他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16 (310レス)
1-

247: 2019/06/03(月)18:10 ID:jQxX6wbN(75/130) AAS

われわれは、過去との関係で現在を捉えるという図式にどっぷり漬かっている。
過去世界の相貌と現在世界との相貌とはまるで違うのに、
それが同一の世界であるかのようにみなしている。
この強引な同一視こそあらゆる「認識」の基本である。
中島義道『時間と自由』


書くことは他人を巻き込んで自分に向かって語ること、
他人の目を通して自分に対して語りかけること、他人に納得させようとするかのような
外見を保ちながら、つまり普遍的問題であるかのようなトリックを駆使しながら、
省41
248: 2019/06/03(月)18:16 ID:jQxX6wbN(76/130) AAS

私が数を背景にした集団行動を嫌う理由は、
集団行動は原理的に醜いから、原理的に不正だから、原理的に悪だからである。
それは一時的な戦術であるにせよ、自分たちは完全に正しいという姿勢をとる。
相手は完全にまちがっているという単純な二元論を演技する。
中島義道『日本人を<半分>降りる』


私の敬愛する森茉莉さんは
「相手の気持ちを考えないって、なんと楽しいのだろうか」と吐露している。
こうした発言はまことに健全です。
省33
249: 2019/06/03(月)18:19 ID:jQxX6wbN(77/130) AAS

幸福を求め賢明に能率的に苦労なしに生きると、時間は短く貧しくなる。
だが、死を見つめ不幸にまみれ苦しさを背負って生きると、
時間は長く豊かになるのである。これこそ人生の妙味ではなかろうか。
中島義道『生きにくい…』


生きているかぎりわれわれは常に現在という時間にいるように、
生きているかぎりわれわれは常に自由なのである。
自由とは生きている実感そのものである。
生きているとは、まだ決着がつかない状況のうちにいるということであり、
省38
250: 2019/06/03(月)18:20 ID:jQxX6wbN(78/130) AAS

過去の出来事が起こったその場所に位置しますと、
空間的な距離はゼロになりますから、時間的距離だけが純粋なかたちで浮かびあがってくる。
それはなぜか言いようのない感銘を与える。
そして、われわれは「過去はどこへ行ったのだ?」と自然に問いかけたくなるのです。
中島義道『時間を哲学する』


欠点こそかけがえのない「その人」をつくっている。
そして、欠点の反対側に長所があるのではなく、欠点とはそのまま長所になりうるものです。
こうした意味で欠点を欠点だと知っていること、欠点に悩むことはすばらしいことなのです。
省35
251: 2019/06/03(月)18:20 ID:jQxX6wbN(79/130) AAS

強者は敵から逃げない。敵が強ければ強いほど、敵をしっかり見定める。
敵との対決こそが人生の醍醐味だからだ。
だが、弱者はあらゆる敵から逃げる。そして、敵のいない世界を望むのである。
中島義道『善人ほど悪い奴はいない』


私が知っているのは他人の死であり、他人の不在である。
それを、自分の死に間違って適用して、恐れているのである。
他人の不在は長さを持つ。恋人にとって、相手の不在が一日か一年かは大きな違いである。
なぜなら、不在はそれを数える人がいるからである。
省36
252
(1): 2019/06/03(月)18:20 ID:jQxX6wbN(80/130) AAS

むしろ、私は世の評論家や教師は、若い人々に
「他人の痛みや気持ちをわかる難しさ」を教えるべきだと思っております。
そこから、自然に他人に干渉しない、
他人を異質なものとして尊重するという態度が養われるからです。
中島義道『哲学の教科書』


われわれが「語る」ことを取りもどすには、
あえて他人を「察する」ことをやめなければならない。
「察する」ことに鈍感にならなければならない。
省36
253: 2019/06/03(月)18:22 ID:jQxX6wbN(81/130) AAS

私はアルバイト以外に一般企業で働いたことは1回もありませんが、
すごくわがままなので、どこの企業でも勤まらないでしょう。
私が日本社会で特に嫌いなのは、
会社というものが家族のように丸抱え式になっていることです。
中島義道『』


きみは他人と対立することが怖い。
だから、自分を押し殺してまでも他人に合わせようとする。自分が傷つかないように。
しかし、それは誠実ではない。ただの自己防衛であり、ずるい功利的な演技だ。
省33
254: 2019/06/03(月)18:22 ID:jQxX6wbN(82/130) AAS

偏食の強い人には一つの宝が与えられる。
それは、一見不寛容の極致にいながら、自分がこれほど微妙かつ理不尽に
マジョリティからずれていることを痛感するがゆえに、
他人の微妙かつ理不尽なマジョリティからのずれを理解する寛容さを
養うことができるということである。
中島義道『偏食的生き方のすすめ』


われわれは、ある人が自分に災いを及ぼしたゆえに憎むこともある。
だが、恐ろしいことに、自分にいかなる実害を加えなくともある人を憎むのである。
省37
255: 2019/06/03(月)18:23 ID:jQxX6wbN(83/130) AAS

どんなに激しく悩んでも、どんなに真剣に思索しても、
どんなに大量の本を読んでも、哲学の扉が開かれるわけではない。
その扉は、厳密で抽象的な概念によってのみ世界を知りうる、
と心の底から確信した人にのみ開かれる。そして、こうした人は驚くほど少ない。
中島義道『人生、しょせん気晴らし』


私の場合、死に対する恐怖とは、
まったくの無になるのが恐ろしいというストレートな感じというより、
ずっと無であったのに、一瞬間だけ存在して、また永遠に無になる、という
省33
256: 2019/06/03(月)18:23 ID:jQxX6wbN(84/130) AAS

馬鹿で鈍感な善人たちは「正しいことを言っただけなのに、殴られた」とか
「冷静に注意したのに、怒鳴られた」と身体を震わせますが、
あなたが正しいと思っていたからこそ殴られたのであり、冷静沈着だからこそ怒鳴られたのです。
なんでこんな簡単なことがわからないのでしょうか。
中島義道『怒る技術』


社会において居心地のいい善人たちは
おうおうにして自分たちが「正しい」と信じている。
それももちろん愚かであるが、とはいえ、
省8
257: 2019/06/03(月)18:24 ID:jQxX6wbN(85/130) AAS

何も決定しないことを決定し、優柔不断でいることを決意し、
成り行きまかせにするということでは断固としており、
変心しやすいという点では頑固であり、全力を挙げて無能であろうとする。
(1930年代の宥和政策を非難して述べた言葉)


勇気はまさに人間に必要な第一の特質である。
これが備われば、他の特質も自然に備わるからだ。


事前にあわてふためいて、あとは悠然と構えている方が、
省22
258: 2019/06/03(月)18:24 ID:jQxX6wbN(86/130) AAS

悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、
楽観主義者はすべての困難の中に好機を見いだす。


第二次大戦中の、イギリス首相・ウィンストン=チャーチル卿の演説より。
「断じて屈服するな!断じて屈服してはならぬ!
 断じて、断じて、断じて……事の大小を問わず、
 内容の如何を問わず……己が名誉に賭けての、信念と良識以外には、
 如何なるものにも屈服するな!!」


省25
259: 2019/06/03(月)18:25 ID:jQxX6wbN(87/130) AAS

うしろをふり向く必要はない。あなたの前には、いくらでも道があるのだから。


もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。


思うに希望とは、もともとあるものとも言えぬし、ないものとも言えない。
それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。
歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。


むかし景気のよかったものは、復古を主張し、
省6
260: 2019/06/03(月)18:25 ID:jQxX6wbN(88/130) AAS

政治――主義主張の争いという美名のもとに正体を隠している利害関係の衝突。私益のために国事を運営すること。


意志のあるところに「否」あり。


忍耐――美徳に見せかけた小さな絶望。


専門家――あなたの知らないことにはやたら詳しくて、あなたの知っていることは何も知らない人のこと。


陰口──対象に見られる危険の無い時、彼についてありのままを話すこと。
省11
261: 2019/06/03(月)18:29 ID:jQxX6wbN(89/130) AAS

放蕩者──快楽を追求するのも結構だが、あまり熱心に求めたので、不幸にもそれに追いついた人間。


悪人――人類の進歩に最も重要な要素。


称讃──他人が自分自身に類似していることを礼儀正しく認めること。


成功──人がその仲間に対して犯す、ただ一つの許し難い罪。


気晴らし――一般的な疲労を癒す、特殊な失意。
省11
262: 2019/06/03(月)18:30 ID:jQxX6wbN(90/130) AAS

労働──AがBのために資産をつくるプロセスの一つ。


世界で最も影響力のある生き物は、雨に濡れて震えている犬である。


忍耐――それによって凡人が不名誉な成功を収めるくだらない美徳。


平和──国際関係における、戦争と戦争の合間の、だまし合いの期間。


不幸に耐えられないのは不幸だ。
省11
263: 2019/06/03(月)18:34 ID:jQxX6wbN(91/130) AAS

無宗教──世界中の偉大な信仰の中で、一番重要な信仰。


日記――自分の生活の中で、自分自身に対して赤面せずに物語ることのできる部分についての日々の記録。


退屈な人間──聞いてもらいたい時に話をする人間。


正義――忠誠・税金・個人的奉仕に対する報酬として、一国の政府が市民に売りつける品質の落ちた商品。


流行──人々が嘲笑しながらも服従する専制君主。
省11
264: 2019/06/03(月)18:35 ID:jQxX6wbN(92/130) AAS

幽霊──内なる恐怖が外に現れた、目に見えるしるし。


財産──どんな物質的なものでもよい、それになにも特別の価値がなくとも、それを甲が所持していて、乙が欲しがっても渡すまいとするたぐいのもの。なんでもあれ、
一人の所有欲を満足させ、他の全ての人の所有欲を失望させるもの。人が矢も盾もたまらず奪い、後はいつまでも放っておくもの。


批評家──自分に機嫌をとる者が誰もいないところから、自分は気難しい人間だと自負している連中。


反省──昨日の事物と自分の関係をとらえ、再び遭遇することのない危険を避けること。


省12
265: 2019/06/03(月)18:35 ID:jQxX6wbN(93/130) AAS

歯医者──おまえの口に金属を入れ、おまえのポケットから硬貨を引き出す男。


ばからしさとは、持論とは明らかに一貫性のない発言、あるいは信条のことだ。


金銭──邪魔にならない財産。手放すとき以外、何の利益ももたらさない。


野心──生きているうちは敵から罵言され、死後は味方から冷笑されたいといった、抑え切れないような激しい欲望。


経験──これまで我々が奉じてきた愚行が、あらずもがなの古なじみである、と分かるようにしてくれた英知。
省11
266: 2019/06/03(月)18:36 ID:jQxX6wbN(94/130) AAS

自制──先行する偏愛の道楽である。


知り合い──相手が貧乏だとか無名であった場合には、顔見知りくらいだと言われ、金持ちだったり、有名だったりする場合には、親密な人間だ、と言われる友人関係をいう。


隣人――われわれのほうでは、命令のあるように、己を愛するようにしているのに、あらゆる手を尽くして、その命令に背かせようとする者。


愛国者──政治家には馬鹿みたいにだまされ、征服者には手もなく利用される人間。


想像──事実がしまいこんである倉庫で、詩人と嘘つきの双方で共有するもの。
省11
1-
あと 44 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.012s