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395: 2008/03/30(日) 19:02:59 ID:JmGjgejn(1)調 AAS
画像リンク

396: 名無しさん@ピンキー 2008/03/31(月) 23:49:37 ID:4CghuInI(1/2)調 AAS
千晶たんテラカワユス
397: 名無しさん@ピンキー 2008/03/31(月) 23:55:45 ID:4CghuInI(2/2)調 AAS
GJです!続きまってます
398(2): 名無しさん@ピンキー [age] 2008/04/01(火) 15:57:16 ID:XJZST/Pr(1)調 AAS
千晶シリーズの作者に質問ですけど数字として
千秋 Gカップ
真琴 Cカップ
歩美 ?カップ
ですけどcmはどれくらいですか?
歩美は太って見えるということですから100以上でしょうか?
399(1): ◆selJPZyjjY 2008/04/03(木) 07:45:43 ID:oMiu7Jta(1)調 AAS
>>398
数字として……どれぐらいでしょうね?
私自身がこの手のリアルな数字に疎いので、どうも細部よりイメージ優先で話を作ってしまっています。
身長なら真琴が160、千晶が147、明が146、歩美で143ぐらいかな、という漠然としたイメージがある程度です。
バストは千晶89、真琴82ぐらいでしょうか?
歩美については秘密です。果たしていかほどのものか、中、後編を気長にお待ちくださいませ。
400: 2008/04/03(木) 09:39:54 ID:QuaQCR1e(1/2)調 AAS
>>399
Gカップとはいえ、身長147でトップバストが89だと、
かなりぽちゃぽちゃしてると思う。
401: 2008/04/03(木) 09:45:20 ID:QuaQCR1e(2/2)調 AAS
いや、かなりではないか。ちょっとぽちゃ、ぐらいか。
402: 2008/04/03(木) 17:51:21 ID:93mruTjY(1)調 AAS
いや、いいとこついてるんじゃないか?
403: 名無しさんX ◆q5tFVKFOs2 2008/04/03(木) 21:56:09 ID:Z7oj86O6(1)調 AAS
お久しぶりですね作者様。
それと>>398氏には細かい3サイズを教えて頂く切欠になりありがたく思います。
そして作者様これからも出来る範囲でがんばってください。応援してますよ。
美少女、バストカップ数測定スクリプト
外部リンク[html]:www.d9.dion.ne.jp
で調べる限りウェスト58のナイスバディですね千秋は。
404: 2008/04/05(土) 04:22:08 ID:BcnKQy9q(1)調 AAS
身長の割にアンダーが大きいのは筋肉か骨格のせいで脂肪のせいではないだろう。
405(1): 2008/04/05(土) 15:15:20 ID:l0XhTgrQ(1)調 AAS
そもそも小学生のスタイルが(成長の差はあっても)
大人と同等の比率ということはないんだし
あまり厳密に考えないほうが良いと思う。
406: 2008/04/05(土) 21:13:03 ID:rnOhtiS+(1)調 AAS
>>405
放課後スケッチの祥子や、千晶の真琴委員長みたいな娘たちなんかはどうなのかね。
160センチと大人並みですが。
407: 2008/04/07(月) 07:38:47 ID:WSCr+5et(1)調 AAS
ほ
408: 2008/04/08(火) 22:23:45 ID:zfw/zvcy(1)調 AAS
し
409: 2008/04/08(火) 22:43:19 ID:TryddYHD(1)調 AAS
の
410: 2008/04/08(火) 23:56:49 ID:YzyY2jQa(1)調 AAS
の
411: 2008/04/09(水) 02:02:53 ID:9XFajs1K(1)調 AAS
彼
412: 2008/04/09(水) 20:42:38 ID:vBZ4ReCP(1)調 AAS
の
413: 2008/04/10(木) 19:11:58 ID:MJjQHjgq(1)調 AAS
穴
414: 2008/04/10(木) 19:56:44 ID:pQGHD3jr(1)調 AAS
続編まだー?
415: 2008/04/11(金) 18:55:58 ID:95dq3mzv(1)調 AAS
スレが浮く
416(1): 2008/04/13(日) 02:08:54 ID:AlbPBjjE(1)調 AAS
拾い物支援。
画像リンク

417: 2008/04/15(火) 22:35:18 ID:CK8jtoOz(1)調 AAS
ほ
418: 2008/04/16(水) 01:49:00 ID:FjPDFoRp(1)調 AAS
し
419: 2008/04/16(水) 12:09:24 ID:YJuqUIp2(1)調 AAS
を
420(1): 2008/04/16(水) 18:06:49 ID:FA2EVoDU(1)調 AAS
拾い物支援その2
画像リンク

421: 2008/04/17(木) 02:30:36 ID:DfwG62vy(1)調 AAS
おっきした
422: 2008/04/17(木) 16:01:40 ID:RV0Ioo/p(1)調 AAS
ああ――――まだなのか
423(1): 2008/04/18(金) 08:19:13 ID:YVr/8eVF(1)調 AAS
拾い物支援その3
画像リンク
424: 2008/04/20(日) 02:26:47 ID:UVm6XsqL(1)調 AAS
保守
425: 2008/04/21(月) 19:55:49 ID:KaT6bLvH(1)調 AAS
保守
426(1): 2008/04/22(火) 01:24:30 ID:0FLuO1Nk(1)調 AAS
>>423
kwsk
427(1): 2008/04/23(水) 04:23:14 ID:GKLwSovn(1/2)調 AAS
>>416
kwsk
428(2): 2008/04/23(水) 04:37:57 ID:GKLwSovn(2/2)調 AAS
>>420
もkwsk
429: 2008/04/23(水) 11:46:41 ID:+NT7EX8L(1)調 AAS
>>426-428
拾い物だから詳細はわからんっちゅーにw
430(1): 2008/04/23(水) 12:43:09 ID:JmGHdLZg(1)調 AAS
>>428
外部リンク:haruka.saiin.net
431: 2008/04/23(水) 22:20:03 ID:9cN8F05X(1)調 AAS
>>430
さんくす!
もしかしたらと聞いてみてよかったよ!
432: 2008/04/26(土) 18:04:20 ID:bdFb0rq3(1)調 AAS
保守
433: 2008/04/28(月) 05:48:35 ID:e5IW749V(1)調 AAS
あげ
434: 2008/04/29(火) 19:18:00 ID:KkWnrd8J(1)調 AAS
保守
435: 2008/05/01(木) 05:50:08 ID:VLRW+EBi(1)調 AAS
保守
436: 2008/05/04(日) 04:07:14 ID:Wel9ypA2(1/15)調 AAS
保守がてら投下します。
本番とかは無いんであしからず。
437(1): 帰省 1/13 2008/05/04(日) 04:08:37 ID:Wel9ypA2(2/15)調 AAS
陽射しが心地よい。車での長旅で疲れきっていた賢介は、
都心から少しばかり離れた土地に降り立って、大きく伸びをした。
今日は父母と共に、年度末の挨拶も兼ねて親戚の家に泊まりがけで来ている。
去年高校生にもなった自分は、こういった親戚の集まりみたいなものには
多少面倒臭いと思う部分もあり、ここに来るのも約一年ぶりだった。
流石に偶には挨拶に行きなさいと親から説得を受け、あまり乗り気ではないが訪れたわけだ。
親戚の家の玄関が開き、親同士が挨拶をする。
ここの家は、現在叔父夫婦と娘、更に叔父の両親が住んでおり、
元々祖父母が住んでいた家を一部改築したもので、
所々が古めかしいながらも生活には困らない程度となっている。
別に久方ぶりの挨拶とはいえ、それほど堅苦しくもない。
そういう所はありがたいと思った。
親に促され、頭を下げる。
お世辞にも丁寧なものとは言えないと思うが、叔父夫婦は人のよい笑顔で挨拶を返した。
と、その時ドタドタと奥から足音が聞こえてきた。
この場に居ない祖父と祖母がこんな元気に登場してくる訳が無い。ならば…
438: 帰省 2/13 2008/05/04(日) 04:10:38 ID:Wel9ypA2(3/15)調 AAS
「あっ、兄ちゃん」
現れたのは従兄妹の加奈だった。
確か以前会った時は四年生だったから、もう五年生か。
「よう」
「よう、ってそれだけ?もっと言うことあるんじゃないの?」
加奈は快活な女の子だ。
ちょっと生意気な所もあるが、身内の贔屓目を抜きにしても可愛い方だと思う。
お互いが一人っ子ということもあり、どちらかが家を訪れた時には、
親達が茶でも啜って談笑している間によく一緒に遊んだものだった。
改めて従兄妹に対する挨拶を済ませると、加奈もにっこり笑って挨拶を返してきた。
季節の変わり目、そろそろ春の陽気も出てきた為か、あまり厚着という訳でもなさそうだった。
白と黄色のシンプルなTシャツと、青いスカートを身に着けている。
(ん・・・?)
そこまで観察して、ふと視線が止まった。何か、違和感のようなものを感じる。
小学五年生の加奈にしては、どうも不釣合いな・・・胸元に不自然な盛り上がりがあるように見える。
それも、第二次性徴始めの膨らみかけの胸というよりは、どう見ても成人女性並、いやそれ以上の…
439(2): 帰省 3/13 2008/05/04(日) 04:11:38 ID:Wel9ypA2(4/15)調 AAS
うっかり従兄妹の胸を見つめてしまっていた。
既に親達の挨拶は済んだらしく、
所謂「中でお茶でも飲みながらどうぞ」状態に移行するようだ。
叔母さんに促され、親に続き玄関に上がりこむ。
親達は何事か話し込み、居間の方へと入っていった。
残された俺に加奈が寄ってくる。思わず胸元に視線が行ってしまう。
こうして近くで見ると、むしろ初見で気付けなかったことが不思議なくらいの、
ハンドボールでも詰め込んだかのような彼女の胸のふくらみに、思わず圧倒されてしまう。
「兄ちゃん久しぶりだねー。去年のお正月以来?」
「あー、まぁそうなるな」
なんだか胸が気になってしまい、逆に素っ気無い態度で話してしまう。
そんなこちらの都合は露と知らず、加奈はお構いなしといった感じで話しかけてくる。
屈託の無い、愛らしい笑顔。しかし顔を見ようとしてもどうしても胸が視界に入ってしまう。
何だか一方的に気まずい感じだ。
440: 帰省 4/13 2008/05/04(日) 04:12:42 ID:Wel9ypA2(5/15)調 AAS
荷物を部屋に置き、夕食までの時間を加奈の部屋で過ごした。
お互いの学校生活について話したり、一緒にゲームしたり。
約一年越しの再開だったが、別に気まずいことも無く、ごくごく自然に接することができた。
だが、どうしてもちらちらと胸元に視線をやってしまう。
全体的な身長や体格は去年とさほど変わった印象はもたないのに、
まるで胸だけを風船の如く膨らましたかの様だった。
一体この一年で何があったというのか。確変があったとしか思えない。
それともこれは実は家族ぐるみのイタズラで、加奈の胸は詰め物だとか…
「でね、そしたら……って聞いてる?」
畳に寝っ転がりながら、加奈が喋った。
「ん、ああ…。」
また心ここにあらずな状態になってたらしい。
441: 帰省 5/13 2008/05/04(日) 04:13:32 ID:Wel9ypA2(6/15)調 AAS
どうしたんだ俺。従兄妹のおっぱいが膨らんだぐらいでこんなに動揺するなんて…
最近の子供は発育がいいから、加奈ぐらいの年の女の子だったら
胸が膨らんでいたとしてもおかしくないじゃないか。
「兄ちゃんなんか変。なんか前会った時より更にボーっとしてない?」
「そんなことねーよ」
加奈が上半身を起こしてこちらににじり寄る。
丁度胸を両腕で挟む形となり、その隆起がはっきりと強調される。
…いや、これは発育がいいってレベルじゃないだろ。
「もしかして荒んだ高校生活で心が廃れちゃったのかな?」
それを言うなら廃れたじゃなくてスレたじゃないのか…。
そう心の中で突っ込みつつ、至近距離で胸元を凝視する訳にはいかず、体ごと視線を反らしてしまう。
しかし加奈は自分が素っ気無く扱われることに不満を抱いたらしい。
しばらく黙った後、加奈は背中を向ける賢介に唐突に抱きついた。
442: 帰省 6/13 2008/05/04(日) 04:14:13 ID:Wel9ypA2(7/15)調 AAS
「えいっ」
「おわっ!」
不意に背中にふにゃんとした柔らかいものを感じ、思わず背筋が硬直してしまった。
この感触…間違いなく…『本物』…っ!
「ほら兄ちゃん、こちょこちょ〜」
体をくっつけたまま、加奈の両手が賢介の体をくすぐる。
背中に感じる乳房の感触に頭が一杯になっていた賢介だが、これには反応せざるを得ない。
「ちょ、おま、やめい!」
「兄ちゃんくすぐられるの苦手でしょ、ほれほれ〜」
益々調子付いた加奈は、更に強く体をくすぐろうとしてくる。
当然背中に感じる胸の感触も大きくなり、興奮も増す。
しかし幸か不幸か、くすぐったさにより多少煩悩も薄れていた。
「こらっ、加奈っ」
なんてことはない、年下の従兄妹とじゃれ合うノリで加奈の手を引きはがす。
加奈も面白がってまた腕を伸ばしてくる。しばらく小規模な攻防が続いた。
443: 帰省 7/13 2008/05/04(日) 04:14:48 ID:Wel9ypA2(8/15)調 AAS
加奈は本当に楽しそうだった。
それで賢介は、これまで自分が胸を意識しすぎていたので普通に接していたつもりが、
実際はあまり自然に接せられてなかったのだろうと思った。
だから無心にじゃれ合うこの状況は加奈にとって昔と同じで楽しい時間なのだろう。
しかし賢介の方はそうでは無かった。
一歩的にくすぐられていた先程とは違い、今はせいぜいお互いが腕を掴んだりする程度だ。
正面きってお互いに体を触りあっているこの状況に、性的興味をそそられない訳が無かった。
また、正面を向き合ってるということは、従兄妹の不釣合いに膨らんだ乳房を間近で見るということだった。
手を伸ばすと意識しなくとも加奈の柔らかいものに触れてしまう。それ程存在感のある胸なのだ。
思い切り、触りたい。
再び煩悩が湧き上がってきた。大丈夫だ…この状況なら…
小学生である従兄妹に対する卑しい感情にどこか引け目を感じながらも、
目の前に在る余りにも大きなものの魅力に次第に思考も薄れていった。
賢介は加奈が伸ばしてきた左腕を掴み、グイとこちらに強く引き寄せた。
444: 帰省 8/13 2008/05/04(日) 04:15:33 ID:Wel9ypA2(9/15)調 AAS
「兄ちゃん?」
右手で加奈の腕を掴んだまま、左手を彼女の背中に回すようにする。
体を入れ替えるようにして、加奈の背後に回り、両腕を脇の下に突っ込んだ。
指の腹に、乳房の柔らかい感触が滑るように伝わる。
そのまま脇の下をくすぐるように指先を動かす。
横乳の感触が、親指以外に伝わってきた。
「やっ、ちょっ、兄ちゃんそれやばいって!」
加奈が声を出して笑う。脇をくすぐられてるとしか認識してない反応だ。
身をすくめながら軽く抵抗する加奈だが、お構いなしに両手を動かした。
くすぐる動きを見せつつも、親指だけは脇に残しながら、徐々にそれ以外の指を胸の方へ伸ばしていく。
そしてとうとう伸ばした八本の指が加奈の胸を包みこむ位置になった。
軽く、撫でる様な指の動き。それだけでも乳房に指が埋まっていく。
今度は思い切ってぎゅっと握り締めてみる。
両手に形容しがたい弾力が伝わってきた。柔らかい。これは…多分、ノーブラなのだろう。
感触を確かめるように加奈のおっぱいを揉みこんでいく。
ただし親指だけは脇をくすぐるようにした。
なんとも格好の悪い話だが、最低限の取り繕いだった。
加奈は依然としてくすぐったがっている。胸のことは余り意識していないのだろうか。
これだけ大きな胸をしているのであれば、親や友人にそのことを言及されたりしてもおかしく無さそうだが。
445: 帰省 9/13 2008/05/04(日) 04:16:24 ID:Wel9ypA2(10/15)調 AAS
しばらく胸を揉むこととくすぐりを平行して続けた。
というか実際はくすぐりより揉むことがメインになってしまっていたが。
「だめだってば、もう!」
加奈の体が前のめりになり、土下座するような体勢となった。
座ったまま賢介の手から逃れようとしたため、上半身だけ前にいく形だ。
賢介も両手を突っ込んだままなので、必然的に彼も同じような体勢をとる。
加奈の体に、上から覆いかぶさるような恰好だ。
放そうと思えば手を放せたのだが、無意識に胸を掴んだままだった。
たぷんとした胸の重量が両手に伝わる。
突き出されたお尻に、既に怒張しきっていた賢介の股間が触れた。
スカート越しに、胸とは反比例してやや小ぶりな加奈のお尻の感触が伝わる。
賢介は自分の呼吸が荒くなってしまうのを抑えながら、更に体を密着させるようにし、執拗に胸を触り続けた。
人差し指から小指までを順々に折り曲げては離し、乳房に埋め込んでいく。
胸を下から持ち上げるようにし、親指を脇に引っ掛けたまま円を描くように両手を動かす。
傍から見れば、胸を掴んだままバックで突いているように見えてもおかしくない恰好だった。
446: 帰省 10/13 2008/05/04(日) 04:16:55 ID:Wel9ypA2(11/15)調 AAS
「ね、ねぇ兄ちゃん、ホント、もう、勘弁してよぉ」
加奈が懇願する。すっかり観念した様子だ。
笑い疲れたのか、くすぐり(?)に慣れてしまったのか、なんだか元気が無い。
されるがままの状態だ。
実際、これ以上続けるのは不自然、というか間が持たない様に思えた。
なので賢介本人も、そろそろ終わりにすべき、と考えた。
しかし、加奈の尻に押し付けたままの股間のそれは、今にも暴発してしまいそうである。
ここまで来たならせめて一発ぐらい抜かなければ収まりがつかない気もする。
賢介はうなだれる加奈の背中を見つめながら、
彼女のTシャツが少しめくれて素肌が僅かに見えるのを確認した。
そこで最後に一つ、やらかしてやろうと思った。
447: 帰省 11/13 2008/05/04(日) 04:18:14 ID:Wel9ypA2(12/15)調 AAS
「ねぇってば〜」
へたり込んだ体勢のまま、こちらは見ずに加奈が言った。
「ああ、はいはい…」
そう言い、脇から手を抜く。密着させっぱなしだった腰も少しだけ離す。
加奈に気付かれないよう、スカートの裾を指先でつまみ、少しだけ持ち上げ、己の下半身をその下に被せた。
いっそ自分のズボンのチャックも降ろそうと思ったが、
万一精液が従兄妹の服にでもかかってしまったら後始末に色々困ることになると思ったので止めた。
これは、少し意地悪かな。などと思考しつつも、自身の欲望に逆らうことはできない。
「…分かりましたよっ、と!」
そう言うと同時に、下半身を勢いよく加奈の尻にぶつけた。
股間のブツが、スカートの中、パンツ一枚に包まれた彼女のお尻に埋まる。
「え?ちょ……」
加奈の言葉を無視し、間髪入れずに両手を彼女のシャツの裾から中に入れた。
滑らせるように両手を、腹、背中、脇へと動かしていく。
その肌はすべすべで、キメが細かくて、とても気持ちが良い。
そして両手を彼女の乳房に持っていく。
手のひらを思い切り広げ、胸全体を包み込むようにし、五指全てを使って思い切り握りしめた。
「ひゃああっ!」
「──!!」
生で掴んだ加奈のおっぱいは、とても柔らかく、両手からはみ出す程である。
中指から乳輪の感触を得たが、乳首らしき突起物は無い。陥没乳首なのだろうか。
加奈は突然のことに驚き、瞬間的に体を起こそうとした。
結果として彼女の尻が賢介の股間を擦り付けることになり、彼は射精の限界を迎えた。
賢介は加奈の胸を鷲掴みにしたまま、しがみつくように彼女の体に抱き付いた。
ビクビクと、賢介自身から精が放出される。
普段の自慰行為とは比べ物にならないほどの快感に、思わず我を忘れかけた。
そのまま完全に出しきるまで、しばらく抱きついたままで居た。
448: 帰省 12/13 2008/05/04(日) 04:19:12 ID:Wel9ypA2(13/15)調 AAS
ようやく収まった所で、賢介は掴みっぱなしだった彼女のおっぱいから手を放した。
ゆっくりと、剥がれるように加奈の体から離れる。
加奈は中途半端に硬直した体勢のまま動かない。
正直これはやりすぎだったかと微妙に思い始める。
自分がしたことは歴とした『性的悪戯』だ。
もし加奈が自分が何をされたのか、こちらがナニをしたのか理解していて、親達に報告されたらジ・エンドだ。
家族会議どころか親族会議で満場一致で勘当採決、社会的抹殺は免れないだろう。
「加奈…?」
背中に向けて声をかける。従兄妹の返事は無い。
が、徐に彼女は立ち上がると、乱れた衣服を整えながら俯き気味にこちらを向いた。
449: 帰省 13/13 2008/05/04(日) 04:20:15 ID:Wel9ypA2(14/15)調 AAS
「……」
「えーと…ごめん」
「……」
「…その、大丈夫?」
その質問は何より自分自身に向けられるべきだという突っ込みはさておき。
「……」
「ん?何だって?」
俯いたまま、何かを呟いたように見えた加奈に近づいて顔を寄せる。
加奈は俯いていた顔を上げる。一瞬間をおいて、
「兄ちゃんの馬鹿っ!」
とだけ言うと、小走りに部屋から出て行った。
心なしか、その顔はどこか紅潮してるようにも見えた…がそれはこちらの気のせいだろうか。
「あー…」
やってしまった、ああやってしまったと脳内で思考する。
しかし謝りに行くにせよ口止めをするにせよ自首するにせよ、
とりあえずパンツの中に出したものの処理をしなければと思い、トイレに向かった。
450: 2008/05/04(日) 04:22:47 ID:Wel9ypA2(15/15)調 AAS
終わりです。
もしかしたら続き書くかもしれません。
あと途中ageてしまいました。すいません。
451: 2008/05/04(日) 07:17:50 ID:Z4gGMPH1(1)調 AAS
やっぱ悪戯だぜGJ
続きwktk
452: 2008/05/04(日) 08:37:43 ID:TQeRQctT(1)調 AAS
GJです。
処理しようとトイレに行ったら…
加奈がパンツ下ろしてトイレに座ってて紙でゴシゴシしてて…
(動揺してて鍵は掛かってなかった)
それを見てムラムラして第2ラウンド開始なんですね…。
「毒を食らわば皿まで」ですよ…。
453: 2008/05/04(日) 09:39:42 ID:VnQsho4b(1)調 AAS
これはいい・・・これはいいぞおおお!!
胸は成長していても、心の成長はまだ・・・って感じもいいねぇ
保守がてらと言わずにぜひ! 続きを!
454: 2008/05/04(日) 12:29:07 ID:OtAciSQF(1)調 AAS
GJ!!
続きをぜひいいいいい!!!
455(1): 2008/05/05(月) 16:57:57 ID:WMUwps0a(1)調 AAS
帰省読んでついググってみたら有名そうだがなんかあった
外部リンク[html]:www.onyx.dti.ne.jp
結局帰省のほうがなんでか使えると感じてしまう今日この頃
巨乳系なのにパイズリないのはなんでかなぁ
456: 2008/05/06(火) 03:15:46 ID:At7oduaF(1)調 AAS
>>455
サイトにあった小説読んでみたが、童貞くせえよその作者w
457(2): 2008/05/06(火) 17:54:12 ID:UQQYy+9W(1)調 AAS
帰省が非常によかったからなんか俺もリビドー
たまってプロットみたいのが出来たんだけど
シナリオとか小説の類は一切書いたことないから
どうまとめたらいいか…うまくいかなかったらプロットだけ貼っていい?
458: 2008/05/06(火) 19:01:16 ID:tXd0x4DG(1)調 AAS
>>457
とりあえず書いてみてダメだったら、もう一度聞けば良いんじゃないか?
ちなみに書き上げるコツは自分で締め切りを設定するといいぞ。
459: 2008/05/06(火) 19:24:05 ID:RE6AyqlN(1)調 AAS
>>457
プロットさえ出来たなら、あと一歩なんじゃまいか?
460(1): 2008/05/07(水) 07:23:29 ID:cnJiSwQT(1)調 AAS
>>439
461(1): 2008/05/08(木) 02:49:45 ID:rL/7Th8I(1)調 AAS
>>460
?
462: 2008/05/08(木) 07:38:17 ID:p6e6IzIo(1)調 AAS
>>461
>>439で抜いたということじゃないか?
463(3): 2008/05/09(金) 13:42:34 ID:I2xAAeSL(1/14)調 AAS
回顧録風SS
小学五年生の頃、俺はいわゆるバカガキだった。
成績はいいが、悪さもする。まあ大人は利発だの何だの言ってくれたが、自分から見れば、やっぱりバカガキと言うのが正解だと思う。
そんなあの頃、俺のクラスには巨乳の子がいた。デブでは無い。デブ特有のちょっと醜い巨乳では無い。
むしろ、綺麗な形のいい半球型の白い、それも青い静脈の透けそうなくらい白い、それでいて先端が陥没もしていない、ある意味、大人でもちょっと見ないような綺麗なおっぱいの持ち主がいた。
小学五年生の持ち物と考えれば、これはもうけしからん逸物だと思う、
しかも親の方針なのか何なのか、常にノーブラなのも、けしからん。
夏場はちょっと危険な香りで、ぷるんぷるん揺れさせてる、実にけしからん持ち物だ。
はっきり言って、体育の授業の着替えの時なんて、男子全員、視姦状態。
こういう胸ボン!腰キュッ!お尻ボン!な女子がいる可能性もあるのだから、ちゃんと男女別に着替えさせるべきだと思う。
しかも、ノーブラなんてきつすぎるんだぜ?
さすがにガン見してる奴はいなかっただろうが、チラ見してしまうのは男のサガだ、誰にも責められないだろう。
つーか、女体の秘密が気になってしょうがない小学五年生なんだから責められても困るだけだ。まさしくバカガキ勢ぞろいって感じだ。
その子の名前は高嶺 美沙(仮)と言うのだが、実は俺はたぶんクラスで一番そいつと仲がいい。
今まで2年、4年、5年とこれまで3回同じクラスになったが、2年の時、こいつが虐められっ子になり掛けてたのに、
助け舟を出すように、手を引いたのが俺だった、当時の俺はえらかった。
そうこうするうちに、こいつは背がグングン伸び、俺の背を少し越え、そして胸が大きくなった。今から思えば、あれは殆ど凶器レベルだったと思う、だって明らかに挟めますってレベルなんだぜ。
そんな仲良しこよしの俺達の何時もの帰り道、つっても一緒に帰るのは週に2回くらいだったけどね。
美沙は俺にとんでもない事を言ってきやがった。
464: 2008/05/09(金) 13:43:04 ID:I2xAAeSL(2/14)調 AAS
「ねえ、キスしたことある?」
普通なら、
『甘酸っぱい年頃の少女のおねだり発言キターっっ!!』
って喜ぶ所なのかもしれないが、
当時の普通の小学五年生にはちょっと恥ずかしすぎる言葉だっただろう、
しかも、当時の俺は普通ですらなかった。
……思い起こせばまだ、幼稚園に通っていた頃、一つ年上のみっちゃん(ホントあだ名、本名不明)から似たような言葉を言われた。
「ね、ちゅーした事、ある?」
「??」
「だからー、ちゅーよ、きっすのことー」
わからない俺。
「するねー?」
俺の顔を両方から挟むようにして、みっちゃんは自分の顔を近づけてきた。何をされるのか「??」としか思えない俺の口に自分の口を押し付け、
そしてそのまま思いっきり…吸われた……。泣きたい……。
ぶっちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!って効果音が本当に響くくらいに。鼻もふさがれ、大きく肺の空気すら吸いだされ、悶絶寸前の俺。
その感触は甘美でも何でもなく、全くの不気味でおぞましくすらあった。
想像して欲しい、唇のみならず、大きく口をぬるぬる、ぬめぬめとしたもので覆われ、
その生暖かさのみが感覚の鋭い口周辺を這い回る。
思わず、大きなナメクジとかナマコとか、そういう類を想像してしまう。
もう噛まれるとか、食べられてしまうとかそういう想像すら沸き起こる。
暴れまくって、ようやく逃れた俺は、泣きながら家までの道を全力で駆けていった。
そうして「おやおやどうしたの」と台所で用事をしていた母親に声を掛けられ、
「みっちゃんにぃ!くち吸われたぁっ!うわあぁぁぁん!」
思いっ切り泣きわめく俺に背を向けた母親の背が震えていたのは……。お母様、あの時、笑いを堪えていませんでしたか?
それから一年とたたず、今度は知らないオッサンに唇をいきなり奪われたり(詳細は語らず、俺は過去、飲んでる時を含めて5度、男に唇を奪われている)、
キスとかちゅーとかは、その当時の俺にとっては正直トラウマものの過去を刺激するキーワードだった。
たぶん、顔が引きつっていたと思う。「ないよー。なんで?」なんでそんな事を聞くの?と言う意味だ。
「ねえ、キスしよっか?」
エーヤダー。
465: 2008/05/09(金) 13:44:34 ID:I2xAAeSL(3/14)調 AAS
断る俺と、しつこい美沙。
俺のトラウマなんて語れるわけもない、ただ、やんわり断る方法のみを探してみる。
そして、やむなく俺は交換条件を出してみる。
うまくいけば、あっちから断ってくるはずだ。
「じゃあ、おっぱい触らせてくれたらいいよ?」
…当時を振り返っても俺、何考えてたんだかわかんない……、普通にエロガキだよ、これ。
おっぱいへの憧れでまともな思考を失っていたとしか思えない、その程度だと信じていたい。
そうだよね、当時の俺……?
もじもじする美沙、結局、触らせてくれる事になった。
まあ、子供のする事だからねえ?しょうがない。
で、田舎道からちょっと逸れて、人気の無い場所に美沙を連れて行く俺。
はっきり言って、思い切りドキドキはしているが、そう性的興奮とかはしていない、エロい事をしようとしてる意識が欠如しているのだ。
単純な好奇心、未知の女体への憧れ、むしろ、俺、すげー事しようとしてる、みたいな感覚だ。
草むらに巨乳同級生の体を横たえる。はっきり言ってやばすぎる。
そのまま、赤い半袖のダンガリーシャツのボタンを上から外していく。
この時のドキドキ感はちょっと筆舌に尽くしがたい。
そうして現れる、美沙のプリン♪とした白いおっぱい。スクール水着の日焼けの対比で、より一層白く見える。
思わず、「おおお!」なんて声を上げる俺、はっきり言って恥ずかしいやつだ。
そのまま、ためらいもせずにおっぱいをむにっ!と掴む俺。
「きゃああっ!!?」俺の人生初の生おっぱいの時の女性の声は『きゃああっ!!?』でした。
……すっげー柔らかかった。
むにむにむにっと揉む手が片手から両手になる。
巨乳小学生のシャツの前をはだけ、嬉しそうにその白い、大きなおっぱいを揉む同級生のバカガキ、どう見ても問題おおありだろうと思うが、
なにぶんこの年頃の少年は、どーぶつ同然なので目を伏せずに大きな心で許して頂きたい。
466: 2008/05/09(金) 13:45:51 ID:I2xAAeSL(4/14)調 AAS
最初、くすぐったがるだけだった美沙の息が、だんだんと荒くなってきやがった。
「んっ…くっ……ふぅ……ふぅん……あぁ……」
確かにその時の声は未だ微かに記憶に残っている。
しかし、その時の俺は……女が胸を揉まれて『感じる』と言う知識が無い。
と言うか正しい性に関する知識が大きく欠如してしまっていたんだよ。
ぶっちゃけ、『おにんにん』の正しい使用法すら分からないくらいだったりする。
なので、その時、密かにむくむくと起き上がろうとする股間を必死で抑えていたりする。
だって、本気でおっきすると『イタ、イタ、イタ、イタタタタタ』なのである!
美沙の顔を見ると、頬と言うか、顔全体が赤く染まって、目がとろんとしている
知識の乏しい俺は、『恥ずかしいのかな?』くらいにしか思ってない。惜しい、半分近くは正解だろうが、半分は違うぞ!しっかりしろ!俺!
「ね、キス……」
おねだりモードの美沙に対し、俺は、俺は更にマズい事を企てていた…。
この辺り、本当にバカだ、バカだと思う、典型的なバカガキだ。
その時の俺の頭の中には、キス=口で吸う事であったのは間違いない。
あまりに大きな勘違いだが、何せ、本当に知識が欠如しているのだ、そのくせ、女体への好奇心だけ一丁前に持ってたりする。
イタズラ心と言うにはあまりに…バカである。
よしっ!俺は心に決める。キスしてやろうじゃないか。吸ってやろうじゃないか。
……赤ちゃんのようにっ!……いかん、本気で泣けてくる。
「ちゅうぅぅぅぅぅっ!」「ひゃうっ!」
全くのバカガキである、バカと言うのは恐ろしいと言うが、全くその通りである。
同級生の巨乳の先端に吸い付く。足掻いて暴れようとする美沙を、空いた手で完全に押さえ込み、自由を支配している。
両手を頭の上で交差させ、それをまとめて片手でぐいっと握り締めている。
しかも、意味が分かってないのが尚、恐ろしい。
片手で揉みながら、片一方を吸う。あり得ない、我が身ながら考えたくない。
赤ちゃんがそうするであろう様に、強弱を付け、吸い立てる。
唇で完全に乳首を挟んで、短くちゅっちゅっと吸い立てる。
467: 2008/05/09(金) 13:47:22 ID:I2xAAeSL(5/14)調 AAS
もしもタイムマシンがあるなら、この時に戻って、
……親指を立ててやりたい!『昔の俺、グッジョブ!!』と。
いやまあ、それは嘘だが、吸い付いているのは嘘じゃあない。
ちゅうちゅう音を立てながら吸い付いている、はっきり言って思い出すのも頭が痛い。
何やってんだ俺……。
そうして、一旦、口を離すと、もう一方の先端に吸い付く。
「ちゅく、ちゅうううぅぅぅぅっ!」「んあぁぁ!あ…あぁん……」
もしもこの時の美沙の声の意味を知ってたら、あんなに大胆に吸い付けなかっただろうと思う。
単なるイタズラ心、好奇心。
『俺って凄い!美沙のおっぱい吸ってるんだ!!』心の中で快哉を挙げる俺、凄いよ、別の意味で凄いよ。お前、何やってんだー!
そんなこんなで30分くらい、美沙のおっぱいを弄んでいたと思う。
俺が口を離すと、美沙はがっくり体の力を抜いた。はっきり言って、すっごいチャンスだったと思うが、当時の俺、致命的なくらい性の知識が足りてない。
「じゃ、かえろっか♪」俺の口調は軽い、足どりも軽い、頭の中も軽すぎる!!
美沙はその日はもう、おねだりしてこなかった、衝撃が大きかったのだろうか?
生まれて初めてであろう、乳首を吸われる刺激が。いかん、書いててまた泣きたくなってきた。
それから、十数回くらい、おっぱいを触らせてもらったと思う。
別にしょっちゅう触っていたわけじゃないが、キスのおねだり=おっぱいおさわり、の図式が俺の中に既に出来上がっていたので、
まあ、機会はあっち任せになってた。
放課後の校舎、階段の裏(スペースがあった)でも揉んだ。
体育館の裏でも揉んだ。
通学路の脇の周りから見えない場所でも揉んだ。
そのうちにエスカレートしてきて、ついにパンツまで脱がせた。触った。
何をかとは聞かないで欲しい。
今でもあの割れ目は瞼の裏に焼付いている……。
468: 2008/05/09(金) 13:48:33 ID:I2xAAeSL(6/14)調 AAS
微妙におっきした俺のおにんにんも触らせた(生じゃなくって服の上から)、
……やっぱり皮が引っ張られて痛かったです……。
だんだんと美沙はくすぐったがらなくなり、反応が良くなっていったと思う。
まあ、当時の俺は反応とか言っても全然理解出来ないわけなんだが。
しかし、そういう蜜月も長くは続かなかった…。
俺が美沙を連れて、そういう『行為』に勤しんでいたのを、同級の悪ガキAとかBとかに、どうやら気付かれてしまったらしい。
放課後、俺達クラスメートの中で少しだけ身長の高い美沙を連れて、いつものを存分に楽しんだあと、少しだけ服装の乱れた美沙を目撃されてしまったみたいだ。
「お前、美沙と何してんの〜?」
思わず引きつる俺!この頃からそうだったんだね、俺の保身癖。
なんでもないと答えるも、多分、それはギクシャクしてて、丸分かりだったと思う。
だって、みんなの憧れの『おっぱい』を独り占めだもんなー。(※別にみんなの共有財産ではない)
そうして、俺はだんだんと『美沙のおっぱい遊び』を自粛するようになっていった。
当然、美沙と放課後なんかに過ごす時間が少しずつ減っていった。酷いと思うかもしれないが、小学5年生なんてこんなもの、興味が持続しなければ、すぐに他の楽しみを探すのだ。
それから、だんだんと美沙の俺に対する態度がかわっていった。
なんて言うか、すごく絡むのだ。
後ろから突っついてきたり、体育館用の上履きを隠されたり、当時の俺はその意味が分からず、思いっきり嫌がってました……。こんなの理由決ってるだろ?しっかりしろ俺。
さらに大勢のいる場所で思いっきり引っ張られて転ばされたり。この時はかなりしつこく、結局、俺が半分キレて、逆に美沙を軽く押したら、そのままひっくり返るように倒れやがった。
。
「××くんが、つきとばしたぁっ!」一瞬、きょとんとした顔をした後で、顔をくしゃくしゃにして大声で泣き喚く美沙。
469: 2008/05/09(金) 13:49:40 ID:I2xAAeSL(7/14)調 AAS
ちょ!お前、違うだろ、それ!大慌てな俺。
そりゃ慌てるにきまっている。これ、最初から見てないと、どうみても俺が悪役だろう?
この時、美沙はたぶん、俺が突き放したのにショックを受けたんだと思う、でないと次のシーンが理解できない。
すぐに担任の先生が駆け寄ってきた。まずい!どうする俺!?顔色が自分でも青くなるのが分かる。
『俺、別に悪い事してないのに怒られてしまう!』
しかし俺から見るに、この常にトレーナーとか地味な格好で、顔も十人前と言うか、平凡極まりないこの先生は、美沙の側にしゃがむと、こう言った。
「いい加減にしなさい!高嶺さんが悪いんでしょ!先生、最初からちゃんと見てたんだからね!」
さすが、普段、常々から凛々しいと俺が思っていた美人先生である、全く持って公平で正しい判断を下す。
まさしく大人のお手本、人間こうありたいものである。美人は一味違うと言うのは本当である。
すると、ピタッ!!と音が聞こえるくらいに、一気に泣き止む美沙……。
周りは嘘泣きだと断定していたが、俺には本気で泣いてたようにしか見えなかった。
たぶん、大人だったらもっと何か感じる事があるんだと思う。でもその時の俺は、やっぱりガキだったから、そんな美沙に恐れも恨みも怒りも抱かず、
単に、うっとうしいヤツとか、やな事をするヤツ、苦手なヤツ。
みたいに感じていた。
それからしばらく、俺と美沙の間に微妙な空気の膜みたいなものが出来て、それは体育の着替えの時間の出来事だった。
上を相変わらずガバっ!と脱いで、さっさと着替えを済まそうとする美沙。
そこに悪ガキAが、後ろからそっと忍び寄る。
そうして、そうして衆人環視の中、俺以上に信じられない事をする。
470: 2008/05/09(金) 13:50:40 ID:I2xAAeSL(8/14)調 AAS
真後ろから、美沙の生おっぱいを、むんずと両手で掴みやがった!
とたん、悲鳴を上げてしゃがみこむ美沙。
当然だ、こんな場所でセクハラしやがった、とんでもない悪ガキだ!
美沙は一瞬だけ、すがる様に俺を見たような気がするんだけど、俺はそんな美沙から視線を外した。
そこに悪ガキBがすぐに駆け寄り、Aを引き離し、美沙とAの間に割り込む。
Aに変な事をするなと凄んで見せている。
さっさと着替えろ、見ててやると、美沙に着替えを促した直後、美沙がまたガバっ!と上を脱ごうとした時、
Bは狼に変わる。正面から美沙のおっぱいをむにっ!と鷲掴み。
……頭痛てえ、本当に頭が痛い。
結局、しゃがみこんで泣き出した美沙に、女子数人が寄って、それに守られるように美沙は着替え終わった。
その時、先生には言わない流れになっていたと思う。
もしもここで先生に誰かが告げ口しててくれたら、まあ俺も問題になるかもしれないが、結局はそのほうが良かったはずだ。
なのに、みんなこの件に関しては口をつぐんでしまった、これが良くなかった。
そんな事があった頃、俺はさっさと美沙の次にクラス女子で仲の良い、どっちかと言うと正統派な美少女、清楚可憐な小寺 小百合ちゃん(仮)と仲良くしてたりする。
ああ、別に男とも仲良くしてたが、それは話には全く絡んでこないので割愛してるだけだ、別にこの年で女好きやってるわけじゃない。
……嫌いでもなかったけど。……ごめん、嘘書きました、わりと女の子と遊ぶの好きでした、謝ります、ごめんなさい。
この小百合って子は四年生〜六年生までずっとクラスが一緒だった、四年の時のバレンタインでチョコくれたのは美沙とこの子だけだった様な気がする。
たぶん、本当は普通に可愛くて、普通のルックスなんだと思うんだけど、俺の当時の視覚フィルターはここだけの話、結構いい加減だったりするのでご容赦願いたい。
って事でこの正統派可憐美少女の小百合ちゃんなんだが、かなり内気なのか、お話をする男って俺の知る限りは俺だけだったので、美沙と距離を置いた分だけ、自然と距離が縮まっていった。
その頃だったと思うんだが、男同士のバカガキ話ってのも当然あったりして、やっぱりやっぱり下ネタが大半だった様に思う。
例えばこんな話――。
【バカガキ豆知識】《おにんにん》が大きくなった時に痛むのは、皮が突っ張るから。皮を剥けば痛くなくなる!
なるほど!とクラス男児の半数近くが試し始めたのはこの時期だったと思う。
しかも一斉にってのがやっぱりバカだなぁとしみじみ思う。
だって、剥いたところで使い道を知ってる奴なんて、悪ガキA、Bとか、極一部だけだったのに。
471: 2008/05/09(金) 13:52:39 ID:I2xAAeSL(9/14)調 AAS
そうしてある日の放課後、とんでもない自体が発生する。
美沙が悪ガキAとB、そしてもう一人に連れられて俺のところにやってきた。
Bともう一人が、美沙の両側の腕を掴んで挟み込んでる。
何だろうと訝しんでる俺にAが言う
「なあ、俺達も美沙と遊んでいいか?」
別に俺がどうこう言うべき事じゃないと思ったんだが、一瞬沈黙してしまった。
なんとBともう一人が美沙のフルタイムノーブラの胸を持ち上げるようにさすりやがった。
Aは美沙のデニムスカートの中に手を突っ込んで太腿の内側を撫でてやがる。
美沙は真っ赤に染まった顔を背けて、何やら言っているが、俺の耳にちゃんと届かないし、
唇の動きで分かるほど、俺は成長していない。
それでも「やめて」とか「助けて」みたいな簡単な言葉じゃあ無かっただろうと思う。さすがに簡単な言葉くらいは分かるだろうとの予想だけど。
「べ、別に俺、関係ないから……」
こう言ったのが正しかったのかどうかは分からない。
もしかしたら別の事を言っていれば、別の展開があったのかもしれない、でも、小学五年のバカガキにそんな機転が利くはずもない。
Aが「そっか」と言いながら、あまり見たくもないにやにや笑いを浮かべるのを背に、俺は立ち去った。
美沙が嫌がってないように見えたのが、面白くなかったのかもしれない。
さっさと立ち去りたかったのは、それに加えて……。
すまんはっきり言ってこの時、少し《おにんにん》が大きくなってました。
……嘘です、少しじゃなかったです、かなり目一杯でした。ああ、剥いておいてよかった……。
って、大きくしてる場合じゃないのだが、当時の俺は異常な事態にもう、いっぱいいっぱいで、対応しきれなかったのが本当だ。
あ、大きくしてたのが異常な事態では無いので念のため。異常に大きくしてしまっては居たのだが。あくまで美沙が囲まれてこんな状態なのが異常なので誤解なきようお願いした。
472: 2008/05/09(金) 13:53:35 ID:I2xAAeSL(10/14)調 AAS
その少し後だったと思う。
相変わらず絡んでくる美沙が、ものの限度を越えてしまったのは。
二階の教室から一階の視聴覚室、だったと思うんだけど、俺は目一杯に荷物を持って階段を下りていた。
多分、教諭に言われて運んでいたんだと思う、少しうろ覚えで申し訳ない。
その途中、踊り場の一階への階段のふち近くで、美沙が軽く、本当に軽くだったと思うんだが、タイミングの問題だったんだろうな。
「わっ!」とか何とか、詳細は憶えてないが、俺は美沙に声を掛けられた、と言うか驚かそうとされた。
ほんの少しの気の緩み、俺は足を踏み外してしまった。はっきり言って、小学五年でも、学校の階段の踊り場から下は結構な高さがあるのだ。
俺はその場で転んでたら良かった、まだ良かったんだけど、何を思ったのやら、階段を数段越えて、何回か跳ぶように足を付いてしまったりする。
わっわったっ!って感じで半分くらい勢いを思いっきり付けてしまった。で、結局バランスを崩して倒れる俺。
間の悪い事に、その場、下に人がいたりする。たぶん一年生か二年生くらいの子供だ。
大慌てで、体勢をどうとかより、荷物をあっちに投げ捨てるのには成功したんだけど、子供を、いや自分も子供なんだが、自分よりも小さな子供を下敷きにするのは無意識に避けて。
そして俺、思いっきり変な姿勢で左手を付いてしまった。その時、どんな音がしたのか憶えてはいない。
とんでも無い痛み。左手の人差し指から小指までをまとめて思い切り外側に向かって折れ曲がったようで。
「うわ」とか「うぎゃ」とかそんな悲鳴を出した憶えがある。指四本同時脱臼は痛かったです。骨折してるところまでありました。
痛みにのたうち引きつりながら、それでもようやく階段を見上げると美沙が思いっきりうろたえているのが見えた。
瞬間、別に狙ってこうしたわけじゃないんだなぁって事だけは理解する、でもぜんぜん洒落になってない。
ごめんねすら言わず、真っ青な顔でわなないている美沙を無視して、駆けつけた教諭に「足がもつれて落ちちゃった」と答えたと思う。
その足で病院に連れていかれ、その日から美沙と目を合わす事すら、殆ど無くなった。
473: 2008/05/09(金) 13:55:06 ID:I2xAAeSL(11/14)調 AAS
左手は不自由ながらも、右手は全然無事、なので日常生活はさほど不自由しないのだが、俺を気遣ってか、内気なはずな小百合は、下校時によくかばん持ちをしてくれるようになった。
登校時もかばん持ちしてくれれば嬉しいのだが、家の方向が全然反対方向なので、これは贅沢な願いなのだろう。
毎日、毎日、俺の家まで送ってくれる小百合に嬉しく思いつつも数日を過ごした。
この頃、たぶんこの頃だったと思う。俺は小百合を待ってた、何の用だったか忘れたが、少しだけ待っててと言われたのをおぼえている。
悪ガキ2人組み(たまに3人だったけどこの時は確か2人)が体育館の横の使われていなかった倉庫(みたいなもの)から仲良く出てくるのを見かけたのは―。
一人、どいつだったか忘れたが、自分の股間を押さえて腰を後ろに突き出し、内股でクネクネしてた。
はっきり言って、見てて気色悪い仕草。なんか二人でお互いの顔を見ながらニヤニヤニタニタしながら立ち去っていく。
内心、なんだよあれ、げーって思いつつも、その場にしばらくいると、倉庫の中から美沙が出てきた。
なんかフラフラしてる様に見える。上のシャツも裾がはみ出して、乱れているように見える。
見てる俺に気が付いたのか、気が付いていないのか、気が付いて気が付かない振りをしてるのか、美沙は俺に顔を向ける事なく、
弱い足取りで消えていった……。
これが何であったのかを知るのは、もっともっと後の話となる。
その後、しばらくしてクリスマス会があった、美沙は来なかった。年を越した。初詣、一年前に始めて家族以外と来た。その時は美沙もいた。
今年は変わりに小百合がいる。バレンタイン、今年も小百合はくれた、美沙は……たぶん、たぶんだけどくれたと思う。
教室の机の中、差出人不明の手作りチョコ、ラッピングが去年美沙から貰ったのと同じやつだっし、たぶんそうだと思う。
こう書き連ねておいて何だが、俺は当時バカガキだったので別にさほど感慨とかは無かった。
それからホワイトデーがあって……また、俺のバカガキっぷりに磨きが掛かるわけだった。
「ねね、小百合ちゃんー……」俺の問いかけに「なあにー?」「くっついてもいい?」何言ってんだこいつはー!
ホワイトデーのお返し貰って上機嫌な小百合ちゃんに詰め寄る俺、あまり詳細に書きたく無いが、まああれだ。
第二次おさわり戦争勃発、みたいな感じになってしまったわけだ。
小百合はかなりくすぐったがりだった。
と言うか刺激に単になれてないのだと思う。
「変な事しないで」と弱弱しくも、くすぐったいのを堪えて訴えてくる小百合。
うん、わかったと、変な事しないよと答える、全然わかってねえ俺。
もう、どーにもならないバカガキだ。
胸は小さいと言うよりも、無かったと書くのが正しいだろう。
白いワンピースをへそくらいまでまくりあげる。
それまでも小百合は結構、手足や背中を触れられるのを好む子だったと思う。
やれ、腕を虫に刺されたと言っては吸わされる。足をぶつけちゃっと言っては摩らされる。
何もなくとも、頭や背中をさすると上機嫌な子だった。
そこらが、そこらが俺をその日、暴走に走らせたんだと思う。うん、そういう事にさせてくれ。
474: 2008/05/09(金) 13:56:12 ID:I2xAAeSL(12/14)調 AAS
抵抗をくぐり抜け、パンツを脱がすのに成功する俺。それまでに全身を触っていたので、たぶん、湿ると言うか潤う状態になっていたんだと思う。
そして、俺はその時点で得ていた最大の知識の実践を試みた。
小百合の両足の間に割り込むように体を滑り込ませる。
「え?」と疑問を表情に浮かべる小百合に、大丈夫だと告げる俺。
【バカガキ豆知識】男の「何もしない」と「大丈夫」は信用してはならないのである。
そうして狙いを定める、割れ目の下いっぱいの方、さっき触って大体の位置は確かめた。
俺は上体を小百合に預けつつ、『ソレ』を狙った場所にそっとあてがう。
少し、引いて。
一気に突入を試みた。そして突入成功した。
『あったかい!すごい!』
その一瞬あとで、耳を疑う声が聞こえた。
「……っ!! いあぁっ!!!」一瞬硬直のあと、叫ぶように言った「いたい!いたい!いたい!」
最初の「いあ」は嫌なのか、痛なのか分からない、どっちも正解だろう。
びびった、思い切り驚いた。話が違うではないか。
こんなに暴れるなんて!いったいどうなってるんだ!
俺は片手で小百合の口を思わず押さえながら、静かにしてとお願いする。
小百合は一生懸命に手を伸ばして、自分のあそこから俺を遠ざけようと、押しのけようとする。
「ぬ、ぬくね?」そう言うと、俺はずるって感じで今しがたまで入っていた『ソレ』を抜き去った。
小百合は目にいっぱいに涙を溜めながら、口を結んで俺を睨んでいる。
慌ててパンツを履かせ、服を調えてやろうとするも、小百合は俺を振り払う。
そして、俺はその時、さっきまで小百合に入っていた『ソレ』に少しだけ血が付いているのを確かめた。
とんでもない事をしたような気がして(※気のせいではない)、罪悪感が目覚める。
とりあえず、俺は『ソレ』、自分の『右手の人差し指』を服で拭いながら、後悔に似た思いで、体を起こす小百合を眺めていた。
【バカガキ豆知識】女のあそこは指が入るらしいぞ!しかも入れられると気持ちいいんだってさ!!
小百合はトイレの洗面で、パンツを洗っていたような気がする。血がついてしまったのだろう。
「変な事しないって、言ったのに、言ったのにいぃっ……」
顔を伏せ、洗面所に手を付いて、肩を震わせながら涙声で訴えられるが、今更、だ。なす術も何も思いつかない。
475: 2008/05/09(金) 13:56:47 ID:I2xAAeSL(13/14)調 AAS
それからずっと謝り続けた。が、小百合は結局、俺を許さなかった。小学六年の小百合は前以上に内気で男の子と喋らない子になっていった。
美沙の事は別に忘れてしまったわけじゃないが、そんな状態で、美沙とクラスが変わってしまったので、多少気になる程度で、ずうっと美沙の事は放置だった。
そうして、六年の一学期が終わる前の変な時期、俺は美沙が転校していった事を知った。
悪ガキどもが、その親達が呼び出され、結構大仰しい事になってた。ガキどもは学校に来ていながら、教室ではなく職員室横の大きな部屋(会議室だったかも?)に登校後、毎日そこで過ごす日々。
悪ガキどもと美沙で、何かトラブルがあったらしいのは空気で悟ったが、それ以上は分からなかった。
何があったのだろう?気にはなるが確かめようが無い。美沙はとっくに俺の知らない所に行ってしまった。
悪ガキどもに聞く気にはならなかったし。想像は出来ても確かめるのが怖かったのもある。
そうして、何故かあの廃屋、悪ガキどもとか、俺とかが4年生くらいまで使っていた秘密基地の周りに金網のフェンスが出来、立ち入り禁止になった。
美沙とお別れ出来なかった事を少しだけ後悔しながらも、平穏に過ごした。
小百合を泣かせてしまった事がとてもとても大きく感じられ、俺のバカガキのシーズンは終わりを告げようとしていた。
女の子にひどい事をしちゃあいけない、泣かせちゃいけない、そういった当たり前の事を、俺は経験を通じてやっと悟った。
それから中学に入り、俺は本当に人を、女の子を好きになる事を知るが、それはまた別のお話。
小百合とは中学で一度も同じクラスにならなかった、稀に見る事もあったが、だんだんと明るくなっていったように思う。
そうして、中学、高校、大学と進学し、俺は今あの廃屋、通称「秘密基地」の前にいる。
ここに来た理由は一つ、たまたま実家に立ち寄った際に耳にした、母親の言葉。
―○○○にある廃屋、ようやく取り壊しになるみたいよ。
知ってる?あそこで昔、女の子が悪い子たちにいろいろ悪さをされちゃってて、
大騒ぎになった事があるの?
一瞬、いや、数瞬、動けなかった。
色んな事は言い方っていうか、話す顔色でどういう意味かはわかる。
俺は今もバカだが、バカガキじゃあない。それくらいは悟れる。
帰り道、俺はまっすぐに自分の部屋に戻らずに、こっちへ寄り道してみた。
周囲を確かめ、ひと気が無いのを確認し、俺の背より高い、グリーンの金網フェンスに手を掛け、一気に駆け上がるように飛び越す。
着地後、もう一度ひと気が無いのを確かめてから、廃屋に入ってみた。
カビ臭いのか泥臭いのか、変な匂い。昔はこんな匂いしたっけ?なんて思い起こそうとするけれど、よく分からない。
そうして、奥に入り込んで、全体を見渡す。―こんなに狭かったっけ?
そうして、奥にあるローソファ(の残骸)に目をやる。
多分、多分だが、これが現場だ。ここ以外の部屋じゃ、昔から荒れ果てすぎていて、男の子でも寝転がるには抵抗がある。
ふっと昔の美沙を思い出す。少しだけ元気に遊んでいた美沙と、俺の下で体を、肌を重ねるようにしていた美沙を。
後悔は少なかったと思う。悔恨も少なかったと思う。ただ、色気も惚気も何も、ちっともちゃんと分かってない俺がいて、
そういう事を知り始めていた美沙がいて、悪ガキがいて、止めれなかったのは10歳や11歳じゃしょうがないとも思う。
別に俺がきっかけに成らなくっても結局同じような結果になったように思ってしまう。
だって、美巨乳ノーブラたふんたふんだもんね……。
悪ガキに目を付けられたら、どっちみち、だろうと思う。
ただ、もしも当時の俺が人を好きになる事をちゃんと知ってたら、美沙とどうなってたのかな?とは思った。
ちゃんと性知識を持っていたら、どうなってたのかな?とも思う。
ああ、きっと……。
終わり
476: 2008/05/09(金) 14:02:42 ID:MMISY8ps(1)調 AAS
なんだこの甘く切なく物悲しい話は・・・
だがおっきした!!
477: 2008/05/09(金) 18:20:48 ID:0LPShL1a(1)調 AAS
>>437
おぱいの丹念な責めなぶり方が非常にエロス……GJ!
>>463
新ジャンルktkr
おっきしたりなにげに切なかったり、なんか凄いな
478(1): 2008/05/09(金) 18:41:01 ID:I2xAAeSL(14/14)調 AAS
あっりがとおおおお!!
一年近く前に書いた、微エロなモノローグ話なんだけど、
投下スレが分からなくって適当にここに投下してみた、褒められると思ってなかった。
褒められると伸びる子って昔から言われてるんで、励みにさせて頂きます!
あと、うまくいくと今夜中に公衆便所スレに一本投下出来そうです。
479: 2008/05/09(金) 18:47:53 ID:M8RVNNce(1)調 AAS
>478
面白かった。
気が沈むと分かっていても読んでしまうのは自分の趣味趣向以外に物語の良さも確実にあると思う。
480: 2008/05/10(土) 23:37:40 ID:4f8qDQB8(1)調 AAS
公衆便所スレってどこ?
481: 2008/05/10(土) 23:54:58 ID:vLFElmOF(1)調 AAS
こちらです、何とか昨夜中に書き上げ投下できました、10時間くらい掛かってしまった…。
2chスレ:eroparo
あと過去に書いた拙作ですが、昨日はこちらにも投下してあります
2chスレ:eroparo
作風が違うのは書いた時期の問題です、
いろいろ試行錯誤を繰り返し、精進する所存であります!
482: 2008/05/14(水) 06:00:59 ID:sYvS6S40(1)調 AAS
ho
483: 2008/05/14(水) 09:38:46 ID:MJ9PNfBI(1/2)調 AAS
千晶シリーズの続編早く読みたい。
484: 2008/05/14(水) 14:39:18 ID:ndeng/lp(1)調 AAS
麻衣子ちゃんの放課後スケッチが一番抜けましたよ
485: 国境地帯2 投下準備 ◆selJPZyjjY 2008/05/14(水) 18:55:16 ID:XJDbOLeK(1/8)調 AAS
お久しぶりです。376-389で投下した千晶と明の話三つ目「国境地帯」の続きを投下します。
テキスト量は18KBほどですが、今回もエロ無しです。申し訳ありませんがご了承ください。
興味のない方は、スキップしていただければ幸いです。
486: 国境地帯2 ◆selJPZyjjY 2008/05/14(水) 18:56:03 ID:XJDbOLeK(2/8)調 AAS
○5
表通りから住宅街へ一本入り込んだその路地を、千晶はひとり駆け抜けていた。
「確か、こっちの方から――」
せわしなく視線を巡らせて全周囲を警戒しながら、少女はひたすら町を行く。最初に飛び出したときに明たちを引き放す必要があったため、スタートダッシュで全身に汗がわっと噴き出てしまっていた。
その汗に濡れて肌へ貼り付き、ブラジャーをくっきり透かしてしまいそうになっているブラウスの布地を、何度も指でつまんで引き剥がす。足運びの度にブラジャーの束縛から飛び出そうと跳ねる乳房を気にしながら、千晶はなおも前進していく。
今、さっきまで自分を守ってくれていた仲間たちの人垣はない。背中を預けられる相棒の明もいない。
そして行く手に広がるのは、今一つ土地勘のない校区境界の街並みだ。千晶はさらにそこをも乗り越えて、東小の校区側へ、深く入り込んでしまっている。
乳房の存在を持て余したまま、ひとり敵地に入り込んでしまった千晶。しかし彼女には、そうしなければならない理由があった。
視線を感じたからだ。
その視線は小学六年生の幼い身体に、あまりにも見事に乳房を成熟させてしまった少女に対する好奇のものではない。そう直感していた。
今日から千晶がその胸の豊かすぎる実りを明らかにし、周囲の視線を一身に集めてしまっている。ゆえに千晶は今までと違って必然的に、そうした周囲からの自分の見られ方を意識せざるを得なくなっていた。
だから、彼女は改めて気づくことができたのだ。今までもずっと自分を観察し続けていた、その正体不明の視線の存在に。
それは思い返せば、まだ彼女が頑なに胸を縛り付けて隠していた、一年近く前からおぼろげに感じていた。当時は大して気にしてもいなかったが、世界に対して敏感になった今は違う。
あの視線は確かに自分を、自分だけを観察している。
あるがままに世界と向き合わなければならなくなった今だからこそ、自分は今こそその正体を突き止めなければならない。
そしてそれは明や他人の力を借りることなく、自分一人で成されなければならない。たとえ乳房を縛り付けることはやめたとしても、この程度のことで明たちを煩わせるわけにはいかないのだから。
そんな衝動が、千晶の心と五体を前へ走らせ続けていた。
ぱったりと人通りの絶えた昼下がりの街は、あたかも無人のようにすら見える。おぼろげな感覚だけを頼りに視線の主を手繰り寄せようと、千晶が曲がり角へと駆け入ったとき。
「「あ」」
目の前に、敵がいた。
東小学校の男児――昨日の公園戦争をはじめとする今までの戦争で何度となく殴り倒してきた男子の顔が、千晶の目の前に出現していた。
「たっ、谷川千晶! てめェ昨日はよくも、今日という今日こそ覚悟しやが、……れ……?」
咄嗟に身構えて戦闘態勢を取ろうとしたその少年は、しかし次の瞬間、言葉を失って硬直する。
目の前にいるのは見慣れた仇敵。町内最強を噂される西小学校の最凶女子、全力をもって倒すべき敵たる谷川千晶だ。
しかし彼女の胸には今、白いブラウスを大きく押し上げて存在を主張する二つの隆起があった。
汗に濡れた布地に包まれながら弾むその質感と量感、白い布地に透けて浮き上がる下着の輪郭が放つ圧倒的な存在感は、彼の理性と判断力を一瞬、ほぼ完全に停止させた。
「ヤッ!!」
「ブハッ!?」
そしてその一瞬に、千晶の拳が彼の顔面を吹き飛ばしていた。彼は自分の見た状況の意味をまったく理解することも出来ずに崩折れたが、彼が最初に上げた叫びは閑静な住宅街を突き抜けて、近くの仲間に届いていた。
「ん? なんだなんだ?」
「千晶――おい、いま谷川千晶って言ってたか!?」
時はあたかも放課後、そしてここは東小学校の校区内だ。街並みの静かさもあって遠くにまで声は響き、そして何人もの気配と足音がこちら目掛けて殺到してくるのを千晶は聞いた。
「やば……っ!」
千晶はさっと青くなった。
東小勢との遭遇戦。確かに頭の片隅で想定していた事態ではあった。だが、こうも早く起こってしまうとは思っていなかった。
孤立無援で敵地に一人。しかも、このブラジャーでは胸の押さえにはあくまで無いよりマシという程度で、押し潰してきつく縛り付けていた昨日までのようには戦えないことは、今朝の体育倉庫で証明済みだ。
だが思考を逡巡させる千晶をよそに、最初に遭遇した男子は芋虫のように地面を転がって千晶から逃れ、次の叫びを発していた。
487: 国境地帯2 ◆selJPZyjjY 2008/05/14(水) 18:56:41 ID:XJDbOLeK(3/8)調 AAS
「こっ、ここだー! 千晶がっ……谷川千晶のヤツがひとりでここにいるぞーっ!!」
「黙っててっ!!」
「ゲブッ!?」
千晶の蹴りにとどめを刺されて、その男子は轢かれた蛙のように道路へ潰れる。
そしてとうとう路地の向こうへ東小勢の先鋒が姿を現したとき、すでに千晶は脱兎と化していた。
退却、逃げの一手。もうそれしかない。西小の校区まで逃げ込んで、明たちとの合流を目指す。それしか考えられなかった。
だが千晶の背中を追う東小勢は、彼女の上を行く手を用意していた。
「あれだ――おい剛、ケータイ!」
「あいよっ!」
倒れた仲間と逃げる千晶の背中を見つけた瞬間、東小男子の一人がポケットから携帯電話を取り出した。慣れた動作で発信履歴から仲間の番号を選び出して掛ける。
「おい大介? オレオレオレ。今どこいたのさ――吉井屋の裏? じゃあすぐ来いよ、いま雄太ん家の前の通り! 千晶のヤツ追っかけてるんだ、そう、今日言ってた各個撃破のチャンスってやつ! 戦争だからとにかく速攻で来いって!!」
何人かが携帯で連絡を取り合って仲間を呼び寄せる。そうしながら走るうち、最初に千晶と遭遇して倒された仲間を一人が助け起こした。
「おい、大丈夫かっ!?」
「きょ、……きょにゅ……」
「は?」
定まらない視線で宙へ手を伸ばしたあと、仲間の胸ぐらをがっと掴み、そして目を見開いて大声で喚く。
「ち、千晶が……谷川千晶が。巨乳に……巨乳になってやがったあああ!!」
「お前は何を言っているんだ?」
意味不明の言動に眉を顰めながらも、とにかく彼を助け起こして、彼らは再び千晶追撃に復帰する。
最初はほんの三人だった追っ手はすぐに膨れ上がり、もう六人ぐらいになっている。
「やっ、やだっ……」
疾走に息を切らせながら、千晶の唇から切なげな呟きが漏れた。身体の上下動の度に弾み回る乳房が上体のバランスを乱して、西小学校でトップクラスに位置する千晶の駿足を、大いに乱してしまっている。
背中の敵を振り切れない。それどころか、距離が詰まっているような気さえする。
千晶は左腕で左乳房の中心を押しつぶし、右の手のひらに右乳房をGカップ越しにぎゅっと掴んで、無理矢理揺れを抑え込んだ。しかし片腕が振れなくなってしまったことで、やはり十分な走力は発揮できなくなる。
それでも完全に追いつかれてしまう前に、西小の校区まで飛び込んでしまえばいいのだ。そこまで行けば誰か仲間がいるだろうし、地の利だってこちらにある。
そう希望を抱いていた千晶の前方に、その進路を塞ぐようにして新たな敵が出現した。
「おう、いま到着する、いま曲がって通りに出るとこ――おおっ!?」
携帯で通話しながら曲がり角から飛び出してきた男子が、胸をかばいながら突っ走ってきた千晶の姿に目を見張る。三人。
千晶は素早く周囲の状況を確認する。
挟まれていた。背中からは六人の敵、前方には西小校区への進路に三人。
どうする? あくまで前方の三人を突破するのか――後ろからの六人が追いついてくる前に? この邪魔な胸を抱えたまま、たった一人で打ち破れるのか?
だがここまで追い詰められてもなお、やはり彼女は歴戦の強者・谷川千晶だった。
たとえ勝算はどうあれ、彼女は前方への突撃を敢行せんと思考を切り換えた。強い視線を正面目掛けて突き刺す。
「くっ、来んのか、こっち来んのかっ!?」
「バカ落ち着け、三人がかりだぞ! 谷川千晶、今日こそ三つに畳んでやらァ!」
「ん……あれ? あいつ、何で胸なんか押さえてるんだ?」
正面の敵が三者三様に喚き散らしながら身構える。待ち受ける敵陣へ向かって弾丸のように突き刺さるべく、千晶はさらなる加速をかけようとした。
「――千晶くん、こっち!」
「えっ――?」
だがそのとき千晶は脇から、誰かが自分を呼ぶ声を聞いた。
488: 国境地帯2 ◆selJPZyjjY 2008/05/14(水) 18:57:17 ID:XJDbOLeK(4/8)調 AAS
「こっち! 裏道があるの、早くっ」
「え? 裏み――」
わずかに行き足を鈍らせ、流れる風景へ視線を走らせる。だが民家が連なるばかりの左右に、人の姿は見当たらない。
「はやくッ!!」
決して大きくはないが、いっぱいの切実さをたたえた強い発声が千晶を呼んだ。
同時に目前の物陰から突き出された掌が、千晶を誘うように数度閃く。白くて小さな手だった。
覚悟を決めた。
バスケットシューズの靴底がきゅっと鳴る。民家の塀と塀とに挟まれた手狭な裏路地へ、千晶は鋭い急旋回で滑り込んだ。
「あっ、なんだ!?」
「逃げんのかよ千晶!」
白昼の道路から飛び込んだ裏路地は、別世界のように暗く湿っていた。その中を、闇に溶けこむような衣服の背中が逃げていく。
「こっち、こっち! ついてきてっ。千晶くん、とにかく、早く!」
「う、うんっ!」
一も二もなく、千晶はその背中を追った。すぐ後ろの路地の入り口に、追っ手の気配が迫ってくる。
裏路地は細く折れ曲がりながら続いており、見通しが利かない。
そんな中を、長い黒髪を跳ね回らせながら必死に走る、目の前の足取りは鈍い。だから重い乳房の激しい弾みに煩わされてはいても、なお俊足の部類にある千晶はすぐに追いついた。肩を並ばせる。
千晶はそのときはじめて、その子が自分のそれよりもさらに大きな胸の膨らみを上下に激しく弾ませていることに気づいた。
同時に、苦しげなその横顔が、見覚えのあるものであることも。
「キミは――」
「こ、ここっ!」
千晶が何か言おうとしたとき、その少女が息を切らせながら苦しげに言葉を吐いた。同時に世界が光に満ちる。
二人は民家の間を抜けて、護岸された川の手前へ飛び出していた。
だが、左右に道はない。
「い、行き止まり……!?」
「違うのっ。この向こうに――来て!」
激しい呼吸に全身をひどく喘がせながらも、少女はなおも先導者たらんとガードレールに足をかけた。
「くぅ……っ!」
しかしリーチと体力の不足によるものか、うまく乗り越えられずに彼女はあえぐ。
だが、その意図は十分理解できずとも、咄嗟に横から先んじた千晶が彼女のその手を強く掴んだ。握りしめて、引く。
「あっ――」
平衡感覚と運動神経に優れた千晶が、その身体ごと重心を動かす鮮やかな動きで少女の全身を一気に引っ張り上げた。
ガードレールの向こうのわずかな地積に足場を置いて、千晶はその全身ごと飛び込んでくる少女の身体を力強く抱き止めていた。
野暮ったく伸びた黒い長髪がふわりと広がり、いつも一緒に遊んでいる仲間の男子たちとは違う甘いにおいが鼻孔をくすぐる。前髪が風に吹き散らされて、雪のように白い顔から大粒の瞳が千晶を見上げた。
そして次の瞬間、千晶より少し背の低い彼女の顔は肩に、その乳房は千晶のそれの下半球へと突き刺さるように押し当てられる。
「!?」
少女の乳房は最初、堅さを伴って千晶の乳房へ突き刺さった。
乳房を包むブラジャーのカップ自体が備える堅さがなぜか千晶のそれを上回り、そしてその内部に秘めた圧倒的な質量をもってそれぞれの尖端から、ブラジャーという殻を崩された千晶の胸へ食い込んだのだった。
「ひ、あぁ……っ!」
乳房を乳房で、貫くように犯される。そんな予期せぬ突然の感触に、不覚にも千晶の唇から甘い喘ぎが漏れた。だが、それも一瞬のこと。
重力加速度を伴う体重によって十分な荷重が加えられると、その堅いカップの輪郭もあえなく崩れて、互いの重たくも柔らかな四つの肉塊が触れあい、巨乳同士が押し潰しあう感触が二人を満たした。
「……っ!」
電気のように言葉にできない感覚に思わず身震いしながらも、千晶は力強く地面を踏みしめ、密着しかけた少女の身体を引き離した。
少女の瞳は一瞬どこか宙に泳いだようだったが、後方から響いてくる足音を聞くと、はっと我に返って千晶の手を掴んで引いた。
489: 国境地帯2 ◆selJPZyjjY 2008/05/14(水) 18:57:58 ID:XJDbOLeK(5/8)調 AAS
○6
「へっ、千晶のバカめ! この先は行き止まりだ!」
「不慣れなアウェーで単独行動なんかしたのが運の尽きだぜ!」
挟撃の形になっていた前後の面子が合流し、東小男子の面々は十人近い大集団になって千晶の逃げ込んだ裏路地を走っていく。自動車一台通るのがやっとの狭い裏路地は彼らによって埋め尽くされ、蟻の這い出る隙間もない。
「なあ。でもよー……」
念願の勝利と復讐へ向けて驀進していくかにも見える彼ら。だがその中の一人が、浮かない顔で疑問を口にした。
「ひょっとしてこれ……待ち伏せか何かなんじゃね? 腑に落ちねえよ、あの千晶がのこのこ一人でウチらの校区うろついた挙げ句、ぜんぜん逃げ足も遅いなんてよー……」
「あ――た、確かに。千晶ってあいつ、いつもはもっと、デタラメなくらい足早いよな?」
「わ、罠か!?」
だが浮き足立つ仲間を、リーダー格の一人が叱責した。
「うるせーよ! 待ち伏せ上等じゃねーか、俺らの庭で出来るもんならやってみろってんだ! それともお前ら、この人数で仕掛けてまた返り討ちに遭わされるつもりか!?」
「そ、そういうわけじゃ……」
「行けば分かる! 行けば分かるってんだよ!!」
言い合ううちに道を突っ切り、日向の光が前に開ける。ガードレールが行く手を塞ぎ、彼らは川にぶち当たった。
「……あれ……?」
ガードレールから身を乗り出し、周囲に視線を巡らして、彼らは宿敵の姿を探す。
いない。
目の前には開けた川、左右には高い塀と民家。そのどこにも少女の気配は存在しない。
身軽な何人かが仲間の手を借りて塀の上にもよじ登ったが、その先にもやはり求める少女の姿はなかった。
「……いねえぞー……?」
「い、いないって……そんなわけあるか! そこまで離されてたわけじゃねえんだ、急にそこまで逃げられるわけが……ちゃんと探せ!」
「おわっ!?」
塀に乗り上げて向こうを窺っていた少年が、尻を蹴り上げられて向こうへ落ちる。だがその瞬間、彼の悲鳴とともに何かが割れる音と、男の太いだみ声が響きわたった。
「こらあああぁぁぁーーーっ!!」
「ヒイッ!?」
塀の向こうで凄まじい足音が二組響き、悪童どもが身を竦ませる。落とされた少年が疾走しながら絶叫した。
「にいっ、逃げろおおぉぉぉーーーっ!!」
「待てやガキどもおおぉぉぉーーーっ!!」
その民家の門口から飛び出してきた少年を追って、主人らしい中年男が血相変えて突進してくる。屈強な禿頭のその手には、割れた鉢植えの哀れな破片。
「ぎゃっ……ぎゃあああああーーー!!」
袋小路の過密な路地裏は、たちまち阿鼻叫喚の地獄と化す。
「今日ちゅう今日こそは許さんぞぉ! お前ら全員夜まで正座じゃああああーーーっ!!」
「たっ、助けてえええぇぇーーーっ!!」
怒れる男から逃れようと何人かは路地を逆走し、また何人かは川へ飛び降りて散り散りになりながら必死に走った。後ろを振り返る余裕も、仲間を思いやる余裕さえもない。
谷川千晶追撃部隊は壊滅した。
490: 国境地帯2 ◆selJPZyjjY 2008/05/14(水) 18:58:40 ID:XJDbOLeK(6/8)調 AAS
○7
不意に闇の中へ光が射して、千晶は思わず目をすがめた。
「ほら、ここ――ここが、出口だよ」
円筒の中で不自然に腰を曲げながら、二人は這うように低い姿勢で歩いていく。目の前の少女の声は、苦しげな熱い息づかいの中にもどこか喜色をにじませていた。
そして、世界が開ける。
暗くじめじめした、しかし同時に冷んやりとした空気が籠もった土管の中から、二人の少女は数分ぶりの脱出を果たした。
見上げれば目の前を覆う、萌え立つような草むらの緑が眩しい。草むし朽ちかけた左右のコンクリートから身を乗り上げて辺りを見渡せば、そこは堤防裏から川へと注ぐ排水溝のひとつだった。
そして背の高い草の間から千晶が顔を出して見渡しても、やはり周辺に敵の気配はない。どうやら無事に逃げきれたらしかった。
「こんなところがあったんだ……。それにしてもキミ、よくこんなの知ってたね?」
「い、いろいろあって……わたし最近、こういう抜け道みたいなところに詳しくなったの。でも、良かった。――おかげで、千晶くんの役に立てたから」
感嘆する千晶を前に、激しい運動のためだけでない紅潮を顔面全体へ昇らせながら少女は言った。その少女の顔をまじまじと見つめながら、千晶は探るように言葉をかけた。
「えーと……その。キミ、前にもボクと会ったことがあるよね……?」
千晶の言葉に少女は一瞬かすかに寂しさの陰をよぎらせたが、すぐにそれを打ち消してゆっくりと頷く。
「うん。去年の十月九日の放課後。クラスの男子にいじめられてたわたしを、千晶くんが助けてくれた」
「ああ、――うん。そう……だったね」
「あのときわたし、本当に嬉しかった。だからずっと、ずっと待ってたの。千晶くん――わたしがあなたの力になってあげられるときを」
乱れて額へ張り付いた前髪の間から瞳を熱で潤ませて、少女は千晶の手をそっと取りながら近づく。
熱い息づかいを肌に感じる距離から真っ直ぐに見つめられながら、千晶は穏やかに微笑んだ。
「そうだったんだ。ありがとう。あのときのキミが、今度はボクを助けてくれたんだ」
「あ――」
そんな千晶から思わず手を握り返されて、乱雑な前髪の奧で少女の頬が真っ赤に染まる。その劇的な反応も意に介さず、千晶は彼女に尋ねた。
「んっと……、ボク、まだキミの名前も知らないんだ。改めて自己紹介するね。ボクは西小学校六年三組、谷川千晶。キミは?」
「わ、わたしは……わたしは東小学校六年一組の、作倉歩美っ」
ふむ、と千晶は小さく頷き、ぎゅっと歩美の手を強く握った。
「作倉さん……でいいかな? 助けてくれて本当にありがとう。いつか改めてお礼させてね」
「え……?」
「ごめん、さっきから友達を待たせてるんだ。だから、もう帰らなくちゃ。今日はありがとう!」
あっけなく、二人の掌が離れた。
491: 国境地帯2 ◆selJPZyjjY 2008/05/14(水) 18:59:16 ID:XJDbOLeK(7/8)調 AAS
千晶が軽やかに身を翻し、歩美に背中を向けてしまう。その俊足で、彼女の手の届かない場所へまた行ってしまう。
そんな。
だって、せっかく、やっと――
「待っ――」
それじゃあ、と千晶が一言残して駆け出そうとしたとき、歩美は思わぬ行動に出ていた。
咄嗟に大きく一歩踏み出し、千晶の手を両手で強く掴む。しがみつくように腕を絡め、体当たりするようにして千晶の足を止めていた。
「わっ、わあっ!? ど、どうしたの作倉さんっ?」
「わっ、……わたし、わたしの――」
「?」
自分でも想像できなかった動き。弾む巨乳を二つとも千晶の背中できつく押しつぶしながら、なけなしの勇気を爆発させて歩美は叫んだ。
「――わたしの家、ここからすぐ近くなのっ! さっき追ってきた奴らも、あいつら凄くしつこいから、まだそこいらじゅうで千晶くんを探し続けてるはずだし、それに。それに……」
「それに……?」
すがるようにしがみついてきたまま、必死に見上げてくる歩美に戸惑う千晶に、歩美は強い思いをぶつけた。
「それに……わたし、千晶くんとお話したいの! す、少しだけでもいいからっ、いっしょに……わたしは千晶くんと、いっしょに遊びたいのっ!!」
胸に秘めていた想いのすべてを吐き出して、その強烈な反動に歩美は喘いだ。曝け出したことで急に羞恥と、そして恐怖の感情がぐっと強くなって渦を巻き、思考の全てを支配する。
千晶の腕にしがみついたまま、何も言えず、何も考えられない石ころのような状態になって、歩美は熱のかたまりになりながら凍りついていた。
「……そうだね」
ぎゅっと目を閉じて抱きついたまま、ひたすら何かを耐えるようにしていた歩美が、その言葉にびくりと肩を震わせる。
怯える瞳で千晶を見上げた。その答えを待つ数秒にも満たない時間が、歩美にはまるで永遠のようにさえ感じられた。
「確かに、あいつらって変にしつこいところがあるし。下手にうろついて、また見つかっても癪だから……せっかくだし。じゃあちょっとだけ、寄らせてもらおうかな?」
「…………」
歩美は呆けたように、無言のままでその千晶からの返答を受けた。
だがその内容を理解した瞬間、歩美は目の奧にかっ、と、今までとは違う熱の炎が燃え上がるのがわかった。
「うっ、……うん! き、来て……なんにもないけど、寄っていって!」
大げさなほどに激しく首を上下に振って、歩美はようやく千晶から離れる。未だ自分を取り巻く状況を信じることが出来ないまま、家路の方へ足を向けた。
千晶の手を繋ぎ直し、跳ねる心臓を抱えながら、歩美はゆっくりと歩き出す。千晶は後で皆に謝らないといけないなと思いながらも、一方ではこの新たな出会いを素直に喜んでいた。
脳裏を真っ白に灼き尽くされた歩美と、この新しい友人の家へ胸を弾ませる千晶。
そんな二人が、このとき自分たちを凝視する視線の存在に気づかなかったとしても、決してそれは責められることではなかっただろう。
「あれ、……一組の作倉歩美と、西小の谷川千晶……? こんなところで、あいつらいったい何してるんだ?」
自転車に跨りながら携帯電話を手にした、東小学校の小柄な男子。
彼の携帯にも何度も着信があったが、家にいたために出るのが遅れた。ようやく仲間からの呼び出しに応じたときには、相手はすっかり興奮しきっており、かろうじて大急ぎで示された集合場所へ前進しなければならない、ということが分かっただけだった。
だから彼は、自分たちが召集をかけられた理由も知らない。その用件だけを乱暴に伝えた通話の途中で、唐突に何人もの怒号と悲鳴が入り交じり、それきり電話もつながらなくなってしまったからだ。
昨日の公園戦争でも東小勢最大の敗因となった宿敵・谷川千晶が、西小学校でも浮いた存在である同級生の作倉歩美と行動をともにしているということ。
その異様な組み合わせに違和感を覚えながらも、彼はひとまず自転車を立ち漕いで集合地点を目指した。
492: 国境地帯2 投下終了 ◆selJPZyjjY 2008/05/14(水) 19:00:23 ID:XJDbOLeK(8/8)調 AAS
今回は以上です。年度末のごたごたで二ヶ月近くもの空白を生じさせてしまい、申し訳ありませんでした。
なおこの「国境地帯」は構成を見直した結果、四話編成となってしまいました。そして次回もエロ無しです……。重ね重ね申し訳ありません。
せめて次回こそは早急に投下できるようにしたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
493: 2008/05/14(水) 20:10:18 ID:MJ9PNfBI(2/2)調 AAS
いゃっほう!GJでした。待った甲斐ありました。
494: 2008/05/14(水) 21:18:35 ID:vUMcm+rm(1)調 AAS
( ゚∀゚)o彡゜おっぱい! おっぱい!
ハァハァして待つ!
495: 2008/05/15(木) 00:47:53 ID:VeXjFj5x(1)調 AAS
なんかますます歩美ちゃんがいじめられそうな予感……
496: 2008/05/15(木) 00:59:05 ID:SS4x1HDt(1)調 AAS
ん?
歩美ちゃんは千晶のことを・・・んんん?
497: 2008/05/15(木) 02:27:39 ID:fUVrzczI(1)調 AAS
エロ無しと言われると逆に安心してしまう俺は異常なんだろうな・・・
498: 2008/05/16(金) 01:41:12 ID:U2+5BTLU(1)調 AAS
エロなしと言えども滲み出るエロスは有る
それはまさしく巨乳小学生のおっぱいが如し
499: 2008/05/19(月) 13:37:36 ID:u59Jo7RP(1)調 AAS
おっぱいの描写がみんなエロすぎるんだよ
本番(胸的な意味で)ないけど使えてしまうぜ
500(1): [age] 2008/05/20(火) 20:19:26 ID:rhSkA9ms(1)調 AAS
名無しさんXのオリジナルが見たい俺は異端か?
保守
501(1): 2008/05/21(水) 00:13:48 ID:F9MYjJ9S(1)調 AAS
俺も見たい見たい
502(2): 2008/05/22(木) 02:02:35 ID:QKAGxwPG(1)調 AAS
ちょっと千晶と明のSSを書いている人にいいたいのだが
エロシーンは凌辱なのか純愛なのかを話が始まる前に
書いておいてほしい>>463さんの作品でも軽く鬱ってしまうので
前々から好きな作品なので精神的ダメージはなるべく抑えたいんだ
503(2): SS保管人 2008/05/22(木) 18:57:04 ID:ulMCL/2b(1)調 AAS
2chエロパロ板SS保管庫
外部リンク:red.ribbon.to
スレ住人の皆様、このスレに投稿されたSSを当方の保管庫に収蔵させて貰っても宜しいでしょうか?
504: 2008/05/22(木) 20:01:02 ID:ySf6b39s(1)調 AAS
SS保管人様、私は大歓迎です。
505: 2008/05/22(木) 20:34:20 ID:GlYUEx7P(1)調 AAS
上に同じです。
506: 2008/05/22(木) 21:00:57 ID:2XjsoA9R(1)調 AAS
おk
507: 2008/05/22(木) 21:27:33 ID:fEnZ1wzn(1)調 AAS
千晶の作者がいいって言ったならいいんじゃない?
508: 2008/05/22(木) 22:16:47 ID:b3Gqdpld(1)調 AAS
作者は千晶の作者だけじゃないだろ
509: 2008/05/22(木) 23:23:28 ID:lcaT4yUp(1)調 AAS
大歓迎です。
510: 2008/05/22(木) 23:44:50 ID:ZAfRsEOB(1)調 AAS
まとめ おk!
511(2): 千晶と明の ◆selJPZyjjY 2008/05/23(金) 00:05:09 ID:ySqF6imA(1)調 AAS
>>502
今回の「国境地帯」ではエロ場面突入となる最終節の投下前段に、
属性の予告を行う予定でしたが、これでもよろしいでしょうか?
つまり次にその最後で転機となる第三回でもエロ展開の属性は公表せず、
次々回でようやく公表する予定なのですが……
今回はちょっと過激なエロを、ということで、
今までの二作と少し毛色の変わったものになる予定ではありますが、
最後には安心して(?)読み終わっていただけるよう、
読後感を損ねないように努力したいと思っております。
それでもどなたかが精神的ダメージを受けられることが、
まったくないとは言い切れませんが……。
とりあえず、本番は今回もありませんよ。
>>503
お申し出ありがとうございます。それでは拙作の保管をよろしくお願いいたします。
512: 2008/05/23(金) 00:28:13 ID:x6xUJwg3(1)調 AAS
リンカーンは…
いえ、好きに書いて投下してください。
wktkして待ってます。
513: 2008/05/23(金) 01:47:12 ID:+vfw3GUa(1)調 AAS
>>511
丁寧な返答ありがとうございます
シーン前に書いてくれるのなら安心しました
これからも執筆頑張ってください心から応援しています
514: 2008/05/23(金) 22:57:46 ID:9VtJt85q(1)調 AAS
本番行為はワシらの脳内だけにとどめておくよ
515: 名無しさんX ◆q5tFVKFOs2 2008/05/23(金) 23:26:02 ID:5dV/+/wV(1)調 AAS
出るなといわれそうだけどファンジンで千晶と明の初性交を書いた
名無しさん?です。 色々返事をしにきました。
>>500-501
すいません仕事や他のファンジンでオリジナルはおろか、千晶と明シリーズのファンジンとかもつらいです
でも時間が空いたら書きますよ。
>>503
私のファンジンも出来れば収録して頂きたいです。
>>511
ファンとして楽しみに待ってます。
516(1): SS保管人 2008/05/24(土) 01:59:00 ID:5xMv//dE(1)調 AAS
問題無さそうなので「オリジナル、シチュエーション系の部屋」の15号室に収蔵させて貰いました。
517(1): 463 2008/05/24(土) 03:11:09 ID:C2tGWvJr(1)調 AAS
>>502さん
属性書かなかったのは手落ちでした。
ご指摘頂くまで気が付かず申し訳ありません。
以後、気を付けたいと思います。
>>保管人さん
おつです
518: 2008/05/24(土) 21:14:54 ID:ryIb/IO9(1)調 AAS
>>516
お疲れ様です
まとめられるとテンション上がりますね
519: 2008/05/24(土) 23:30:12 ID:ecd8zLwO(1)調 AAS
直りん
外部リンク[html]:red.ribbon.to
次スレからテンプレかな?
520: 2008/05/25(日) 01:47:05 ID:4AZywCT2(1)調 AAS
保管人グッジョブだぜ
521: 2008/05/25(日) 10:09:19 ID:naRvh057(1)調 AAS
保管人様ご苦労様です!
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