[過去ログ] 【小説】スナック眞緒物語【けやき坂応援】 (1002レス)
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818: (東京都) 2019/12/14(土)17:21 ID:E/Z2Kuyi0(1/9) AAS
スナック眞緒物語#8(その8)
「インターネット時代の落とし穴か。今の文脈とは違うけど、私もその罠に嵌まったみたいですね」と愛萌はため息をつく。
「不正を暴きゃいいんっスよ?」
「でも、どうやって?」
819: (東京都) 2019/12/14(土)17:21 ID:E/Z2Kuyi0(2/9) AAS
「先ほどあいつのスマホのフォロワーのプロフィールをできる限り画像に収めたし、
奴のインスタからも直に調べることはできるっス」
「協力してもらえますか?」
「もちろん。はなからそのつもりっス」
820: (東京都) 2019/12/14(土)17:22 ID:E/Z2Kuyi0(3/9) AAS
「ありがとうございます。
『姪っ子」と呼ばれるのがたとえこのスナックの中だけのことだとしても、
あんな人からそう呼ばれるというのは、私、一生、物笑いの種になりますからね」
「ただ、一週間っスよね。時間が短いっス。
821: (東京都) 2019/12/14(土)17:22 ID:E/Z2Kuyi0(4/9) AAS
そういうのが詳しい人間が知り合いに何人かいますし、俺自身も調べてみるっス」
そう言って慶応ボーイは自分のいた席に戻り、数人に電話した後、スマホを操作し始めた。(続く)
822: (東京都) 2019/12/14(土)17:25 ID:E/Z2Kuyi0(5/9) AAS
スナック眞緒物語#8(その9)
2時間ほどして、調べ終えた慶応ボーイが愛萌に話しかける。
「公開アカウントから電話をかけたら殆どはつながらず、架空アカウントが多いみたいっスね。
架空であるというのを反論の余地がなく証明するのは難しいっスね」
823: (東京都) 2019/12/14(土)17:26 ID:E/Z2Kuyi0(6/9) AAS
「いわゆる悪魔の証明ですね。ああ、私、どうしたらいいんだろう?」
「実在のアカウントも二人ほど見つかったッス。ただ・・・」
「『ただ』何なんですか?」
824: (東京都) 2019/12/14(土)17:27 ID:E/Z2Kuyi0(7/9) AAS
「二人ともブラジルのサンパウロ在住ッスね。ラウラという女性とミゲウという男性なんっスけど。
フォローしていないという証言は電話からはとれるかもしれません」
「う〜ん、証拠としてはちょっと弱いなあ。そのお二人の住所は分かりますか?」
825: (東京都) 2019/12/14(土)17:28 ID:E/Z2Kuyi0(8/9) AAS
「はい、語学が達者な知り合いがすでに調べてくれているッス。でも、まさか・・・」
「ええ、行ってきますとも。ブラジルだろうが、どこだろうが」
「金も時間もかかるし、知らない土地にいきなり行くというのは危険っスよ」
826: (東京都) 2019/12/14(土)17:28 ID:E/Z2Kuyi0(9/9) AAS
「あんな人から『姪っ子』と呼ばれる以上の危険はありません」
愛萌はその翌日にブラジル行きのLCCを手配し、その翌々日には機内にいるという次第である。(続く)
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