【本スレ】魔法検定試験【祝初>>1000】 (1000レス)
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(1): 【夜・繁華街】 [乱入歓迎] 2014/09/04(木)21:34 ID:NJzjgVRQ0(2/12) AAS
夕餉時こそ過ぎたものの、遅めの晩餐にありつこうとするものや、安くなっているであろう売れ残りを狙う者。
若い男女の二人連れや、仕事帰りの男性など。
依然として人通りの多い繁華街を、その少年は歩いていた。
肩にかけた鞄は夕餉の材料が入っているのだろう、ぽっこりと膨れ上がり。
他人からすれば、その鞄は小さい少年と比して大き過ぎるようと映るだろう。

ものを多く運ぶという観点では有利であろうそれは、また別の厄介事を引き起こすもので。
がらの悪い男性とすれちがいざま、男性がその鞄に足をぶつけ、転んでしまったのだ。

・・・通常、鞄に足をぶつけた程度で人は簡単に転びはしない。
また、周囲に人が多いとは言うものの、少年とすれ違うのに難があるほど混み合っているわけではなく。

つまるところがらのわるい男性は、少年に因縁をふっかけるため強引に少年の鞄にぶつかり、大げさに転んでみせたにすぎなかった。
省7
963
(1): ウェイデン◆YJMWmO4ZS6 2014/09/04(木)22:03 ID:fASJ1MoM0(4/5) AAS
>>962
【繁華街の路地】

「屋根の上を走るのは止めた方がいい、でも人混みの中を走るのも迷惑だろう。
やはり割り切って屋根を走るか? いやこの前漫画で見た走り方なら人にぶつからないかも」

 何やら繁華街の路地で建物の屋根を睨みながら考え込み独り言を呟く青年が一人。
旅人とスポーツ選手の中間のような格好で槍とリュックを背負う姿は、強いて言うなら旅人に一番近い外見。

ただ、そう広くない路地で堂々と悩んでいるその姿は、控えめに表現しても邪魔であった。
元々は人通りの多い場所に立っていたら邪魔だと注意されここに移動したのだが、ここでも邪魔だった。
少なくとも人気のない路地に用のある者からすれば邪魔以外の何物でもないだろう。
964
(1): 【裏路地】 2014/09/04(木)22:14 ID:NJzjgVRQ0(3/12) AAS
>>963
ちんぴらの集団から、戦闘を歩いていた男が離れ、青年の方に近寄っていく。
「よぉ兄ちゃん、考え事もいいが俺達その先に用事があるんだ、そこちょっと退イてくんな。」
その後ろから飛んでくる、同意を求める下品な笑い声と罵声と
「んむ!むむんむむー!むむ!」
口元を抑えられているのであろう少年の、言葉にならない、助けを求める声。
「兄ちゃんまで怪我ァしたくねぇだろ?な?」
そういって、ちんぴらは青年の方に手をおき、力を入れて横にどかそうとした。

(※当方遅筆のため、掛け合いになると文が雑になります。ご了承ください。)
965: ウェイデン◆YJMWmO4ZS6 2014/09/04(木)22:21 ID:smkgq70I0(355/365) AAS
>>964

「ん〜む。 とりあえず世界を走った経験から言うとだ」

 何か語り始めた。

「もしも後ろめたくない躾であるならば俺に対してその脅し文句を吐く必要はない。
子供を叱ることは否定しないが、その態度ではそうではないと言っている様なものだ」

 脳筋かと思えば少しだけ考えはするようだ。
腕で退かされるままに抵抗せず動き、そのまま少年の近くまで歩いて近寄っていく。
966
(1): 【裏路地】 2014/09/04(木)22:46 ID:Mm3eV8sg0(1/2) AAS
「あ?」

どうやら男は、青年の言動と行動が気に入らなかったらしい。
目を吊り上げ、こめかみに血管を浮かせ、青年に対する怒りを隠そうともしない。

「痛い目見たくなかったら引っ込んでろって言ってんだよォ!」

言いつつ、青年の方を掴んでいた手で青年の肩を手繰り寄せ、
反対側の手で、思い切り青年に殴りかかった。

素人のテレフォンパンチもいいところの大ぶりの一撃だ、青年に少しでも”殴り合い”の心得があるのならば、簡単に見切ることができるだろう。
967
(1): ウェイデン◆YJMWmO4ZS6 2014/09/04(木)22:57 ID:smkgq70I0(356/365) AAS
>>966

 青年に殴り合いの心得と呼べるものがあるかと訊かれれば、その答えを出すのは難しい。
何せ彼は戦いを学ぶことはほとんどしていない。 その情熱は走ることへと向けられているからだ。
だが曲がりなりにも世界を走った経験者が戦いを一切しないまま旅を続けることができたかという問いも、否だ。

「ヒートラン!」

 足元で炸裂する火の魔法は爆発を引き起こしその体を急加速させる。
肩を捕まれたまま拳を捌くよりも、拳が届くより速く体当たりで突破するほうが容易いと判断したのだろう。
高速で走る彼の動体視力なら屈むだけで避けられそうなものだが、余裕があれば走るという行動パターンが染み付いているのかもしれない。
968
(1): 【路地裏】 2014/09/04(木)23:14 ID:Mm3eV8sg0(2/2) AAS
>>967
「ふぐおっ!」

まともにカウンターを取られた形になった男は壁にたたきつけられる形ように吹き飛ばされ、
その勢いのまま、団子になっている後続のちんぴら集団を巻き込んで倒れた。少年ごと。

人数が災いして、お互いが絡まりあい身動きがとれないまま、乱雑な言葉で罵り合いを始めるちんぴらの集団。
落ち着いて一人ずつ起き上がれば簡単にことは住むのだが、そのことに考えが及ぶような男は、誰一人としてその中にいなかった。
白目を向いて気絶している男が目を覚まさない限り、ちんぴら集団のにっちもさっちもいかない状態は続くだろう。

その男たちの体の隙間から細い手がにゅっと伸びて出た。
体の小さい少年は、円陣を組んでいた自分よりも大きい男たち同士が絡まりあったことで出来た極小さな隙間を使い、ある程度は自由に動けたらしい。
その細い手を手がかりに、やがて頭、体。そして足をと、するするとちんぴらたちの中から抜け出てくる。
省1
969
(1): ウェイデン◆YJMWmO4ZS6 2014/09/04(木)23:25 ID:smkgq70I0(357/365) AAS
>>968

「緊急事態だし別に大丈夫だよな? 逃げるぞ! こっちにこい!」

 騒ぎからして正当性は自分達にあるだろうとは思うも、それまでに被害が拡大しないとも限らない。
少年を人質に取られでもすればどうにもできないのだから。 しかし少年を抱えたまま複数を相手に無力化するのは厳しい。
そこまで考えると走ろうと結論を出し感情が燃え上がるように脳筋思考に戻った。

 少年に手を差し伸べる。 槍も取り出し完全に屋根を走る気満々だ。
970
(1): 【少年】 2014/09/04(木)23:31 ID:NJzjgVRQ0(4/12) AAS
>>969
「えっ?あっ・・はい!。」

さしだされた青年の手を取り、確りと握り返す少年。
全体的にゆったりとした服装のせいかはっきりとは分からないが、立ち上がる時の動作からして、倒れた時に何処かを痛めたということはなさそうだ。
鞄もしっかりと肩からかけ逃げる準備は万全といった様子。

「でも、逃げるって・・何処へですか?」
971
(1): ウェイデン◆YJMWmO4ZS6 2014/09/04(木)23:39 ID:smkgq70I0(358/365) AAS
>>970

「そうだな、どこへ逃げたい?」

 そういいながら風の魔法で二人の体を舞い上げようとする。
成功すれば屋根に着陸できるまでに高く舞い上がり、そこから屋根の上を駆け抜けるまでをスムーズに行うだろう。
どこかの映画のワンシーンであるかのように、それは自然な動作で行われるはずだ。
……たぶんこのような状況に慣れているのだろう。 旅の最中に同じようなことが何度もあったことを感じさせるほどに鮮やかな逃走。
972
(1): 【少年】 2014/09/04(木)23:48 ID:NJzjgVRQ0(5/12) AAS
>>971
「わわっ!」
突然の上昇に戸惑う少年、だが。

「あっちの方に5区画も走れば、僕が借りている家があるんですが・・・」
下の男たちに聞こえることを恐れたのか、声ではなく指で青年に方向を示し。
「たしか、あの辺りに広めの公園が・・・あった!」といって少年が指さした先、たしかに家の屋根が途切れている区間がある。
「あそこまで逃げれば、大丈夫だと思います!」
973
(1): ウェイデン◆YJMWmO4ZS6 2014/09/04(木)23:54 ID:smkgq70I0(359/365) AAS
>>972

「なら追われないように少しだけ大回りして進むぞ!」

 少年を抱え、槍を持ちながら時に氷魔法を使って壁を走ったり再び屋根を横切ったりと器用に街を走る。
大回りといってもある程度ぐるりと別方向を走り最終的に目的地の公園に向かっただけだが。

「ホバー!」

 再び風の魔法を駆使しての軟着地。 町の屋根で走ることその物にも慣れているようだ。
974
(1): 【少年】 2014/09/05(金)00:02 ID:NJzjgVRQ0(6/12) AAS
>>973
「大回りってレベルじゃ・・ああ!」

少年の手を握る青年は気がついただろうか。
逃げている間、少年が手を”引かれて”居ないという事実。
少年とその体格を顧みて、少し手加減して逃げているだろう青年の手に、少年の体重分の抵抗は”無かった”。

壁を走るとき、屋根から屋根へ屋根を飛び移る時。
少年は自分の力で壁に張り付き、また跳んだのだった。

そのことに青年が気がついたのならば。
「・・・はー、はー・・・。」
今こうやって、最後の着地のあと、つんのめって前に転んだ少年の姿がいかがわしい者に見えてくるだろう。
975
(1): ウェイデン◆YJMWmO4ZS6 2014/09/05(金)00:09 ID:smkgq70I0(360/365) AAS
>>974

「……?」

 何故疲れているのかサッパリ見当がついていない様子。 しかしその疲労の仕方はランナーのそれに近いとは理解できた。
少し悩み、ふと走っているときに自分以外の足音が聞こえたかどうかを思い出そうとする。
もしも足音があったのなら、少年が自力で走破したことに思い至るだろう。 しかし足音がなかったのなら、思い至らないだろう。
976
(1): 【少年】 2014/09/05(金)00:17 ID:NJzjgVRQ0(7/12) AAS
>>975
足音は”有った”。少年の履いたブーツが壁や屋根を蹴った音は、たしかに。

「・・・はー・・ふー・・ふぅ・・・。」
ぱんぱんと服の裾についた埃を払い、立ち上がる少年。
ひとしきり埃を払い終わると、少年は青年に向きなおり、ぺこりと頭をさげた。
「助けてくださって、有難うございました。」

少年の長い黒髪がだらりと垂れる。
再び頭を上げた少年の、丸みを帯びた緑色の目が青年を見据える。

「歩いていたら、いきなり因縁をつけられたもので・・・。ここまで来れば、大丈夫だと思います。」
見たところ、少年の年頃は10を幾つか出たばかりといったところ。
省2
977
(1): ウェイデン◆YJMWmO4ZS6 2014/09/05(金)00:24 ID:smkgq70I0(361/365) AAS
>>976

「ん、いや。 本当に助けは必要だったか?
自力でなんとかできたのならただのお節介だったとでも思っておくといいぞ?」

 ランナーとしてあのコースを走破できたのなら、と少し見る目が変わった。
少なくともただ説教を受けるだけの子供というようには、見ていない。
978
(1): 【少年】 2014/09/05(金)00:32 ID:NJzjgVRQ0(8/12) AAS
>>977
「お節介だなんて、そんなこと・・・。
 お兄さんがきてくれなければ、上手くあそこから逃げられませんでした。
 しっかり捕まえられちゃってて・・・。」

ちんぴらの集団が集まる前に逃げられたかどうかは、別として。

「それで・・・えっと・・・
 時間がないのなら、お名前だけでも・・・。」
979: ウェイデン◆YJMWmO4ZS6 2014/09/05(金)00:41 ID:fASJ1MoM0(5/5) AAS
>>978

「そうか? それならいいんだが」

 着地の時にバランスを崩していたところから戦闘は苦手なのかもしれないと自己完結する。

「特に時間がないというわけでもないが、とりあえずは自己紹介だな。
俺の名はウェイデン・ラフアーチ! マラソンランナーだ!」

 自信満々に堂々と自己紹介をする。 赤い髪も手伝って暑苦しい。
980
(1): 【少年】改めフロー・ライト◆JFlow1FLow 2014/09/05(金)00:55 ID:NJzjgVRQ0(9/12) AAS
「マラソンランナー・・・ですか?
 ・・・マラソンって、あんなところ走ったりするんです・・・」

と、少年、ここで自分が名乗っていなかったことに気づく。

「あ、すいません。名乗って頂いたのなら、名乗り返すのが筋ですよね。」
「僕はフロー、フロー・ライトです。」
「・・・それで、お時間の方は・・・。
 このまま別れるのは、心苦しいので・・・。」

お忙しいのなら、これだけでも。と言って。
「少年」改めフローは、鞄のなかから買ったばかりの林檎を一つを取り出して、ウェイデンへと差し出した。
981
(1): ウェイデン◆YJMWmO4ZS6 2014/09/05(金)01:03 ID:smkgq70I0(362/365) AAS
>>980

「世界一周マラソンだからな、少なくとも水上は走れないと話にならん」

 とんでもない規模の話だ。 しかし本人は大真面目。

「フローか、よろしく。 お礼なんて気にする必要もないが、貰っておく」

 脳筋レベルで素直に受け取っておく。 そして槍を背負いなおし氷の魔法で小さな刃を作り半分にカット、食べ始める。
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