[過去ログ] 【朝ドラ】梅ちゃん先生でエロパロ2 (513レス)
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(1): 2012/10/16(火) 19:09:32.00 ID:hoByqtAi(2/4)調 AAS
「行ってきます!」
ガラリと勢いよく開かれた玄関扉の音とともに、やけに朗らかな梅子の声が通りへ響いた。
「おっ、梅子」
それと同時に、ちょうど居合わせたとでも言いたげな表情の信郎が、長い両腕をブラブラと前後に揺すりながら梅子の方へ歩み寄る。
「あ、ノブ。おはよう!」
朝日のようにまぶしい笑顔を向けられて、自然と鼻の下が伸びてしまった信郎は、息継ぎを忘れた空っぽの肺で小さくおっと返事をした。
何しろ結婚の約束をした雨の晩から休みを挟んで、初めて迎える朝だ。
見慣れているはずの梅子の顔が不思議といつも以上に可愛く見えて、どうにもこうにも落ち着かない。
梅子を待っている間も胸の辺りがモゾモゾしていたが、今やそれが腹の底を抜けて尻にまで達しているような気がする。
自分の方へ近寄ってきた梅子の顔をちらりと見ると、ブラつかせていた手で腰のあたりをさすりながら明後日の方向を向いて言った。
「あー……。どうだ、調子は」
「うん。すっごくいいの」
期待以上の好感触を得て、「そうかー」と思わず能天気な声を出し梅子を見ると、梅子が畳みかけるように話し始めた。
「あのね、昨日、竹夫兄さんや松子姉さんと被害者の方の家へお金を返して回ったの。そうしたら、誰も訴えないって。
 おじさん、刑務所に入らなくても済みそうなの」
ああ、そっちの事かと少し落胆しながらも、心の底から嬉しそうに話す梅子の顔を見ると、何だか心が落ち着いてくる。
梅子はそうやって人の心配してるのが似合うよ、と、先日自分で話した言葉がそのまま信郎の頭の中へ浮かんだ。
いつしか信郎の顔から浮ついた部分が消えると、穏やかに笑いながらウンウンと梅子の話に耳を傾けていた。
「ありがとう。ノブのおかげよ」と言う梅子に「よかったな」と声をかけ、信郎が梅子の肩へ手を伸ばしかけた時――。
「おはようございます」
二人の間へ割って入るように現れたのは、看護婦の相沢だった。
「あ、相沢さん。おはようございます」
相沢にも同じようにニコリと微笑んで、じゃあねと診療所へ入っていく梅子。その残像を、信郎はしばらく見送っていた。

『まぁ、約束はしたんだし。そんなに焦ることもないだろう』
足取りも軽く、幸せそうな顔をした信郎が裏口から自宅の庭へ回ろうとすると、幸吉と和子の話し声が聞こえてきて何気なく足を止めた。
「うーん。どれも、帯に短し、たすきに長しって感じだなぁ」
「こないだの人がべっぴんさんだったから、比べるとねぇ」
茶の間に座って、何かを見比べている両親の姿が見える。
もう見合いなんかすんなと言っていた舌の根の乾かぬ内に、どうやら二人して次の見合い相手を考えているようだ。
『こりゃ、呑気に構えてらんねぇな』
信郎の顔が一瞬にして梅干を頬張ったような表情に変わり、腕を組むと、暫く物陰から二人の様子を眺めていた。
382: 2012/10/16(火) 19:09:35.00 ID:ad8Y1dwh(1)調 AAS
>>378-381
乙です。
エロがなくても読ませますねぇ。
次作を待ってま〜す。
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