[過去ログ] 【もしも】種・種死の世界に○○が来たら13【統合】 (545レス)
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42: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:13 ID:??? AAS
アデスの反応を見て、フッと笑うとクルーゼは次の指示を出す。
「合流したとサラミス級と移動している奴らを追う。
予測進路は分かっているか?」
「解析予測コースは…地球周回軌道上と思われます。」
オペレーターからの報告を聞いたクルーゼは組んだ腕をほどくと
顎に指を当てて考える。
「ふむ…何かやろうと言うのかな?エゥーゴ共は。」
「やはり、追われますか?」
考え込むクルーゼにアデスがそう聞くと
「当然だ…今度の戦いはまたとなたいチャンスになる。
省3
43: 2013/12/31(火)13:16 ID:??? AAS
支援する!
44: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:16 ID:??? AAS
「《ストライク》の調整はまだ出来ない?何故だ?」
《アーガマ》のブリッジにいるブレックスが
やや不満そうな表情でモニターに映る
ラミアスからの報告を聞いていた。
どうやら問題はキラ・ヤマトが書き換えてしまった。
という根本的な問題であって今の《ストライク》は
コーディネイターの彼にしか動かせないという
全くの別物の機体になってしまったらしい。
コーディネイターという存在が明らかになって
当時の連邦軍人のコーディネイターらが操縦していた
省12
45: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:19 ID:??? AAS
すると、ブライトが何か感心したように
「しかし…今の話を聞く限りでは
《ストライク》は実用段階に無かったという事ですね。」
「ああ、それをあんな少年がモビルスーツを撃退する事までやってのけたのだ。
コーディネイターというのは底が知れんよ。」
とブレックスと言葉を交わすとブリッジにいた全員が改めて、
コーディネイターの凄さというモノを感じたのだった。
ーーーーー
ヘリオポリスを出発してから4日が経過していた。
懸念されたティターンズや
省22
46: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:25 ID:??? AAS
終始賑やかな声が響く居住ブロックの彼らの部屋に
そこへロベルトが部屋に入ってくる。
先にロベルトへ話しかけたのはサイだった。
「あ、ロベルト中尉。どうしたんですか?」
賑やかな部屋でそう言ったサイの声は半分消されていたが
ロベルトは辛うじてサイの言葉を聞き取る事が出来た。
すると、ロベルトはフレイの隣に座るアンリに声をかける。
「奥さん、すみませんが
この子達と話がありますので、
少しの間だけ外してもらっても良いですか?」
省8
47: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:28 ID:??? AAS
部屋の沈黙は破られる事なく、
キラ達は不思議そうな表情でロベルトを見ていた。
向かいの部屋にエルやアンリが
入ったのを確認すると
ロベルトは黙ってドアの横に備え付けられたボタンを押す。
すると開放されていたドアが閉まった。
「ロベルトさん、僕たちに話があるって…何ですか?」
部屋に漂う沈黙の空気を破ったのはキラだった。
ロベルトの表情から少し不穏なものを感じたキラが恐る恐る聞いていた。
するとロベルトの表情は少し柔らかくなり、
省17
48: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:32 ID:??? AAS
「お前達が悪いという訳ではないがな。
やはり不安なのかもしれんし
もしかしたら笑顔でいられるお前達が疎ましいのかもしれんぞ?」
ロベルトは少年達にそう言うとサイが
「もしかして…その人達は僕達がうるさく感じてるって事ですか?」
と言って、ロベルトへ質問を返す。
それを聞いたロベルトの口元の濃い髭の片方が上に釣り上がると
「うるさいってのとは違う。」
とロベルトは答え
「ここの避難民はヘリオポリスだけじゃなく、
省10
49: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:35 ID:??? AAS
その話を聞いた少年達は少し落ち込んでいた。
するとカズイが俯きながら
「すいませんでした…
他の人達の気持ちを知らないで自分達だけ呑気に…」
と言うと、キラ達は顔を上げてロベルトの顔を見る。
「お前達の笑顔を守るのが俺たち大人の仕事だがな。
中にはこういう状態で子供にあたってしまう人もいる。
だからお前達のその元気を少しでも不安に
なっている人達に元気を分けてあげるとかな。
まあ何か出来る事があるんじゃないか?って事だ。」
省13
50: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:38 ID:??? AAS
ラミアスは当初、自分が彼らと話をしようとしていたが
ロベルトは艦長の手を煩(わずら)わせないと言って
自身が名乗り出た格好だった。
二人は無言のまま居住ブロックを抜けて、
無重力ブロックに入ると
リフトグリップに手をやって移動をしながら話を始めた。
「盗み聞きするつもりはなかっあんだが…
ちょいとばかり坊主達が気になってな。
すまなかった。
クワトロ大尉の部下である中尉にこんな事させちまって。」
省10
52: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:41 ID:??? AAS
ーーーーー
ブリッジに座るブレックスが安堵の表情を浮かべていた。
「そうか、避難民の問題は解決したか。」
そう言ってブレックスが大きく息を吐いて肩を撫で下ろす。
グリーンノアの避難民がたらい回しの状態では
ささいな問題に気を配らねばならい状況だった。
「ロベルト中尉が話をつけたみたいだな?」
ブライトがクワトロに目を送って聞くと、
「私の方からロベルトに対処するように言っておきました。
結果的に避難民を
省12
53: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:45 ID:??? AAS
「3時の方向!サラミス級、数は1です!接触は約15分後!!」
シーサーがそう叫ぶとブライトは艦長席の手元にある、
スイッチを押すと艦内にアラートが鳴り響く。
横にいたヘンケンが指をポキポキとならしながら
「よっしゃ!」と言って意気揚々とCIC席に腰を下ろす。
ーーーーー
《ボスニア》はようやく
レーダーでエゥーゴの艦隊を捕捉する事が出来ていた。
ブリッジではチャン・ヤー少佐が、
カタパルトデッキで待機をするライラに指示を出す。
省14
54: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:48 ID:??? AAS
「リニアカタパルト射出準備OK、ライラ隊発進せよ!」
ブリッジオペレーターの声と共に、
カタパルトにいた誘導員が、緑色に光る発光スティックを大きく振ると、
それが発進の合図となる。
「よし、ライラ・ミラ・ライラ。
《ガルバルディβ》出る!!」
合図を確認すると、やや顎を引き前方を見据えて
操縦桿を強く握り両方のフットペダルをぐっと踏み込む。
すると《ガルバルディβ》バックパックスラスターの
青い炎が噴射すると機体の乗るリニアカタパルトが
省13
55: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:51 ID:??? AAS
《アークエンジェル》のモビルスーツデッキに
ムウが飛び出してくると、《リック・ディアス》に
乗り込もうとしているロベルトに状況を聞いていた。
「ロベルト中尉、捕捉されたって!?」
「はい、サラミス級が1隻だけですがおそらく哨戒艦です。」
「チッ…て事は後続にティターンズがいる可能性もありか!」
ムウはそう言って舌打ちをしながら、
《メビウス・ゼロ》に乗り込んだ。
艦内にはアラートが鳴り響き居住ブロックにいる
避難民が不安と恐怖の表情を浮かべていた。
省11
56: 2013/12/31(火)13:53 ID:??? AAS
しえんするよ!
57: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:54 ID:??? AAS
横でその様子を見たキラは意を決したように立ち上がると
避難民の人々の前に出ると大きな声で叫ぶ。
「皆さん落ち着いて下さい!!
絶対助かりますから…!
だから落ち着いて下さい!」
キラはそう叫ぶと避難民達は大人しくなる。
しかしそんなキラに一人の男性が
「何が大丈夫なんだ!?
噂じゃこの戦艦は下っ端の軍人しか
乗ってないっていうじゃないか!」
省8
58: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)13:59 ID:??? AAS
そう言うと、避難民達が再び静かになる。
そこへ避難民の一人の男が立ち上がると避難民達に言う。
「皆さん、この子達も怖いんです。しかし我々のような
大人がそんなんでどうするんです。信じましょう。」
男はそう言うと、しばらくの沈黙ののち避難民達は
キラ達に「すまない。」
と、言ってその恐怖が去るのを待つ事にした。
それを見ていたミリアリアが隣に座るフレイに
「サイ…カッコいいじゃん。」
と言うと、フレイもミリアリアの顔を見て
省15
59: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)14:01 ID:??? AAS
「見つけたよ、エゥーゴのコソ泥め!数はやはり3隻か。」
レーダーに映る熱源のサイズは艦艇クラスと見て
間違いないが報告にあった2隻ではなく、
3隻に増えている事が発進前からの疑問だっ。
HUD(ヘッドアップディスプヘイ)に表示されている
艦艇を徐々に拡大して行くと、2隻の白い艦艇に気付く。
「何だあの戦艦は?
ペガサス級が2隻…?違う…あんな戦艦は連邦軍にはない。」
《アーガマ》と《アークエンジェル》をモニターで
確認したライラはもしかして
省17
60: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)14:04 ID:??? AAS
ヘンケンがふと不思議な顔をして
「我々が脅威ではないのか?」
と疑問を抱いて呟くと
「グリプスのバスクの隊でないからな。
こちらを詳しくは知らんのだ。
モビルスーツが来るぞ?」
ブレックスがそう言うと、警戒を促す。
するとシーサーがセンサーに映った機種と数を確認する
「機種判明、ルナツー所属の《ガルバルディβ》4機です。」
「《ガルバルディβ》が4機もか!?」
省21
61: 923 ◆cehD7uPtpU 2013/12/31(火)14:06 ID:??? AAS
「また来ます!」
トーレスがそう言うと、ブライトは落ち着いた口調で
「指令があるまでは撃つなよ。」
と、言っていたがクワトロからブリッジに通信が入る。
「キャプテン、出るぞ。」
「もう少し待ってくれ。
なるべくこちらから扇動はしたくない。」
クワトロの言葉に、ブライトはどっしりと構えながら言うと
ライラがオープン回線を寄越して来た。
「聞こえるか、貴艦の所属を明らかにしろ。
省12
62: 2013/12/31(火)14:12 ID:??? AAS
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