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(1): 闇夜の鮟鱇★ 2011/12/11(日)12:13 ID:???0 AAS
  ●●●万葉解釈とタミル語起源説●●●(3/4)

第32回では武市黒人の歌を取り上げていましたが、
その中で『あけのそほ船』というのが話題になっていましたね。
  http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/25995464.html
  客為而(たびにして)
  物戀敷尓(ものこひしきに)
  山下(やましたの)
  赤乃曽保船(あけのそほぶね)
  奥榜所見(おきにこぐみゆ)
  (旅の途中でふと、もの恋しい気分になっていると、
  山下にあった赤土を塗った船が、沖へと漕いでいくのが見えた)

『あけのそほ船』というのは『赤土を塗った船』のことで、
赭土(そほ、赤い土)というのが、魔よけだとか、官船の印だとか、
更には船食虫を防ぐ為だとか、様々な説があるそうですけどね。
私としては、ここはやはり魔除けと考えたい所なんです。
その場合、どうして魔除けをする必要があったのかが問題ですが……
私の考えでは、これは葬送の船と見るのが良いような気がします。

つまり、遣新羅使のところでも色々書きましたが、
当時はしょっちゅう伝染病がはやっていて、
伝染病で死ぬことは日常茶飯事だったわけですね。
その時、伝染病の死者はうっかり地上には葬れないですから、
海に捨てるというか、水葬したのではないかという気がします。
そしてその水葬の船には、伝染病のこれ以上の拡散を防ぐという意味で、
魔よけのおまじないとして、赤土を塗っていたのではないでしょうか。

その後の第33回では、戯れ歌が取り上げられていましたが、
その中で『意味の通らない歌を作る』という話がありました。
でも『単にでたらめな歌を作るだけなら誰にでもできるはずで、
そんな歌に2000文もの賞金を与えるのはおかしい』
というのは、次のサイトの主が言う通りだと思います。

その場合、二つ目の歌については男性器の暗喩だという話があったので、
少し気になって捜し回ると、出て来たのがこのサイトなんです。
ここの話によると、でたらめに見えるあの歌には実は裏の意味があって、
タミル語の語彙を使って解釈すると、良く分かるというんですね。
  万葉集難解歌の解読
  http://homepage3.nifty.com/umoregi/sakusaku/1_1.htm

日本語の起源がタミル語にある、とする説には聞き覚えがありましたが、
それがこんな所で出てきたのには、私もビックリしました。
『万葉時代の和語には、タミル語由来の言葉が沢山あったが、
その時代に中国語が入って来た結果、その多くが死語になった』
と考えると、これらの歌の持つ二重の意味がわかるらしいです。

ただ……幾つか疑問に思える点もあって、例えば、
なぜ褌(ふんどし)をピンクに染めるのかが解せませんでした。
そんなものに何故、わざわざ染色する手間をかけるのかということです。
で思い至ったのは、前に書いた男女が下着を交換するという話ですね。
その時は、その下着を襦袢みたいなものだろうと考えていたんですが、
後になって、着物をとめるのは紐ではなく帯じゃないかと気になり出し、
紐でとめるなら、むしろ褌みたいなものかもしれないと気づいた分けです。

実際問題として、女性が生理の時に身につける褌みたいなものがあり、
男の褌はそこから派生したものであるという説を聞いたことがあります。
仮にそうだとすると、下着の交換というのは『経血に染まった褌を、
男女で実質的に共有していた』ということなのかもしれません。
男の褌がピンク色だったというのも、それなら納得が行きます。
何しろ、当時の布は大変な貴重品である一方、
衛生状態の悪さは、現代からは想像もつかないレベルですからね。

他方では『吉野が桜の名所だから、桜のピンクに、
褌のピンクをかけたのだ』という点もひっかかりました。
古典講読の講師によると『吉野が桜の名所になるのは後世のことで、
吉野のイメージは明日香時代は川、奈良時代は雪』だそうですからね。
それでも尚『吉野には万葉の時代から自生した桜が多かった』、
つまり『名物になるほど有名ではなかったにせよ、
春には山が赤く染まっていた』と考えることは可能でしょうか。
あるいは……経血で染まった褌なら、むしろ桜の花ではなく、
紅葉に染まった吉野に掛けていると見るべきでしょうかね。
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