校医となるならば私が開業するための資金を提供すると打診したのだった。
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