[過去ログ] 宇宙世紀の小説書いてみてるんだけど (1002レス)
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462: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/30(月)17:07 ID:b3n4q81Y0(1/7) AAS
>>460
>>461
特別な反応がなくても特に不自然とまでは思いませんが、反応があった方が物語に深みは増しますね!
細かな部分まで拾っていきたいと思っているので、そういった描写は注視して然るべきかもです
わかった上でスルーするのも選択肢ですけど、今回は見落としてた感ありますw
463: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/30(月)18:02 ID:b3n4q81Y0(2/7) AAS
 敵の注意を引きながら初搭乗の可変機を扱うのは容易ではない。それでもシェクター少尉はうまく順応しながら機体を操っていた。
 メタス改は背負った大火力のハイメガキャノンを主軸に、両腕のビームガンやサーベルなどの充実した兵装で戦えるTMSである。
 アトリエ中尉のガンダムにも十分追従出来る機動力があり、これまでのGディフェンサーの様に支援へ徹することは勿論、更に幅広い連携が取れるようになっている。
「大尉達は無事に取り付けましたかね?」
『多分な。俺らもそろそろ合流したいところだが…』
 敵に追わせつつ、突出した機体から順に徹底して叩く。アトリエ中尉は手堅く確実に敵の数を減らしていた。ガンダム本体とインコムの連携、そこに少尉の援護も加わっている。
 敵はなかなか追いつけないでいたが、それでも2人は絶えず敵の砲撃に晒されていた。まだ数機のジム2が追いすがってくる。
464: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/30(月)18:03 ID:b3n4q81Y0(3/7) AAS
『しつっこいんだよ!落ちろ!』
 痺れを切らした中尉が突如反転、敵の真ん中を駆け抜けた。ガンダムは虚を突かれた敵の正面から急接近し、1機を袈裟に斬り上げていく。
 迎撃しようとする別機を少尉が横から牽制する。乱戦になりかけたところで上手く切り抜けた中尉は、離脱間際にインコムでまた1機背後からコックピットを撃ち抜いた。見ていて胸がすく程の手並みだ。
「やっぱ上手いな中尉…。でもさあ…お前らそんなに好きかよ!ガンダムが!」
 尚も追う敵にメタスで距離を詰める。振り向かれるよりも早くMS形態へと可変すると、敵の腹を突く形でサーベルを差し込んだ。
 そのまま横へ切り払うと、MS形態のままキャノンを展開して放つ。1機は直撃し大破、残る1機も射線に接触して半身が溶解した。
『やるじゃねえか!やっぱお前を支援機に乗せとくのは勿体なかったな』
 そういいながら中破した敵をライフルで的確に撃ち抜いてとどめを刺すアトリエ中尉。どうにか敵の動きが沈静化してきていた。
465: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/30(月)18:04 ID:b3n4q81Y0(4/7) AAS
『ぐ…!!』
 不意にアトリエ中尉が唸る。ほぼ同時に少尉も軽い目眩がした。以前にも感じたことのある不快感だった。
「中尉…!」
『お前もわかるみたいだな…。メアリーとガンダムMk-?の影響かもしれねぇが、今回のは…』
「まさか」
 少尉が言い終わるよりも早く、基地の方向から機影が見えた。黒く巨大なそれには、もはや言うまでもない因縁があった。
「…サイコガンダム…!」
『追ってこないと思ったら、今度はお出迎えかよ…』
466: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/30(月)18:04 ID:b3n4q81Y0(5/7) AAS
 ワン中尉からの情報共有で概要は把握していたが、いざ再び面前に現れると首を冷や汗が伝った。
「…エドワード。お前が帰ってくるわけじゃないのはわかってる…!」
 少尉は小さく呟いた。初めてサイコガンダムと接触した時、親友であり戦友だったエドワード・イーエスの命を奪われた。その事は今の今までずっと少尉に重くのしかかっていた。
『…あの時は済まなかった』
 静かに中尉が言った。
「中尉は何も悪くありませんよ。でも、やっぱりあの機体だけは」
『あいつを落とさなきゃお前の肩の重荷は下りないってか?』
「巡り合わせなんです。ここにやつが現れたのも」
『そうかもしれねぇな。…行くか』
 サイコガンダムはモビルフォートレス形態のまま前進を続けていた。このままだと朱雀と接触する。横槍を入れるような形で、2人はサイコガンダムへと迫った。
467: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/30(月)18:05 ID:b3n4q81Y0(6/7) AAS
『サドウスキー大尉!サイコガンダムが現れた!先にそっちを叩く!…くそ、繋がらねぇ!ミノフスキー粒子のせいか?』
 サドウスキー大尉達はもう上陸したのだろう。通信が困難になっていた。
「こりゃママに怒られますね」
『人間、怒られながら1人前になるんだぜ?…まあ、このまま基地目指すって訳にもいかねえさ』
 サイコガンダムは朱雀側でも確認出来た様で、主砲による迎撃が始まっていた。Iフィールドを展開している様だが、流石に直撃は避けたいのか、上手く躱している。
『残念ながら俺達の兵装はまたまたビーム主体だ。お前ならどうする?』
「僕なら…」
 通信中に突如、少尉達に気付いた敵機が攻撃してきた。少尉は敵の砲撃を躱すと、バズーカを構えるジム2の腕を切り落とした。
 中尉がすかさず武装を拾い上げ、うろたえる敵機をそのまま回し蹴りで蹴落とした。更にその僚機もインコムでカメラを潰すと、今度は少尉が武装をもぎ取る様にしてこれも海面へ叩きつけた。
468: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/30(月)18:06 ID:b3n4q81Y0(7/7) AAS
「…こうするのが正解でしょうね。僕は不用意に斬りかかったりしたくない」
 奪ったバズーカを中尉へ手渡す。ビームライフルを腰へ装着し、2丁のハイパーバズーカを担いだガンダムはまたサイコガンダムの方を向き直した。
『うん、一理あるな』
「左様で」
『「ふふ」』
 2人は同じ様に鼻で少し笑った。

52話 言うまでもない
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