[過去ログ] M・Fの憂鬱 (270レス)
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144: 鳶色の髮の乙女 ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 21:44 AAS
あら、それは好いた同士ですることじゃありませんの?
145: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 21:46 AAS
いや、私が踏むのは意味深長なのですよ。
どんな病気でも、その病気を直すのにはからだの同じ箇処を使うのです。
足の病気は足で直す、ほかのところも同じこと。
さあ、どれどれ、よろしいか。お礼は要りません。
146: 天文博士 ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 21:50 AAS
星回りのいいこの時間を粗末に考えてはなりません。
魔法の言葉で理性の口を封ずるがよろしい。
その代わりにすばらしい大胆な空想を
縦横無尽に働かせるのです。
そうすれば大それた望みも遂げられる。
不可能だからこそ、信ずるに値するというものでは
ありますまいか。
147: 牡猿 ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 21:56 AAS
これが世界さ、
上がったり、下がったり、
いつもぐるぐる回ってる。
音は硝子のようで――
すぐにこわれる。
中はがらんどう。
ここはよく光っている、
こっちはもっと光っている。
球は生きている。
仔猿よ、
離れていろよ。
いのちが危ない。
この球は土製で、
こわれるとかけらが危ないぞ。
148: 魔女 ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 21:59 AAS
会得すべし、
一を十とせよ。
二は去らしむべし。
ただちに三を作れ。
しからば汝、富むべし。
四は手放せ、
五と六とより、
七と八とを作れ、
これ魔女の勧めなり、
それにて成就疑いなし。
九は一にして、
十は無、
これぞ魔女の九九。
149: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:00 AAS
ん?
150: 呟き ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:04 AAS
曲者め――心得たものだ――
甘言を弄して――化けの皮が剥がれるまではやるつもりだな――
わかっているぞ――腹の中は――
さてお次ぎには何を言い出すか――見せかけだけの妙案か。
151: 呟き ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:07 AAS
悪者がふたりか――諜し合わせている――
道化と法螺吹き――玉座も真近というのに――
聴き飽いた――嘘八百を並べるのか――
道化がせりふをつけ――賢者がしゃべる。
152: 呟き ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:09 AAS
何をいっているのだ――ばかばかしい戯言にすぎぬ――
暦占い――錬金術――
久しい話だ――なんで信用できようか――
そんな男が出てきたにせよ――いずれまやかし者にきまっている。
153: 呟き ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:11 AAS
脚が鉛のように重たいぞ――
腕がぴくぴく動くぞ――はて痛風かな――
足の親指がむずむずするぞ――
背中がどこもかしこも痛むわい――
してみるとこの地面の下には、
飛び切りの上等の宝物が埋まっているかもしれんて。
154: 風刺家 ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:13 AAS
わたしのような詩人が
心から悦ぶことはなんだと思います。
誰も聴きたがらないことを
歌ったり語ったりしようというのです。
155: アグライアー ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:14 AAS
優美をこの世にもたらすのはわたしたちです。
物を与えるのにも優美になさいまし。
156: ヘゲモネー ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:15 AAS
物を享けるのにも、どうぞ優美に。
願いが叶うのは嬉しいことですね。
157: エウプロシュネー ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:16 AAS
静かな日々が続いているうちは、
感謝も至極優美な言葉でね。
158: 呟き ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:20 AAS
さあさあ、向こうではもう踊りが始まっていますよ――
いや、私はもう帰りたいのさ――
化け物じみた奴らが私たちを
取り巻いているのがわかりますか――
頭の上をばたばた飛んでいるし――
どうも何か足にさわったようだ――
けれども怪我はしない――
しかしみんな怖がっている――
せっかくの遊びも滅茶滅茶だ――
この畜生どもの仕業なのですね。
159: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:28 AAS
よく見ると、およそ哲学というものは、
常識をわかりにくいことばで表したものに過ぎない。
by ゲーテ
だとさ。確かに。
160(1): メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:32 AAS
ゲーテじゃないのが混じってんだ。
わかるか?
161: ブルタルコス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:39 AAS
絵は言葉を使わぬ詩、詩は言葉でかく絵である。
162: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:58 AAS
すべての人間が、自由を得るや、その欠点を発揮する。
強い者は度を越え、弱い者は怠ける。
163: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:58 AAS
善い人間は、暗い衝動に駆られても、正道を忘れるということはないものだ。
164: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:58 AAS
悪魔の拳は、陰険に固められても、何一つしでかすことはできないのだ。
165: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:59 AAS
一切の生じ来るものは、滅びるだけの値打ちのものなんです。
166: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 22:59 AAS
感覚は欺かない。判断が欺くのだ。
167: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:01 AAS
「君は不死を信じているね。その理由をあげることができるかい?」
できるとも。その主たる理由は、
われわれは不死という考えを欠かすことができぬ点に存する。
168: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:02 AAS
われわれは結局何を目指すべきか。
世の中を知り、それを軽蔑しないことである。
169: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:02 AAS
才能は静けさの中で作られ、性格は世の激流の中で作られる。
170: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:03 AAS
人は少ししか知らぬ場合にのみ、知っているなどと言えるのです。
多く知るにつれ、次第に疑いが生じて来るものです。
171: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:04 AAS
自由でないのに、自分は自由だと思っているものほど奴隷になっているものはない。
172: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:04 AAS
虹だって十五分も続いたら、人はもう見向かない。
173: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:05 AAS
人はみな、分かることだけ聞いている。
174: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:06 AAS
豊かさは節度の中にある。
175: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:07 AAS
生活はすべて次の二つから成り立っている。
したいけどできない。
できるけどしたくない。
176: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:08 AAS
記憶は消えてしまってもよい。
現在の瞬間の判断があやまらなければ。
177: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:09 AAS
もう足で歩ける世の中じゃないから、われは頭で歩いて行くのさ。
178: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:10 AAS
あー、こういうところで誤字はいかんね。
こういうところ以外なら許せるんだけども。
もう足で歩ける世の中じゃないから、われわれは頭で歩いて行くのさ。
179: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:11 AAS
虹は人間の営為を映し出す鏡だ。
虹を見れば、人生とは色とりどりの影にすぎぬということが、よくよく納得できるはずだ。
180: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:13 AAS
人間というものは望んで得たものをしっかりと握ってはいないので、
愚かにももっといいものが欲しいと憧れ、
一番素晴しい幸福にもすぐ慣れっこになってしまうのです。
せっかくの太陽を見捨てて、冷たい露霜を暖めようとする。
181: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:14 AAS
生活をもてあそぶものは、決して正しいものになれない。
自分に命令しないものは、いつになっても、しもべにとどまる。
182(1): メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:15 AAS
これをいつまで続けるのだ?
183: メフィスト・フェレス ◆Il2/JBUVwk 03/12/26 23:36 AAS
己ガアル殺那ニ向カッテ 「トマレ
オ前ハアマリニモ美シイ」トイッタラ
己ハオ前ニ存分ニ料理サレテイイ
己ハ喜ンデ滅ンデ行ク・・・
ソウシタラ葬式ノ鐘ガ鳴ルガイイ
ソノ時ハ君ノ奉公モ終ワルノダ
時計ガトマリ 針モ落チルガイイ
己ノスベテハ終ワルノダ・・・
184(1): かぷりこ 03/12/27 09:47 AAS
リストのメフィストワルツすきーーー。
185(1): モ ◆mw0rQCALo2 03/12/28 12:49 AAS
>>141
なかなかやるな!
融合できない寂しさと、孤独感と安堵感。
>>160
わかんえー!
言われてみれば、たまにノイズが入ってた様な気もするし。
わかんねー。
186: モ ◆mw0rQCALo2 03/12/28 12:59 AAS
>>182
読んでるだけでおもしろいからずっと続けてくれ。
187: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
188(1): M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 14:54 AAS
>>184
それ聞いてみた。
MFの放埓さ、享楽的、混沌といった特徴が
うまく表現されてるね。
>>185
踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら踊らにゃ損々。
語るアホウはもっとアホ。
分かるね?
>>185
「虹だって十五分も続いたら、人はもう見向かない」
現代風に言い得て、
「撤去し忘れの選挙ポスター」
189: 詩人 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 14:58 AAS
そもそも詩人は何によって鬼神をも感ぜしむるのですか。
詩人は何によって四大に打ち勝つのですか。
それは調和によってでしょう。
胸から流れ出て、全世界を再びその胸の中へ
手繰り込むその調和ではないでしょうか。
190: 詩人 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:00 AAS
自然が果てしもなく長い糸を冷やかに紡ぎ出して、
無理矢理に糸巻に巻き付けて、
また生きとし生けるものの雑然たる群が
おぞましくも騒々しい音を立てている時――
191: 詩人 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:02 AAS
このいつも同じに流れていく線を、リズムを持って動くように、
生きいきと区切ってやるのは、一体誰でしょう。
192: 詩人 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:04 AAS
一つひとつのものを厳かな秩序に組み入れて、
すばらしい和音を奏でさせるのは誰でしょうか。
盲目の嵐を情熱に浄化させるのは誰です。
夕映えを意味深遠な色に燃え立たせるのは。
恋人同志の歩む小道に、春の美しい花という花を・・・・・・
193: 道化役 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:05 AAS
じゃ、その結構な力を使って、
世間のひとが色事でもやるように、
詩人の道にお励みになるんですな。
194: 道化役 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:07 AAS
ふとしたはずみに知り合って、胸ときめかせて、足を停め、
それから次第に深くなり、最初はただもう夢中だが、
やがてすねたり怒ったり、か。
楽あれば苦ありは、いずこも同じ。
195: 道化役 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:08 AAS
ふと気がつくと、もう一編の小説になっているという寸法さ。
そういう芝居がいいじゃありませんか。
196: 道化役 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:10 AAS
色とりどりの場面を出して、はっきりしたところは少しにし、
間違い沢山にしておいて、ちらりと真理を覗かせる。
そうすれば、世間の人たちが飲んで悦ぶ。
極上の酒が醸し出される。
197: 詩人 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:11 AAS
ああだこうだ。
198: 道化役 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:11 AAS
わいわいがやがや。
199: 詩人 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:12 AAS
ああ言えばこう言う。
200: 道化役 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:12 AAS
ツーと言えばカー。
201: 座長 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:15 AAS
もうよい。議論はもう沢山だ。
さあそろそろお手並み拝見と行きましょうか。
どうぞ早速醸造に取り掛かっていただきたい。
今日だめなことは、明日もだめだ。
一日だって無駄にしちゃいけない。
202: 座長 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:18 AAS
書き割り、からくり、なんでもふんだんにお使い下さい。
太陽も結構、月も結構、
星なんかいくら使ったって一向に構わないし、
水仕掛けに火仕掛け、岩壁は言うに及ばず、
鳥やけものも、どうぞ御存分に。
203: 座長 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:20 AAS
舞台は狭いが、遠慮は要らぬ。
造化の万物を繰り出して、
緩急よろしく、天国から、この世を通って
地獄へまでも歴回ってもらいましょうか。
204: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:26 AAS
いっこアンカーミスってら。直さんけど。
男子の一言金鉄のごとし。
205: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:29 AAS
ほうほう。
206(1): M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:30 AAS
人間は、宗教的である間だけ、文学と芸術において生産的である。
207: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:32 AAS
とか
208(1): M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:33 AAS
学問と芸術を持っているものは、
同時に宗教を持っている。
学問と芸術を持たぬものは、
宗教を持て。
209: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:34 AAS
とか
210(1): M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:36 AAS
芸術は一種の宗教心に、深い、
ゆるがぬ真剣さに基づいている。
それゆえ、芸術は宗教ともよく結びつく。
211: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:36 AAS
などと。
212: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:37 AAS
>>206 >>208 >>210
ばーい げーて
213: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 15:38 AAS
ケラケラケラケラ
214: ?? ◆mw0rQCALo2 03/12/28 18:19 AAS
>>188
前半
??
なんで>>141と同じこと何回も書いてんだ??
後半
虹と選挙ポスターと同じように人間を見ててはいけねーだろ!
215: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:32 AAS
あなた、どうしてそんな醜い
化物に親しくなさるの。
聴いて頂載、あたしたちは
こうして群れて来て綺麗な歌をうたいます。
それがあたしたちの本分なの。
216: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:33 AAS
憎んだり、そねんだりするのはよしましょうよ。
青空の下に散らばった
清らかな悦びを集めましょう。
水の上、大地の上で、
至極愉快に振る舞って、
遠来のお客さまをもてなしましょうよ。
217: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:36 AAS
ここにいらっしゃればいいのに・・・・・・
オデュッセウスだって私たちのところに
足を停めて、侮って行き過ぎたりしなかったのです。
いろいろな話をきかせてくれました。
緑の海辺の、私たちのいる所へ
いらっしゃる気におなりになれば、
その話を全部おきかせ致しましょう。
218: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:38 AAS
ペーネイオスの流れに飛び込もう。
そうして水音を立てて泳いで、
不幸な陸の人たちのために
歌を沢山うたって上げよう。
水のないところに仕合せはない。
大勢で連れ立って賑やかに、
エーゲの海へ急げば、
どんな快楽もえられます。
219: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:40 AAS
浪は泡立って寄せ返し、
もう川床を流れ下らない。
大地が鳴動して、水は堰かれ、
河原も岸辺も裂けて土煙を上げている。
逃げましょう、さあ、みんなで。
この禍事で誰が得をするのでしょう。
220: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:44 AAS
さあ、尊い陽気なお客さま方、
海のたのしい祭へ参りましょう。
震える波が渚を濡らして
光りながら、かすかに高まる所へ。
月が海と陸に二重に照って、
清らかな露でわたしたちを濡らす所へ。
あすこには自由で活発な営みがあり、
ここは恐ろしい地震です。
分別のある人なら、さあ、急ぎましょう。
こんな恐ろしいところにはいないで。
221: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:47 AAS
あの恐ろしい一夜、
テッサリアの魔女たちが、
不埓にもお月さまを下へ引き摺っり下ろしたりしましたが、
今はあなたの御領分の夜空から
震える波のやわらかに耀く
光の海を静かに御覧になって、
その波間から出て参ります者どもを
お照らし下さいませ。
お美しいお月さま、仰せを畏む私たちに
お恵み深くおわしませ。
222: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:50 AAS
すがすがしい海の中で、
魚たちはなんの憂いも知らずに、
漂う生を楽しんでいるのです。
けれどもお祭りに賑々しく群れ集まってきたあなた方が、
魚たちよりも腕前の勝っているのを、
今日こそ拝見したいものです。
223: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:53 AAS
あっという間に往ってしまったわ。
サモトラーケーの島へ真っ直ぐに。
追い風に乗って消えてしまった。
気高いカベイロイの国で、
何をしようという考えなのでしょう。
カベイロイは不思議な一風変わった神々で、
絶えず自分自身を産み出しつつ、
自分がどういうものかを知らない。
やさしい月よ、恵み深く
いつまでも高い空に懸かっていて下さい。
白日が私たちを逐い払わないように、
夜がいつまでも続きますように。
224: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:56 AAS
あの、向こうの方から、
海の上を滑ってくるのはなんだろう。
風を孕んで走る
白帆の船のように、
海の上にあざやかだこと。
神聖な海の乙女たちだわ。
さあこの崖を降りて行きましょう。
もう声が聞こえてくるわ。
225: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:57 AAS
お姿は小さいけれど、
お力は大層なもの。
難破する者をお助けになり、
大昔から崇められていらっしゃる。
226: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 18:58 AAS
あなたがたの方が私たちより上です。
船が難破すると、
あなた方は抗いがたい力で、
乗組の人たちをお護りになります。
227: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:01 AAS
一人の神さまが
別の神さまを嘲りになるとは。
けれどもすべての恵みを敬い、
どんな災難をもおそれましょう。
228: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:01 AAS
それでは、あとのお三方は。
229: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:02 AAS
太陽の中、太陰の中、
どこに神々がおわそうと、
私たちはいつも祈ります。
御利益があるのですもの。
230: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:04 AAS
古代の英雄たちの誉れは、
どこでどう輝き渡っていようとも、
あなた方の誉れと肩は並べられません。
英雄たちが得たのが金羊皮なら、
あなた方はカベイロイの神々を得られたのですからね。
231: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:06 AAS
ヘーリオスに帰依し、
清朗な日の祝福を享けた方々。
月の神ルーナを敬って
深く心を動かす今、よくいらっしゃいました。
232(1): セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:09 AAS
月のまわりに小さな雲が、
厚い輪を描いたわね。
愛に燃えた鳩ですね、
翼が光のように白いこと。
ウェヌスがパポスから送ってよこした
恋に切ない使者の鳩です。
お祭りもこれで頂上に近づいた。
明るい歓びが楽しく充ち溢れています。
233: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:12 AAS
軽やかに動き、程よく急いで、
車のまわりに輪に輪を描き、
列と列とを絡ませ合うかと思うと、
蛇のように長くうねって、
近寄っておいで、しっかり者の、
粗野だが気持ちのいいネーレウスの娘たち。
ドーリスの情の深い娘たち、連れておいで、
母君の似姿のガラテイアを。
神々のように厳かで、
不死にして品位があり、
しかもやさしい人間の女のように、
魅力のある優雅さを持ったあの姫君を。
234: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:15 AAS
ぶつかり合って、光って砕ける波を、
明るく照らし出す、あの不思議な光はなんでしょう。
光って、ゆらめいて、こちらの方まで明るく照らす。
夜の海上に散らばり燃えています。
何から何までの周囲に火が流れています。
さらば、なべてのものを生み成せるエロースの神よ、
一切を御意のままにお任せ申します。
235: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:17 AAS
神聖な火にかこまれた海を、
波を、水を、火を、
比類なき寄蹟を、
われら、称えん。
236: セイレーン ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:17 AAS
ラストでまた誤字ったーーーーー!!
直さんけど。
237(1): 手相 ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:45 AAS
人は未来を知りたがり、過去を捨てたがる
238: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 19:46 AAS
己がある殺那に向かって、「とまれ、
お前はあまりにも美しい」といったら・・・
もういいか。言わなくてもわかんべ。
239(1): かぷりこ 03/12/28 21:26 AAS
ミッドフィルダー☆
もとやまがー!海外にいきたいって。
だれかつれていってあげてえ。
240(1): かぷりこ 03/12/28 21:28 AAS
モはよんでんのか。えらいな。
241: 岬くん ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 22:28 AAS
>>239
地味にワロタ。
翼くんに乗って行くといいよ。
>>240
保守だろか。
ともあれ毎回ごくろうさん。
242: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 22:29 AAS
【セイレーン】
首から上は女、身体は鳥。
美しい声で歌をうたい、船乗りをおびきよせ船を難破させる。
243: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 22:44 AAS
なるほど。
来年のことを言うと鬼に笑われると言うが、
じゃあ、再来年のことを言えば鬼には笑われないだろうが、
鬼以外から笑われるのだろうな。
244(1): ホムンクルス ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 22:55 AAS
このやさしい水の中では、
何を照らし出そうとも、
何から何まで実に魅力がある。
245: プローテウス ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 22:56 AAS
生命を賦与する水の中でこそ、
お前の火は見事な音を立てて、
一段と輝きを増すのだ。
246: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 23:02 AAS
なるほど。
第二幕第二部は>>244←こいつの「出来上がり」が主旨だったわけか。
しかし分かりづらい。
247: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/28 23:02 AAS
第二部第二幕
248(1): モ ◆mw0rQCALo2 03/12/29 07:17 AAS
神曲ってダンテだったっけか?
249(1): モ ◆mw0rQCALo2 03/12/29 07:29 AAS
芸術は宗教と良く結びつく故に、宗教は芸術の仇敵である。
信仰はみんなで一緒に!とか、何者かが教えを説くもんじゃねー。
信仰は自らに向けるべきもんだ。
250: 03/12/29 07:31 AAS
飢えたメスブタの掲示板
外部リンク[html]:www2.rocketbbs.com
251(1): M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/29 09:39 AAS
>>248
おはよう。神曲はダンテだね。
実は偶然にも次に読もうとしてたのが神曲だったんで、
ちょっとびっくり。
集英社と岩波から邦訳版の神曲が出てるのだけど、
集英社版はちょっと訳が稚拙、
岩波はあからさまな文語訳で両者共々中途半端
なのが痛いところ。
せっかくの名作でも「これ!」といった決定版が
ないのが残念だね。
>>249
多分、気づいてると思うのだけど、
君のスレッドがあることを知っててROMしてる。
で、
何となく作風の好みに共通点を感じたので
ここで問題です。
>>237 ←これ。
君の好きな作家の作品に出てきたセリフです。
一体、誰の作品に出てきたセリフでしょう。
マンガです。
ヒント: 名前もヒントに含まれます。
252(1): 03/12/29 10:13 AAS
>>1は著作権侵害。
253: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/29 10:19 AAS
>>252
いや、それは実は懸案事項だった。
ってかさ、ファウストもギリシャ神話を
ふんだんに用いているわけで、
そういう意味ではファウストも著作権侵害
を侵しているわけで、
それを侵害しようといわゆるところの
食物連鎖みたいなもんで、つまるところ・・・
ここはなんでもありじゃんか。
254: ネーレウス ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 17:11 AAS
>>232
夜道を行く旅人は、
この月の暈を空気の現象と見るかも知れぬが、
われわれ霊たちの意見は全然別個のもので、
またそれが唯一の正しい意見だ。
あれはわしの娘の貝の車の供をする
鳩の群なのだ。
大昔に習い覚えた
不思議な独特の飛び方をして。
255: タレース ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 17:12 AAS
静かで暖かな胸の中に
神聖なものが生き続けているということは、
あなたのお気にも召す考え方らしいが、
私もその考えに全く賛成ですね。
256: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 17:16 AAS
【静かで暖かな・・・】
豊かな想像力を持って敬虔な神話的なものを
胸の中に育んでおくということは大切なことである。
月の暈を空気の現象だなどと冷静な合理主義的な
解釈で片付けるよりも、ヴェヌスの神殿から飛んで
来た鳩なんだとネーレウスの説に賛成するという意味。
257: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 17:21 AAS
見すぎた。ただもう己が信じずる道のみぞ歩こう。
258: プシュレン族(>>262)やマルゼン族 ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:02 AAS
キュプロス島の荒き岩屋に、
海の神にも窟(あな)ふたがれず、
地震(ない)の神にも打ち崩されず、
とわの微風(そよかぜ)まわりに吹きて、
そのかみの頃(>>263)さながらに、
こころ静かに楽しみ味わい、
われら、キュプリスの車を蔵(おさ)む。
259(1): プシュレン族やマルゼン族 ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:04 AAS
かくして夜々のさやめく中に、
やさしき波の織りなすときに、
新しき族の眼をばかすめて、
めぐしき姫(>>264)をぞ伴いきたる。
260: プシュレン族やマルゼン族 ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:05 AAS
われらひそかにいそしむものは、
鷲をも(>>265)翼ある獅子をもおそれず、
十字架も、また月をもおそれず。
261: プシュレン族やマルゼン族 ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:08 AAS
国統ぶるもの、いかに替りて、
いかならん振舞すとも、
互(かたみ)に追いつ殺しつすとも、
畑や町々うち荒すとも、
われらは常久(とわ)にかわることなく、
めぐしき姫を伴いて来ん。
262: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:10 AAS
【プシュレン族やマルゼン族】
前者はアフリカの、後者はイタリアの、
蛇使いの種族。しかしゲーテは両者とも
キュプロスのヴェーヌスの車の守護者と
して描いている。
263(1): M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:11 AAS
【そのかみの頃】
キュプロス島には最初にヴェーヌスが上陸した。
そのため彼女はこの地でキュプリスと呼ばれて
最古の神として崇拝された。
264(1): M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:12 AAS
【めぐしき姫】
ガラテアのこと。
265(1): M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:15 AAS
【鷲をも】
キュプロス島は紀元前58年以来ローマ(鷲)に支配され、
次に一時ヴェネチア(翼ある獅子がその紋章)に支配されたことがあり、
クリスト教徒(十字架)やマホメット教徒(半月)に支配されたこともある。
これらが即ち>>259の「新しき族」である。
266: タレース ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:25 AAS
おれは燃えるような喜びを感ずる。
万物は水から生まれ出たものだ。
万物は水によってその存在を保たれるのだ。
わたつみよ、お前は永遠に支配し続けるように。
267: タレース ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:26 AAS
お前が雲を生ぜしめず、
豊かな小川をわれわれに恵んでくれず、
川をくねり流されさせず、
大河を作り出してくれなかったとしたら、
山地や平野や世界はどうなっていただろうか。
お前こそ最も活きいきとした生命を保たせてくれる源なのだ。
268: タレース ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:37 AAS
「格言は一日、一つだけ覚えよ」
って言う格言があるのだけど、
これの意味するところは薬と同じですね。
適量を守れば薬足り得るのですが、
度を超せば毒ともなる。ということを言っているわけです。
つまり何が言いたいかというと、
これの意図するところに従うならば、
今日のノルマはすでに達成したのだよ。
269: M・F ◆Il2/JBUVwk 03/12/30 18:39 AAS
名前間違えた。しかし後悔先に立たず。
毒だな。
270: モ ◆mw0rQCALo2 04/01/03 21:25 AAS
>>251
ゲーテを読む気持ちになったあと、ダンテの神曲が気になった。
読んでないけど、気になった。
日本語の本はあくまでも翻訳だし、決定版ってのは出ないだろうな。
例えドイツ語をマスターしたとしても、
国民性を理解してないと言葉の微妙なニュアンスとかわかんねーんだろうなー。
ドイツ人の書き初めみてーなもんだろお。
「人は未来を知りたがり、過去を捨てたがる」
クイズの答は、松本大洋?
でも、過去を捨ててる人ってあんまり見ねーから、この言葉っていまいちピンとこねーわ。
それと、この場合は著作権侵害にあたらんのでダイジョーブだ。
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