【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part3 (551レス)
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11: 2013/09/05(木)06:37 ID:h5vDK41Jg(1) AAS
「カバラ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 19) ---
It could mean an oral law or it could be the law of Moses in the first five books
of the Bible, The Torah (called the Pentateuch in Greek).
それは口伝の律法を意味していても良かったし、もしくは、(ギリシア語では「五書」と呼ばれた)
「トーラー」、すなわち『聖書』の最初の5巻の「モーセの律法」であっても良かった。
--- ここまで ---

古代においては、「カバラ」という言葉は、より一般的な「律法」を指す言葉であって、
特殊な分野のものでは無かったということなんですよね。

ちなみに、伝説によれば、「トーラー」のネタは、神によりモーセに与えられ、それに
従って、モーセは聖書の最初の5巻(創世記、出エジプト記、民数記、レビ記、申命記)を
書いたということであり、それゆえ「トーラー」は「モーセの五書」とも呼ばれています。
もちろん、実際にモーセが「トーラー」を文書化したということではなくて、最初のうちは
ユダヤ教の僧侶である「ラビ」によって、口伝により後世に伝えられていたのですが、
ユダヤ教の宗教体系の根本であり重要な部分ですので、徐々に文書化されつつ改変され、
最終的な公式文書となったのは、紀元前500年くらい前だと考えられています。

そして、ユダヤ教の「律法」には、文書化され公式化された「モーセの五書」や
『聖書』とは別に、『聖書』には含まれなかった非公式の「律法」も数多く存在し、
それらの教えは「口伝の律法」や「非公式聖書」として、「ラビ」たちにより代々伝えられ、
後に「ミシュナー」や「タルムード」として、その一部が公開文書化されることになります。

なお、こういう「法」とか「ルール」というものは、人類が社会を形成し、意思疎通の
ために言葉を使い始めた時から存在すると考えた方がいいですよね。
人から人へと言葉により情報が伝えられていく中で、社会的ルールが洗練されて「口伝の
律法」という形で人々の間に広まっていくわけですが、それらが文字として「書かれた律法」
となるには、もう少し後の時代になって「文字」と「筆記媒体」が発明され普及していく
のを待たなければなりませんでした。

まあ、そういうわけで、古代において「カバラ」と呼ばれていたものは、かなり漠然と
していた概念であったということですよね。
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