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922(1): 2005/10/20(木) 02:27:54 AAS
どうしてこんな糞なんだろうw<コテ
923(1): 2005/10/20(木) 02:29:41 AAS
コテ付けて自己顕示のつもりなんだろうか?
恥さらしてるだけなのに
924(1): 2005/10/20(木) 02:30:24 AAS
中学生の作文ノート?w
925(1): 2005/10/20(木) 02:31:08 AAS
本人だけはイイつもりでいるのがイタい
926(1): 920 2005/10/20(木) 02:35:49 AAS
>>921-925
なんか一気にレス付いてワロスw
927: 2005/10/20(木) 02:44:35 AAS
オマエモナーw
928: ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 2005/10/20(木) 02:46:13 AAS
>>926
よかったね♪
読了報告スレッド 黄金の亡命王朝
外部リンク:dokuryo.blog25.fc2.com
929: 2005/10/20(木) 02:53:08 AAS
よかったね♪
930: 2005/10/20(木) 03:05:27 AAS
よかったね♪
931: ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 2005/10/21(金) 19:37:40 AAS
『赤と黒』 スタンダール 大岡昇平・古屋健三 訳 講談社文庫 昭和47年
38度の熱でクラクラする中、朝から700頁あまりを一気に読んでしまった。
文字通り、熱に浮かされた状態である。
すげえよ、ジュリアン・ソレル。
すげえよ、マチルド。
「心理小説」などというレッテルから、うじうじ、ネチネチした描写を予想していたが、
これは大間違いだった。一言で言って、この小説は「活劇」である。ただし交わされるのは
銃弾でも刃でも拳でもなく(そういう場面もあるが)、「意地」なのだ。
最初それは、ジュリアンの、彼を取り巻く醜悪な世間に対する孤独な戦いとして表れ、
後半ではジュリアンとマチルドの、血で血を洗う恋愛肉弾心理戦に発展し、最後にはいかに
死と対峙するかという永遠のテーマに帰着する。
結局、周囲に頼るべき価値観が何も見出されない時代、宗教にすら救いが求められない
時代に、いかに個人が偉大でありうるか、という、多分にニーチェ的なテーマが問題なのだ。
それに対しては、一応一つの答が小説の最後に用意されている。ここには書かないけど、
感動的ながら、まあ月並といえば月並な答えである(読んだ人はわかるよね)。
でも、個人的に言えば、その鍵を握る人物であるレナール夫人の最期よりも、マチルドの
頑ななこだわり(それは愛する男の生首を抱くという奇妙なものである)が大好きです。
932: 2005/10/21(金) 19:50:22 AAS
もうさ、直接ここに書いとけばいいんじゃないかな
↓
外部リンク:dokuryo.blog25.fc2.com
933: ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 2005/10/21(金) 19:56:07 AAS
やだよ。
934: 2005/10/21(金) 19:57:29 AAS
なんで?
935: ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 2005/10/21(金) 20:03:31 AAS
なんでも。
936(1): 2005/10/22(土) 13:18:03 AAS
「ナット・ターナーの告白」 ウィリアム・スタイロン 大橋吉之輔 河出書房新社 1970
1931年、ヴァージニア州で発生した奴隷の暴動を、リーダーであった
ナット・ターナーの眼を通して描く作品。
以下はターナーが重い材木を運ぶ2人の黒人を見たときの描写。
みすぼらしい二人のシルエットは、松材と冬空の小壁(フリーズ)を背景にして、
あてどもなく地のさいはてに向かっているかのようだった――それはまさに、
大昔から変わることのない不条理な徒労の、黒い無名の典型だった。
私は冷気にぶるっと身ぶるいし、<そもそもなぜ人間は生きているのだろう?
人間はなぜこうも虚空や空を相手にたたかうのだろう?>と思った。そして、
ほんの一瞬、私は恐ろしい苦悩に圧倒された。 294頁
こういう言葉の語り手として思い浮かぶのは、ファナティックな黒人暴動の指導者
というより、感受性の強い内省的なウィリアム・スタイロン自身の姿です。
作家を俳優になぞらえれば、スタイロンは黒人の演技はうまくないかもしれない。
けれどもそれは決してこの小説の欠点ではないと思う。
この物語全体に、血なまぐさい歴史的事件の主役であった謎めいた男の内面を
自分自身に引き寄せて捉えようとする作家の誠実さを感じるのです。
937: 2005/10/22(土) 13:39:10 AAS
「死刑執行人の歌」 上下 ノーマン・メイラー 岡枝慎二訳 同文書院 1998
アメリカで1967年から10年間停止されていた死刑の執行を自ら望み
上訴を拒否し、1977年に銃殺刑となった殺人犯ゲイリー・ギルモアを
題材にしたノンフィクション。
ギルモアはどうしようもない男であまり同情が持てないのですが、
処刑前日の最期のパーティの場面では、私もちょっとしんみりした。
けれどそこに同席した弁護士に脱獄への協力を依頼するギルモアには唖然。
これは自分を出さずに、厖大な取材メモをまとめたような形の本です。
特に、あるジャーナリストが事件をどのように取材したかという観点での
記述に多くの紙数を費やしているのですが、これだけの長さの本なら、
アメリカの司法制度や、殺人と処刑の舞台となったユタ州の文化について
メイラー自身のつっこんだ考察があってもよかったと思う。
ただ取材方法や取材倫理など、アメリカのジャーナリズムに興味がある人
にはおもしろいかも。
「心臓を貫かれて」 上下 マイケル・ギルモア 村上春樹訳 文春文庫 2004
ゲイリー・ギルモアの弟による、悪霊にとりつかれたかのような
家族の年代記です。
暴力的な父と風変わりな母を主に、家族を描く本書の多くのエピソードは
気の滅入るような陰鬱な話ばかり。こういう家庭で育てば、子どもは
犯罪者になって当然という気になります。
ただ著者の抑鬱気質の影響で、ありふれた出来事でも過剰に悲哀を帯びでしまう
傾向はあると思う。
処刑を実行する5人の銃殺隊の使用する銃の弾には空砲が一つ混ざっている
と言われていますが、マイケルの兄が最後に着ていたシャツの胸には
5つの穴が開いていたという。
938(1): 2005/10/22(土) 15:01:40 AAS
>>936
1931年→1831年
ごめんなさい。間違えた。
939: 文学噛ませ犬 ◆Se8QkAHL2o 2005/10/22(土) 21:14:12 AAS
更新したんだONE!
>>938
勝手ながら訂正させてもらたんだONE!
今、ここはそんなに荒れてないんだONE!
だから、これからは亡命王国のアピールはちょっと控え目にするんだONE!
ぼちぼちやってくので、どうぞよろしくなんだONE!
940: 2005/10/22(土) 23:28:11 AAS
クソスレage
941: 2005/10/23(日) 00:01:59 AAS
文壇・文学史で801
2chスレ:801
942: 美香 ◆ESCVVanDCU 2005/10/23(日) 13:27:29 AAS
「西行・山家集」(井上靖/学研M文庫)
→西行は平清盛と同時代の歌人。この武人とは正反対の生涯を送る。
23歳で出家。俗世間から距離をおいたところで世の趨勢(すうせい)を見つめ作歌した。
時は大転換期。長いこと続いた貴族政治も武士の台頭とともに崩れていく。
まずは平家。平清盛で頂点をむかえる。おつぎは源氏。義仲、義経の活躍と死。
平泉の藤原氏の滅亡。初の武家政治を開始するは鎌倉の源頼朝――。
心情的には貴族側の一員として、この変わりゆく現実と、
その中に生きるじぶんを凝視してやまなかったのが西行という風変わりな歌人である。
仏教の無常観に基づいた歌には切実なものがある。
時代としては、(のちの日本の精神世界の基盤となる)鎌倉新仏教が生まれるすこしまえ。
鎌倉新仏教の萌芽に似たものすら見ることができる。
百聞は一見にしかず。誰もが国語便覧などで見たことがあるだろう代表歌を。
「年たけてまた越ゆべしと思ひきや いのちなりけり小夜の中山」
(こんな年になってもう一度、小夜の中山を越えようとは。いのちとは……)
「おろかなる心のひくにまかせても さてさはいかにつひのおもひは」
(ままならぬ心の奴隷ともいえようわが身。いよいよ最期の落命の日にじぶんは……)
「風になびく富士のけぶりの空に消えて 行方も知らぬわが思ひかな」
(富士山の噴煙は空に消えてゆく。時には火のようにもなるわが想念はいづこへ……)
あとがきで井上靖が古歌の読み方を書いている。参考になったので引用。
「読者諸氏は先に現代語訳を読み、すぐそれを捨てて、あるいは忘れて、
あとは西行の歌だけを何回か読むことによって、
その歌の心に触れるべきであろうかと思う。
もともと歌とか詩とかいうものは、そういうものであるに違いないのである」
943: 美香 ◆ESCVVanDCU 2005/10/23(日) 14:18:18 AAS
「インドの大道商人」(山田和/講談社文庫)
→ちょっと購入したときの話を。古本市で見つけた。
有名な本だからもちろん存在は知ってはいる。定価1200円が400円。
出版は1999年。さて絶版かどうか。近くの本屋に走る。棚を見るがない。
講談社文庫目録を見る。とりあえず記載されている。絶版ではないということ。
しかしその目録は去年の12月版。うーん。
鉄則。本は迷ったら買え! に従い、まあ、半額以下だからとじぶんを納得させ購入。
帰宅して調べてみたら、あはは、もう絶版になっている。勝ったと思いました。
インド本はかなり読んでいるほうだが、これは飛びぬけている。
著名な作家がインドを1ヶ月旅したくらいで書いたものとはわけがちがう。
(そういう安易なインド本はごまんとある。椎名誠、大槻ケンジ、瀬戸内晴美……)
のべ11年をかけインドの大道商人300人にインタビュー。
その結果できあがったのが本著なのである。
大道商人。正式な店舗を持たず道端で商品を売っているひと。インドに多い。
イメージとしては日本のフリマみたいな感じ。しかしあちらは生活がかかっている。
インドの大道商人はもちろんのこと、決して上流階級ではない(笑)。
そういう表舞台にでることがまずないだろうひとの話を丹念に聞いてまわる。
今までの越し方。現在の家族構成。月収(これは必ず聞く)。これからのビジョン。
何回もインタビューに行くわけではない。
だから初対面の外国人にそうやすやすと真実を語るかという疑問は残る。
が、それを差し引いてもこの労作には頭が下がる。
思ったこと。インドは宿命の力が強い。有名なのはご存知、カースト制度。
ヒンドゥー教も身分秩序の固定化の後押しをする。
つまり生まれたときからすべて決められている。職業も、結婚相手も。
ひどいと思いますか? いやいや、自由な日本のほうがよほど窮屈という見方もできる。
職業でも結婚でも、勝った負けたと始終翻弄されているのがそれほど自由なことか?
なーんてことをこの本は語ってはいない。ひたすらインドの現実と向き合う。
日本と比較したりはしない。そのような安易な作業は読者にまかせる。そこがえらい。脱帽する。
944: 美香 ◆ESCVVanDCU 2005/10/23(日) 15:07:20 AAS
「こころの不思議、神の領域」(遠藤周作/PHP文庫)絶版
→対談集。対談内容、対談相手は下記のとおり。
「至福をも超えた悟りの境地とは」(平田精耕=禅の権威)
「幅広い自己愛のベクトルをもつ」(小此木啓吾=フロイト学者)
「意識と無意識の間を探る」(林道義=ユング学者)
「自我を超えた何かを求める大胆な試み」(吉福伸逸=トランスパーソナル心理学者)
「宇宙は1つの生命体である」(野沢重雄=ハイポニカ研究家)
5、6年前、こういうニューサイエンス系にはまったことがあります。
精神世界、シンクロニシティ、自己実現、宇宙との一体化、潜在能力――。
それもまさに遠藤周作経由で。恥ずかしい想い出のひとつ。
こういうのにどっぷりつかった経験があるからテレビニュースを見ても驚かない。
美女全裸教団がどうの、次世代ファームがどうの、えーと、ほかには?
すべて自由がいけないのである。日本の自由。
何をしたらいいのかわからない。何をしてもいい、何をしなくてもいい。
どっかしら宿命を求めたくもなる。使命感を。生命の燃焼を。
偶然の一致(シンクロニシティ)を。たとえ捏造されたものであれ……。
久しぶりにこの手の本を読んだら鼻につくことしきり。
遠藤周作の対談相手5人がそろいもそろって、わかってしまったようなことをいう。
たまらないね。えらそうで。あっかんべえである。
945: 美香 ◆ESCVVanDCU 2005/10/23(日) 17:19:10 AAS
「部屋」(ピンター/喜志哲雄訳/「戯曲全集1」)絶版
→戯曲。本年度ノーベル文学賞を受賞したハロルド・ピンターの処女作。
ピンターの受賞を知り、ならせっかくだから(読もう)と本棚を探し回る。
9つ見つかる。これらでほぼ代表作は網羅したといってもよい。
さて、9作品を読んで迷っているわたしがいる。いろいろやった。
ネット検索など当たり前。かつてピンターという名前がでてきた書物をひっくりかえした。
そういえば安部公房の対談本にあったと思い出し該当個所を読み直す。
小田島雄志のエッセイも、戯曲の書き方のマニュアル本も再度開いた。
積ん読していてまだ読んでいない演劇書もピンターの欄だけ読んだ。
何を右往左往しているのか。
つたない読了報告を読んでくださる方のためになんとかうまく正確なピンター像をお伝えしたい。
タイムリーなノーベル文学賞作家。知っていたらお得になる情報を書きたい。
すべては「つまらない」なんていう一言で終わらせたくないがための努力だったのです。
一幕劇「部屋」。
アパートの一室に住む老夫婦。開幕後、亭主に一方的に話しつづける老婦人。
ふつうの演劇ではないと観客はここで気づく。
老婦人は地下室の存在におびえているが、地下室の住人がだれだかはわからない。
亭主の外出後、ひとり部屋の中にいる老婦人。そこに現れるのがこのアパートの管理人。
しかしかれの言うことはよくわからない。
管理人のつぎに部屋に訪問してくるのが素性も知らぬ入居希望の夫婦。
この夫婦をやっとのことで追い出したら、最後の訪問者である地下室の住人が登場する。
地下室の住人をまえにおびえる老婦人のまえにさっそうと帰宅するご主人。
もみあいになるふたり。とっくみあうだんなと地下室の住人。争いの理由はわからない。
するとなぜか老婦人が盲目になる。この原因も本文からはわからない。
いくたび「わからない」と書いたことか。
唯一(解説および他の書物のおかげで)わかったのは、内部と外部の対立という構造。
常に外部からの意味不明な攻撃におびえる内部の住民――。
この構造は今後のピンター戯曲でも繰り返されるものである。
ピンター劇は「脅威の喜劇」と呼ばれている。
946: 美香 ◆ESCVVanDCU 2005/10/23(日) 17:58:05 AAS
「料理昇降器(ダム・ウェイター)」(ピンター/喜志哲雄訳/「戯曲全集1」)絶版
→戯曲。舞台はまたもや部屋の中。いるのはふたりの殺し屋。
兄貴分と弟分のあいだで繰り広げられる会話のあらかたはわからない。
どうやら誰かをこの部屋で待っているらしい。その人物を暗殺する指令を受けて。
突然作動する料理昇降器(料理の運搬のみを目的としたエレベータ)。
ここが元はレストランであったことがふたりにわかる。
料理昇降器には注文の紙が入っている。上の階からのディナーの注文である。
ふたりは殺し屋である。コックではない。食材もない。
上階にいるのは誰なのか。ふたりにはわからない。
しかし何度も作動する料理昇降器。そのたびに入っている注文用紙。
終局、兄貴分は弟分をピストルで撃ち殺す。
部屋の中(内部)にいたと思っていた弟分がどうしてか外から入ってきたのである。
その理由はどこにも書かれていない。だからわからない。おあとは、
これぞ現代の脅威を実に巧みに描いていると感じ入り拍手を惜しまぬ英国の観客。
「バースデイ・パーティ」(ピンター/沼沢洽治訳/「戯曲全集1」)絶版
→三幕の劇。閑散とした保養地の民宿。そこで惰眠をむさぼる自称音楽家のスタンリー。
おなじ民宿に外国からやってきた怪しい男がふたり。ふたりはスタンリーを拉致し連れて行く。
スタンリーは仲間を裏切ってここに逃げてきたようだがその詳細はわからない。
わかるのはまたもやこの構造である。外部からの脅威にさらされる内部。
ピンター劇の会話は「間」や「沈黙」で始終中断される。
せりふの内容も観客(読者)にはわからないことが少なくない。
これはリアルを追求したためだとか。
たしかに現実の日常会話なら第三者が盗み聞きしてもわからないことが多かろう。
(偶然、列車のボックス席で居合わせた家族の会話を聞いているような状態)。
ピンター劇のリアルにひそむ恐怖を敏感に察知し感動する英国民の鋭い感受性には驚嘆するほかない。
947: 美香 ◆ESCVVanDCU 2005/10/23(日) 18:34:00 AAS
「かすかな痛み」(ピンター/小田島雄志訳/「戯曲全集1」)絶版
→放送劇。のちに舞台化。
ピンターの戯曲は決して難解なわけでも読みにくいわけもはない。
短いせりふのやりとりが続くため、きわめて読みやすい。
1日で5本も読むことができたから。このへんもピンター劇の特徴。
個々のせりふの意味は明瞭。だけど、全体とのつながりがわからない。
ありふれた日常的な部分。が、その部分は意味のある全体を構成しようとはしない。
「かすかな痛み」。
田舎の豪邸に住む大学教授夫婦。こどもはいない。
冒頭、この大学教授はうるさく飛び交うハチをジャムの瓶(びん)に生け捕りにする。
かれにはハチのほかにも気になるものがある。庭の裏門前に立つマッチ売りの老人である。
なぜならその裏門前の通りは人がまったく通行しないところだからだ。
なせ通行人がいないところで炎天下、数ヶ月も老人はマッチを売っているのか。
この哲学教授は陰謀のにおいをそこにかぎつける。
妻のすすめで老人を屋敷内に招き入れ、探ることにする。
が、夫妻がかわるがわる老人に質問するがこの男は一言も答えない。
逆に、問われてもいないのにみずからのことを話し出す大学教授であった。
終末、内部が崩壊する。妻は夫を見捨て、マッチ売りの老人を屋敷の新たな主人に据える。
老人だった男のすがたはいつのまにか若返っている。
こういうストーリーにどう対処すればいいものか。
はあはあとすらすら読むわけだ。
で、この恐怖に共感するかと言われたら首を振るしかない。
研究者ではないのだから、分析などする必要もない。
新劇人でもないから日本の観客をこれで教育しようなどと思わなくてもよい。
948: 美香 ◆ESCVVanDCU 2005/10/23(日) 19:16:34 AAS
「夜遊び」(ピンター/小田島雄志訳/「戯曲全集1」)絶版
→放送劇。のちに舞台化。
これは前衛の要素がまったくない。
意味がわからないところは皆無。老人が若返ったりもしない。
落ち着いて筋をたどることのできる一般的な風俗喜劇。
だけど、そういう喜劇を専門に書いているおなじ英国のテレンス・ラティガン、
ピーター・シェファーと比較すると、はるかに腕が落ちる。
サスペンスも感動もない。
よし、ノーベル賞作家に暴言を吐こう。
おい、ピンター! あんた正統的なドラマがうまく書けないから前衛に逃げているのでは?
内部だ外部だと観客を煙に巻きやがって。それをもてはやす批評家も問題。
ピンターよ、ちゃんと意味がわかる劇を書きなさい。
なーにが、脅威の喜劇だ。笑わせんな。ぜんぜん怖くもなんともない。
やだやだ。高卒が気取っちゃって。
「夜遊び」。
主人公はマザコン青年。社長主催のパーティにでるが、女の同僚からバカにされる。
さらに痴漢の濡れ衣まで。ついにはマザコンと上司から揶揄され大喧嘩。
深夜、帰宅するも母がわずらわしい。初めての反逆を試みる。柱時計を床にたたきつけ家出。
年増の娼婦の家へ。ここでも娼婦を殴りつけるマザコン青年。かれは人間が変わったのか。
早朝、帰宅。母との対面である。青年は母親に屈する。マザコン青年に逆戻りするのであった。
かくして「夜遊び」は終幕する。
949: 2005/10/24(月) 00:31:07 AAS
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