ボツSS投下スレ (79レス)
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67: 2011/07/30(土)19:54 ID:VUZF4kXo(1/9) AAS
もし、のお話で一つ書いてみました。いやまあ、ネタなんですけどね。
もしよければ見てやって下さい。
68: IF CODE:上条inギャンブル船 2011/07/30(土)19:55 ID:VUZF4kXo(2/9) AAS
(このお話は、もし上条さんが序盤のギャンブル船メンバーに加わっていたらという話です)

 上条当麻がギャンブル船ギャンブルルームの扉を開く。
 そこに居るのは妙に項垂れた顔の黒服が一人のみ。
「……ギャンブル船、エスポワールへようこそ」
「は、はぁ……っていうか、こんな所でギャンブルなんてする奴居るのかよ」
 黒服は無言のまま。
 彼はつい先程、カイジ、利根川の二人組に完膚なきまでに敗北したばかりであった。
 当麻は思いつく限りの事を黒服に訊ねるのだが、彼からまともな返答が得られる事は無かった。
 それでも彼を殺し合いをさせている連中の仲間と見なしていた当麻は、引き下がる事なく強い口調で問い詰める。
 とうとう根負けしたのか、黒服は項垂れた顔を上げる。
省29
69: IF CODE:上条inギャンブル船 2011/07/30(土)19:55 ID:VUZF4kXo(3/9) AAS
「せっかくだから俺はこの台にするぜ!」
 内の一台に目をつけた当麻は、パッキーの使い方を教えてもらいパチンコを開始する。
「一応、説明書きが書いてある説明書はここに置いておくぞ」
「あー、色々サンキューな。これで勝てば便利な道具とかもらえんだよな」
「もちろんだ。上手くすれば機動兵器すら入手可能だろうし、劇的な効果が望める治療薬も手に入る」
「おっし! パチンコの鬼と呼ばれた上条さんの絶技、見せてやるぜ!」
 ちんちんじゃらじゃら、パチンコ特有の音が鳴り響く。
 黒服は邪魔にならぬよう席を外し、当麻一人がパチンコ台を食い入るように見つめている。
「貴方は何をしているのですか?」
「あ? 見てわかんねえのかよ。パチンコだパチンコ」
省36
70: IF CODE:上条inギャンブル船 2011/07/30(土)19:56 ID:VUZF4kXo(4/9) AAS
 真宵は小首をかしげる。
「そういえばついさっきカイ・イイジさんがここで大勝してましたけど、あの人パチンコも得意なんでしょうか」
「マジか! そ、その人は今何処に!?」
「船の何処かに居ると思いますが、あの人がやったのはカードゲームとかでしたよ」
「あーもう何でもいい! その人勝ったってんなら金、っつーかペリカ持ってんだろ!」
「ええ、一億幾ら勝ったみたいです」
 思わず噴出す当麻。
「億て!? よ、よし! この際土下座でも何でもするからその人に助けてもらおう! 悪いが呼んで来てくれるか」
 真宵は、お互いのおかれた状況を踏まえ、冷静に判断を下した。
「アイスが食べたいです」
省5
71: IF CODE:上条inギャンブル船 2011/07/30(土)19:57 ID:VUZF4kXo(5/9) AAS
 緊急事態という事で、当麻のパチンコ台の回りにエスポワールに居た九人が集まる。
「愚か極まれり、ですわね」
 とは白井黒子の言。
「騙されたってんなら仕方無いさ」
 と善人衛宮士郎はのたもーた。
「騙された、か。それすら疑わしいものだ。欲に目が眩んだのを誤魔化しているだけだろう」
 実にクールな反応は利根川幸雄だ。
「困っている人を前に平然とそういう事口にする所が、俺は気に食わないって言ってるんだ」
 こちらも善人伊藤開司が食ってかかる。
「ふむ、迷者不問とならず、人を頼ったのは良い判断であろう」
省30
72: IF CODE:上条inギャンブル船 2011/07/30(土)19:57 ID:VUZF4kXo(6/9) AAS
 がらがらぴしゃーんと鳴り響く雷鳴。
 此方と彼方を結ぶは二本の鉄骨。
 そこがビルの屋上だとわかるのは、彼方のビルまでの距離が広すぎるせいであろう。
 しかし、出てすぐの場所から、ビルの底を見出す事は出来ない。
 そう、これが、これこそが、鉄骨渡りである。
 衛宮士郎が至極当然な感想を漏らす。
「船の中? これが魔法って話か? いやそれ以前に、これを渡れと? 正気……か?」
 何処か揶揄するような顔で利根川は笑う。
「カイジは渡ったがな。どうだ、もう一度やってみるか?」
「ふざけんな! こんなもの! 出来れば二度と見たくなかった!」
省42
73: IF CODE:上条inギャンブル船 2011/07/30(土)19:58 ID:VUZF4kXo(7/9) AAS
「ふむ、一回で得られるペリカは一千万のみですか」
 寿命がダース単位で縮んだ気分の常識能力メンツは、つかれきった顔で二人の帰還を出迎えた。
 グラハムはふう、と一息漏らす。
「手間ではあるが仕方あるまい。一人二十往復といった所か」
「いえ、これどうも向こう岸に行ければいいだけみたいですし、私一人でやりますよ」
「いいのか?」
 そこで、常識能力メンツからちょびっとだけ外れたもう一人が口を出す。
「……わかりました。そういう事ならわたくしも手を貸しますわ。正直、そこの同じ人間と認めるのに多大な労苦を必要とするよーな進化しそこねた猿の為に手間をかけるのは剛腹極まりないのですが」
 白井黒子さんである。
 士郎はちょっぴり冷や汗を垂らしていたり。
省15
74: IF CODE:上条inギャンブル船 2011/07/30(土)19:58 ID:VUZF4kXo(8/9) AAS
 まずは土下座だろう、そう考えていた当麻は人目を憚らずへへーと頭を下げる。
「わたくしめのような愚かで哀れな者を、良くぞ救い出してくださいました。感謝感激でわたくし前が見えませぬ」
 ほう、と利根川。
「では、その感謝を態度で示してもらおうか」
「は?」
 余ったペリカで、利根川はこんなものを購入していた。
「感謝の心が留まる事を知らぬなら、どんな事でも出来るはずだな。それが例え『焼き土下座』であろうと!」
 自分がやられてキツかったことを平然と他人にも強要出来る辺り、帝愛所属の経歴は伊達ではないのだ。
 っつーかこんな無駄遣いすなと。
省20
75: IF CODE:上条inギャンブル船 2011/07/30(土)19:59 ID:VUZF4kXo(9/9) AAS
以上です。意味とか、無いんだ。うん。ただ単に上条さんが素敵な目に遭うところがみたかっただけなんだっ
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