[過去ログ] 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ6【総合】 (920レス)
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366: 2007/12/14(金) 23:57:34 ID:Qujrn3LL(1)調 AAS
全裸のブリガード・ウォルタンが襲い掛かってきた
全裸のクワリ・クボナが襲い掛かってきた

                              性的な意味で

(実際にはこの二人が組むことはありません、あしからず…
色白なウォルタンと褐色肌のクボナと組み合わせてみたかっただけです)

サイズが合わなくて無理矢理というのであれば…
通行料代わりにグリンズ兄弟に犯される女冒険者とか…
フットパウダーをアソコに塗ってマウムームーとやるアマズールとか…いかがでしょ
367: 2007/12/15(土) 04:34:08 ID:N02R+LaP(1/3)調 AAS
>>308
規制まだ解けそうにないので携帯から。
変な改行とかあったら……仕様だw
368: せっくすましーん 1/2 2007/12/15(土) 04:37:26 ID:N02R+LaP(2/3)調 AAS
「コンチクショウ!」
怒りに任せて金敷に拳を振り下ろす。
ぶつかる素手から火花が飛び散り、脇に控えていたドワーフの一人が怯える。
「あの淫乱女め、ワシの腕では満足できぬというのかッ!!」
スミッティにも職人としての意地がある。
貴重な鉱石を分けて貰う条件として、
「ゼンマイ仕掛けの玩具」を作る事になったのが一月ほど前の事だ。
それは勿論女王の性癖を第一に考え、鍛冶職人の業の集大成とも言える傑作となっ
た。
半月ほど前に完成させたソレは、丁度通りかかった冒険者達に、
歯車修理の依頼代金代わりとして届けさせたのだ。
そして、つい先程聞きかじった噂では、
『女王の元に向かった冒険者達は毎晩夜伽につかわされている』
『近々より多くの男性を募集する』
『連日毎晩部屋から響く声に、多くのアマズールが不眠症になった』
との事だ。
男ばかりの冒険者に任せたのも失敗だったのだろうか。
否、女一人満足させられずに何が職人であろうか。
スミッティは金槌を手に取る。
「そこの若いの、ちぃと手伝ってくれぃ」
「ヘイ、親方っ」
職人とは、日々鍛錬、研究を重ね、さらなる高みを目指すものよ……。

「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
369: せっくすましーん 2/2 2007/12/15(土) 04:38:07 ID:N02R+LaP(3/3)調 AAS
「アレが届いてからというもの……」
クワリ・クボナは以前にも増して心労を抱え込んでいた。

女王の寝室からは連日連夜、淫らな宴が続けられていた。
中には六人の男と一人の女。
「あぁぁあああっ! つぅぅんっ! いいっ! イイよぉおおおぅぅ!!!!」
「っはぁっはぁっはぁ」
「もっとぉおおお、突いてついてツイテェェエエ!!!」
「俺…限界ッス……」
「やめちゃぁあぁらめぇええぁぁ!!!!」
「ほら…まだ立てるだろ……俺だってもう限界近いんだっ…」
「っひぅぅぅんんんんっっっ! いくぅうういっちゃうぅぅん!!!!」
「っはぁっはぁ…ウッ!」

 聞き耳を立てながらクワリ・クボナはうっすらと浮かんでいた涙を拭う。
今まで夜伽の場であそこにいたのは自分であったのに。
あの憎らしい冒険者が来てからというもの、
女王の声に耳を傾けながら、一人で自分を慰める夜が続いている。
「ぁぁあ、女王様。わたくしも……っはぅん!」
足の指先を突っ張らせながら身体を震わせても、
一度人の肌を知ってしまった身体には燃える様な絶頂は訪れない。
「こんなにもお慕いしておりますのに……」
止まない声を聞きながら、満たされない想いを沈める為に、
クワリ・クボナは再び指を濡らす。
「わたくしくしよりもあんな下賤なモノが良いと申されるのですか……女王様」
宴はまだ終わる様子は無い。

ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ
アンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアン

ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ
「あんぁぁあんんっ!」
ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ
「もう…許して…くだ…」
ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ
「あっはぁあああんんっっつ! なっ何を言うか奴隷共がっ!」
ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ
「俺達…もぅ…このままじゃ死んでしまいます!!」
ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ
「んっんっはぁぁんんっ! 安心おしっ! 代りは既に集め始めておるわっ!」
ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ
「スマン…リーダー…俺…」
ギシギシギシギシギシギシギシギシギシ
「なさけないのぅ、さっさと立たぬか! まだ代りは来ておらぬのだぞ!?
 一体誰がこのゼンマイを巻くと思っておるのか! この役立たずめが!」

中には五人の男と一人の女。
そして巨大なゼンマイ仕掛けの玩具と、横たわる役立たずが一人。
喘ぎ声と、金属の擦れる不協和音がピラミッドに響き渡る。

「あはぁんっ、ドワーフの鍛冶屋も、中々に良いものを作ってくれたものだ」
370: 2007/12/16(日) 10:59:05 ID:Y0ASeg1e(1)調 AAS
ちょ…男6人がかりで女一人満足させられないなんて…
なんてエネルギーの欠損…

そしてお払い箱クボナかわいそう…
まあ俺が貰ってあげるから安心しなさい

全裸のクワリ・クボナが襲い掛かってきた
                           性的な意味で
状態:発狂・ランク6(焦らされ過ぎた為)
371: 2007/12/19(水) 19:52:34 ID:mTn/neN9(1)調 AAS
hooh
372: 2007/12/20(木) 16:31:59 ID:c+hKD05Z(1)調 AAS
外部リンク[html]:www.vector.co.jp
↑これや
外部リンク:wiz-pb.jp
↑を使って

エロエロなウィザードリィを作るってのはどうだろう?

「?Naked Woman」 「?Woman In SeethroughLingerie」たちを倒しつつ
迷宮の奥に潜む魔女を倒したり、
性剣セクスカリバー他のアイテムを探したり。
373
(1): 2007/12/23(日) 15:50:34 ID:f4w7g6cr(1/2)調 AAS
今月のゲドマガに、どう見てもWIZが元ネタなのが載っててちょっとワロタ
374
(1): 2007/12/23(日) 22:42:10 ID:A4eNLzOy(1)調 AAS
>>373が内容を詳しく教えてくれるコマンド
375: 2007/12/23(日) 23:36:06 ID:f4w7g6cr(2/2)調 AAS
>>374
3人の高レベルの姉がレベル1の弟のために何故かベッドの上で経験地稼ぎする話
WIZっぽかった所は

・姉の職業が、上から順に司教、侍、忍者で弟は聖騎士。
・姉達は皆レベル13のマスターレベルでやたら「マスターレベル」を強調するw
・ダンジョンでフロストジャイアントとフロストドレイクとやらが登場。
・侍の刀がホウライ(石垣WIZに出てくる国)製。
・経験地稼ぎの場になったのが宿屋のロイヤルスイート。

高レベル=レベル13=マスターレベルな時点で俺にはWIZにしか見えなくなったw
残念ながら本文、挿絵共に微妙だったが・・・
376
(1): 2007/12/24(月) 02:17:24 ID:OrkOhknJ(1)調 AAS
「ゲドマガ」って何か知らなかったけど、ググったら一発で出たwアレかー。
おりゃまたてっきり「外道マガジン」とかそんな鬼畜専門誌でもあるのかと思ったよwww

エロマンガやエロノベルのRPG物でWIZのパロなんて結構あるよ。
商業誌でだって俺も何本か見た事あるし。
377
(1): 2007/12/24(月) 12:02:05 ID:+648kZvM(1)調 AAS
>レベル1の弟のために何故かベッドの上で経験地稼ぎ

意味解かん無ぇよ!!w
378
(1): 2007/12/24(月) 17:26:26 ID:CWKq1RA2(1/2)調 AAS
ベット上でレベル10ファイターとかレブル7シーフとかを絞り殺すんだよ…
そうするとPTを組んでる弟にも何故か経験値が行くんだよ…きっと
379
(2): 2007/12/24(月) 18:36:42 ID:kDC0vnhV(1/2)調 AAS
スレ違いかな(´・ω・`)該当スレがあったら誘導 たのむ

外部リンク[cgi]:www.uploda.org
pass:6228
←人間♀主

腰抜けかわいいよ腰抜け
えろくなくてごめん
380: 2007/12/24(月) 18:38:14 ID:kDC0vnhV(2/2)調 AAS
ごめん age晒し首しちゃったorz
レベル1ニンジャに首切られてくるね
381: 2007/12/24(月) 18:55:48 ID:kwwTY/Vh(1)調 AAS
どれなんだー
382: 2007/12/24(月) 19:49:56 ID:+sjfWqmr(1)調 AAS
>>376
そうなのか、今まで見たことなかった・・・
気が向いたら探してみようかなぁ、見つからなそうだけどorz
>>377
>>378
単に、高レベルの姉をイカせる=高レベルの敵を倒す、なだけだった。
姉をイカセまくって一晩でマスターレベルだそうな・・・
383: 2007/12/24(月) 19:59:16 ID:CWKq1RA2(2/2)調 AAS
なんて養殖…
マ○フィ○ズゴ○ストとかグレ○タ○デ○モン…涙目。
384: 2007/12/24(月) 22:25:04 ID:CSvhhsA9(1)調 AAS
* なるほど? *
385: 2007/12/25(火) 00:48:18 ID:8bQYSWOk(1)調 AAS
ていうかそもそも

>>379は既にながれてる悪寒

何故にそんな流れの速いロダにUPするんだ…orz
386: 2007/12/25(火) 10:46:01 ID:FOyD/oef(1)調 AAS
冒険者御用達の娼館の娼婦とか
凄いレベルだったりしそうだw
387: 2007/12/25(火) 12:13:18 ID:fmMgGKk5(1)調 AAS
>>379
できたら再upお願い
388: 2007/12/26(水) 16:14:56 ID:87BVrqI1(1)調 AAS
LOSTの危機が!

でもなんでかあまり怖くないぞw
389: 2007/12/26(水) 19:17:40 ID:Zpl38Ufr(1)調 AAS
自分はLOSTしそうになった時は、伝家の宝刀リセットボタンに頼ってたからなぁ。

しかしそれを過信したために外伝1では
全滅時にでボタン全押しでリセット→うっかりしてAだけ先に押してしまう→回収不可能な場所で全滅確定
という取り返しのつかない失敗をした事が…orz
390: 2007/12/26(水) 21:43:01 ID:M+useQKk(1)調 BE AAS
hssh
391
(1): 2007/12/29(土) 20:01:10 ID:XsGIJoLU(1)調 AAS
トレボー様、屍姦物が見たいです・・・
392
(1): 2007/12/29(土) 23:13:55 ID:9e8g1FyE(1)調 AAS
自分はスカトロ物が
393: 2007/12/29(土) 23:51:41 ID:hm5aDIJu(1)調 AAS
このスレのアブノーマル度、高いよなZ
394: 2007/12/30(日) 03:32:48 ID:bhG+sGMQ(1)調 AAS
>>391-392

俺は両方見たいぜw

寧ろ新米女冒険者が無謀に1人でダンジョン突撃
最初のモンスターでフルボッコにされる→恐怖で失禁脱糞しながら命乞い(スカトロ)
→その後やっぱり聞き入れられなくてぬっころされる(グロ)
→遺体回収後カントの生臭坊主に(以下略 (死姦)

というフルコースをみてぇなぁ…と常々思ってる俺は病院行った方がいいかもしれないw

自炊するか。このたぎる妄想でw
395: 2007/12/30(日) 15:50:50 ID:iZTexcTq(1)調 AAS
SS書いてくれ
396: 2007/12/30(日) 19:21:06 ID:afKL6xc6(1)調 AAS
もうクリスマスは終わっちゃったが、サンタに関して一言
こっそりと忍び込むという点からサンタ=忍者という構図を連想
つまりwiz世界のサンタは忍者がやってるんだよ!!!
真夜中全裸の女が煙突から家の内部に侵入してプレゼントを配る光景が……
え? プレゼントは何かって? それを聞くのは野暮というものだよW
397: 2007/12/31(月) 00:58:13 ID:3vYa9WL8(1)調 AAS
新米冒険者が地下二階で果ててロッティングコープスになって
次の新米冒険者を…
398
(1): 2007/12/31(月) 20:11:09 ID:1ytPuIFw(1)調 AAS
全裸で精液まみれの女ゾンビにあったらきついだろうな・・・

・・・俺は犯るけどな
死んだ女冒険者探して屍姦楽しみ→蘇生して感謝され
いい世界だな
399
(1): 2007/12/31(月) 21:28:11 ID:u7K0d7jt(1/2)調 AAS
 数ヶ月振りに徹夜でネットサーフィンしていてこのスレに来て、
一連のフェアリー談義と「BOCでネタはないか?」と来て、
「普段は『喋る鍵開けピン』などと馬鹿にされているフェアリー男バードが
仲間にキノコやら痺れ薬やらを盛り、体縮小&行動不能にしてから報復」
 みたいな妄想が浮かんだ俺様。

−−−−−−−−−−−−−−−ここよりチラシの裏−−−−−−−−−−−−−−−−

バード「よっしゃー! これで全員ジャスト俺サイズあんど無力化! 千載一遇の
    ビッグチャーンス!」
ロード「おいこら貴様何しやがった!」
バード「男は黙ってろい! ……へっへっへっ、今からお前らに俺様の熱い魂の雫を
    くれてやるぜ!」
ビショップ「な、何と破廉恥な! あぁ主よ、この小さき罪人を許したまえ」
バード「小さい言うな! ったく、お前らよくも今まで人の事を小さいだの貧弱だの
    出歯亀だの音速だの粗末だのと馬鹿にしてくれたよなぁ?」
バルキリー「ちょ、ちょっと待ちなよ! そりゃロード(匿名)が言ったんだろ!?
      何でアタシらに八つ当たりすんのさ!」
バード「言ってないけど見ただろ! 鼻で笑っただろ! 畜生、ロード(匿名)の
    方がよっぽど早いし粗末だってぇのに!」
ロード「ちょ、おま、俺のホットなシークレットをよくも!」
モンク「や、やめろバード(匿名)! 仲間同士で傷付けあってどうするんだ!」
バード「モンク(匿名)さんよ、このロクデナシ共の中でアンタだけは俺様を気遣って
    くれたよな。だが、アンタがそのデクノボウに惚れた事だけは許せねぇ!」
サムライ「だっ、誰がデクノボウだと!?」
バード「剣レベル90の癖に未だにつる草相手に攻撃外しまくってるじゃねぇか!」
サムライ「そっ、それは拙者ではなくこの世界の神たる製作スタッf」
バード「いけないなぁ、神の事を悪く言っては。ともかく! 俺様はこれより報復を
    開始する! ……って事でモンク(匿名)さんいただきま〜す♪」
モンク「うわなにを(ry」
サムライ「なっ、うわっ、そんなっ、拙者未踏のシークレットガーデン(意味不明)
     に何と言う事を〜っ!」
バルキリー「……って何かい? サムライ(匿名)にモンク(匿名)を取られたのが
      アタシに粗●ンを笑われるよりムカついたって事かい?」
ビショップ「何を冷静に分析してるんですか! この状況を何とかしないと……」
バルキリー「……」
ビショップ「……バルキリー(匿名)?」
バルキリー「……思えばさ、フェアリーとガチンコってのは普通では体験し得ない
      レアなシチュよねぇ?」
ビショップ「え゛?」
バルキリー「最近ロード(匿名)の光速のびのび包●で遊ぶの飽きて来たしー、モノが
      マシなら気分転換に試してみたいかもーとか思えて来たんだけど」
ロード「Σ(◎Д◎)」
ビショップ「このパーティだめぽorz」

−−−−−−−−−−−−−−−ここまでチラシの裏−−−−−−−−−−−−−−−−
400: 2007/12/31(月) 21:30:51 ID:u7K0d7jt(2/2)調 AAS
 オチは無い。清書する気も無い。

 ちなみに、ロード=人間、バルキリー=フェルパー、モンク=エルフ、
ビショップ=ノーム、サムライ=ドラコンと妄想。
 いや、自分、サムライとかモンクとか求道的で肉体派の職業に就くストイックな
エルフ娘と言う設定にロマンを見出しているもので……。

 ところでロッティングコープスと言えば武神に美人で腹黒な女ロッティング
コープスと言うキャラがいたが、武神世界は意外に異種姦の垣根と言うか背徳感が
低そうなのがネックだよな。
 特にオークの愛され振りと言ったら、そんな趣味でも無いのにペットに一匹
持ち帰りたくなる衝動に駆られる。
 って言うか、白髪の剣士様が実は男装エルフ娘でキャスタとプラトニックラブで
二人はトラストレベル「絆」でムテキングだったらいいなぁと、少女マンガ的な
こっ恥ずかしい妄想をしてニヤニヤしていた当時の俺様である事よorz
401: 2007/12/31(月) 23:32:09 ID:CVAaCShI(1)調 AAS
>>398
屍姦を愉しんだ後はダンジョンの奥深くで蘇生して脅すんじゃないか?
王道的にはw
402: 2008/01/01(火) 21:55:38 ID:QLon2QHS(1)調 AAS
>>399
GJ
つーか製作スタッフは邪悪の神だったのかw
403
(1): 郁咲 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/04(金) 15:47:25 ID:cMjpeFL7(1/11)調 AAS
以下、SSを投下。よろしくです。

イメージの下敷きはWiz1、Wiz5などですけど、特に限定はしてないです。
とりあえず今回の投下分では、特殊な属性はないです。本番挿入もないです。
404: 1/7 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/04(金) 15:50:23 ID:cMjpeFL7(2/11)調 AAS
 昼下がり。ギルガメッシュの酒場の片隅、薄暗い一角で。
 僕は困り果てていた。

 ユスノー。それが僕の名前だ。今はくたびれた平服を着ているけど、身に帯びる
称号は魔法剣士。いわゆるサムライ。
 未だ齢十五の小柄な体躯ながらも、王都リルガミンで中堅どころのパーティーに
属していた。いや、もちろん現在進行形で属している。ただ、今は一時的に僕以外の
メンバーが存在しない。
 先日、深い階層を探索していた際、僕だけが生き延びる形でパーティーは全滅して
しまったから。
 しかも、怪物の群れに追われて仲間の遺体を回収できずに、こうして帰還せざるを
得なかった。初めて経験する事で、僕は動揺し焦燥し混乱している。困り果てて
いる。小才に恵まれ、神童と煽てられていきなりサムライになったはいいけど、
実際はただの世間知らずに過ぎないわけだ、などと自責を繰り返している。
 酒場の喧騒を呆然と見つめつつ、僕は噴き出し続けるほろ苦い気持ちに苛まれて
いた。時折り吐き気が込み上げもする。酒場の匂いはまだ慣れない。この意味でも
子供だった。

 大柄な戦士。胡散臭い盗賊。いけ好かないエルフ。無愛想なドワーフ。様々な
人影が、次から次へと僕の視界をよぎって行く。
 よぎっていくだけで、彼らの存在は僕にとって何の意味もない。
 僕は、一刻も早く「仲間」を救出しなければならなかった。しかし、そのためには
「仲間」がいる。矛盾を弄する言葉遊びのような、この袋小路の状態だ。後者の
意味での仲間に心当たりがない。
 唯一つの望みとして、以前から僕に友好的だった女戦士を筆頭とするパーティーに
頼ってはみた。昨晩の話だ。
 けれど、反応は素っ気ないものだった。「ユスノーくんは可愛いから可哀相だと
思うし、助けてあげたいんだけどね、しばらく都合が合わないんだ」と、なんと
言うか、実に巧く断られた。
 ただし僕自身は、女顔だとか華奢で可愛いなどと言われる事に劣等感があるため、
その点で逆効果ではある。食い下がると「こっちのパーティーにユスノーくんが
入ってくれるなら、無理しなくもないよ」と引き抜きの意図を見せられた。
 僕は、仲間を裏切る事はできない。かと言って、引き抜きに乗ったと見せかけて
裏切る事もできない。サムライとして叩き込まれた精神修養とは関係ない、<善>と
<悪>の戒律とも関係ない、僕の性格の問題だ。
 丁重に断らざるを得なかった。しかし、それならそれでどうすればいいのか。

 僕一人であの階層まで潜る事は紛れもなく無茶だ。それなりに腕はあるから、呪文
連発の力押しで無理やり到達できない事もないだろうけど。そんな消耗をすれば、
全滅直後の危機的状況に逆戻りするだけ。何より、やはり回復役がいないと不味い。
麻痺毒一発で全てが終わりとなる。
 せめて一人、僧侶呪文を使える仲間が欲しい。
 なのに、その仲間をここで見出せずにいた。
 そもそもギルガメッシュの酒場に出入りする冒険者は、分け隔てなくくっ付いたり
離れたりを繰り返しているようでいて、実際はしたたかな計算が確かにある。関係の
ない、または薄い者と無条件で協力し合うような空気はない。
 その点は、<善>の戒律者にしても<悪>の戒律者にしても共通している。<善>に
属する誰もがお人よしではなく、形だけ戒律を守りながら狡猾で残酷な者などいくら
でもいる。極論を言えば、競合相手は適度に潰れてくれた方がいいわけだ。
 事実、「仲間が全滅したんだ、誰か手助けしてほしい」と僕が声を上げた昨晩、
無視して続く喧騒の中から辛うじて返ってきたのは「報酬は?」の一言だけだった。
405
(1): 1/2 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/04(金) 15:57:50 ID:cMjpeFL7(3/11)調 AAS
 金はなかった。宝石などの持ち運びやすい形に変えていた分は、大多数が仲間の
全滅した場所に眠っている。
 しかも間の悪い事が重なっていた。時として、高位の冒険者による迷宮奥深くから
の掘り出し物がボルタック商店に横流しされるけど、こうした業物数点を入手した後
で大幅に所持金が目減りしていたので――ゆえに武装が上がって未踏破の域まで深く
潜って全滅を招いてしまったわけだが――、僕の手元に残っていた分け前も極端に
少ない。
 装備を売って金貨へ戻すわけにもいかない。仲間の遺体を回収するためには、その
場所に到達せねばならない。到達するためには、装備が必要なのだから。かてて
加えて、成功報酬として後払いの条件を飲ませるほど、僕は世慣れてはいなかった。
 あの時、目の前の景色が少し縮んでいる感覚に囚われたのは、僕の勝手な思い込み
が裏切られ、ここに対して自分の居場所という意識が縮んだからだろう。

 それは、今も続いているような気がする。
 僕は、いつしか居たたまれなくなって、酒場を出ていた。

  ◆

 以前、カント寺院の生臭坊主どもが、求めよさらば与えられん、などとしたり顔で
説諭しているのを聞いた時、砂を蹴り掛けてやりたかった。それなら、泣いて救いを
求めてくる貧者に高額の寄付を強要するのを止めろよ、と。
 だから、僕は別に救いを求めてカント寺院に来たわけじゃない。ただ足が向いた
だけの偶然だ。
 そこで巡りあわせた「彼女」との出会いは偶然だったけれど、まさしく僕にとって
は見えざる救いの御手の与えた必然だった。今、この王都で彼女と出会う事を最も
求めていたのは、誰よりも僕だったはず。

「あなたは確か……、全滅した仲間を救出したいから同行者を求むと、昨晩のギルガ
メッシュの酒場で言われていたかた?」
 カント寺院の正面前広場は昼下がりの日差しに満ちて、まばらな雑踏があった。
そうした中でその綺麗な声は、力なくのろのろと歩いていた僕の耳に珠が転がり込む
ように届いた。
 声の主――彼女は、寺院正門の前で、あたかも途方にくれた様子で佇んでいた。
そして、通りすがった僕の姿に気付くなりそっと近寄ってきて、そう話しかけて
きた。
 対して、
「……そう、だけど……?」
 と、少し上ずった情けない声で応じる僕だった。面食らってしまったのだ。

 まず彼女の外見に驚いた。とんでもない美人の女性だった。大人びて柔和な造りの
顔立ちで、なのにその繊細な小顔は、長く真っ直ぐ伸ばした光るような黒髪と
相まって、少女じみた印象を伝えてくる。
 大きな黒い瞳が優しげに僕を見つめていて、一方、形よい鼻梁の下の唇は淫靡に
赤く厚い。どきりとさせられた。少女性と成熟性、聖女と娼婦の二項対立の内包、
という類いの表現を物の本で見る事があるけど、まさにあれだ。
 分かりづらいものの、僕より少なくとも五つは年上の二十歳以上で、そして、
二十歳半ばは過ぎていないだろう。
 背丈は、平均的な成人男性より低めな僕とほぼ同じで、女性としては高め。かつ
顔も小さいために、頭身があって華奢に見えながら、同時に肉感的という理想の身体
つきだった。
 その身体を、修道女や教徒の着る貫頭衣を洗練したような長袖の白いワンピースで
覆い、腰にはベルトポーチを巻いている。裾から覗く細い足首の下は、踊り子が履く
ような編み上げ靴。
 特に、豊かな上向きの胸が目立った。しかも下着で押さえつけている様子もなく、
ワンピースの清楚な刺繍模様が先端の露骨な突起を隠しているものの、全体の形自体
はそのまま薄い布地に出ている。彼女本人の目線で下を向いて足元が見えるのだろう
かと、どうでもいい心配をしてしまうほど。
406: 3/7 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/04(金) 16:05:07 ID:cMjpeFL7(4/11)調 AAS
「ああ、良かった、間違っていたらどうしようかと」
 背筋を伸ばした綺麗な姿勢で直立したまま、胸元を上品な仕草の手で抑え、ほっと
安堵して微笑む彼女。掛け値なしに清楚で美しいのだけれど――、
「えっと、そちらは一体……?」
 やはり上ずったままの僕の声。
 僕が驚いたのはもう一点あって。彼女の落ち着いた雰囲気と、ともすればふわふわ
と浮世離れした雰囲気の同居に加えて、高位の冒険者の持つ達人的な鋭さが紛れて
いるのに気付いたからだ。まるで隙がない。
 それなりに腕に覚えのある僕だけど、彼女の方が数段上だろうなと察しは付いた。
数段どころではないかも知れない。
「失礼しました、名乗らせてくださいね。私の名前はフェレーラ。先日、辺境都市
から王都に上ってきたばかりです。属するパーティーのない一人身で……、地下迷宮
に潜るための仲間を探しています。あなたと組みたいと思い立って、声を掛けさせて
いただきました。ここで出会ったのは偶然なのですけれど」
 大人びて理知的な女性の声の、耳に心地よく優しい喋り方で、彼女――フェレーラ
さんは言う。
「……僕と、組みたい……?」
 その言葉は何の抵抗もなしに耳によく届く。なのに、振って沸いた話に対し、まだ
頭が回ってない僕だった。
「はい。あなたは、昨晩のギルガメッシュの酒場で同行者を求めていたのに、
見つからず困ってましたよね。私も、あなたに先んじて同様の場で方々に声を掛けて
みたのですけど、同じく同行者が見つからなくて。……あぶれた同士、都合がよい
でしょう? あなたの戒律は<善>だと酒場で聞き及びました。私も同じです」
 そして、小首を傾げるように改めて微笑みを向けてくる。

「えっと……フェレーラ、さんは……」
 転がり込んだ幸運に、僕は努めて落ち着いて対処しようとした。
「フェレーラさんは一人なんでしょ? 僕も、今は一人だよ? それでいいの?」
 言った後で、まるで「年上のお姉さん」に話しかけるような口調になってしまった
のに気付く。いや、現実的にそういう年齢差なのだろうけど、もう少しどうにか
ならなかったか、僕は。割と知性派で通っているというのに。
「私は、二人だけのパーティーを組みたいので」
「二人だけ?」
「とある事情があるので……。私が仲間を見つけられなかったのも、この二人という
条件のせいなのですね。前衛三人と後衛三人で六人が基本だと素っ気なく断られ
ました。私、腕に覚えがないわけではないのですが、こういう事にはあまり明るく
ないもので……」
 冒険者の道理に疎い事について、素直にはにかむフェレーラさん。一瞬、美しいと
言うより妙に可愛い顔だった。大人びていながら、ところどころ子供っぽい人だ。
 逆に言えば、ところどころで油断ならない感じもする。
 聖女と娼婦という二面性を感じた事、達人的な鋭さを持つ事からそうした印象が
あるのだろうか? 彼女に対して失礼だし、過敏かも知れないけど、やはり気に
かかる。
 騙し騙され、利用し利用され、という駆け引きは冒険者の世界でよくある話だ。
綺麗な女性に浮かれて全てを鵜呑みにするほど、僕は童貞くさくはない。はず。
 とにかく、僕という最後の一線が崩壊したら、死んだ仲間はもう蘇生できない。
責任は重大だ。慎重であるに越した事はない。
407: 4/7 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/04(金) 16:13:02 ID:cMjpeFL7(5/11)調 AAS
「……ちょっとこっちへ」
 僕は頭の中を整理しながら、彼女を雑踏の端、寺院建物の側に連れて行った。
そして向き直りながら、
「いくつか聞きたいんだけど」
「はい」
「まず、二人だけのパーティーを組みたい事情というのは?」
「私、迷宮探索の経験があるにはあるのですが、ここの迷宮の事は知りませんし、
先にも言った通り冒険者としての道理にも明るくないので、案内してくれるかたが
いないと危険かなあ、と。ただ……、同行者の数はなるべく少ない方がいいの
ですね。どうして少ない方がいいかは、今はちょっと言えませんけれど……」
 フェレーラさんは少し困った顔をして、そう言うだけだった。
「ふぅん……?」
「迷宮に入ればすぐに説明します。説明せざるを得なくなりますので……」
「じゃあ、迷宮に潜る目的は? 布告に乗って迷宮の主を倒すのを目指すには、
二人組なんて不利なだけでしょ? と言って、ただの腕試しや宝探しという感じも
しないけど」
「あなたと同じ。迷宮の中で消息を断ったと思われる知り合いを探しています。私の
場合、定期的にあるはずの便りがなくなったので、心配になって王都に来たのです」
「そうなのか……、それは大変だね」
 溜め息混じりに同情的な表情を浮かべてしまう僕。
 だけれど、すぐさま続けて、
「でも、だったら……僕が声を上げた昨晩の時点で接触してくれても良かったのに、
どうしてここ……カント寺院前で?」
「亡くなったとは言え、あなたには仲間がいらっしゃるとの事で……、先にあなたの
側で救出が果たされた場合を考えて留保したからです。カント寺院に来ていたのは、
私、僧侶呪文を修めていまして、見知っていて頼れる顔でもいないかと期待があった
もので。……まぁ、駄目だったわけですけど。ちょうどその後にあなたを見かけた
ので、思し召しと解して決断しました」
「なるほど」
 彼女は僧侶かビショップだろうか? 確かに、雰囲気に通じるものはある。
「修めている呪文はどこまで?」
「はい。僧侶呪文はイハロンまで、魔術師呪文はマハマンまで全て修めております」
 思わず息を呑む僕だった。
「イハロン、マハマン――奇跡と変異の呪文? 最高階梯の? 僧魔両系統を?」
「ええ。でも、全階梯を九回詠唱できるわけではありませんよ?」 
 僕の驚いた声に、フェレーラさんはやや慌てて謙遜してみせる。
「それでもすごいっ……、僕は魔術師呪文を扱うサムライだけど、使える中で最高
なのはまだラダルトで……。冒険者の道理に疎いとか、ここの迷宮の中を見知らない
と言われた事を差っ引いても、こっちからすれば実力的に申し分ないよ」

 何となく感づいて、僕は彼女の素性に見当を付けた。
 過去に英雄を輩出した血統、特に王国に仕えて門閥化した貴族の出身であったり
する冒険者には、彼女のような人物がまま見受けられる。
 泥にまみれる自然淘汰から生き残り、生き残る事と鍛錬が結果論的に等しいという
普通の冒険者とは全く異なり、祖先より引き継いだ才と秘伝を同門内で鍛錬し合う
らしい。
 競争に敗れて脱落する者を身内から極力出さないようにするためとは言え、決して
侮れない事はよく知られている。実戦さながらの過酷さを持つ修練には、時として
本末転倒な殺し合いすら伴うとか。
 彼女が、実力を秘めながら何処か浮世離れしているのは、そういう事だろう。
408: 5/7 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/04(金) 16:20:55 ID:cMjpeFL7(6/11)調 AAS
 ただ、僕からすれば実力的に申し分ないという事は、逆にフェレーラさんから
すれば僕は実力的に欠いているという事だ。それでいいのかと確認するのも、彼女に
気遣いさせるだけだから止めておく。組む事を前提で持ちかけてきたのだから。
「……分かった、組もう。遅れたけど、僕の名前はユスノー。よろしく、フェレーラ
さん」
「はい。快諾くださってありがとうございます、ユスノーさん」
 気品さえある微笑みを浮かべつつフェレーラさんは、手を差し出してくる。僕は、
思わず照れ臭い気持ちになりながら手を衣服で拭った。別に汚れていたわけじゃない
にせよ、なぜかそのまま触れるのは失礼な気がしたから。
 そっと握手に応じながら、
「僕の方にさん付けは止めてよ、15歳だよ。かなり年下だろうし」
「それじゃあ、ユスノーくん。でもそんなに離れていませんよ、私は21歳ですもの。
ちょっとお姉さんですね。よろしくね」
 ちょっとかなぁ、とも思わなくもないけど――それよりも。僕は、彼女の手の
華奢さ、深窓の令嬢さながらに柔らかい肌に驚いて、胸の鼓動を早めて顔を熱くして
しまう。
 ……結局のところ、「綺麗な女性に浮かれて」いる自分がいるのは、否定しがたい
ようだった。

  ◆

 善は急げ。どうせ地下に潜ったら時間帯は関係ない。というわけで。
 僕らはそれぞれに準備をして、王都の防壁の外にある迷宮の入り口で、夕方前に
改めて落ち合う事となった。怪物が迷い出てこないよう周囲を柵と兵舎で囲み、
守備隊が常駐しているという物々しい場所だ。
 彼女と別れてから、僕はまず浴場に赴いて身を清めた。迷宮内に入れば衣服と
装備は着たきりになるから、時間経過に伴って不快感が高まっていくのを少しでも
遅らせるため。まぁ、そんな事を気にしない連中の方が多いのだけど。
 入浴の後、宿屋に預けていた業物の鎧一式をまとい、鞘入りの名刀を佩き、いくつ
かの携帯装備品を入れた革袋を腰にくくり付けた姿になった。それだけで自然に気が
みなぎってくるから不思議だ。

 ちなみに携帯品には、迷宮内で野営するためのキャンプ用具も含む。ただし、
キャンプと呼ばれてはいてもそれは、布張り天幕のような大掛かりな形ではない。
魔術的な聖別を施された蝋石で線を描き、その線で囲った内側にいる限り、肉持つ
種族にも霊的な魔物にも気付かれず、無意識に避けさせる効果のある代物だ。
 水や食料についても、僧侶の回復呪文によって乾きと飢えをかなりの長期に渡り
無視できるので、ごちゃごちゃとかさ張るものは持ち込まないのがリルガミンの
冒険者の流儀になっている。魔力回復できる場所の事を知っていれば、呪文依存で
押し切れるからだ。
 つまり、フェレーラさんと組めなければ、そもそも戦力以前に面倒な問題があった
という事。
 何より、僕にも彼女にも、一刻も早く仲間を発見し救出したいという事情がある。
 それらの事から、数日間はぶっ通しで潜り続ける展開になるだろう。それは既に
打ち合わせ済みで、彼女も覚悟をしていた。
409: 6/7 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/04(金) 16:25:33 ID:cMjpeFL7(7/11)調 AAS
 僕が迷宮の入り口にやって来た時、フェレーラさんは先んじて待っていたが、
姿格好がさっきと変わっていなかった。白いワンピース一枚に、足元は布製の
編み上げ靴。腰に着けたポーチのベルトにも、武器一つ寸鉄一つすら下げていない。
 僕はちょっと呆れてしまった。やっぱりこの人、冒険者としては疎いと言うよりも
天然で抜けているところがないか。
「フェレーラさん、着の身着のままで来たの?」
「いえ、ちゃんと言われた通り、浴場で身を清めて衣服も着替えました。同じに
見えますけど」
 確かに、真っ直ぐ落ちる黒い長髪は雨の日のようにしっとりしていて、肌も
ほんのりと血色を増しているが。軽く脱力して僕は、
「そうじゃなくって……武器は? 鎧は?」
「要りませんから」
「……いや、ないよりはあった方がいいよ。どうせ後衛だからとか、呪文で事足りる
とか思っているんだとしたら、いくらなんでも過信してるでしょ?」
「そういう事ではないのですけど……」
「って、どういう事? ……何にしても、安い装備でも購入した方がいいよ。ボル
タック商店に行こう? お金ないなら出すよ。僕も今は手持ちが殆どないんだけど、
皮鎧や安物の盾でもないよりはいいし……」
 フェレーラさんは頬に指先を当てて、困ったように小首を傾げた。ちらり、と周囲
を見回しもする。衆目や他人の傍耳を気にするような事情でもあるのか?
 僕ら二人の間に、しばらく沈黙が流れる。何やら妙な空気になってしまった。

「……おぉい、兄ちゃん、姉ちゃん?」
「どうするんだ、入らないのか?」
 と、そこへ、迷宮入り口の門扉の前で歩哨に務めている兵士たちが、面倒そうに
声を掛けて来る。
「ああ、えっと……」
 ひとまずボルタック商店に向かおう、と思って僕は言いよどんだ。ところが、
「もちろん、入りますから。行きましょう、ユスノーくん」
 フェレーラさんは強引に僕の手を取って、意外に強い力で引っ張っていく。
「ちょっ……、あの、でも」
 僕の異議申し立ては無視されてしまった。

  ◆

 かくして二人は地下迷宮に降り立ったのだが。
「――光あれ、我が暗闇をさまよう限り」
 背後の門扉はすぐに閉じられ、視界は真っ暗闇だ。その中に響くフェレーラさんの
綺麗な声。ロミルワ(明かり)の呪文が発動し、彼女を中心とした一定空間が光に
満ちる。空気自体が光っているような、均一的な照明。
 その光の中に、僕も佇んでいた。辺りは、だだっ広い玄室風の場所。重々しく
整然と組まれた石壁と天井と床が、ロミルワの届かない先まで続いている。
「まったく……困る事になると思うけどな、そんな装備とも言えない装備だと。杖が
ない分、駆け出しの魔術師よりも無防備じゃないか」
 言いながら僕は、いささか大仰に片腕を振り下ろし、二・三歩先に立つ彼女の
非武装ワンピース姿を指し示す。忠告を軽んずられて、少し感情的になったかも
知れない。
 そんな僕をフェレーラさんは申し訳なさそうに見つめていたが、やがて顔を
逸らした。僕に対してやや左半身を向け、斜めに佇む。そして脈絡なく唐突に、
「あの……、驚かないで下さいね」
「……何が?」
 問いかけに応じず彼女は、腰のベルトポーチを外してそっと地面に落とした。
訝しがる僕から伏し目がちに視線を反らしたまま、胸元に両手をやってするすると
紐を緩め、ワンピースをおもむろに脱ぎだす。まさに、おもむろに、だ。
 僕は麻痺攻撃でも打ち込まれたように固まって、無言でそれを見守る。口を半開き
にして。
 フェレーラさんから発する、しゅるしゅるとした衣擦れの音以外は、迷宮という
場もまた無言。
410: 7/7 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/04(金) 16:32:43 ID:cMjpeFL7(8/11)調 AAS
 貫頭式のワンピースの裾が持ち上がり、彼女の細い足首、そこより上も露出して
いく。脚の全体は驚くほど長く、白くて綺麗でなまめかしい。
 肉付きのいい太腿の上に、股間を隠す小さな下着が現れる。ほんのささやかな布と
紐から成る下着は、腰も尻の肉も殆ど覆っていない。
 尻は豊かに幅広かつ厚く、その上の腹は細く薄い。すごい対比があった。豊か
である事により女性的となる尻と、くびれている事により女性的となる腹との
落差が、互いの女性的特質を強調し合っていた。
 続いて、胸も解放される。ワンピース下に肌着はなく、剥き出しの肌。両の乳房
は、たゆんと派手に揺れてその大きさを主張する。なのに、乳頭を強調するように
つんと尖って上を向き、あくまで瑞々しく弾む。白い肌が薄皮一枚下の血色で
うっすらと彩られていて、乳輪と乳首は周りの肌よりなお鮮やかに色分かれていた。
 ワンピースから抜き去った頭を左右に振られると、彼女の黒髪からたちまち一際
いい匂いが香って、僕の鼻腔を刺激してくる。

 どうして着衣を脱いだのか──そんな事より、彼女の裸体が美しい。その事しか
考えられない。
 最初、彼女の身体の事を、頭身があって華奢に見えながら同時に肉感的という理想
の身体つきであり、目のやり場に困るほどだと思った。事実、その通りで――いや、
むしろより魅力的である事を突き付けられたのだけれど、視線が吸い寄せられたまま
離す事ができない。
 左側にいる僕の目を意識しているのか彼女は、脱いだワンピースを左肩に掛け
ながら、ちらりと一瞬だけ横目で見返してくる。その頬と耳が艶やかに赤くなって
いた。
 更に、フェレーラさんは股間の下着を脱ぐ。小さな三角巾に紐が付いているだけの
それは、すぅ、と結び目を引っ張っただけで呆気なく取れてしまう。と、彼女の恥丘
に濃く茂った黒い草叢が、解放されてふわりと立った。
 ロミルワの光の中で、風呂上りから間もない彼女のほんのりと染まる肌全体が、
頬と同じように血色を増していく。

 フェレーラさんは下着も肩に置いた上で、しゃがみ込んで足元に両手をやり、
編み上げ靴を左右それぞれ脱いだ。細長く色形よい足指に、手入れされた綺麗な爪の
並ぶ、少女的なほどに華奢な素足が剥き出される。
 そして姿勢を変え、つま先立てた両足のかかとに尻を乗せて座り、太ももを揃えて
ひざまづく。
 脱いだ靴を持って底同士を打ち合わせると、彼女はそれを器用に折り畳む。靴底に
張られた皮以外は布製で、小さくまとめる事のできる造りだ。床に落としていた
ベルトポーチを拾い上げ、内側のポケットにこの靴をしまい込む。
 同様に、肩に掛けていたワンピースと下着を手に取り、完全に一糸まとわぬ姿を
隠す事なく曝しつつ、それらの衣服も折り畳んでいく。何か工夫でもあるのかやたら
小さくまとめた上で、ベルトポーチに入れる。
 入れ替わりに白レースの細いリボンを取り出してから、ポーチ部分を背後側にして
ベルトを腰に強く巻く。ポーチの底部に隠されていた変形的な小さめのダガーを抜き
出し、一目だけ確認してから収納し直す。
 リボンは背中まである黒髪を束ねてくくるのに使い、後ろ頭で一つの団子状に
まとめ上げていく。両腕を上げてつるんとした綺麗な腋の下を露わにし、なめらかな
背中を見せながら。
 うなじのほつれ毛が妙に色っぽく映る。ひざまづいた姿勢と相まり、入浴直前の
女性を覗き見ている錯覚があった。
411: 8/7 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/04(金) 16:37:54 ID:cMjpeFL7(9/11)調 AAS
 フェレーラさんは黙々とそうした作業を済ました後、ゆっくりと立ち上がり――、
僕に真正面から向き直った。
 言うまでもなくその身体は、腰のベルトポーチと髪留めリボン以外は頭の頂きから
つま先まで完全に裸だ。一糸まとわぬの手前、一糸程度しかまとわぬ、という姿。
全身傷一つなく、無駄毛も見えない、剥きたてのゆで卵みたいな肌の。
 半神あるいはそれに連なるものとして、山野や河川には美しい女精が宿るという。
そんな神秘的な裸ですらこうまで美しくはないんじゃないかと、僕は半ば陶然として
見つめてしまった。
「お待たせしました」
 ほのかに恥ずかしがりながらも、彼女は落ち着いて何気なく振舞っている。股間に
さり気なく片手をやって陰毛を隠してはいるけれど、つんと上へ向く双丘に色づいた
乳首はそのまま剥き出しだ。
 むしろ、こっちが慌てだした。恥ずかしく、頭が熱い。多分、顔も真っ赤だ。
「なななななななにがどう」
 僕の声が間抜けに響く。
「はい、武装の準備が終わりました」
「ぶ、武装?」
「ええ。ニンジャの武装の理想は、全裸ですから」
「にん……ニンジャ!? ……誰が!? あなたが!!?」

 ニンジャ――異質なる武芸者。己の肉体のみを武器として、竜すら屠る攻撃力を
繰り出せる者。影と一体化して忍んで潜み、肉体的かつ霊的な死角からの暗殺を
仕掛ける事すらできるという。
 また、達人の域に於いては、身のこなしと素手だけで業物の真剣すら捌ききり、
ゆえに防具を必要としない。むしろ逆に、防具をまとう事で「空気と殺気を肌で
感じる」という特質的な能力を抑えられてしまうとされる。
 この事が、「達人のニンジャは必然的に全裸となる」という観念を生んだ。
そして、それは好色の異聞じみていながらも、確かな事実だった。

 僕は素っ頓狂な声でフェレーラさんに、あなたがニンジャかと聞いた。
 対して彼女は、息を漏らしてはにかんでから、割り切った感じでにっこりと
微笑んで答える。
「はい。……ええ、実はそうなんです」
 あどけない少女性を宿しながらも大人びて柔らかな顔立ちは、長髪を後ろで
まとめ上げているため、がらりと印象を変えていた。活動するためにそうした
のだろうけど、逆にことさら大人っぽく、落ち着いて見える。
 こんな人がニンジャ?――僕は、どうしてもまだ頭の中でつながらない。認識が
乖離したままだ。
「えっ、僧魔両系統の呪文を最高階梯までの極めているというのは? 戒律が<善>
だと言うのは? ニンジャになるには戒律が<悪>しか許されないはずじゃ?」
「もちろん、イハロン、マハマンまで使えますよ。以前、<善>のビショップとして、
全階梯の呪文を極めましたから。ニンジャになった以上、詠唱可能な回数は限定
されていますが、修得した呪文そのものは変わっていません。戒律については、
ニンジャになるために必要上<悪>に変えた事はありますが、その後に再び<善>へ
戻しているわけです」
 まぁ……確かに。そう言えば、現在もビショップかとは聞いていないし。転向の
過程も普通に可能ではある。別段、何を騙されたわけでもない。
 僕は、しぱらく何を言葉にすればいいのか分からなかった。
 口の中が張り付いて、喉の奥から乾ききるほど緊張している事を今さら自覚する。
美人だな、清楚だな、と思っていた年上の女性がいきなりこんな。
412: 9/7 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/04(金) 16:41:24 ID:cMjpeFL7(10/11)調 AAS
 僕を慮ったような間合いで、彼女から沈黙を破ってくる。
「武器、鎧が不要というのは分かっていただけましたよね」
「そそそれは……、はい、もちろん良かった、でもなんて言うか……手はあんなに
柔らかい肌だったのに」
 彼女と握手した時の事を思い出す。また、目の前にした綺麗な柔肌の実物からも、
女性の艶っぽさしか見て取れない。
 筋肉質でもない。適度に引き締まっている体つきではあるけど、あくまでも不要な
贅肉を持たないという意味で、女性的なぷよぷよした肉感に富む。達人的な鋭さが
彼女の内側から滲み出ているのは雰囲気として分かるけど、あくまでも外形的な
身体の線は丸みがあり、ふくよかな印象が先に立つ。
「やだ、実際に手足を刃物同然に研ぎ澄ましたり、肌を鎧同然に鍛えるわけじゃない
ですよ。そういう流派もあるでしょうけど……、要は体術と質的な筋力、内圧的な
気力と外装的な気力の問題ですから。サムライだって同様でしょう?」
「そ、そうだね……」
「見た目を『普通』に保ち、武人に見えなくするのもまた『隠業』の一環……という
事らしいですね。それにまぁ、私は箱入り娘でしたから、丁重に扱われましたし」
「……な…るほど……」
 どうでもいいけど、あなたの見た目は別の意味で普通じゃない。美人すぎる。

「迷宮に入ったら説明すると言いましたが、仲間は二人がいいというのもこういう事
です。私、ニンジャとしては未熟で、羞恥心を捨てきれてなくて……あまり大勢に
見られたくないので」
「あっ……」
 そう言われると、慌てて目線を反らせざるを得ない。今まで不躾に見つめ続けて
いた事を自覚して、僕の中に別種の羞恥、礼節に欠いた事への羞恥が込み上げて
くる。
「あっ、いえっ、大丈夫ですよ、ユスノーくんは気になさらなくても。私の方に視線
をやれないという制限があると、探索にしても戦闘にしても色々と困るでしょう? 
一切構いませんから、何を見られても」
 フェレーラさん、こっちが構います。
 しかも、何を見られても、って。
 言いながら、したしたと近づいてくる彼女の白い裸が、僕の視界の端に再び入って
くる。いい香りが官能的に鼻腔をくすぐり、気持ちは揺さぶられて激しく波打つ。
「では、マポーフィック(保護)とラツマピック(識別)の呪文を……私には既に
掛かっていますが、ユスノーくんを含めて掛け直しますから、私に触れてください。
……そうそう、マポーフィックの呪文のお陰もありますね、裸でも平気なのは。足も
汚れないし」
 言葉は殆ど右から左だ。僕は熱くなった顔を反らして、うつむいたまま。
「……あの、ユスノーくん? こっちを向いて、手を差し出してくださいません? 
呪文、掛けますから」
 僕の顔に、彼女の端正な美貌が近づいて、甘ったるい息も掛かる。手を取られ、
柔らかい両手で包み込まれる。
 頭が茹だったようにくらくらする。――当然、とうの昔に僕の股間は熱い血で
滾り、痛いぐらいだった。

 だめだ、僕はもうこの人を性的な対象として見てしまっている。童貞くささ丸出し
だ。いや、童貞でなくても平静を保てるものか。この人の女の匂いは強すぎる。
 こんな事でやっていけるのか……?
413: 郁咲 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/04(金) 16:46:02 ID:cMjpeFL7(11/11)調 AAS
まだ続くけど、長くなったのでひとまず終わりです。次回はエロありです。

どうも書き込み可能容量の見立てが違っていて、リアルタイムに直しながら
投稿したため、抜けがあるかも知れずすみませんです。
あとゲー専氏の>>191と内容的に被っている感がありますが、その点もすみませんです。
414: 2008/01/04(金) 17:08:31 ID:+nRFPuxD(1)調 AAS
恥ずかしがりつつも見てもいいと言ってくれるお姉さんくの一'`ァ'`ァ(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ

女の子ばかりのパーティーなら2人パーティーでなくても大丈夫ではとか
一人でも結構いけそうじゃんとか
まだ黙ってることが山ほどありそうだけどついてっちゃう!
415: 2008/01/04(金) 20:08:54 ID:zhlcB2+0(1)調 AAS
裸忍者属性は無いが、お姉さんくの一に萌えた。
wktkしながら続きを待ってますぜw
416: 2008/01/04(金) 20:47:21 ID:W3wHhaa6(1)調 AAS
裸忍者属性の私にはたまらない新作キター!!!
正月のお年玉としては最高です!!
続きも楽しみに待ってます!

この調子で投下ラッシュが始まるといいですな〜。
エルフの裸忍者がメインの話も読んでみたいと、思いつつ失礼しました。
417: 2008/01/04(金) 21:12:43 ID:IoJq2scf(1)調 AAS
初めて裸忍者を見た驚きと興奮がまざまざと伝わってきてたまりません!
何というかフェレーラさん素でエロ過ぎ!!頑張れユスノー君!!色々な意味で!!w
418: 2008/01/04(金) 21:15:47 ID:Gm+6Pt4o(1/2)調 AAS
本番もいいけど、
何気ないしぐさの度にゆれるおっぱいや
戦斗のたびにいけないところが肛門まで見えちゃう等、
全裸忍者とパーティーを組んで冒険するドキドキムラムラを
ねちねちしつこく書いてくれたら10メガバイトでも読みます。
419: 2008/01/04(金) 21:23:07 ID:Gm+6Pt4o(2/2)調 AAS
全裸忍者といえどもアイテムは持ってるわけなのに、
今までその所持方法については語られませんでしたが
ベルトポーチという設定ですか。
前から見ると「全裸にベルト一本」(;´Д`)ハァハァ
420: 2008/01/05(土) 04:14:50 ID:xXqhUHHH(1)調 AAS
ベルトポーチ以外の全裸忍者のアイテム所持方法

@背中に小型リュック
前から見ると「全裸の姿で両脇にベルト」

A両足両腕に行動の支障にならない範囲での小型ポーチ
全裸に籠手や足袋と一体化したポーチだけを装備「何も着けてない胴体が強調される」

それとお年玉として最近発見したエルフの全裸忍者ちゃんをどうぞ
画像リンク

421: 2008/01/05(土) 04:41:44 ID:KSLA1xKB(1)調 AAS
桃の木の番人は耳の穴に入れていたなぁ。

女だと、色々な方法があるよね。

性的な意味で。
422: 2008/01/05(土) 08:14:11 ID:U8Oybt/v(1)調 AAS
クマの置物…大っきいのおぉ…前の穴いっぱいなのぉ
カエルの置物…後ろの穴の中でグルグル動いてるうぅ

動くとオッパイに付けられた銅の鍵と銀の鍵が擦れ合って
死の指輪がクリを締め付けてきますぅ

酒場で荷物管理中(全裸で)のビショップたん
(注:死の指輪は何かあったときの換金用アイテムとして保管されています)
ですね…
423: 2008/01/05(土) 12:02:59 ID:kVftB+St(1)調 AAS
死の指輪装備しちゃったら売れないじゃないか
424
(1): 2008/01/05(土) 13:19:43 ID:CYfL6EfW(1)調 AAS
あくまで指環だからクリ環wとしては呪いが機能しないとかw
425: 2008/01/05(土) 14:28:31 ID:U79w4UmY(1)調 AAS
>>403
久しぶりにキタワア .*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*.

定番な裸忍者を、思わぬところから不意打ち的に出されたのが興奮したわ
あと、エロ以外にも雰囲気がよかった、じっくり読ませてもらった

一心不乱に続きを待ってる
426
(1): 2008/01/05(土) 17:46:37 ID:q8i3WydX(1)調 AAS
>>424
逆に考えるんだ。
鑑定に失敗して衝動の赴くままクリ輪にしちゃった、
歩くとこすれてものすごい痛み=ダメージになるんだ。

で、解呪代金をケチった仲間に「これじゃ鑑定役にも使えねー」と見捨てられて、
荷物もちとして前や後ろに突っ込まれたと考えるんだ。
427
(1): 2008/01/05(土) 19:26:47 ID:+D2HsqOL(1)調 AAS
ハースニールを挿入すると勝手に動くんですね〜
おや、ガントレットが飛んできて乳に・・・
428: 2008/01/05(土) 19:29:44 ID:YAl7oAbt(1)調 AAS
>>427
コッズアーマが勝手に
ぐにゃりと変形してボンテージになると申したか!?
429: 2008/01/05(土) 20:36:15 ID:xOd5I4+j(1)調 AAS
コッズ装備はノームやフェアリーにも対応してサイズが変わるが
その機能を悪用されて人間サイズだけど総面積はフェアリーサイズの
エロビキニアーマーになっちゃうとか。
肝心なトコはギリギリなくせにやたらトゲや飾りが突き出してて
上がらローブもはおれない方向で。
手足の鎧とガントレットはむしろ大きめな方がギャップ萌え。
430
(1): 2008/01/05(土) 20:38:53 ID:XMfKxQtu(1)調 AAS
コッズアイテムに襲われた・・・

性的な意味で。
431: 2008/01/05(土) 23:13:53 ID:h/VkOUFJ(1)調 AAS
くわえてよボクのハースニール・・・

こうですか!?わかりません!!
432
(1): 2008/01/06(日) 09:02:57 ID:E1nxal64(1/2)調 AAS
仲間に入れないシールドとヘルム涙目
433: 2008/01/06(日) 10:30:41 ID:jUEDjdQZ(1)調 AAS
世の中にはスカルファックという・・・しかし盾の活用法は思い浮かばんな
434: 2008/01/06(日) 11:03:08 ID:SDzxeHeg(1)調 AAS
忘れてもらっちゃ困ります。コッズシールドはディアルマ無限使用可能の
脅威の回復アイテムですよ。

つまりどんなガチグロハードSMな責めをしても死にさえしなければ
盾ですぐに全回復。自前の回復呪文と違って使用回数に制限ナシ。

…結局特殊な性癖の方用の活用法にしかならんがw
435: 2008/01/06(日) 11:44:35 ID:aeNx6Jn1(1)調 AAS
回復呪文で処女膜再生
と言う電波を受信した
436: 2008/01/06(日) 17:42:08 ID:nXkOtmY/(1)調 AAS
>>432
なんと でんせつの "たてずり" と もうすか!
437: 2008/01/06(日) 18:22:49 ID:M6ugIYZe(1)調 AAS
>>426
むしろ着用者をよがり死にさせるクリRINGofDEATH!
438: 2008/01/06(日) 19:31:04 ID:P0webeEY(1)調 AAS
>回復呪文で処女膜再生

すいません。ファンタジーモノのエロじゃ思いっきり
使い古されたネタですそれw
439: ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 2008/01/06(日) 21:08:59 ID:42SrOrQn(1/6)調 AAS
<ダイヤモンドの騎士>たちの饗宴

<ダバルプスの迷宮>など、大嫌いじゃ。
昔は、儂のような非力な小人でも棲みやすい迷宮じゃったが、冒険者がうろつくようになっては物騒この上ない。
しかも、この迷宮の悪いところは、かの<魔道王>のそれのようなエレベーターがないことだった。
おかげで、冒険者たちは、すべての階層をすっとばすこともなく、歩いて下を目指す。
それは、つまり、最下層・地下六階の魔神や大悪魔どもを蹴散らす最強の冒険者たちが、
儂が棲家にしておる地下二階をうろつくこともある、ということじゃ!

今日の稼ぎ──洞窟に生える茸と苔の採取を終えた儂は、ねぐらに戻ろうとしてそいつらと出くわした。
普段は近寄りもしない、荒くれ戦士たちの拠点になっているその玄室が、
今日はあまりにも静かじゃったので、儂はついつい近道をしようとしてしまったのじゃ。
そして、連中に見つかった。
「あら──ディンク」
玄室の中で佇む影は、三つ。
装備から見て、君主が二人と、侍が一人か。
儂は、金玉がきゅっと縮こまるのを感じた。
この迷宮は、棲みつく怪物も強力だが、集う冒険者も強力だ。
特に、<魔道王>の迷宮からやってきた連中は、桁がふたつみっつ違う。
どうやら、こいつらは、その厄介な連中のようじゃった。
だが、まだ、儂は幸運じゃ。
「これはこれは、冒険者さま、儂は、貴方さまがたと戦うつもりなど毛頭ございません」
震えながら、頭を下げる。
君主が二名、と言うことは、こいつらは<善>の戒律を持つパーティということだ。
ならば、友好的な態度を取れば、危害を加えることはない。
若い連中は知らずにつっかかり、命を落とすが、
百戦錬磨で逃げ回って生き残った儂は、そんなことまで知っておる。
じゃから、儂は、丁重に挨拶をして、冒険者たちがその場を立ち去るのを待った。
だが──連中は、大股でこちらに近寄ってきた。
血が香る笑顔を浮かべながら。
440: ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 2008/01/06(日) 21:09:30 ID:42SrOrQn(2/6)調 AAS
「おい、こいつ、今、なんて言った?」
君主の一人が乱暴な口調で尋ねた。
「私たちと戦うつもりはない、そうですよ」
もう一人の君主が穏やかな口調で答える。
「じゃ、このおじいちゃん、<友好的>なの?!」
侍が若々しい、というより幼い舌足らずな口調で叫んだ。
三人とも──女だ。
しかも、若くて、美しくて、――恐ろしいまでに腕が立つ。
それだけは、魔法の力で輝くばかりの装備を見ただけで分かった。
侍娘の下げた独特の曲刀は魔刀<村正>だ。身にまとうのは<コッズ・アーマー>。
君主の一人の持つ大剣は、聖剣<ハースニール>。<君主の鎧>を身に付け、<コッズ・ヘルム>を被っている。
もう一人君主の一人が下げている剣は<カシナートの剣>だが、このそれを抜くことはないだろう。
その手に付けた籠手は最凶の魔道器<コッズ・ガントレット>。さらに<コッズ・シールド>も持っている。
こいつらは──。
冒険者の中でも最強の、<ダイヤモンドの騎士>の装備を持つパーティだ。
迷宮をこそこそと彷徨い、蓄えてきた知識が、儂の顔を蒼白にさせた。
目の前の戦士たちは、アークデーモン様さえも一撃で斬り殺すバケモノどもじゃった。
それが、血に狂った微笑を浮かべて近寄ってくる。
そして、儂は見た。
なぜ、荒くれどもの拠点になっていたこの玄室が静かだったのかを。
玄室のあちこちに散らばっているのは、――戦士や盗賊たちの死骸。
「あはは、散々探して、やっと見つけたよ、<友好的>なモンスター! それもヒューマノイド系!」
侍娘が明るく笑う。
「まったくだ。数百人殺しまくっても出てこなかったときは、どうしようかと思った」
乱暴な言葉遣いの女君主が吐き捨てる。
「まあ、まあ。こうして見つかったのです。いいじゃないですか」
丁寧な言葉遣いの女君主がたしなめ、――三人は儂を取り囲んだ。
その時、儂は思い出した。
<悪>の戒律を志すようになった<善>のパーティは、その証しを<悪>の戒律神に示すため、
<友好的>な敵を虐殺するということを。
441: ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 2008/01/06(日) 21:10:15 ID:42SrOrQn(3/6)調 AAS
「……あわ、わあ……」
腰が抜けたように座り込んだ儂を、三人の女冒険者たちが取り囲む。
舌なめずりせんばかりに。
「ん、これ邪魔だね」
侍娘が<村正>を鞘走らせる。
儂の目にそれが見えるはずもなく、真っ二つにされた。
……儂の服が。
「……なっ……」
絶句する儂に、侍娘が歓声を上げた。
「わあ、おじいちゃん、けっこう立派なもの持ってるね!」
「そうか? 縮こまってるぜ、こいつのちんちん……」
「縮こまってこれくらいなら、大したものですわ、これなら楽しめそうですね」
女冒険者たちの視線が儂の裸にされた股間に据えられているのを知って儂は狼狽した。

「――いやあ、最近は世知辛くてさあ。
<友好的>なモンスターってあんまりいないんだよね。
おじいちゃんに会えて良かったよ!」
儂の唇を割り、自分の舌と唾液を流し込みながら侍娘が明るく笑った。
「ふ、ふん、勃起したら、ま、まあまあ立派じゃないか、じいさんの癖に。
だが、匂いがひどいぞ、下賤の輩め」
儂の男根に舌を這わせながら、女君主が文句を言う。
「まあまあ、貴女はそういうおち×ちんのほうが大好きなのでしょう?
私が、こういう殿方のお尻が大好きなくらいに……?」
そう言いながら儂の肛門に濡れた舌を差し入れてきたのは、もう一人の女君主だ。
「な、なんじゃ、お前ら、何をするんじゃ……!」
儂は混乱しながら叫んだ。
「え? ……性欲処理だけど?」
侍娘が笑った。
「男の冒険者さんたちは、<友好>的なウィッチやプリーテスから春とかを買えるけど、
ボクらみたいな女パーティは、そういう相手が居ないからねえ」
442: ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 2008/01/06(日) 21:10:46 ID:42SrOrQn(4/6)調 AAS
「うむ。どいつもこいつも、目を血走らせて襲ってきやがる」
股間に顔をうずめていた女君主が同意し、また熱心なフェラチオに専念しはじめた。
「ほんと。戦闘で倒してしまえば犯し放題、とでも思っているのでしょうか。
戦いになってしまったら、私たち、殺すまでやらなければならないのですが」
儂の背後で巨大な乳房を背中に押し当てながら細い指先で肛門の奥を弄う女君主が、嘲りの笑いを浮かべた。
「ほんっと、バッカだよねえ! おじいちゃんみたいに<友好的>に接してくれたら、
こういう風にボクらとやり放題なのにねっ!」
侍娘の笑い声を、儂は最後まで聞いていなかった。
「うおおっ、も、もうっ!」
「あらあら、もういかれますの? ――この娘の顔に、たっぷり出してくださいな。
ほら、<コッズ・ガントレット>のお手々で、しごいてさしあげますわ、お爺様」
背後の女君主が前に手を回し、男根を愛撫する。
「うおおっ!」
勢い良く飛び出た精液は、白い紐のように空中で踊る。
何十年ぶりかの射精は、まるで儂のものではないようじゃった。
「ああっ!」
精液は、乱暴な言葉遣いのほうの女君主の顔にかかり、その美貌を汚した。
「わあ、すっごい量。それに精子もとっても濃いね! おじいちゃん、元気、元気!
次は、ボクのまんこに、ちんちんと精子ちょうだいね!」
袴を脱ぎながら侍娘が舌なめずりする。
「ま、待て、最初は、俺、だ……」
顔を犯された女君主が荒い息をつきながら抗議する。
「キミは今一回してもらったじゃん!」
「た、たわけ、こんなのを一回に数えるでない」
「あらあら、最初におちんちんをしゃぶらさせてあげたのに、まだ文句あるのですか?」
「そ、それはっ……」
わいわいと騒ぐ美貌の女冒険者どもを前に、儂は、虚脱感と恐怖におののいた。
こいつらは、性欲処理のために、自分たちにはるかに弱い儂に優しく接しておる。
じゃが、儂は、今、したたかに精を放ってしまい、体力も尽きた。
男として役立たずになったモンスター相手に、こやつらは慈悲を持つだろうか。
443: ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 2008/01/06(日) 21:11:22 ID:42SrOrQn(5/6)調 AAS
「あれ、おじいちゃん、どこに行くの?」
尻餅をついた姿勢でそろそろと場を離れようとした儂を、女侍が見咎める。
「ひょっとして、おじいちゃん、もう、お疲れ?」
図星を刺されて儂は真っ青になった。
「なんだ。そういうのは、はやく言え。おい──」
<ハースニール>の女君主が言うと、<コッズ・ガントレット>の女君主が歩み寄ってきた。
手にした<コッズ・シールド>に口付けして儂の上にかがみこむ。
儂の顎に手をかけて上を向かせる。
「ほら、お爺様、お口を開けて」
抗う術も持たずに従う儂の口の中に、女君主が垂らしたのは銀色に輝く唾。
「美味しいわよ、飲んで──」
女君主の高貴な唾液が喉を通った瞬間、――儂は、跳ね上がるように立ち上がった。
男根までもが。
「うふふ、この聖盾はディアルマの魔力が無限にこめられています。
体力の上限を考えれば、お爺様にとってはマディに匹敵いたしますわね」
「ほら、おじいちゃん、また勃起してきたよ! 今度はボクのまんこに射精しようね!」
「た、たわけ、次は俺の中だ! なあ、そうだろう、じいさん……?」
「あらあら、わたくしのここもとても具合よろしいですわよ?」
女冒険者たちは、下半身を覆う防具と服を脱ぎ捨て、女性器をむき出しにして儂を取り囲んだ。
全員が、自分を真っ先に選ぶ、と信じて疑わぬ自信に溢れた微笑を浮かべながら。
そして、儂は、戦闘よりも恐ろしい<友好的>地獄というものを知ったのじゃ……。

fin
444: ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 2008/01/06(日) 21:12:13 ID:42SrOrQn(6/6)調 AAS
>>430
コッズアイテムに襲わせようと思ったら、中身の女冒険者が襲ってきました。
445: 2008/01/06(日) 21:21:48 ID:rid5UBP3(1)調 AAS
あけまして下半身だけ裸の女パーティー(;´Д`)ハァハァ
小人サイズのちんこでより大きな刺激を求め、
3人ともアナルセクロスをおねだりしはじめる様子を妄想して(;´Д`)ハァハァ
446: 2008/01/06(日) 23:48:58 ID:E1nxal64(2/2)調 AAS
男パーティーに加えるかモンスター召喚すればいいんじゃ?

と書いて
ソコルディ→グレーター召喚!→グレーターは仲間を呼んだ(もう出ねぇ〜!!)
大量の絞りかすと言うのが思い浮かんだ
447: 2008/01/07(月) 05:57:56 ID:Sy1YZn0y(1)調 AAS
ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6様お久しぶりです!
まあ女も性欲溜まるわなあ……
この調子で小ネタ <善の君主様&全裸の女忍者さん>の長編バージョンも書いてください!
448: 2008/01/07(月) 08:34:23 ID:cojYW0FM(1)調 AAS
一向にペリカン騎士団のネタが出てこないな
裸くのいちの集団というおいしい存在なのに
449
(1): 2008/01/07(月) 20:43:28 ID:Nd7vPgka(1)調 AAS
ここで聞く事じゃないかも知れんが…皆コッズシリーズって1人に持たせた?それとも分散?
俺はひたすら戦士一筋の奴に全部持たせてた
450: 2008/01/07(月) 21:43:46 ID:DBN4zhVp(1)調 AAS
ニルダの杖取りにいかせる時以外は常に分散させてたな。
特に篭手は戦闘中にやることのない後衛の盗賊か僧侶かビショップで確定だろ常考。
451: 2008/01/07(月) 22:38:14 ID:6cCtlQUm(1)調 AAS
ロード♂(脳内設定でなw)に集中させてたなー
452: 2008/01/08(火) 08:55:51 ID:65ITzjv+(1)調 AAS
普通アーマーは侍行きだろ
453: 2008/01/08(火) 18:50:28 ID:/6BTK2gB(1)調 AAS
>>449
ロード ハースニール ガントレット
侍1   アーマー
侍2   シールド ヘルム
って感じだった。
454
(1): 2008/01/09(水) 09:17:22 ID:5DwR9fdC(1)調 AAS
いや、ゲーム的に分散させて持つのが強いのはわかるんだが
脳内RP的にはやっぱロードに集中じゃね?
(っていうかコッズアイテム自体ロードしか装備不可とかでもよかったようなw)

イメージ的に侍が盾(しかも洋風)をもったり、洋風甲冑を着込むのは許せないぜ…

ところで話はずれるがディンギルとかロードの武器の扱い酷くね?

まぁ、エクスカリバーが両手持ちなのは解る(FFなんかだと片手剣だけど本来は両手持ちだし)
だが、ムラマサが片手持ちってなんでじゃい!しかもどうみても両手持ちのエクスカリバーより強いしw

ムラマサがシリーズ最強のコダワリがあるから最強は許すが、せめて両手持ちにしてやってくれ…

ロードが盾を捨ててエクスカリバー両手持ちしてもムラマサ侍には遠く及ばないし
逆に攻撃力を諦めて盾もってガチガチにしたら今度は武器がカシナートクラスの武器しかないし…

そしてどっちにしても(エクスカリバー両手持ちor盾持ち)
ムラマサ+盾(or小刀)の侍の方が強くね?アイテム耐性面でもディンギルは侍専用の強い防具も
かなり増えてるし
455: 2008/01/09(水) 09:46:14 ID:eYd5/1Rd(1/3)調 AAS
ペリカン騎士団が受けないのは多分グラフィックの所為かなと…
あれが末弥純のサキュバス並みだったら…。

薔薇の貴婦人たちもいいかもしれない…
着込んだ鎧を引っぺがし、夫の名を呼ぶ貴婦人たちを一人づつ…。
456: 2008/01/09(水) 18:55:31 ID:RBA0Gt6v(1)調 AAS
なら、萌えキャラ揃いの次期・ペリカン騎士団の候補生を妄想すれば良いんでないですかい?
457: 2008/01/09(水) 20:46:13 ID:eYd5/1Rd(2/3)調 AAS
ペリカン騎士団候補生と言うことは…確実に

貴族の子女で…
エリートとして初期職業から忍者を選ぶくらいの才能(ボーナスポイント)を持ち…
容姿端麗…

あと何かあるかな?
458: 2008/01/09(水) 22:28:02 ID:rVkDy9Nc(1)調 AAS
絶妙の角度で秘所を見せず焦らせる
チラ見せの奥義を学んでいるだろうな
459: 2008/01/09(水) 22:44:31 ID:/vg0P4Kn(1)調 AAS
ディンギルだけに限らず、ロードの扱いは全般的に悪いよな。

侍は時代が進むにつれ二刀流が出来るようになったりしたし
忍者は隠れたり奇襲かけたり手裏剣による後列攻撃も可能、作品によっちゃ呪文まで習得したりと
多彩ぶりを発揮してきたが
ロードはそういう方面のパワーアップは何一つなかった。むしろバルキリーが出てきたせいで
おいしいトコをそっちに全て持っていかれ、ロードにわざわざなるメリットがどんどん少なくなっている。

ロード最強の作品って、オーディンソードがあってムラマサが弱体してるVぐらいなんじゃないかな…。
460: 2008/01/09(水) 22:54:25 ID:eYd5/1Rd(3/3)調 AAS
ロードに大切なもの…それは誇りです。
強さなんてものは飾りです。
偉い人にしかわからんのです。

ロードとビショップはそういう社会面に強いって設定が何処かにあったような。
ま、ダンジョン潜ってたらあまり意味のない所かもしれないのだけれどね。
461: 2008/01/09(水) 23:12:30 ID:QPCfGG1B(1)調 AAS
>>ロードはそういう方面のパワーアップは何一つなかった。むしろバルキリーが出てきたせいで
おいしいトコをそっちに全て持っていかれ、ロードにわざわざなるメリットがどんどん少なくなっている。

それでもヴァルキリーではなく女ロードに拘る俺ガイル
ヴァルキリーも、あれはあれで好きなんだけどなぁ・・・
462: 2008/01/10(木) 00:25:22 ID:+eAJTFKr(1)調 AAS
おう。俺もそれでもロードにこだわるぜ

そろそろスレチだが、別にロード最強にしてくれ。とは言わんが
せめてバランスを考えてくれw

得にディンギルはあまりにも酷いw
結局ドラゴンの洞窟潜るあたりだと攻撃力万能(っていうかクリティカル頼りw)
AC?何それ?うまいの?首きり耐性があれば防具なんて何でもいいっしょ

だしな

攻撃力:両手持ちロード=ムラマサ(両手)orムラマサ(片手)+小刀 =忍者 > 盾持ちロード
防御力;盾持ちロード > その他前衛

とかになってれば解るんだが往々にして

攻撃力:ムラマサ持ち侍 ≧ 忍者 > 両手持ちロード >>(越えられないカシナートクラスの壁)>> 盾持ちロード

になるからなw
463: 2008/01/10(木) 02:00:42 ID:AiDcTRR7(1)調 AAS
>>454
アーサー王の時代の刀剣は主にスクラマサクスが使われてたってのと
昔読んだアーサー王関係の本では主武装はあくまで槍だった…ような気がすることから
片手剣だったんじゃないかなあっていう妄想は
エクスカリバーのイメージの前ではほんっとどうでもいい話ですよね
464
(1): 郁咲 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:28:12 ID:0TIWm3OC(1/15)調 AAS
前回(>>403-413)への感想レス、ありがとうです。
続きを仕上げる際、参考にしたですよ。(ノ゚∀゚)ノ

で、以下、その続きを投下。
属性は、年上♀×年下♂で和姦。男受けが苦手な人は注意。
まだ挿入なし。

と、投下前に。
文章の抜けはなかったのですが、誤字を一つだけ訂正しておきます。
保管庫の管理人さん、対応していただけるとありがたいです。

>>405の下から11行目、
×  分かりづらいものの、僕より少なくとも五つは年上の二十歳以上で、そして、
  二十歳半ばは過ぎていないだろう。
〇 二十代半ばは過ぎていないだろう。
465: 1/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:30:31 ID:0TIWm3OC(2/15)調 AAS
 
 彼女との道程は、僕にとって甘美な味の苦しみだった。
 
 まず隣り合って回廊を歩けば、フェレーラさんのぷるんぷるんと動く上向きの乳房
が横目に見える。それが比喩や誇張でなく本当に一歩ごとに弾んで、乳首がその軌跡
を描くものだから、眼に残像が染み付いた。
 早々に僕は、彼女の裸体を見ずに済む一歩先を歩くよう意識した。が、時既に
遅しで、もはや目をつむっても心中に彼女の双丘の揺れが浮かぶ有様。
 それを振り払うように一歩先、一歩先へと歩こうとし、そのいささか粗雑な進行が
怪物との至近遭遇を頻繁に引き起こす。いわゆる出会い頭で、相互が不意を打たれる
状況だ。
 所詮、浅い階層での事。敵側が立て直すよりも早く反応し、無造作に切り捨てる事
はできる。勢いと力でごり押ししているようなそうしたやり方に対し、随分と大胆
ですね、とフェレーラさんは言ったけど、いつしかこちらに合わせてきた。
 
 彼女の戦闘力はやはり僕よりも遥かに上で、達人級と評するに相応しいもの
だった。その肉体が恐るべき抜き身の刃であり、簡単に敵を屠れるのだと如実に
分かった。同時に、その開けっぴろげに躍動する裸体がどれだけ淫猥かも。
 なのに彼女は時折り思い出したように僕の目線を意識し、非難がましい表情こそ
しないものの、腕で裸体をもじもじと隠したがる。彼女は自らを評して、ニンジャと
しては未熟で羞恥心を捨て切れていないと言ったけど、このどっち付かずの態度が
扇情的すぎる。
 オークやオーガなどに遭遇すれば、これら畜獣的な亜人はグフグフと唸って、
あからさまな興奮と共に性器を怒張させ、フェレーラさんにそれを突きつけるように
襲ってきた。対して彼女は回し蹴りで弾き飛ばし、手刀を撫で付けるだけで手際よく
さくさく処分しはするものの、ちょっと困った顔で羞恥と嫌悪を覗かせていた。
 そういう反応が、いわゆる「一切の感情なき殺人機械」というニンジャ像とは微妙
に齟齬があって──不謹慎だけど、年上の人だけど、可愛らしい。
 
 僕は、彼女に対する欲情をどんどん高めてしまっていた。
 肉体的にも、歩く事すらつらい。股間が疼き、下着の中で刺激されて、一歩ごとに
射精欲求が沸く。
 下世話な話だけど、適度なところで用足しなどの言い訳を付けて彼女から離れ、
手淫で自慰して精を抜いた方がいいかも知れない。
 第一、浅い階層ならともかく、更に深いところに潜ってなおこの状態が続いている
と危険じゃないかと思えてきた。
 
  ◆
 
 ねじ曲がった通路が十字に交わる中央で。角に設けられていた、水を吐き出す獅子
の彫像を前にして、
「ここの取っ手をこう……、って動かすと……」
 僕はフェレーラさんに、迷宮の主要地点の一つについて説明していた。水先案内人
だからではあるけど、そもそも一直線で迷宮深部まで行けばいいという話ではない。
どういう事態が起こるか分からない以上、浅い階層から順序だって説明していくのが
望ましい。
「水の流れが変わって、壁の中の重りに溜まっていく仕掛けだから。溜まったら、
向こうの通路の壁に隠し扉が開くよ」
「なるほど。面白いですね」
 彼女は、僕の左隣に触れそうな距離で裸体を佇ませ、素直に耳を傾けている。
 僕がどれだけいやらしい気持ちを抱いているかを、分かっているのかいないのか。
その廉直とした態度と芳しい香りが、僕に対してカツやカンティオスなどの眩惑呪文
のように絡まっている。見ないという堅い意思を持っているつもりなのに、彼女の
剥き出しの肌をちらちらと横目に覗き見てしまう。
466: 2/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:32:32 ID:0TIWm3OC(3/15)調 AAS
 
「……ユスノーくん、水が溜まるまでどれくらいの時間ですか?」
「えっ?……ああっ、うんっ、えっとね、ゆっくり五百は数えられるかな……、
ちょっと一息つこうよ」
 言いつつ僕は彼女に背を向け、十字路の四つ角の一つに視線をやった。二つの
通路を警戒する歩哨と化す。こうして完全に顔を反らさないと、どうしても彼女の
裸身に視線が吸い寄せられてしまう。第一、こんな動きのない状況では、視線を露骨
に悟られそうだし。
「分かりました。ここまで、少し駆け足でしたものね」
 背後で、ふぅ、と息を漏らす彼女。たし、と素足と床面の触れる音がして、身体の
向きを変えたと分かる。僕と反対側の角を見やったのだろう。
「……でも、ここ、よくないですね。十字路に至るそれぞれの通路が全て曲がって
いるから、敵の接近を許しやすくないかな、と素人目にも思うのですけれども……」
「あ……、うん。確かに」
「二人だけだと気を緩められないですから、蝋石でキャンプを張って休みます?」
「……そう……だね。そうしようか」
 呆けている時の僕よりは、冒険者としての道理には明るくないはずの彼女の方が、
適切な判断をするらしい。全呪文を極めているぐらいだから、基本的に頭のいい人
なのは当たり前だけど。僕にとっては六人で反復され、慣れてしまった定番と勝手が
違うためもある、と自分を慰めたい。
 
「では、私が張りますね……」
 そう言いながらフェレーラさんは、ごそごそと物音を発てた。自らの腰のベルト
ポーチを開け、蝋石を取り出している様子。
 一拍置いて、すぅうう、と擦過音を発てながら、僕の視界の下側に右後ろから白い
影が入ってくる。何かと思って飛びのきそうになったが、フェレーラさんの裸身しか
有り得なかった。しゃがみ込んで片手を床についた姿勢で、線を描いている彼女
だった。
 かかとに尻肉を乗せてよちよち歩く全裸の彼女を、僕は後ろから見下ろす構図に
なる。呆気なく眼を奪われる自分が情けない。
 瑞々しい女体の、大理石か雪花石膏のようなつるんとした背中と、その下の
すべすべでむっちりとした尻の肉。溜め息をつきたくなるほど綺麗な肌。僕の視点が
上にあるために局部は見えないけれど、彼女の尻肉が両かかとで左右に割れて、その
谷間の奥が曝されているのは分かる。
 僕の股間の熱が高まっていく。頭を振って、彼女の裸身から視線を離そうとした。
だけど、離せられない。
 更に彼女は、ひざまずいて両手をつき、四つん這いじみた姿勢を取る。無防備な
瞬間は徹底して無防備だ、この人。普段は隙がないだけに、わざとやっているのかな
という妄想すら湧かせる。……まぁ、それだけ僕の事を信用してくれている、のか。
 それを幸いに、真後ろから見たくて堪らなかった。この尻肉を左右に割り開いて、
谷間に潜む彼女の秘密をじっくり見てみたい、もう構うものか、という実行ぎりぎり
の衝動に駆られてくる。
 
 サムライとして自制的、抑制的な精神鍛錬を受けた僕。泰然と思考せよ、静かな
湖面のごとくを理想の心境とせよ、と教えられた僕。
 齢十五にして随分と大人びている、という自負が先日まではあった。が、未熟な
事に実際の僕は、そうした境地を表面的になぞっているだけ。
 仲間を失ってうちひしがれ、フェレーラさんの裸身に翻弄されっぱなしになって
みて、それを自嘲的に理解した。
 卑近な言い方をすれば、大人びているのではなくただの奥手なのかな、とも思う。
 そんな僕が女性を組み伏せたいとすら思った。そこまでの情欲を煽られた。
 もちろん実行すれば、実力差的にこっちが悲惨な目に陥る事は確定だ。――と言う
より、そういう抑止効果を考えるという事は、彼女の方が弱かったら実行するのか、
と自分で自分に突きつけ詰ってしまう。自分の暗い部分に嫌悪感を喚起されていた。
 僕は、この人を犯したい。でも、そんな事はできない。
467: 3/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:34:59 ID:0TIWm3OC(4/15)調 AAS
 
 そんな苦しみに悶えている僕を尻目に、フェレーラさんは僕の回りを一周する形で
線を引き終え、
「宿れ、聖なる隔絶の霊力」
 と呟いてキャンプの効力を顕す。
「ちょっと狭くないかな……?」
 僕は戸惑いの声を漏らした。両手を広げた長さより短い直径。六人分に慣れていた
ため、二人分ならこの程度かな、と単純に見過ごしていたけれど。二人で並んで座る
分にはちょうどいい一方、僕にとっては微妙な距離感を強いられる。
 フェレーラさんは立ち上がりつつ足元を見回して、
「みたい……ですね。ごめんなさい、ユスノーくん」
 僕に向き直り、手の甲を口元に当てて照れ笑いする。頭はいいのに抜けている
雰囲気もあるところが、妙に安心させてくれる人柄だけど。
 全裸姿を曝されている以上、別の意味で安心はない。彼女の裸体の前面、乳房と
恥毛をまともに見てしまって、僕は視線を泳がせながら、
「……まぁ、ちょっと休む分には別にいいよね」
 と言って、彼女に背を向けるように座った。
 
 僕の斜め上で、微かに息を漏らす彼女。意味深に感じる間があって、僕の後を追う
ようにフェレーラさんも座ってくる。僕はわざわざ彼女に背を向けて座り、背後の
半円を譲ったつもりなのに、なぜか右隣に座り込まれた。これでは一人当たりの面積
が四分の一しかない。
「…………ぅ」
 僕の喉で、ごく、と音が鳴った。すごい緊張感がある。
 両膝を立てて座った僕の靴の隣に、同じ姿勢で座った彼女の小さな素足が並んで
いる。平均的な成人男性より低めな僕とほぼ同じ背丈の彼女だけど、その僕の足より
も小さくて実に女性的だ。
 色も形もものすごく綺麗で。マポーフィックの呪文の守りの効果によって、迷宮内
の汚れにもまみれていない。細長く華奢な足指に、桜の花びらのような爪が飾られて
いた。
 性的な部位ではないはずなのに、僕は可憐さといやらしさを同時に感じざるを
得ない。
 僕の性器は、下着の中で窮屈にぎちぎちと固まっているだけでなく、先走った
体液でぬるぬると濡れていて、実に何と言うか具合が悪い状況になっていた。もう、
いつでも射精できそうなくらいに。
 
「フェレーラさんは……」
 色々な意味で耐えられず。そのままの構図で、僕は独白のように問いかけた。
「はい?」
「……フェレーラさんはものすごい達人だけどさ、そんなあなたが探している人って
事は、あなたの知り合いも同じような達人級の腕前なの? そんな人が行方不明に
なっちゃってるわけ?」
 間を持たせよう、ごまかそうとして聞いた質問ではあるけど、僕にとって疑問に
思っていた事でもある。疑問と言うか、興味や関心に近いだろうか。
「そう……、ですね。強さだけを比べるなら、ほぼ全員が釣り合うと思います」
「全員? 複数人なの?」
「ええ。三人です。同じ域の自分を褒めるようになってしまいますが、相当の実力者
です。それが一人ならまだしも三人ですからね。迷宮内で不幸な状況に陥っている
とは考えにくくはあります……」
 僕の視界の右端の下で、彼女の素足のつま先がきゅっと握られ、その心境を語って
いた。信じたいのだろう。生きていると。
468: 4/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:37:05 ID:0TIWm3OC(5/15)調 AAS
 
「確かに、それなら生存の目はあるね。カンディ(死体探知)の呪文にも掛からない
わけだし」
「ええ……」
 もっとも、肉体と霊魂が現世から<喪失>している場合も探知できないが──。
「……ちなみに、強さとしては達人級って言うけど、冒険者としてはどうなの? 
あなたみたいに冒険者としての道理に明るくないとかはある?」
「私の場合は、リルガミンを宗主とする周辺諸侯の中で、ある辺境都市の君主に
仕える身でして……、祭事などを司るのに軸足があった関係から、冒険者の道理に
疎いのですね。その三人も似たようなものですけど、軸足は私と違いますから、
冒険者としての道理には熟練なさっています。……少し不安なかたもいますけど、
逆にものすごく頼りになるかたもいますし」
「そうなんだ。じゃあ、どういう事態に陥っているか想像できないなぁ」
「そうですね……。でも信じたいです。私はその三人と懇意であったため、別の迷宮
での話ですけど、ある秘宝の探索の助力を短い間ながら請われた事がありまして。
その時は、この仲間となら大概の危機は退けられると思ったほどです。ただの連絡
不手際、ただの杞憂であって欲しいものですが……」
「……だと……、いいね……」
 
 三人の仲間。僕の知らない、彼女の仲間。
 その事に、何故だか妙な感覚を覚える。自分でもよく分からない、微妙な感情の
襞の蠢き。下着の中の、いつでも射精できそうなくらいの熱さも引かせない感情。
 ――しばし心のうちを見て、それが嫉妬めいているという事に気付いた。
 その途端、僕は彼女の仲間の事について、それ以上、聞けなくなった。
「……どうしました?」
 何の気配をどう察したのか。フェレーラさんが心配そうな声で囁いてくる。僕の
耳に息が掛かりそうな距離で、だ。
「いや、別に……? どうもしないけど?」
 もう少しで声に現れそうなほど、僕の心に動揺が混じっていた。
 
  ◆
 
 それはゴーゴン――鈍い緑色の金属からできた、水牛を模した化け物と戦っている
時の事だ。
 
 フェレーラさんは不覚を取って鉄鋼牛の突き上げた角に巻き込まれ、次いで巨大な
金属塊の体当たりに圧し掛かられ、石床との間に痛烈な勢いで挟まれた。
 さして強い怪物ではないとは言え個体差が大きく、その重量級の突撃はプレート
メイルを簡単に潰す事すらある。無防備な裸身が痛撃されたのを見た時、僕の心理的
な衝撃はひどく、心臓を握られたように焦った。更にゴーゴンが、興奮した猛牛
さながら前肢を上げて追撃の構えを取ったのに対し、もちろん助けに入ろうとした。
 しかし、フェレーラさんは平然と反撃した。この域のツワモノなら当たり前では
あるが、僕の膝の方ががくりと笑いそうになった。
 床に倒れた状態から彼女は、交差するようにねじった両腕を支点に回転しながら
斜めに逆立ちし、後肢で立っていたゴーゴンを開脚した足先で巻き込み、巻き上げる
ような連続蹴りを瞬間的に叩き込んだ。
 金属塊が華奢な女性の素足によってへしゃげ、宙に浮かされるのが凄まじい。何撃
を繰り出しているのか、よく目視できないほど。まさしく達人的な体術。
469: 5/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:39:23 ID:0TIWm3OC(6/15)調 AAS
 
 最後の一撃で吹っ飛ばされたゴーゴンが、ずずずぅんと重々しく倒れ、虚しく火炎
のブレスを噴き上げながら崩れた時、僕は安堵と共に見事だと思った。彼女の強さと
美技に見惚れた。
 その直後に転じて、なんて破廉恥な戦い方、卑猥な技なんだと強烈に感じた。
フェレーラさんが最後の一撃の反動で逆立ちの角度を垂直にしつつ開脚し、その体勢
のまま「残心」──続けて技を出せるよう気を抜かなかったからだ。しかも、開脚
したまま足先を腹側に下げて、裸で剥き出しの尻の穴とその下の性器を、真後ろに
いる僕の視線へ曝して。
「ちょっとびっくりしましたが、倒せたみたいですね」
 劣情を誘うその姿勢のまま言って、反対の背中側に脚をかかとから振り下ろし、
器械的な振り子のようにスタッと立ち上がる。けれど僕はもう、ぱっくりと半開きに
なっていたフェレーラさんの割れ目と窄まりを、眼と心に焼き付け終えていた。
 ――見てしまった。女性のそこを。初めてだった。
 
 まず最初に、生々しい様相だと感じた。けれど直後、その印象を払拭するように
美しいと感じた。酒場で響く猥談を盗み聞きした分から、もっと醜いものだという
先入観があったためだろうか。僕の知識は悪意と諧謔に歪められたものだったの
だろうか。
 いや、あるいは彼女のものが特別に美しいのか。
 フェレーラさんが直立していた時、恥丘に生えていた陰毛は濃く見えたのに、恥丘
の下の辺りでは肌が透けて見える程度にしか生えていない。だから、割れ目が隠れて
いなかった。
 割れ目の内側に覗いた肉びらは、つるんとした質感の、淡い唇のような色形で
健康的。かつ、左右対称。猥談に曰く、「大概の女は、打ち身跡のような黒ずんだ
紫色で、ごわごわとして左右非対称の形だからな。成人していれば確実、十代でも
まず大半はそうだ」という話を聞いたものだけど、全く逆の印象だった。と言って
彼女のそれが幼いわけではないだろう、何と言うかいやらしい肉厚があった。
 尻の奥の窄まりは綺麗な放射状の真円形で、くすまない程度に濃い肌色は清潔感が
あり、ほんの少し淫猥な印象。その周囲に、陰毛と言うより濃い目の産毛がまばらに
数本だけ生えていた。
 美しく、それでいて大人っぽく、彼女に相応しい秘所だと思えた。
 
 振り返ったフェレーラさんの顔を見て、その端麗な美貌に彼女の性器と肛門が
意識の裏側で重なった瞬間、
「ぅう……ッ」
 とうとう、僕は下着の中に射精してしまった。
 無様で情けない気持ちに苛まれるよりは、まず思春期の男子的な本能が先んじた。
咄嗟の隠蔽を図る。高まりで身体がぶるぶると震えるのを、刀を鞘に収める動作に
重ねてごまかす、というやり方で。
 僕は今、最も格好の付かないサムライとして存在している。笑うしかなかった。
笑えないけど。
 フェレーラさんの裸身が僕に近づいてくるが、気付かれた様子は――とりあえずの
ところ、ない。
 しかし、このままでは匂いで感づかれるだろう。その場合、とてつもなく気まずい
空気が流れて修復不能に陥る事は必至で。僕は必死だ。
470: 6/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:41:38 ID:0TIWm3OC(7/15)調 AAS
 
「……そうだ、フェレーラさん」
 引ききらない快感に耐えながら僕は、振り返って足早に歩き出した。
「はい?」
 たしたし、と追って付いてくる素足の音がする。
「あなたほどの達人が不覚を取ってしまったのは、少し疲れたからじゃないかなぁ?
ちょうどこの階層の外れに、心身と魔力を回復できる泉があるよ。さっきの仕掛けも
そうだけど、この階層、地下水層とつながっているんで。そこは天然の岩風呂で、
常に熱い湧水が流れ出していて、清潔な空間だから、身を洗ったり休憩するのによく
使われるんだ。穴場なため、あまり人も訪れないところ」
「ふぅん、いいですね、それ」
「でしょ? 地上ではそろそろ夜中も遅い頃だろうし、小休止じゃなくて夜営を見越
して行ってみようよ」
 いきなりではあったものの、実に自然に話を誘導できたと思う。
 救急の事情を踏まえた事前の打ち合わせでは、魔力回復できる場所を拠点として、
数日間連続で迷宮に潜ったまま捜索する予定となっていたが、つまりそれは夜営も
迷宮内で行うという事。
 フェレーラさんがマロール(空間転移)すら使えるとしても、この路線は変更ない
はず。マロールは、どうしても必要な場合以外で使ってはいけない呪文だからだ。
失敗時のリスクが高いため、気軽な移動手段として利用する感覚など、いかに高位の
術者であっても──高位の術者であるからこそ、持ち合わせていないと聞く。
 それこそ、「神の見えざる手」が時を巻き戻してくれる保障でもあるなら別だが。
「……そうですね。じゃあ、案内してくださいね」
 彼女は少し思案した様子の間を置いてから、そう応じてくれた。
 
  ◆
 
 僕らは湯殿へ移動した。
 南から入って目の前に広がるのは空間的な石窟で、東から北の壁際にかけてを
占める石製の湯槽もまた巨大だ。湯槽と言うより、やたら広くて歪んだ形の落とし穴
が縁でやや盛り上がっている、と例えた方が分かりやすい。その巨大な湯槽が一つ
だけ。
 湯槽の底は緩やかな坂になっていて、奥側の北面に行くほど深い。入り口側の南面
では座っても湯がへそに届かない一方、奥では直立しても頭が出ない。
 石窟の壁際はところどころ入り組んでいるし、不規則に柱もあり、余す事なく熱気
と湯気が充満しているため、よく見えない死角もある。けれど音や気配からして、
僕らの他には誰もいないのはすぐに分かる。
 湯槽の縁からはこんこんと湯が溢れ続けていて、放射状に傾斜した周りの床を
流れ、壁際の溝に落ちていく。特に誰かに管理されているわけでもないのに湯垢など
もなく、いつも綺麗だった。
 
 本来、こういう浴場に入る手前の場所で、全裸またはそれに近い姿になるのが
当たり前だ。とは言え、迷宮内で武具と自分を離すのは不安感が大きいし、また怪物
が紛れ込まないとも限らないため、この場所でそういう習慣はない。湯のごく近くで
脱ぐのが普通。
 ――だの何だのとそれらしい理屈を述べ立てて、僕は着衣のままで踏み入った。
フェレーラさんには、入り口からさほどない辺りで、ベルトポーチを外させて壁際の
へこみに置かせ、その近くで湯槽の中に入るように言いくるめた。
 その上で僕は彼女から離れ、石窟の奥へ進み、物陰に隠れた。ロミルワの中心は
彼女だが、光源から放射状に照らされる呪文ではなく範囲内の空間自体が発光する
ため、僕の周囲も暗くはない。
 まず念のため誰かがキャンプで潜んでいないか辺りを「探し」た。結界の隔絶効果
は確固たるものだが、反面、空中に魔術的な印を書くだけで誰にでも見破れる。怪物
を回避しつつ、冒険者同士で探し合って合流したりできる理由はそれだ。
 杞憂であった事を確認し、鎧と衣服を脱いで全裸になり、湯槽の外で身体の汚れを
流した。特に股間の。
 その後、下着とズボンを懸命に洗っている。ここが作業的にひどく惨めで哀れだ。
ちょっと涙が出そうになった。
471: 7/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:44:10 ID:0TIWm3OC(8/15)調 AAS
 
 しばしの後、ようやく汚れ物を洗い終えた僕は、泉の回復効果にあずかって人心地
つこうと湯槽に入った。もちろんフェレーラさんからは死角で、深さは直立した身の
肩まである場所だ。
 湯槽の縁から常に溢れている湯が波だって、勢いを増して音を発てる。ごまかし
きったという安心感で、大きな溜息も漏れる。
「……あの」
 と、それを待っていたかのように、フェレーラさんが近づいてきた。
「はいっ?」
 声の方を見ると、肩で湯面を割ってゆったりと泳いでくる、水精のような妖しくも
美しい裸身のフェレーラさんがいた。ロミルワは灯されたままなので、湯の中の身体
は揺らめきこそすれ隠れていない。
 こちらの身体も丸見えになるかも、とギクリと思う。男としては華奢な体つきも
だけど、何より股間を見られるのは恥ずかしい。僕は彼女に背を向けた。
 二人ともに湯槽内で全裸――、これは今までと状況的な難度が違う。声が上ずって
しまう。
「な、なに?」
「ええっと……」
 僕のすぐ背後まで近づいておいて、口ごもるフェレーラさん。こちらを窺っている
気配があった。しばしの間の後、まるで意を決したように、
「……さっき不覚を取った私もそうなのですけれど……、ユスノーくん、あなたも
集中力が散漫になっています、よね?……あなたの場合は、私の裸を意識して……」
 いきなり振られた。今の僕にとって最も過敏な話題を。
 
 思わず息を呑みこみつつ、
「…………正直言って……、まあ……、うん。それがなに……?」
 もしかして先の失態に気付かれたのではないか、と気が気でならない。と言うか、
雰囲気的にはどうもこれは――。
「ごめんなさい、私のせいで。……いささか乱暴な迷宮踏破の仕方も、それが原因
でしょう? やっぱり集中力を欠くと探索上、色々とその……問題があると思って。
危険をもたらしやすいと言うか。それぐらい、いくら私が冒険者の道理に疎くても、
常識として分かりますし……」
 婉曲な言い回しに、僕は何となく諦めた。ああ、これはフェレーラさんは感づいて
いて、あえて直截に触れないようにしながらも注意してくれているんだ、と。その
配慮がいかにも年上の、優しい女性だった。
「………」
 だからこそ、注意された形のこっちが感じるばつの悪い気持ち、情けない気持ちは
大きかった。無言で応じるしかない。
 ところが、彼女は僕のそういう気持ちごと包み込もうとした。彼女の意図は注意
ではなかった。
 
「本当にごめんなさい、ユスノーくんを責めてはいないの、私のせいですもの。
見たいから集中力を乱され、見まいと自制するから更に集中力を乱される、そんな
感じではないかと。ではどうして見たいかというと男の子だから、どうして自制する
かというとあなたなりに理由があるから、でしょう? それを解決するには一つです
よね……」
 後ろから身を寄せてきたフェレーラさんが、僕の背中に優しく触れる。
 熱い湯を隔ててなお熱く錯覚してしまう彼女の肌が。
「あっ、あの?」
「こちらから申し出る形を取りますので……、私と交わりましょう……? 思う存分
に見せてあげますから……。そうすればユスノーくんの気持ちが満たされ、憑き物は
落ちます」
 その声は柔らかくて、まるで蕩けた乳蜜のような熱さを伴いながら、僕の耳に流れ
込んできた。
472: 8/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:46:02 ID:0TIWm3OC(9/15)調 AAS
 
 僕にそんな誘惑に抗える力はなかった。呪文攻撃にレジストする方が遥かに楽だと
思えるほどだ。さながら沸騰するように頭に血が上って、首筋から尾骨までざわざわ
とした感覚が走っていく。
「じょ、冗談じゃなく?」
「こんな冗談を言って、男のかたを辱める趣味は持ちませんから……本気です。
それに、迷宮探索上の有利不利だけで言っているわけじゃないですよ……」
「……いいの?……フェレーラさん、僕みたいなのを相手に……。情けない子供とか
思ってない?」
「私が悪いのですし……、その、情欲を慰めてあげたい衝動が沸いてしまって。
それに私、無闇に豪快なかたよりは、ユスノーくんみたいな可愛い感じのかたの方が
断然好きですよ。それでいて、芯はしっかりしているし。そんなに卑下しなくても」
 フェレーラさんの言葉は、僕にじんわりと染み入っていく。
 元来から意識し、昨晩にも意識したばかりだけど、僕には女顔だとか華奢で可愛い
などと言われる事にささくれた劣等感がある。あるはずなのに、この時はなぜだか
嬉しかった。
 
「……むしろ、卑下すべきは私です。今だって、私みたいな痴女じみた女でも応じて
もらえるか、こっちが恐る恐ると持ちかけたぐらいですし」
「痴女だなんて……」
 冗談じみている響きもあるが、フェレーラさんの卑下を僕は慌てて否定した。彼女
の卑下を否定した事で、逆に自分の卑下も否定せざるを得なくなったのに気付く。
でも、それはもうどうでもよかった。
 そして、彼女の卑下を否定したものの、実際に痴女じみた行為を色々している人
なので僕は二の句が続かない。でも、その続かない言葉の先を探していって気付いた
事は、彼女に伝えたい事だった。
「……僕は……」
「はい?……」
「……僕は、出会った時点から今の今まで、フェレーラさんを魅力的だと思ってる。
清楚なところとそうでない部分の落差が堪らなくて。あなたがその振れ幅の片側を
痴女じみていると言うなら、僕の中にはそうしたところも含めた好みがあるんじゃ
ないかな……。だから僕にとって痴女は悪口じゃないんだ、多分……」
 それは僕自身に対して呟き、自分を納得させているようでもあった。取られ方に
よっては問題だけど、
「うふふ……」
 フェレーラさんは素直に喜んでくれたみたいだった。
「じゃあ、清楚ぶっているくせに年下の男の子が好きな痴女のお姉さんとして、
あなたを悦ばせて差し上げますから……あっちの浅い方に行きませんか?」
 
  ◆
 
 誘い誘われるままに、僕らは湯の中を移動した。
 湯槽の坂状の底が浅くなってくると、僕の前を歩くフェレーラさんの紅く染まった
上半身が次第に湯面から出てきて、濡れたつるつるの肌がいやらしく光る。次いで、
色づいた果実のような尻の双肉も上がってきて、弾むように表面が震える。
 ベルトポーチを外していて、唯一つ身に着けている後頭部の髪留めリボンは肌に
掛からないから、印象的に生まれたままの全裸だ。
 この、水精や女神もかくやという綺麗な裸体を本当に抱けるのかと思うと、僕の
緊張はきりきりと締め上げられるように高まってくる。
473: 9/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:47:53 ID:0TIWm3OC(10/15)調 AAS
 
「この辺りでいいですよね。ユスノーくん、湯槽の縁に腰掛けてくださいますか」
 湯槽から出るのかと思ったら、フェレーラさんはその寸前で唐突に振り返った。
しっとりと濡れた黒い草叢が、僕の前で彼女の秘密を唯一つ隠している。
 向かい合う全裸の僕ら。――という事は、つまり。
「あら」
 フェレーラさんは右手の指先を口元に当てて、嬉しそうな視線をやや下に向けて
いる。
「……あっ」
 遅れて股間を手で覆う僕。こういう点に男女差があるのだなぁ、と今更ながら実感
を覚える。直立した時なら、女性器は手で覆わなくても股下に隠す事ができるけど、
男性器は全く隠しようがない。
 僕は自分の裸体を女性に見られるのが初めてだった。まして、性的に反応している
勃起状態を直に見られるのは。かなり恥ずかしい気持ちもあったけど、フェレーラ
さんの嬉しそうにしているところを見て、すぐに気が紛れてくる。
「そう恥ずかしがらないで。ご立派ですし。……ちゃんと剥けているのですね。
体つきは華奢で少年然としているのに比べたら、不釣合いにいやらしいぐらい。
素敵なおちんちんですよ」
 慰められているのか言葉責めされているのか分からないような。微妙に苦笑して
しまった。
 にしても、彼女の口から「おちんちん」なんて言葉が聞けるなんて。
 
「じゃあ、ユスノーくん……」
 僕を湯槽の縁に座らせ、同時に彼女も僕の左隣に座った。二人並んで湯の中へ脚を
投げ出しているような構図だ。ただし、座る時の隙を突いて彼女の左手がするりと
僕の性器に絡みついている。
 僕は熱っぽい息を漏らして、
「……フェレーラさん……」
 と言うほか言葉がない。
「ふふふ……、毛も薄いし、色も綺麗で初々しいのに、芯までかちかち……」
 細い指先でさわさわと感触を確かめるようにしてから、左手全体で陰茎の根元近く
を握ってくる。同時に、表面の皮を下方向に優しく引っ張られ、亀頭の雁首まで完全
に露出させられた。
 他人に性器を触られるという事が、想像以上に鮮烈な感覚をもたらすのだと僕は
知った。考えてみれば当たり前だ、例えば自分で脇腹を触っても平気だけど、他人に
触られたらくすぐったいのだし。先に射精してなければ、これだけで終わっただろう
なと思う。
 
 僕は性感に伴う濃密なくすぐったさから、身を攀じって逃げようとする。無意識の
動きだ。けれど、いつの間にか彼女の右脚が僕の左脚に絡み付きつつ、それを封じて
いる。太腿を開かされてもいる。
 絡め取られてしまった事に妖しい気持ちを覚えながら、僕は彼女の左手の中にある
自分の屹立を見やる。彼女の人差し指と親指の作る輪の上に亀頭が覗いていて、精液
に先んじて出た体液が一すじ垂れ、綺麗な手を汚していた。
 そのフェレーラさんの手は、うねるような微妙な圧力で亀頭から下の部分を揉んで
いる。ものすごく巧い。僕が自分でするよりも巧い。堪らず僕は、押し殺したような
息を漏らしてしまう。
「くんんっ……、はぁー……」
「んふふ……、気持ちいいですか?」
 そう微笑みながらフェレーラさんは、瞳の奥を覗きこむように見つめてくる。僕は
気恥ずかしくて、どう振舞えばいいのか分からないままだ。
474: 10/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:50:08 ID:0TIWm3OC(11/15)調 AAS
 
 彼女は下半身をそのままに、腰から上を右横にひねって僕の方へ向き直る。
いやらしい乳房を実らせた上半身を寄せてきて、僕の後ろに回した右手で背中を
触ってきた。
 彼女の上半身の感触は吸い付くようなきめ細かい肌の感触。そして右手は予想外に
ヌルヌルとしていたため、ビクッと驚いてしまった。
「な、なにそれ?」
「泡です。さっき入って来た時、ここに石鹸が落ちていたのを見たので。おちんちん
をいじりながら、こっそり拾って泡立ててみました」
「フェレーラさんてば手早いな……、うぅぅっ、くすぐったいよぅ、それ……」
「ふふ……、可愛い……」
 声が高く幼くなり、喘いでしまう僕。逆にフェレーラさんは僕に対して優越し、
次第に支配を強めてきている。熱い息に彼女の発情まで篭もっているのが露骨に
伝わってきて、首筋にちゅうっと音を発ててキスされた。
 
 震える僕の背中全体から右脇腹にかけてを、彼女は右手の泡で愛撫していく。同時
進行で左手は、陰茎をしならせるように上下にしごいていく。
「ちょっ、ちょっと待って……ゆっ、ゆっくり、緩く……、そんなのすぐ出ちゃい
そうだから……」
「もしかして、まだ経験ありません?」
 左手の動きを止め、秘密を囁くように彼女は言う。
「……ぅ」
 目線を伏せて俯きながら羞恥する僕の態度をもって、それを返答と受け取られた。
とうの昔に分かっているだろうに。
「んふふふ……、童貞の男の子とまぐわえるなんて……」
 なんて淫猥に、嬉しそうに言うんだ。食べられる、とはこういう事か。色んな
意味でぞくぞくしてしまう。
 
 僕の左脚に絡めていた自分の右脚をするりと抜いて、下半身も僕へ向き直らせて
股を開く彼女。その姿勢にどきっとする僕。
 お構いなしに彼女は、僕の背後で右膝を立てて密着させ、左脚を僕の左脚の内側に
絡めてくる。陰茎を左手で軽く握ったまま、両乳房で僕の左腕を挟み、右手は僕の
背中から脇腹に回して、ものすごく密着度の高い形で抱きついてきた。
 すべすべなのにむちっと吸い付く感触が、左半身から全身に伝わってくる。なんて
気持ちいい肌だろう。
 これが、女の人と肌を重ねるという事……。
 手の平でも触ってみたい。特に、すぐ眼下に見える彼女の左乳房、ツンと上向いて
いるそれに触れてみたいのだけど、こちらから手を出すには躊躇があった。あるいは
彼女の主導で何をしてくれるのか、興味があったのかも知れない。
 
「フェレーラさん、いやらしいよ……」
「私、根はいやらしい女ですもの」
 くすくす言いながら更に彼女は、自ら尻を滑らせるようにスルッと右横へ動き、
僕の背後に回り込む。
 回り込みながら、右脚を僕の腰の右側から出し、つま先を僕の内股に潜り込ませて
くる。既に僕の左脚に絡んでいた左脚も、つま先が内股まで上がってきた。
 左手は股間から離して僕の胸に添えて、右手も左手と鏡写しにする。僕の両脇腹が
くすぐられ、胸板に泡が塗られていく。
「もっともっと、いやらしくしますね」
 僕の背後から抱きつき両脚を腰に絡めるという、直前よりも更に密着度の高い体勢
は、フェレーラさんの肌そのものの滑らかに吸い付くような感触を、ぬるぬるした
泡の感覚にしてしまった。
 惜しい気もするけど、これはこれでものすごく気持ちいい。彼女のぷりぷりした
肌が、別種の生き物のように泡の中で踊るからだ。くにくにと背中に押し付けられる
のは、彼女の乳首か。大きく、かつ硬く勃起している。
475: 11/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:52:11 ID:0TIWm3OC(12/15)調 AAS
 
 そして僕の硬く勃起した陰茎を、彼女の左右の素足が挟み込んでくる。細長い指を
繊細な形に並べるその素足は――、
 ――って、足で?
「ぅああっ……こんなのって」
「ユスノーくん、敏感すぎるみたいですから……、手とかだとすぐ終わってしまい
そうなんでしょう?」
 背後から僕の首筋に熱い唇を押し付けつつ、そう言うフェレーラさんだけど。
「こっちもこっちで、刺激的すぎるよっ……」
「ええー? でも、足ですよ? おちんちんには泡も塗ってないのにー」
 意地悪な韻を込められているのが分かる。初見時に感じた通り、やっぱり油断なら
ない二面性、ちょっとした腹黒さがあるようだ、この人。それもそれで刺激的では
あるけれど、なんと言うか、もう。どんどん惹きこまれていく自分がいる。
 第一、いくら全裸の痴女と卑下しても、まず行儀のいい印象が先立つ彼女なのに、
足で男性器を弄繰るという品のない行為をするなんて。その乖離もまた興奮を誘う。
「あぁっ、あぅううっ」
「あらあら」
 くすくす笑う彼女の、熱に茹だった鮮やかな血色の素足が動く。つやつやと濡れて
光っているのが淫猥で。深窓の令嬢のように柔らかな彼女の手の平、それと同様に
柔らかい足の裏が、陰茎の中程から亀頭の雁首の上にかけてを左右からぐりぐりと
圧迫する。角度を変えて、こねくり回すように。
「あっあっ、んぁっ、そんなっ……、あぁっ」
 その度、濃厚なくすぐったさと快感に身悶えしてしまう。なのに、彼女に背後から
抱きつかれた姿勢のまま逃げる事はできない。
 
 僕は恥も外聞もなく涙目になっていた。下の性器の方も同様――、いや、滂沱の
号泣状態。
「……すごくぬるぬるが増えてきましたよ」
 僕の亀頭とフェレーラさんの素足が、湯とは別種の、卑猥にぬらつく光を放って
いる。どうしようもないほど、性液が先走っていた。射精感はまだ到来していない
のに、射精後みたいに濡れている。それだけ興奮していた。
 だけれど、
「なんだかイキたいのに、イキそうなのにイケない感じが……ううっ、つらいよっ」
 射精しそうなのに達せない。それは、手より足が拙いからではなく、彼女のやり方
そのものが違うからだ。強くしごくのではなく圧迫、更には圧迫から優しい摩擦に
次第に変わっている。体液の膜一枚分だけ離れた、微妙な触れ具合で。
「うふふふ……、ゆっくり緩くしてと、さっき言われた通りの事をしているだけです
よ……?」
 確かにそうかも知れないけど、結果として意地悪されている感覚。刹那的なあの
高まりに至る手前で、しかし持続的に引き伸ばされて、ぬるぬるした快感の中で悶絶
させられている。
 
 横にした両足の土踏まず同士で亀頭を挟まれ、こね回すように撫でられ。
 縦にした左足の甲と右足の裏の間で陰茎全体を踏みにじられるように撫でられ。
 親指の腹で亀頭の先端、尿道あたりをすりすりと撫でられて。
「だめっ……、それ我慢できないっ……」
「あら。昇り詰めそうなのですか……?」
「だからっ、意地悪しないでっ……、イケそうな手前で……もう少しでイケそう
なのにっ……」
 もどかしくはあるけれど、快感の高まりと快感を受ける時間の和としては、僕の
知りうるささやかな自慰のそれを優に桁で上回っていた。彼女の足指の腹が尿道を
くりくりと弄る時など、高まりとしても総量としても、普通の絶頂に伴う快感を遥か
に上回った、鋭いくらいの快感で脳髄が痺れる。耐えられない。
476: 12/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:54:05 ID:0TIWm3OC(13/15)調 AAS
 
 加えて、背後から彼女の裸身が密着しているから、それも僕の全身の興奮と性感を
ことさらに高めている。これだけ高まっているのに、気持ちいいのに、ゆっくりと
して緩慢な愛撫の拷問が最後まで達せさせてくれない。快感の極まりと絶頂感が全く
同じものではない事を初めて知った。ものすごく切ない。
「うぅっ……、んーっ……んっ!!?」
 切なさに喘ぐ僕。その背筋がびくっとした。彼女の泡塗れの両手が、僕の左右の
乳首をつまんでくる。
「んふ……、ここもいじってあげます……」
 しかも、右手は左乳首へ、左手は右乳首へ伸ばして、腕の抱きつく密着感は最大の
形に。
「そ、それだめ、そんなの駄目だよ、止めてよッ……」
 僕の首筋から左耳に掛けて、はむはむと情熱的にキスしながらフェレーラさんは、
止めません、みたいな事を言った。その息がすごく荒い。
 合わせて、僕の心臓の動悸はありえないほど高まって、ばくばくと響いている。
 
 彼女はそのまま僕ごと背後に倒れて、二人で重なるように仰向けに。絡めていた
両脚を更に密着させ、僕の下で彼女の腰がかくかく動いていて、すりすりと全身で
愛撫してくる。
 しかも僕の側は全く身動きできない。なのに、びくびくっと身体の芯がぐらつく
錯覚。駄目だ、これで射精に追いやられたら本当に男として終わりだ。とは言え
それは実に甘美な誘いで、絶頂させてほしくて堪らない。絶頂させられると引き返せ
ない悪寒がするのに。
「ゆ、許してってばっ……」
 涙目の向こうに、フェレーラさんの華奢な素足が見える。くっ、とその右足の親指
と人差し指の間が大きく開いて、そこの股で僕の亀頭の下の雁首を挟み、巻きつく
ように動かされる。
「ひぃあっ……」
 同時に、左足のつま先の裏側が亀頭の裏筋に押し当てられ、くりゅくりゅと指の
並びの柔らかすぎるおうとつを擦り付けられた。器用にも程がある、この人。
「ぁああっ……ごめっ……、フェレーラさん、ゆるひ……てぇっ」
 泣いて悶絶して、呂律の回らない許しを乞うほどの感覚。下半身が不自然に熱く
なっている。快感が強すぎてもはや拷問だった。僕の概念としての男の快感の範疇
からはみ出ている。
 なおかつ、両の乳首を泡のぬるつきの中で揉みあげるように引っ張られて、
「あああっ!!? あぁ――っあああぁぁんっ」
 ……これは、僕が出している声なのか?……まるで別人のよう。
 女の子みたいな声ですよ、と息荒くなぶってくるフェレーラさんの声を最後の
引き金に。僕は絶頂し、意識がぬるりと濁っていった。
 
  ◆
 
 はぁー、はぁー、と僕は喉を鳴らし続けている。床へ仰向けになった自分の背後を
流れる湯よりは、腹から胸にかけて飛び散った精液の熱さとぬるつきを感じていた。
 フェレーラさんは身を起こして、僕の右傍らで正座の膝を崩すような姿勢になって
いる。陰茎を右手で甘く握って精液を残らず搾り出しつつ、左手で僕の腹あたりの
精液を塗り広げながら。
 自分の精液を自分に塗られる、というのもどうしようもない屈服感があった。女の
人の発想がちょっと怖くて。けれど、何となく心地いい。
 やがて彼女は優しく湯を掛けてきて、汚れと泡を洗い流してくれる。
477: 13/13 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:55:58 ID:0TIWm3OC(14/15)調 AAS
 
「男を辱める趣味は持ちません、って言ってたくせに……」
 僕は涙まみれの目で非難がましい視線を彼女に向けた。本気ではないけど、拗ねて
いる韻が言葉に篭もっている。
「あら。その気もないのに嘘で釣るような事はしません、という意味ですよ、流れ的
に」
 語尾でうふふと微笑んだ。細い鼻梁の下に緩やかな弧を描く淫らな唇は、もう
サキュバスの域だ。
「辱めるの、好きなんだ……? いじめっ子のお姉さんだよ……」
 そう言っている僕をじっと見つめるフェレーラさん。その瞳もまた同じ域の淫靡に
満たすような両眼を細めた表情で。あでやかな頬の紅潮がすごい。
 多分、いやらしい事を考えている顔だ。
 
「さっき私、思う存分に見せてあげます……、と言いましたよね」
「……う、うん」
 唐突な言葉を投げかけられながらも、期待するような声で応じてしまう。
「その後あたりで私にユスノーくん、清楚なところとそうでない痴女の部分の同居が
いい、みたいな事を言ってくださいましたよね」
「……うん」
「確かに、そういう同居やそれに類する二面性は私の中にあります。ご指摘の通り、
年下の男の子を辱めるような嗜好もありますけど、それ以上に、被虐的な嗜好も
持ち合わせていますよ。
 だから、思う存分に……見せてあげますから……」
 熱く囁いて、彼女は立ち上がる。
478
(3): 郁咲 ◆WP8DSS5.0Q 2008/01/14(月) 21:56:50 ID:0TIWm3OC(15/15)調 AAS
ひとまず終わり。続く。
479: 2008/01/14(月) 22:35:47 ID:4mI3nzpg(1)調 AAS
すごい……
今まで見てきたSSの中でエロ描写が一番細やかで、一番生々しい。
全体的な文章もすごい丁寧で読みやすいですし。
GJでした!
本当に全裸で続き待ちたい気持ちです!
480
(2): 2008/01/14(月) 22:59:56 ID:6xbTXgEd(1/2)調 AAS
倒立逆V字開脚でアナル視姦(;´Д`)ハァハァ

思うぞんぶん見せてくれるなんて言われたら
手とり足とり指示して散々いろんなエロポーズをしてもらい
じっくり網膜にくっきり焼き付け
ロミルワで肛門の中の直腸のヒダまでくっきり視姦したい(内容物は無しで)

ていうかこのまま本番なしでずっと全裸くのいち視姦道中でもいいです。
481: 2008/01/14(月) 23:04:46 ID:6xbTXgEd(2/2)調 AAS
あと、前回の全裸正座で服を畳むところや
今回のキャンプの準備等の日常ぽいしぐさを全裸でしているところが
生々しい臨場感があってよかったです(;´Д`)ハァハァ
482: 2008/01/14(月) 23:25:02 ID:qFhattM4(1)調 AAS
素晴らしい
実に素晴らしい

描写が精密なせいもあって
>>480じゃないが本番は必要ない気さえするな
483
(1): ◆iQ7ROqrUTo 2008/01/15(火) 00:31:11 ID:NtSK2+XR(1)調 AAS
>>478
素晴らしい。
貴方の作品からは忍者への煮え滾る情熱を感じます。

ところで、俺の作品、他のスレに転載してもいいかな。
484
(1): 2008/01/15(火) 01:27:16 ID:HDphsOj1(1)調 AAS
セクロスは裸でするのが当然だから
普通にやっちゃうと全裸くのいちのインパクトを損なうかもな

いっそダンジョン探索中の全裸くのいちが、入口から延々
後衛にアナル立ちバックでハメられっぱなしの
アヘ声上げまくりなんだけどアクメの片手間で敵を瞬殺

ぐらいのセクロスでないと…
485: 2008/01/15(火) 01:36:06 ID:VsYUVARl(1)調 AAS
>>484
無茶を言うなw

しかしこのレベルのNINJAと同等のパーティメンバーがはぐれるというのも不思議だな
なにか仕込みがあるんだろうけど
486: 480 2008/01/15(火) 02:01:46 ID:T59KwTpI(1/2)調 AAS
アナル視姦派としては、

ユスノーくんがふともらした「おしりの穴まで丸見え…」
の言葉を耳にした。

まんこは見られてもしかたないと覚悟完了してたけど
肛門のことは考えてもみなかったせいで覚悟がぜんぜんできていなかった。
肛門を見られることを意識したとたん、すごく恥ずかしくなって戦闘に支障をきたし
ついにパーティーがピンチに。

このままではいけないとキャンプを張り
「ユスノーくん…恥ずかしくなくなるまで私のおしりの穴を見つめて…」
数時間にわたる濃密なアナル視姦の甲斐なく、
一日やそこらで克服できるものではなかった。

「すごい、ひくひくしてとってもいやらしいよ」
「ああ…恥ずかしい…」
「手をどけてよ、自分から敵に会うまではフェレーラさんが
両手でおしりを開きながら前を歩くって決めたんでしょ」

というバッドハッピーエンドが妄想されますた。
487: 2008/01/15(火) 02:03:14 ID:T59KwTpI(2/2)調 AAS
×→の言葉を耳にした。
〇→の言葉を耳にしたフェレーラさん。
488: 2008/01/15(火) 02:19:00 ID:l0+hrR/i(1)調 AAS
ここからの転載とかは書いた人の自由な判断じゃね?

>>478
我慢できずに 今 ぬ い て き た

フェレーラさんのこの足コキ、むちゃくちゃ気持ちよさそうだな
俺もされたいと猛烈に思ったわ・・・
489: 2008/01/15(火) 04:15:51 ID:FjsY7or+(1)調 AAS
おおブラボー、おおブラボー!
本番も楽しみっす
ちなみに我はマンコ派

>>478
セクロスは裸でするのが当然だから普通にやっちゃうと全裸くのいちのインパクトを損なうかもな
って言ってるけど普通でも十分青姦とか、非常識な雰囲気で興奮できるから問題無しだと思うね
490: 2008/01/15(火) 04:50:20 ID:PcAZqn/2(1)調 AAS
青姦は普通じゃないw

いや中世ファンタジー世界では普通?
でもダンジョン内でも青姦? わけわかめ
491: 2008/01/15(火) 06:24:53 ID:5vMRra9R(1)調 AAS
ユスノーくんすっかり自分も仲間の死体を回収に来たの忘れてるけど
そこがいいw
492: 2008/01/15(火) 09:33:49 ID:HvDd+TKp(1)調 AAS
山風先生の「剣鬼喇嘛仏」っていうトンチキ忍者小説があって喃……

まあ、この場合は前の穴だが
出産するまで離れられなくなる忍術が……
(挙句そのまま戦場に出るw つーかその状態の方が強いww)

というわけで女ニンジャが繋がりっぱなしで迷宮にもぐるのは、ごく普通のことだと言えよう!!
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