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【半導体】競争ルールを知りながら負けた、日本の半導体産業の深層[8/18] (504レス)
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2014/08/21(木) 09:50:18.01
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239: 238 [sage] 2014/08/21(木) 09:50:18.01 ID:uAbciBSk 現場の「やり繰り」で太刀打ちできなくなったとき、負けた ところで、「メモリーはコモディティー商品だ」と一般に認識されているが、前述した 半導体設計責任者は「それは正しくない」と指摘している。DRAMもNANDフラッシュメモリーも、 「量産品ではあるが汎用品ではない」というのだ。 先ほども指摘したように、CPUメーカーは常に新しい設計に挑戦する一方、メモリメーカーは CPUメーカーに要求された品質水準を試行錯誤の中で実現しなければならない。この時点で、 DRAMは汎用品ではなく「CPUメーカーに対するカスタム品」になっている。 日本のDRAM産業は、エルピーダメモリの倒産をもって終焉を迎えた(外資のもとで、 現在も健在であるが)。日本のDRAM産業が凋落した原因として、一時期は円高や競合企業との 価格競争に原因を求める声が多かった。しかし、DRAMが「調達企業のカスタム品」であるとすれば、 日本のDRAM産業はグローバルの品質保証競争で負けたといえる。 日本の半導体企業は、製造現場のこだわりと努力で、幾度となく困難を乗り越えてきた。 そのため、経営が現場の問題解決力を過大評価してきたのかもしれない。また、アジアの 競合メーカーが、継続的に製造現場での試行錯誤を続けるためには、それを裏付ける資金が 必要だと冷静に判断したから強くなれたのかもしれない。あるいは、アジアの製造現場の技術者が 「日本企業に劣る部分は設備投資で補おう」と判断したのかもしれない。 日本企業は有形なもの、つまりハードウェアへのこだわりが強すぎるのではないかと考えている。 ハードウェアはシステムを構成するための重要なアイテムであり、そのハードウェアがシステムの 競争優位を確立することがある。 しかし、日本企業の負けパターンを見る限りでは、日本企業がハードウェアそのもので優位性を 確立していても、競合企業や新規参入企業が仕掛ける「高次元化による競争領域のシフト」で 負け続けている気がしてならない。これは、ハードウェアの優位性を取り込みながら、システムで 競争優位を確立するという戦い方である。日本企業は目に見えるハードウェアやデバイスへの こだわりが強い一方、そうしたハードウェアがシステムの中でどのような位置付けにあるのかと 考える機会が少ないように思う。 なぜ日本企業が有形にこだわり、無形であるシステムの思考ができないかを中国思想研究者の 森三樹三郎が端的に言い当てている気がする(※)。森は日本と中国の戦国時代に活躍した 浪人の特性の差を地理的条件に求めている。日本では狭い土地に群雄がひしめいているために 直接的な武力が重要だが、中国は国土が広いため、政治力、経済力という広義の戦力を分析、 運用できるコンサルタントのほうが重宝されたという。 (※)森 三樹三郎 訳『墨子』ちくま学芸文庫、2012年 日本企業がハードウェアへのこだわりが強く、ものごとをシステムでとらえられないのだとすれば、 この先も大きく変わるのは難しいではないかということになり、身も蓋もない話になる。 しかし、どのような原因で日本企業が負けてきたのか、その背景を考えることは、半導体企業に 限らず他産業の将来を考える上でも必要である。 (抜粋) http://anago.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1408460011/239
現場のやり繰りで太刀打ちできなくなったとき負けた ところでメモリーはコモディティー商品だと一般に認識されているが前述した 半導体設計責任者はそれは正しくないと指摘しているもフラッシュメモリーも 量産品ではあるが汎用品ではないというのだ 先ほども指摘したようにメーカーは常に新しい設計に挑戦する一方メモリメーカーは メーカーに要求された品質水準を試行錯誤の中で実現しなければならないこの時点で は汎用品ではなくメーカーに対するカスタム品になっている 日本の産業はエルピーダメモリの倒産をもって終を迎えた外資のもとで 現在も健在であるが日本の産業が凋落した原因として一時期は円高や競合企業との 価格競争に原因を求める声が多かったしかしが調達企業のカスタム品であるとすれば 日本の産業はグローバルの品質保証競争で負けたといえる 日本の半導体企業は製造現場のこだわりと努力で幾度となく困難を乗り越えてきた そのため経営が現場の問題解決力を過大評価してきたのかもしれないまたアジアの 競合メーカーが継続的に製造現場での試行錯誤を続けるためにはそれを裏付ける資金が 必要だと冷静に判断したから強くなれたのかもしれないあるいはアジアの製造現場の技術者が 日本企業に劣る部分は設備投資で補おうと判断したのかもしれない 日本企業は有形なものつまりハードウェアへのこだわりが強すぎるのではないかと考えている ハードウェアはシステムを構成するための重要なアイテムでありそのハードウェアがシステムの 競争優位を確立することがある しかし日本企業の負けパターンを見る限りでは日本企業がハードウェアそのもので優位性を 確立していても競合企業や新規参入企業が仕掛ける高次元化による競争領域のシフトで 負け続けている気がしてならないこれはハードウェアの優位性を取り込みながらシステムで 競争優位を確立するという戦い方である日本企業は目に見えるハードウェアやデバイスへの こだわりが強い一方そうしたハードウェアがシステムの中でどのような位置付けにあるのかと 考える機会が少ないように思う なぜ日本企業が有形にこだわり無形であるシステムの思考ができないかを中国思想研究者の 森三樹三郎が端的に言い当てている気がする森は日本と中国の戦国時代に活躍した 浪人の特性の差を地理的条件に求めている日本では狭い土地に群雄がひしめいているために 直接的な武力が重要だが中国は国土が広いため政治力経済力という広義の戦力を分析 運用できるコンサルタントのほうが重宝されたという 森 三樹三郎 訳墨子ちくま学芸文庫年 日本企業がハードウェアへのこだわりが強くものごとをシステムでとらえられないのだとすれば この先も大きく変わるのは難しいではないかということになり身も蓋もない話になる しかしどのような原因で日本企業が負けてきたのかその背景を考えることは半導体企業に 限らず他産業の将来を考える上でも必要である 抜粋
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