[過去ﾛｸﾞ] 【あけまして】秋月律子 12【おめでとう】 (1001ﾚｽ)
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176(2): 2008/01/06(日)07:45 ID:16oEIrwa0(1/4) AAS
クリスマスSS「誰かとメリークリスマス」
P｢なぁ、律子。｣
季節は冬、12月も中旬になり、せっかちだと思っていた街中のイルミネーションが
クリスマス前独特のささやかな期待になじみだし始めた、そんな頃。
窓の向こうは、冷たい風が音を立てて流れていく、浅い夜に包まれたオフィスで、
俺は、胸が締め付けられているような強い緊張を悟られまいと、静かに口を開いた。
律子｢はい、なんですか?｣
玄関のほうから、事務的にではあるが明るい口調が答えた。
省26
177(2): 2008/01/06(日)07:46 ID:16oEIrwa0(2/4) AAS
思い出しながら、｢ふふ｣と小さな笑いを見せる。
こんな風に律子が心底嬉しそうに仕事の語るのを見ているのは、密かな楽しみだ。
P｢はは、それなら心配ないな…で、問題はその後なんだが…。｣
律子｢あら、飛び込みの仕事?｣
P｢いや、予定とかないのかな?と、思って。｣
律子｢え?まぁ、その日にやらなきゃいけないことって言うのはないけど?｣
省25
178(2): 2008/01/06(日)07:47 ID:16oEIrwa0(3/4) AAS
極ちいさな告白を遮り、
律子はぐいとやけに真剣な顔をこっちに向けて言った。
P｢いや、断られたらどうしようかと思って…｣
律子｢もー、だめでしょ、そういうことはきちんと準備してないと。
まさか、その分だと、パーティ会場も考えてない?｣
P｢お、俺んちとか…｣
律子｢そう、じゃあこうしましょう。
プロデューサー殿の家で、私が料理を作ります。｣
省12
179(3): 2008/01/06(日)07:48 ID:16oEIrwa0(4/4) AAS
律子｢それにしても、ちょっと驚いたなぁ…。｣
つぶやくように律子が言うと、どこかからともなく冬の冷気を感じた。
そういえば、俺達はこの一連の会話をずっと、
外気が漏れて入ってくる入り口近くで行っていたのだ。
なのに律子の顔は少し紅潮していた。恐らく俺も同じだろう。
P｢クリスマス残念会は初めてか?｣
律子｢もう、違います！こんな風に誰かと二人きりのクリスマスのお誘いが来るのが、です。｣
P｢そうか、…実は俺もこういうのは初めてで…｣
省16
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