[過去ログ] 仏教 議論 33 (396レス)
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213: [age] 2012/07/28(土) 09:28:50.15 ID:QqUFW+va(1/5)調 AAS
十如是(じゅうにょぜ)
『法華経』方便品に説かれる因果律をいう。十とは
相・性・体・力・作・因・縁・果・報・本末究竟等(そう・しょう・たい・りき・さ・いん・えん・か・ほう・ほんまつくきょうとう)
をいう。如是とは是(かく)の如(ごと)し(そのようである、という意)のこと。また十如とも、諸法実相ともいわれる。
なお、この十如是は鳩摩羅什が訳出した法華経にのみ見られるもので、他の訳や梵文(サンスクリット語)原典には見当たらない。
この十如是は、後に天台宗の教学の究極とまでいわれる「一念三千」を形成する発端とされており、重要な教理である。

概説
十如是とは、
相(形相)・性(本質)・体(形体)・力(能力)・作(作用)・因(直接的な原因)・縁(条件・間接的な関係)・果(因に対する結果)・
報(報い・縁に対する間接的な結果)・本末究竟等相(相から報にいたるまでの9つの事柄が究極的に無差別平等であること)をいい、
諸法の実相、つまり存在の真実の在り方が、この10の事柄において知られる事をいう。
わかりやすくいえば、この世のすべてのものが具わっている10の種類の存在の仕方、方法をいう。

天台大師・智は
「是の相も如なり、乃至、是の報も如なり」と
「是の如きの相、乃至、是の如きの報」と
「相も是に如し、乃至、報も是に如す」として、
十如是を三種に読み、
これを「空・仮・中」の三諦(さんたい)の義に配釈したので、
これを三転読文(さんてんどくもん)といわれる。
214: [age] 2012/07/28(土) 09:44:59.76 ID:QqUFW+va(2/5)調 AAS
大日経

大毘盧遮那 成仏 神変 加持 経

十縁生句段では、
次の入曼荼羅真言具縁品以下で取りあつかう実修部門(事相)に入る準備として、
十縁生句観という観想がのべられている。
十縁生句とは条件によって生じたものの句という意味である。
善無畏の『大日経疏』には三種をあげる。

1).原因・条件によって生ずるものだからそれ自体空であると観想する即空観。
2).あらゆる存在するものは心の現われであると観想する即心観。
3).心と存在するものとは一つでもなく異なったものでもないと観想し、なみの者の心のはたらきを離れる即不思議観。

以上、入真言門柱心品は密教の主要な教義がほとんど説き尽されている。
なお、その教理を貫いて根底にあるのは中観派で説く空の哲学である。
215: [age] 2012/07/28(土) 10:48:45.66 ID:QqUFW+va(3/5)調 AAS
大日経住心品講讃
松長 有慶(著)
出版社: 大法輪閣 (2010/02)

270〜271ページ参照

秘密王よ
真言の門において菩薩行を修する
諸菩薩は深く十縁生の句を観察し
真言の行に通達して
悟りに到達すべきである

第一番目
即空の幻で
『五蘊が実在である』
と固執する考えを退ける為に十縁生句を観ずる

第二番目
即心の幻で
『心すなわち阿頼耶識が実在する』
と固執する考えを退ける為に観ずる

第三番目
不可思議の幻で
世俗と真理の両世界にありながら
両世界を離れる為に観ずる
一切の煩悩から離れているが
一方で業と煩悩を具え持つ不可思議な幻である
216: [age] 2012/07/28(土) 11:15:26.14 ID:QqUFW+va(4/5)調 AAS
中論卷第四  龍樹菩薩造梵志青目釋  姚秦三藏鳩摩羅什譯  觀如來品第二十二

諸法の実相は性空なるが故に、応に如来の滅後に於いて、
若しは有、若しは無、若しは有無を思惟すべからず。
如来は本より已来、畢竟じて空なり。何に況んや滅後をや。

如来は戯論を過ぐるも、而も人は戯論を生ず、
戯論は慧眼を破すれば、是れ皆仏を見ず

戯論を『憶念して相を取り、此彼を分別して、仏の滅不滅等を言う』と名づく。
是の人は戯論の為に慧眼を覆わるるが故に、如来の法身を見る能わず。
此の如来品中に、初中後思惟するに如来の定性は得べからず。
217: [age] 2012/07/28(土) 15:20:59.38 ID:QqUFW+va(5/5)調 AAS
中論觀顛倒品第二十三

無常に於いて常に著す、是れを則ち顛倒と名づく、
空中には常有ること無し、何処にか常の倒有らん
若し無常中に常に著せば、名づけて顛倒と為す。
諸法の性空中には、常有ること無し。
是の中の何処にか、常の顛倒有らん。

可著を物と名づけ、著者を作者と名づけ、著を業と名づけ、
用うる所の法を用うる所の事と名づく、
是れ皆性空にして寂滅相なり。
如来品中の所説の如し。

著を憶想して此彼、有無等を分別すと名づく。

汝は自ら観察すべし、誰か顛倒を生ぜん

汝は今憍慢心を除きて、善く自ら観察すべし。
誰か顛倒を為す者ならん。

顛倒は種種の因縁に破れたるが故に、不生に堕在す。
彼れは不生に貪著して謂わく、不生は是れ顛倒の実相なりと。
是の故に偈に説かく、『云何が不生を名づけて顛倒と為さん』と。

乃ち無漏法に至るまで、尚お名づけて不生の相と為さず。
何に況んや顛倒は是れ不生の相なるをや。

顛倒無きが故に何んが顛倒の者有らん。
顛倒に因って顛倒の者有り。
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