[過去ログ] 【小説】スナック眞緒物語【けやき坂応援】 (1002レス)
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790: (東京都) 2019/12/04(水)22:09 ID:uFzeKlL/0(1) AAS
次作の構想がまとまりつつあるので、明後日から始めようと思う。
>>153-171の続編のような位置づけになると思う。
791: (東京都) 2019/12/06(金)22:12 ID:sSp/80s60(1/3) AAS
スナック眞緒物語#8(その1)
どうしてこんなことになっちゃったんだろう?と宮田愛萌は深いため息をついた。
ブラジル行きの飛行機の中に愛萌はいる。
エチオピア航空の成田発サンパウロ着の便で、往復で8万円以内に収まる格安料金だが、学生の愛萌には手痛い出費である。
792: (東京都) 2019/12/06(金)22:14 ID:sSp/80s60(2/3) AAS
途中の空港には香港とアジスアペバの2回寄るが、香港では乗降客を待つ間に待機するだけなので、実際の乗り換えはアジスアペバだけである。
東京では急に寒くなったため分厚いコートを着ていたが、アジスアペバに到着して、
東京での出来事の煩わしさから逃れるように、それを脱ぐ。
793: (東京都) 2019/12/06(金)22:15 ID:sSp/80s60(3/3) AAS
乗り換えの機内の席についたからも愛萌は雑念に捕らわれて心ここにあらずである。
「すみません、窓際の席なので通してもらえますか」と外国人の若い女性から流暢な日本語で呼びかけられる。
愛萌はあわてて席を立ち、その女性を通す。
ブラジルくんだりまで行かなければならなくなった原因を愛萌は振り返る。(続く)
794: (東京都) 2019/12/07(土)22:15 ID:0X6uv04o0(1/4) AAS
スナック眞緒物語#8(その2)
その2日前のことである。スナック眞緒の中で大嫌いなイケオヤに呼び止められた。
「おい、愛萌、俺にフォロワーが1万人もいるはずないと前に言っていたよな。
もし、1万人以上いたら、その侮辱した責任をどう取るつもりなんだ?」
795: (東京都) 2019/12/07(土)22:17 ID:0X6uv04o0(2/4) AAS
イケオヤに関わるのは最小限にしたくて、早く話を終わらせたかったので、安直に愛萌は返事をしてしまった。
「もしそれが本当なら、何だってしますよ」
「よし!俺の姪っ子であるということを他の客の前で宣言しろ!」
「ちょっと待ってくださいよ、そんなのできるわけがないじゃないですか」
796: (東京都) 2019/12/07(土)22:18 ID:0X6uv04o0(3/4) AAS
「『何だってします』というのは嘘か。平気で嘘つくんだな。これからお前のことを嘘つきと呼ぶ」
イケオヤの挑発に冷静さを失い、どうせ1万人もいるわけがないと愛萌はタカをくくってしまった。
797: (東京都) 2019/12/07(土)22:18 ID:0X6uv04o0(4/4) AAS
「ええ、いいですよ。でも、それがツイッターとかインスタとかの名前のしれたSNSでなおかつ真正なものであることが前提ですよ」
ニヤリとしたイケオヤはスマホの画面を愛萌の目の前に差し出した。(続く)
798: (東京都) 2019/12/08(日)21:51 ID:AEGzlA990(1/3) AAS
スナック眞緒物語#8(その3)
それを見た愛萌に戦慄が走る。
え!なぜなの?たしかにインスタのフォロワー数が2.4万人となっている?
「どうだ!参ったか?これから、お前は俺の公式姪っ子だからな!」
「ちょっと待ってくださいよ。不正がない限りという条件だったんですよ」
799: (東京都) 2019/12/08(日)21:51 ID:AEGzlA990(2/3) AAS
「失礼な奴だな。このスマホは、正真正銘、俺のものだ。そして、このイケオヤ様のフォロワーというのが目に入らぬか!」
腰が抜けるようなショックを愛萌は覚えたが、何とか気を持ち直して言葉を発した。
「少しの間、そのスマホ、貸してもらえますか?手に取って確かめてみないと判断がつきません」
800: (東京都) 2019/12/08(日)21:52 ID:AEGzlA990(3/3) AAS
「ああ、いいだろう。ションベンしてくるから、その間、好きなだけ見てろ!」
イケオヤは意気揚々とスナックの奥にあるトイレに向かった。
イケオヤの手垢や汗のついたスマホを触りたくはなかったが、このさい仕方ないとして、イケオヤのスマホを愛萌は手に取った。(続く)
801: (東京都) 2019/12/09(月)23:19 ID:p5kb6v4K0(1/4) AAS
スナック眞緒物語#8(その4)
愛萌はフォロワーを見たが、なぜか外国人が多いが、どうも不正はなさそうだ。
以前にイケオヤと口喧嘩をした慶応ボーイは離れた席でその様子を見ていたが、
近くにやって来て、「貸して」と言って、愛萌からイケオヤのスマホを取り上げ、その画面を自分のスマホで撮影する。
802: (東京都) 2019/12/09(月)23:19 ID:p5kb6v4K0(2/4) AAS
「ちょっと!何してるんですか!」と愛萌は注意する。
「あいつから『姪っ子』と呼ばれるようになってもいいんっスか?」
そう言いながら慶応ボーイはイケオヤのスマホの画面を右手で操作しながら、左手で自分のスマホで撮影する作業を続ける。
どうしていいかが分からず、しばし、愛萌はその様子を見守る。
803: (東京都) 2019/12/09(月)23:20 ID:p5kb6v4K0(3/4) AAS
イケオヤが戻って来たのを察知して、慶応ボーイはイケオヤのスマホを愛萌に戻し、すばやく自分のスマホをポケットに入れる。
「おや?お前は、俺の強さの前に尻尾を巻いて逃げていったいつぞやの奴か。また泣かされに来たのか?」とイケオヤが言う。
804: (東京都) 2019/12/09(月)23:20 ID:p5kb6v4K0(4/4) AAS
「めでたい人っスね。黙殺されたことを自分が強いと思い込んでいるとは」と慶応ボーイは返す。
「言い争うのはやめてください」と愛萌は二人に注意する。(続く)
805: (東京都) 2019/12/10(火)22:44 ID:6FD6+Mld0(1/4) AAS
スナック眞緒物語#8(その5)
「おお、まったく優しいね、わが姪っ子の愛萌は。俺からこいつがズタボロにやられるのを憐れんでいるだな。
可愛いわが姪っ子のためだ、今日のところは見逃してあげよう」
「わが姪っ子」と聞いて、愛萌は全身に虫唾が走る。
806: (東京都) 2019/12/10(火)22:45 ID:6FD6+Mld0(2/4) AAS
「フォロー数が真正なものであると確定するまでは『姪っ子』と呼ぶのはやめてください!」
「で、俺のフォロー数が不正なものであるという証拠は見つかったのか?」
「いえ、まだです」
「いつ見つける?まさか1年待てとか言うんじゃないだろうな」
807: (東京都) 2019/12/10(火)22:46 ID:6FD6+Mld0(3/4) AAS
「1週間の猶予をください。不正がないかどうかの判断をします」
「おお、勝気だね、わが姪っ子の愛萌は。可愛い、可愛い姪っ子のためだ、1週間くらいは待ってあげよう」
「1週間じゃ無理っスよ、せめて1か月はないと」と慶応ボーイがあわてて愛萌に耳打ちする。
808: (東京都) 2019/12/10(火)22:47 ID:6FD6+Mld0(4/4) AAS
「おい、お前、俺の姪っ子に気安く近寄るな。それと愛萌をオカズにしてオナニーすることは許さんからな」
下品な物言いに愛萌が動揺していると、イケオヤは自分のスマホを愛萌から奪い取った。
1か月に期間を延長してほしいと愛萌は申し入れしようとしたが、察知したイケオヤは急いで店を出て行ってしまった。(続く)
809: (東京都) 2019/12/11(水)23:47 ID:QRlf8GAu0(1/4) AAS
スナック眞緒物語#8(その6)
「期間を『1週間』に確定させるため、急いで店を出て行ったんだ。小賢しい奴ッス」と吐き捨てるように慶応ボーイが言う。
「フォロワー数の不正ということで何か事情を知っているようですね。教えてもらえませんか?」と愛萌は尋ねる。
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