【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part4 (196レス)
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6: 2014/11/16(日)19:11 ID:40LWTjW2I(1) AAS
「セフィロトの図案たち」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 53) ---
In Kether is the Divine White Brilliance, the scintillation and corruscation of
the Divine Glory ― that light which lighteth the universe ― that light which
surpasseth the glory of the Sun and beside which the light of mortals is but
darkness, and concerning which it is not fitting that we should speak more fully.
「ケテル」の中には、「神の栄光」 ― 宇宙を輝かせる、その光 ― の煌めきと輝きの
「神の白い光輝」があり、その光は、太陽の栄光を超え、そして、人工的な光に比べれば、
それは暗闇にすぎず、またそれに関して我々がより十分に語れるような適切なものは無い。

And the sphere of its operation is called Rashith ha-Gilgalim ― the beginning of
whirling, the Primum Mobile or First Mover, which bestoweth the gift of life in
all things and filleth the whole Universe.
そして、その作用する天球は、「ラシス ハ・ガルガリム」 ― 渦巻きの始まり、「原初動」、
もしくは「原動力」であり、万物の中に生命の賜物を授け、全ての「宇宙」を満たすもの ―
と呼ばれる。
--- ここまで ---

キーワードの次には、本書においてはイタリック体による引用を表す文章が続きます。
ここは『The Golden Dawn/黄金の夜明け魔術全書』の「Fifth Knowledge Lecture/第五
知識講義」の「CONCERNING THE TREE OF LIFE/≪生命の木≫に関して」からの引用です。
この引用文は、全部で4つの文がありますが、ちと長いので2つに分割します。

さて、最初の文は、なんかちょっと仰々しい文章ですが、「ケテル」という、人間には到底
理解できない、語ろうにも語れないようなものを語ろうとすると、こういうような表現になる
ということではないかと思います。
つまりは、ビッグバンのエネルギーと、太陽のエネルギーと、人間が作り出すエネルギー
とは、全く比較対象にもならないレベルの違いがあるということです。

2番目の文の、「Rashith ha-Gilgalim/ラシス ハ・ガルガリム」とは、前述の天動説理論
における天球の「Primum Mobile/原動力(原動天、原初動)」を司るユダヤ教の天使名に
なります。
つまり、この天使自体は、「ケテル」の天使ではなく、「原初動」の天使なのですが、
「ケテル」が「原初動」に関連付けされたために、結果的に「ケテル」と関連付けられて
いるということになります。
要するに、「原初動」の力を使いたいのであれば、「ケテル」の「神名・大天使名・天使名」
ではなく、「天球」を司る「Rashith ha-Gilgalim/ラシス ハ・ガルガリム」の名を使う
べきであるということなのですよね。

こういう用途毎の使い分けって、面倒臭いと思うんですけど、なぜかそういう「お約束」に
なっているということなのです。

ちなみに、「Rashith ha-Gilgalim/ラシス ハ・ガルガリム」の意味である「the beginning
of whirling/渦巻きの始まり」というのは、天動説理論により、惑星が公転円運動を
しながら周転円を回るという、くるくると局所的に渦を巻くような不規則な動きをしている
イメージから来ているようです。
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