[過去ログ] バカニュース自治スレ (523レス)
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(1): 2017/11/20(月) 17:02:53 ID:??? AA×

54
(1): 2017/11/27(月) 00:15:58 ID:??? AA×

55
(1): 2017/11/28(火) 23:13:00 ID:??? AAS
現在、弁護士、司法書士に任意整理等の依頼をされてる方、これから依頼を考えている方!!

今、費用の自由化により、多額の費用を請求されていて、支払って大変になっていたり、費用が高い事に気が付かず話しを進められてしまうと言うケースが増えています。
及び、途中経過の連絡も無く、現状が判らないままの方も多くいらっしゃいます。

私共では本来の正当な費用の金額、支払い回数等全て明確な状況でお伝えさせて頂く事が出来ます。
もちろん、有資格者では無いので直接、業者との対応は出来ませんので負担のない金額設定をしてくれる弁護士、司法書士をお伝えさせて頂けます。

ご自身の負担を減らす為の整理に無謀な費用を支払う必要はありません。

アナタのお金の悩み、相談はエスティーエーで
56
(1): [a] 2017/12/02(土) 23:17:38 ID:??? AAS

57: 2017/12/05(火) 05:34:08 ID:UWOgj0eu(1)調 AAS
k
58: 2018/01/04(木) 22:15:18 ID:??? AAS
いたずら

最初はちょっとしたいたずらだったんだ。
それがどうしてこんな事に・・・

そもそも、この大惨事は
俺が自作のチェーンメールを5人ぐらいの友達に
フリメで送ったことから始まった。
内容は
よくありがちな、
文頭のもっともらしい怪談+
「このメールを見たら24時間以内に2人の人間に
 同じ内容のメールを送らなければいけない。もし送らなければ不幸になる」
という物だった。少なくとも、その時点では。
その三日後に、そのチェーンメールが俺のところにきた。
俺は正直とても嬉しかった。当然、不安など微塵も感じていなかった。

次にそれが来たのは、その2日後。
その次はその日の夜中過ぎだった。
俺は少し驚いた。全く心当たりのない人からおくられてきたから。
そこまで広がってるのかと、ほんのすこしだけ怖くなった。

その次の朝。起きてすぐメール確認してみる。
未開封が10件以上あった。
まさか。
予感どおりだった。全部例のメール。
呆然としている間にも、次々と。次々と。

この通り、俺は、口コミの力を馬鹿にしていた。
しかし更にもうひとつの誤算があった。
簡単にいえば、「念」についての。

このメールは、ご存知の通り日本中に広がっている。
なかには信じていないという人もいるかもしれないが、
たいていの人は心の奥底で多少なりとも信じているんだろう。
その信じる心が、
俺の他愛のないいたずらを、本当ののろいに変えてしまったのだ。

今こうして書き込みしている間にも何百件ものメールがやり取りされている。
内容も
1日が1時間に、2人が10人に、「不幸」が、「死」にエスカレートしている。
怪談も、より怖く、洗練されてきている。

これ以上の被害を食い止めるため、おれは最後の手をうつ。
59: 2018/01/04(木) 22:16:05 ID:??? AAS
即ち、ここでこのチェーンメールのネタばらしをするのだ。
こうすることにより、信じる念が消えて
のろいも効力を失うだろう。
そのために、この書き込みをみた人は
ひとりでも多くの人にこの事実を伝えて欲しい。
御願いだ。そうする事によって被害を食い止められるんだ。
頼む。時間がない・・・・。
60: 2018/01/04(木) 22:18:07 ID:??? AAS
時は第二次世界大戦の日本敗戦直後、日本はアメリカ軍の支配下に置かれ各都市では多くの米兵が行き交う時代でした。
ある夜、地元でも有名な美女(23歳の方)が一人、加古川駅付近を歩いていた時 不幸にも数人の米兵にレイプされその後殺すにも苦しみながら死んでいくのを楽しむため体の両腕・両足の付け根の部分に銃弾を叩き込み道路上に放置したまま立ち去りました。
瀕死の状態をさまよっていた時、運良くその場を通りがかった地元でも有名な医者に発見され腐敗していた両腕・両足を切り落とすことを代償に一命を取りとめました。
しかし、自分の美しさにプライドを持っていた女は生きることに希望が持てず国鉄(当時)加古川線の鉄橋上へ車椅子で散歩につれられているスキをみて車椅子を倒し、両腕・両足のない体で体をよじらせ鉄橋の上から走ってきた列車へ身投げし自殺しました。
警察、国鉄から多くの方が線路中で肉片の収集をしましたが、不思議なことに首から上の部分の肉片は全くみつからなっかたとのことです。
しかし時代が時代だったもので数日経過すると、その事件を覚えている者はほとんど居なくなりました。
事件が起こったのは、数ヶ月後のある日です。
朝は元気だった者がなぜか変死を遂げるようになってきました。
それも一軒の家庭で起こるとその近所で事件が起こるといった具合です。
警察も本格的に動き出し、事件が起こった家庭への聞き込みではなぜか共通点がありました。
それは死亡者は必ず、死亡日の朝に「昨日、夜におかしな光を見た」というのです。
実際に当時の新聞にも記載された事件であり加古川市では皆がパニックになりました。
加古川所では事件対策本部がおかれ事件解決に本腰が入りました。
61: 2018/01/04(木) 22:18:45 ID:??? AAS
 そこである警察官が事件が起こった家庭を地図上で結んでみると、あることに気がつきました。
なんとその曲線は手足のない、しかも首もない胴体の形になりつつあったのです。
こうなると当然 次はどのあたりの者が事件に遭うか予測がつきます。
そこで前例にあった「光」を見た者は警察に届け出るように住民に知らせました。
やはり、曲線上の家庭では「光」を見たといい死んでいきました。
しかし、実は「光」ではなかったのです。
 死者の死亡日の朝の告白はこうでした「夜、なぜか突然目が覚めました。
するとかすかな光が見え、見ているとそれはますます大きな光となります。
目を凝らしてみると何かが光の中で動いているのが見えます。
物体はだんだん大きくなりこちらへ近づいてきます。
その物体とはなんと、首もない両腕・両足のない血塗れの胴体が肩を左右に動かしながら這ってくる肉片だった。
ますます近づいてくるので怖くて目を閉じました」というのです。
 次からも、その同じ肉片を見た者は必ず死にました。
そこで次は自分だと予想した者が恐ろしさのあまり加古川市と高砂市(隣の市)の間にある鹿島神社(地元では受験前など多くの人が参拝する)でお払いをしてもらいました。
すると「暗闇のむこうに恐ろしい恨みがあなたを狙っているのが見えます。
お払いで拭いきれない恨みです。
どうしようもありません。
唯一貴方を守る手段があるとするならば、夜、肉片が這ってきても絶対目を閉じずに口で鹿島さん、鹿島さん、鹿島さんと3回叫んでこの神社の神を呼びなさい」といわれました。
62: 2018/01/04(木) 22:19:17 ID:??? AAS
その夜、やはり肉片は這ってきましたが恐怖に耐え必死に目を開いて「鹿島さん」を 3回唱えました。
すると肉片はその男の周りをぐるぐる這った後、消えてしまいました。
通常、話はこれで終わりますが、やはり恨みは非常に強く、その男が旅へ出てもその先にて現れました。
その後、その方がどうなったかは知りません。
ただ非常にやっかいなことにこの話は、もし知ってしまうと肉片がいつかはその話を知ってしまった人のところにも現れるということです。
 私(兵庫県出身)が知ったのは、高校時代ですが私の高校ではこの話は人を恐怖に与えるためか、迷信を恐れるためか口に出すことが校則で禁止されました。
皆さんはインターネットで知ったので鹿島さん(地元では幽霊の肉片を鹿島さんと呼ぶ)を見ないことに期待します。
もし現れたら必ず目を閉じず「鹿島さん」を3回唱えてください。・・・・
63: 2018/01/05(金) 07:41:30 ID:??? AAS
少年がいた。
いや、もう少年と呼べる年頃では…
人より秀でている所も無く、いなくとも誰にも気にかけてもらえない、
そんな彼。
彼の唯一の慰めはインターネット。
それも人の掲示板に匿名で乱入しては、誹謗・中傷を繰り返す、
所謂「荒らし」と言われる行為。
相手を罵倒する事で、普段誰にも気にかけてもらえない自分が、
何となく大人物になったような…それが彼の心の糧だった。

ある晩。
いつものように、ある掲示板を覗く。
彼の書き込みに対して、憤怒の声があがっているのを確認して、ほくそえむ。
そして、次の書き込みを終えた時、
(ひとおつ…うふふふふふ)
彼は思わず後ろを振り向いた。
64: 2018/01/05(金) 07:42:04 ID:??? AAS
誰もいるわけがない。
今この家には母親と自分の二人きり。
空耳だ。当たり前じゃないか。
ちょっと額の汗を拭き、次の書き込みをする。
(ふたあつ・・・きゃははは)
その幼い声に彼はびくんと立ち上がった。
そうっと辺りを見回す。
子供?思わず時刻を確認する。午前3時33分。
子供がこんな時間に起きているわけが・・・
しかし、一応部屋の外も確認する。何も無い。疲れているのかな?
今日はもう寝ることにしようかな・・・
そう思い、彼はPCを終了させた。

次の日、おそるおそるPCを立ち上げる彼。
ちょっといつもより軽めの中傷を書き込む。
・・・何も起こらない。
彼はくすくす笑った。馬鹿らしい。
そうだよな、そんな事あるわけない。
彼は猛烈な勢いで、次の書き込みを始めた・・・
65: 2018/01/05(金) 07:42:39 ID:??? AAS
数週間後、彼は体にそこはかとない変調を覚えた。
しかし、なんとは無しに日々を過ごしていた。
それから更に数ヵ月後、母親が彼に言った。
「お前、最近ほくろが増えてないかい?」

検査の結果、彼は末期の皮膚癌で、間もなく昏睡状態に陥った。
医者も首を捻ったのは、転移の仕方だった。
「最初は内臓に癌が発生したのは間違いないのですが、
何故癌細胞があちこちに点在しているのでしょうね・・・まるで
子供がでたらめに印をつけたように・・・」

今、誰も感じる事の出来ない彼の意識の中では、
「アハハハハ・・・ななぁつ」「うふふふふ・・・じゅうにぃ」と
子供の数え歌が途切れることなく続いている・・・
66: 2018/01/05(金) 07:47:44 ID:??? AAS
4年前? 先輩と彼女と、彼女の知り合いの男女と4人でデートすること
があった。で、帰りにメシ食ってたら、知り合いの女の子が
「ヤマニシさん見に行きたい」って言い出したんだって。

あ、先輩と、その男女ってのは面識なくて、
その日が初対面だった。先輩の彼女が、男女の男の方と同じ中学
だったとかの仲で、男の方は大人しい感じだったらしい。

もう夜も遅いし先輩も彼女もヘロヘロだったから帰りたかったし、
その女の子が勘違い爆発な奴で、途中から先輩もキレ気味だったんだけど、
その女の子がけっこう可愛くて、もう一人の男のほうがヘラヘラ機嫌
取ってるような感じだったんで、こいつらつきあってるわけじゃねー
のかよ、なんだかなー思ったんだけど、まこの場はこいつの
顔立ててやっとこか、みたいなノリで、
行くことにしたんだって。
67: 2018/01/05(金) 07:48:19 ID:??? AAS
そのゴキゲンくんと勘違い女って(気の毒なのでX男とY子にしとく)、
今珍しくないけど、ネットの掲示板か何かで知り合ったらしかったのね。
まぁようするに、ちょっとインドアーな感じのカップルだった、
ってことです。

そのころ地元でちょっと有名になった話で、ラブホ山の裏の廃屋に
「ヤマニシさん」がいて、こちらから「ヤマニシさんヤマニシさん」
て呼ぶと
「もーすもーす」とか何かいう声で応えるらしい。
Y子はその話をどっかから聞いてきたらしくって、車あるんなら
いきましょーよー、って言ってたそうな。

町中から車でちょっと行ったところに、ラブホがバンバン立ってる山が
あって、その裏の方にお屋敷通りがあるんだけど、そこは、
基本的に表から車でぐるっと上って、降りていかないとそっちに行けない
ようなふうになってるから、確かに車じゃないと、裏から歩いて
上るしかない。まぁ車があればこれ幸い、というのはわかるんだけど、
なんかとことんまで図々しい奴だなぁ、と先輩も思ったらしい。

でなんだかんだで行くことにした。
まぁ帰りに適当なこと言ってホテル行くか? とは先輩思ってたんだろうけど。(笑)
先輩の彼女は、相当嫌がってたんだけど、なんとか言い含めた。

Y子はそうとうはしゃいでいたらしい。だーれもオマエの話なんて聞きたくないっちゅうのに、自分の知ってる怪談話をペラペラしゃべりだしたりして、まぁ後になって考えるとおかしい状態に入ってたのかもしれんとは、先輩言っていた。
68: 2018/01/05(金) 07:49:01 ID:??? AAS
結局夜中だし、車で乗り付けるわけにもいかないので、
山頂から少し下った駐車場に車を止めて、Y子が教わったっ
ていう廃屋の場所まで歩いて行った。

その廃屋っていうのが、元華族の家だったのをバブルの時に全部つぶして
2件並びに家を建てたんだけど、持ち主が借金か何かでいな
くなったんで放置されてる家らしい。1件は貸家にするつもりだった
らしいけど、それもそのまま。

屠殺場とか、精肉工場とか、外から見えないようにやたら高い生け垣に
なってるでしょ。
あれに近いような感じの屋敷が、ちゃんと2件並んで建っている。

Y子は誰に聞いてたのか、どんどん歩いていって、一方の屋敷に入っていく。
先輩と彼女もだんだん、まずかったかな、という気になってきて、
一応年上だし(先輩は高校浪人かつ大学も浪人)
止めとこうかな、と思ったんだけど、Y子がどんどん歩いていくので、
仕方なかったらしい。Y子やたら髪が長かったんだけど、
もうそれが肩に付かないくらいの早足だったそうです。
69: 2018/01/05(金) 07:49:30 ID:??? AAS
表は草ぼうぼうなんだけど、屋敷そのものは案外きれいで、建物は
暗かったけど、街灯はけっこう明るかったらしい。
なんだか思ったほど凶悪な雰囲気でもなかったし、門扉も開いていたので、そのまま中に入っていった。

後ろからX男が黙って歩いてきているので、
先輩が「君大丈夫?」って聞くと、
「すいません、僕がこの話教えたんですよ…」って、
ものすごくすまなそうにしてる。

「ああ、別に暇だし、気にせんでね。ヤマニシさんの話ならけっこう知ってるし」
って先輩が言うと、X男がブルブル震えだして
「すいません、すいません、すいません」
なんでかやたら謝るんですよ。

で、そっからよくわからないんですけど、
(肝心なところなのにスマンけど先輩はその場面をよく見てなかった。
ここは先輩の彼女の記憶)
玄関先にいたY子が、いきなり庭の方にダーって走って回りこんで行って、
縁側のサッシを開けると、そっから顔だけ差し入れて
「おおねたたまつり、もーすもーす」(?)ってでかい声で
わめきはじめたらしいんです。
70: 2018/01/05(金) 07:50:00 ID:??? AAS
声が聞こえたんで先輩が血相変えて走って行って、Y子に追いついた時、
Y子は縁側から靴脱いで上がろうとしてたらしい。

こう、足を4の字にして右足のスニーカーを左手で脱がすためにつかんで、もう上がる寸前だったんです。
スニーカーの裏が妙に白かったんで覚えているらしい
(我ながらヘタな表現、どーゆー体勢だったか伝わるかな?)

これはヤバイ、って思って、慌ててX男と二人がかりで引き留めて
押さえたんですけど、けっこう強い力だったみたいです
(憑き物だったかどうかは不明)。
放っておくと何回も「もーすもーす」って言うので、
彼女にハンカチ借りて、自分のとあわせて、Y子の口の中に押し込んで、
両脇から抱えて連れて帰ったったらしいです。

その後は、特に事件も起きずに、なんとか車のところまでたどりつけたそうです。
Y子はばたばたしっぱなしでしたが、車に入ると落ち着きました。

反対側で抱えてるX男も、ぼろぼろ泣きながら「もうす…」って言ってたのが、なんか気味悪かったそうです。

それからすぐ、散会するのは気味が悪いので、4人で同じラブホに入ったそうですが、もちろんなんにもできなかったそうです(笑)。
X男とY子は、朝が来ても放心状態のままだったそうです。
71: 2018/01/05(金) 07:50:29 ID:??? AAS
その後、X男とY子は別れたということでした(元からつきあってなかったという話もある)。
やっぱりY子はちょっとおかしくなったみたいで、半年大学を休学
したらしい。けっこう地元では通りのいい大学の、理系の学部に
入ってたんだけど、そのまま退学して、芸術系の専門学校に入り直した
そうな。先輩の彼女が会ったときには、髪はぐりぐりに短くしてたらしい
です。ちょっとお茶飲んだらしいのですが、やたら後ろ髪を気にして、
しゃべりながら自分の手で引っ張ってたのが怖かったとか。

その会ったっていうのも、これ見に行った翌年だったらしいから、
それからどうなったのかは先輩も知らないそうです。
X男とは全然会ってないそうです。

この話聞いたのは、先輩が部活の合宿に差入れに来た時で、
3こ上で直接面識もなかったし、うさんくーさい人だったし、
この人担いでるんやろと思ってたけど、免許取った後実際友達と行ったら、
それっぽい家はあった。
(「ヤマギシ」っていう表札じゃないからね、念のため。
廃墟つっても普通の家だしこの書き込みで荒れるのイヤだから
地元の人は行かないように)

確かに気味悪かったですが、友達が馬鹿だから、ダーって走って入って、玄関のベル押して戻ってきた。
俺はビビリなんで入ってないけど。
72: 2018/01/05(金) 07:51:00 ID:??? AAS
…すまんなんか怖くなかったな。体験談みたいなもんだし。

っていうかこれのどこが「ヤマニシさん」なのか意味不明。やっぱ違うのかも。

あ、先輩と彼女の人(もう付き合ってない)はピンピンしてます。
ピンポンダッシュしてきた友達はこの間バイクで事故起こしたけど、とくに怪我はなし。

ま、影響されにくい人とそうじゃない人がいるってことです。
73: 2018/01/05(金) 07:57:09 ID:??? AAS
5年前、私が中学だった頃、一人の友達を亡くしま
した。

表向きの原因は精神病でしたが、実際はある奴等に
憑依されたからです。

私にとっては忘れてしまいたい記憶の一つですが、
先日古い友人と話す機会があり、あのときのことを
まざまざと思い出してしまいました。
ここで、文章にすることで少し客観的になり恐怖を
忘れられると思いますので、綴ります。

私たち、(A・B・C・D・私)は、皆家業を継ぐ
ことになっていて、高校受験組を横目に暇を持て余
していました。

学校も、私たちがサボったりするのは、受験組の邪
魔にならなくていいと考えていたので、体育祭後は
朝学校に出て来さえすれば後は抜け出しても滅多に
怒られることはありませんでした。

ある日、友人A&Bが、近所の屋敷の話を聞いてき
ました。改築したばかりの家が、持ち主が首を吊っ
て自殺して一家は離散、空き家になってるというの
です。
74: 2018/01/05(金) 07:57:39 ID:??? AAS
サボった後のたまり場の確保に苦労していた私たち
は、そこなら酒タバコが思う存分できると考え、翌
日すぐに昼から学校を抜けて行きました。

外から様子のわからないような、とても立派なお屋
敷で、こんなところに入っていいのか、少しびびり
ましたが、ABは「大丈夫」を連発しながらどんど
ん中に入って行きます。

既に調べを付けていたのか、勝手口が空いていまし
た。書斎のような所に入り、窓から顔を出さないよ
うにして、こそこそ酒盛りを始めました。

でも大声が出せないのですぐに飽きてきて、5人で
家捜しを始めました。すぐCが「あれ何や」と、今
いる部屋の壁の上の方に気が付きました。

壁の上部に、学校の音楽室や体育館の放送室のよう
な感じの小さな窓が二つついているのです。「こっ
ちも部屋か」よく見ると壁のこちら側にはドアがあ
って、ドアは、こちら側からは本棚で塞がれていま
した。肩車すると、左上の方の窓は手で開きました。

今思うと、その窓から若干悪臭が漂っていることに
そのとき疑問を持つべきでした。
75: 2018/01/05(金) 07:58:06 ID:??? AAS
それでもそのときの、こっそり酒を飲みたいという
願望には勝てず、無理矢理窓から部屋に入りました。
部屋はカビホコリと饐えたような臭いが漂っていま
す。雨漏りしているのかじめっとしていました。

部屋は音楽室と言えるようなものではありませんで
したが、壁に手作りで防音材のようなものが貼って
あり、その上から壁紙が貼ってあることはわかりま
した。湿気で壁紙はカピカピになっていました。

部屋の中はとりたてて調度品もなく、質素なつくり
でしたが、小さな机が隅に置かれており、その上に、
真っ黒に塗りつぶされた写真が、大きな枠の写真入
れに入ってました。

「なんやこれ、気持ち悪い」と言って友人Aが写真
入れを手にとって、持ち上げた瞬間、額裏から一枚
の紙が落ち、その中から束になった髪の毛がバサバ
サ出てきました。紙は御札でした。

みんな、ヤバと思って声も出せませんでした。
顔面蒼白のAを見てBが急いで出ようと言い、逃げ
るようにBが窓によじ登ったとき、そっちの壁紙全
部がフワッとはがれました。
76: 2018/01/05(金) 08:18:13 ID:??? AAS
部屋は音楽室と言えるようなものではありませんで
したが、壁に手作りで防音材のようなものが貼って
あり、その上から壁紙が貼ってあることはわかりま
した。湿気で壁紙はカピカピになっていました。

部屋の中はとりたてて調度品もなく、質素なつくり
でしたが、小さな机が隅に置かれており、その上に、
真っ黒に塗りつぶされた写真が、大きな枠の写真入
れに入ってました。

「なんやこれ、気持ち悪い」と言って友人Aが写真
入れを手にとって、持ち上げた瞬間、額裏から一枚
の紙が落ち、その中から束になった髪の毛がバサバ
サ出てきました。紙は御札でした。

みんな、ヤバと思って声も出せませんでした。
顔面蒼白のAを見てBが急いで出ようと言い、逃げ
るようにBが窓によじ登ったとき、そっちの壁紙全
部がフワッとはがれました。

写真の裏から出てきたのと同じ御札が、壁一面に貼
ってありました。「何やこれ」酒に弱いCはその場
でウッと反吐しそうになりました。「やばいてやば
いて」「吐いてる場合か急げ」

よじのぼるBの尻を私とDでぐいぐい押し上げまし
た。何がなんだかわけがわかりませんでした。後ろ
ではだれかが「いーーー、いーーー」と声を出して
います。きっとAです。祟られたのです。恐ろしく
て振り返ることもできませんでした。無我夢中でよ
じのぼって、反対側の部屋に飛び降りました。

Dも出てきて、部屋側から鈍いCを引っ張り出そう
とすると、「イタイタ」Cが叫びます「引っ張んな
足!」部屋の向こうではAらしき声がわんわん変な
音で呻いています。Cはよほどすごい勢いでもがい
ているのか、Cの足がこっちの壁を蹴る音がずんず
んしました。
77: 2018/01/05(金) 08:24:48 ID:??? AAS
卒業して家業を継ぐという話は、その時から諦めな
ければいけませんでした。その後私たちはバラバラ
の県で進路につき、絶対に顔を合わせないようにし
よう、もし会っても他人のふりをすることにしなけ
ればなりませんでした。

私は、1年遅れて隣県の高校に入ることができ、過
去を忘れて自分の生活に没頭しました。髪は短く刈
りました。しかし、床屋で「坊主」を頼むたび、私
は神主さんの話を思い出していました。今日来るか、
明日来るか、と思いながら、長い3年が過ぎました。

その後、さらに浪人して、他県の大学に入ることが
できました。しかし、少し気を許して盆に帰省した
のがいけませんでした。もともと私はおじいちゃん
子で、祖父はその年の正月に亡くなっていました。
急のことだったのですが、せめて初盆くらいは帰っ
てこんか、と、電話で両親も言っていました。それ
がいけませんでした。
78: 2018/01/05(金) 08:25:20 ID:??? AAS
駅の売店で新聞を買おうと寄ったのですが、中学時
代の彼女が売り子でした。彼女は私を見るなりボロ
ボロと泣き出して、BとDがそれぞれ死んだことを
まくし立てました。

Bは卒業後まもなく、下宿の自室に閉じこもって首
をくくったそうです。部屋は雨戸とカーテンが閉め
られ、部屋じゅうの扉という扉を封印し、さらに自
分の髪の毛をその上から一本一本几帳面に張り付け
ていたということでした。鑞で自分の耳と瞼に封を
しようとした痕があったが、最後までそれをやらず
に自害したという話でした。

Dは17の夏に四国まで逃げたそうですが、松山の
近郊の町で、パンツ1枚でケタケタ笑いながら歩い
ているのを見つかったそうです。Dの後頭部は烏が
むしったように髪の毛が抜かれていました。Dの瞼
は、閉じるのではなく、絶対閉じないようにと自ら
ナイフで切り取ろうとした痕があったそうです。

このときほど中学時代の人間関係を呪ったことはあ
りません。

BとDの末路など、今の私にはどうでもいい話でし
た。つまり、アレを覚えているのは私一人しか残っ
ていないと、気づかされてしまったのです。
79: 2018/01/05(金) 08:25:47 ID:??? AAS
胸が強く締め付けられるような感覚で家に帰り着く
と、家には誰もいませんでした。後で知ったことで
すが、私の地方は忌廻しと云って、特に強い忌み事
のあった家は、本家であっても初盆を奈良の寺で行
うという風習があったのです。

私は連れてこられたのでした。
80: 2018/01/05(金) 08:26:16 ID:??? AAS
それから3日、私は9度以上の熱が続き、実家で寝
込まなければなりませんでした。このとき、私は死
を覚悟しました。仏間に布団を敷き、なるだけ白い
服を着て、水を飲みながら寝ていました。

3日目の夜明けの晩、夢にAが立ちました。Aは骨
と皮の姿になり、黒ずんで、白目でした。
「お前一人やな」「うん」
「お前もこっち来てくれよ」「いやじゃ」
「Cが会いたがっとるぞ」
「いやじゃ」
「おまえ来んとCは毎日リンチじゃ。逆さ吊りで口
に靴下詰めて蹴り上げられよるぞ、かわいそうやろ」
「うそつけ。地獄がそんな甘いわけないやろ」
「ははは地獄か地獄ちゅうのはなぁ」

そこで目を覚ましました。自分の息の音で喉がヒイ
ヒイ音を立てていました。枕元を見ると、祖父の位
牌にヒビが入っていました。
81: 2018/01/05(金) 08:26:43 ID:??? AAS
私は、考えました。アレの話を私と同じように多く
の人に話せば、アレが私を探し当て、私が憑依され
る確率は下がるのではないか。

ここまでの長文たいへん失礼しましたが、おおざっ
ぱな書き方では読んだ方の記憶に残らないと思った
のです。

読んだ方は、申し訳ないのですが犬に噛まれたとで
も思ってください。ご自分の生存確率を上げたけれ
ばこの文章を少しでも多くの方の目に晒すことをお
すすめします。
82: [age] 2018/01/12(金) 01:35:21 ID:??? AA×

83
(1): 2018/01/12(金) 18:29:11 ID:??? AAS
ネットをはじめたばかりの友人が、「面白いサイトをおしえてくれ」
としきりに言うので、試しに2chを教えてあげました。
すると、彼は見事に厨房になってしまったのです(27歳ですが)
居酒屋に入り、席につくなり「さあ、マターリしようか!!」
会話中も「その話はサゲで!」「オマエモナー!」「クソスレは終了!」
などと嬉々として覚えたての用語を連発しています。
先日など、河原でバーベキューをした時、あまり面識のない人に
「ドキュソって知ってる?元は目撃ドキュンの・・・」などと話し出し、
しまいには酔っ払って川べりに座り、人差し指を天に向かって上げ、
「イッテヨシ!イッテヨシ!イッテヨシ!!!」と叫んでいるのです。
一緒にいる私は痛さで恥ずかしくてしょうがありません。
2ch用語連発するなよ、と言うと
「うるせえドキュソ!あぼーんだ!」
と訳のわからない事を言い、相手にされません。
84: 2018/01/12(金) 18:35:11 ID:??? AAS
カアサン、覚えてる?
トオサンが山から拾ってきた、あの黒い蟲。
カサカサ動いて気持ち悪いからって、捨ててこいって言ったよね。
でもボク、捨てられなくて、カアサンに内緒で飼ってたんだ。
何をあげたらいいかわからなくて、鶏肉をあげてみた。
そしたらおいしそうに食べて、すぐに大きくなったんだ。
だから次は、ネズミを捕ってきた。
あの蟲はネズミも食べて、また大きくなったんだ。
だから次は、野良猫を捕ってきた。
そしたら野良猫も食べちゃって、ますます大きくなったんだよ。

…ごめんね、カアサン、縛ったりして。
でも、もうネエサンも、バアチャンも、トオサンもいないから…

ああ、もう行かなくちゃ。お腹が空いているんだね?
次の餌を探さなくちゃ。
85: 2018/01/13(土) 08:26:40 ID:??? AAS
これは、去年の12月の出来事です。
友人も何名かその後死んでしまいました。
ここから先は危険なので、読まないほうが良いかも知れません。

僕たちは高校の仲間で富士の樹海に肝試しに逝こうかという事になり、5人でバイクに
乗り12時ごろに樹海に到着しました。
かなり寒くて凍えそうでしたが、緊張していたと言うのもあって何とか耐えられそうな感じでした。
86: 2018/01/13(土) 08:27:49 ID:??? AAS
友人の相原が、じゃー逝って見ようか?と言い出し、デジタルビデオカメラを持って僕らは暗闇の
森の中に進んでいきました
僕の原チャリから300Mぐらい奥に入ったときに、ガサ、ガサと誰かがこちらに向かってくるような
足音のようなものが聞こえ、僕が何か聞こえない?と言うと
雄一が、つーか、かなり前からさ、俺たちの後ろから足音してんだけど・・・
気のせいだと思ってたけどおまえにも聞こえる?
と言い出し、少し様子を見ることにしました。
相原が、動物来てんじゃねーの?と言い出しましたが足音のするほうを見ても、誰も居ないし、動物
なんて絶対ありえないよな
しかもなんだかくさい。水槽でザリガニが死んで、腐ったような匂いが風に乗って時々におう
と思っていると、後ろ数メートルぐらいの距離でイキナリ”バチ”って鳴ったかと思うと
男の声らしき”ウォォォォ”、”グロゥゥゥゥ”と言うような声が
87: 2018/01/13(土) 08:28:46 ID:??? AAS
なんだ???と思いそっちのほうを見てみるとなんか人らしき者が・・・
なんか、人が居るよぉとびびって居るとスゥーと消えた
出たと思うのも束の間、雄一が真っ先に逃げ出し、相原もそれに続きダッシュ
後輩の遠藤、次に僕、後に送れて後輩の飯田もそれに続いてダッシュ
逃げているときに思わず親父のデジカメを落としてしまった。
そんなことはもうどうでもいい、只管逃げる
少し開けたところで皆止まり
相原:一体今のなんだよ?
遠藤:お化けじゃないんですか?
雄一:マジで?俺見て無かったよ。なんだか声が聞こえて相原が走るから
飯田:やばいっすよ。帰りましょうよ。
僕:カメラ落とした・・・だれか、カメラ探すの手伝ってくれない?
雄一:どこらへんで落とした?
僕:逃げようとして直ぐだったから、あの変なのが出た付近だったと思う
相原:てか、やべーだろ?俺はあそこいきたくね
皆:・・・
と言うような会話が5分ぐらい続き、皆も仕方無しに、カメラを探しに戻ることにしました
さっきの、霊らしきものが見えるところまで来ると急に皆の足が遅くなり
僕はカメラ無くすと親父にすげー怒られると思い。何とかカメラだけはと言う感情から一人だけ先に行くことに
88: 2018/01/13(土) 08:29:40 ID:??? AAS
から50Mほど先に進んだところでカメラを発見、落ちた衝撃で壊れてないか心配しましたが
赤いレコーディングランプも付いたままで問題なさそうでした
少し、安心したけど、”ガサ”と音がし、僕は少し足早に皆のところに戻り
やっぱ、あそこなんか変だよ。まだ、足音するし
でも、バイクに戻るにはその付近を通るしかないよな?
怖すぎる
少し、迂回をしていけないか?と言う話になり、迂回することに
足早に、原チャリの地点まで進んでいると、臭い凄い臭い
直感的にここすげーヤバイかもしれないと感じていると横に視線を感じてそっちのほうを見たとき僕は思わず
”うぁ”っと声を上げてしまいました
何か、大き目の物体が木にぶら下がってる
”うぉぉ!!”と相原も気づいたらしく木にロープらしきもの1本でぶら下がってる物体を見ていました。
相原:あれ、死体だろ?
雄一:ヤベーかなりヤベー
遠藤:両足が無い
僕:さっきのヤツってもしかして、この死体のなんかなんじゃ?
飯田:無言
89
(1): 2018/01/13(土) 08:30:30 ID:??? AAS
となんだかんだ会話をしていると
”オ・・・・コ・・〜ス〜”と言う声が途切れ途切れに人の声と分かるぐらいにハッキリと
ヤベーヤベーと誰かが叫び、また、ダッシュで逃げました。
何とか、無事にバイクの場所にまでたどり着き
相原:今のはかなりヤバイだろ?
遠藤:俺ももう帰りたいっすよ
そのとき飯田が何か見たのかいきなり”ウァ〜ウァ〜”と言い出し、しゃがみ込んでしまいました
相原が飯田をどうした?おい、どうした?だいじょうぶか?
と、なだめているとそのまま気絶しているようでしかも口から泡吹いている状態
このままにして置けないので、飯田を只管皆で介抱する事にし、10分ぐらいかけて何とか意識を取り戻した
僕はバイクのメット入れの中にしまってあった、ジュースを飯田に飲ませた
皆もただ事じゃないと感じているようで、直ぐに撤収することにしました。
ですが、なんだか飯田の挙動が以前に比べ変な感じになってる
その後の帰道の出来事で飯田が死ぬことになるとは
皆普通にバイクに乗り、問題も無い感じで進みトンネルに差し掛かった時にバガーン、ドチャ
かなりでかい音が、なんだ?トンネル見てもなにもぶつかった形跡も無いし???
皆がトンネルの出口に向かって走っていくのが見え、その尋常じゃないのを見て事故と直ぐに理解しました
飯田のバイクが、トンネル入り口の壁に激突して大破している
かなり、状況は酷く、飯田の顔がグチャグチャに潰れてしまい顔だと認識できない程に
飯田はそれでも、まだ、生きているようで手足をバタバタさせながらもがいている・・もう見てられない
90: 2018/01/13(土) 08:33:21 ID:??? AAS
その時、上から何かがドスンと落ちてくる音が
なんだ?と見てみると、何もない
直ぐに、近くの公衆電話まで走り警察に連絡したが、警察と、救急車を待っている間に飯田は動かなくなってしまった
その後、警察で色々と事情を聞かれ親に迎えに来てもらい帰宅した
警察にはさすがに、親に肝試しで樹海にいって死体を発見したなんてばれると凄いことになるので、ツーリングと言うことにした。
こんな事になってしまい。皆気が重かった
次の日親父から呼ばれて説教かと思っていると、そこには昨日撮影したデジカメがあり
親父はそれを見たらしく何か変なものが映ってるといい事情を話すことに
僕も見たくは無かったが、見てビックリした
カメラを落とした時に、僕らの逃げるところが撮影されていて、その後、数秒間経って誰か分からないが、カメラを持つ者が居たらしく
カメラがフワフワと上に移動している
なんだ?????あの時は確か皆逃げるのに必死だったし、カメラを落としたのも知ってるのは僕だけだと思う
しかも、逃げてるのに戻ってカメラ持つ人間なんて絶対居ないはず・・・?
と思っているとかなりかすれた声で”オマエタチコ〜ロ〜ス”と聞こえ、手をはなされたかのようにカメラが落下していく
そして地面に埋まったのかライトが消えたのか分からないが、画面が真っ暗になったと思うと、ぱっとどこか見知らぬ風景を撮影している
シーンに、うぁ、これは、飯田が事故死したあのトンネルだ
次にノイズが酷くなり池を写しているシーン、ビルのような建物、踏切り、道路、森、火事のようなシーン、最後にどこかの会社の受付み
たいなのを写しているシーンが幾つか流れ暗闇に戻った。それらのシーンには必ず足の無い黒い影が入っている
その後から、僕の部屋でバチ、バツというラップ音や金縛りに悩まされることになった
ビデオを見た日は夜中目がさめるとバチバチバチバチバチバチと言うような電気がスパークしたような音がして
真っ赤な光が部屋中に見える事もあった
91: 2018/01/13(土) 08:33:54 ID:??? AAS
飯田のお葬式の時にビデオの内容が変だということを伝え皆で見ることになった
相原、遠藤、が来たが雄一が何時まで待っても来ない家に電話しても出かけたと言われる
多分こっち向かってるんだろうと言うことになり、そのままビデオを見た
かなり、皆ショックを受けたようで、相原はバイクに乗らず押しながら帰った
それ以来雄一は学校にも来なくなったし捜索願も出された
沼で雄一の死体が見つかったのは5日後ぐらい先だった
どうも、ビデオを見るために僕の家にやってきてそのまま5日間行方不明になったと言うことになる
警察の人も色々調べたらしいが、なんでこの時期に池に入ったのか分からなかったようだった上着を脱ぎ捨てそのまま池に入っていたらしい
警察側では受験のストレスにより精神的におかしくなり自殺したと言うことで処理された
その後は学校も卒業し、皆バラバラになったが相原がビルから飛び降り自殺したと知ったのは今年の8月だった。
あのビデオにあった、ビルと全く外観が同じビルで飛び降りた
そして今この文章を書いている僕
残ったのは、遠藤と僕になる
いまだにラップ現象は収まらず、このまま行くと殺されるのかと思うと怖くてどうしようもなくなる
親父はなんだか、この頃変になってしまい。会社も辞めて酒ばかりを飲んで独り言が多くなっている
自殺ういう言葉も言うようになった
これからの僕は一体どうすればいいんだ
ビデオをインターネットで公開します、霊感の強い人が何か助言してくれると良いのですが、僕たちは5人しか居ません、がこれに映っている
足の無いビデオは20シーンを越えています。これを見てどうなっても僕は責任をとることが出来ません。公開していいものかどうか迷います。
92: 2018/01/13(土) 08:58:11 ID:??? AAS
これは私が学生の頃、部活の合宿で先輩に聞いたものです。
「あたしさぁ、すごい怖い夢見たんだぁ」と前置きをし、話し始めました。

Sさんがどこかの川辺を歩いていると、一人のおばあさんがうずくまっていました。
話しかけると、おばあさんはゆっくりと振り向きました。その顔を見て、
Sさんは驚きました。おばあさんは、何と眼球(目)が無いのです。
「私の目玉が無いんだよ…」と呟きました。
Sさんは驚いて上手く言葉が発せられませんでした。
するとおばあさんはまたゆっくりと言いました。
「一緒に探してくれるかい?」

Sさんは懸命に探しました。
見つけられなかったら…と考えると怖くなったからです。
すると…おばあさんはこんな事を言いました。
「もし、私の目玉が見つからなかったら…お前さんの両足を売ってもいいかい?」と。
Sさんは怖くて怖くて仕方無かったそうです。震える手が何かに触れました。
二つの…眼球でした。

「そこで目が覚めてさぁ」
私は背筋がぞくりとするのが分かりました。
私達はその話を聞き終わると、ホッと息をつきました。すると先輩は言いました。
「この話ね、覚えてない方がいいよ…」と。そう言われると余計頭に
こびりついてしまうようで、私は眠れませんでした。何とか頭からあの話を消し、
眠りました。ところが、私もあの夢を見てしまったのです!
夢から抜け出したいと思っても無駄でした。ですが、何とか同じように
眼球を見つけ、目が覚めました。

話はこれで終わりじゃなかったんです。
私の友人のD君が、足を引き千切られたようにして、その場に眠っていたのが
発見されたんです。D君は、五体不満足になってしまいましたが、元気です。
そのD君からはこう聞きました。
「あの夢を見たんだけど…眼球を探してる途中でR(友人)に起こされたんだ。
だから足を契られたのかな…」と。
この話は当時新聞にも載りました。地方の方は知ってるかも知れませんね。

この話は、早く忘れてくださいね。
93: [age] 2018/01/13(土) 13:56:55 ID:??? AA×

94: 2018/01/21(日) 10:27:28 ID:??? AAS
   牛の首1 誕生日


 私は、今も誰かの視線を感じています。
 しかも大勢の視線を・・・
 私は、あの時、あんな話さえ聞いていなければと後悔しています。

 私が大学生の頃、親しくしていたボーイフレンドがいました。
 その人とは、「付き合ってもいいかな」と思っていたのですが、なかなかアプローチもしてくれません。
 彼とは、ずっと友人関係のままでした。
 ある日、彼の家で、友人達と宅飲みをしていた時のことです。
 彼が「今日泊が、お前に片想いなんだって」と私に告げました。
 今日泊君のことは、「変わった名字の人だな」と思っていましたが、私は、今日泊君に好意を持っていません。
 それどころか「暗くて気持ちの悪い人」と感じています。
 彼は、「今日泊の誕生日に、あいつの部屋で宅飲みして祝ってやるんだけど、お前も来てくれないか?」と私に頼み込んできました。
 私は、はっきり言って物凄く嫌でしたが、「一度でいいから頼むよ」という彼の言葉に圧され、ついつい承諾してしまったのです。
 その場に居た女友達も「どんな奴か見てみたい」と言い、私と一緒に今日泊君の誕生日パーティに行くことになりました。
95: 2018/01/21(日) 10:28:22 ID:??? AAS
   牛の首2 白けた宅飲み

 今日泊君の誕生日パーティーで私は、「もしかして今日泊君は、いい人なのかも・・・」と感じました。

 今日泊君の部屋に入った時の事です。
 部屋に入り、上着を脱ごうとした私に今日泊君は、ハンガーを持ってきて、私の上着を掛けてくれました。
 その時、私は、「今日泊君って、やっぱり私のことが好きなのかな」と考えてしまい、凄く恥ずかしくなりましたが、「今日泊君は、みんなに気を遣いすぎてる」とも思えてしまいます。
 一応、今日泊君専用の小さなケーキに蝋燭を立て、今日泊君に蝋燭の火を吹き消してもらいました。
 今日泊君は、人差し指でホッペタを擦りながら、恥ずかしそうな顔をしています。
 私は、みんなと、ほんのチョットだけ「Happy Birthday To You」を歌い、すぐにビールを飲みながら、お摘みを食べ始めました。
 みんな口数も少なく、白けた雰囲気になってきています。
 「何となく気まずい空気・・・」と思っていたら、突然、今日泊君が寒いダジャレやパフォーマンスを一生懸命にやり始めました。
 場を盛り上げようと頑張っている今日泊君を見ていると私は、「何か今日泊君の力になってあげられないだろうか」という思いが込み上げてきます。
 そして私は、「みんなで恐い話をしない?」と何となく言ってしまいました。
96: 2018/01/21(日) 10:29:25 ID:??? AAS
   牛の首3 恐い話

 今日泊君は、あの時、あんな恐ろしい話をしたくなかったんだと思います。
 でも今日泊君は、私のせいで話してしまった・・・
97: 2018/01/21(日) 10:29:48 ID:??? AAS
 私は、今も自分の軽はずみな行いを、後悔せずにいられません。

 私は、恐い雰囲気を演出するために、蝋燭に火を付け、部屋の電気を消しました。
 そして、私が聞いたことのある話の中で、最も恐いと思った話を、みんなに聞かせたのです。
 みんなは私の話を聞き、「恐い、恐い」と喜んでくれました。
 場が盛り上がったことに私は、調子に乗り過ぎていたようです。
 私は、今日泊君に「次は、今日泊君の恐い話を聞きたいな」と言ってしまいました。
 何となく私は、「今日泊君と、それなりに会話しておきたい」と考えていたからだと思います。
 今日泊君は、「とてつもなく恐ろしい話を知ってるけど、人に聞かせていいような話じゃないし・・・」と言って、俯いてしまいました。
 みんなは、今日泊君に「その恐ろしい話をしろ」と騒ぎ始めますが、今日泊君は、困った顔をしています。
 私は、今日泊君の恐ろしい話に興味を持ちましたし、「今日泊君の、私に対する気持ちを確かめたい」という気持も強くなりました。
 それに今日泊君の言葉で、私が恐い話をした時より、みんな盛り上がっているみたいです。
 私は、今日泊君に、もっと人気が集まって欲しいとも思っていました。
 それで私は、今日泊君の顔を見ながら、「私も今日泊君の、とっても恐い話を聞きたいな!」と言ってしまいます。
 今日泊君は、私の顔を一瞥するとコクリと頷き、話し始めました。
98: 2018/01/21(日) 10:34:04 ID:??? AAS
   牛の首4 今日泊君の過去

 今日泊君の言ったように、あの話は、人に聞かせるべき話では、ありませんでした。
 でも最初は、こんな恐ろしい話だとは、思いもしなかったのです・・・

 「俺の実家は、北陸にある小さなお寺なんだ」
 「俺は、高校の時、ドラムを叩くのが好きで、いつもバンドの練習をしてたんだよ」
 「そのうちバンド仲間に誘われて、族に入ってからは、バイクも好きになった」
 「寺の息子らしからぬ俺を、いつも親父は、咎めてたよ」
 「そんな親父が、ある時、とてつもなく恐ろしい話を俺に聞かせたんだ」
 「あの話を聞いて以来、今でも誰かに見られてるような感じがする」
 「本当に、俺が親父から聞いたことを話していいのか?」
 今日泊君は、そう言うと、複雑そうな顔をして黙り込みます。
 私は、今日泊君の話を盛り上げるために、「どんな時に、どういうリアクションをすればいいのかな」と考えながら、今日泊君の話を聞いていました。
 そして今日泊君が黙り込んだ時、私は、オーバーに脅えたフリをしながら「今日泊君、頑張って」と心の中で呟いていたのです。
99: 2018/01/21(日) 10:34:37 ID:??? AAS
   牛の首5 牛ノ首衆

 今日泊君は、嘘やハッタリをするような人に見えませんでした。
 それなのに私は、今日泊君の忠告を重大なこととして認識していませんでした。
 そして私は、あの恐ろしい話を聞いてしまったのです・・・

 みんなの「早く、その話を聞かせろ」という声に今日泊君は、軽く頷き、再び話し始めました。
 「水晶で作った頭蓋骨や、加工された人間の頭蓋骨のこと知ってるかな」
 「日本にも昔、人間の頭蓋骨を加工する人たちが居たんだ」
 「牛ノ首衆と呼ばれる人たちで、最初は、牛の首を切り取り、神様に、お供えしてたらしい」
 「けど、いつからか人間の首を切り、肉を取り去ってから漆を塗り、金箔を貼り付けるようになったんだ」
 「牛ノ首衆は、自分達の加工した頭蓋骨を使い、色々な儀式を行うようになったみたいで、自分達の行う儀式によって、色々と不思議なことが出来ると信じていたみたいなんだ」
 「例えば病気を治したり、天気を操ったり」
 「また、人を呪い殺したり、病気にしたりといった、人に害を与える儀式もあったようだけど、そういった儀式を無闇に行わない掟があったらしい」
100: 2018/01/21(日) 10:35:27 ID:??? AAS
   牛の首6 皆殺し

 今日泊君の話を聞いていた私は、全く恐いと思いませんでした。
 しかし後から、それが大きな間違いだったと、思い知らされたのです・・・
101: 2018/01/21(日) 10:35:44 ID:??? AAS
 「牛ノ首衆は、仏教に対して好意的だったらしい」
 「特に座禅は、人々の心を清くすると言って、永平寺に協力的だったんだ」
 「しだいに、念仏や仏教の儀式を行う、本願寺の真宗門徒達が勢力を強めてきて、永平寺は、段々と寂れていったらしい」
 「真宗門徒達も、牛ノ首衆の儀式に興味を持っていて、本願寺の高層が牛ノ首衆と親睦を深める活動をしていたんだ」
 「本願寺の儀式には、牛ノ首衆の影響を受けた儀式が、今でも残っているそうだよ」
 「でも、外国からキリスト教が伝えられ、キリスト教が次第に力を付けてきたんだ」
 「本願寺は、キリスト教徒を皆殺しにするため、キリスタン大名達に宣戦布告をしたんだよ」
 「この戦争は、一向一揆と呼ばれる壮絶な戦いだったらしい」
 「殺生を嫌う牛ノ首衆は、本願寺に反対し、一向一揆を終わらせようと、何度も真宗門徒達に交渉を持ちかけたそうだ」
 「でも本願寺は、牛ノ首衆を煙たがり、一向一揆のさなか、牛ノ首衆を皆殺しにしてしまったんだ」
102: 2018/01/21(日) 10:36:16 ID:??? AAS
   牛の首7 呪いの頭蓋骨

 私は、今日泊君の話を聞いていて、段々と寒気を感じていました。
 すぐに今日泊君の話を止めさせるべきでした・・・

 「何とか生き延びた牛ノ首衆は、織田信長に身を寄せたんだ」
 「信長は、牛ノ首衆の力を利用するため、本願寺に復讐するための協力を惜しまないと、生き残った牛ノ首衆達に約束したらしい」
 「そして信長は、牛ノ首衆のため、大勢の生け贄や死体を用意してあげたそうだ」
 「それからというもの牛ノ首衆達は、毎日、恐ろしい儀式を続けたんだ」
 「その悲惨な光景を見た人達は、道徳的な話をし、牛ノ首衆達に儀式を中断するように説得したらしい」
 「でも牛ノ首衆達は、仏法めいたことなど聞きたくもない。」
 「どうしても、そんな話を俺たちに聞かせたければ、俺達が死んでから御経でも唱えやがれ、と言い捨て、儀式を中断しなかったそうだ」
 「そして牛ノ首衆達は、信長に沢山の加工した頭蓋骨を献上したらしい」
 「その頭蓋骨に宿る怨念は、凄まじく、信長に敵対する人々を次々に病気にさせたり呪い殺したそうだ」
 「頭蓋骨の怨念は、使えば薄れていくため、牛ノ首衆達は、信長のために、たびたび呪いの頭蓋骨を作るようになったんだ」
103: 2018/01/21(日) 10:36:45 ID:??? AAS
   牛の首8 信長の死

 私は、今日泊君の話を聞いているうちに、後ろから誰かの視線を感じていました。
 あの時は、「気のせいだ」と自分にいいきかせていましたが、今は、あの時に感じた視線は、決して気のせいなんかじゃないことを知っています。

 「呪いの頭蓋骨を持つ信長には、村正の怨念すら通用しなかったそうだ」
 「村正は、凄まじい怨念が宿っており、妖刀と恐れられた日本刀なんだけど・・・」
 「村正に興味を無くした信長は、家臣の秀吉に褒美として村正をくれてしまったそうだ」
 「秀吉は、村正のせいで色々な怪奇現象に遭遇し、ビビッタ秀吉は、すぐに村正を手放したらしい」
 「武田信玄や上杉謙信も、信長が呪いの頭蓋骨を使って呪い殺したのかもしれないな」
 「信長は、茶会の時に、朝倉義景や浅井長政の首で作った、呪いの頭蓋骨を客人に見せびらかし、自慢することもあったんだ」
 「それだけ信長は、呪いの頭蓋骨に絶対の自信を持っていたんだな」
 「でも信長は、天下統一を果たそうとしていた矢先、牛ノ首衆の力を自分以外の人間に利用されることを恐れ、牛ノ首衆を一人残らず殺してしまったそうだ。」
 「しかし、それから間もなく信長は、家臣の明智光秀が謀反を起こし、殺されてしまったんだ」
104
(1): 2018/01/21(日) 10:38:15 ID:??? AAS
呪いを受けています。
 今でも、この呪いを取り去る方法を考えているのです・・・

 「俺が、この話を聞き終わった時に、誰かが俺を見ている気がしてきたんだ」
 「俺は、何となく誰かの視線を感じる、と親父に言ったら、親父が言ったんだよ」
 「それは、牛ノ首衆の悲劇に関わった人達の、怨念だろう」
 「この話を聞いた者は、多かれ少なかれ、あの人達の怨念に付きまとわれるんだ」
 「だが、人々を慈しみ、仏法を心がければ、必ず御仏が怨念から守って下さる」
 「俺には、その親父の言葉が、心に食い込んでしまったんだよ」
 「それ以来、俺は、仏教関係の本を読むようになったし、なるべく人が喜んでくれるようなことをしようと、心がけるようになったんだ」
 今日泊君が、そう言い終わった途端に、蝋燭の炎が消えたのです。
 私を含め、その場に居た人は、みんな驚き声を上げました。
 そして「ビックリしたぁー」と言いながら、私は、手探りで蛍光灯の明かりを付けました。
 ところが、私が床に座った途端に、蛍光灯の明かりが独りでに消えたのです。
 私達は、声にならない叫び声を上げていました。
 首や手、足や胴体など、バラバラになった人間の体が・・・
 しかも、沢山のバラバラになっている人間の体が、私達の体に、まとわり付いてくるのです。
 私は、そのまま気を失ってしまいました。
105: 2018/01/21(日) 10:38:54 ID:??? AAS
   牛の首10 別れ

 私は、牛の首の怨念に、付きまとわれています。
 今の所、生きていく上では、それほど支障にならないかもしれませんが・・・

 私は、今日泊君に揺り起こされ、目を覚ましました。
 今日泊君に私は、自分の見たバラバラの体について話したのですが、今日泊君は、「何も見なかった」と言います。
 でも今日泊君は、私の話を信じてくれました。
 今日泊君も、今まで何度も誰かの視線を感じたことがあったそうです。
 それに、私達が気絶した時、「物凄い寒気がした」と言いました。
 今日泊君は、他のみんなも揺り起こしていきましたが、みんな私と同じことを今日泊君に訴えます。
 あの時から私は、常に誰かの視線を感じるようになりました。
 また眠る時など、目を閉じた状態の時に、あのバラバラの体について思い浮かべてしまうと、すぐにバラバラの体が私の体に、まとわりつくようになったのです。
 今日泊君を除く、あの場に居たみんなは、私と同じ現象に悩まされるようになりました。
 そして、みんな今日泊君を避けるようになったのです。
 私も今日泊君を意識的に避けていたのですが、ある日、今日泊君から電話が・・・
 会話の中で今日泊君は、私に「もし、よかったら、俺と付き合ってくれないか?」と告白してきました。
 私は、とても今日泊君と付き合う気分になれず、言葉を選び、丁寧に断りましたが、恐らく、それが今日泊君との最後の会話になるのだろうと思います。
 もう二度と、今日泊君と会うことは、ないでしょう。
106: 2018/01/21(日) 10:39:29 ID:??? AAS
   牛の首11 除霊

 私は、この体験談を多くの人に知ってもらいたいと、昔から考えていました。
 しかし、それは、絶対的なタブーのように思えます。
 今も、その気持ちが、この書き込みにブレーキをかけ、私を躊躇わせているのでしょう。

 私は、霊能者に除霊を頼んだことがあります。
 霊能者の人は、私を見るなり「絶対に除霊をしたくない」と言って断りましたが、私は、無理に頼み込んで除霊してもらうことになりました。
 霊能者の人は、しばらく除霊をしていたのですが、突然「早く、ここから立ち去れ」と叫び、私を突き飛ばすのです。
 私は、恐ろしくなり、すぐに逃げ出しました。
 その後、その霊能者は、発狂し、今も精神病院に入院しています。
 半年ほどしてから私は、再び除霊をしてもらいたいと思いました。
 今度は、有名な退魔師に、お願いしましたが、退魔師は、険しい表情をしながら私を見つめています。
 しばらくしてから退魔師は、「何とか、やってみます」と言って、除霊を引き受けてくれました。
 退魔師の除霊は、何時間もかかり、退魔師の疲労が私にも伝わってきます。
 そして突然、退魔師が倒れ込んでしまいました。
 退魔師は、苦しそうにしながら「早く、ここから立ち去れ」と私に向かって叫ぶのです。
 私は、恐ろしくなり、その場から逃げ出しました。
 その後、その退魔師は、包丁で首を切り、自殺したそうです。
107: 2018/01/21(日) 10:40:26 ID:??? AAS
   牛の首12 牛の首の真実

 私は、今、この書き込みにより、牛の首の怨念が薄れることを期待しています。

 「何故、私を除霊してくれた霊能者は、発狂し、退魔師は、亡くなってしまったんだろう・・・」
 「私に牛の首の怨念が憑いているのは、間違いないけど、私は、それなりに普通の生活をしているし、まだ、ちゃんと生きているのに・・・」
108: 2018/01/21(日) 10:40:43 ID:??? AAS
 私は、時々そんなことを考えてしまうことが、多くなりました。
 もしかしたら、私の除霊をしてくれた霊能者と退魔師は、牛の首について、全ての真実を知ってしまったのでは、ないでしょうか?
 今日泊君が話した牛の首の内容は、ほんの少しだけ、牛の首の秘密について、伝えているだけなのかもしれません。
 だから、私は、まだ生きているのに、私の除霊をしてくれた霊能者は、発狂し、退魔師は、亡くなったのかも・・・
 それでは、牛の首の怨念を消し去ることは、絶対に不可能なのでしょうか?
 確か、今日泊君の話では、呪いの頭蓋骨を利用し続けると、頭蓋骨の怨念が薄れていくはずでした。
 もし、それが本当だとしたら、多くの人が牛の首の話を知り、牛の首の怨念を多かれ少なかれ引き受けてくれると、しだいに牛の首の怨念が消えていくのでは、ないでしょうか?
 そう考えた私は、牛の首について、私の知っている全てを、ここに書き込みしました。
 早く牛の首の怨念が、消え去りますように!
109: [age] 2018/01/28(日) 10:37:11 ID:??? AA×

110: 2018/01/28(日) 11:40:09 ID:??? AAS
   ベッドの下に居た男1

 刑務所に、一人の男が収容された。
 彼は刑務所の仲間に、自分が事件に巻き込まれた経緯を打ち明けたことがある。
 彼の語った話が真実であれば、彼の刑務所送りは不当なものだ。

 彼は、数日前から家の中で、金品が紛失していることに不審を抱いていた。
 しかし、部屋の中が荒らされた形跡もないので、それほど気にしなかったのだ。
 ある日、彼が帰宅すると、誰も居ないはずの部屋に誰かの気配がする。
 彼が部屋の明かりを付けると、見知らぬ男が突然に彼を殴りつけた。
 次の瞬間、倒れ込んだ彼の足に、激痛が走る。
 男が彼の足に、包丁を突き刺したのだ。
 彼は、痛みと恐ろしさのあまり、目の前にあったベッドの下に潜り込んだ。
 その時、運悪く彼と交際していた恋人が、部屋に入って来た。
 男は何と、彼女の腹部を刺し、そのまま逃げ出したのだ。
 堪らず彼は、「大丈夫か!」と、彼女に呼び掛けてみた。
 彼女は、荒い息を吐きながら、返事をする。
 彼女は、まだ生きていたのだ。
 彼は、彼女をベッドに運び、救急車を呼ぼうと考えた。
 しかし、足に傷を負った彼は、彼女を抱きかかえた時、倒れ込んでしまう。
 その時に、彼女は頭を強く打ったため、病院に運ばれたものの、数時間後に亡くなってしまったそうだ。
 彼はその後、精神に異常をきたし、「俺が彼女を、殺してしまった」と泣きながら叫び続けていたため、彼女を殺した犯人として警察に逮捕された。
111: 2018/01/28(日) 11:41:06 ID:??? AAS
   ベッドの下に居た男2

 彼の話を聞いた刑務所の男は、現在、まっとうな仕事をしながら普通に暮らしている。
 そして、飲み屋に行く度に、この話をみんなに聞かせるのだ。
 「あいつは、本当に可哀想な奴だ。」
 「刑務所で、自殺してしまった・・・」
 「この話を知った奴は、あいつと、あいつの彼女の幽霊が現れるかもしれない」
 「でも、本当に怖いのは、あいつらの幽霊なんかじゃない」
 「本当の真犯人が、捕まっていないことなんだ」
 そう呟き、いつも飲みつぶれるのであった。
112: [age] 2018/01/29(月) 16:48:16 ID:??? AAS
乙武さんを誹謗中傷するのは止めろ。
悪質なものは立法機関に通報する。
113: [age] 2018/01/29(月) 16:48:49 ID:??? AA×

114: 2018/02/09(金) 18:42:55 ID:??? AAS
1>
 7年前の6月、夜10時ごろ、自宅の電話がなりました。いつになく、
どきっとする音だったのを覚えています。ミュージシャンの馬場君からで
した。
−− どうもオカシイ、口では説明できない。夜分申し訳ないが、来てみ
  てほしい
とのこと。
 馬場君はバンドの合宿所として、川越に近い、ある一軒家に引っ越した
ばかりでした。いつにない彼の深妙な声に、いやーな緊迫感を感じました
が、長い付き合いの彼の頼みなので、行ってみることにしました。
 そして、出かけようと玄関にでた瞬間、目の前のドアを誰かがいきなり
ノック。
 開けてみると、友人の茅野君が一升瓶をかかえて立っていました。
 馬場君に呼ばれて出かける旨を話すと、
−− 馬場君とは面識も有るし、単独で行くべきではないと思うので同行
  する
と言い出しました。
 とりあえず車を出し、その車中で話し合いました。その日はたまたま暇
で、急に私の顔を見たくなったのだそうです。茅野君はもともと感の鋭い
人で、私の顔を見た瞬間、
「何かあったな」
とピンときたといいます。
 馬場君はいくつかの因縁を抱えた人で、以前から問題を起こしやすいタ
イプの人でした。茅野君は、私を通して、馬場君の波乱万丈ぶりを知って
いましたが、今回は今までとは違うように感じる、という点で、意見が私
と一致しました。
115: 2018/02/09(金) 18:43:26 ID:??? AAS
車で30分ほど走ったとき、茅野君が突然、
−− うわぁーーっ
と声をあげました。
 話を聞くと、
−− 一瞬道路の前方に、身長50mはあろうかという真っ赤な仁王さん
  が、「来るな!」のポーズで立ちはだかった
というのです。
 彼はその当時、仏像の知識をほとんど持ち合せておらず、「仁王」と表
現しましたが、後日写真集を見せて確認したところ、明王部の中でも不動
明王の立像に一番似ていたそうです。
 初めての訪問だったので、馬場君に最寄りの駅前まで迎えに出てもらい
ました。
 馬場君を駅で拾い、車中で「何事か」と問うと
−− 格安で二階家、いい物件だと思ったが、どうもオカシイ、とにかく
  来て、見てから、意見を聞かしてくれ。
といいます。 
 到着すると、そこは目の前を高速道路が走り、雑木林に三方を囲まれた
10戸ほどの分譲住宅の中にある一軒でした。囲まれていない開いた方の、
道路に面した角にたっており、築10年位でした。
 車を降りると、まず、私はその家に向けてカメラのシャッターをきりま
した。
 梅雨の中休みといった気候で、蒸し暑い夜でした。
116: 2018/02/09(金) 18:43:57 ID:??? AAS
はまったな」、、、その場に立った時の素直な感想でした。
 その家の外見で気になった点を挙げてみましょう。
 ・全ての敷地内の雑草が外側へ向かって伸びている。
 ・敷地内の南西の角に3本の木(高さは2階の軒とほぼ同じ)がある。
 ・3本の内、南よりの1本は立ち枯れになっている。
 ・分譲住宅なので、周囲の家屋と同時期の築のはずだが、それだけが傷
  みが大きい。
 隣の住人が網戸ごしにこちらを覗いているのを気にかけながら、中へ。
−− むさ苦しいところだが、まあはいってくれ。
 馬場君のさそいに、玄関へ一歩。
「く、くさい、何だ?」、、、というのが内部を見た第一印象でした。
 茅野君は開口一番、
−− 猫、飼ってるのかな?
 私もそれに相槌をうつと、馬場君は、
−− うちには居ないが、周りには何匹かいるよ。匂う? やっぱりなあ。
  いくら掃除しても、抜けないんだよね。
 玄関から上がってすぐ左が階段。玄関(西)から正面(東)へ真っ直ぐ
に廊下があり、突き当たり右(南東)がダイニングキッチンで、左(北東)
が浴室。
 私たちは、上がって右手(南西)のバンドの練習室に通されました。
−− す、涼しい、、いや、寒い、、エアコンは?、、な、ない!、。
  窓は?、、閉じてる。
 窓の外に妙に目立つものが、、、。よく見ると枯れ木でした。
117: 2018/02/09(金) 18:44:37 ID:??? AA×

118: 2018/02/09(金) 18:45:09 ID:??? AAS
511 :おじゃま道草 <2> 3/3:02/05/26 13:59
 この話を聞いた茅野君は、
−− その猫、何かに操られてたんじゃないかなぁ。
と、コメント。
 私は、その話の間も、廊下を猫が行ったり来たりしている様な感じがし
ていました。
−− その猫はたまたまそうなっただけで、
  普段は生きていない猫がうろうろしているみたいだね。
 私がそういうと、すかさず茅野君は、
−− うん、今も廊下をふっと影が通った様な気がしたよ。
と、意見が一致。
 しかし、大切なのは、さっきの茅野君のコメントです。私は、茅野君の
勘(感)を生かすつもりで、彼にたずねました。
−− でも、本体は猫じゃないな。台所へ行ってみる?
−− いいや、今はよすよ。明後日は休みだから、明るいうちに来よう。
 この後、馬場君からもう少し話を聞き、新曲のデモを聞かせてもらい、
台所には足を踏み入れず、午前2時ごろ帰途につきました。
119: 2018/02/09(金) 18:45:36 ID:??? AAS
茅野君を送った後、私は自宅へ戻りました。
−− ん? 誰も居ないはずの弟の部屋でひとの気配がする、、、、。
 電気をつけて、覗くと、、、やはりいない、、、、。
−− 来たな、、、。
 私は、
「くるな!」
と強く念じ、気配が消えたのを確認してから床に入りました。
 明けて、すぐ、私はフィルムを現像に出しました。その日の夕方には仕
上がりますから、、。職場へ行くと、弟(大輔)からの伝言がありました。
「今晩、帰る。友人を呼ぶ。酒、買っておいてくれ」
 弟は、職場が遠いので、その近くに下宿しており、およそ月に1度、衣
替えに戻っていました。
 私は仕事の帰りに、上がったプリントを引き取りました。
 持ち帰ると、まず、ネガで現像ムラや光線洩れ、傷などをチェックし、
それからじっくりプリントを調べました。
 枯れ木がとても目立ち、何枚かのカットに気持ちの悪い印象を与えてい
ました。
 と、、よく見ると、そのうちの1枚に、、、
 南西の角のブロック塀に小さい赤い光点(豆電球でも点いているかよう
に見える)が写っているものを見つけました。
 同アングルの他のカットにはなく、そのカットにだけ写っていました。
ネガにもきちんと写っており、物理的な処理の過程で出来たミスとは考え
られません。
 赤、、、一般に負のエネルギーです。
 小さな光点、、、強い霊体です。
 色の感じからも判断して、、、
 結論、、、祟りじゃーーっ!
120: 2018/02/09(金) 18:47:05 ID:??? AAS
ちょうど写真を見終わった頃、大輔が友人の榎本君を連れて現れました。
そして、私がテーブルの上の写真を片付けようとすると、、、
−− 何写したの?
−− お化け、、じゃ。
−− へぇーー、どれ? 見せて、、、、家?、、お化け屋敷?
121: 2018/02/09(金) 18:47:23 ID:??? AA×

122: 2018/02/09(金) 18:48:57 ID:??? AAS
榎本君は遅くまで飲み、その日は一泊して帰りましたが、大輔は馬場君
の家に興味を示し、翌朝、、
−− 今日、茅野さんと行くんだろ? 俺、明日も休みだからつきあう
  よ。
と言いだしました。
−− あぶねぇぞ、、、憑かれるぞぉ〜。
−− 武道やってるからかも知れないけど、おれ、そんなの平気だよ。
 約束の正午に茅野君が現れ、私たちは3人でB宅へ向かいました。
 私は、例の猫が気になっていたので、途中、鰹節のパックを買っていき
ました。
123: 2018/02/09(金) 18:49:34 ID:??? AAS
519 :おじゃま道草 <4> 1/3:02/05/26 17:13
 馬場君宅へ着くと、ちょうどバンドの練習中でした。すぐに終わると言
うので、待つ間に建物の周囲を調べることにしました。
 林が切り開かれ、宅地として分譲された場所のようでは在りましたが、、
近くには古そうな農家が点在しています。
−− わざわざ、木を切らなくても農地があるのになぁ
 私はだんだん土地の成り立ちが気になり出しました。
 そして、しばらく歩き回るうち、
−− ん? 水の気配がする、、、
 池か井戸か、、溜まった水のようです。場所は限定できませんが、どこ
かにあったと思われます。
 そのうち、馬場君宅が静かになり、女の子(船井さん)が呼びに出てき
ました。
 中へ入ると、まず、使わない皿を2つ貸してもらい、1つには水を入れ、
もう1つには鰹節をのせました。
 猫の気配がもっとも多い階段の下に、それらを置きました。
 そして、しゃがんで手を合せると、
−− ここにとどまるな、去りなさい、、、、
と念じました。
 それから5分位後でしょうか、、、練習室でお茶を飲んでいると、廊下
の方から、「ニャン」という鳴き声がしました。
−− また、猫がはいってきたか? 鰹節狙ってるんだろう。
 馬場君が立ち上がって、廊下を覗きました。
−− ありゃ、いない。今、ないたよなぁ、、
 馬場君が首をかしげながらもどり、また元の雑談になりました。そして
その後、猫の気配はぱったりと途絶えました。
 ところが、この猫供養が、本体をつついたようです、、、。
124: 2018/02/09(金) 18:51:18 ID:??? AA×

125: 2018/02/09(金) 18:51:47 ID:??? AAS
は、
−− これは、猫のようなわけには行かないな。無理だな。
 と思い、馬場君に転居を勧めることにしました。そして、私がもう2、
3枚写真を撮ろうとすると、茅野君が、
−− 何か気持ちが悪くなりそうだから、向こうで御茶飲んでるね。
 と言って台所をでました。
−− 俺もそうするよ。
 大輔も同じことを言いだしたので、私も出ることにしました。
 練習室へ戻ると、馬場君が横になって寝ていました。
−− 明け方までかかってバンドスコアを書いたって言ってたからね。
   でも、何か安眠してるようではないみたいね。
 船井さんがタオルケットを馬場君にかけながらつぶやきました。

&#65532;&#65532;

&#65532;
126: 2018/02/09(金) 18:52:20 ID:??? AAS
ばらくすると、うつ伏せの馬場君がうなされ始めました。なにやら、
寝言で、うん、うんといっています。
−− あれ?
 よーーく、馬場君の方を見ると、、、何か、気配があります。彼の上
に、影の様なモノがのっているようです。
 私は茅野君に、
−− どう思う?
と意見を求めました。
−− これ、金縛りじゃぁないの?
   押さえ付けられてんのかな?
 茅野君の直感は、当てになります。私は、確信しました。
−− 馬場君は、意思が強く、行動力もあり、覚醒時は強い、、
  したがって、疲れてうとうとしている様な弱い時につけこんで憑依
  してくるんだ。
 船井さんが、
−− 起こそうか、、、
 と、馬場君の肩をゆすりました。
 でも、起きません。相変わらずです。
−− あっ、ちょっと待って、もし、意識が飛んでいたらマズイ。
   帰還に失敗するかも、、無理に起こさないで。
 私は、強く揺すろうとした船井さんを制しました。
 その時、茅野君が、、、
−− あれぇ、、、何か動いたよ。馬場君の背中の上、、、
 と言い出しました。
 そして馬場君の背中の上、30cmほどのところに、手をもって行こう
として、、、
−− おーーーっ。
 彼は、あわてて手を引っ込めました。
−− ああ、ぞっとした、、、ちょっと、やってみなよ。
 私にも促します。
 なんと茅野君にも見えたのです。
−− やばいな。俺たちも影響をうけてるな、、。
 私は、そう思いながらも、彼に倣いました。
127: 2018/02/09(金) 18:52:53 ID:??? AA×

128: 2018/02/09(金) 18:53:20 ID:??? AAS
馬場君が見た夢の要旨は次のとおりでした。
 「気がつくと、座敷に座っている。
  広い座敷で、30畳ほどはある。
  電燈もなく、造りも古い。
  時代劇のセットのようである。
  しばらくすると、少女が現れる。
  5・6才で、可愛らしい。
  赤っぽい振り袖を着ている。
  七五三参りに行く姿のよう。
  髪もキチンと結ってある。
  時代劇でなら、武家の娘という役がら。
  少女が、
  『おにいちゃん、あそんで。』
  とせがむ。
  遊んであげたいが、
  <自分はここを動いてはならない。
  動くと帰れなくなるかも知れない>
  という不安感がある。
  そこで、少女に、
  『外で遊んできなさい』
  と勧める。
  しかし、聞き分けない。
  『あそんで。あそんで。』
  と、繰り返しせがむ。
  しかたがないので、
  <少しだけ、この場所で、、>
  と思うと、それを察したのか、
  少女はニコッとして、
  持っていたお手玉を差し出す。
  <さて、どうしようかな。>
  そう考えながら、受け取ろうとする。
129: 2018/02/09(金) 18:54:03 ID:??? AAS
と、その時、座敷の奥の方から、
  『遊んでいてはイケマセン』
  という、母親らしき声が響く。
130: 2018/02/09(金) 18:54:17 ID:??? AA×

131: 2018/02/09(金) 18:54:47 ID:??? AAS
自宅へ戻ると、写真などをもとに、背後関係を見てみました。
 1階を歩き回っている「本体」(何であるかは伏せておきます。土地へ
縛られてはいますが、出張して動くこともあるのでうかつに波長があうと
危険ですから)は、千数百年前の怨霊です。
 本来は、この土地のものではなく、因縁を背負った不幸な一族に執り憑
いた状態でやってきた悪霊のようです。
 一族を惨死に追込みながら、強烈な結界を形成し、自らを土地に呪縛し
てしまった形となりました。負の結界はその吸引力により、捕まえられる
ものは何でも取り込んでしまいます。写真の中には犠牲となった浮遊霊な
どが多数みられました。
 そしてその中に、決定的な取り込みがあります。ある時、気がおかしく
なった住人がいて、とんでもない大変なことをしでかしてしまいました。
 屋敷を増改築する際に、道祖神が邪魔になり、なんと、石仏を井戸に投
げ込んでしまったようです。現代ならまだしも、普通の昔の人がそんなこ
とをするはずはありませんから、余程、狂った状態だったのでしょう。
 オマケに、その井戸は、その後、そのままの状態で埋められてしまいま
した。榎本君が、神仏の罰かも知れないと言っていましたが、正にその可
能性は大です。
「本体」を核とする結界内で、井戸の石仏が新たな強い核と化し、いわば、
二重ブラックホールを形成していることになります。
 例の少女は、これらの吸引にひっかかってしまった、もっと新しい一族
のひとりです。今から百数十年前のものだと思われます。母親が怨霊にや
られたため、苦しい目にあったようです。病気になり、他の場所で亡くな
りましたが、念だけはここに残りました。例の猫は、その娘が可愛がって
いた猫です。
132: 2018/02/09(金) 18:55:17 ID:??? AAS
ずれにしても、浄化できるような代物ではありません。1日も早く、
転居すべきです。私は、電話で馬場君にその旨を伝えました。
 しかし彼等は、転居の際に持ち金を使い果たしたらしく、すぐには越せ
ない、とのこと。
 彼等も、重なる不穏な現象に嫌気がさしていたが、お祓いなどでおさま
るのならば、、、、と思って私に相談をもちかけたもようです。
 私が、、、
−− だめだ、、。
と告げると、
−− そうか、やっぱりね、、、。
 と納得し、出来るだけ頑張ってバイトをして金を貯め、急いで転居する
ことを約束してくれました。
 その後、2ヵ月ほどで、彼等は転居に至りますが、その間に随分と失う
ものがありました。霊障が原因の、人間関係のもつれです。
 さて、私たちの方ですが、やはり霊障を免れることは出来ませんでした。
133: 2018/02/09(金) 18:56:08 ID:??? AAS
翌日の晩、榎本君から連絡がありました。次の様な内容です。
   あの後、バイト先へ行くと、、、、師匠が彼の顔を見るなり、、
  −− どこ行ってきたの!
  ときつい口調で言った。そして、彼を本堂へ連れて行くと、、
  −− 祓うから、そこへ座って。
     自分の背後は見えにくいものだからなぁ。
  といって、除霊をしてくれた。
   浮遊霊がついてくることはよくあるが、普通は寺に居るうちに自然
  に落ちてしまう。
   わざわざ祓ってくれるのは、めずらしいことである。
 その後、、、
−− かなり危ないことに関わってるね。
   やめなさい、、。
と言うので、預っていた写真をみせ、知っていることを話した。
 師匠の鑑定の結果は、、、
134: 2018/02/09(金) 18:56:41 ID:??? AA×

135: 2018/02/09(金) 18:57:56 ID:??? AAS
榎本君は、この他にも、自分の考えなどを教えてくれました。
 この内容は茅野君にも伝えました。そして、もう行くのはよそう、、、
という話になったのですが、、、実際には、問題が持ち上がり、1週間後、
もう一度だけ足を運ぶことになります。
 それはさておき、、、しばらくは、悪影響が続きました。
 私の自宅で最も頻繁だったのは、弟の部屋です。
 誰も居ないはずなのに、人の気配がする。ぼそぼそと話し声が聞こえた
こともあります。何等かの関連がある浮遊霊のようでした。
 電灯をつけたり、「帰れ」と念じたりするとすぐに消えました。週に1、
2度そんなことがありました。
 また、私が行(読経)をしていると、背後に気配がする、、、。しかも
鳥肌が立つような気配がする、、ということが数回ありました。
136: 2018/02/09(金) 18:58:23 ID:??? AAS
 これは「本体」(親玉)でなく、付属霊(手下)のようです。気合いを
入れて行を続けるとその内に消えました。
 お帰り願っただけで、決して浄化しようとしたわけではありません。こ
の様な付属霊だけなら、なんとかなるのですが、
 手を出すと芋蔓式に出てきますから、いずれ「本体」と接触しかねませ
ん。浄化などとんでもないことです。
 悪影響は茅野君にも及びました。
 彼が仕事から帰って、うとうとしていると、自分が畳の上に座っている
感じがしたそうです。いやーーな感じだと思った時、周りの様子が見えて
きました。
 どうも馬場君が語った夢の中に出てくる、あの座敷のようです。
 茅野君は、少女が現れ、やがて恐ろしい母親が出てくることを予想しま
した。
 ところが、、、、その気配はありません。これは夢だから覚めなくては、、
しばらく、そう考えているうち、、、。
 ついに、、、座敷の奥の方から、近付いてくる足音が聞こえてきました。
般若面の母親か、、、。彼は筆舌し難い恐怖感を覚えたそうです。
 しかし、、、。
 現れたのは母親ではありませんでした。
 「・・・・!」
 この時点で、茅野君は「それ」が「本体」であることを知りませんでし
た。でも彼は見てしまったのです。「それ」を、、、。
 それは「それ」はだんだん近付いてきました。
 彼は恐ろしさのあまり、
 「神よ仏よ、、、、、
 、、、、、、、、、お爺ちゃん!」
と助けを請いました。
 「うわっ・・・・!」
 危機一髪、祈りは通じたようです。彼はなんとか夢から覚めることがで
きました。
137: 2018/02/09(金) 18:58:55 ID:??? AAS
茅野君はすぐに私に連絡をくれました。
 聞いてみると、、。
 彼が話す、特に「本体」の描写は、私が想像していたものよりリアルで
した。
(その描写については、記述を控えます。ご容赦ください>ALL)
 私が、、、
−− 「それ」が「本体」だよ。
 と伝えると、彼は、、
−− げ! 例の斬りかかってくるヤツ? マジかよ〜。
と、しばらく絶句してしまいました。
 でも有難いことに、彼がこの夢を見たのはこれっきりです。
 私の見解と茅野君の描写を合せると、、、、。
 オソロシイ、、、今でも、思いだしたくないくらいです。
(実は、、私自身が書くのを嫌がっているのです、、、m(_ _;)m )
138: 2018/02/09(金) 18:59:22 ID:??? AAS
影響は、身体にも現れました。
 私自身では、妙に肩が重い、指先が痺れる、などの症状がでました。も
ちろん、透き通った「お客さん」がその原因です。
 普段なら、弾き飛ばすし、乗ってきても振り落してしまうのですが、仕
事帰りに電車で居眠をしていたり、疲れてうとうとしている時を狙ってく
るので、つい背負ってしまいました。
 このタイプは浮遊霊ばかりなので、落とすのは簡単、、、とは言っても、
落とすまでは、吐き気を伴った肩こりに悩まされます。
 この肩こりがもとで、体調を崩してしまうと、ヤツらの思う壷ですから、
健康管理には妙に神経質になってしまいました。
 また、めったに遭わない金縛りにも、その当時だけは続けて2、3度見
舞われました。
 弟の大輔には、昔痛めた腰の傷みが復活しました。10年以上前の症状
の再発です。
 彼には元々ある因縁があり、その影響で腰痛を患ったのですが、ヤツら
はそこにつけこんできました。
 弱点をつつき回すのは、ヤツらの常套手段です。
 腰が痛いと言う大輔をうつ伏せに寝かせ、腰を診ると、そこだけが吸熱
されていました。
「お客さん」を祓い落とし、気の通りを促すと、傷みが消える。数日する
とまた痛みだすので、自宅へ戻って、私に気の流通を修復させる。
 つまり、しばらくは痛んだり直ったりの繰り返しでした。
 これは、皆があの土地と縁を切るまで続きました。
 しかしながら彼は、そのことをきっかけにして、自分の弱点と因縁をはっ
きり認識したようです。
 それ以来、彼はたいへん謙虚なものの考え方をするようになりました。
139: 2018/02/09(金) 18:59:51 ID:??? AAS
さて、茅野君ですが、、、。
 怖い思いをしたわりには、影響が最も軽かったようです。軽い肩こりと
鼻づまりで済みました。
 彼には強い守護の力が働いているためです。
 で、、最後のお呼出、、、。
 馬場君宅へ2回目に行った1週間後のことです。私の自宅へ茅野君が寄っ
ている時に、大輔が榎本君を連れて帰宅しました。
 当然、榎本君を囲んだ、「お化け屋敷からの撤退」という臨時作戦会議
になりました。
 結論は、
「影響下から離脱したら、綺麗さっぱり縁を祓い落とす」ということです。
 そして、もう関わらないぞ、、、と決心した時、、、電話が、、、鳴り
ました、、。
 馬場君からの連絡でした。
−− 状況が悪化したのですぐに来てくれないか。
   家の中の様子も不穏だし、バンドが分裂の危機にあるんだ。
とのこと。
 もちろん、断るつもりでしたが、、、馬場君の頼みは強く、、つまり、
断り切れず、、、茅野君と私の二人で出かけることになりました。
 大輔と榎本君は「何かの時」に備えて待機です。
140: 2018/02/09(金) 19:00:20 ID:??? AA×

141: 2018/02/09(金) 19:00:49 ID:??? AAS
− こりゃぁ、あの土地に呼び寄せられてるな。おいで〜〜、おいで〜
  〜って、手で招いてるみたいだな。
   たぶん馬場君も魅いられていて、俺たちを引き摺り込む手先になっ
  てるんだよ。
   何が危ないかって、、、そりゃぁ最も用心が必要なのは、行き帰り
  の車の運転だな。簡単に体を切り刻むとしたら、交通事故がいちばん
  手っ取り早い、、、、。
 そう話しながら、私は安全運転に集中しました。
 助手席の茅野君も真顔です。ときどき助言をしたりして、彼自身もハン
ドルを握っているつもりで注意を払ってくれました。
 馬場君宅に近付くにつれ、緊張感が高まりました。茅野君も同感のよう
です。彼の言葉を借りると、
−− 敵陣深く乗込んで行く、、てぇのは、映画だとわくわくするんだが、、。
  違うんだよなぁ。
   背筋がぞくぞくするのは同じなんだが、緊張感がすごいね。 神経
  がバリバリに張りつめてる。
   ずっと、鳥肌が立ちっぱなしだよ。
といった感じでした。
 そして、もう2・3分で到着、、、というところで、、、、通行止。工
事中につき迂回せよ、、とのこと。
−− ありゃぁ。よりにもよって、こういう時に工事しなくても、、、。
 茅野君は不平をいいましたが、こういう時にこそ、こういった障害が出
てくるものなのです。
−− コの字型の迂回路が書いてあるよ。注意して行こう。
 私は矢印のとおり、ハンドルを右に切りました。
 順路に従って進むと、前方に交差点。迂回路を示した地図にあったとお
り、左折。
 その先をもう一度左折すれば、いずれ、もとの道と交差するはずです。
 300mほど進むと、舗装が跡切れ、砂利道になりました。
−− あれぇーー。やばいかな。
 私は警戒しました。
 しかし、少し行くと、また舗装路に戻りました。
 で、、、ほっとして前方を見ると、、、、、路肩に白い車が止っていま
す。
142: 2018/02/09(金) 19:01:40 ID:??? AAS
嫌な感じがしたので、私はスピードを落とし徐行しました。
 嫌な感じはさらに増しました。
−− 何か違うな、戻ろうか、、、。
 私がそう言うと、茅野君も同意しました。
 道幅が狭いので、Uターン出来る場所を探すと、、、、。前方のその白
い車の先は、少し広くなっているようです。
 私はそのまま車をすすめ、白い車に4・5mの所まで近付きました。そ
して、ライトを上向きにして、、、車を照しだしました。廃車のようです。
 フロントグラスが割れ、車体には蔦が絡んでいます。
 そのとき、、、、背筋をぞーーっと冷たいものが走りました。
−−これは!
 近付かない方が良いようです。私がブレーキを踏もうと思った瞬間、茅
野君が、
−− うわっ、ダメ! 止って! 戻ろっ!
と叫びました。
 茅野君も同じものを感じたようです。
143: 2018/02/09(金) 19:02:12 ID:??? AA×

144: 2018/02/09(金) 19:02:45 ID:??? AA×

145: 2018/02/09(金) 19:03:16 ID:??? AA×

146: 2018/02/09(金) 19:03:46 ID:??? AA×

147: 2018/02/09(金) 19:05:04 ID:??? AA×

148: 2018/02/09(金) 19:05:38 ID:??? AAS
この話の読後、よく周囲で「浮遊霊」が動くことがります。
 ですが、それは大方この話とは関連がないものです。
 意識を「相手」ではなく自分自身に向ければ、簡単に切れます。
 言い方を変えれば「気にしなければ消える」ということです。
 しかしながら、一応気の弱い方のために、、、オマジナイを、、。
 自分の気力を強める効果があります。
 次の言葉を3回唱えるか、心の中で強く念じてください。
 「ギャーテイ、ギャーテイ、ハーラーギャーテイ、
  ハラソーギャーテイ、ボージーソワカー」
149: 2018/02/09(金) 19:07:36 ID:??? AAS
5年前、私が中学だった頃、一人の友達を亡くしま
した。

表向きの原因は精神病でしたが、実際はある奴等に
憑依されたからです。

私にとっては忘れてしまいたい記憶の一つですが、
先日古い友人と話す機会があり、あのときのことを
まざまざと思い出してしまいました。
ここで、文章にすることで少し客観的になり恐怖を
忘れられると思いますので、綴ります。

私たち、(A・B・C・D・私)は、皆家業を継ぐ
ことになっていて、高校受験組を横目に暇を持て余
していました。

学校も、私たちがサボったりするのは、受験組の邪
魔にならなくていいと考えていたので、体育祭後は
朝学校に出て来さえすれば後は抜け出しても滅多に
怒られることはありませんでした。

ある日、友人A&Bが、近所の屋敷の話を聞いてき
ました。改築したばかりの家が、持ち主が首を吊っ
て自殺して一家は離散、空き家になってるというの
です。
150: 2018/02/09(金) 19:08:06 ID:??? AAS
サボった後のたまり場の確保に苦労していた私たち
は、そこなら酒タバコが思う存分できると考え、翌
日すぐに昼から学校を抜けて行きました。

外から様子のわからないような、とても立派なお屋
敷で、こんなところに入っていいのか、少しびびり
ましたが、ABは「大丈夫」を連発しながらどんど
ん中に入って行きます。

既に調べを付けていたのか、勝手口が空いていまし
た。書斎のような所に入り、窓から顔を出さないよ
うにして、こそこそ酒盛りを始めました。

でも大声が出せないのですぐに飽きてきて、5人で
家捜しを始めました。すぐCが「あれ何や」と、今
いる部屋の壁の上の方に気が付きました。

壁の上部に、学校の音楽室や体育館の放送室のよう
な感じの小さな窓が二つついているのです。「こっ
ちも部屋か」よく見ると壁のこちら側にはドアがあ
って、ドアは、こちら側からは本棚で塞がれていま
した。肩車すると、左上の方の窓は手で開きました。

今思うと、その窓から若干悪臭が漂っていることに
そのとき疑問を持つべきでした。
151: 2018/02/09(金) 19:08:37 ID:??? AAS
それでもそのときの、こっそり酒を飲みたいという
願望には勝てず、無理矢理窓から部屋に入りました。
部屋はカビホコリと饐えたような臭いが漂っていま
す。雨漏りしているのかじめっとしていました。

部屋は音楽室と言えるようなものではありませんで
したが、壁に手作りで防音材のようなものが貼って
あり、その上から壁紙が貼ってあることはわかりま
した。湿気で壁紙はカピカピになっていました。

部屋の中はとりたてて調度品もなく、質素なつくり
でしたが、小さな机が隅に置かれており、その上に、
真っ黒に塗りつぶされた写真が、大きな枠の写真入
れに入ってました。

「なんやこれ、気持ち悪い」と言って友人Aが写真
入れを手にとって、持ち上げた瞬間、額裏から一枚
の紙が落ち、その中から束になった髪の毛がバサバ
サ出てきました。紙は御札でした。

みんな、ヤバと思って声も出せませんでした。
顔面蒼白のAを見てBが急いで出ようと言い、逃げ
るようにBが窓によじ登ったとき、そっちの壁紙全
部がフワッとはがれました。
152
(1): 2018/02/09(金) 19:09:37 ID:??? AAS
部屋は音楽室と言えるようなものではありませんで
したが、壁に手作りで防音材のようなものが貼って
あり、その上から壁紙が貼ってあることはわかりま
した。湿気で壁紙はカピカピになっていました。

部屋の中はとりたてて調度品もなく、質素なつくり
でしたが、小さな机が隅に置かれており、その上に、
真っ黒に塗りつぶされた写真が、大きな枠の写真入
れに入ってました。

「なんやこれ、気持ち悪い」と言って友人Aが写真
入れを手にとって、持ち上げた瞬間、額裏から一枚
の紙が落ち、その中から束になった髪の毛がバサバ
サ出てきました。紙は御札でした。

みんな、ヤバと思って声も出せませんでした。
顔面蒼白のAを見てBが急いで出ようと言い、逃げ
るようにBが窓によじ登ったとき、そっちの壁紙全
部がフワッとはがれました。

写真の裏から出てきたのと同じ御札が、壁一面に貼
ってありました。「何やこれ」酒に弱いCはその場
でウッと反吐しそうになりました。「やばいてやば
いて」「吐いてる場合か急げ」

よじのぼるBの尻を私とDでぐいぐい押し上げまし
た。何がなんだかわけがわかりませんでした。後ろ
ではだれかが「いーーー、いーーー」と声を出して
います。きっとAです。祟られたのです。恐ろしく
て振り返ることもできませんでした。無我夢中でよ
じのぼって、反対側の部屋に飛び降りました。

Dも出てきて、部屋側から鈍いCを引っ張り出そう
とすると、「イタイタ」Cが叫びます「引っ張んな
足!」部屋の向こうではAらしき声がわんわん変な
音で呻いています。Cはよほどすごい勢いでもがい
ているのか、Cの足がこっちの壁を蹴る音がずんず
んしました。
153: 2018/02/09(金) 19:10:39 ID:??? AAS
「B!かんぬっさん連れて来い!」後ろ向きにDが
叫びました。「なんかAに憑いとる、裏行って神社
のかんぬっさん連れて来いて!」

Bが縁側から裸足でダッシュしていき、私たちは窓
からCを引き抜きました。
「足!足!」「痛いか?」
「痛うはないけどなんか噛まれた」見るとCの靴下
のかかとの部分は丸ごと何かに食いつかれたように、
丸く歯形がついて唾液で濡れています。相変わらず
中からはAの声がしますが、怖くて私たちは窓から
中を見ることができませんでした。「あいつ俺に祟
らんかなぁ」「祟るてなんやAはまだ生きとるんぞ」
「出てくるときめちゃくちゃ蹴ってきた」

「しらー!」縁側からトレーナー姿の神主さんが真
青な顔して入ってきました。「ぬしら何か! 何しよ
るんか! 馬鹿者が!」一緒に入ってきたBはもう
涙と鼻水でぐじょぐじょの顔になっていました。
「ええからお前らは帰れ、こっちから出て神社の裏
から社務所入ってヨリエさんに見てもらえ、あとお
い!」といきなり私を捕まえ、後ろ手にひねり上げ
られました。後ろで何かザキっと音がしました。
「よし行け」そのままドンと背中を押されて私たち
は、わけのわからないまま走りました。
154: 2018/02/09(金) 19:11:15 ID:??? AAS
それから裏の山に上がって、神社の社務所に行くと、
中年の小さいおばさんが、白い服を着て待っていま
した。めちゃめちゃ怒られたような気もしますが、
それから後は逃げた安堵感でよく覚えていません。

それから、Aが学校に来なくなりました。私の家の
親が神社から呼ばれたことも何回かありましたが、
詳しい話は何もしてくれませんでした。ただ山の裏
には絶対行くなとは、言われました。

私たちも、あんな恐ろしい目に遭ったので、山など
行くはずもなく、学校の中でも小さくなって過ごし
ていました。期末試験が終わった日、生活指導の先
生から呼ばれました。今までの積み重ねまとめて大
目玉かな、殴られるなこら、と覚悟して進路室に行
くと、私の他にもBとDが座っています。神主さん
も来ていました。生活指導の先生などいません。私
が入ってくるなり神主さんが言いました。

「あんなぁ、Cが死んだんよ」

信じられませんでした。Cが昨日学校に来ていなか
ったこともそのとき知りました。「学校さぼって、
こっちに括っとるAの様子を見にきよったんよ。病
院の見舞いじゃないとやけん危ないってわかりそう
なもんやけどね。裏の格子から座敷のぞいた瞬間に
ものすごい声出して、倒れよった。駆けつけたとき
には白目むいて虫螺の息だった」

Cが死んだのにそんな言い方ないだろうと思ってち
ょっと口答えしそうになりましたが、神主さんは真
剣な目で私たちの方を見ていました。「ええか、A
はもうおらんと思え。Cのことも絶対今から忘れろ。
アレは目が見えんけん、自分の事を知らん奴の所に
は憑きには来ん。アレのことを覚えとる奴がおった
ら、何年かかってもアレはそいつのところに来る。
来たら憑かれて死ぬんぞ。
それと後ろ髪は伸ばすなよ。もしアレに会って逃げ
たとき、アレは最初に髪を引っ張るけんな」
155: 2018/02/09(金) 19:11:50 ID:??? AAS
それだけ聞かされると、私たちは重い気持ちで進路
室を出ました。

あのとき神主さんは私の伸ばしていた後ろ毛をハサ
ミで切ったのです。何かのまじない程度に思ってい
ましたが、まじないどころではありませんでした。
帰るその足で床屋に行き、丸坊主にしてもらいまし
た。
156: 2018/02/09(金) 19:12:35 ID:??? AAS
卒業して家業を継ぐという話は、その時から諦めな
ければいけませんでした。その後私たちはバラバラ
の県で進路につき、絶対に顔を合わせないようにし
よう、もし会っても他人のふりをすることにしなけ
ればなりませんでした。

私は、1年遅れて隣県の高校に入ることができ、過
去を忘れて自分の生活に没頭しました。髪は短く刈
りました。しかし、床屋で「坊主」を頼むたび、私
は神主さんの話を思い出していました。今日来るか、
明日来るか、と思いながら、長い3年が過ぎました。

その後、さらに浪人して、他県の大学に入ることが
できました。しかし、少し気を許して盆に帰省した
のがいけませんでした。もともと私はおじいちゃん
子で、祖父はその年の正月に亡くなっていました。
急のことだったのですが、せめて初盆くらいは帰っ
てこんか、と、電話で両親も言っていました。それ
がいけませんでした。
157: 2018/02/09(金) 19:13:11 ID:??? AAS
の売店で新聞を買おうと寄ったのですが、中学時
代の彼女が売り子でした。彼女は私を見るなりボロ
ボロと泣き出して、BとDがそれぞれ死んだことを
まくし立てました。

Bは卒業後まもなく、下宿の自室に閉じこもって首
をくくったそうです。部屋は雨戸とカーテンが閉め
られ、部屋じゅうの扉という扉を封印し、さらに自
分の髪の毛をその上から一本一本几帳面に張り付け
ていたということでした。鑞で自分の耳と瞼に封を
しようとした痕があったが、最後までそれをやらず
に自害したという話でした。

Dは17の夏に四国まで逃げたそうですが、松山の
近郊の町で、パンツ1枚でケタケタ笑いながら歩い
ているのを見つかったそうです。Dの後頭部は烏が
むしったように髪の毛が抜かれていました。Dの瞼
は、閉じるのではなく、絶対閉じないようにと自ら
ナイフで切り取ろうとした痕があったそうです。

このときほど中学時代の人間関係を呪ったことはあ
りません。

BとDの末路など、今の私にはどうでもいい話でし
た。つまり、アレを覚えているのは私一人しか残っ
ていないと、気づかされてしまったのです。
158: 2018/02/09(金) 19:13:41 ID:??? AAS
が強く締め付けられるような感覚で家に帰り着く
と、家には誰もいませんでした。後で知ったことで
すが、私の地方は忌廻しと云って、特に強い忌み事
のあった家は、本家であっても初盆を奈良の寺で行
うという風習があったのです。

私は連れてこられたのでした。
159: 2018/02/09(金) 19:14:18 ID:??? AAS
それから3日、私は9度以上の熱が続き、実家で寝
込まなければなりませんでした。このとき、私は死
を覚悟しました。仏間に布団を敷き、なるだけ白い
服を着て、水を飲みながら寝ていました。

3日目の夜明けの晩、夢にAが立ちました。Aは骨
と皮の姿になり、黒ずんで、白目でした。
「お前一人やな」「うん」
「お前もこっち来てくれよ」「いやじゃ」
「Cが会いたがっとるぞ」
「いやじゃ」
「おまえ来んとCは毎日リンチじゃ。逆さ吊りで口
に靴下詰めて蹴り上げられよるぞ、かわいそうやろ」
「うそつけ。地獄がそんな甘いわけないやろ」
「ははは地獄か地獄ちゅうのはなぁ」

そこで目を覚ましました。自分の息の音で喉がヒイ
ヒイ音を立てていました。枕元を見ると、祖父の位
牌にヒビが入っていました。
160: 2018/02/09(金) 19:14:44 ID:??? AAS
は、考えました。アレの話を私と同じように多く
の人に話せば、アレが私を探し当て、私が憑依され
る確率は下がるのではないか。

ここまでの長文たいへん失礼しましたが、おおざっ
ぱな書き方では読んだ方の記憶に残らないと思った
のです。

読んだ方は、申し訳ないのですが犬に噛まれたとで
も思ってください。ご自分の生存確率を上げたけれ
ばこの文章を少しでも多くの方の目に晒すことをお
すすめします。
161: 2018/02/09(金) 21:54:23 ID:??? AAS
旦那には、2歳下と12歳下2人の妹がいる。
旦那は典型的なおっとり長男。
2歳下のコトメは高校在学中に喫煙で停学喰らったり、
高卒で地元に就職後は車で田んぼに背面ダイブしたりと、
正直お近づきになりたくないタイプ。
12歳下の義妹は、普通学級か特殊学級かで揉めたことがあるという、
知的には微妙なラインで友達ゼロだけれど真面目な子。
コトメは昔から義妹を馬鹿にしていて、苛めていたらしい。
&#65532;
遠距離だった私たち夫婦が地元に戻ったのと入れ替わるように、
コトメが地元を離れた。
年に1回帰省するかしないかという状態になったが、
その帰省のたびに義妹をヒキコモリだのパラサイトだのと詰っていた。
言い方はともかく、義妹が無職なのは事実だからと義両親は強くは諌めずにいた。

そして○年前、義妹がついにアルバイトを始めた。
短時間の清掃のバイト、一月せいぜい2〜3万というものだったけれど、
最初の一歩ということで義両親も私たち夫婦も喜んだ。
なのにコトメは「くだらない、アンタみたいなアホにお似合いだ」などと
義妹を罵倒しまくって泣くまで追い詰めた。
これには流石に義両親と旦那が激怒して、
コトメに二度と帰って来るなと怒鳴って追い出した。
この頃にはコトメは結婚していて娘もいたんだけど、
入学祝などは送るけど没交渉になった。
162: 2018/02/09(金) 21:55:01 ID:??? AAS
その後、義妹は徐々に仕事に慣れて「もっと働きたい」と言い出し、
やはり清掃だけれどもっと長時間のバイトに転職。
バイト仲間と仲良くなって食事に出かけたり、
普通の若い娘らしくなってきたようだと思っていたら。

義妹の妊娠が判明した。

義妹本人がなかなか妊娠に気づかず、気づいても家族に相談もできずにいて
義母が気づいたときには産むしかない状態。
相手はバイト仲間だったが、義妹との関係を否定してバックレ。
しかもこのバイト仲間は、コトメの幼馴染で「昔一緒にヤンチャしたダチ」
義妹が知的に微妙なことは良く知っていて、
義妹の転職にも関わっていたそうで、もしかしたら最初から・・・とまで
私たち夫婦は疑った。
が、証拠はなにもないし、義両親は責任取って結婚するとか言われても
お断りだとブチ切れ。
義妹本人は恋愛感情以前の状態で、弄ばれたという自覚もないので
ある意味幸せではあったかもしれない。

義妹の出産まで、義両親と私たち夫婦、果ては私の両親夫婦まで加わって
何度も話し合い、子どもは私たち夫婦の養子にすることにした。
もともと、義妹は結婚しない可能性が高いだろうから、
義両親亡き後は私たち夫婦が義妹の親代わりになる覚悟はしていたので、
なら義妹の子も私たちが親代わりになろう、とあまり抵抗はなかった。

義妹は無事女児を出産し、義両親・私たち夫婦・息子2人で大フィーバー。
多少変則的ではあるけれど、それなりにうまく行っていたと思う。

なのに今度は、事故が起きた。
義妹が巻き込まれて亡くなってしまった。
163: 2018/02/09(金) 21:55:53 ID:??? AAS
突然すぎて呆然としてしまう感じで、義両親も泣くこともできない様子だった。
そこへ数年ぶりに現れたコトメ、弔問客もいるのに義妹(遺影)を罵倒。
カッとなって、抱いていた娘を長男に渡してコトメをビンタしてやろうとしたら、
隣にいた長男がいなくなってた。
!?となって見回すと、スローモーションな感じで、
仁王だちしてたコトメにまず義母がビンタするのが見えた。
よろめいたところを義父が殴り飛ばし、吹っ飛んだコトメの胸倉をつかんで
引きずり起こした旦那がも一度ビンタ(拳は自制したとのこと)。
へたり込んだコトメに駆け寄った長男次男が、服やら腕やら引っ張って
「帰れ! 帰れ!」の大合唱。
義母は号泣、義父も旦那も涙ぐんでたし、息子たちも私も泣いた。
コトメ娘も泣き出し、固まってたコトメ旦那が我に返って、
「すみませんでした。帰ります」と土下座してコトメを引きずるように出て行った。

弔問客の誰も、何も言わずにコトメたちが出て行くのを見送っていた。
雰囲気はおかしかったかもしれないけど、通夜・葬儀自体は滞りなく終わった。
その後、もともと疎遠だったコトメ一家とは絶縁状態だったのだけれど、
しばらく前にコトメ旦那実家経由で連絡が来た。
海を挟んで飛行機の距離にあるコトメ旦那実家地方への転勤が決まったそうだ。
これで不意打ちされることはまず無くなったので、
平穏が訪れたと信じて祈念カキコ。
164: 2018/02/10(土) 18:01:09 ID:??? AAS
うちの嫁さん、事情があってアイパッチが手放せない。
特に夏場はアイパッチの糊や、布キットが汗でだめになりやすいので消費量が増え
かつ今年は親戚が来るので、途中で切らさない様ドラッグストアに買いに行った時の事。
他にも色々買い足し、サッカー台で詰めていたら、いきなり嫁さんの手を掴む手が伸びて来た。
見てみると、未就学位の子ども連れオババン。
なんかナチュラルに袋からアイパッチを掴んで行こうとする。
「ちょうどよかったわー、うちの王子、ちょっと斜視みたいだし、これいただいてくわ。
あなたもう大人なんだし、斜視なんか治らないから王子に献上なさい。
その方がパッチも喜ぶし、あなたも王子にけん・・・」
言い終わらないうちに嫁のエルボーがクレママの手首にヒット
ギャッと悲鳴を挙げ、大げさにうずくまるクレママ。

「視覚障害者の装具を盗まないでー!」
と大声をあげ、俺が買い物袋をキープしているうちに店員さんいらっしゃい。
クレママはあいつらが私の買い物を強盗した!とわめいていたが
レシートなし、買い物の中身も言えない
更にレジ打ってくれた店員さんのコンボで撃沈
とりあえずお店に処分を任せ、30分は出すなと伝え、げん直しに遊んで帰って来た。

だがクレママさん
あんたの王子の腐った魚みたいな目は斜視じゃないと思う。
あんたの所業に呆れ、魂ぬけてんだから、アイパッチの前に心のケアしてやれよ
165: 2018/02/10(土) 22:28:48 ID:??? AAS
知り合いの夫婦(40代)にダウン症の子供がいるけど、一切検査しないで産んでるよ。
不妊症で長年治療してやっとできた子だからどんな子でも受け入れるって。
そういう人もいるし、20代で産んだらダウン症だった。
20代でダウン症生まれるはずないから産院ですり替えられたと
大騒ぎして産院を訴えようとした母親も知ってる。
ちなみにそれは私の弟嫁だ!
166: 2018/02/10(土) 22:30:27 ID:??? AAS
今更ですが、弟嫁どこでも相手にされずに鬱ぽくなって育児放棄。
慌てて弟嫁母召喚。ずっと弟嫁母が通院させたりしてた。
先天性心疾患と内臓疾患と斜視がある結構重度。
手術のため入院を結構してたので、
お見舞いに行くと付添は弟嫁母と未婚で弟嫁実家に住んでる実姉さん。
この二人がメインで子育てしてる感じだった。
弟嫁はその間にちゃっかり妊娠して子供を年子で産んだよ。
これは一人じゃ産めないから弟が実家に呼ばれて
上の子が入退院繰り返してるのに、何考えてるんだと叱れてた。
家の親自身も病気があって入退院してたから、
子供の養育の補助や入院の付添はできないからと弟嫁母にお金渡してた。
親の方は私がみてたから弟は見舞いに来るぐらいで一切なんにもしてない。
下の子は健常で見た目も可愛い女の子。
弟嫁夢中で早期教育とかで英語やピアノ習わせて、いつも連れて歩いてる。
167: 2018/02/10(土) 22:31:33 ID:??? AAS
上の子は手術が全て終わっているので、弟嫁母と実姉は実家に戻ってます。
というか実姉が婿を取って同居した。
その時に「婿に来て貰ったからにはもう下の娘(妹)の世話はできないから。」
と宣言されたと弟嫁が家に来て愚痴ってた。
我が家は親が両方病気なので私達家族が同居してるし、
父の方がちょっともう危ないから金銭的な補助はもうしてない。
それも弟嫁は不満みたいだ。
結局上の子は小学生だけど、
ヘルパーとかボランティアを一杯使って支援学校に通ってるよ。
弟嫁も飢えさせるようなことはしないけど
連れ歩いたりお金掛けるのは下の子と決めているみたい。
下の子が上の子をどうおもっているかはわからないけど
上の子は下の子を構いたがると、
犬でも追っ払うように弟嫁が叱りつけるのを見たことがあるよ。
168: 2018/02/12(月) 12:34:14 ID:??? AAS
これは私が祖母に聞かされた昔話で、母が田舎にいた頃に、母の祖父(曾祖父?)に聞いたお話です。

母は中国地方にある小さな村で生まれ育ったのですが、
その村の裏の山には主(土地神)がいて、村人は年に数回お供えをしていたそうです。
そのお供えには、村の男が二人で向かうのですが、山へ入る前に、
『○○○○(むにゃむにゃ〜と母は言ってました)申すか?申さぬか?』
『申す!』
と、おまじない(?)みたいな掛け合いをしていくらしいです。

ちなみに、山の主とは猿の妖怪(老猿?)で、目が合うと襲い掛かってくるそうです。
(普通の猿でも、目が合えば襲い掛かってきそうですがw)
万が一山で主に遭遇した時には、
目を合わせずに『申す!』と言うと、退散していくとの言い伝えがあるそうです。
妖怪は自分の正体がばれると力を失うらしいく、
申(猿)を『申す』に変えて呼んでいたのではないかと、母は言ってました。(お前は猿だ!って意味なのかな)

その村には、別の村から嫁にきた女が一人居ました。
ある日、その女が行方不明になったそうです。
村中でその女を捜索したところ、山のふもとで見つかりました。
女は体中に引っかき傷を負っていて、髪の毛は毟り取られ、
片目は潰れ、もう一方の目もえぐられていたらしいです。
村の老人はそれを見て、山の主さんと目を合わせてしまい、襲われたんだろうと言いました。
村人達は昔から山の恐ろしさを教えられているので、迂闊に山に入ったりはしなかったらしいのですが、
その女は好奇心が勝ってしまったのでしょう。
169: 2018/02/12(月) 12:34:49 ID:??? AAS
女はなんとか一命は取り留めたそうですが、
よほど怖かったのか、意識を取り戻した時、うわ言のように「申す…もうす…」と言っていたそうです。
(おまじないは効かなかったのでしょうか?)
恐怖のあまり気が触れたのか、それ以来、その女の前で山の主の話をすると、
狂ったように「申す!申す!」と繰り返すようになってしまったそうです。

ところが、村の子供達はそれを面白がり、女の旦那が仕事に出ている間にその女のところへ行き、
「やまぬしさん!やまぬしさん!」と、面白がって脅かしていたそうです。
その心労に絶えかねたのか、女はついには首を吊って自殺してしまったそうなのですが…

村に異変が起き始めたのは、それからしばらくした頃だそうです。
村に女の霊が現れるようになったそうで、
驚いて声を出したり物音を立てたりすると、髪をつかまれ、目玉を潰された後に殺される。
静かにしていれば何もしてこないそうなのですが、
両目の潰れた女の霊のあまりの恐ろしさに、発狂してしまう者も居たそうです。

恐れおののいた村人は、女の怒りを鎮める為に、
山の反対側の村はずれに社を建て、村人全員の髪の毛と一緒に祀ったということでした。

この話を聞いた私は、母におまじないを聞こうとしましたが、母の祖父が、
「このまじないを知ってる奴の所にも、女は現れる。
 社のある村の中に居れば、滅多なことは無いが、
 女のお前は、嫁入りして村を出ていくだろうから、知らない方が良い」
と、教えてくれなかったそうです。
170: 2018/02/12(月) 12:39:02 ID:??? AAS
ある友人の話。

つい先日彼はあるHPで

「このフラッシュをみるとそこに出てくる女の子が3日以内にやってくる」

と書いてあるのを見た。

人一倍怖がりの彼だが人の2倍の怖いもの見たさが勝ち、それを見てしまう。

しかも夜中。

ビビった彼は私に電話をかけてきた。
&#65532;
内容を聞くと

「晶子ちゃんという女の子を変質者が拾ってきて暴行を加える、
 という活字が流れ、その背景で着物を着た晶子ちゃんの顔が歪む」

というものだそうだ。

すぐにピンと来た。

知っている人も多いと思うがそれは別のHPで紹介されているもののパクリ。

私は彼にそれを伝え、
そういう悪質な謂れのあるものではないと諭すと一応安心したようだ。

しかしあれは確かに不気味だ。

晶子ちゃんの顔は始めから奇形(ケロイド?)であり、

それが時々膨張したり縮んだりするのが意味不明で、
正直私もはじめて見た時は眠れなかった。
171: 2018/02/12(月) 12:39:52 ID:??? AAS
その3日後、彼が体験した不思議な話だ。
&#65532;
件のフラッシュを見てからの2日間はとくに何事もなく過ぎ、
3日目も晶子ちゃんのことなどすっかり忘れたまま過ぎようとしていた夜の10時。

2日目に徹夜していたため夕方から寝入っていた彼は
サークルの友人からの電話で起こされた。

眠かったがめったに電話なんか掛けてこない相手だったので、
仕方なく相手をしていると友人が急にこんなことを言い出した。

「・・・お前、女が来てるだろ?」

もちろんそんなことはないので否定すると、

「ウソつけ、いるんだろ?」

あまりにしつこいので何故だと問いただすと

「だって、後ろから女の声がするから」

彼は心臓に水が入ったような嫌な感じが走ったという。

友人は、じゃあテレビかなと合点して電話を切ったが、
彼は知っている。さっきまで寝ていたのだ、
テレビなんかついているはずがない。
172: 2018/02/12(月) 12:41:06 ID:??? AAS
とりあえず家(アパートだが)の戸締りを確認してベットに座ったが、
嫌な感じは晴れない。

忘れようとして忘れていた例のことを思い出してしまった。
&#65532;
あと2時間で3日目が終る。晶子ちゃんの表情のない顔が脳裏に浮ぶ。

あと2時間、本来ならビビリの彼は部屋のちょっとした物音などに
ビクビクしながら過ごさなくてはならなかったのだが、
幸か不幸かその時の彼はとにかく眠かった。

このまま頑張って酒でも飲んで起きていようかと思ったが、
12時を過ぎても怖いものは怖いので、
いっそ今から寝てしまおうと考えたのだ。

明かりを消し、頭から布団を被って、
お経(っぽいもの)を唱えているとあっさり眠ってしまったそうだ。

そして夢のようなものを見たような見ないような無覚醒の時間が過ぎ、
それは唐突に現れた。

暗闇の中、目の前に右目の飛び出した女の子の顔がぼやっと浮んでいたのだ。

どこからかアアアアアアと断続的な声が響き、ノイズのような音楽が聞こえた。

女の子の顔が破裂しそうに歪んだ時、彼は後ろにひっくり返った。

腰の痛みで意識が一瞬にはっきりして、この異常な事態を認識し始めた。

暗闇の中でパソコンのディスプレイだけが青く光っている。

彼はデスクに座りPCで晶子ちゃんのフラッシュを見ていたのだ。

ベットで眠っていたはずなのに。

時間は?と聞くと「夜中の3時だった」とのこと。なんとも不可解な話だ。
173: 2018/02/12(月) 12:56:45 ID:??? AAS
みみくい様

みみくい様の呼び出し方(自己責任)
・参加者は全員前の日に寺社・教会などに行ったり風呂に入ってはいけない。
・私語は厳禁
・呼び出し参加人数分の人形をセロハンテープで作る。
・意味不明な言葉を1分間しゃべり続ける。
・自分が喋った意味不明な言葉を紙に全て書く。
・人形と紙を口の中に入れる。
・人形を噛まない様に紙をよく噛む。
・紙と人形を口の中に入れたまま『みみくい様おいでください!』と全員で4度言う。
・紙を更に噛む(人形を噛んではダメ)。
174: 2018/02/15(木) 18:13:53 ID:??? AAS
これは俺が大学3年の時の話。
夏休みも間近にせまり、大学の仲間5人で海に旅行に行こうって計画を立てたんだ。

計画段階で、仲間の一人がどうせなら海でバイトしないかって言い出して、
俺も夏休みの予定なんて特になかったから二つ返事でOKを出した。
そのうち2人は、なにやらゼミの合宿があるらしいとかで、バイトはNGってことに。

結局、5人のうち3人が海でバイトすることにして、残り2人は旅行として俺達の働く
旅館に泊まりに来ればいいべって話になった。

それで、まずは肝心の働き場所を見つけるべく、3人で手分けして色々探してまわることにした。

ネットで探してたんだが、結構募集してるもんで、友達同士歓迎っていう文字も多かった。
俺達はそこから、ひとつの旅館を選択した。

もちろんナンパの名所といわれる海の近く。そこはぬかりない。

電話でバイトの申し込みをした訳だが、それはもうトントン拍子に話は進み、
途中で友達と2日間くらい合流したいという申し出も、
「その分いっぱい働いてもらうわよ」
という女将さんの一言で難なく決まった。

計画も大筋決まり、テンションの上がった俺達は、そのまま何故か健康ランドへ直行し、
その後友達の住むアパートに集まって、風呂上りのツルピカンの顔で、ナンパ成功時の行動などを綿密に打ち合わせた。

そして仲間うち3人(俺含む)が旅館へと旅立つ日がやってきた。
初めてのリゾートバイトな訳で、緊張と期待で結構わくわくしてる僕的な俺がいた。
175: 2018/02/15(木) 18:14:48 ID:??? AAS
旅館に到着すると、2階建ての結構広めの民宿だった。
一言で言うなら、田舎のばーちゃんち。
○○旅館とは書いてあるけど、まあ民宿だった。○○荘のほうがしっくりくるかんじ。

入り口から声をかけると、中から若い女の子が笑顔で出迎えてくれた。
ここでグッとテンションが上がる俺。

旅館の中は、客室が4部屋、みんなで食事する広間が1つ、従業員住み込み用の部屋が2つで計7つの部屋が
あると説明され、俺達ははじめ広間に通された。

しばらく待っていると、若い女の子が麦茶を持ってきてくれた。
名前は「美咲ちゃん」といって、この近くで育った女の子だった。

それと一緒に入ってきたのが女将さんの「真樹子さん」。
恰幅が良くて笑い声の大きな、すげーいい人。もう少し若かったら俺惚れてた。

あと旦那さんもいて、計6人でこの民宿を切り盛りしていくことになった。

ある程度自己紹介とかが済んで、女将さんが言った。
「客室はそこの右の廊下を突き当たって左右にあるからね。
そんであんたたちの寝泊りする部屋は、左の廊下の突き当たり。
あとは荷物置いてから説明するから、ひとまずゆっくりしてきな。」

ふと友達が疑問に思ったことを聞いた。(友達をA・Bってことにしとく)
A「2階じゃないんですか?客室って。」

すると女将さんは、笑顔で答えた。
「違うよ。2階は今使ってないんだよ」

俺達は、今はまだシーズンじゃないからかな?って思って特に気に留めてなかった。
そのうち開放するんだろ、くらいに思って。

部屋について荷物を下ろして、部屋から見える景色とか見てると、
本当に気が安らいだ。これからバイトで大変かもしれないけど、
こんないい場所でひと夏過ごせるのなら全然いいと思った。
ひと夏のあばんちゅーるも期待してたしね。

そうして俺達のバイト生活が始まった。

大変なことも大量にあったが、みんな良い人だから全然苦にならなかった。
やっぱ職場は人間関係ですな。
176: 2018/02/15(木) 18:16:53 ID:??? AAS
週間が過ぎたころ、友達の一人がこう言った。
A「なあ、俺達良いバイト先見つけたよな。」
B「ああ、しかもたんまり金はいるしな」

友達二人が話す中俺も、
俺「そーだな。でももーすぐシーズンだろ?忙しくなるな。」
A「そういえば、シーズンになったら2階は開放すんのか?」
B「しねーだろ。2階って女将さんたち住んでるんじゃないのか?」
俺とAは
A俺「え、そうなの?」と声を揃える。
B「いやわかんねーけど。でも最近女将さん、よく2階に飯持ってってないか?」
と友達が言った。

A「知らん」
俺「知らん」
Bは夕時、玄関前の掃き掃除を担当しているため、2階に上がる女将さんの姿を
よく見かけるのだという。
女将さんはお盆に飯を乗っけて、そそくさと2階へ続く階段に消えていくらしい。
その話を聞いた俺達は、
「へ〜」
「ふ〜ん」
みたいな感じで、別になんの違和感も抱いていなかった。
177: 2018/02/15(木) 18:17:09 ID:??? AAS
それから何日かしたある日、いつもどおり廊下の掃除をしていた俺なんだが、
見ちゃったんだ。客室からこっそり出てくる女将さんを。
女将さんは基本、部屋の掃除とかしないんだ。そうゆうのするのは全部美咲ちゃん。
だから余計に怪しかったのかもしれないけど。
はじめは目を疑ったんだが、やっぱり女将さんで、その日一日もんもんしたものを
抱えていた俺は、結局黙っていられなくて友達に話したんだ。
すると、Aが言ったんだよ、
A「それ、俺も見たことあるわ」
俺「おい、マジか。なんで言わなかったんだよ」
B「それ、俺ないわ」
俺「じゃー黙れ」
A「だってなんか用あるんだと思ってたし、それに、疑ってギクシャクすんの嫌じゃん」
俺「確かに」
俺達はそのとき、残り1ヶ月近くバイト期間があった訳で。
3人で、見てみぬふりをするか否かで話し合ったんだ。
そしたらBが
「じゃあ、女将さんの後ろつけりゃいいじゃん」
ていう提案をした。
A「つけるってなんだよ。この狭い旅館でつけるって現実的に考えてバレるだろ」
B「まーね」
俺「なんで言ったんだよ」
AB俺「・・・」
3人で考えても埒があかなかった。
来週には残りの2人がここに来ることになってるし、何事もなく過ごせば
楽しく過ごせるんじゃないかって思った。
だけど俺ら男だし。3人組みだし?ちょっと冒険心が働いて、「なにか不審なものを見たら報告する」ってことで
その晩は大人しく寝たわけ。
178: 2018/02/15(木) 18:18:15 ID:??? AAS
そしたら次の日の晩、Bがひとつ同じ部屋の中にいる俺達をわざとらしく招集。
お前が来いや!!と思ったが渋々Bのもとに集まる。

B「おれさ、女将さんがよく2階に上がるっていったじゃん?あれ、最後まで見届けたんだよ。
いつも女将さんが階段に入っていくところまでしか見てなかったんだけど、昨日はそのあと出てくるまで
待ってたんだよ」
B「そしたらさ、5分くらいで降りてきたんだ。」

A「そんで?」

B「女将さんていつも俺らと飯くってるよな?それなのに盆に飯のっけて2階に上がるってことは、
誰かが上に住んでるってことだろ?」

俺「まあ、そうなるよな・・・」

B「でも俺らは、そんな人見たこともないし、話すら聞いてない」

A「確かに怪しいけど、病人かなんかっていう線もあるよな」

B「そそ。俺もそれは思った。でも5分で飯完食するって、結構元気だよな?」

A「そこで決めるのはどうかと思うけどな」

B「でも怪しくないか?お前ら怪しいことは報告しろっていったじゃん?
だから報告した」

語尾がちょっと得意げになっていたので俺とAはイラっとしたが、そこは置いておいて、
確かに少し不気味だなって思った。
179: 2018/02/15(木) 18:19:00 ID:??? AAS
「2階にはなにがあるんだろう?」

みんなそんな想いでいっぱいだったんだ。

次の日、いつもの仕事を早めに済ませ、俺とAはBのいる玄関先へ集合した。
そして女将さんが出てくるのを待った。
しばらくすると女将さんは盆に飯を載せて出てきて、2階に上がる階段のドアを開くと、
奥のほうに消えていった。ここで説明しておくと、2階へ続く階段は、玄関を出て外にある。
1階の室内から2階へ行く階段は俺達の見たところでは確認できなかった。

玄関を出て壁伝いに進み角を曲がると、そこの壁にドアがある。
そこを開けると階段がある。わかりずらかったらごめん。

とりあえずそこに消えてった女将さんは、Bの言ったとおり5分ほど経つと戻ってきて、
お盆の上の飯は空だった。そして俺達に気づかないまま、1階に入っていった。

B「な?早いだろ?」

俺「ああ、確かに早いな」

A「なにがあるんだ?上」

B「知らない。見に行く?」

A「ぶっちゃけ俺、今ちょーびびってるけど?」

B「俺もですけど?」

俺「とりあえず行ってみるべ」

そう言って3人で2階に続く階段のドアの前に行ったんだ。

A「鍵とか閉まってないの?」
というAの心配をよそに、俺がドアノブを回すと、すんなり開いた。

「カチャ」

ドアが数センチ開き、左端にいたBの位置からならかろうじて中が見えるようになったとき、
B「うっ」

Bが顔を歪めて手で鼻をつまんだ。

A「どした?」

B「なんか臭くない?」
俺とAにはなにもわからなかったんだが、Bは激しく匂いに反応していた。
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