[過去ログ] 【半導体】京都大学やロームがオール京都体制で挑む、半導体開発事業とは[8/30] (36レス)
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1: このスレ転載禁止! ★ 2014/08/31(日) 00:31:07.27 ID:??? AAS
省エネルギーに対する取組みは今、多様化の時代を迎えている。太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーを
利用することによって、化石燃料を使わずにCO2の排出量を限りなく抑えるクリーンな創エネがもてはやされる一方で、
スマートメーター等の通信・制御機能を活用したスマートグリッドや、急速に普及が広がる
ホーム・エネルギー・マネジメント・システムのHEMSなど、エネルギーを賢くコントロールする方法も
日進月歩の進化を遂げている。
どのような方法で省エネにアプローチするにしても、必要不可欠なのが電力の変換という作業だ。
発電してから家庭に届くまで50%近くが失われていると言われる電力の省エネを実現するためには、
より電力損失の少ない高効率な方法を用いて電力の変換作業を行う必要がある。そして、その肝となるのが半導体、パワーデバイスだ。
パワーデバイスとは、インバーターやコンバーターなどの電力変換器に用いられ、電力の変換や制御を行う半導体のことで、
ICに比べ高耐圧・大電流を制御することができるものをいう。自動車や鉄道車両、産業機器などの大型機器類をはじめ、
生活家電などの身近なものに至るまで、あらゆるところに適用されている。 これまでパワーデバイスの
主流はシリコンを材料にしたSiパワーデバイスだったが、2010年前後からSiパワーデバイスの性能を大きく上回る、
炭化ケイ素を用いたSiCパワーデバイスや窒化ガリウムを用いたGaNパワーデバイスなどが次世代の技術として注目され始めた。
中でもSiCパワーデバイスは、すでに商用化も進み、次世代ではなく当代の中核を成すキーテクノロジーになりつつある。
SiCパワーデバイスの強みは何と言っても電力損失の少なさだ。従来のSiパワーデバイスと比較して、
およそ1/100といわれており、省エネに大きく貢献する。では、何故これまで普及しなかったのだろうか。
それは、材料となる炭化ケイ素(SiC)の扱い難さにある。炭化ケイ素はダイヤモンドに次ぐ硬い材料であるため加工が困難で、
良質な結晶を作る手段がなかった。そのため、電力損失で劣っても、比較的簡単に加工できるシリコン材料の
Siパワーデバイスが主流となっていったのだ。 多くの研究者がSiCパワーデバイスの開発を諦めていく中、
京都大学の松波弘之名誉教授らの研究チームが粘り強く研究を続け、さらには同じく京都の半導体企業である
ロームや三菱電機、東京エレクトロン、住友電気工業と共同研究を通して、実用化技術を研磨研鑽してきた。
また、京都大学の木本恒暢教授が世界最先端の成果を出すなど、この分野で日本は強いアドバンテージを持っており、
日本のエレクトロニクス産業復興のための救世主になるのではないかと期待されている。 そんな中、
京都大学やロームをはじめ、京都の産官学が一体となって、次世代半導体の開発・普及を加速させるための
「京都地域スーパークラスタープログラム」が発足した。これは2017年度まで、独立行政法人科学技術振興機構から
毎年4億円の補助金を受け、SiCパワーデバイスやその搭載機器の実用化を目指していくものだ。
「産」では、ロームだけでなく、京セラや村田製作所などの半導体・電子部品大手や、オムロン、
島津製作所など京都を地盤とする電機機器メーカー、「学」では同志社大学や立命館大、そして「官」として、
京都市、京都府も加わり、オール京都体制で開発に臨む。 実用化と普及のネックとなるのは、Siパワーデバイスより
高いといわれるコストだ。
しかし、仮にすべての機器類がSiCに置き換われば、その節電効果はなんと原発3基分以上ともいわれているので、
コストをかける価値も充分ある。世界的にも期待が寄せられている分野であるだけに、省エネ効果はもちろん、
日本のエレクトロニクス産業、ひいては日本経済復興のためにも「京都地域スーパークラスタープログラム」には大きな成果を期待したい。(編集担当:藤原伊織)
画像リンク
半導体のロームは、世界初のフルSiCパワーモジュールの量産体制を確立した。従来のシリコン製IGBTモジュールと比較し、スイッチング損失を80%以上の低減を実現する。
外部リンク[html]:www.zaikei.co.jp
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29: 2014/09/01(月) 14:49:54.57 ID:1qr+zZWA(1/3)調 AAS
2014/2/26
省エネ担うパワー半導体、新素材は電力損失「70%減」
外部リンク:www.nikkei.com
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トヨタ自動車は2014年5月20日、デンソーと豊田中央研究所と共同でSiC(炭化ケイ素)材料から作る
パワー半導体を開発したと発表した。今後1年以内に開発品を使った試作車で公道実験を始める計画。
「2020年までにSiCパワー半導体を使った車両を量産したい」(トヨタ)とする。将来、同半導体を使うことで
ハイブリッド車の燃費を10%高め、パワー・コントロール・ユニット(PCU)の体積を5分の1にすることを目指す。…
30: 2014/09/01(月) 14:50:37.32 ID:1qr+zZWA(2/3)調 AAS
2014/4/12
昭和電工、エコカー向け半導体材料増産 20年までに10倍
外部リンク:www.nikkei.com
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秩父事業所(埼玉県秩父市)の生産能力を2020年までに現在の約10倍の月産2万5千枚にする。
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10年代半ばから段階的に約50億円を投じ、炭化ケイ素(SiC)を素…
2014/8/21
独インフィニオンが3100億円で米同業買収 パワー半導体強化
外部リンク:www.nikkei.com
【フランクフルト=加藤貴行】独半導体大手のインフィニオンテクノロジーズは20日、
米同業のインターナショナルレクティファイアー(IRF)を30億ドル(約3100億円)で買収すると発表した。
インフィニオンが強みを持つ自動車や携帯機器などの電気の流れを制御するパワー半導体分野での
シェアを高め、米国などでの事業基盤も固める狙い。
インフィニオンは00年代に事業分野の絞り込みを進め、自動車の電動化などを背景に業績を立て直してきた。
IRFは低消費型の半導体に強く、窒化ガリウムを用いる次世代型も手がけ補完関係が築ける。
積極買収に転じ、パワー半導体のシェアは17%程度に拡大。比較的手薄な米国での存在感も高める。
2014/8/28付
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外部リンク:www.nikkei.com
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共同開発する。現在のシリコンではなく、新しい材料を使う。エネルギー損失が従来の6分の1以下に減る。
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2014/8/28付
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外部リンク:www.nikkei.com
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