[過去ログ] 【祝勝訴】青色LED発明中村教授200億円Get! (1001レス)
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243(1): 日立事件の影響を考える1 04/02/11 17:09 ID:4SIzncf8(3/6)調 AAS
1 日亜事件は、特殊な事情が重なった例外的事件であって、
本判決が実務の指針となるとは思えない。
それよりも、その前日に出された日立事件の方が実務の
指針となりえるものだろう。日立事件では企業側の貢献度
が80%と認められ、原告側 に1億数千万円を支払うこ
とが命じられた。この程度の金額は、特許法35条を少々
改正してもまた出てくる可能性が高いと思う。
また、この程度の金額は一般的な感覚としても妥当な
数字だろう。
そこで、日立事件がもたらす実務に対する影響を考えてみたい。
2 研究者に対する実力主義が浸透し、一般的な研究者の待遇
が下がる という主張が、一部においてある。
それは、研究者全体の給与総額が 一定であると考え、ゼロ
サム的発想で一部の研究者が多額の特別報酬 を貰うのならば、
他の研究者の待遇は下がるはずだというものだろう。
しかし、文部科学省の平成15年度版科学技術白書によれば、
技術職、 研究職の給与と一般職の給与を比較してみると米国
では技術職は一般職の 1.65倍、研究職は2.13倍の給与
を貰っているのに対し、日本では 技術職で1.11倍、研究職が
1.18倍にすぎないのが現状である。
現状でこうなのだから、一般の技術職と研究職の待遇を下げたら
一般職 以下になってしまう。博士、修士が高卒よりも給与水準が
低いなどという 企業を想像できるだろうか、誰がそんな会社に
就職するというのだろうか、 文化大革命化の中国じゃあるまいに。
とすれば、研究職の給与総額が一定であるという前提が間違って
いるということになるだろう。
労働分配率が上がるか、一般職に対する報酬が減って研究職に
対する報酬が全体として上がるということが考えられる。どちらか
といえば、デフレ経済である今日の経済情勢をみれば、一般職の
報酬を食いつぶす方向にいくと思われる。
244(1): 日立事件の影響を考える2 04/02/11 17:10 ID:4SIzncf8(4/6)調 AAS
3 ただ、その一方で特許権に対する報酬を決定するために研究開発
担当者に対する精緻な評価体制が確立されるとは思われるので、
のほほんとマイペースでというわけにはなかなかいかなくなり、人の
目を気にしながら仕事をする環境にはなるだろう。
とすれば、成果を出せない人間にとって居心地は悪くなると思われる。
しかし、成果が客観的に算定されることになるから、成果を出している
人間に対しては、臨時の報酬を出すだけでは済まなくなり、通常の
年俸も上がっていくことになるだろう。
4 さらに、いくら内規で特許権に対する報酬の規定を判例を考慮して
定めたとしても、そこから導き出される社内的結論は第三者の目から
みた場合とズレが当然にでてくると思われるし、そのズレとは過少な
方向でのものとなるだろう。
とすれば、特許権につながる発明をした研究者をクビにすると訴訟を
起されるリスクを抱え込むことになる。
そこから、成果を出した研究者をなかなか簡単にはクビにできないと
いう状況が生まれることだろう。
5 以上を総合すれば、これから研究職にとっては少しばかり有利な状況が
生まれるといっていいのではなかろうか。
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