[過去ログ] ワーキングメモリ (143レス)
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6: 2020/01/12(日)01:15 ID:51YW0XCSd(1/2) AAS
私たちを取り巻く生物・社会環境は絶えず変化する。
そのため,環境に適応するには,生涯にわたって新たな思考や行動を獲得する必要がある。
この過程に必須なのが知能であり,物事の背後にある規則を抜き出し,組み合わせ,未知の状況を予測できれば,経験したことのない環境に適応することができる。
実際,知能が高いほど,学業や職業上のパフォーマンスが高く,健康で寿命も長い。
このような背景から,知能を高めることで環境に対する生物・社会的な適応を高める試みが続けられてきた。
しかし,20世紀後半から半世紀以上を経ても効果的な方法は見つかっていない。

その中で,知能にはワーキングメモリが強く関わることが明らかになってきた。
ワーキングメモリとは,情報を一時的に保持しながら操作を加える認知機能であり,容量に厳しい制約がある。
ワーキングメモリ課題の成績が高い個人ほど知能得点も高く,ワーキングメモリ課題成績は知能得点の個人差(分散)の50%を説明する。
このことから,ワーキングメモリをトレーニングすることで知能を高め,日常生活のクオリティを向上できるのではないかと新たな可能性に期待が集まっている。
7: 2020/01/12(日)01:26 ID:51YW0XCSd(2/2) AAS
ワーキングメモリと知能

高次認知ワーキングメモリは,複雑な高次認知を説明するシステムとして提案されたが,実際に,主に複合スパン課題によるワーキングメモリ課題成績が高いほど高次認知機能が高いことが明らかになってきた。

その幅は非常に広く,言語理解,学校教室内での指示の理解,大学入試の成績が挙げられる。
さらに,ワーキングメモリ課題成績が高い個人は,注意や感情の制御能力が高く,マインドワンダリングも少ない。

ワーキングメモリは,さまざまな発達障がいの症状にも関わっており,算数学習の障がい,言語学習障がい,読み障がい,学習障がい,ADHD,自閉症などでワーキングメモリの低下が報告されている。
また,健常成人においても,加齢に伴って低下する。
さらに,高次機能との関連で注目されていることは,流動性知能得点の個人差の50%がワーキングメモリ課題成績で説明できることであり,この関係は,成人のみならず子どもや高齢者でも見られる。
なぜ,ワーキングメモリ課題成績は幅広い高次認知機能と関連するのだろうか。
ワーキングメモリ課題で測られるのは単純な記憶容量ではないことは研究者間で同意がある。
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