[過去ログ] カール・マルクス10 [無断転載禁止]©2ch.net (1002レス)
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607(1): 2017/09/02(土) 23:29:21.89 0 AAS
>>606
その話はよく出されるけど、僕は、日本語としての意味をいっているので、原語がどうであるかを問題にはしていない。
もともと、原語に対して1対1の意味をもつ訳語があるわけではない。
その著者が使った言葉の主旨をできるだけ汲み取って、その時の(漢字の組み合わせとしての熟語などを含む)日本語のなかで、適切と思われる言葉を探す。
翻訳とは解釈だ、ともいわれる由縁だ。
当時のドイツで、どれほど資本主義(Kapitalismus)という言葉が使われていたのかも疑問だ。
人々は、『資本論』によってはじめて、資本が社会の法や慣習を支配しているという事実を確認した、というべきだろう。
資本主義(Capitalism)という言葉を、現代のような意味で使い始めたのは、19世紀半ばからだといわれている。
学術的な目的で論述した『資本論』では、まだ熟していない新しい言葉を使いにくかったことは、想像に難くない。
しかし、マルクスが使った意味合いとしては、まさに、資本が社会を制御するということであり、法もまたその制御を決定づけている。
それを読み取った昔の日本人が、必要なところには「資本主義」という訳語を当てた。
とても適切な解釈、訳語であり、当時の日本人の語学力と理解力に感心する。
繰り返すが、原語がどうであったかが問題でなのではなく、マルクスがどういう主旨でその言葉を使っているのか、ということが、訳語の決定に際してはもっとも大切なことだと思う。
608(1): 2017/09/03(日) 02:21:44.87 0 AAS
>>607
どの訳語がもっとも適切かについては一概に言えず結論は出しにくいですが、
一つの考え方として、マックス・ヴェーバーの著作『プロ倫』でdes Kapitalismusが
使われていることとの思想的な対比で「資本主義」という訳語をあえて避けるという
見解もありますね、ということを言いたかっただけです。
マルクスにとっては資本主義は生産性の経済的発展段階に直結した意味合いがあって、
イデオロギー(制度や政治革命など)はその発展段階に限界づけられているという認識が
ゴータ綱領批判まで確固としてあったように見えますが、
ヴェーバーにとっては資本主義はイデオロギーにその実態と誘因を持つもの、
つまり上部構造の独立した推移として論じられる対象になるわけで。
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