[過去ログ] 気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第9章 (734レス)
上下前次1-新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
24(3): 2008/03/29(土) 11:33:33 ID:Rq/5Ueqf(2/4)調 AAS
取りあえず流れを駄文ながらSS化してみた。
>>9←>>10の所でパワーを使いきった様だ。
後を頼む……
25(2): 2008/03/29(土) 18:57:47 ID:X0/89qRO(1/3)調 AAS
>>24
引き受けた。
名前は、一意一→11ってことで。
携帯だから見にくいかも。
/
>>24
引き受けた。
名前は、一意一→11ってことで。
携帯だから見にくいかも。
/
民家の二階、明かりない部屋の中――ベッドの上で、一意はじめ<ひとつい>は悩んでいる。
「……うぁー……」
闊達――普段であればそう印象づけるだろう顔立ちは、寄った眉根と僅かにもれるうめきで台なしだ。
原因は、一人の少年。――十和田要。彼からの相談だ。
『九条さんは何が好きかな』
実際にはひどく回りくどい台詞だったのだが、要約してしまえばその一言だった。
「……むぅうー……」
九条智香。クラスメートで、十和田要の想い人。
九条智香の好きなものは知っている。十和田要の真意も分かる。
しかしその場で教えなかったのは――
「アイツらなら、うまくやるんだろうなあ……」 あの纏め役とか、あのけしかけ屋とか。あの軽いヤツでも、うまく立ち回るだろう。
……一意はじめは悩んでいる。
「なんでオーケー出したかな、あたしはもうぅ……!」
誰も見ていないので、じたばたする。
枕を叩いて額を埋めて、布団を蹴り飛ばしてベッドの下に。
「ってかなんでアイツよりによってあたしに言うの……!? もしかして知らないとか言わないよねもうぅうう……っ!」
26: 2008/03/29(土) 18:58:52 ID:X0/89qRO(2/3)調 AAS
……その答はイエスなのだがさておく。
彼女なりに、努力はしている。
宿題を見せたり、たまに昼食を奢ったり、相合い傘のチャンスは逃さなかったり、九条と会わないようタイムスケジュールを調整したり。
涙ぐましい、としか言えない(一意的には)地道な努力を続けてきたのだ。
だからこそ、今回はどうすればいいのかと迷う。
嘘をついてもバレないかも、なんて甘い誘惑が聞こえてくる。
リスクは大きい。それが彼女の善性を繋ぎとめている。
……盛大にため息を吐きながら、彼の事を思う。
「……一途なんだよなあ、本当にもう……」 ふと。だから好きだ、と呟いた――瞬間。彼女は顔を真っ赤にする。
「ひやあああ無理無理何考えてんのあたしぃいいっ」
連想は瞬時だった。十和田要も想像力豊かなことでしられるが、彼女も彼についてなら勝るとも劣らない。
――もしも彼の前で言ったらどうなるか。
……確かに、これ以上ないくらいの甘い誘惑ではあるが。同時に、最高に難易度キツめの誘惑なのであった。
じたばた暴れつつ、彼女はいつもの結論を下す。
「直接なんて無理、絶対無理、間違いない無理ぃいい……っ!」
……唯一、彼女にできることは。朴念仁に、期待をかけることのみなのであった。
/
おそまつ。
さあ逃げよう。
27: 2008/03/29(土) 19:21:17 ID:X0/89qRO(3/3)調 AAS
>>25
うわあああコピペミスってるううう
28: 2008/03/29(土) 22:44:38 ID:Rq/5Ueqf(3/4)調 AAS
>>24
乙であります
とりあえずまとめ
九条(♀・>>9)←十和田(♂・>>10)
十和田←一意(♀・>>11)と>>12(♀)
>>12←>>13(♂)
>>14(♂)←>>15(♀)
で>>16(♀)がキューピッド役と。
いまいち分かりにくい?
29: 2008/03/29(土) 22:46:15 ID:Rq/5Ueqf(4/4)調 AAS
アンカミス…
>>24じゃなく>>25ね。
30: 2008/03/30(日) 00:51:30 ID:V4J1oYlR(1/2)調 AAS
「やあ、おはよう」
彼―…如月樹良(きさらぎ じゅよ)が優しく微笑む
自覚したのは何時だっただろうか
私―…天宮苺(あまみや いちご) は彼を、どうしようもないくらいに愛してしまっていた
彼は決してグループ内で目立つ方では無かったのだけど
気がつくといつも目線は彼を追ってしまっていた
「天宮さん―…どうかした?」
私が物思いに耽っていたからだろう、彼が心配そうにこちらを見ている
「え?何でもないよ、今日も頑張ろうね」
「うん、頑張ろう」
その彼の微笑みに日の光が重なって…綺麗な天使様が舞い降りたみたいだった
「如月君、私―…」
「……早く教室に行かなきゃ、九条さん達が待ってるよ」
そうだ、私のこの思いは伝えてはいけないのだった…
私のともだち達は一癖も二癖もある人達で
ましてや、今その中で恋愛感情の縺れが大きくなってる
そんな中、纏め役の私が彼に思いを伝えてしまったら―…
今までも沢山揉めて、その度に私が止めてきたけど
私自身がもし揉める原因になってしまったら………
きっと、ともだち達はバラバラになってしまう
もし……そうなってしまったら私はきっと耐えられない
「………天宮さん?ホントに顔色悪いよ、大丈夫?」
「うん、ちょっと…疲れて?
31(2): 2008/03/30(日) 00:54:46 ID:V4J1oYlR(2/2)調 AAS
コピーミスった(汗)
続き↓
「………天宮さん?ホントに顔色悪いよ、大丈夫?」
「うん、ちょっと…疲れてるのかな?体がダルくて……」
「え!?大丈夫?」
彼は優しい
その優しさが辛いの
「大丈夫、教室でちょっと休むから―…」
何時まで自分に嘘をつき続ければいいんだろう…
もう疲れたよ…
苺→いちご→15
樹良→じゅよ→じゅうよん→14
無理矢理すぎるだろ、常考
32(2): 2008/03/30(日) 01:40:19 ID:ZUJohJKN(1/2)調 AAS
>>31
乙なのぜ。
適当に考えてみた。
>>16→名字に十六夜(いざよい)
>>14→名字に十姉妹(じゅうしまつ)
>>13→名前に瞳とか一美とか
>>12→豆腐w
33: 2008/03/30(日) 01:59:31 ID:eqdfR2hl(1/2)調 AAS
>>31
乙なのです。
>>32
豆腐はねーよw
それに>>13は男だから…
『人見』(姓)や『仁己』(名)がいいんじゃ?
>>12は……
安藤(アンドゥ←1・2)、東江流 扶美(トゥエルブ)とか…
豆腐にゃ勝てねぇw
34: 2008/03/30(日) 02:49:51 ID:+irKmQBC(1/2)調 AAS
DQNネームは可能な限り避けて考えてみた。
>>12(♀)は純(ジュン→ジュニ→ジュウニ)で。
>>13(♂)はストレートに十三(じゅうぞう)。名字は所。
>>14(♂)は等(ひとし)とか。仁でも良いけど混乱しそう。
>>15(♀)は苺で問題無いな。
>>16(♀)も十六夜で良いな。幻想大陸思い出すからちょっとツライが。
35(1): 2008/03/30(日) 02:55:54 ID:LTETQcle(1)調 AAS
>>12 … ドイツ系の (ドイツ系の女性名)・ツヴェルフ(12の意) とかどうでしょ?
例えば、 ヘルガ・ツヴェルフ とか。ツンデレお嬢様っぽくない?
当然、生まれたときから日本住まいなので日本語ペラペラでw
だが正直、豆腐にゃ(ry
36(2): 2008/03/30(日) 10:48:03 ID:eqdfR2hl(2/2)調 AAS
>>35
その案頂いていく!!
>>10←>>12ね
「この文章を……9日だから、九条。訳してくれ」
「分かりません!!」
九条智香―ワタシはトモカと呼ぶ―が元気よく答える。
「…ったく…分からない事を自慢げに言うなよ」
もっとも注意した先生も苦笑いだ。トモカのキャラは先生の間にも浸透している。
…ワタシにとって羨ましい限りだ。
「じゃ、十和田。九条を助けてやれ」
「は、はい!!…彼女は言った。『私だって素直になりたい。もっと彼と話したい』」
十和田要―カナメがやや低めの声で丁寧に訳していく。カナメの声…好きだな…
!!カナメが座り際に此方を向いた。ワタシは慌てて首を窓の方へ振る。
余りに強く降ったせいか金髪が頬を撫でる。…ワタシの金髪は地毛であり、染めている訳じゃない。
「おい、ヘルガ。ヘルガ・ツヴェルフ。どうした?」
「ナンでもないです!!」
…先生。ワタシの名前をフルネームで呼ばないでよ…
授業が終わり、ワタシは友人のトモカやイチゴ―天宮苺―とお喋りをする。
「でもさ、ヘルガの髪って本当に綺麗だね」
「羨ましいよなー。俺なんてばぁちゃんから……
『髪染めたら追い出す』なんて言われた。ヘルガみたいな髪憧れるぜ」
ワタシにとっては、トモカの様な艶やかな黒髪の方が良かったかな?
……世の中無いものねだりね。
!!またカナメと視線が合った!!つい視線を横に向けてしまう。
「どうしたの、ヘルガ?」
「ナンでもない…」
駄目だ。カナメを見るとドキドキして仕様がない…
『カナメはトモカの事好きなんだよね』
分かってはいるけど、このワタシの気持はどうしたら良いのだろう…
イチゴに言わせると
「恋は実らない内が花」らしい。…でも、ワタシ限界だよ…
ワタシはこの時気付かなかった。ワタシの他にカナメを見るもう一人の少女に。
そして、ワタシを見ていた少年に。
【続くのか?】
37(1): 2008/03/30(日) 17:28:49 ID:N5HkyC6u(1)調 AAS
埋め用のSS書き込もうと思ったら既に512kb超えてるでやんのww
orz
38: 2008/03/30(日) 17:45:15 ID:+irKmQBC(2/2)調 AAS
>>36
gj
どうでも良いが民族性ジョークにおいてドイツ人は権威主義者で技術力が抜きん出ている民族ってことになってる
>>37
ならば今すぐ投下だ
39(1): 12 2008/03/30(日) 20:29:40 ID:ZUJohJKN(2/2)調 AAS
いつの間にかドイツ人になってるww
40(1): 2008/03/31(月) 01:50:49 ID:rnx9Yh99(1)調 AAS
>>36
採用ありがとう
>>39
ヘルガちゃん登場w Guten Abend!!
って>>12が>>32の「豆腐」案出した人かよwww
41(1): 12 2008/03/31(月) 06:32:19 ID:x95fcm3y(1)調 AAS
>>40
Ja, natuerlich!
他人の名前で遊ぶなんて失礼だからね。
42: 16・25 2008/03/31(月) 08:12:57 ID:zRmWmBh8(1)調 AAS
>>41
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
43: 2008/03/31(月) 16:20:45 ID:Nq3bSJ01(1)調 AAS
あちこちから名前借ります
やあやあみなさんこんにちわ。わたしの名前は十六夜 凛華(りんか)
またの名を愛のキューピッドと申しまするっ!
恋に悩めるクラスメイトの背中を押してあげるのが生き甲斐だっ。相手が拒否った場合は強引に引っ張って行っちゃうけど問題ナッシングーなの!
だってだってー、恋で悩んでる人ってー面白いんだもん!
そんなわけで今日も元気にキューピッドっ!やっちゃうよ〜〜
本日の調査対象はクラスメイトの如月樹良君だっ。彼、見た目は普通の男の子。影がやや薄いんだけど悪い人じゃない。
うーん。やっぱり情報が少ないなー。よし、早速…
「ねえねえ樹良くん」
情報収集開始だっ。ちなみにわたしは誰であろうと人を名前で呼ぶ。先生たちもねっ。
「ん?どうかしたの、十六夜さん?」
ノートをしまいこちらに顔を向けてくる。うん、やっぱり普通だっ。
「今好きな人っている?」
「……十六夜さんって、ホントにその手の話題好きだよね」
むむぅ、みんなと同じこと言うなぁ。まあ否定しないけどね
「そうだよ。で、どうなの?いるの?いないの?」
「いないよ。今後できたりするかもしれないけど今はいない」
「ふーん……」
44(1): 2008/04/01(火) 12:44:34 ID:5ANHlX09(1)調 AAS
この顔から判断するにホントにいないらしい。でもでも、もったいないなぁ。限りある青春なのに恋をしないなんて!
わたしは別だけどね。
ところで、さっきからこっちを物凄く見ている人がいるんだけど、樹良くん気づいてるのかなぁ。
「じゃあじゃあ、告白されたらどうする?」
ガタン!という音が後ろからしたようだっ。
「うーん……相手にもよるけどたぶん断らないと思うよ。僕って基本的に受け身だから」
お、これはいい情報だね。でもさ、それでいいのか男の子。攻めないのかね君は。
「ふんふん、なるほどー。いいこと聞けたよ!あんがとね!!」
「はは、どういたしまして」
邪気のない綺麗な笑顔。これがあの子に向けられたら気絶しちゃうかもね。って今もしてるか。
ほら、起きて苺。お姉さんが耳寄りな情報持ってきてやったからさ。
わたしは恋のキューピッド!恋に悩めるクラスメイトの背中を押すのが生き甲斐だっ。
今日も明日もがんばるぞ!オー!
さっきの情報話したらまた気絶しちった。純情だねぇ苺は。
45(1): 2008/04/02(水) 11:29:59 ID:LNS+2u82(1)調 AAS
サンデーで喜多さんっぽい女の子の漫画が連載開始になったな!
46: 2008/04/02(水) 15:08:42 ID:e5Th5ZYV(1)調 AAS
>>45
だいぶ前にこのスレでも話題になった読み切りだな。
読み切りのネタとしてならともかく、連載に耐えられるかなあ。
47: 2008/04/04(金) 03:42:10 ID:VMJKh918(1)調 AAS
>>9−44
何だこの流れ、面白すぎw
48: 2008/04/04(金) 07:39:26 ID:5XQ7+FLz(1/2)調 AAS
なんかすさまじいことになってるよな
49: 2008/04/04(金) 09:50:25 ID:fbNGCRCZ(1)調 AAS
リレーは好きじゃないがこういうネタの連続は大好きだ。
で、投下しそこねたって埋めネタ投下マダー?
50: 2008/04/04(金) 18:31:24 ID:5XQ7+FLz(2/2)調 AAS
俺も小ネタあるんで勝手に落としとくわ
「ねえ」
「ん?なんだ?」
「あんたって今好きな子いる?」
「いるけど、それがなにか?」
「……そうなんだ…。誰が好きなの…?」
「お前」
「そう………ってわたし?どういうことそれ!?」
「……文字通りだよ」
「………!まさか、これって告白な
しばしお待ちを
「もっとちゃんとムード作ってから言いなさいよね、バカ………ありがと…」
おそまつ
51: 2008/04/04(金) 20:43:26 ID:bwuh+T8h(1/2)調 AAS
>>9->>44の流れネタってまだ投下しても良い?
52: 2008/04/04(金) 21:12:37 ID:NjNw8vPi(1)調 AAS
むしろ全裸で待ってる
53: 2008/04/04(金) 22:16:04 ID:bwuh+T8h(2/2)調 AAS
>>12←>>13
男視線なんでスマソ…
彼女の様子を見る度に、俺は思い知らされる。
俺の恋が前途多難な茨の道であることが。
ヘルガ・ツヴェルフ。俺の片想いの相手には既に好きな男がいた…
「おい、トミ!!何を見てんだよ!?…ははーん…」
悪友を拳ひとつで黙らせて俺、十三岡 藍(とみおかあい)は再び物思いに耽る。
俺の名前「藍」から、初対面の人間は大抵怪訝な顔をする。
恐らくは女性っぽい名前だからだろう。九条なんかは笑いやがったし。
(もっともその後「いい名前だな!!」と笑いながら誉めてくれたが)
だがヘルガは違った。
『アイ?素敵な名前ね。…名前で呼んでいい?』
あの瞬間俺は彼女へ心を奪われてしまった。
彼女の輝く様な金髪、青空を連想させる瞳、綺麗な声が俺の頭を離れた日は
一日とてない。
そんなある日。
俺は気付いた。俺がヘルガを見るのと同じ位の頻度で、彼女もまた見ていた。
俺の親友、十和田要を。
これが他の奴なら、俺は気にしなかっただろう。全力で彼女にアタックしたに違いない。
(結果の成否はともかく)
だが、要が相手と分かり正直落胆した。
「要の方がヘルガにふさわしい」と。
そんな訳で今の俺には黙って見るしかできない。
だが彼女、ヘルガが悲しむ様なことがあれば……
俺は……………
54: 2008/04/05(土) 02:34:39 ID:H1g8Boo6(1)調 AAS
なんという連携w すげー
そしてヘルガが採用されてて嬉しいw
55: 2008/04/06(日) 21:20:21 ID:VYLDGyO+(1)調 AAS
レスから人物相関ができてキャラクターが生まれリレー小説になるなんて珍しい光景が見られるとは
俺、この板の人間でよかったぜ
56: 2008/04/07(月) 11:59:51 ID:G/KTaOb2(1)調 AAS
みんな素晴らしい妄s…もとい、創造力の持ち主ですね
57: 2008/04/12(土) 00:06:32 ID:tzNW/jM6(1)調 AAS
ふと気付くと日が開いてた。
ぬああ。
58: 2008/04/12(土) 17:27:11 ID:WLHPGYl1(1)調 AAS
作品の投下がないからねぇ
59: 2008/04/13(日) 23:16:54 ID:FLpbiG6W(1)調 AAS
なんとなく思い付いた。
ヒロインは帰国子女。
海外で育ったため、外国語はペラペラだが日本語には少し不自由。
クラスメートの主人公は見かねて、ヒロインの世話を焼くが、逆にヒロインは鬱陶しがる。
ある日主人公は後輩の女の子と知り合う。
明るく素直な後輩と主人公はすぐに仲良くなっていく。
同時にヒロインは、主人公が自分にとって大切な存在になっていた事に気付くが……
あったよな、こんなSS…
60: 2008/04/14(月) 11:16:26 ID:ufw6geZT(1)調 AAS
激しいジェラシーストームが吹き荒れた結果、ヒロインは素直モードで特攻するんですね
わかります
61(1): 2008/04/14(月) 22:34:29 ID:H0GHukay(1)調 AAS
強気な娘の切札的なセリフとはなんだろう?
⊃「あんたは私がいないとダメなのよっ!!」
62: 2008/04/14(月) 22:47:32 ID:KhPmV3R1(1/2)調 AAS
「あんたをきっと、わたしのトリコにしてあげるんだから!!
ジッチャンの名にかけて!!」
63: 2008/04/14(月) 23:00:12 ID:VRZssxL/(1)調 AAS
「オーノー!!
なぜ エレクチオンしないのッ」
64: 2008/04/14(月) 23:52:31 ID:KhPmV3R1(2/2)調 AAS
「俺は、愛のないセックスではイジャキレーションしないッ!!」
65(1): 2008/04/14(月) 23:59:01 ID:ypJp0L1g(1)調 AAS
激しく亀だが
静馬とますみマジ死ね。
勇一さんは俺がもらってく。
勇一は彩とくっつけば良かったんだ。
作者GJ
今まで買った小説より何倍も面白かった!
66: 2008/04/15(火) 00:14:35 ID:bWuc+r6X(1)調 AAS
それって前スレの話?
67: 2008/04/15(火) 00:51:19 ID:+ke3pgzE(1)調 AAS
>>61
「私なしで生きられるの?私はアンタなしじゃ生きられないのに」
水上悟志「げこげこ」より
個人的にこの人の作品の中で一番好きな台詞。
>>65
18才未満は立ち入り禁止なんだぜ?
68: 2008/04/18(金) 12:28:46 ID:+nmh2hOF(1)調 AAS
無敵の敗残兵共!
最古参の新兵共!
喜多さんの更新がキタぞ!
69: 2008/04/18(金) 22:45:31 ID:MPHJK+Fh(1)調 AAS
嘘つけ!もう騙されないぞ……ってホントにキター!
70: 2008/04/20(日) 03:03:11 ID:UdG0+c2C(1)調 AAS
まじかー
飛んで来るー
71: 2008/04/21(月) 10:21:29 ID:9QCJsm/6(1)調 AAS
喜多さんがキタのはとても嬉しい!!
しかし、ツクバさんの更新が止まってるのはとても悲しい…
72: 2008/04/23(水) 03:57:54 ID:R3o88Adn(1)調 AAS
復活age
73: 2008/04/25(金) 22:47:22 ID:2Ib+9meG(1)調 AAS
ツクバさんのサイトが消えた…
74: 2008/04/26(土) 02:45:08 ID:ud49ndbq(1)調 AAS
久しぶりすぎて喜多さんのいるサイト名忘れてしばらく難儀した
頑張って思い出した甲斐があった
75(1): 2008/04/26(土) 17:16:09 ID:v685a1Dv(1)調 AAS
ツクバさんのサイトが消えたのはまさか>65のせいなのだろうか……
76: 2008/04/26(土) 18:50:02 ID:6R4U3BXO(1)調 AAS
>>75
『FREE100.TVのサービスは終了いたしました』からジャマイカ
77(1): 2008/04/26(土) 22:05:47 ID:45i5Y1Ru(1)調 AAS
喜多さんのサイトがどこだかわからない…
78: 2008/04/26(土) 22:44:50 ID:J3EsBX//(1)調 AAS
>>77
足軽堂でググればおk
79: ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/04/26(土) 23:51:05 ID:TxAlt/53(1)調 AAS
宣伝で申し訳ありませんが、個人サイトを引っ越しましたのでご報告します。
外部リンク:red.ribbon.to
80: 2008/04/27(日) 00:47:40 ID:YVRyhx09(1)調 AAS
>79
良かった消えてなくてー
不器用彼女が大好きです。続きをクビを長くして待ってますよ!
81: 2008/04/27(日) 18:10:33 ID:nnFaqQSC(1)調 AAS
気が付いたら最初の盛り上がりは完全に忘れられてるなw
82: 2008/04/30(水) 03:43:04 ID:Ro2nAgcS(1)調 AAS
保守
83: 2008/05/01(木) 23:48:41 ID:47UtleBR(1)調 AAS
五月初保守
84: 2008/05/03(土) 04:04:27 ID:igIYx4AL(1)調 AAS
ツクバさん更新キター
85: 2008/05/03(土) 07:15:15 ID:8UOz8jo9(1)調 AAS
おお!!さっそく見てくる
86: 2008/05/06(火) 00:47:55 ID:+/NAX4F1(1)調 AAS
あー、みんなでツクバさんの家に行っちゃったのかよ…
俺も行こっ!!
グイッ
…なんだお前かよ。
袖を引っ張るなよ、伸びるだろーが…
ちょっと出かけてくるからさ、あと頼む。
グイグイッ
だから離せよ。
大体、いつも口煩いお前がなんで黙ってるんだよ?
…行くな?いや、ちょっと行かなきゃならない……
チュッ
わっ!!ば、馬鹿野郎!!
いきなり何を……!!
ってその据わった目とわきわき動く手が果てしなく気になる!!
アッー
(以下略)
という意味のない保守。
87: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/07(水) 23:50:22 ID:Q992kRt6(1/3)調 AAS
「き、緊張した〜」
「まったく、これくらいのことでそんなへばんなよな」
元々ヤクザの娘であるあたいと付き合うという時点で、ある程度のことは覚悟しとくだろ普通。
ん?なんのことか分からないって?なら今からあたいが説明しておこうか。
ここはあたいの家のあたいの部屋。とある用事で呼んだのだが、用事を済ませたこいつはこの有り様だ。
その用事とは、親父への顔見せ、である。
緑の将来の婿を一度きちんと見ておきたいから家に呼んでおいてくれ、というのは親父の話だ。
将来の婿?ハア?何言ってんだ?あいつがあたいの婿になるんじゃなくて、あたいがあいつの嫁になん………なっ、なに聞いてんだ!?
ま、まあそんなわけで顔見せが今日実現したわけだ。分かったか!?
ちなみにあたいの親父はサングラスが標準装備。理由は「父親の威厳を保つため」だそうで。
あたいも素顔は一度しか見てない。その一回も寝込みを襲撃してやっと見られたのだ。
素顔が案外可愛かったことと素顔を見られた親父が三日間不貞寝したことは、ここだけの話ってことで。
「疲れた………、緑さんのお父さんって、なんか、すごいね……。威厳があるっていうか、なんていうか」
88: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/07(水) 23:51:18 ID:Q992kRt6(2/3)調 AAS
その威厳の八割はグラサンでできています。合掌。
「まあ、仮にも組を指揮してるからな。ちったぁ威厳ねぇと面目たたねぇだろ」
「…ホントすごいや。僕の父親とは大違いだ」
「…おい、聞いてんのか?」
無視されんのは案外腹が立つものだ。特にこいつに無視されんのは我慢ならねぇ。
「でも怖いだけじゃなかったなぁ。山みたく揺るぎ無いものも感じたりしたし…」
「おいこら!あたいを無視するなんて良い度胸してんじゃねえか!!」
おもいっきり耳元で叫んでやった。
「うわっ!?え、え?緑さんなにか喋ってた?」
……まじで聞こえてなかったらしい。緊張で鼓膜でも破れたのか?それとも……
「ちょっと見せてみろ」
ぐいっと耳を引っ張り中をのぞき込む。抗議の声は無視。あたいを無視した罰だ。
「あ〜あ、やっぱりか」
案の定、中はかなり汚れていた。きちんと手入れしとけよな。だらしねぇ。
「仕方ねえな。耳掃除してやるから、少し待ってろ。道具取ってくる」
「え、してくれるの?」
「今のままじゃまともに会話できねぇだろうが。それとさっさと着替えとけよ。いつまで袴でいる気だ」
そう捨て台詞を残し、部屋をあとにする。
えっと、耳かきと綿棒はっと……
89: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/07(水) 23:52:28 ID:Q992kRt6(3/3)調 AAS
再びあたいの部屋。部屋にいるのは寝巻き姿のこいつとあたい、それに耳かきと綿棒と水の入ったカップ。
「始めんぞ。こっちこい」
「じゃあ遠慮なく」
言うと同時にあたいの膝に頭を下ろす。
む…、
早めに終わらせた方がいいかもな。長時間の正座はキツイ。
とにもかくにも耳掃除。スタートである。
まずは耳かきから。特に大きなゴミを掻きだし、奥まで見やすいするようにする。
サッサッサッ
あー、まじで汚れてんなこれ。
「………」
黙って掃除されてるこいつは、なんだか眠そうだ。そんなに気持ち良いのか?
「うん…なんだか…眠くなってきた……」
…ま、まあ、今日は疲れただろうし、別に寝てもいいぞ。
その…あれだ…。別に寝顔があれだからずっと見ていたいわけじゃないぞ!?
「それじゃあ……おやすみー……」
……ホントに寝ちまったよ。始めてから一分たってねーぞ。
っと、余計なことしてる場合じゃねーな。早いとこ終わらないと、足がやばいことになりそうだ。
奥の方はあまり汚れてなかった。結構早いが仕上げに入る。
綿棒の先を水に浸し、ティッシュで軽く拭き取る。濡れすぎてると耳の中がえらいことになるからな。
すまん、続きは後日
90: 2008/05/08(木) 00:41:26 ID:Jwjj3xBG(1/2)調 AAS
ヤクザ娘キターーーーーー!!!
お待ちしておりましたwww
91: 2008/05/08(木) 09:13:20 ID:Xb1Uv09e(1)調 AAS
待ってました!!
超wktk!!
92: 2008/05/08(木) 16:52:30 ID:qXjakm3j(1)調 AAS
ヤクザ娘キター!
しかしヤクザ娘には何人の作者さんがいるんだろうか?
93: 2008/05/08(木) 17:53:35 ID:f1yjlRa1(1)調 AAS
基本的には一人だろう。
94: 2008/05/08(木) 19:16:13 ID:c7ROvtqR(1)調 AAS
ヤクザ娘シリーズ好きっすw
GJ!!
だが縁(ゆかり)さんではなかったっけ?
95: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/08(木) 19:25:12 ID:art2J6S8(1/4)調 AAS
細かいゴミを取るため濡れ綿棒を耳に突っ込む。と、
「わきゃあっ!?」
うおっ、びっくりした!
「な、何だ急に」
「…い、いや、濡れた物がいきなり耳に入ってきたから。びっくりしちゃって」
むう、文字どおり寝耳に水というやつか。それにしても「わきゃあっ!?」って…。昔の漫画かっ。
「いいから横になれ。続きやんぞ」
「う、うん……」
やや警戒しているようだ。これしきのことで、情けない。
その後乾いた方で水気を取り、反対の耳も同じように掃除した。濡れ綿棒を突っ込んだとき、今度は「ひでばぁっ!?」と叫んだのは本人も自覚がない模様。こっちが驚いちまったぜ。
「ほい、おつかれさん」
これでばっちり聞こえるようになったはずだぞ。
「……うん、さっぱりした。ありがとね、緑さん」
…べっ、別に礼を言われるためにやったわけじゃないっつーの。
「……そうだ。お礼に僕も耳掃除してあげようか?」
へっ?お前がか?
んー……ま、まあ、どうしてもって言うんなら、されてやるぞ。
……こいつのあのときの顔……。きっとすげぇ気持ちいいんだろうなぁ……
……なに聞いてんだ!!
96: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/08(木) 19:28:17 ID:art2J6S8(2/4)調 AAS
「それじゃ、行きまーす」
そんな気の抜けた声で始まった耳掃除。あたいの時と同じように、まずは耳かきから。
サッサッサッ、と耳を探られる。
……なんか、くすぐったいような…こそばゆいけど気持ちいいような……
あー、なんか眠くなってきたぞ……
「眠い?」
んー、眠いし気持ちいいぞー。憎たらしいくらいうまいなーこんちくしょー。
「寝ててもいいよ。というか、たぶん起きてられないと思うけど」
むー、そんならー…いじでもおき……て……て…
辺りは一面、白。あたいはその中の一つ。まるで雲にでも包まれているようだ。
やわらかくて、あったかくて。ふわっふわのもっふもふで。あー、いい夢見てんなー、あたい。
……なんか、夢だとわかってんのに眠くなってきたぞ。
ま、細かいことはどうでもいっかー。もう一眠り…
「わきゃあっ!?」
耳の中に異物が侵入したことを察知した脳は、あたいを夢から強引に覚ました。
「な、ななな、なにを!?」
何だ今の!?眠気が一瞬で消えたぞ!
「あ、やっぱり起きちゃった?」
声の出所を探そうとして、ほどなくそれが真上であることが判明した。
そして、さっきの異物は濡れ綿棒だったようだ。
97: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/08(木) 19:29:33 ID:art2J6S8(3/4)調 AAS
「さっきのお返しだよ」
と、こいつはぬけぬけと言いやがった。くそっ、どうして寝ちまった!さっきのあたい!
…まあ、同じ失敗はするまい。反対の耳の時は絶対起きててやろう。
「じゃあ続けるよ」
と言って再び同じ耳に綿棒が差し込まれる。
ん?……な…なんだ、これ?
冷えた感触。耳の中を撫で回される、奇妙な感じ。
背筋が…ぞくぞくする……!
「や……ぁ…」
やばい…!声が……!
「どうかした?」
「いや、なんでもない!続けてくれ!」
「?」
不審がりながらも、それ以上の追求はしなかった。それはいいのだが……。
(こ……これ…)
気持ちいい、なんてなまやさしいもんじゃない。快感に近い。
それも普段感じているものとはまるでちがう。うまく言えないが、とにかくちがう……!
(…は……んぁ…!)
早く、終わって……くれ…!
「はい、終わったよ。反対向いて」
や……やっとか……。これはやばかった…。あとちょっとで……とにかくやばかった。
ん?反対?なんで……
この時、あたいは初めて耳が二つあることに怒りを感じた。
98(1): ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/08(木) 19:34:11 ID:art2J6S8(4/4)調 AAS
すんません。また切ります
ついでに言うと自分は正式な作者ではありません。ただのヤクザ娘スキーです
あと名前。確かに緑さんではなく縁さんでした……。すんませんまじすんません
こんな自分に続きを書く資格があるでしょうか
99: 2008/05/08(木) 22:23:36 ID:Jwjj3xBG(2/2)調 AAS
アリじゃないの?
前も複数の人で廻してて、縁さんと緑さんが混じったりもしてなかったっけ?
100: 2008/05/09(金) 10:37:24 ID:kByS/Bpg(1/2)調 AAS
うん、過去にも混じってたw
リレー状態が楽しいんだよな。
>>98
ばっかやろう、書く資格があるでしょうか、だとぉ?
思わず、まとめサイトで最初っから読み直しちまったじゃねーか!
続けないと……続けないと、ぶん投げて静かの海に沈めっぞ!
じゃなくて、続けてください。お願いします。
101: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/09(金) 21:55:26 ID:qaQ32yka(1/6)調 AAS
(……は……んぅ…)
その後耳かきによる反対の耳の掃除を終え、再び綿棒による攻撃が始まった。耳の中を優しく、撫でるように擦られる。
(…く…うっ……んぁ……)
くそっ!なんであたいがこんな棒っきれなんかに…!
(……や…ぁ……声…でちゃう……!)
なん…でこれしきの……ことで…
(…んぁ…っ……ぁ!)
もう…我慢……できない…!
「……はい、終わったよ縁さん」
……終わり?これで、終わり?
あ、危なかった……。危うく本能全開になるとこだった……。
とにかく気持ちを落ち着けるため、目を閉じて二、三度浅く呼吸をする。
「縁さん、縁さん?……寝ちゃってるのかな?」
すまんが今のあたいには会話するだけの体力が残ってない。もうちっと待ってくれ。
「……」
と、頭を軽く持ち上げられ、優しく膝まくらを解かれる。そっとベッドに頭を下ろされ、
「いい夢見てね、縁」
耳元で、
「おやすみ」
そんな言葉を囁かれて、
ちゅっ
頬に……きすされた。
「……!?!?」
ようやく落ち着いた鼓動が、さっきの数倍の速度で鳴り響き、脳が沸騰する。
そして。
あたいの中の檻が、ぶちやぶられた。
102: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/09(金) 22:08:55 ID:qaQ32yka(2/6)調 AAS
内に秘められたもう一人のあたいは、本能の赴くままに行動する。
狙いはもちろん、隣で寝ようとしているこいつ。横向きでいたのを強引に引っ張って仰向けにし、その上に馬乗りになる。
「……え、ちょ、縁さん?」
慌てている。当然だろう。
今までこいつは押し倒された経験がないはずだ。こいつが求め、あたいがそれに答える。それが基本になっているから。
「…お前が、悪いんだぞ」
「え?」
人に火をつけておいて、ようやく静まりかけたところに今度は油をぶちまけやがった。
もう、止まれない。
「このまま、するぞ」
「な、なにを…」
とぼける前に口を口で塞ぐ。それだけではなく、舌を差し出して口の中をなめまわし、互いの舌を絡ませる。
ペースなんて考えない、全力のきす。息が切れるまで、続ける。
「…は…ぁっ……ん…」
「ぷはっ……縁…さん?」
相変わらず状況が飲み込めないようだ。ちゃんと言葉で言ってやったのに。
「だから……するって言ってんだろ……」
「…えっと……これを?」
言うと同時に、あたいの胸と股間に触れる。
「きゃうっ!…はぁ……そう、だよ。他に、なにがあんだよ……んぁ…」
両手の指が蠢き、敏感な二カ所をいじられる。
103: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/09(金) 22:23:20 ID:qaQ32yka(3/6)調 AAS
「いや……縁さんの方から誘ってくるなんて今までなかったから、ちょっと驚いちゃってさ」
言いながらも指の動きは止めない。右手の指は先端を探るように動き、左手は早くも下着の中に入れられている。
「仕方…ん……ないだろ…。なんか……興奮…しちゃって……!」
絶え間なく与えられる刺激。頭の中を白く染めあげる、幸せな感覚。
「だから……」
「うん、わかった」
あたいの思考を読んだかのように、自分とあたいの下の服を素早く取り去る。
そして、あたい自身に自分のモノをあてがう。
「きて……」
「いくよ、縁」
言うが早いか、腰を落として挿入を始める。
「ぅ……んぁ……やあっ…!」
思考が、さらに白く染まる。圧倒的な心地よさが、あたいを満たしていく。
「全部、入ったよ」
耳に響くのは、最も愛しい人の声。この人の肌のぬくもりを知っているのは、世界であたいだけ。
一緒に居たい。ずっと、一生、いや、あの世に逝ってからも。
ずっと、二人で。
「……なあ、お前の、十八歳の誕生日にさ……」
「え、なに?」
これは、普段のあたいには絶対言えない、すごく恥ずかしいこと。だけど…今のあたいなら…
「二人だけで、結婚式挙げないか?」
104: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/09(金) 22:58:32 ID:qaQ32yka(4/6)調 AAS
「………………え?」
たっぷり十秒停止し、ようやくでたのはそんな言葉。
「それって……つまり…?」
そ、そうだよ。あれだよ!
「え、えっと、なんか突然で、驚いちゃったけど…」
突然、か………。まあ、こんなことしてるときに言うことじゃないよな。………断られちまうかな。
「そんなこと言われたら……もう…我慢できないよ……!!」
瞬間、腰を打ちつけられた。荒々しく情熱的に、体をぶつけられる。
「ふあ……あぁっ!?」
「縁っ!好きだ!!大好きだ!!!」
加速する行為。互いが互いを最も感じられる瞬間。
それがもうすぐ、くる。
「あたいも……あっ……も…もう……くるっ……!」
「僕も…もう…!」
頭の中は真っ白に染まり、ただひたすらに愛しい人を貪欲にむさぼる。
ただ、愛をむさぼる。
「ふぁ……や……やああぁぁっ!!」
全身がびくびく痙攣し、絶頂の快楽が電流のようにかけめぐる。視界が薄れ、瞼が閉じられ始める。
意識が消える前、あたいは心にある素直な気持ちを、言葉にした。
「大好き……」
105: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/09(金) 23:00:36 ID:qaQ32yka(5/6)調 AAS
目を覚ましたとき、視界いっぱいの顔があった。
「おはよう、縁さん。と言ってもまだ夜だけどね」
あー、うん、おはよ……
…なんだかよくわからんが、まともに顔が見れねぇ。なんだこりゃ?
「えっと……さっきの返事だけど…」
……ホントはわかってたよ。勢いの力も借りて言った、結婚のこと。素に戻ったら今さら恥ずかしくなってきた。
大体話早すぎねぇか?結婚って何年後の話だよ?
「結婚式、どこで挙げよっか?」
は?
「二人っきりだから、どこか静かな所がいいよね。誰も居ない浜辺とか、夕日の綺麗な湖とか」
ちょ、ちょっと待て。
「いいのか?あたいなんかと結婚して…」
「あたりまえだよ。今じゃもう縁さん無しの生活なんて考えられないからね」
………やれやれ。気が早いのはお互い様、か。
「ねえ、縁さんはどこがいい?」
ん、色々あるけど、まずはするべきことがある。いや、言うべきことか。
結婚。それはすなわち、あたいがこいつの嫁になるということ。今のあたいじゃ、それにふさわしくない。だから少しずつ変わっていこうと思う。
まずは……
「どこがいいかしらね、あなた」
小さなことからコツコツとね
おわり
106: ヤクザな娘の耳掃除 2008/05/09(金) 23:05:09 ID:qaQ32yka(6/6)調 AAS
はい。終わりです。ブツ切りですいませんでした
エロシーン難しいorz。お気に召さなかったらすみません
107: 2008/05/09(金) 23:53:02 ID:kByS/Bpg(2/2)調 AAS
うおー。
数スレに渡ったヤクザ娘ペアも、ついにウェディンブベルを鳴らすのか。
GJっす!
あれ? おかしいな、目から汗が……。
108: 2008/05/11(日) 03:49:16 ID:rR0i6J8f(1)調 AAS
G(´;ω;`)J
109: ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/12(月) 21:09:32 ID:FJUnJLm6(1/11)調 AAS
前スレで書いていた不器用な彼女の続きが書けましたので投下します。
110: 不器用な彼女 ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/12(月) 21:10:10 ID:FJUnJLm6(2/11)調 AAS
「お茶、ここに置いておいておくからね?じゃあ修太、しっかりと勉強するんだよ?
島津さんに迷惑かけるんじゃないよ、分かったね?島津さん、バカ息子ですがよろしくお願いしますね」
「島津さん、このバカをよろしくお願いします!言うこと聞かないようだったらぶん殴っていいですから。
変なことしてくるようだったら、遠慮せずおじさんに言っておくれ。ぶち殺すから」
お茶とお菓子をお盆に乗せて私達に差し入れを持ってきてくれた、おじさんにおばさん。
結城に勉強を教える時は、わざわざお菓子まで用意してくれている。
私の愛する人のためだ。私が好んで教えているのだから、そんなにも気を使わなくてもいいのに……
そう思いつつも、これが密かな楽しみなのも事実だ。
どうも私は自分で思っているよりも、食べ物に関しては卑しい性格らしい。
結城やクラスメートの皆にも、よく言われてしまう。
『美味しいものを前にしたキラキラおめめの島津っちって、カワイイねぇ』と。
結城に褒めてもらえるのは嬉しいのだが……何かが違うような気がする。いったい何が違うのだろう?
さて、と。せっかくおばさん達が用意してくれたのだから、美味しく頂かなくてはもったいない。
今日のお菓子は……河童印のえびせんか。これは私の大好物の一品じゃないか!
エビ風味の程よい味付けに、サクサクとたまらない食感。
一本を口に運ぶと、あっという間に『サクサクサク!』と一気に食べ進み、
えびさえんを口に運ぶ手が止まらなくなってしまうという、スナック菓子界の王様だ。
小学生の頃、パパがママに内緒で時々買ってきてくれて、よく弟達と取り合いになったものだ。
結局はママに隠れて食べていたのがバレてしまって、パパや弟達と一緒に正座でお説教をされた。
懐かしいな……河童印のえびせんは、島津家の思い出の味なんだ。
……ダメだ!これは食べると止まらなくなってしまう!それでは結城が集中出来ないではないか?
仕方がない、結城に集中してもらう為、このえびせんは私が全ていただこう。
とりあえずは……おじさん達には早く出て行ってもらおう。でないと食べることが出来ない。
「おじさんにおばさん、私に任せてください。ビシバシと鍛えて、次こそは平均点を越える成績にします」
胸をドンと叩き、おじさん達にやる気を見せる。
今から勉強をするのだから、早く出て行ってくれないだろうか?
早くサクサクのえびせんを口いっぱいに頬張りたいものだ。あぁ、おなか空いた。
「ありがとうね、島津さん。貴女みたいないい子が、このバカ息子の彼女だなんて……
人間まじめに働いてたらいい事があるもんだねぇ」
「ホントだなぁ。このバカが、こんないい子と恋人同士だもんな。こりゃますます頑張って働かなきゃな!」
私の言葉に涙ぐむ2人。そこまで喜んでくれるのは嬉しいのだが、これ以上頑張って働いたら身体に悪い。
働きすぎて倒れる人もいることだし、注意を促さなければいけないな。
「おじさんにおばさん。仕事を頑張るのはいい事ですが、体にも気を遣ってください。
特に自営業の人は健康管理を怠ることが多いそうですから、一度キチンと健康診断を受けることをお勧めします」
そう、自営業の人は健康診断をあまり受けないそうだ。
魚屋さんの大将も、去年の年末の忙しい時期に倒れ、新年を病室で迎えていた。
私の大好きなおじさん達にはそうなってほしくはない。……好きな人を生んでくれた2人だ。
この2人がいなければ、私は結城と出合うこともなかった。いわば2人は私の恩人なんだ。
「あぁ……ホントにいい子だよぉ。グスッ、こんないい子が修太の恋人だなんて、夢のようだよぉ」
「グスッ、ホント、優しくて素直で頭もよくて、おまけに美人で料理まで上手い!
こんな完璧な子が修太を好きになってくれるなんて……奇跡ってのは起こるもんだな」
「もういいよ!いい加減出て行ってくれよ!これじゃいつまで経っても勉強できやしねぇよ!」
なかなか部屋を出て行かないおじさん達に、辛抱を出来なかったのか、結城が大声を上げた。
確かに早く出て行ってもらいたいが、大声を上げるまではないだろう?
「はいはい、2人のところ邪魔して悪かったね。じゃあ母さん達は出て行くからしっかりと勉強頑張るんだよ?」
「島津さん。バカ息子をよろしくお願いします。修太!失礼なことをしやがったら承知しねぇぞ!」
渋々といった顔をして、部屋を出て行く2人。ふぅ、これでやっとえびせんを食べられるな。
111: 不器用な彼女 ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/12(月) 21:10:37 ID:FJUnJLm6(3/11)調 AAS
金曜日の放課後、結城米穀店でのアルバイトを終えた私は、
結城の為に手作りをした問題集のプリントを片手に、結城の部屋にお邪魔した。
相変わらずゲームやマンガの多い部屋だ。……今日はどのマンガを読もうかな?
「なんでオレの親は息子が勉強するのを信じないんだろうな?
お前はマンガ読んでるだけで、勉強してるのはオレなのにな」
「ん〜?それは今までの行いが悪いからだろう?
結城の場合は成績まで悪いからな、信じてもらえないのは仕方がないことだと思う」
結城の言葉に適当に答え、本棚から一冊のマンガを取り出す。
うん、今日はこの戦国時代物のマンガを読むとしよう。
主人公が長宗我部元親ならよかったのだが、どうやら彼はマイナーな武将らしい。
結城との接点を作ってくれた武将だ、私は彼が大好きなのだがな。
読む本も決まったところで、次は食べる物を用意しなければ。
結城が勉強に集中できるよう、私1人で食べてあげないといけない。
これも結城の為だ、心を鬼にして食さねばいけないな。……決して独り占めしたいのではない!
おばさんが持ってきてくれたえびせんを開け、パクリと一本を食す。
サクサクサク……うん、このサクサクの食感がたまらない!
あまりの美味しさに、次々と口の中に放り込み、サクサクと食す。ダメだ、もう止まない!
あぁ……こんなにも食べるのに夢中になってしまう食べ物が、この世の中にあっていいのだろうか?
「……なぁ島津。お前、お菓子食いに来てるだけだろ?」
「ふぉんふぁふぉふぉふぁふぁい!」
「お前、口の中にどんだけ詰め込んでるんだよ!オレにもよこせよ!」
袋を奪おうとする勇気の手を叩き、えびせんを死守する。
いくら結城でもえびせんは渡さない!これは私の物だ!
「ダメだ!このえびせんという物は、美味しさのあまり食べると止まらなくなるんだ。
一本でも食べると美味しさのあまりにもっと食べたくなり、集中力が切れてしまう。
そうなるともう勉強どころではなくなってしまう。そうなってしまっては困るだろう?
結城には勉強をしてもらわなければいけない。おじさんとおばさんにもしっかりと勉強させると誓ったしな。
だから、このような危険な食べ物を君に食べさせるわけにはいかないんだ。
分かってほしい。私も君と同じ食べ物を分け合いたいんだ。でも、このえびせんだけはダメなんだ」
私の言葉に、真剣な表情で見つめてくれた結城。
そうか、私の心が伝わったのだな?……そ、そんなに見つめないでくれないか?
嬉しいのだが、少し恥ずかしいんだ。
そんな真剣な眼差しの結城が、私に向かい、口を開いた。
「島津、お前……この間のシュークリームの時もそう言ってたよな?」
…ぐぅ!
「その前のイチゴ大福の時もそうだったな?」
……ふぐぅ!
「そのまた前の、もみじ饅頭の時もそうじゃなかったっけ?」
………はぐぅ!
「お前……食いしん坊だな」
…………や、やはりそうだったのか。私は……食いしん坊だったのか。
ぐすっ……なにが結城のため、だ。自分がえびせんを食べたいためじゃないか。
こんなにも美味しいえびせんを独り占めして……私は最低な女だ。
こんな最低な女だと、結城に嫌われてしまう。……もう、嫌われてしまったのかもしれない。
ぐすっ、私は、馬鹿だ。救い様のない、大馬鹿だ!
このようなことで、愛する、大切な人から嫌われてしまうなんて……どうしようもない大馬鹿なんだ!
112: 不器用な彼女 ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/12(月) 21:11:01 ID:FJUnJLm6(4/11)調 AAS
嫌われてしまった……そう考えただけで全身から力が抜け、ガックリと膝をつき両手をついてしまう。
もう二度と、手を繋いで歩いてもらえないのだろうか?
もう二度と、お弁当が美味しいと満面の笑みで褒めてもらえないのだろうか?
もう二度と……好きだと囁いてもらえないのだろうか?
結城と恋人でいられなくなるかもしれない……そんな絶望的な考えを巡らせている私に、結城が言葉をかけてきた。
「島津……お前ってやっぱり面白いな!」
「……ぐすっ、面白い?」
「あぁ、すっげぇ面白い!やっぱりオレ、お前のこと好きだわ」
落ち込んでいる私を、ギュッと抱きしめてくれる結城。
か、顔が!結城の顔がすぐ側に!……す、すすす好き?今、好きと言ってくれたのか?
「す、好き?ま、まだ私のことを好きでいてくれているのか?」
「ははは、当たり前だろ?お前のそんなヘンなとこに惚れるのは、オレ位なもんだぞ?」
「ひっく、ぐすっ……やはり結城は馬鹿だな。こんな馬鹿な私を好きになってくれるのだから」
結城の優しい言葉に涙が溢れてくる。その涙をそっと拭いてくれる優しい結城。
あぁ……結城が触れると身体が熱くなってしまう。これはいったいなんなのだろう?
「はははは、バカ同士で丁度いいじゃないか。けどえびせん独り占めは止めてくれよな。
オレにも少しは食べさせてくれよ」
自分にもえびせんを食べさせてほしい。当たり前の意見を述べる結城。
確かにその通りだ。私達は恋人同士なんだ、大切なものは分け合わないといけない。
……いや、それでは勉強にならなくなるのではないか?
えびせんは食べてしまうと止まらなくなる、魔力にも似た力を持っている。
そんな危険なものを食べさせたら、集中力がなくなってしまうではないか!
……仕方ないな、味だけでも味わってもらうとしよう。
「……ダメだ。結城は勉強に集中しなければならない。だからえびせんは食べさせることはできないな」
「なんだよ、それ!ちょっとくらい食べさせてくれてもいいじゃんか」
「絶対にダメだ!……と言いたい所だが、せめてもの情けだ。味だけでも味あわせてあげよう」
言葉の意味が分からずに、キョトンとした表情の結城の顔に手を添えて唇を合わせる。
抱きしめてくれた君が悪いんだ。君の顔をこんなに近くで見て、我慢できるわけがない。
結城の首に腕を回して抱きつき、もっと深く唇を合わせる。
そして、突然のキスに驚く結城の口の中に私の舌をねじ込んだ。
舌を入れると同時に唾液も送り込み、結城に私の口の中に残っているえびせんの味を堪能してもらう。
すると結城もえびせんの味を味わおうと私の舌に絡み付いてきた。
お互いに舌を絡めあい、いつしかえびせんの味はなくなり、お互いの味しか味わえなくなってしまった。
私は……クラスメートに教えてもらった、このキスが大好きだ。
舌を絡めあっていると結城と一つになれたような気がして、とても幸せな気分になるんだ。
……結城もそうだといいな。私と一つになっている感触を、楽しんでくれていると嬉しいな。
113: 不器用な彼女 ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/12(月) 21:11:23 ID:FJUnJLm6(5/11)調 AAS
5分ほどお互いの味を堪能した私達は、名残惜しむかのような唾液の橋を架けながら唇を外す。
結城の目は虚ろになっていて、おそらく私もそうなっているのだろう。
その証拠に、結城のこと以外を考えられなくなっている。
結城も私のことだけしか考えられなくなっていたら、嬉しいな。
……ダ、ダメだ!今日、何の為に私はここにいるんだ!
結城に勉強をさせるためではないか!こんなことをしている場合ではない!
「さぁ、十分にえびせんの味も堪能しただろう?早速勉強を開始する!」
「へ?勉強?今日はもういいじゃんか。それよりオレ、もっと島津とキスしたいぞ」
キ、キスをしたい?わ、私とか?……ゆ、結城ぃ、私も君をもっと感じたい!
だが……断腸の思いだが、君には勉強をしてもらわなければいけない!
「結城もキスをしたいと思ってくれているなんて、とても嬉しいよ。
でも……ダメだ。おじさん達に勉強をさせると誓ったんだ。あの2人に嘘はつけない」
「チェッ、もっとしたかったのに……もうちょっとくらいいいだろ?」
唇を突き出し、迫ってくる結城。だから言っているだろう?君は勉強をしなければいけないんだ!
「いい加減にしないか!次の試験でいい成績を修めたら好きなだけしていいから。だから今は勉強を頑張るんだ」
「え?ホントか?試験で点数よかったら、いくらでもしていいのか?」
「あ、あぁ、頑張った君へのご褒美だ、そのくらい別に構わないよ」
キスは頑張った君へのご褒美であり、私へのご褒美でもあるんだ。
だから是が非でも成績を上げてもらわなければいけない。
結城、私の為にも頑張るんだ!……正直、君とはもっとキスをしていたいんだ。
「ご褒美?じゃあさ、成績上がったらご褒美の代わりにオレのお願い聞いてくれないか?」
キスがご褒美だと言ったところなんだがな、いきなり話がすり変わっていないか?
ご褒美の代わりに、だと?私とのキスよりも欲しい物があるというのか!
「なにが『じゃあさ』だ!……ま、まぁ、頑張って成績を上げたのなら考えてあげなくもない。
ただし!私に出来る範囲でのことだぞ?」
キスの変わりにと言われていい気はしないが、結城の喜ぶ顔も見て見たい。
好きな人の願いだ、どうせなら頑張ったご褒美でなくても叶えてあげたい。
だが勉強も頑張らせなければいけないし、ご褒美というニンジンをぶら下げた方が成績もよくなるだろう。
……キスは私へのご褒美としてするとしよう。
「おおっしゃ!じゃあオレ、頑張る!頑張って勉強してご褒美ゲットするぜ〜!」
「す、凄いやる気だな。ちなみにそのご褒美とはいったいなんなのだ?」
結城をここまでやる気にさせるご褒美が気になる。いったいなんなのだろう?
「んっふっふっふ……それは秘密だ!だって言ったらお前、断わりそうだもん」
「わ、私が断るかもしれないことを要求するつもりか?」
「ご褒美なんだからいいだろ?おし!早速勉強するぜ!今日の分のプリント、貸してくれよ」
ご褒美目当てで張り切りだした結城に問題プリントを渡し、勉強を開始する。
私に何をさせる気なのか気になるところだが……やる気になってくれたのは嬉しい。
どのようなご褒美なのかは気になるところだが、このやる気に水を差すわけにはいかない。
成績が上がったら、約束どおりにご褒美をあげなくてはいけないな。
……どんなことを要求してくるのだろう?
少し不安であり、ちょっと期待もしてしまう。いったいどんなご褒美なのだろう?
114(1): 不器用な彼女 ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/12(月) 21:11:45 ID:FJUnJLm6(6/11)調 AAS
「島津っち〜、聞いたよ?最近結城の部屋に入り浸ってるらしいねぇ」
「あの結城の成績が上がってきてるって、先生達驚いてたよ?島津っちはいい彼女してるねぇ」
学校での休み時間、いつものように友人達に囲まれる。
結城と出会う前には、とても考えられなかった光景だ。
結城と出会ったことで、私の周りが劇的に変化している。……いや、変わったのは私自身なのだろうか?
その証拠に、友人達に結城とのことをからかわれても、怒りの感情は沸いてこない。
むしろ、結城の話をもっと聞いて欲しいと思ってしまう。
これが『惚気る』ということなのだろうか?
「い、入り浸ってはいない……と思う。
確かに最近は勉強を教える為に毎日部屋に行ってはいるが、目的はあくまで勉強なんだ。
だから入り浸っているという表現は違うと思う」
「成績が上がってきたのは結城の努力があってこそだ。
それに結城に勉強を教えることにより、私が学ぶことも多いんだ」
そう、私が教えられることも多い。
自分では認識していなかったのだが、私は人に物を教えたりすることが、とてもヘタだったようだ。
今思うと、結城に初めて勉強を教えた時、とてもヒドイ教え方をしていた。
『教科書の50ページから、75ページまでを全て暗記して欲しい。この範囲を覚えれば成績も上がると思う』
いくら私が教科書を全て暗記しているからといって、それを結城に押し付けるのはダメだ。
当時の私はそのことを理解しておらず、結城にダメだしされるまで、それに気がつかなかった。
『覚えれるわけないじゃん、もっと解りやすく教えてくれよ。お前、教えるのがヘタだな』
こう言われて、私は落ち込んでしまった。
しかし愛する人の成績を上げるためだ、私はどう教えればわかり易く理解してもらえるのかを研究した。
その研究のかいあって、結城の成績は格段に上昇した。
……といっても、赤点がなくなっただけで、平均点以下なのは変わらなかったが。
次こそは平均点。その次は、平均80点を越えてもらおう。
出来れば私と同じく全ての教科で100点を取ってもらいたいものだ。
……そういえば成績が上がったら、ご褒美をあげることになっていたな。
どんなご褒美を要求されるのだろうか?
どうせ結城のことだ、お弁当のおかずにお肉をもっと入れて欲しいとか、そういうことなんだろうな。
まったく……君の健康を考えてのお弁当なんだから、ワガママを言わずしっかりと野菜をとってほしいな。
しかし、頑張ったご褒美として、少しはお肉の量を増やしてあげてもいいかな?
美味しそうにお弁当を食べてくれる結城の顔を想像し、頬が緩む。
……結城の分のお肉を増やすために、パパの分のお肉を減らすとしよう。
115: 不器用な彼女 ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/12(月) 21:12:27 ID:FJUnJLm6(7/11)調 AAS
「島津っち、なにニヤニヤしてるの?どうせ結城のことを考えてるんでしょ?ホント、大好きなんだねぇ」
結城の喜ぶ顔を想像し、頬を緩めている私の頬を突く友人。
何故私が結城の事を考えていると分かったのだろう?
「んん?いや、結城へのご褒美について考えていたんだ。
どうせお弁当のお肉をもっと増やして欲しい、と言ってくるのだろうなと思ってね」
「へ?ご褒美?ご褒美って何?」
「あぁ、説明不足だったな。次のテストで結城の成績が上がったら、結城の求めるご褒美をあげると約束をしたんだ」
牛肉は止めて豚肉にしよう。牛よりも豚の方が身体にはいい。
まったく、結城め……私へのご褒美のキスは、たくさんしてもらうとしよう。
「いやいやいや!島津っち、それ多分違うよ?」
「そうそうそう、健全な男子高校生が、島津っちのような綺麗な女の子にそんなご褒美求めてる訳ないじゃん」
「……は?お肉ではないのか?ではデザートだろうか?」
デザートか。果物でいいのだろうか?りんごをウサギさんにしてあげたら喜んでくれるのだろうか?
「いやいやいやいや!それも違うって!……あれ?ある意味デザートになるのかな?」
「そういえば2人が付き合いだして、半年くらい経つんだねぇ。そろそろ頃合だよね?」
「頃合というか、少し遅いと思うけどね。あ〜あ、これで島津っちも大人の仲間入りかぁ」
「……は?皆はいったい何を言っているのだろうか?私が大人の仲間入りとはどういう意味なのだろう?」
皆の言葉の意味が解らずに、不思議がっている私に説明をしてくれた。
友人達曰く『結城が求めてくるご褒美は間違いなく島津っちの身体。つまり、えっちしたいんだよ』だそうだ。
……そ、そうなのか?結城がついに私を求めてくるのか?
た、確かにいつかはそういう時が来るとは思ってはいたが……その時がついに来るのか?
……し、下着を買いに行かねば!大人雰囲気をかもし出している、セクシーな下着を!
結城に喜んでもらう為、少しでもセクシーな下着を!
その日の放課後、結城との勉強会をキャンセルした私は、友人達と下着を買いに行くことになった。
何も知らない私にいろいろなアドバイスをくれた、優しい友人達。
皆、ありがとう。いきなり求められていたら、どうすればいいのか戸惑うところだった。
皆のアドバイスで購入した、この黒い下着を身に着けて、結城と一つになろうと思う。
バイト代のほとんどが消えてしまったが、後悔はしない。結城に喜んでもらう為だからな。
ママに購入した下着について色々聞かれてしまったが、気にしない。
……パパが下着を見て号泣したけど、無視してしまった。パパ、ゴメンなさい。
116: 不器用な彼女 ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/12(月) 21:12:50 ID:FJUnJLm6(8/11)調 AAS
下着を購入した日から2ヵ月後、ついにその日が来てしまった。
友人達にいろんな知識を教えてもらい、ママからも避妊の大切さを再度教えてもらった。
私はこの2ヶ月間で、いつでも結城の要求に答えることが出来る、知識を手に入れた、と思う。
その結城は、猛勉強のかいあって、全ての教科で平均点どころか、平均を上回るという予想外の高成績を収めた。
テストに向けて猛勉強をする結城の横顔は、なかなか凛々しくてカッコイイものだった。
そ、そんなにご褒美がほしかったのか?……そこまで私が欲しかったのだろうか?
「島津っち、スゴイねぇ。結城、平均点以上の成績だったみたいじゃん」
「島津っちって勉強を教えるのが上手なんだね。学校の先生とか似合いそうだね?」
「あ、それいいね、美人の天才女教師!男子生徒の人気を集めるよ」
いつだろうか?いつご褒美を求めてくるのだろうか?不安と緊張と、少しの期待でドキドキしている私。
いつだろう?いつ求められるのだろう?どこで求められてしまうのだろうか?
結城の部屋か?しかしあの部屋ではおじさんやおばさんが、いつ様子を見に来るかわからない。
今思えば、時々勉強の様子を見に来ていたのは、私達がSEXをしていないかをチェックするために来ていたのだろう。
もし、私達がSEXしている現場を見られてしまったら……結城はおじさんに殺されてしまうのではないか?
きっと私もタダではすまないだろう。……拳骨を落とされてしまうのではないだろうか?
ダメだ!結城の部屋でのSEXは危険すぎる!では私の家でするのがいいのだろうか?
「でも島津っちは天才だからねぇ。先生とかじゃなく、何かの研究者になるんじゃないのかな?」
「それも似合う気がするねぇ。島津っちは将来何になりたいの?意外と結城のお嫁さんとかかな?」
「あははは!それ、ありえそうだね!島津っちって、ちょっと変わってるから、それもいいかもしれないね」
しかし私の家でSEXをしても、弟達に見つかってしまったらマズイのではないか?
それよりもパパが結城と会ってしまったら……何をするか分からない。
私を大切に想ってくれているのは嬉しいのだが、結城を敵視しているみたいなんだ。
だから二人を合わせるのはまだ時期尚早で、危険のような気がする。……いつかはパパにも紹介したいな。
「でもこれでご褒美あげなきゃいけなくなったね。島津っち、緊張してる?」
「あははは、もうガッチガチだねぇ。ほっぺはプニプニだけどね。緊張してたら、濡れるものも濡れなくなるよ?」
「そそ、濡れてなきゃ痛いからね。初めては濡れててもすっごく痛いんだから、濡れてなきゃもっと痛いよ?」
「……は!す、すまない!皆の話を聞いていなかった、申し訳ない」
私の緊張を解す為か、頬を抓ってくる友人達。
今からこんなに緊張していたら、結城と肌を合わせる時にはどうなってしまうのだろう?
……やはりSEXというものは、キスよりも一体感があって気持ちいいものなのだろうか?
友人達やママの話では、SEXは慣れるまでは痛いだけだという話だが……初めてはやはり痛いのだろうか?
「いったい何を話していたのだろう?その、緊張して、話が耳に入っていなかったんだ。申し訳ない」
「あははは!島津っちは初めてだからねぇ。アタシも初めては緊張しちゃったもんね」
「島津っちは将来何になるのかなって話してたの。学校の先生とか似合うんじゃないかって言ってたんだよ」
「もしくは結城のお嫁さんとかね。結城のおじさん達とも仲いいんだよね?嫁姑問題も起こりそうにないじゃん」
「いや、私は高校を卒業したら就職をするつもりだ。公務員になりたいなと考えている。
我が島津家は家を買ったおかげで家計が火の車なんだ。すこしでも家計を助けたいと思っているんだ。
大学へはお金に余裕がなくて、行けそうにないというのも理由の一つだ。
私が大学に行けなくても、私が働いてお金を稼ぎ、弟達を大学に行かせてあげたいとも考えているんだ。
……ゆ、結城のお嫁さん?」
117: 不器用な彼女 ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/12(月) 21:13:29 ID:FJUnJLm6(9/11)調 AAS
お、お嫁さんというと、私が結城と夫婦になるということか?
パパやママみたいに時々口げんかはするけど、お互いを大切に想い、共に力を合わせて暮らすということなのだろうか?
おじさんやおばさんのように力を合わせ、仲良く働くということなのだろうか?
私が結城と……そうなれるのだろうか?
パパやママのように、おじさんやおばさんのように……結城と、そういう風になれるといいな。
「そ、それは、その……まだ私達は若い。人生経験も少ないんだ。
だから、私と結城が、その……け、けけけ、結婚なんてまだ早いと思っている」
「ああ!島津っち、結城が来たよ!赤い顔してる場合じゃないってば!」
「あ、あれだ、確かに結城とはこれからもずっと一緒に、死ぬまで歩いて行きたいと考えている。
しかしだな、だからといって結婚なんて……結城が嫌がるかもしれないじゃない……ゆ、結城が来た?
ま、まだお昼じゃないぞ?いったいなにをしに来たんだ?」
「何をしにって……ご褒美のお願いじゃないのかな?」
突然の結城の登場に頭の中が軽くパニックになる。そんな私に聞こえた友人の一言。
『ご褒美のお願いじゃないのかな?』
や、やはりそうなのか?
確かに成績が上がったらご褒美をあげると約束をした。
でも、学校でご褒美の事を言い出さなくてもいいのではないか?
その、せめて二人きりの時にだな、私の肩を優しく抱きしめてくれながら迫るとかにしてくれればよかったのに。
「なんだ?島津、お前なんか様子がヘンだぞ?何かあったのか?」
「んな!な、なな、なんでもない!」
「あははは、島津っち、なんでもないって感じはしないねぇ」
「ん、んん!コホン!私はなんでもない、それよりも急に訪ねてくるとは、どうしたのだろうか?」
余計なことを言いそうになる友人を咳で牽制し、結城に用件を聞く。
いくら結城でも、まさか皆の前で、その……く、口に出して言うことはしないだろう。
……い、いや、そのまさかが有り得てしまうのが、結城だ。
裏表がなく素直でいい人なところが、私は大好きなのだが……今は素直さを出さないで欲しいな。
「オレには様子がヘンに見えるけど……ま、いいや。オレ、テストで頑張っただろ?」
「あ、ああ、平均点以上を取ったみたいだな、おじさんやおばさんも大喜びすると思うよ」
「なぁなぁ、約束覚えてるか?成績が上がったら、ご褒美としてオレのお願いを聞いてくれるって」
「お、おおお覚えてはいる!覚えてはいるが……な、なにもこんな大勢の前で言うことはないのではないか?」
ま、まさかがきた!どうしよう?もしかして学校の帰り道で求められたりするのか?
……はっ!そ、そうか!帰りに誰にも邪魔をされない場所で迫ってくるつもりなのか!
ママや友人達に聞いた、そういうことをするための施設……ラ、ラブホテルという場所で。
しまったぁ!まさかこんな展開になるとは想像してなかった!
せっかく準備していたセクシー下着を身に着けていない!
何の為にバイト代をつぎ込んで買ったんだ!……白い下着じゃやはりダメなのだろうか?
ど、どうしよう?何か理由をつけて家に帰らせてもらえれないだろうか?
118: 不器用な彼女 ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/12(月) 21:14:14 ID:FJUnJLm6(10/11)調 AAS
「オレが島津にお願いしたい、ご褒美はだな……」
そ、そうだ!今日は確かパパが休みだった!
今から電話してパパに下着を持って来てもらえば……な、何を考えている!
パパにそんな事をお願いしたら、どんなことになるか分かったものじゃない!
落ち着け!落ち着くんだ、私!よく考えれば解決策は必ずある!
なにか……何かいいアイディアがあるはずなんだ!落ち着いて考えるんだ!
「弁当のおかずにさ、肉をもっと増やしてくれよ。オレ、もっと肉を食いたいんだよ」
どうする……どうすればいい?そ、そうだ!急病だと言って早退すれば……ダメだ!家にはパパがいるではないか!
それにウソをついて学校を早退するなんて、ママに説教されてしまう!
しかしこのままだとせっかくのセクシー下着が役に立たなく……に、肉?
今、結城は肉を増やしてくれと言わなかったか?
「島津が作ってくれる弁当って美味いんだけどさ、野菜が多くて肉少ないじゃん?」
まさかのご褒美のお願いに唖然とする私。
まさかが有り得てしまうのが結城だとは思ってはいたが……こんなまさかだとは思いもしなかった。
「オレさ、成長期だろ?だからさ、肉いっぱい食って力つけたいんだよ」
な、なんだったんだ?ご褒美の約束をしてからの2ヶ月間。
知識を得るために友人やママにSEXについて聞いて回った努力の日々。
この2ヶ月間の努力は……私の苦労はいったいなんだったのだ?
「オレさ、肉食いたくて勉強頑張ったんだから、約束守ってくれよな?ご褒美なんだから肉大盛りで頼むぞ?」
……友人達の視線が痛い。哀れんでいるかのようなその視線が、私の心にグサリと突き刺さるようだ。
「お・に・く!お・に・く!……あれ?島津、どうしたんだ?お前、ヘンな顔してるぞ?何かあったのか?」
「……るな」
「なんだ?『るな』ってなんなんだ?」
「……覚悟を決めていたのに、お肉だと?……ふざけるなぁぁぁ〜!」
「へ?……何故にぃ!」
ヒュン!グチャ!……ドサッ。
「はぁ〜はぁ〜はぁ〜……ゆ、結城?す、すまない!つい我慢できずにやってしまった!大丈夫か結城!」
や、やってしまった!久しぶりに蹴り飛ばしてしまった!
「はぁぁぁ〜……やっぱり結城はバカなんだねぇ。気合入れて準備してた島津っちが哀れでならないねぇ」
「いやぁ、今日の下着は白だったね。用意してた黒色セクシー下着ははいて来てなかったんだね」
「ゆ、結城?しっかりするんだ、大丈夫か?何故動かない?」
ゆ、結城が!結城がグッタリとして動かない!ど、どうすればいいのだ?いったいどうすればいいんだ!
こ、このままでは死んでしまうのではないのか?……死んでしまう?結城が死ぬ?そ、そんな馬鹿な!
「イ、イヤだ!結城、死んではダメだ!私を一人にしないでくれぇ!」
結城ダメだ、死ぬな!私を残して死なないでくれぇ〜!
119: ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/12(月) 21:14:38 ID:FJUnJLm6(11/11)調 AAS
今回は以上です。
120: 2008/05/12(月) 21:50:27 ID:LPnOt1Gh(1)調 AAS
そう来たか!?
天然同士のアホさにワロス
島津っち、大学ぐらいは行かせてやれよ
121: 2008/05/13(火) 04:01:48 ID:P0arsZtQ(1)調 AAS
天然アホなバカップルwwww
ある意味お似合いと言えよう
GJ!
122: 2008/05/13(火) 10:05:30 ID:+C9GFgyD(1)調 AAS
GJ!
なんか、横で見てるだけですげー楽しいだろうなwww
123: 2008/05/13(火) 11:33:08 ID:YghIJQEG(1)調 AAS
バカップルww
ほのぼのするなぁ
GJ!!
124: 2008/05/13(火) 15:53:43 ID:CRyCTqyD(1)調 AAS
クラスに一組は欲しい、バカップル。……観賞用に。
とりあえず肉を減らされるパパ涙目w>>114
125(1): 2008/05/15(木) 13:43:50 ID:3+bNxJwS(1)調 AAS
だんだん島津っちがダメな子に見えてきたw
126: 2008/05/15(木) 17:56:15 ID:RyrlnKTf(1)調 AAS
アホップルGJ!
127: 2008/05/16(金) 02:29:23 ID:JT5h+PiT(1)調 AAS
>>125
元から勉強以外はダメっ娘だった気がするが
128(1): ニーソVSハイソ 2008/05/17(土) 08:51:29 ID:hx9xsxIS(1/2)調 AAS
「絶・対・領・域。ニーソックスっていいね。あの少し覗く素足がたまらないね」
「太股との段差がいいんだよな。こう、ぷにっとして柔らかそうな感じ、つい触りたくなる」
「いかにも女の子で可愛いんだよね。内股気味に歩くところなんて、幼く見えてちょっとドジしても見逃せるよね」
「そりゃ、オマエ、ロリ趣味入ってるだろ。走るなよー」
「君だって触りたいなんて言って危ないと思うよ」
昼休みに腹ごなしの与太話。
「あんた達週番でしょ。早くプリント貰ってきなさいよ」
「まだ時間あるだろ。関係ないくせに口出すな」
「クラス全員が迷惑するんだから。委員長としては当然の指導。ほらっ」
「行って来よう。ね、すぐ済むからね」
「あー、分かったよ。行きゃあいいんだろ」
「自分の義務はちゃんと果たすのよ。犯罪者予備軍」
「んだとぉ」
「ロリコンと痴漢。人の道は踏み外さないようにね。こっちが恥ずかしいわ」
「はは、きついですね委員長」
「オマエに痴漢しようなんて思う奴がいるかよ。バーカ」
罵声と手が飛んでくるのを避けてそそくさと逃げた。
放課後になってもずっと委員長は機嫌が悪い。
昨晩のメールに返事をしなかったのが良くなかったのか?
……少しは彼女らしく扱いなさい、だと? こっちの台詞だ。
毎日送り迎えもしてやってるのに手も出させないのはどこのどいつだ。
委員会の後片付けをするのを横で待ちながら、会話も続かないんで、
要求するならその気にさせろ、と返事をした。
奴はディスプレイを睨み付けながら椅子にもたれて、ふう、とわざとらしく大きなため息を吐く。
「男に媚びてる格好なんて、私はしないわ。お生憎」
は?
「よく見てみなさいよ、ニーソックスなんてX脚とかO脚とか膝が出てたりふくらはぎ太かったり、
単に脚の形が悪いのを誤魔化してるだけなのにデレデレして、みっともないったら」
「偏見だろ。……それとも、オマエ妬いてるのか?」
「バカねっ、ち、違うわよ! 歪んだ意識を正してあげてるのよっ」
図星か、そんなん気にして馬鹿だな。こいつの脚は無駄な肉もなくすらりとして見事なものだ。
黒のハイソックスが良く似合う。颯爽と歩く後ろ姿に惚れた。
「オマエの脚は綺麗だよな」
「今頃言ったって……、ちょ、何触ってるのよ、やっぱり痴漢ねっ!」
「触りたいから触ってるんだよ。俺の彼女に何してもいいだろ」
彼女、と言ったら、さあっと顔が真っ赤になった。ぐいっと脚を持ち上げてふくらはぎに頬ずりする。
「や、やや、やめ、て……っ、そんなとこに、……あ、」
「引き締まってカッコイイこの脚にはハイソが一番だ。ニーソなんか履くなよ」
「言われなくったって、絶対履かないわよ」
反抗する割には泣きそうな表情になってるのが意外でどきりとする。こんなに可愛い顔出来るじゃないか。
もっと見せろ。
「……ぁ、そんなに撫でないで……っ、ん……、……バカっ、キスなんて反則っ!」
「オマエの脚すげー好きなんだよ。キスくらいさせろ」
「――――っ!! そ、そんないきなり、……って……だから、反則だって!」
「俺にキスされんの嫌ってことか」
「バカ。嫌な訳ないじゃないっ、…………する所が、違うでしょう……」
「この丸見えのパンツに?」
「!! エッチ! バカ! チカン! 何見てるの、スケベ!」
散々俺を蹴って叩いて怒鳴りまくった後、目を伏せて真っ赤っかな顔に消え入りそうな声で言った。
「そっちは後から、……でしょ?」
ハイソックスを履かせたままヤッてしまったら、またえらく痴漢呼ばわりをされた。
俺って脚フェチ、つーかハイソフェチだったのか? あーすっきり。
129(2): 2008/05/17(土) 08:52:35 ID:hx9xsxIS(2/2)調 AAS
個人的に強気娘には黒か紺のハイソックスだと思う
ニーソ派の人すみません
130: 2008/05/17(土) 10:47:51 ID:jCWztRgo(1)調 AAS
>>129
お前とはいい酒が飲めそうだ
個人的には続きが読みたいな
131: 2008/05/17(土) 11:04:53 ID:dzpvTpzV(1)調 AAS
・ガーターあり / なし
・タイツの是非
・生足派をみとめるかどうか
・スカート丈の分類基準
・異教パンツの侵攻への備え
語り合うべき内容には事欠かない
ともあれ GJ!! >>129
132(1): 2008/05/18(日) 16:36:50 ID:qn5e4VS/(1)調 AAS
その勢いで最初のほうのやつの続き書いてくれる人いないかなぁ…
てっきりもっと続くもんだと思ってたんだが
133: 2008/05/19(月) 18:11:18 ID:9jrQ4CSh(1)調 AAS
>>132
リレーssは続きを書くのが難しいからなぁ。
何スレか前にもあったけど、結局終わらなかったからね。
今回のも無理なんじゃないかな?
134(1): 2008/05/19(月) 21:44:01 ID:HwZs1/ts(1)調 AAS
途中で失速してうやむやになるか、終わりどころを見失って暴走するかしか無いからな
前のリレーはとりあえずキリの良いところで終わったけど、ああいうのは希有な例
ほとんどは何人かの書き手が延々続けるか、キリの悪いところで途切れて放置で終わる
135(1): 2008/05/20(火) 00:55:38 ID:EeOpnymQ(1)調 AAS
>>134
そう考えたらヤクザ娘は奇跡だな。
完結までいったのは、題材がよかったからかな?
136: 2008/05/20(火) 10:36:25 ID:JAqEubxt(1)調 AAS
島津さんかわいいよ島津さん。
あぁ、こんな恋愛がしたかったと目から汗を流してしまう、
藻男が此処に…orz
137(1): 2008/05/20(火) 21:14:21 ID:Ap4t0TOH(1)調 AAS
>>135
題材もそうだが、基本的に一話完結形式で「続く」とかやらなかったからな
だからグダグダ続くことも無く、続きが投下されなくても「あれで終わりか」で納得できた
138(1): 2008/05/21(水) 15:29:04 ID:Bt0C9zZ/(1)調 AAS
>>137
リレーの注意点はこのくらい?長くてスマソ
・まず最初に男と女(もしくは少年と少女)のキャラを確立させる。特徴のある個性的な性格なら比較的書きやすいかも
・一話完結でスッパリ終わらせる。最後に『続く』とかはNG
・登場人物はなるだけ少なくする。誰が誰だか分からなくなるのを防ぐため。ヤクザ娘みたく二人だけっていうのもあり
・長文を書く場合はキャラがずれたりしないように注意。話によって性格が激変してしまうとその後に影響が出る
こんなもんかな。他に追加はありますか?
139: 2008/05/21(水) 20:29:14 ID:QlQHl8KC(1)調 AAS
>>138
だいたいそれくらいじゃないかな?
さて、最近気付けばカープの勝敗に一喜一憂している自分がいる
多分あの人の影響
140: 2008/05/22(木) 00:06:33 ID:h0kHekSW(1)調 AAS
な…700番代…ageるぞ
141(1): 2008/05/22(木) 00:41:49 ID:wi61V2wH(1)調 AAS
どこの誤爆だよ
142(1): 2008/05/22(木) 00:50:35 ID:dnf9oHYH(1)調 AAS
>>141
スレがかなり下の方にあったってことじゃないの?
143: 2008/05/24(土) 00:02:07 ID:AaTvXFw2(1)調 AAS
>>142
そ。
下杉だったからageたって訳
144: 2008/05/28(水) 22:15:34 ID:676+IgUr(1)調 AAS
保守
145: ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:03:18 ID:zz0rDqgG(1/5)調 AAS
不器用な彼女の続きがかけましたので、投下します。
146: ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:03:48 ID:NgbQR/a7(1/7)調 AAS
「ひっく、グス……ひぐっ」
「なぁ、もう泣くなよ?そもそもなんでお前が泣いてるんだ?蹴られて泣きたいのはオレの方だぞ?」
「だって、ぐす、結城が動かなくなって、ぐす、死んだのではないかと……嫌われたのではないかと、ひぐっ」
放課後、結城に手を繋いでもらい、帰宅する。
結局あの後すぐに結城が目を覚ますことはなかった。
動揺して取り乱す私を落ち着かせてくれ、結城を一緒に保健室まで運んでくれた友人達には感謝をしなければ。
保健室で一時間ほどして目が覚めた結城。私はその知らせを聞き、泣きそうなほど嬉しかった。
だが、すぐには会いに行けなかった。
結城を失神させてしまった私が、どのような顔をして会えばいいのか、分からなかったからだ。
もし『暴力女は嫌いだ!』とでも言われてしまったら……私はショックで気を失ってしまうだろう。
嫌いだと言われてしまったらどうしよう?そんな事を考えたら、会いたくても会いに行けなくなってしまったんだ。
そして放課後、結城はいつもの様に、何事もなかったかのような顔で一緒に帰ろうと誘ってくれた。
そんな結城の優しさに涙が止まらなくなり……今に至るというわけだ。
「もう泣くなって!オレ、べつに怒ってなんかないからさ」
「でも、でも、わたじはぁ……ひっく」
泣きじゃくる私の頭を優しく撫でてくれる結城。
その優しさが嬉しくて、涙が止まらなくなってしまう。
「ところでさ、なんで蹴ってきたんだ?やっぱり弁当に肉を増やすのがイヤだからか?」
「ひっぐ、違う、私の馬鹿な勘違いのせいだ。君が……違うものを求めてくると思っていたんだ」
「違うもの?それって何だ?何だと思ってたんだ?」
本当に私は馬鹿だ。
結城が私を求めてくると勝手に思い込み、色々と準備をするなんて。
馬鹿な私が勝手に勘違いをしていたのに、それを結城のせいにしてしまうなんて。
……自分でもこんなに馬鹿だとは思っていなかった。私は本当に馬鹿だ。
「……結城が私を求めてくると、勝手に勘違いをして……期待をしていたんだ」
「は?島津を求める?それってどういう意味だ?」
「……ぐす。君とSEXが出来ると思い込み、それを期待して準備をしていたんだ」
「へ?……うええええ!セ、セックスぅ?お、お前自分が何を言ってるのか分かってんのか?」
「……うん、分かっている。
分かっていたからこそ、友人達に色々な知識を教えてもらったり、ママに避妊について聞いたりもした。
でもそれは全部私の独りよがりだったんだな。
ぐす、私の独りよがりのせいで、ひぐ、結城を蹴り飛ばしてしまうなんて……私は本当に大馬鹿だ」
自分がした行為を考えれば考えるほど嫌になる。
勝手に求めてくれると思い込み、その思い込みが外れると結城に八つ当たりをする。
私は本当に救いようのない馬鹿で、どうしようもなく嫌な人間なのではないのか?
こんな人間が、素直で優しく、裏表のない真っ直ぐな結城の隣を歩いていてもいいのだろうか?
私がいると、結城まで嫌な人間になってしまうのではないか?
こんな私といたら結城もダメになるのではないか?……嫌だ。結城と別れるなんて絶対に嫌だ!死んでも嫌だ!
私は……本当に大馬鹿で、嫌な人間なんだ。
私が結城の側にいては悪影響を与えてしまうと分かっていながら離れることが出来ない。
……自分勝手なダメな人間だったんだ。
147: ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:04:12 ID:zz0rDqgG(2/5)調 AAS
「……結城、ゴメン。私はどうしようもない大馬鹿で嫌な人間みたい……イタッ!
ゆ、結城?手を強く握りすぎだ、痛い!」
「……ゴメンな。オレ、いくら勉強してもやっぱりバカだよな。お前がそんな事考えてるなんて全然気がつかなかった」
急に強く手を握ってきた結城。
お店の手伝いで米袋を担いでいる為か、結城は力が強い。
そんな結城に、繋いでいる手を強く握られてしまい、痛さのあまりに思わず呻いてしまう。
「い、痛い!結城、強く握りすぎだ!お、折れてしまう!」
「……島津、オレ、バカだからそんな事聞いたら我慢出来ないぞ」
手を強く握られ痛がっている私を、強引に引っ張り歩いていく。
痛い!これはお仕置きなのか?馬鹿な私へのお仕置きなのだろうか?
痛がる私を無視して、どこかへと向かっているのか、私を引っ張り強引に歩いていく。
どのくらいの距離を歩いたのだろうか?
強く握られた手の感触がなくなろうとした時、結城が歩くのを止めた。
「島津……オレな、バカだからいっつもお前とエロイことをすることばかり考えてたんだよ。
でもな、付き合えば付き合うほどオレとお前とじゃ違うんだって解ってな、オレからは誘えなかったんだよ」
「……ゆ、結城?」
「だからオレからはキスを一度もしなかったんだ。
オレなんかがキスしていい相手じゃないんじゃないかって思ってな」
「ゆ、結城ぃ……そんなこと、そんなことない!私は君以外の男とはキスしたいと考えた事なんか一度もない!」
「島津……ありがとな。オレもそうだと言いたいけど……オレってバカじゃん?
だから色んな女とエロイことをする妄想はしてたんだよ」
「な、なんだと?ゆ、結城は私というものがありながら、そんな事を考えていたのか!」
「でもそれも昨日までだな。今日からは……お前とエロイことしてもいいんだろ?」
「え?えろいこと?えろいこととはいったい何のことなんだろ……ゴクリ」
今、気がついた。
結城に手を引かれて連れてこられたここが何処なのかに、今、気がついてしまった。
駅の裏手のかなり歩いたところにある、綺麗で派手な外装の建物。
学校ではこの施設を利用することも、近づくことも禁止している。
もしこんなところに来たことが先生に知られてしまったら、停学になってしまうことだろう。
だから私の頭の中には、この施設を利用するという選択肢はなかった。
そうか、これを利用すればおじさん達にも知られなくて済むし、ママやパパにも知られることはない。
でも、ここに入ってしまったら私は結城と……ゴクリ。
緊張と、少しの期待からか、喉がカラカラに渇いてしまう。
「……島津、いいよな?言っておくけど、ダメだって言っても、もう無理だぞ?」
「……な、なら何も言わず連れて入ればいい。そ、その、お金はあるのか?私はあまり手持ちがないんだ」
「大丈夫だ、金なら持っている。なんなら泊まる事も出来るぞ?」
「と、泊まるって……馬鹿!おじさん達にバレてしまうではないか!」
「ははは!バレたらオレ、殴り殺されるかな?……じゃ、入るぞ?」
「……う、うん」
今度は私がギュッと強く手を握り返す。
心臓がドキドキと脈を打ち、喉がカラカラで、背筋にしっとりと汗も掻いてきた。
ま、まさか結城とこんな場所へ……ラブホテルに来ることになるなんて。
液晶パネルで部屋を選んでいる結城の手をギュッと強く握り締める。
……ど、どうしよう?覚悟は決めていたつもりだったが、いざこうなると……どうすればいいんだ?
148: ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:04:42 ID:NgbQR/a7(2/7)調 AAS
小さなエレベーターで、借りた部屋のある3階へと上がっていく。
結城も緊張しているのか、一言も話そうとしない。……私も緊張の為、口を開けることすら出来ない状態だ。
こ、このような状態でうまく出来るのだろうか?少し怖くなって、結城の手をギュッと握ってしまう。
……怖がっている私のことを心配してくれているのか、ギュッと握り返してくれた。
結城……うん、大丈夫。君となら……君になら、どんなことをされても大丈夫。
だから君も遠慮などせずに、私を好きに抱いてくれていいよ。私たちは無言のまま、手を握り締め合う。
借りた部屋は大きなベッドとソファー、そして液晶テレビが置いてある程度の狭い部屋だった。
こ、ここで今から私は結城と……ゴクリ。
「こ、これがラブホテルというものなのか。意外と狭いものなんだ…ふわあ!
ゆ、結城?いきなり抱きついてくるなんて……もう、するのか?」
部屋に入るなり急に抱きついてきた結城は、私の抗議を無視し、後ろから抱きしめたまま後ろ髪にキスをしてくる。
その瞬間、背筋をゾクリとした電気のような感覚が走る。
そのキスが徐々に耳へと進んできて、その唇が触れる度、ゾクゾクと背筋を電流が走る。
に、人間という生き物は好きな人にキスをしてもらうだけで、発電できるものなのか?
結城の唇が軽く耳に触れた瞬間、最大の電流が体中を駆け巡り、膝が揺れだしてしまった。
こ、これはいったい何なのだ?何故唇が触れるだけで電流が流れる?
「はぁはぁはぁ……ゴメン島津。オレ、もう我慢できねぇよ。多分メチャクチャすると思うから先に謝っとくな?」
耳に軽いキスを数回してくれた結城が、今度は囁きだした。
ゆ、結城ぃ……私はもうおかしくなってきた。何故こんなにも簡単におかしくなってしまったんだ?
「メ、メチャクチャって……その、言っても無駄だとは思うが、私は初めてなんだ。
だから……優しくしてほしい」
「オレも初めてだ。だからどうすればいいか、よくわかんねぇんだよ。だからDVDで見た通りにするな?」
耳元で囁きながら、私を抱きしめていたその大きな手が胸へと移動してきた。
「そのDVDがどんなものなのか、よく分からないが……君の、んん!好きに、ふぅ、んん……すればいい。
あともう一つ、んん、お願いなんだが、んぁ!……聞いて、もらえるだろうか?」
「なんだ?理性があるうちに言ってくれ。お前を抱きしめてると段々理性がなくなって、暴走しちまいそうだ」
制服の上から私の胸を揉み解し、首筋へとキスの雨を降らしだした結城に最後のお願いをする。
お互いに理性があるうちにお願いをしておかなければ……正直、私はもう限界だ。
これ以上触れられたら、自分でもどうなるのか、分からない。
「その、お願いというのは……SEXしてる時くらいは名前を呼んで欲しいんだ」
「名前?オレ、いつも島津って呼んでるぞ?」
私のお願いで結城の手が止まる。ホッとした様な、残念なような。少しヘンな気分だ。
「それは苗字だ。私が呼んで欲しいのは下の名前。『彩』と呼んでほしいんだ」
「……分かった。その変わりオレのことも『修太』って呼んでくれよな」
「わ、分かった。し、修太と呼べばいいのだな?……な、何故か少し恥ずかしいな」
お互いに向かい合い、見つめ合う。修太は真っ赤な顔で私を見つめてくれる。
きっと私も負けないくらいな赤い顔で、見つめているのだろう。
「そうか?オレは彩に名前で呼んでもらえてすげぇ嬉しいぞ」
赤い顔をした修太に『彩』と呼んでもらえて、泣きそうになる。これは……マズイ!物凄く嬉しい!
「あ……私も嬉しい。名前で呼んでもらえるのが、こんなに嬉しいなんて……気がつかなかった」
「彩……好きだ、愛してるぞ」
「修太ぁ……ん、私も君が好きぃ、愛してる」
お互いの名前を呼び、唇を求め合う。
そして私は興奮した修太に、唇を奪われたままベッドへと押し倒された。
149: ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:05:10 ID:zz0rDqgG(3/5)調 AAS
「ん、んん、しゅうたぁ、制服がシワになるから、んん!……ぬ、脱がせてほしい」
私をベッドに押し倒し馬乗りになった結城は、私の胸を好き勝手に揉み解している。
胸を握りつぶすような力で揉まれているのだが……修太の嬉しそうな顔を見ていると文句を言えなくなる。
私のお願いにコクリと頷き、私の制服のボタンを一つずつ外し始めた。
「おお……白いブラジャーか」
制服のブラウスのボタンを外し終えた所で手が止まる修太。
私が身につけているいつものブラを見て、感嘆の声をあげた。
……恥ずかしい!何故今日のような大事な日に、セクシーなものを身につけてこなかったんだ!
「ゴ、ゴメン、色気のないブラで。
急にこんなことになるなんて考えもしなかったから、色気のあるものを用意できなかったんだ」
「なに言ってるんだよ、この白いブラジャーはお前によく似合ってるぞ?」
「に、似合ってる?」
「おう、よく似合っててめちゃくちゃ興奮するぞ。……なぁ、取ってもいいか?」
揉むというよりも、まるで握りつぶすといった力で胸を握り締めてくる修太。
お願いだ、もう少し優しくしてくれないか?
「ん、いいよ。ただ、もう少し優しく触って欲しい。強すぎて……少し痛いんだ」
「マジでか?ゴメンな、オレ、初めてだから力加減が分かんなくてさ。こうか?これは気持ちいいか?」
先ほどとは違い、優しく持ち上げるかのような触り方に変わる。
胸全体をやさしく持ち上げるかのような、修太の手の動き。
その優しい手の動きが、再び私の体全体に電流を走らせる。
「ふぅ、んん!しゅ、たぁ……スゴ、これ、おかしい……胸が、頭がおかしくなる!」
「はぁ〜はぁ〜はぁ〜……ダメだ、もう我慢できん!島津ゴメン!」
『ブチッ!』
何かを引き千切るような音がしたかと思うと、突然胸に今までとは比べ物にならな電流が走った。
「ふあああ?な、なに、これ?これなに?しゅうた、おかしい!胸がおかしい!」
「じゅ、じゅる、ちゅ、じゅじゅ……お前の味ってちょっとしょっぱいんだな。汗を掻いているからか?」
しょ、しょっぱい?私の何がしょっぱいというの……ひゃう!
「あ、あああ!しゅうた……やめ、そこはダメだ……ヒィ!んあああ!」
「おおおお〜、まるでAVみたいな音出してるな。これが濡れてるってやつか。なぁ、気持ちいいのか?」
くちゅ……くちゅくちゅくちゅ……
修太が指で私を犯す。
胸を唇で犯しながら、ショーツの中に入り込んだ修太の指が、クチュクチュと私を犯し続ける。
その指が動く度に、胸を吸われ噛まれる度に、体中を電流よりももっとスゴイ何かが走り回り、私を狂わせる。
足の指先から髪の毛の先端まで。そのなにかが私の身体全てを走りまわり、身体が勝手に動き声を出してしまう。
「しゅ、たぁ……それ、すご……でんき、でんきくる!くるのぉ!ヒィ、きゃあああ〜!」
「おおおお〜……お前、もしかしてイッたのか?オレの指でイッちゃったのか?」
「う、うぁ……あ、うぁぁぁ……しゅ……たぁ……たしぃ……ひっく、わたじぃ」
何故だか理由は分からないが、涙が零れてきた。
私にいったい何が起こった?私の身体はどうなってしまったのだ?
何故涙が止まらないのか、自分でも意味が分からずに泣きじゃくる私。
修太はそんな私を優しく、そして強く抱きしめてくれた。
150: ツクバ薪割り ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:05:39 ID:NgbQR/a7(3/7)調 AAS
「ひっ、ひっく……しゅうたぁ、わたし、わたしぃ……ひぐっ」
「ゴメンな、オレ、好き勝手にしちゃったな。お前初めてだって言ってたのにな。ホントにゴメン」
「しゅうたぁ〜……ひっく、しゅうたぁ〜!」
涙が止まらない。自分が何故泣いているのかが全く分からない。
けどそんな私を抱きしめてくれる優しい修太。その優しさが、抱きしめられた温かさが私を落ち着かせてくれた。
「ひっく、ぐす……ゴメン、取り乱してたみたい。もう落ち着いたから、大丈夫だから」
しばらくの間、修太の胸に顔を埋めて泣きじゃくり、涙で修太の制服を濡らしてしまった。
そんな私の頭を撫でてくれた優しい修太。あぁ……私は君のこんな優しい所も大好きなんだ。
「オレこそゴメンな?オレ、お前の綺麗な胸を見たらテンション上がっちゃってさ、つい触るのに夢中になっちまった。
身体は大丈夫か?無理させちゃったな。……今日はもう帰ろうか?」
「き、綺麗?私の胸がか?あ、ありがとう。君に褒めてもらえてとても嬉しい。
……え?か、帰る?何故帰ろうとする?なぜそんな事を言い出す?
もしかして私がおかしくなったからなのか?パニックに陥ってしまったからか?」
思いも寄らぬ修太からの提案に、動揺してしまう私。帰るもなにも……まだ私と君は一つになっていない!
「ダメだ!せっかくホテルを借りたんだ!今帰ったら、何の為にここに来たのか分からない!」
「そう焦って経験するとこないだろ?
無理やり連れてきた俺が言うのもヘンだけどさ、オレ達のペースでゆっくりとやろうぜ」
私を心配して言ってくれているのだろう。
少し触られたくらいで、無様にもパニックに陥ってしまった私を心配して……君は本当に優しいな。
でも……今はその優しさはいらない。私は君と本当の意味で一つになりたいんだ!
「……イヤだ。私は帰らない。絶対に帰らない!」
「なんでだよ?お前、少し触っただけで、おかしくなってたじゃないか。ホントは怖いんじゃないのか?」
「……怖いよ。でも、このチャンスを逃すことの方がもっと怖い。
君がご褒美がほしいと言い出してからの2ヶ月間、私がどれほど緊張してたか分かるか?
どれほどこの日を待ち望んでいたか分かるか?……それなのにお前は、お肉とか言い出して……この馬鹿!」
何故か悔しくなってきて、一度止まった涙がまた溢れ出す。
「お前に分かるのか!私がお前とSEXする日の為にどれだけ必死に勉強をしたか!
お前に喜んでもらおうとどれだけ用意をしてきたかを!それも全部お前の為なんだ!なんで分からないんだ、この馬鹿!」
もうダメだ!感情が高ぶってしまい、自分でもいったい何を言っているのか分からない!
こんな状態になってしまっては、余計に抱いてもらえない!……馬鹿。私の大馬鹿!何故もっと落ち着けなかったんだ!
けど修太はそんな私をギュッと強く抱きしめてくれた。
「……ホントにゴメンな?オレ、お前の気持ちを全然分かってなくて、辛い思いばかりさせてたんだな」
「……馬鹿」
「あぁ、オレはホントにバカだな。……オレ、バカだからもう止まらないぞ?いいんだよな?」
「…………馬鹿。いいに決まっている。でなければ私はここにはいない」
「はははは……じゃ、全部脱がすぞ?いいよな?」
「い、いや、それは自分で脱がせて欲しい。君も制服を脱がなければいけないし……んな?
な、何故ブラが千切れている?ゆ、ゆうきぃ〜……キサマ引き千切ったな!」
「え?い、いや、それは、その、なんだ……ゴメンなさい」
「謝って済む問題じゃない!この大馬鹿め!罰として今日は私が上に乗ってする!」
「へ?島津が上に乗る?それってどういうことだ?」
「……今日の為に私はSEXについて色々勉強したんだ。
初めては女の子が上に乗って入れたほうが上手くいくと教えてもらった。
だから、今日は私が上で動きたい。私に入ることに成功したら君も動いていいから」
ボタンを外したままのブラウスを脱ぎ、無残にも引き千切られたブラを外す。
そしてスカートを脱ぎ、先ほどの修太に指で犯されたため、濡れて汚してしまったショーツも脱ぐ。
これで一糸纏わぬ姿になってしまった。……好きな人の目の前で、裸になってしまったんだ。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 584 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ
ぬこの手 ぬこTOP 0.030s